[金融市場ウィークリー]2016年12月16日・22日合併号

金融市場ウィークリー
2016 年 12 月 16 日・22 日合併号
[経済・金融市場動向]
◆ 金融市場見通し・内外経済指標
年末年始の金融市場は米利上げ・政策金利見通しの
上方修正後の落ち着きどころを探る展開。米10年国
債利回りは上昇地合い、米株は上値重い推移を予想
[トピックス]
◆ 利上げペースを速めた12月FOMC
1年ぶりの利上げ決定。参加者の見通しでは2017年の
利上げ回数が2回から3回に増加。イエレン議長は次
期政権の政策について様子見姿勢を堅持
◆ 日銀短観(12月調査)
製造業を中心に大企業の業況判断は改善。ただし、
先行きは悪化。事業会社はトランプノミクスなどの
不透明感から、先行きを楽観視していない模様
本年は今回をもって最終号となります。ご愛読頂きましてありがとうございました。
次回は来年 1 月 5 日に新春特集として「2016 年の回顧と 2017 年の展望」をお送り致
します。通常の金融市場ウィークリーは同 1 月 6 日号からとなります。
引き続きご愛顧賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
✣[目次]✣
今週の注目チャート ···················································· 1
Ⅰ.経済・金融市場動向 ················································ 3
金融市場見通し·································································· 3
金融市場レビュー ································································ 4
内外経済指標の解説と予測 ························································ 5
Ⅱ.トピックス ························································ 9
利上げペースを速めた12月FOMC ···················································· 9
日銀短観(12月調査) ··························································· 10
Ⅲ.参考資料 ························································· 12
今週・来週・年末年始の主要経済指標 ············································· 12
月次・四半期のスケジュール ····················································· 15
今週の金融市場の動き ··························································· 18
最新リポート一覧 ······························································· 19
〰〰 マーケット時流潮流 〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰
米利上げのデジャブ(既視感)
調査本部本部長代理 長谷川克之
米連邦公開市場委員会(FOMC)が1年ぶりの利上げを決めた。既定路線の利上げだが、景気判断を前
進させ、政策金利の見通しも上方修正した。金利先高観の高まりに伴うドル高円安を好感、日本の株
価も強含んでいる。一足早いクリスマスプレゼントと喜びたいところだが、本当にそうか。
10 年振りの利上げが可能となるほど経済正常化が進んだ。1 年前、そうした市場の評価が持続した
のは僅か半月余りに過ぎなかった。年始の日経平均株価が戦後初の 6 営業日続落となり、2016 年が
波乱の幕開けとなったことは記憶に新しい。ドル高が米国経済の重石となり、原油価格を押し下げ、
そして新興国市場の攪乱要因となった。市場は 2015 年夏に続き再び人民元ショックに見舞われた。
年末年始にかけて注意を要するのは今年も人民元を巡る動向だろう。人民元の対ドル相場は既に 8
年ぶりの安値圏にある。資本逃避懸念が再燃しており、当局はドル売り介入による元の買い支えを図
っている模様である。先週発表された外貨準備高(11 月)は前月から 700 億ドル近い大幅減少とな
り、3 兆ドルの大台を割る日も時間の問題かもしれない。外貨流出に繋がる対外投資や海外送金への
監視や規制も強化されつつあるようだ。
1 月になれば年間の外貨持ち出し枠が新たに適用されるため、
個人の元売りが加速する可能性もあろう。また、不動産価格のバブル懸念、元安懸念に加えてインフ
レ懸念も一部では浮上しつつある。今週発表された物価統計では生産者物価が予想以上に上昇した。
当局は金融引き締め姿勢を強めており、金融市場の流動性が逼迫、社債発行を延期する企業も続出し
た。香港でのオフショア人民元の短期金利は二桁の水準に高騰しており、注意を怠れない。
歴史的な超低金利と金融緩和に浸ってきたグローバル金融市場。米国発の金利上昇がもたらす副作
用がない方が不思議であると考えるべきかもしれない。
〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
~今週の注目チャート~
【 FF金利先物市場が織り込む米政策金利見通し 】
市場参加者の利上げ見通しはFRBよりもやや慎重
(%)
1.50
市場予想(12/15)
FRB見通し(2016/12, 中央値)
1.00
総研見通し
0.50
0.00
J F M A M J J A S O N D J F M A M J J A S O N D J F M A M J J A S O N D (月)
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
Q3
Q4
Q1
Q2
Q3
Q4 (期)
(年)
2015
2016
2017
(資料)Bloomberg、FRBより、みずほ総合研究所作成
【解説】市場参加者の 2017 年米利上げ見通しは FOMC 参加者よりも慎重なようだ。12 月 FOMC(12/13・14)
では 2017 年に 3 回の利上げが示唆され、米金利は一段と上昇した。FF金利先物市場では、FOMC 後に 2017
年の利上げ回数が 3 回以上とみる動きが強まったものの、2 回以下にとどまるとの見方も未だ根強いようだ。
次期政権の政策が明らかになる来年 1 月以降の、FRBや市場参加者の政策金利見通しの変化が注目される。
【 年末年始の TOPIX の推移(1995 年初~2016 年初の平均) 】
年末から年初にかけて上昇し、その後下落する傾向
101
年初
100
99
98
97
-10
-5
0
5
10
(営業日)
(注)年初の株価を100として指数化。
(資料)Bloombergより、みずほ総合研究所作成
【解説】円安進行を追い風に日本株は上昇基調を強めており、年内に一段高の期待も高まりつつある。過去
の年末年始の日本株の推移を見てみると、年末最終週の 5 営業日で上昇基調を強め年初にピークを付け、そ
の後下落に転じ往って来いの展開となる傾向がある。今回は特に米大統領選挙後にペース速く上昇している
こともあり、年末・年始を挟んで円安・株高が一服する展開は念頭に置いておくべきだろう。
1
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
【 円先物相場とドル円相場 】
投機筋による円のポジションは売り持ち超に転換
(兆円)
(円/ドル)
▲ 1.5
円
売り持ち高
130
通貨先物・円・ネットポジション(投機筋)
ドル円相場(右目盛)
▲ 1.0
120
▲ 0.5
110
0.0
100
0.5
円
買い持ち高
90
1.0
15/10
16/1
16/4
16/7
16/10
(年/月)
(資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成
【解説】シカゴIMM通貨先物相場では、投機筋の円のポジションが 12 月に入り約 1 年ぶりに売り持ち超に
転換した。米次期大統領の経済政策や米当局の来年以降の利上げへの期待が背景にあるようだ。ただ、投機
筋のポジション調整で年末にかけて一旦はドル高が一服する可能性があるだろう。また、来年に入ってから
は大統領の政策を巡る思惑でドル円相場は大きく値動きしそうだ。
【 為替相場の長期トレンド 】
通貨安局面が続く新興国通貨
ITバブル崩壊
ギリシャの財政赤字
に粉飾発覚
ロシア財政危機・LTC破綻
アジア通貨危機
(1995/2/1=100)
60
欧州債務危機
