刈谷市公共施設等総合管理計画(案)

刈谷市公共施設等総合管理計画
(案)
(パブリックコメント用)
平成 28 年 12 月
刈
谷
市
【目
次】
第1章 はじめに ............................................................ 1
1-1
背景と目的 .............................................................. 1
1-2
計画の位置付け .......................................................... 2
1-3
対象施設 ................................................................ 3
1-4
計画期間 ................................................................ 4
第2章 現状の分析 .......................................................... 5
2-1
人口の変化 .............................................................. 5
2-2
財政状況の推移 ......................................................... 10
2-3
市有施設の現状 ......................................................... 13
2-3-1 建物 ................................................................. 13
2-3-2 インフラ ............................................................. 20
第3章 将来更新費用の推計 ................................................. 26
3-1
建物 ................................................................... 26
3-2
インフラ ............................................................... 28
3-3
公共施設等の将来更新費用推計結果 ....................................... 30
第4章 公共施設等の維持管理の基本方針 ..................................... 32
4-1
建物の維持管理の基本方針 ............................................... 32
4-1-1 建物の維持管理の基本方針 ............................................. 32
視点1:建物の質の確保 ...................................................... 32
視点2:変化する施設ニーズへの対応 .......................................... 33
視点3:維持管理費の縮減と平準化 ............................................ 34
4-1-2 施設用途別の現状と今後の方向性 ....................................... 35
4-2
インフラの維持管理の基本方針 ........................................... 71
4-2-1 インフラの維持管理の基本方針 ......................................... 71
視点1:定期的な点検による劣化状況の把握と必要に応じた更新等の処置........... 71
視点2:財政負担の平準化とライフサイクルコストの縮減......................... 72
視点3:安全性や経済性及び維持管理の改善 .................................... 73
4-2-2 インフラごとの今後の方針 ............................................. 74
第5章 公共施設等総合管理計画の推進体制と進行管理 ......................... 75
5-1
推進体制構築の方針 ..................................................... 75
5-2
進行管理の方針 ......................................................... 75
第1章 はじめに
1-1 背景と目的
(1) 背景
刈谷市(以下「本市」という。)は、高度経済成長とモータリゼーションの進展が相まって自
動車関連産業の集積地としての発展や、それに伴う人口増加に合わせて、小中学校や保育園、図
書館、道路、橋梁など様々な公共施設等※の整備を進めてきました。
これらの公共施設等は、主に昭和 40 年代から昭和 50 年代にかけて整備してきたため、今後、
老朽化が一斉に進行することが懸念されます。
一方、本市の財政状況は、これまでは比較的良好に推移してきましたが、全国的には今後の少
子高齢化の進行や人口減少社会を迎える状況の中、本市でも生産年齢人口の減少や高齢者等への
福祉サービスニーズの拡大等を受けて、財政状況が変化する可能性もあります。また、老朽化し
た公共施設等の更新が一時期に集中することで、本市の財政を圧迫することも懸念されます。
さらに、少子高齢化の進行等に伴い、公共施設等に対する市民ニーズも変化しつつあると考え
られ、これらへの対応も求められます。
このような本市を取り巻く環境を踏まえると、社会情勢や市民ニーズ及び財政状況の変化に合
わせ、公共施設等の維持管理、更新にかかる費用の縮減や財政負担の平準化等について検討を進
める必要があります。
※
公共施設等…公共施設、公用施設その他の当該地方公共団体が所有する建築物その他の工作物のことをいう。具体
的には、いわゆる建物の他、道路・橋梁等の土木構造物、公営企業の施設(上水道、下水道等)、プラ
ント系施設(廃棄物処理場、斎場、浄水場、汚水処理場等)等も含む包括的な概念である。
(2) 目的
本市では、所有する建物の状況を把握し、限られた財源で適切な維持保全を行うことを目的と
した刈谷市公共施設維持保全計画を策定するなど、これまでも、建物の適切な維持管理や財政負
担の平準化に向けた取組みを進めてきたところです。
この度、建物やインフラを含めた、公共施設等全体を取り巻く環境や現状を総合的に把握する
と共に、長期的な観点から、維持管理、更新にかかる費用の縮減や財政負担の平準化等に向けた
方針を整理し、公共施設等の維持管理の最適化に向けた取組みを進めるため、刈谷市公共施設等
総合管理計画(以下「本計画」という。)を策定しました。