バーナンキショック
サブプライム問題~
リーマンショック
メキシコ通貨危機
2度の
人民元
ショック
ブラックマンデー
80
プラザ合意
100
通貨高
(ドル安)
120
140
先進国通貨
160
180
通貨安
新興国通貨
200
(ドル高)
80
85
90
95
00
05
10
15
(年)
(注)先進国通貨は、対主要国通貨のドル指数(名目実効ドルレート)。新興国通貨は、対新興国通貨のドル指数(名目実効ドルレート)。
(資料)FRBより、みずほ総合研究所作成
【解説】米国の利上げを受け、新興国通貨が下落している。ただし通貨安トレンド自体は、米量的緩和の出
口戦略に言及したことに端を発した 2013 年のバーナンキショックから続いている。既に 3 年以上経っている
が、FOMC メンバーの見通しから 2017 年に 3 回の利上げが示唆されており、新興国では今後さらに通貨安が
進む可能性もある。通貨安による資金流出リスクやインフレ圧力に直面する新興国の動向には留意が必要だ。
2
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
Ⅰ.経済・金融市場動向
~金融市場見通し~
年末年始の金融市場は利
年末年始の金融市場は、FRBの利上げ決定と政策金利見通しの上方修
上げを決定し政策金利見
正(12/14)を受け、落ち着きどころを探る展開が予想される。今回の利上
通しを上方修正した FOMC
げは事前に織り込まれていたが、政策金利見通しについては大きな修正は
を消化する展開
ないとの見方も根強かったことから、金融市場ではサプライズとして受け
取られたようだ。大統領選挙後に上昇基調を強めていた米長期金利とドル
は一段と上昇、米株は下落後一部下げ幅を取り戻す等、方向感が定まって
いない。次期政権の政策が米景気に与える影響が読み切れない中、利上げ
ペースが加速するシナリオを金融市場は意識し始めている。2016年の年始
は、米国の利上げ後、中国人民元の大幅な切り下げをきっかけにリスクオ
フの動きが強まった。今回も新興国通貨はFOMC後に総じて下落しており、
気がかりである。ただし、2017年1月の新大統領就任を控え、米景気の回復
期待は相場の一定の下支えとなるだろう。
米国ではISM指数等が
経済指標では、米国で11月の耐久財受注(12/22)、12月の消費者信頼感
発表されるが総じて緩や
指数(12/27)、同ISM指数(製造業:1/3、非製造業:1/5)等が発表さ
かな景気改善を示唆、日本
れるが、総じて米景気の緩やかな改善を示唆するだろう。また、12月のFOMC
では日銀決定会合が注目
議事録も公表される(1/4)。経済見通し等に関する議論を確認したい。日
材料
本では、日銀金融政策決定会合(12/19、20)が開かれる。政策維持を見込
むが、スティープ化しているイールドカーブへの認識や、利上げをしたF
RBと資産購入金額の減額を決定したECBを踏まえた日銀の金融政策の
スタンスに関する黒田総裁の発言が注目される。
米 10 年国債利回りは上昇
米10年国債利回りは、FOMCの消化段階にあり上昇地合いが続くと見込む。
含み、米株は上値重い展
米国株は上値の重い展開を予想する。クリスマス休暇前は利益確定売りも
開。日本株は一段高も。為
出易いだろう。日本の10年国債利回りは0%近傍の推移を見込むが、発表が
替はドル高のペース調整
予定される来年の国債発行計画や当面の日銀購入計画が注目される。日本
の可能性
株は堅調な推移が続くと見込む。為替相場では、対円・ユーロともにドル
(大塚理恵子)
高一服を予想する。
【 来週の予想 】
内外金利
内外株式
為 替
項目
USD LIBOR 3カ月(%)
米10年国債(%)
円 TIBOR 3カ月(%)
10年国債(%)
ダウ平均(ドル)
NASDAQ総合指数(ポイント)
日経平均(円)
TOPIX(ポイント)
円/ドル
ドル/ユーロ
円/ユーロ
3
予想レンジ
0.940
2.20
0.03
0.00
19,400
5,290
18,800
1,500
113.5
1.025
118.0
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
1.100
2.80
0.07
0.20
20,300
5,590
20,300
1,630
119.5
1.085
126.0
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
~金融市場レビュー~
<内外金利動向>
先週末以降の米 10 年国債利回りは上昇した。12 月 FOMC(12/13・14)で
米 10 年国債利回りは 12
の政策金利見通し(中央値)で 2017 年に年 3 回の利上げが示唆され(前回
月 FOMC 後に一段と上昇
9 月時点では年 2 回)
、米 10 年国債利回りの一段の上昇に繋がった。ドル高
が続くなかでも 12 月地区連銀製造業業況指数(ニューヨーク、フィラデル
フィア)がコンセンサスを上回る改善を見せていることも金利上昇を後押
ししているようだ。海外金利上昇の影響もあり、日本の 10 年国債利回りは
新発債が一時 0.1%まで上昇した。日銀は、9 月会合以降初めて超長期の国
債購入額を増額した(12/14)。その後の 20 年債入札(12/15)が無難な結
果となったこともあり、超長期国債の利回り上昇は一服した。(坂中弥生)
<内外株式動向>
先週末以降の米株式相場は、上昇した。先週末の OPEC 加盟国と非加盟国
米株は原油高を好感し上
の減産合意を受け原油価格が上昇したことが好材料となった。但し、12 月
昇も FOMC 後はドル高警戒
FOMC にて利上げが決定し政策金利見通しも上方修正されると、長期金利の
から上値が重い、日本株
急上昇やドル高への警戒感から株価は下落した。FOMC の翌日には金利上昇
は円安が好材料となり上
に伴い金融株がけん引するも、前日の下げ幅を取り戻すには至らなかった。
昇
日本株は上昇した。週初に円安進行を好感し、日経平均は終値で約 1 年ぶ
りに 19,000 円を回復したが、その後は FOMC を控えこう着感の強い展開と
なった。FOMC を受けて一段と進行した円安が株価を押し上げたが、週末に
かけては高値圏でもみ合う動きが目立った。
<為替動向>
(小池睦子)
今週 のドル円相場は円安ドル高地合い。先週末の OPEC 加盟国と非加盟国
12 月 FOMC 後にドル高が進
の減産合意を受け、週初に一旦は円安ドル高が進む場面もあったが、その
展
後の原油価格の上昇幅が限定的であったことなどから円高に戻した。12 月
FOMC では政策金利見通しが年 3 回に上方修正されたことから、ドル高が進
展した。その後発表された 12 月地区連銀製造業業況指数(12/15)が市場予
想を上回ったことも、ドル高進展のサポート材料となった。ユーロドル相
場はドル高ユーロ安地合い。週半ばまでは FOMC を控え様子見姿勢が続いて
いたが、FOMC 後に米長期金利が一段と上昇したことなどを受け、ドル高ユ
ーロ安が進展した。
(有田賢太郎)
<新興・資源国動向>
新興国市場では、米国の利上げを受け、新興国通貨安が進んでいる。ト
米利上げを受け、通貨の
ルコでは通貨リラが史上最安値圏で推移しており、中国人民元は 1 ドル=
一段安が懸念される状況
6.95 元の元安水準に近づきつつある。アジア通貨の今週の減価幅は相対的
に小幅だが、マレーシアでは輸出代金の外貨保有を規制しているにも関わ
らず、通貨リンギが通貨危機以降の最安値圏で推移している。またメキシ
コでは、昨日(12/15)
、過去 1 年で 6 回目となる利上げを実施したが通貨
ペソの反発は限定的であった。株価は、持ち直しが一服し、先週末より値
を下げている国も多い。なかでも今週は、保険会社の株式投資に対する規
制強化が予定されていることもあり、中国株の下落が顕著だった。
(井上淳)
4
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
~内外経済指標の解説と予測~
<国 内>
足元の景況感は改善。ただ
注目された日銀短観(12月調査)は、足元の景況感の改善を示す一方、
し、企業は先行きに対する
企業の先行きに対する慎重姿勢を確認する内容となった。足元の景況感を
慎重姿勢を崩さず
示す業況判断DIは大企業・製造業が+10%Pt(9月調査+6%Pt)と前回
調査から改善した一方、大企業・非製造業は+18%Pt(同+18%Pt)と横
ばいだった。製造業は、輸出の持ち直しや円安を背景に電気機械業やはん
用・生産用・業務用機械業が改善した。非製造業では電気・ガスや対事業
所サービスは改善したが、消費者マインドの悪化や訪日外国人観光客の爆
買い収束を背景に小売業等が悪化した。先行きについては、大企業・製造
業、非製造業ともに小幅な悪化となった。製造業は、海外経済の持ち直し
や円安がプラス要因となるが、海外政治情勢の不透明感などから先行きを
楽観視はしていない模様である。非製造業は、原油価格の底打ちと円安に
よる原材料費の高騰を懸念しているとみられる。2016年度の設備投資計画
(全規模・全産業)は、前年比+1.8%と9月調査からほぼ変わらなかった
が、例年のパターンと比べると、企業の投資意欲はやや慎重といえる。
第 3 次産業活動指数は 3
カ月ぶりに上昇
10月の第3次産業活動指数(12/12)は前月比+0.2%と、3カ月ぶりに上
昇した。対事業所サービスは、臨時福祉給付金の支給開始による全銀シス
テムの取扱高の増加を背景に金融・通信業が上昇したことなどから、3カ月
ぶりにプラスとなった。対個人サービスは、天候不順の影響が収束した小
売業が押し上げに寄与したことなどから、2カ月連続の上昇となった。先行
きは、個人消費が底堅く推移することで緩やかに回復するとみている。
国内企業物価指数は 6 カ
11月の国内企業物価指数(12/12)は、前年比▲2.2%(10月同▲2.7%)
月連続でマイナス幅が縮
と6カ月連続でマイナス幅が縮小した。原油価格の持ち直しを背景に石油・
小
石炭製品のマイナス幅が縮小したことなどが主因である。今後も、エネル
ギー価格の持ち直しに伴い国内企業物価指数のマイナス幅は縮小を続け、
2017年2月頃には前年比プラスに転じると見込む。
【 大企業・業況判断DIの推移 】
(%Pt)
大企業非製造業
【 第3次産業活動指数の推移 】
(2010年=100)
106
先行き
30
105
20
104
10
103
0
102
▲ 10
▲ 20
大企業製造業
101
▲ 30
100
▲ 40
99
▲ 50
98
13/01 13/07 14/01 14/07 15/01 15/07 16/01 16/07
(年/月)
▲ 60
06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 (年)
(資料)日本銀行「全国企業短期経済観測調査」より、みずほ総合研究所作成
(資料)経済産業省「第3次産業活動指数」より、みずほ総合研究所作成
5
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
機械受注は 3 カ月ぶりに
増加
10月の機械受注(船舶・電力除く民需)(12/12)は前月比+4.1%と3カ
月ぶりに増加した。製造業は、ものづくり補助金の効果が剥落したことな
どから3カ月連続のマイナスとなった一方、非製造業はその他非製造業の増
加等を背景に同+4.6%と3カ月ぶりに増加した。先行きは、非製造業が底
堅く推移することや、円安の追い風などを受けて、徐々に持ち直していく
見込みである。
年末にかけては、貿易統計や鉱工業生産指数などが発表される。
11月の貿易統計(12/19)は、輸出金額が前年比▲2.4%(10月同▲10.3%)、
貿易収支は前年から改善
輸入金額が同▲16.2%(10月同▲16.5%)と予想する。自動車や鉄鋼など
の輸出がやや弱含んだものの、医薬品や原油、LNGを中心に輸入が前年
対比で減少したことから、貿易収支は前年から改善する見込みである。
全産業活動指数は前月比
横ばい
10月の全産業活動指数(12/21)は、前月比0.0%(9月同+0.2%)と予
測する。建設業活動指数が低下した一方、第3次産業活動指数が上昇したこ
とから、全体では横ばいで推移したとみられる。
コアCPIは前年比マイ
ナス幅が縮小
11月の全国コアCPI(12/27)は、前年比▲0.3%(10月同▲0.4%)と
予想する。家計の節約志向が下押し要因となるものの、原油価格の持ち直
しを背景にガソリン代や灯油代の前年比下落幅が縮小することから、コア
CPIの前年比マイナス幅は小幅ながら縮小する見通しである。
実質消費支出は前年比プ
ラス
11月の実質消費支出(二人以上の世帯、12/27)は、前年比+0.8%(10
月同▲0.4%)と予想する。生鮮食品価格の上昇が引き続き下押し圧力とな
るものの、月末の気温低下が冬物衣料品や暖房の需要を押し上げたことな
どから、9カ月ぶりのプラスに転じる見通しである。
鉱工業生産指数は大幅に
上昇
11月の鉱工業生産指数(12/28)は、前月比+2.4%(10月同0.0%)と予
想する。国内販売が持ち直している輸送機械業や、輸出数量が伸びている
電子部品・デバイス工業で増産が見込まれており、鉱工業生産指数は大幅
に上昇するとみている。
(大野晴香)
【 全国コアCPIの推移 】
【 鉱工業生産指数の推移 】
(前年比、%)
(前月比、%)
2.0
5
1.5
コアCPI(全国)
4
コアCPI(都区部)
3
予測値
2
1.0
1
0
0.5
▲1
0.0
▲2
▲3
▲ 0.5
▲4
▲5
▲ 1.0
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
▲6
16/7
15/01
(年/月)
15/04
15/07
15/10
16/01
16/04
16/07
16/10
(年/月)
(注)1. 消費税率引き上げの影響を除くベース。
2. 全国コアCPIの2016年11月と都区部コアCPIの2016年12月は、
みずほ総合研究所による予測値。
(資料)総務省「消費者物価指数」より、みずほ総合研究所作成
(注)2016年11月の値はみずほ総合研究所による予測値。
(資料)経済産業省「鉱工業指数」より、みずほ総合研究所作成
6
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
<海 外(米国)>
年末商戦前半のコア小売
11 月のコア小売売上高(12/14)は、前月比で 9~10 月に高い伸びとなっ
売上高は前年を超える伸
た後、11 月も小幅ながら増加した。前年比では+4.8%となり、昨年(同
び
+2.2%)の伸びを上回った。とりわけ無店舗販売(オンライン販売等)の
好調が目立った。良好な小売統計の結果を受け、全米小売業協会(NRF)
は、今年の年末商戦期の売上高が 10 月時点の同協会の予側値(2015 年:前
年比+3.2%→2016 年:前年比+3.6%)並みか、それを超える見通しであ
ると言及した。
11 月の鉱工業生産指数は
2 カ月ぶりに低下
11 月の鉱工業生産指数(12/14)は 2 カ月ぶりに低下した。暖房需要の落
ち込みから公益(電力・ガス)の生産が減少したほか、製造業は自動車の
減産が全体を押し下げた。他方、石油・ガス掘削活動は回復が続き、鉱業
の生産を押し上げた。12 月の地区連銀製造業業況指数(ニューヨーク、フ
ィラデルフィア:12/15)は改善が続いた。
コアCPI上昇率はレン
ジ内の動き
11 月のコアCPI上昇率(12/15)は前月比+0.2%となった。前年比で
は+2.1%と、2016 年以降のレンジ(+2.1~+2.3%)の下限である。11
月のコアPCE上昇率(12/22)は前月比+0.1%の緩やかな上昇となろう。
11 月の住宅関連指標は横
今晩以降発表される指標では、11 月の住宅着工件数(12/16)が大幅増と
ばい圏の動きになると予
なった前月から減少すると予想する。11 月の住宅販売(新築:12/23、中古:
想。年明け後に発表され
12/21)は横ばい圏の動きとなろう。住宅ローン金利の上昇には注意が必要
る 12 月の製造業ISM指
だが、未だ水準は低い(※)。労働市場の改善等を踏まえれば、住宅市場
数は、ドル高再燃が抑制
の腰折れを招くほどのインパクトは生じないだろう。11 月の耐久財受注統
要因となる可能性がある
計(12/22)では、コア資本財受注が増加すると予想する。11 月のISM調
が、国内需要に支えられ
査では、コンピューター関連の業種が年末の需要の強さを報告していた。
る見通し
(※)足元の住宅ローン金利(30 年固定)は 4%台前半と、2014 年半ば頃の水準程度。
年明け後は、12 月のISM指数(製造業:1/3、非製造業:1/5)、雇用
統計(1/6)が発表となる。製造業 ISM 指数は、ドル高の再燃が抑制要因と
なる可能性があるが、個人消費等の国内需要に支えられよう。(風間春香)
【 小売売上高 】
【 住宅販売 】
(年率、千件)
(前月比、%)
2.0
700
コア小売
自動車・部品
建材・造園
ガソリン
外食
小売売上高
1.5
1.0
660
0.5
(年率、千件)
5,800
中古住宅
販売件数(右目盛)
5,600
620
5,400
580
5,200
540
5,000
500
4,800
0.0
460
▲0.5
4,600
新築住宅販売件数
420
380
14/11
▲1.0
15/11
16/2
16/5
16/8
16/11
15/5
15/11
16/5
4,400
4,200
16/11
(年/月)
(年/月)
(注)11 月の値はみずほ総合研究所予測値。
(資料)米国商務省、全米不動産協会より、みずほ総合研究所作成
(資料)米国商務省より、みずほ総合研究所作成
7
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
<海 外(欧州)>
10 月のユーロ圏鉱工業生