本市は、今後、本計画に基づいて、公共施設等の維持管理・更新を推進することで、持続可能
な自治体経営の実現を目指します。
1
1-2 計画の位置付け
本計画は、刈谷市総合計画に定められた基本構想及び基本計画との整合を図りながら、基本計
画における各種個別計画の一つとして策定し、公共施設等に関する個別計画を包括するものとし
て位置付けます。
本計画に示される建物及びインフラの維持管理に関する基本的な方針(用途別方針)に基づき、
個別計画にて計画期間内での具体的な取組みを定め、着実に公共施設等の長寿命化、維持管理、
更新にかかる費用の縮減や財政負担の平準化等を推進していきます。
図 1 公共施設等総合管理計画の位置付け
総合計画
基本構想
基本計画
実施計画
各個別計画
行政経営改革プラン、地域防災計画、環境基本計画・・・・・
公共施設等総合管理計画
連携
包括
都市計画マスタープラン
都市交通戦略
立地適正化計画
住生活基本計画
既存計画
 公共施設維持保全計画(H24年度)
 橋梁長寿命化修繕計画(H25年度)
 公営住宅等長寿命化計画(H21年度、H27年度変更)
 公園施設長寿命化計画(H25年度)
 上水道基本計画(H25年度)
 下水道長寿命化計画(H25年度)
2
1-3 対象施設
本計画では、本市が保有する全ての公共施設等(建物及び道路、橋梁、上下水道などのイン
フラ)を対象とします。
図 2 本計画の対象とする公共施設等
公共施設等
インフラ
建物
庁舎
道路
障害者福祉施設
児童福祉施設
老人福祉施設
保健施設
福祉・保健施設
橋梁
環境・衛生施設
公園
産業・観光施設
河川等管理施設
排水機場
交通施設
駐車場施設
その他施設
土木施設
ため池・農業用水路
市営住宅
農道
公園施設
下水道施設
消防・防災施設
幼稚園
小学校
中学校
学校教育施設
給食施設
その他施設
社会教育施設
文化施設
生涯学習施設
体育施設
その他施設
その他施設
3
上水道施設
1-4 計画期間
本計画の対象期間は、公共施設維持保全計画における長期計画の期間である 40 年間を見据え
つつ、平成 29 年度から平成 38 年度までの 10 年間と設定します。
将来 40 年間で、社会情勢の変化等により次のようなあらゆる施策の方向転換に迫られる可能
性もあります。
①高齢化の進行に伴い、社会ニーズが変化し、公共サービスの提供のあり方を見直す必要が発生
する。
②本市ではしばらく人口増加が続くことへの対応を、中長期的な人口の将来展望を見据えつつ実
施する必要がある。
こうした課題に適切に対応していくためにも、中長期的視点のもと、直近 10 年間で何をすべ
きかを戦略的に検討していくことが重要となります。
本市では、既に、建物やインフラの長寿命化を実現するための計画として、公共施設維持保全
計画や橋梁長寿命化修繕計画等を策定しています。これらの計画も中長期的視点のもとで、今何
をすべきかを明記した計画であり、これらの計画の方針も踏まえた上で本計画を策定します。
4
第2章 現状の分析
2-1 人口の変化
(1) これまでの人口動向
本市の人口は、昭和 50 年の 97,386 人から、平成 27 年の 148,419 人へと約 1.5 倍に増加して
います。
図 3 年齢階層別人口の推移
(人)
160,000
140,000
124,625
110,643
120,000
97,386
100,000
139,994
145,245
148,419
18,170
22,530
27,700
11,705
7,710
65歳以上
5,371
15~64歳
80,000
60,000
66,994
77,272
91,350
98,890
100,012
98,476
0~14歳
総数
40,000
20,000
25,021
25,661
21,570
22,934
22,703
22,243
S50
S60
H7
H17
H22
H27
0
(出典)住民基本台帳(各年4月1日現在)を基に整理
年齢階層別の人口構成比を見ると、14 歳以下の年少人口の割合が、昭和 50 年の約 26%から、
平成 27 年の約 15%へと減少しているのに対して、65 歳以上の老年人口の割合が、昭和 50 年の
約 6%から、平成 27 年の約 19%へと増加しています。
図 4 年齢階層別人口構成比の推移
100%
5.5%
7.0%
90%
9.4%
13.0%
15.5%
18.7%
73.3%
70.6%
68.9%
66.3%
80%
70%
60%
68.8%
69.8%
50%
65歳以上
40%
15~64歳
0~14歳
30%
20%
10%
25.7%
23.2%
17.3%
16.4%
15.6%
15.0%
H7
H17
H22
H27
0%
S50
S60
(出典)住民基本台帳(各年4月1日現在)を基に整理
5
中学校区別の人口を見ると、平成 27 年 4 月 1 日現在では、各校区とも約 25,000 人となって
おり、大きな差は見られません。年齢階層別の人口比率についても、大きな差は見られません。
図 5 中学校区別年齢階層別人口
(人)
30,000
80.0%
70.0%
25,000
60.0%
20,000
50.0%
15,000
65歳以上
15~64歳
0~14歳
40.0%
10,000
5,000
30.0%
0~14歳割
合
20.0%
15~64歳
割合
10.0%
0
0.0%
刈谷南
中学校区
刈谷東
中学校区
富士松
中学校区
雁が音
中学校区
依佐美
中学校区
65歳以上
割合
朝日
中学校区
(出典)住民基本台帳(平成27年4月1日現在)を基に整理
6
(2) 人口の将来展望
本市がとりまとめた刈谷市人口ビジョンに基づくと、現状の出生率等で推移した場合、当面の
間、総人口は増加し続けますが、平成 42 年(2030 年)頃にピークを迎え、約 15.1 万人に達し
た後は減少に転じ、平成 67 年(2055 年)頃には約 14.4 万人と、現在の人口から約 4%減少す
ると予測されます。
一方、政策誘導によって出生率の向上及び若年世代の転出抑制を図った場合、人口は緩やかに
増加を続け、平成 67 年(2055 年)には、約 16.1 万人と、現在の人口から約 8%増加すると予
測されます。
本計画では、「刈谷市における人口の将来展望」シナリオに基づいて、検討しています。
表 1 将来人口推計シナリオ
シナリオ区分
合計特殊出生率の考え方
現状推移
(市独自基本推計)
刈谷市における人口の将来展望
(出生率の向上及び若年世代の転出
抑制を推進)
1.76 で一定
2040 年までに 2.07 まで向上
図 6 人口の将来展望(総人口)
(人)
165,000
160,000
157,000
158,600
159,400
151,000
150,300
160,000
160,500
161,000
161,200
160,900
154,000
155,000
149,179
150,000
145,794
145,000
149,179
149,900
150,800
149,000
145,794
147,500
145,900
143,900
140,000
141,100
135,000
130,000
H22
H27
H32
H37
H42