10 月のユーロ圏鉱工業生産(12/14)は前月比▲0.1%と、2 カ月連続で
産は 2 カ月連続で落ち込
減産となった。主要国の内訳をみると、ドイツ(同+0.1%)やスペイン(同
んだが減産基調に転じて
+0.1%)が小幅な増産にとどまり、イタリア(同±0.0%)が停滞、フラ
はいない模様
ンス(同▲0.2%)が減産となった。もっとも、ユーロ圏・各国の生産が減
産基調に転じたとはみていない。生産の先行指標である製造業受注の改善
が続いていることなどを踏まえると、ユーロ圏・各国の生産は早晩復調す
ると見込まれる。
12 月のユーロ圏PMIは
12 月のユーロ圏合成PMI(12/15、速報値)は 53.9 となり、11 月と同
景気回復ペースの加速を
水準となった。合成PMIの 10~12 月平均は 53.7 と、7~9 月平均(52.9)
示唆
を上回っており、ユーロ圏景気の回復ペースがやや加速していることを示
唆している。業種別にみると製造業が強めの結果であり、発表元の Markit
社によると、受注が大幅に増加したという。
イタリアでは新政権が誕
生。選挙制度改革が課題
イタリアでは、上下両院での信任投票を経て、ジェンティローニ新政権
が誕生した(12/14)。新政権の主要課題は選挙制度の改革である。現在、
下院の選挙制度が違憲立法審査にかけられているため、その結果が判明し
た来年 1 月末以降、制度改革に関する議論が本格化すると思われる。その
進捗次第では、前倒し総選挙が実施される可能性がある。
BOEは政策据え置き
英国では、イングランド銀行の金融政策委員会が行われ、金融政策の現
状維持が決定された(12/14)。
今週末以降は、ユーロ圏
今週末から来月初にかけては、主に 10~12 月分のハードデータが発表さ
輸出や同インフレ率、
れる。このところの輸出受注の改善を踏まえれば、10 月のユーロ圏輸出金
独・仏消費統計が注目点
額(12/16)は持ち直しが期待される。11 月のドイツ・フランス消費関連統
計では、強かった前月の反動が生じる可能性があるが、均せば回復基調を
示す見通しだ。12 月のユーロ圏インフレ率(1/4)は一段と上昇するとみら
れるが、食料やエネルギーを除いたコア・インフレ率は伸び悩むだろう。
また、年内が期限とされる、イタリア大手行の増資が予定通りに終了する
かも注目される。
(松本惇)
【 ユーロ圏鉱工業生産 】
【 ユーロ圏PMI 】
(Pt)
55
(2015/1=100)
106
54
拡
張 53
105
←
104
102
景
気
101
→
103
99
15/10
16/1
ドイツ
イタリア
16/4
51
縮 50
小
49
2014/12
100
2015/4 15/7
ユーロ圏
フランス
52
16/7 16/10
スペイン
(年/月)
合成PMI
15/12
製造業
サービス業
16/12
(年/月)
(注)PMIは 50 が景況感判断の節目となる。
(資料)Markit より、みずほ総合研究所作成
(資料)Eurostat より、みずほ総合研究所作成
8
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
Ⅱ.トピックス
~1 年ぶりの利上げを決め、利上げペースも速めた 12 月 FOMC~
1 年ぶりの利上げ
12 月 13・14 日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)は、予想通り
利上げを決めた。1 年前、FOMC は 2016 年に 4 回の利上げを見込んでいたが、
その後様々なショックに見舞われ、今回ようやく利上げの環境に恵まれた。
ドル高が進行。背景に政
金融市場ではドル高が進んだ。FOMC 参加者の経済見通しが中央値でみれ
策金利見通しの引き上げ
ば前回 9 月からほぼ不変であるにも関わらず(2017 年と 2019 年の成長率が
と、反ハト派的なイエレ
0.1%Pt 上方シフト)、FOMC 参加者の政策金利見通しでは 9 月時点と比べ
ン議長発言
て上方に分布が広がったことが最大の理由であろう(図表)。中央値でみ
ると、2017 年の利上げ回数は 2 回から 3 回に増え、政策金利パスが上方シ
フトした(2018 年、2019 年は 3 回のまま)。
また、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長が「高圧経済を支持
していると言った訳ではない」と述べたことなどもドル高に寄与したとみ
られる。イエレン議長は 10 月の講演で、国際金融危機が米国経済に持続的・
恒久的なマイナスの影響をもたらした(履歴効果)とすれば、その逆転の
ためには持続的な需要刺激、すわなち「高圧経済」が必要ではないかと述
べていた。この講演は「イエレン議長は高圧経済実現のために利上げに慎
重」との思惑を呼び起こしたが、今回の発言はそれを否定したわけである。
イエレン議長は次期政権
イエレン議長は、一部の FOMC 参加者がすでに政策金利見通しの中に次期
の政策を様子見する姿勢
政権の政策を織り込み始めたことを明らかにした。しかし同時に、「次期
を強調
政権の政策の詳細と、それが米国経済に与える影響が明らかになるまでは、
金融政策の対応について答えることはできない」とも述べた。
実際、「雇用第一主義」という特徴を持つ次期政権の政策には、多くの
(小野亮)
論点が残されている。
※FOMC 及び次期政権の「雇用第一主義」についての論考は下記レポートをご覧下さい。
小野亮(2016)「1 年ぶりの利上げを決めた FOMC~先行きを左右するのは、次期政権の雇用第一主義」みずほインサイト、
12 月 15 日(http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/us161215.pdf)。
【 図表
FOMC 参加者の政策金利見通し 】
(%)
4.00
───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
●
・・・・・・・・・・・・・
●
・・・・・・・・・・・・・
◇
・・・・・ -
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●
・・・・・・・・・・・・・
◇
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◇
●
3.50
◇
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●
●
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
────────────────────────────────────
●
───────────────────────
◇
3.00
●
●
●
●
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
─────
◇
◇ ◇ ◇
────
● ● ● ● ● ● ●
──
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
-
◇ ・・・・・・・・ ● ● ● ● ● ● ・・・・ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ・・
● ●
● ● ●
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ● ・・・・・・・・・・・ ◇ ◇ ◇ ・・・・
● ●
◇ ◇ ◇
● ●
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.50
◇
◇ ◇
◇ ◇
●
●
●
●
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●
2.00
◇
● ● ●
◇
●
◇
───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
◇ ◇
● ● ● ● ●
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
・・・・・ ● ・・・・・・・・・・・ ◇ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
● ● ●
◇ ◇
●
◇ ◇
1.50
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◇
● ● ● ● ● ●
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
● ● ● ●
1.00
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
● ●
◇
●
●
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◇ ◇
0.50
◇
◇
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
0.00
2017年末
2018年末
2019年末
長期
(注)●は 12 月、◇は 9 月。
(資料)FRB より、みずほ総合研究所作成
9
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
~日銀短観(12 月調査)
:業況改善もトランプ円安はまだ十分に織り込まれず~
大企業の業況判断は製造
日銀短観(2016 年 12 月調査)では、大企業・製造業の業況判断DIが
業で改善、非製造業で横ば
+10%Pt(9 月調査:+6%Pt)と前回調査から改善、大企業・非製造業が
い
+18%Pt(9 月調査:+18%Pt)と前回調査から横ばいだった(図表 1)。
製造業では、世界的なITサイクルの好転による輸出数量の持ち直しや円
安などから電気機械業やはん用・生産用・業務用機械業が改善した。非製
造業については、生鮮食品価格の高騰などによる消費者マインドの悪化を
受けた個人消費の回復テンポの弱さなどから小売業や対個人サービス業、
宿泊・飲食サービス業などが悪化したため全体では改善に至らなかった。
製造業、非製造業とも先行
先行きについては、大企業・製造業、非製造業とも小幅の悪化となった。
製造業は、世界経済の持ち直しや円安などがプラス要因となるものの、ト
きは悪化
ランプノミクスや欧州の重要選挙など海外情勢を慎重に見ているようだ。
非製造業は、公共投資の進展や円安によるインバウンド消費の押し上げが
プラス要因だが、原油価格の底打ちと円安による原材料費高騰の悪影響を
懸念したとみられる。
想定為替レートの円高修
2016 年度の経常利益(全規模・全産業)は、前年比▲8.2%と 9 月調査か
正により 2016 年度の収益
らほぼ変わらなかった(修正率:▲0.1%)(図表 2)。米国の大統領選挙で
見通しは変わらず
トランプ候補が勝利した後、同氏が主張する減税やインフラ投資、規制緩
和への期待が高まったことから、日米の金利差が拡大し、前回調査時点の
想定レートを超える円安が進んだ。しかし、大企業・製造業の想定為替レ
ートは円高修正(9 月調査:107.92 円/ドル⇒12 月調査:104.90 円/ドル)
された(図表 2)ため、収益見通しの改善には至らなかった。調査対象企業
は、米大統領選挙前の 7~9 月期決算時に固めていた想定レートを回答した
とみられ、事業計画の数値には「トランプ円安」が十分に反映されていな
い点に注意する必要がある。
2016 年度の設備投資計画
は弱めの結果
2016 年度の設備投資計画(土地含みソフトウェア除く、全規模・全産業)
は、前年比+1.8%(修正率:+0.2%)と、9 月調査から据え置かれた(図
【 図表 1 業況判断DI 】
(%Pt)
30
大企業非製造業
【 図表 2 想定為替レートと実勢レート 】
先行き
(円/ドル)
125
20
120
10
115
0
110
▲ 10
▲ 20
大企業・製造業の想定レート
(9月調査・107.92円/ドル)
円安
米大統領選挙で
トランプ候補が勝利
105
大企業製造業
▲ 30
100
95
▲ 40
大企業・製造業の想定レート
(12月調査・104.90円/ドル)
90
16/1
▲ 50
▲ 60
06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 (年)
(資料)日本銀行「全国企業短期経済観測調査」より、みずほ総合研究所作成
円高
16/3
16/5
16/7
16/9
16/11
(年/月)
(資料)Datastream、日本銀行「全国企業短期経済観測調査」より、
みずほ総合研究所作成
10
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
表 3)
。例年のパターン通り、中小企業が上方修正(修正率:+3.1%)され
たものの、大企業・製造業は同+11.2%(修正率▲1.4%)、大企業・非製
造業は同+2.5%(修正率▲0.4%)と下方修正された。GDP統計上の設
備投資の概念に近い「土地除くソフトウェア含む」ベースでも、大企業・
製造業、非製造業ともに下方修正となっている。これらを総じてみれば、
設備投資計画は、例年よりも弱めの結果と評価されよう。
トランプノミクスに対し
て事業会社は様子見姿勢
今回の短観では、トランプノミクスに対する事業会社の見方がポイント
であり、特に大企業・製造業の業況判断DIの先行きが注目された。結果
は現状から悪化となり、トランプノミクスに対して事業会社は未だ様子見
姿勢であることが確認された。トランプノミクスの全容把握は現時点で困
難であること、また、来年に予定される欧州の重要選挙において、EU懐
疑政党の台頭懸念が高まったことも、様子見姿勢を強めたとみられる。
先行きの業況判断は、景気
なお、日銀短観の先行きの業況判断DIは、統計上の“クセ”がある点
拡大局面で慎重になる傾
には留意が必要だ。図表 4 は、大企業・製造業の業況判断DIの実績と先
向
行きの差である。これをみると、景気拡大局面では業況判断DIの先行き
は実績よりも低くなる傾向がある。つまり、企業は先行きの景気を慎重に
みる傾向があるということだ。この背景には、企業は直近の急激な外部環
境の変化を一時的と慎重に捉えやすいこと、先行きの判断に自信がない場
合には「良い」ではなく「さほど良くない」という回答を選ぶ傾向がある
ことなどが挙げられよう。
よって、業況判断DIの先行きの悪化は、今後の景気見通しに対する悪
材料として過度に意識する必要はないだろう。今回の調査の想定レートで
は「トランプ円安」は織り込まれておらず、次回の調査では円安修正によ
り収益計画の改善も見込まれる。世界経済は持ち直し局面にあるが、トラ
ンプノミクスは業況判断DIの上振れ・下振れリスクどちらにもなりうる
ため、次回の調査までにその見極めができるかどうか注目だ。(宮嶋貴之)
※詳細は 2016 年 12 月 14 日公表の「日銀短観(2016 年 12 月調査)~業況改善もトランプ
円安はまだ十分に織り込まれず」をご覧下さい。
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/DI/tankan161214.pdf
【 図表 3 設備投資計画(全規模・全産業) 】
(前年比、%)
10
2014年度
(旧ベース)
8
【 図表 4 業況判断DIの先行きと実績の差 】
2015年度
(「先行き」-「実績」、%Pt)
25
2013年度
20
6
15
4
10
0
▲2
5
2014年度
(新ベース)
2
先行きが
高い
0
▲5
2016年度
▲ 10
▲4
▲ 15
▲6
3月調査 6月調査 9月調査 12月調査
見込
実績
先行きが
低い
90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 16 (年)
(注)1. 大企業・製造業の値。
2. シャドー部分は、景気拡大期を意味する。
(資料) 日本銀行「全国企業短期経済観測調査」より、みずほ総合研究所作成
(注)全規模・全産業。
(資料)日本銀行「全国企業短期経済観測調査」より、みずほ総合研究所作成
11
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
Ⅲ.参考資料
今週の主要経済指標
経 済 指 標 等
日 付
12/9(金) 米 ミシガン大消費者信頼感指数(12月速報)
12/12(月) 日
国内企業物価指数(11月)
今回実績
前回実績
予想
98.0
94.5
93.8
前月比
前年比
+0.4%
▲2.2%
+0.3%
▲2.3%
▲0.1%
▲2.7%
第3次産業活動指数(10月)
前月比
+0.2%
+0.3% R
▲0.3%
機械受注(10月)
[船舶・電力を除く民需]
前月比
前年比
+4.1%
▲5.6%
+1.1%
▲4.9%
▲3.3%
+4.3%
米 3年国債入札:最高利回り 1.452%、 平均利回り 1.430%、 入札倍率 2.65倍
10年国債入札:最高利回り 2.485%、 平均利回り 2.440%、 入札倍率 2.39倍
12/13(火) 日 5年利付国債入札:最高利回り ▲0.057%、 平均利回り ▲0.063%、 入札倍率 4.48倍
中 鉱工業生産(11月)
前年比
+6.2%
+6.1%
+6.1%
米 30年国債入札:最高利回り 3.152%、 平均利回り 3.100%、 入札倍率 2.39倍
12/14(水) 日
日銀短観(12月調査)
大企業 製造業 業況判断DI
(%Pt)
+10
+10
大企業 非製造業 業況判断DI
(%Pt)
+18
+19
16年度大企業全産業設備投資計画
(前年度比)
+5.5%
+6.1%
9月調査
+6
+18
+6.3%
設備稼働率(10月)
98.1
N.A.