H47
現状推移
(市独自基本推計)
H52
H57
H62
H67
H72
刈谷市における人口将来展望
(出典)
「刈谷市人口ビジョン」を基に整理
(H22 及び H27 については、各年 10 月 1 日現在)
7
本市における人口将来展望を基に、年齢階層別の将来人口を整理すると、年少人口(0~14 歳)
は増加を続け、平成 67 年(2055 年)には約 2.7 万人まで増加(約 18%増)すると見込まれま
す(図 7)
。
図 7 人口の将来展望(年少人口(0~14 歳))
(人)
29,000
27,000
25,000
23,000
21,000
22,371
22,612
H22
H27
23,300
23,974
24,213
24,466
H42
H47
25,045
25,704
26,246
26,604
26,087
H67
H72
19,000
17,000
15,000
H32
H37
H52
H57
H62
刈谷市における人口将来展望
(出典)
「刈谷市人口ビジョン」を基に整理
(H22 及び H27 については、各年 10 月 1 日現在)
生産年齢人口(15~64 歳)は、平成 67 年には約 9 万人まで減少(約 10%減)すると見込ま
れます(図 8)。
図 8 人口の将来展望(生産年齢人口(15~64 歳))
(人)
120,000
110,000
100,000
100,213
99,337
99,688
100,177
99,299
96,714
90,000
93,650
91,397
89,944
89,728
90,654
H52
H57
H62
H67
H72
80,000
70,000
60,000
H22
H27
H32
H37
H42
H47
刈谷市における人口将来展望
(出典)
「刈谷市人口ビジョン」を基に整理
(H22 及び H27 については、各年 10 月 1 日現在)
8
老年人口(65 歳以上)は増加を続け、平成 67 年には約 4.5 万人まで増加(約 62%増)する
と見込まれます(図 9)
。
図 9 人口の将来展望(老年人口(65 歳以上))
(人)
50,000
45,000
43,374
40,000
44,828
44,889
43,330
41,308
38,242
35,000
35,123
32,852
30,000
31,050
27,643
25,000
20,000
23,200
H22
H27
H32
H37
H42
H47
H52
H57
H62
H67
H72
刈谷市における人口将来展望
(出典)
「刈谷市人口ビジョン」を基に整理
(H22 及び H27 については、各年 10 月 1 日現在)
本市では、今後も人口は緩やかに増加すると予測されていますが、生産年齢人口の減少や老年
人口の増加といった年齢階層別の人口構成比の変化に伴い、公共施設等に対するニーズも変化す
ることが想定されます。今後は、これらの課題への対応が必要になると考えられます。
9
2-2 財政状況の推移
(1) 一般会計の状況と課題(歳入)
本市の歳入決算額は、平成 24 年度までは減少傾向にありましたが、市税やその他自主財源、
国・県支出金の増加を受け、平成 25 年度以降回復し、約 600 億円となっています。
自主財源の割合は、約 8 割程度で推移していますが、今後の生産年齢人口の変化等を踏まえ、
減少に転じる可能性も見据えた対応策を検討する必要があります。
図 10 歳入の推移
(億円)
700.0
32.2
600.0
37.6
32.7
15.0
32.7
85.3
500.0
29.8
6.5
70.5
0.5 67.7
0.4
31.0
30.6
8.4
0.4 69.8
400.0
28.5
186.5
147.1
86.6
その他依存財源
76.1
1.4 70.5
0.5
0.4
65.8
市債
98.7
0.5
0.7
122.7
1.8
106.6
国・県支出金
87.7
地方交付税
300.0
その他自主財源
200.0
355.2
305.4
310.4
326.6
H21
H22
H23
333.5
349.4
H24
H25
374.2
市税
100.0
0.0
H20
H26
(出典)各年度「刈谷市決算統計」を基に整理
10
(2) 一般会計の状況と課題(歳出)
平成 20 年度から平成 26 年度までの 7 年間、本市の歳出総額は約 500 億円前後で推移してお
り、普通建設事業費や物件費、扶助費の占める割合が高くなっています。
費目別に見ると扶助費は一貫して増加傾向にあり、平成 20 年度から平成 26 年度にかけて、
約 2 倍に伸びています。その一方で、普通建設事業費は減少しており、平成 20 年度から平成 22
年度は年度平均で約 160 億円であったのが、平成 22 年度から平成 26 年度の年度平均は半分以
下の約 72 億円となっています。
今後、高齢化社会が進行することを考慮すると、扶助費の更なる増加は避けられず、本市の財
政状況が逼迫することが想定されるため、普通建設事業費の縮減が求められる可能性があります。
図 11 歳出の推移
(億円)
700.0
600.0
46.1
500.0
53.6
19.3
20.7
64.9
47.3
11.2
35.6
42.1
53.3
38.1
190.6
127.7
166.5
59.2
300.0
200.0
100.0
5.9
6.6
5.2
89.8
92.7
99.2
22.7
50.3
27.8
400.0
5.3
103.2
55.3
46.0
17.9
43.4
53.5
47.8
5.4
101.8
104.2
88.2
89.8
91.3
82.1
繰出金等その他
投資、出資、貸付及び積立金
補助費等
普通建設事業費
6.6
6.8
26.0
26.9
38.5
70.4
38.8
36.9
27.7
58.1
維持補修費
112.2
35.9
物件費
公債費
扶助費
24.6
27.1
52.1
58.9
76.2
71.2
73.4
72.1
67.4
68.2
73.0
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
100.8
人件費
0.0
(出典)各年度「刈谷市決算統計」を基に整理
11
図 12 普通建設事業費と扶助費の推移
(億円)
33.0%
250.0
35.0%
31.4%
30.0%
190.6
200.0
25.0%
25.0%
166.5
18.7%
150.0
19.5%
18.1%
13.6%
12.6%
100.0
50.0
19.9%
127.7
16.1%
10.6%
9.8%
59.2
10.2%
82.1
52.1
47.8
89.8
88.2
10.6%
70.4
53.5
91.3
20.0%
15.0%
10.0%
普通建設事業費
扶助費
普通建設事業費
(割合)
扶助費(割合)
100.8
5.0%
58.9
0.0
0.0%
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
(出典)各年度「刈谷市決算統計」を基に整理
(参考)用語の解説
用
語
解
説
人件費
議員報酬、各委員報酬、特別職給与、職員給与、共済組合負担金、退職