96.7
米 FOMC(13・14日)
小売売上高(11月)
前月比
+0.1%
+0.3% R
+0.6%
生産者物価指数(11月)
[食品・エネルギーを除く]
前月比
前月比
+0.4%
+0.4%
+0.1%
+0.2%
0.0%
▲0.2%
鉱工業生産指数(11月)
設備稼働率(11月)
前月比
▲0.4%
75.0%
▲0.3% R
75.1% R
+0.1%
75.4%
12/15(木) 日 20年利付国債入札:最高利回り 0.656%、 平均利回り 0.645%、 入札倍率 3.35倍
米
4~6月期
経常収支(7~9月期)
R
▲1,130億㌦ ▲1,116億㌦ ▲1,183億㌦
フィラデルフィア連銀製造業業況指数(12月)
+21.5
+9.1
+7.6
+0.2%
+0.2%
+0.2%
+0.2%
+0.4%
+0.1%
+9.0
+4.0
+1.5
失業保険新規申請件数(~12/10)
254千人
255千人
258千人
欧 ユーロ圏合成PMI(12月速報)
英 英中銀金融政策委員会(14・15日)
53.9
53.9
53.9
消費者物価指数(11月)
[食品・エネルギーを除く]
前月比
前月比
ニューヨーク連銀製造業業況指数(12月)
韓 金融政策決定会合
尼 金融政策決定会合(14・15日)
予想:情報ベンダー(Bloomberg、Reuters 等)の取りまとめた予想コンセンサス。
米国の経済指標は特に断りのない限り季調値。
R は改定値。
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、中:中国、韓:韓国、印:インド、尼:インドネシア、
泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア
12
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
来週の主要経済指標
日 付
12/16(金) 米
経 済 指 標 等
予 想
前 回
前々回
[122.0万件]
[123.0万件]
132.3万件
126.0万件
105.4万件
122.5万件
通関収支 原数値 [+5,035億円]
前年比
[-]
輸出 前年比
[▲2.4%]
輸入 前年比
[▲16.2%]
+4,960億円
+373.4%
▲10.3%
▲16.5%
+4,932億円
▲6.9%
▲16.2%
N.A.
110.4
110.4
前月比
[0.0%]
+0.2%
+0.2%
年率
[550万件]
560万件
549万件
前月比
[+0.4%]
+4.6%
+0.3%
前月比
前月比
前年比
[+0.3%]
[+0.5%]
[+1.7%]
+0.6%
+0.3%
+1.7%
+0.4%
+0.7%
+1.7%
前期比年率
[+3.3%]
7~9月期速報
+3.2%
4~6月期
+1.4%
[260千人]
254千人
258千人
住宅着工件数(11月)
住宅着工許可件数(11月)
年率
年率
12/19(月) 日
貿易統計(11月)
資金循環統計(7~9月期速報)
米 イエレンFRB議長講演(ボルチモア)
独 ifo景況感指数(12月)
12/20(火) 日 日銀金融政策決定会合(19・20日)
日銀総裁定例記者会見
12/21(水) 日 全産業活動指数(10月)
内閣府月例経済報告(12月)
米 中古住宅販売件数(11月)
泰 金融政策決定会合
12/22(木) 米 耐久財受注(11月)
個人所得(11月)
消費支出(11月)
コアPCEデフレータ(11月)
GDP(7~9月期確定)
失業保険新規申請件数(~12/17)
比 金融政策決定会合
12/23(金) 日 天皇誕生日(日本休場)
予想:[ ]はみずほ総合研究所予想、それ以外はコンセンサス(Bloomberg 等)。予定は変更になる可能性があります。
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、中:中国、韓:韓国、印:インド、尼:インドネシア、
泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア
13
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
年末年始の主要経済指標
経 済 指 標 等
日 付
12/23(金) 米 新築住宅販売件数(11月)
予 想
年率
ミシガン大消費者信頼感指数(12月確報)
前 回
前々回
[57.0万件]
56.3万件
57.4万件
[98.0]
12月速報
98.0
11月確報
93.8
[+0.5%]
[▲0.3%]
[+0.5%]
[▲0.3%]
+0.1%
▲0.4%
+0.5%
▲0.4%
▲0.5%
▲0.5%
+0.1%
▲0.4%
[3.0%]
3.0%
3.0%
[1.41倍]
1.40倍
1.38倍
12/26(月) 日 日銀金融政策決定会合議事要旨(10/31・11/1分)
黒田日銀総裁講演(日本経済団体連合会審議員会)
米 クリスマス(米国休場)
12/27(火) 日
消費者物価(11月全国)
前年比
[除・生鮮食品]
前年比
消費者物価(12月東京都区部)
前年比
[除・生鮮食品]
前年比
完全失業率(11月)
有効求人倍率(11月)
実質消費支出[二人以上の全世帯](9月)
新設住宅着工戸数(11月)
前年比
[+0.8%]
▲0.4%
▲2.1%
季調済年率
[94.6万戸]
98.3万戸
98.4万戸
[107.1]
107.1
100.8
N.A.
+5.1%
+5.1%
前月比
[+2.4%]
0.0%
+0.6%
前年比
前年比
[N.A.]
[N.A.]
▲1.0%
▲0.2%
▲3.2%
▲1.7%
前月比
N.A.
+0.1%
+1.5%
[260千人]
N.A.
254千人
[N.A.]
53.2
51.9
N.A.
+0.6%
+0.5%
[N.A.]
57.2
54.8
[N.A.]
N.A.
N.A.
2年利付国債入札
米 カンファレンスボード消費者信頼感指数(12月)
S&P/コアロジックCS住宅価格指数[20都市](10月) 前年比
2年国債入札
12/28(水) 日 鉱工業生産(11月速報)
百貨店・スーパー販売額[既存店](11月速報)
小売業販売額(11月速報)
米 中古住宅販売仮契約指数(11月)
5年国債入札
12/29(木) 日 日銀金融政策決定会合における主な意見(12/19・20分)
米 失業保険新規申請件数(~12/24)
7年国債入札
12/30(金) 日 2016年大納会
1/1(日) 日 元日(日本休場)
1/2(月)
日 国民の休日(日本休場)
米 ニューイヤーズデー(米国休場)
1/3(火)
米 製造業ISM指数(12月)
日 2017年大発会
1/4(水)
米 FOMC議事録(12/13・14)
欧 ユーロ圏消費者物価(12月速報)
1/5(木)
前年比
日 10年利付国債入札
米 非製造業ISM指数(12月)
失業保険新規申請件数(~12/31)
1/6(金)
日 毎月勤労統計(11月速報)
名目賃金 前年比
米
雇用統計(12月)
失業率
非農業部門雇用者数
前月差
時間当たり賃金(全従業員ベース)
前月比
N.A.
+0.1%
0.0%
[N.A.]
[N.A.]
[N.A.]
4.6%
+178千人
▲0.1%
4.9%
+142千人
+0.4%
財・サ収支
▲420億㌦
▲426億㌦
▲362億㌦
貿易収支(11月)
予想:[ ]はみずほ総合研究所予想、それ以外はコンセンサス(Bloomberg 等)。予定は変更になる可能性があります。
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、中:中国、韓:韓国、印:インド、尼:インドネシア、
泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア
14
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
12 月のスケジュール
国
1
内
国 他
1
米 製造業ISM指数(11 月)
2
2
米 雇用統計(11 月)
3
3
4
4
5
黒田日銀総裁挨拶(パリ・ユーロプラス・フィナンシ 5
ャル・フォーラム)
,消費動向調査(11 月)
毎月勤労統計(10 月速報)
6
6
7
8
9
法人企業統計調査(7~9 月期),新車販売台数(11 月)
10 年利付国債入札
米
岩田日銀副総裁挨拶(長崎県金融経済懇談会)
景気動向指数(10 月速報)
GDP(7~9 月期 2 次速報), 国際収支(10 月速報)
景気ウォッチャー調査(11 月), 30 年利付国債入札
マネーストック(11 月速報)
法人企業景気予測調査(10~12 月期)
伊 憲法改正を問う国民投票
墺 大統領選(再決戦投票)
米 非製造業ISM指数(11 月)
米 貿易収支(10 月),労働生産性(7~9 月期改訂)
製造業新規受注(10 月)
7
8
欧 ECB政策理事会
9
米 ミシガン大学消費者信頼感指数(12 月速報)
10
10
11
11
12 機械受注統計(10 月),企業物価指数(11 月)
第 3 次産業活動指数(10 月)
13 5 年利付国債入札
12 米 連邦財政収支(11 月)
3 年国債入札,10 年国債入札
13 米 30 年国債入札
14 日銀短観(12 月調査)
設備稼働率(10 月)
15 20 年利付国債入札
16
14 米 FOMC(13・14 日),小売売上高(11 月)
鉱工業生産・設備稼働率(11 月),PPI(11 月)
15 英 英中銀金融政策委員会(14・15 日)
米 CPI(11 月),経常収支(7~9 月期)
フィラデルフィア連銀製造業業況指数(12 月)
ネット対米証券投資(10 月)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(12 月)
16 米 住宅着工・許可件数(11 月)
17
17
18
18
19 貿易統計(11 月),資金循環統計(7~9 月期速報)
19 米 イエレンFRB議長講演(ボルチモア)
独 ifo景況感指数(12 月)
20
20 日銀金融政策決定会合(19・20 日)
日銀総裁定例記者会見
21 全産業活動指数(10 月),内閣府月例経済報告(12 月)
22
21 米 中古住宅販売件数(11 月)
24
22 米 耐久財受注(11 月),個人所得・消費支出(11 月)
企業収益(7~9 月期改訂),GDP(7~9 月期確定)
景気先行指数(11 月)
23 米 新築住宅販売件数(11 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(12 月確報)
24
25
25
26 黒田日銀総裁講演(日本経済団体連合会審議員会)
日銀金融政策決定会合議事要旨(10/31・11/1 分)
27 消費者物価(11 月全国・12 月都区部)
住宅着工統計(11 月),労働力調査(11 月)
家計調査(11 月),2 年利付国債入札
28 鉱工業生産(11 月速報),商業動態統計(11 月速報)
26
29 日銀金融政策決定会合における主な意見(12/19・20
分)
30 2016 年大納会
29 米 7 年国債入札
31
31
23 天皇誕生日(日本休場)
クリスマスの振替休日(米国休場)
27 米 S&P/コアロジックCS住宅価格指数(20 都市・10 月)
カンファレンスボード消費者信頼感指数(12 月)
2 年国債入札
28 米 5 年国債入札
30 米 シカゴPMI指数(12 月)
*印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、伊:イタリア、墺:オーストリア
15
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
1 月のスケジュール
国
内
米
国 他
1
元日(日本休場)
1
2
国民の休日(日本休場)
2
米 ニューイヤーズデー(米国休場)
3
米 製造業ISM指数(12 月)
3
4
2017 年大発会
4
米 FOMC 議事録(12/13・14)
5
新車販売台数(12 月),10 年利付国債入札
5
米 非製造業ISM指数(12 月)
6
毎月勤労統計(11 月速報)
6
米 雇用統計(12 月)
貿易収支(11 月)
製造業新規受注(11 月)
7
8
9
7
成人の日(日本休場)
8
9
10
10 米 3 年国債入札
11 景気動向指数(11 月速報),30 年利付国債入札
11 米 10 年国債入札
12 国際収支(11 月速報)
景気ウォッチャー調査(12 月)
13 マネーストック(12 月速報)
14
12 米 イエレンFRB議長講演(ワシントン D.C.)
連邦財政収支(12 月),30 年国債入札
13 米 小売売上高(12 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月速報)
PPI(12 月)
14
15
15
16 機械受注統計(11 月)
第 3 次産業活動指数(11 月)
企業物価指数(12 月)
17 設備稼働率(11 月),20 年利付国債入札
16 米 キング牧師誕生日(米国休場)
18
20
18 米 鉱工業生産・設備稼働率(12 月),CPI(12 月)
ネット対米証券投資(11 月)
ベージュブック(地区連銀経済報告)
19 欧 ECB政策理事会
米 住宅着工・許可件数(12 月)
フィラデルフィア連銀製造業業況指数(1 月)
20 米 新大統領就任式
21
21
22
22
23 全産業活動指数(11 月)
23
24 40 年利付国債入札
24 米 中古住宅販売件数(12 月),2 年国債入札
25 貿易統計(12 月)
25 独 ifo景況感指数(1 月)
米 5 年国債入札
26 米 新築住宅販売件数(12 月),7 年国債入札
19 5 年利付国債入札
26
27 消費者物価(12 月全国・1 月都区部)
17 米 ニューヨーク連銀製造業業況指数(1 月)
28
27 米 GDP(10~12 月期速報)
耐久財受注(12 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月確報)
28
29
29
30 商業動態統計(12 月速報),2 年利付国債入札
30 米 個人所得・消費支出(12 月)
31 日銀金融政策決定会合(30・31 日)
日銀総裁定例記者会見
日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解)
鉱工業生産(12 月速報)
住宅着工統計(12 月)
労働力調査(12 月)
家計調査(12 月)
31 米 シカゴPMI指数(1 月)
S&P/コアロジックCS住宅価格指数(20 都市・11 月)
カンファレンスボード消費者信頼感指数(1 月)
雇用コスト指数(10~12 月期)
*印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ
16
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
四半期スケジュール
2月
日 本 2
6
7
8
9
10
13
14
20
21
23
28
米 国 1
2
3
7
8
9
10
14
15
16
21
22
23
24
27
28
欧 州 2
消費動向調査(1 月)
10 年利付国債入札
毎月勤労統計(12 月速報)
景気動向指数(12 月速報)
10 年物価連動国債入札
国際収支(12 月速報)
景気ウォッチャー調査(1 月)
マネーストック(1 月速報)
機械受注統計(12 月)
30 年利付国債入札
第 3 次産業活動指数(12 月)
企業物価指数(1 月)
GDP(10~12 月期 1 次速報)
設備稼働率(12 月)
5 年利付国債入札
貿易統計(1 月)
全産業活動指数(12 月)
20 年利付国債入札
商業動態統計(1 月速報)
鉱工業生産(1 月速報)
2 年利付国債入札
FOMC(31・1 日)
製造業ISM指数(1 月)
労働生産性(10~12 月期暫定)
非製造業ISM指数(1 月)
雇用統計(1 月)
貿易収支(12 月)
3 年国債入札
10 年国債入札
30 年国債入札
連邦財政収支(1 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(2 月速報)
PPI(1 月)
鉱工業生産・設備稼働率(1 月)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(2 月)
小売売上高(1 月)
CPI(1 月)
住宅着工・許可件数(1 月)
フィラデルフィア連銀製造業業況指数(2 月)
2 年国債入札
FOMC 議事録(1/31・2/1)
5 年国債入札
中古住宅販売件数(1 月)
7 年国債入札
新築住宅販売件数(1 月)
耐久財受注(1 月)
GDP(10~12 月期暫定)
シカゴPMI指数(2 月)
S&P/コアロジック CS 住宅価格指数(20 都市
・12 月)
カンファレンスボード消費者信頼感指数(2 月)
英中銀金融政策委員会(1・2 日)
3月
1
3
4月
法人企業統計調査(10~12 月期)
消費者物価(1 月全国・2 月都区部)
消費動向調査(2 月)
家計調査(1 月)
GDP(10~12 月期 2 次速報)
景気ウォッチャー調査(2 月)
国際収支(1 月速報)
景気動向指数(1 月速報)
マネーストック(2 月速報)
毎月勤労統計(1 月速報)
法人企業景気予測調査(1~3 月期)
企業物価指数(2 月)
機械受注統計(1 月)
第 3 次産業活動指数(1 月)
設備稼働率(1 月)
日銀総裁定例記者会見
日銀金融政策決定会合(15・16 日)
資金循環統計(10~12 月期速報)
全産業活動指数(1 月)
貿易統計(2 月)
商業動態統計(2 月速報)
消費者物価(2 月全国・3 月都区部)
鉱工業生産(2 月速報)
労働力調査(2 月)
家計調査(2 月)
3
7
10
13
製造業ISM指数(2 月)
個人所得・消費支出(1 月)
ベージュブック(地区連銀経済報告)
3 非製造業ISM指数(2 月)
7 貿易収支(1 月)
3 年国債入札
8 10 年国債入札
労働生産性(10~12 月期改訂)
9 30 年国債入札