金、恩給及び退職年金、災害補償費、社会保険料等共済費などを指しま
す。
扶助費
社会保障制度の一貫として、児童、高齢者、障害者、生活困窮者に対し
て行う支援に要する経費のことを指します。
公債費
地方自治体が借り入れた地方債の元利償還費と一時借入金の利息の合計
を指します。人件費、扶助費とともに義務的経費の一つとなっています。
物件費
人件費、維持補修費、扶助費、補助費等以外の地方公共団体が支出する
消費的性質の経費の総称を指します。
補助費等
地方公営企業会計(法適用企業)に対する負担金や、様々な団体等への
補助金、報償費、寄附金等のことを指します。
普通建設事業費
学校、道路、公園などの整備や用地取得などに必要となる経費を指し、
投資的経費ともいいます。
12
2-3 市有施設の現状
2-3-1 建物
(1) 建物の保有状況
本市では、804 棟、総延床面積約 55 万㎡の建物を保有しています。延床面積を見ると、小学
校の割合が 20.31%で最も多く、次いで市営住宅の 13.30%となります。
表 2 施設分類別延床面積
施設大分類
庁舎
施設中分類
棟数
延床面積(㎡)
延床面積構成比
3
28,181
5.12%
15
7,113
1.29%
老人福祉施設
5
11,073
2.01%
児童福祉施設
37
20,137
3.66%
2
6,995
1.27%
庁舎
障害者福祉施設
福祉・保健施設
保健施設
環境・衛生施設
環境・衛生施設
23
8,588
1.56%
産業・観光施設
産業・観光施設
7
11,278
2.05%
34
6,415
1.17%
駐車場施設
9
28,046
5.11%
交通施設
5
158
0.03%
その他施設
11
1,333
0.24%
市営住宅
市営住宅
90
73,131
13.30%
公園施設
公園施設
163
7,822
1.42%
消防・防災施設
消防・防災施設
45
2,463
0.45%
幼稚園
52
23,729
4.31%
小学校
117
111,700
20.31%
中学校
75
65,950
11.99%
給食施設
7
6,482
1.18%
その他施設
1
985
0.18%
社会教育施設
56
31,850
5.79%
文化施設
16
55,228
10.04%
体育施設
12
36,446
6.63%
その他施設
19
4,824
0.89%
804
549,927
100.0%
排水機場
土木施設※
学校教育施設
生涯学習施設
その他施設
合計
(出典)
「刈谷市建物台帳」
(平成27年3月31日現在)
13
図 13 施設分類別延床面積の割合
体育施設
6.63%
文化施設
10.04%
その他施設 障害者福祉施設
1.29%
(その他施設)
老人福祉施設
0.89%
2.01%
庁舎
児童福祉施設
5.12%
3.66%
保健施設
1.27%
環境・衛生施設
1.56%
産業・観光施設
2.05%
排水機場
1.17%
駐車場施設
5.11%
社会教育施設
5.79%
その他施設
(学校教育施設)
0.18%
交通施設
0.03%
給食施設
1.18%
その他施設
(土木施設)
0.24%
中学校
11.99%
小学校
20.31%
幼稚園
4.31%
市営住宅
13.30%
公園施設
1.42%
消防・防災施設
0.45%
(出典)
「刈谷市建物台帳」
(平成 27 年 3 月 31 日現在)
14
建築年別に見ると、平成 21 年度に延床面積の大きい総合文化センターが、平成 22 年度には
市役所庁舎が整備されたことによって、建築のピークが発生しています。
そのほかには、昭和 50 年代、平成 7 年度、平成 18 年度に建築のピークが生じています。
図 14 施設分類別・建築年別延床面積
(千㎡)
60
市役所庁舎
総合文化センター
50
庁舎
市民交流センター、雁が音中学校
福祉・保健施設
日高小、富士松東小、東刈谷小、
刈谷南中、依佐美中
環境・衛生施設
産業・観光施設
ウィングアリーナ刈谷
40
土木施設
市営住宅
相生駐車場、産業振興センター
富士松中、刈谷南中
公園施設
消防・防災施設
学校教育施設
生涯学習施設
30
交通施設
その他施設
20
10
0
S39
S42
S45
S48
S51
S54
S57
S60
S63
H3
H6
H9
H12
H15
H18
H21
H24
(出典)
「刈谷市建物台帳」
(平成27年3月31日現在)
15
(2) 他自治体との建物保有量比較
行政財産(建物)について、愛知県内の 15 市※を対象に、人口 1 人あたりの延床面積を比較
すると、図 15 のとおり、本市は 3.71 ㎡/人であり、15 市の平均値 3.09 ㎡/人よりも高くなっ
ています。
人口密度(可住地面積あたり)が同程度の市と比較しても、本市の保有量は高い水準にあり
ます(図 16)
。
図 15 愛知県内他市との人口 1 人あたりの行政財産-建物延床面積比較
(㎡/人)
5.00
4.38
4.50
3.71
4.00
3.21
3.50
3.14
3.00
2.95
3.66
3.20
3.15
2.83
2.71
2.42
2.40
2.50
2.66
2.89
2.98
3.09
稲
沢
市
東
海
市
県
内
1
5
市
平
均
2.00
1.50
1.00
0.50
0.00
名
古
屋
市
豊
橋
市
岡
崎
市
一
宮
市
瀬
戸
市
春
日
井
市
半
田
市
豊
川
市
豊
田
市
刈
谷
市
安
城
市
(225.4) (38.0) (37.9) (38.7) (13.2) (11.9) (31.0) (18.5) (14.8) (42.2) (18.4)
西
尾
市
小
牧
市
17.0)
(15.4) (13.9) (11.2)
(万人)
※人口10万人以上の市を対象に比較
(出典)総務省「公共施設状況調査(2013年度)」
、
「住民基本台帳(2014年1月)」
、
「統計でみる市区町村のすがた2015」
(データ2013年度)を基に整理
図 16 愛知県内他市の人口密度及び人口 1 人あたりの行政財産-建物延床面積
5.00
4.50
半田市
4.00
人
口
あ
た
り
延
床
面
積
豊田市
3.50
名古屋市
刈谷市
東海市
豊川市
県内15市平均
西尾市
3.00
一宮市
小牧市
豊橋市
2.50
稲沢市
瀬戸市
安城市
岡崎市
2.00
1.50
春日井市
(㎡/人)
1.00
人口密度2,000~4,000人/k㎡
0.50
0.00
0
2,000
4,000
6,000
8,000
人口密度(可住地面積あたり)(人/k㎡)
(出典)総務省「公共施設状況調査(2013年度)」
、
「住民基本台帳(2014年1月)」
、
「統計でみる市区町村のすがた2015」
(データ2013年度)を基に整理
16
人口規模が本市と同程度かつ平成の大合併が実施されていない全国の 18 市と比較すると、本
市の人口 1 人あたりの延床面積が高い値を示していることがわかります。
図 17 全国の自治体(人口 13~16 万人)との
人口 1 人あたりの行政財産-建物延床面積比較
(㎡/人)
5.00
4.50
3.71
4.00
3.62
3.50
3.00
2.97
2.66
2.61
2.50
2.50
2.00
2.47
2.43 2.29
2.27
2.85
2.44 2.40
2.43
2.09
1.86
1.86
1.67
1.93
1.53
1.50
1.00
0.50
0.00
狭
山
市
足
利
市
小
牧
市
東
村
山
市
入
間
市
多
摩
市
刈
谷
市
守
口
市
武
蔵
野
市
沖
縄
市
青
梅
市
三
郷
市
箕
面
市
我
孫
子
市
朝
霞
市
木
更
津
市
瀬
戸
市
戸
田
市
座
間
市
1
9
市
平
(15.5) (15.4) (15.4) (15.2) (15.0) (14.8) (14.8) (14.6) (14.1) (13.9) (13.8) (13.6) (13.4) (13.4) (13.2) (13.2) (13.2) (13.0) (13.0) 均
(万人)
※平成26年1月1日住民基本台帳人口13万~16万人の中都市を対象に比較
(出典)総務省「公共施設状況調査(2013年度)」
、
「住民基本台帳(2014年1月)
」
「統計でみる市区町村のすがた2015」
(データ2013年度)を基に整理
17
近隣の碧海 5 市(碧南市、本市、安城市、知立市、高浜市)で比較すると、本市の人口 1 人
あたりの延床面積は最も高くなっています。
図 18 碧海5市の人口 1 人あたりの行政財産-建物延床面積比較
(㎡/人)
4.00
3.71
3.50
3.19
2.88
2.83
3.00
2.49
2.50
2.20
2.00
1.50
1.00
0.50
0.00
碧南市
(7.2)
刈谷市
(14.8)
安城市
(18.4)
知立市
(7.1)
高浜市
(4.6)
碧海5市平均
(万人)
(出典)総務省「公共施設状況調」
(平成26年3月31日現在)
(参考)用語の解説
用
語
可住地面積
総面積
解
説
総面積から林野面積と主要湖沼面積を差し引いたものを指します。
湖沼の面積も含む地域の面積を指します。
林野面積
森林面積と森林以外の草生地面積の合計を指します。
主要湖沼
面積1km2 以上の湖沼で、かつ、人造湖以外の湖沼であり、埋立て、干拓等
によって陸地化した区域を差し引いたものを指します。
(出典)総務省統計局「統計でみる市区町村のすがた2015」を基に整理
18
施設用途別建物保有量※について、碧海 5 市で比較すると、本市は文化施設や公営住宅、運動
施設・公園の占める割合が高い傾向にあります。
図 19 碧海5市の施設用途別延床面積比較
(㎡)
600,000
500,000
消防防災施設・その他
運動施設・公園
400,000
公営住宅
福祉・保健施設
保育所・児童施設
300,000
小中学校等
文化施設
200,000
公民館・集会施設
図書館
本庁舎等
100,000
0
碧南市
刈谷市
安城市
知立市
高浜市
※施設用途別延床面積データを基に集計。行政財産(建物)の延床面積合計とは一致しない。
(出典)総務省「公共施設状況調」
(平成26年3月31日現在)
図 20 碧海5市の施設用途別延床面積構成比比較
100%
90%
80%
消防防災施設・その他
運動施設・公園
70%
公営住宅
60%
福祉・保健施設
50%
保育所・児童施設
小中学校等
40%
文化施設
公民館・集会施設
30%
図書館
20%
本庁舎等
10%
0%
碧南市
刈谷市
安城市
知立市
高浜市
5市平均
(出典)総務省「公共施設状況調」
(平成26年3月31日現在)
19
2-3-2 インフラ
(1) 道路
本市が管理する道路は総延長781.3km、道路敷面積は5.0k㎡、路線数は2,724路線に及んでい
ます。
本市が管理する道路のうち、98.8%は舗装済(道路敷実面積ベース)となっています。その他
にも、横断歩道橋が 5 橋、駐車場が 13 箇所(うち立体自走式が 2 箇所)
、自転車駐車場が 26 箇
所(うち立体式が 3 箇所)
、地下道を 14 箇所保有しています。
表 3 道路延長等
道路実延長
(km)
道路敷
総実面積(k㎡)
舗装済
763.3
4.94
98.8%
未舗装・道路敷幅
員 1.5m 未満
18.0
0.06
1.2%
計
781.3
5.0
100.0%
路線数
2,724
(出典)
「刈谷市財産台帳」
(平成27年3月31日現在)
表 4 その他の道路施設等
施設名等
数量
5橋
横断歩道橋
駐車場
13 箇所
自転車駐車場
26 箇所
地下道
14 箇所
連絡通路等
438.4m
エレベータ
8基
エスカレータ
2基
(出典)歩道橋調書、刈谷市土木管理課資料を基に整理(平成28年3月31日現在)
20
(2) 橋梁
本市が管理する橋梁は、313橋、総延長3.66kmとなっています。
表 5
橋梁
橋数
計
延長(km)
313
3.66
(出典)
「平成27年度刈谷市橋梁資料」を基に整理(平成28年3月31日現在)
建設年別に見ると、昭和 46 年から平成 2 年の 20 年間に架設した橋梁が約 55%を占めていま
す。
図 21 建設年別橋梁数
(橋梁数)
30
25
20
15
10
5
0
S25 S28 S31 S34 S37 S40 S43 S46 S49 S52 S55 S58 S61 H元 H4
H7 H10 H13 H16 H19 H22 H25 H28
建設年
(出典)刈谷市土木管理課資料を基に整理(平成28年3月31日現在)
21
(3) 公園
本市が管理する公園は、全体で 196 箇所あり、総面積は約 1.42km2 となっています。うち、
都市公園は 105 箇所となっており、それらの総面積は約 1.27km2 で、全体の約 89.8%を占めて
います。
開設年別の公園面積を見ると、昭和 44 年や平成元年以降にピークが見られます。
表 6 公園の保有量
分類
運動公園
総合公園
近隣公園
都市公園 街区公園
その他都市公園
都市緑地
計
その他公園
児童遊園
広場
その他
遊園
公園、児童
緑地
遊園等
地域広場
遊歩道
計
箇所数
総計
1
3
7
85
7
2
105
1
39
9
20
17
4
1
91
面積(㎡)
184,000
495,800
143,000
260,100
17,400
172,000
1,272,300
34,000
33,826
20,592
5,367
36,996
7,300
6,969
145,050
196
1,417,350
(出典)刈谷市公園緑地課資料を基に整理(平成27年4月1日現在)
図 22 開設年別の公園面積
(㎡)
300,000
250,000
200,000
150,000
100,000
50,000
0
S12 S38 S40 S42 s44 S46 S48 S50 S52 S54 S56 S58 S60 S62 H元
開設年
H3
H5
H7
H9
H11 H13 H16 H18 H20 H22 H24 H26 開設
年
不明
(出典)刈谷市公園緑地課資料を基に整理(平成27年4月1日現在)
22
(4) 河川等管理施設
本市では、河川等管理施設として、排水機場や準用河川、調整池、水門、樋門、樋管、水防倉
庫を保有しています。
表 7 河川等管理施設
施設名
数量
14 機場
14 機場
20 河川(12.2km)
13 箇所
2 箇所
17 箇所
42 箇所
15 箇所
都市型
農業用
準用河川
調整池
水門
樋門
樋管
水防倉庫
排水機場
(出典)刈谷市雨水対策課資料を基に整理(平成27年3月31日現在)