10 連邦財政収支(2 月)
雇用統計(2 月)
14 PPI(2 月)
15 FOMC(14・15 日)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(3 月)
小売売上高(2 月)
CPI(2 月)
16 住宅着工・許可件数(2 月)
フィラデルフィア連銀製造業業況指数(3 月)
17 鉱工業生産・設備稼働率(2 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(3 月速報)
21 経常収支(10~12 月期)
22 中古住宅販売件数(2 月)
23 新築住宅販売件数(2 月)
24 耐久財受注(2 月)
27 2 年国債入札
28 5 年国債入札
S&P/コアロジック CS 住宅価格指数(20 都市
・1 月)
カンファレンスボード消費者信頼感指数(3 月)
29 7 年国債入札
30 GDP(10~12 月期確定)
企業収益(10~12 月期)
31 個人所得・消費支出(2 月)
シカゴPMI指数(3 月)
3
4
5
8
9
10
13
15
16
17
22
29
31
1
9 ECB政策理事会
16 英中銀金融政策委員会(15・16 日)
日銀短観(3 月調査)
毎月勤労統計(2 月速報)
景気ウォッチャー調査(3 月)
マネーストック(3 月速報)
企業物価指数(3 月)
20 貿易統計(3 月)
27 日銀総裁定例記者会見
日銀金融政策決定会合(26・27 日)
日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見
解)
7
10
11
12
13
14
17
18
19
20
21
25
26
27
28
製造業ISM指数(3 月)
貿易収支(2 月)
非製造業ISM指数(3 月)
FOMC 議事録(3/14・15)
雇用統計(3 月)
3 年国債入札
10 年国債入札
連邦財政収支(3 月)
30 年国債入札
PPI(3 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(4 月速報)
小売売上高(3 月)
CPI(3 月)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(4 月)
鉱工業生産・設備稼働率(3 月)
住宅着工・許可件数(3 月)
ベージュブック(地区連銀経済報告)
フィラデルフィア連銀製造業業況指数(4 月)
中古住宅販売件数(3 月)
新築住宅販売件数(3 月)
2 年国債入札
S&P/コアロジック CS 住宅価格指数(20 都市
・2 月)
カンファレンスボード消費者信頼感指数(4 月)
5 年国債入札
7 年国債入札
耐久財受注(3 月)
GDP(1~3 月期速報)
シカゴPMI指数(4 月)
雇用コスト指数(1~3 月期)
27 ECB政策理事会
*印は期日未定を示す〔予定は変更の可能性があります〕
17
金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
今週の金融市場の動き
[海外金利]
12/8
ドルLIBOR 3M(%)
ユーロドル金先(Dec17)
12/9
12/12
12/13
12/14
12/15
12/16
前週末比
0.95306
0.95650
0.95872
0.96344
0.97039
0.99317
0.03667
98.600
98.565
98.565
98.545
98.430
98.385
▲ 0.180
米国債(10年、%)
2.407
2.468
2.471
2.471
2.571
2.597
0.129
スワップ金利(10年、%)
2.270
2.336
2.341
2.329
2.447
2.496
0.160
独国債(10年、%)
0.382
0.365
0.399
0.360
0.301
0.365
0.000
英国債(10年、%)
1.382
1.453
1.467
1.441
1.386
1.488
0.035
[内外株式]
12/8
ダウ平均(㌦)
S&P500指数
NASDAQ総合指数
日経平均(円)
TOPIX(Pt.)
12/9
12/12
12/13
12/14
12/15
12/16
前週末比
19,614.81
19,756.85
19,796.43
19,911.21
19,792.53
19,852.24
95.39
2,246.19
2,259.53
2,256.96
2,271.72
2,253.28
2,262.03
2.50
5,417.36
5,444.50
5,412.54
5,463.83
5,436.67
5,456.85
18,765.47
18,996.37
19,155.03
19,250.52
19,253.61
19,273.79
19,401.15
404.78
12.36
1,512.69
1,525.36
1,531.43
1,540.25
1,538.69
1,542.72
1,550.67
25.31
出来高(百万株)
2,818.60
3,131.96
2,955.51
2,313.00
2,045.11
2,324.64
2,310.08
▲ 821.88
売買代金(億円)
33,930.40
39,249.58
33,144.10
28,389.88
25,448.58
28,103.18
29,082.49
▲ 10,167.09
2,667.25
2,663.37
2,669.62
2,685.83
2,683.11
2,684.57
2,696.26
32.89
12/8
12/9
日経JASDAQ平均(円)
[円金利]
TIBOR 3カ月(%)
12/12
12/13
12/14
12/15
12/16
前週末比
0.05600
0.05600
0.05600
0.05600
0.05600
0.05600
0.05600
0.00000
ユーロ円金先(Dec16)
99.945
99.945
99.945
99.940
99.940
99.945
99.940
▲ 0.005
新発国債(10年、%)
0.050
0.055
0.075
0.075
0.050
0.085
0.075
0.020
長国先物(Mar17)
150.24
150.18
150.05
149.82
149.97
149.72
149.57
▲ 0.610
スワップ金利(5年、%)
0.079
0.080
0.091
0.095
0.083
0.113
0.119
0.039
[為替]
12/8
円/$
114.04
12/9
115.32
12/12
12/13
115.02
12/14
115.19
117.04
12/15
118.18
12/16
前週末比
118.03
2.71
$/EUR
1.0615
1.0561
1.0635
1.0626
1.0536
1.0414
1.0436
▲ 0.0125
円/EUR
121.05
121.76
122.32
122.40
123.31
123.07
123.18
1.42
(注)前週末比は、海外などについては現時点での直近値と前週末値との比較。
東京市場の発行日表示値は終値もしくは 15:00 時点値。
米国 10 年債、米金利スワップ 10 年物は Bloomberg の終値。
日本株出来高・売買代金はそれぞれ東京証券取引所第一部出来高・売買代金。
TIBOR は全銀協発表のユーロ円 TIBOR 平均値。
新発 10 年国債は日本相互証券発表の気配値。
金利先物は東京金融取引所(TFX)のユーロ円 3 ヵ月金利先物。
独・英 10 年国債は Bloomberg の提示する終値。
為替は NY 時間終値(発行日のみ東京時間 15:00 時点、出所:Bloomberg)
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金融市場ウィークリー(2016 年 12 月 16 日・22 日合併号)
最新リポート一覧
<みずほインサイト>
2016 年 12 月 15 日 1 年ぶりの利上げを決めた FOMC~先行きを左右するのは、次期政権の雇用第一主義~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/us161215.pdf
2016 年 12 月 15 日 前国王崩御後のタイ経済展望~自粛は長引かないが構造問題が引き続き重石に~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/as161215.pdf
2016 年 12 月 13 日 大統領弾劾可決後の韓国情勢~政策の停滞により経済の低迷が長引く懸念~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/as161213.pdf
2016 年 12 月 9 日
ECB は緩和策の延長を決定~本格的なテーパリングへの第一歩も同時に踏み出す~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/eu161209.pdf
<内外経済見通し>
2016 年 12 月 8 日
2016・17 年度 内外経済見通し(2016 年 7~9 月期 GDP2 次速報後改訂)
~トランプ次期政権の政策を織り込み、米国中心に見通しを上方修正~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_161208.pdf
2016 年 11 月 15 日
2016・17 年度 内外経済見通し
~世界経済は緩やかに持ち直し、トランプは世界を変えるか~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_161115.pdf
2016 年 5 月 10 日
MIZUHO Research & Analysis no.1
特集 グローバル経済の中長期展望と日本産業の将来像~パラダイムシフトと日本の針路~
http://www.mizuho-fg.co.jp/company/activity/onethinktank/vol001/pdf/all.pdf
執筆担当者
・市場調査部
武内浩二
野口雄裕
井上 淳
大塚理恵子
坂中弥生
03-3591-1244
03-3591-1249
03-3591-1197
03-3591-1420
03-3591-1242
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・欧米調査部
小野 亮
吉田健一郎
松本 惇
風間春香
03-3591-1219
03-3591-1265
03-3591-1199
03-3591-1418
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・経済調査部
有田賢太郎
大野晴香
上里 啓
高瀬美帆
03-3591-1419
03-3591-1243
03-3591-1284
03-3591-1416
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