(5) ため池・農業用水路
本市では、28 箇所のため池を管理しています。農業用水路の保有量は、用水路が 202.5km、
排水路が 166.4km となっています。
表 8 ため池・農業用水路
ため池数
28
計
農業用水路総延長(km)
用水路
排水路
202.5
166.4
(出典)
「刈谷市ため池台帳」(平成24年4月現在)、刈谷市農政課資料を基に整理
(6) 農道
本市が管理する農道の総延長は 24.8km となっています。うち、16.8km が舗装済で、全体の
約 68%を占めています。
表 9 農道延長等
路線数
計
路線延長(km)
農道総延長
216
24.8
舗装済延長
16.8
(出典)
「農道台帳作成済農道延長総括表」を基に整理(平成27年3月31日現在)
23
(7) 下水道施設
本市が管理する下水道管路の総延長は、平成 26 年度末現在で 719.9km です。
整備年別に管種を見ると、昭和 30 年代前半はヒューム管、昭和 30 年代後半からは陶管、平
成 23 年度から塩化ビニル管を中心に整備しています。
表 10 下水道布設延長
管種
延長(km)
陶管類(TP・HC 他)
467.1
鉄筋コンクリート管類
(HP・BC)
161.9
塩化ビニル管類
(VU・PRP 他)
86.6
その他(SP 他)
4.3
719.9
総計
(出典)
「刈谷市下水道事業概要書(平成27年度版)
」を基に整理(平成27年3月31日現在)
図 23 下水道施設の管種別施工年度別路線延長
(m)
50,000
45,000
40,000
35,000
その他
30,000
塩化ビニル管類
25,000
20,000
鉄筋コンクリート管類
15,000
陶管類
10,000
5,000
0
S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63
H3
H6
H9 H12 H15 H18 H21 H24
(出典)
「刈谷市下水道事業概要書(平成27年度版)
」及び「下水道台帳」を基に整理(平成27年3月31日現在)
表 11 下水道ポンプ施設
施設名
ポンプ場
数量
3
(出典)
「刈谷市下水道事業概要書(平成27年度版)
」を基に整理(平成27年3月31日現在)
24
(8) 上水道施設
本市が管理する上水道管路の総延長は、平成 26 年度末現在で 780.3km です。
管径 100 ㎜以上の管路で布設年度、
管種別延長を見ると、昭和 50 年代にピークが見られます。
表 12 配水管布設延長
管種
延長(km)
ダクタイル鋳鉄管
硬質塩化ビニル管
ポリエチレン管
鋼管その他
396.2
358.1
17.3
8.7
計
780.3
(出典)刈谷市水道課資料を基に整理(平成 27 年 3 月 31 日現在)
図 24
布設年度・管種別延長(管径 100mm 以上の管路)
(m)
25,000
20,000
15,000
ポリエチレン管
ダクタイル鋳鉄管
普通鋳鉄管
10,000
5,000
0
S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63
H3
H6
H9
H12 H15 H18 H21 H24
(出典)「上水道基本計画策定業務委託 報告書」
(平成25年度)を基に整理
表 13 水道管理施設
施設名
数量(箇所)
浄水場
配水場
増圧施設
1
3
1
(出典)刈谷市水道課資料を基に整理(平成 27 年 3 月 31 日現在)
表 14 配水池保有数
施設名
数量(基)
総容量(㎥)
PC 配水池
RC 配水池
6
5
20,500
11,000
(出典)刈谷市水道課資料を基に整理(平成 27 年 3 月 31 日現在)
25
第3章 将来更新費用の推計
3-1 建物
(1) 推計の考え方
公共施設維持保全計画で策定した建物の長寿命化計画を反映し、次の前提条件に基づいて、将
来のライフサイクルコスト※を推計しました。
※
ライフサイクルコスト…構造物の計画、設計から建設、維持・管理、解体撤去、廃棄にいたる費用のこと。
1)工事費の推計方法
各建物の施設用途、延床面積、階数から、各部位・設備の数量を推計しました。その上で、各
部位・設備の単価を乗じることで工事費を算出しました。
2)シミュレーションに用いた工事単価
公共施設維持保全計画における将来更新費用の推計と同様に、一般財団法人建設物価調査会の
建設物価を根拠として設定した、各部位・設備の修繕・改修単価及び建替単価を用いました。
3)工事履歴の反映
過去の工事履歴が既存資料により把握可能な場合には、その工事情報を反映し、次回の修繕・
改修年度を設定しました。工事履歴が分からないものは、当該建物において劣化調査に問題がな
ければ、建築年を基準に設定した周期に基づいて修繕・改修を実施したものと仮定しました。
4)劣化調査結果の反映
劣化調査により劣化が特に激しいと判断された部位(5 段階劣化判定(Ⅰ~Ⅴ)のⅣ及びⅤ)
については、当該施設の修繕・改修予定年度にかかわらず、次年度に前倒しで修繕を行うものと
しました。
5)周期設定
公共施設維持保全計画と同様に、シミュレーションを行う際の建替え周期は、目標耐用年数を
80 年としました。
表 15 周期設定
建
シナリオ
80 年
40 年
20 年
替(目標耐用年数)
改 修
修 繕
26
(2) 推計結果
公共施設維持保全計画に基づいて試算した、本市における建物の将来更新費用推計の結果は下
記のとおりです。
今後 40 年間(平成 29~68 年度)では、年度平均で約 34 億円が、直近 10 年間(平成 29~38 年
度)では、年度平均で約 22 億円が必要となる見込みです。特に、平成 61 年度(2049 年度)は
総合文化センターの改修で平成 62 年度(2050 年度)は、市役所庁舎の改修で、多くの費用が必
要になると推計されます。
建物の長寿命化対策を実施せず、目標耐用年数を通常周期の 60 年として試算すると、今後 40
年間では、年度平均で約 54 億円が必要となることから、長寿命化を行うことにより、年度平均で
約 20 億円の費用削減効果が見込まれます。
表 16 ライフサイクルコスト算出結果
今後 40 年間
10 年間年度平均
年度平均額
34 億円/年
H29~H38
H39~H48
H49~H58
H59~H68
23 億円/年
28 億円/年
29 億円/年
57 億円/年
表 17 建物の長寿命化による費用削減効果
今後 40 年間年度平均額
長寿命化をしない場合
(A)
今後 40 年間年度平均額
長寿命化をする場合
(B)
→
54 億円/年
長寿命化による
費用削減効果
(A)-(B)
→
34 億円/年
20 億円/年
図 25 本市における建物の将来更新費用推計結果
(億円)
140
130
庁舎
120
生涯学習施設
110
産業・観光施設
100
福祉・保健施設
90
2017~2056年(40年間)の
年平均更新費用額
:約34億円/年
80
市営住宅
公園施設
70
60
学校教育施設
50
土木施設
40
環境・衛生施設
30
消防・防災施設
20
その他施設
10
0
H28
H30
H32
H34
H36
H38
H40
H42
H44
H46
H48
H50
H52
H54
H56
H58
H60
H62
H64
H66
H68
※土木施設のうち、排水機場については将来更新費用推計をインフラに区分して推計しています。
27
3-2 インフラ
(1) 推計の考え方
インフラの将来更新費用の試算方法については、下記の考え方に基づき推計を行いました。
1)推計対象とするインフラについて
本計画で対象としているインフラのうち、今後は予防保全型維持管理※(以下「予防保全」と
いう。)を実施する必要性が高いと判断される種別のインフラを、将来更新費用推計の対象とし
ています。
・推計対象とするインフラ:道路、橋梁、公園(園路舗装等の土木施設を除く)、河川等管理
施設(排水機場)
、下水道施設、上水道施設
※
予防保全型維持管理…損傷が軽微である早期段階に予防的な修繕等を実施することで、機能の保持・回復を図る
管理手法をいう。
2)推計対象としないインフラについて
事後的管理※(以下「事後保全」という。)を実施するインフラについては、耐用年数を設定
することが困難なため、推計対象とはしませんが、日常点検等により施設損傷の早期検知や施設
の安全確保に努めます。
・推計対象としないインフラ:道路施設(横断歩道橋、平面駐車場等)、公園(園路舗装等の
土木施設)
、河川等管理施設(準用河川、調整池、水門・樋門・
樋管、水防倉庫)
、ため池、農業用水路、農道 等
※
事後的管理…施設の機能や性能に関する明らかな不都合が生じてから修繕を行う管理手法をいう。
28
3)推計に用いた工事単価及び更新周期
将来更新費用推計の対象とするインフラについては、表 18 で示す試算方法に基づいて、推計
を行いました。
表 18 将来更新費用推計の対象インフラと試算方法
本計画での取り扱い
インフラ種別
推計の考え方
単価
更新周期
道路
・単価及び耐用年数は総務省ソフトに準じる
4,700 円/㎡
橋梁
・橋梁長寿命化修繕計画による
計画による
・公園施設長寿命化計画におけるシナリオ①「10
公園
年間で対策が必要な全ての施設を更新」から、
120 円/(年・㎡)
総費用を算出し、年度あたりの費用に換算
河川等管理施設
(排水機場)
下水道施設
上水道施設
・整備時費用を現在価値化、不明の場合は回帰式
実績による
より推定
排水能力単価
・下水道管路は総務省ソフトに準じる
124 千円/m
・ポンプ施設は新規整備時の費用を現在価値化
・上水道管路は総務省ソフトに準じる
管径別
97~923 千円/m
・その他施設は新規整備時の費用を現在価値化
15 年
計画で設定した
周期による
計画で設定した
周期による
40 年
50 年
40 年
4)推計結果
表 18 に基づいて試算した、本市におけるインフラの将来更新費用推計の結果は下記のとおり
です。
今後 40 年間(平成 29~68 年度)では、年度平均で約 63 億円が、直近 10 年間(平成 29~38 年
度)では、年度平均で約 65 億円が必要となる見込みです。
表 19 ライフサイクルコスト算出結果
今後 40 年間
10 年間年度平均
年度平均額
63 億円/年
H29~H38
H39~H48
H49~H58
H59~H68
65 億円/年
63 億円/年
63 億円/年
59 億円/年
29
3-3 公共施設等の将来更新費用推計結果
(1) 建物及びインフラの更新費用推計まとめ
公共施設等の将来更新費用を推計すると、今後 40 年間では年度平均で約 98 億円の費用が必
要となる見込みです。
本計画の対象期間である直近 10 年間で考えた場合、年度平均で約 88 億円が必要となり、こ
れは平成 22 年度から平成 26 年度までの 5 年間の公共施設等への投資実績額の平均(約 96 億円)
を下回っています。今後も同程度の投資が可能であると仮定すると、理論上は既存の公共施設等
を維持していくことは可能ですが、扶助費の増加等により楽観視できない可能性がありますので、
財源確保に向けた取組みが必要になります。
図 26
本市における建物・インフラの将来更新費用推計結果
(億円)
240
200
今後10年間 年平均額約88億円
過去5年間 投資実績約96億円
160
インフラ
120
建物
80
40
0
H29
H31
H33
H35
H37
H39
H41
H43
H45
H47
H49
H51
H53
H55
H57
H59
H61
H63
H65
H67
H3 8
表19 5年間(平成22~26年度)の公共施設等への平均投資実績額の算出
想定条件
5 年間の公共施設等への平均投資実績額
算定式
=5 年間の普通建設事業費(平均)+5 年間の上水道及び下水道にか
かる建設改良費(平均)
5 年間の普通建設事業費(平均) 5 年間の普通建設事業費の平均値…約 72 億円/年
5 年間の上水道及び下水道に
かかる建設改良費(平均)
5 年間の建設改良費の平均値…約 24 億円/年
30
(2) 維持管理費の縮減と財源確保の必要性
本市では、これまで建物や橋梁、公園などの長寿命化計画を策定し、財政負担の軽減に取り組
んできましたが、今後は高齢化社会の進行に伴う扶助費の増加等の要因により、公共施設等にか
かる財源が圧迫されることも懸念されます。また、公共施設等の老朽化に伴い、平成 50 年代後
半以降、公共施設等の改修や更新等にかかる費用が増大することが予想されます。
このため、更なる維持管理費の縮減や財源確保に向けて、次の取組みを実施します。
1) 基本方針に基づいた維持管理
既存の公共施設等については、維持管理費を更に縮減するため、後述する建物及びインフラの
維持管理の基本方針に基づいた維持管理に取り組みます。
2) 基金活用の検討
建物の改修、建替え等の経費に充てるために設置した公共施設維持保全基金を、インフラの改
修等にも活用できるよう検討します。
3) 助成制度及び市債の活用
公共施設等の整備や改修については、引き続き国や県の助成制度を積極的に活用するとともに、
実質公債費比率を考慮しながら市債を発行することにより財源を確保します。
4) PFI事業の検討
施設の建替え等を行う場合は、建替えのための財政負担の軽減を図るためにも、PFI※事業
などの取組みを検討します。
※PFI(プライベイト・ファイナンス・イニシアティブ)…公共工事等の設計、建設、維持管理及び運営に、民間
の資金とノウハウを活用し、公共サービスの提供を民間主導で行うことで、効率的かつ効果的な公共サービスの
提供を図るという考え方。
5) 健全な企業会計の経営
上水道施設及び下水道施設については、一般会計ではなく、独立採算制の企業会計の対象とな
る施設です(下水道事業は平成 29 年度より企業会計に移行予定)
。このため、水道企業会計及
び下水道企業会計については、経営・資産等を正確に把握したうえで経営の健全化を図り、対象
施設の維持管理に取り組みます。
31
第4章 公共施設等の維持管理の基本方針
4-1 建物の維持管理の基本方針
限られた財源の中で、改修や更新にかかる費用を抑制するための基本方針を定めます。建物に
ついては、次の3つの視点に基づき、適切な維持管理に取り組みます。
4-1-1 建物の維持管理の基本方針
視点1:建物の質の確保
建物は、良質な市民サービスを提供する拠点であり、その本来の目的に沿った機能が常に確保
されている必要があります。また、利用者にとって使いやすく、快適、衛生的な場であること、
地震や風水害への備えを万全にして市民の安全を確保すること、省エネルギー、環境負荷低減に
資することなどが求められます。
公共施設維持保全計画に基づき、これらの機能が確保されている状態を可能な限り目指すとと
もに、これらに支障となる劣化や不適切な管理状態などが発生していないかを把握し、問題があ
れば速やかに対処することのできる体制を構築していきます。
(1) 安全・快適で利用しやすい建物の整備
建物において、安全性の確保、快適性・使いやすさの向上、省エネルギーなど、市民が安心・
快適に利用できる施設機能を常に確保するために、適切な内容・タイミングで改修を行います。
また、各施設管理者を対象に、建物の管理方法についての理解を深めることを目的とした、定期
的な研修等の実施に努めていきます。
(2) 情報の一元化と評価に基づく工事の優先順位の設定
本市では、公共施設維持保全計画に基づき、建物の保有状況、劣化状況、利用状況、コストな
どの情報を一元的に収集、共有することにより、各施設の機能が確保されているかをチェック、
評価する仕組みを構築してきました。今後もこの仕組みを継続し、建物の状況把握に努め、適切
かつ計画的な対応を行っていきます。
32
視点2:変化する施設ニーズへの対応
人口構成比の変化に伴い、建物の役割・機能に対する市民のニーズは変化します。また、社会
環境や生活スタイルの変化によっても、建物の役割・機能に対する市民のニーズが変化していき
ます。こうした変化に対応するために、市民の施設ニーズを分析し、真に建物に求められている
役割・機能を柔軟な発想で考え、導入していく必要があります。また、現在の市民生活はもとよ
り、次世代、次々世代のための豊かなまちづくりを想像した機能についても検討します。
(1) 需要に適した行政サービス提供の検討
施設で提供される行政サービスが、地域の中で求められるサービス量に対して過不足がないか、
重複していないかについて、施設所管課に対するヒアリング調査を実施し、各施設における需要
に適した行政サービスの提供について検討します。
(2) 施設等の集約化(複合化・統合)
建物の老朽化や施設機能の低下により、配置の見直しが必要となった場合は、類似施設の統合
や異なる施設の複合化等の手法を用いて、施設機能の向上を図ります。集約化を検討する際には、
本市の総合計画や都市計画マスタープラン、立地適正化計画など、まちづくりに関する計画の方
針と整合を図りながら検討します。
33
視点3:維持管理費の縮減と平準化
本市の財政を健全に保つため、建物の維持管理にかかるコスト縮減に取り組みます。また、特
定の時期に更新費用が集中しないよう、平準化を図ります。
さらに、本市が保有する資産を有効活用するための方策を推進します。
(1) 建物の長寿命化
修繕や改修を計画的・予防的に行うことにより、劣化の進行を遅らせ、建物の機能低下を長期
間防ぎます。適切な予防保全を行うためにも、施設の現地調査を行い、劣化状況の把握に努める
ことや、あらかじめ建物の部位や設備の耐用年数を設定し、計画的に改修をするといった予防保
全の考え方に基づき、建物の耐用年数を延ばし、建替えの回数を減らすことで、ライフサイクル
コストの縮減を図ります。
(2) 既存施設の活用や用途変更の可能性を視野に入れた仕様の検討
本市では、直近の人口増に対応するために、今後新たな用途の施設や、既存施設の拡充が求め
られる場合は、新築や増築に加えて、既存施設の用途変更等による対応も検討します。新築や増
築で対応する場合は、今後の施設ニーズの変化に対応しやすいように、用途変更が容易に可能と
なる仕様(スケルトン・インフィル方式※等)とするなど、施設ニーズに応じた用途変更や機能
の追加などに柔軟に対応できるように様々な工夫を図る必要があります。
※
スケルトン・インフィル方式…柱・梁・床等の構造躯体と内装・設備等を分離した工法のこと。耐震性の高い構
造躯体を作ることができれば、自由に内装等を変更することが可能になる。
(3) 維持管理費の縮減
建物の改修や建替え費用のほか、光熱水費や保守点検費、施設管理費等、維持管理費の縮減を
目指します。本市では、これまでに施設の保守点検契約の一括化や、指定管理者制度の導入など
により、施設の維持管理費の縮減を行ってきました。また、公共施設維持保全計画により各施設
の光熱水費に関する情報を集約する仕組みを構築しているため、今後はこれらの情報を活用し、
光熱水費の削減に取り組むことや、公民連携(PPP※)による民間活力の導入により、本市の
財政負担の平準化や効率的な管理運営の実施による事業費の縮減など、新たな手法での費用縮減
の可能性も検討します。
PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ:公民連携)…公民が連携して公共サービスの提供を行う
手法のこと。PPP の中には、PFI、指定管理者制度、市場化テスト、公設民営(DBO)方式、さらに ESCO 事
業、包括的民間委託、自治体業務のアウトソーシング等も含まれる。民間事業者のノウハウを活かした低廉で良
質なサービスを提供するための様々な事業手法が提案されている。
※
(4) 保有資産の有効活用
今後、施設ニーズの変化により、転用可能施設や余剰スペースなどが生じた場合は、保有資産
の有効活用を図るため、必要に応じ、用途変更や貸付を積極的に実施します。また貸付や売却、
定期借地権等の手法を実施することにより、施設から生み出す収益の確保を図ります。
34
4-1-2 施設用途別の現状と今後の方向性
(1) 現状整理の方針
同一用途の施設が 3 つ以上ある場合について、施設用途別に建物の状況を、①品質、②供給、
③財務の視点から分析しました。
これらの視点は、いずれも公共施設(建物)を運営していく上で満たすべき条件です。他の施
設と比較して、これらが相対的に低い値となる施設は、状況を改善するための方策が必要となり
ます。
表 20 分析の視点
視
ハード
ソフト
点
分析の視点
品質
市民が安全、快適に使用できるように公共施設(建物)が維持
(施設の劣化状況) されているか。
施設が市民によって利用されているか。市民ニーズにマッチし
供給(利用状況)
ているか。
財務(市負担額)
施設の運営が効率的に行われているか。
品質は、築年数・劣化度の視点から指標を設定しました。
供給は、各施設の利用者数や利用率等、施設の特性やデータの整備状況に応じて適切な指標を
設定しました。
財務は、各施設の市負担額の視点から、指標を設定しました。
供給及び財務で分析するデータは、公共施設維持保全計画で調査している施設アンケートでの
利用データから、平成 24 年度から平成 26 年度の 3 年間の実績の平均値を採用しています。
表 21 本分析で用いる指標
指
標
築年数
ハ
ー 品質※
ド
劣化度
面積あたりの利用量
ソ 供給
フ
ト
財務
利用率
面積あたりの市負担額
利用量あたりの市負担額
指標の概要
建物の新しさを表現するための指標
平成28年3月31日を基準とした建築年からの経過年数
建物の物理的な劣化度合を測るための指標
平成24~26年度に実施された、部位別劣化度判定値(1
点:問題なし~5点:直ちに改修が必要の5段階判定)
当該施設の利用者数の大小を把握するための指標
利用量/延床面積
当該施設の稼働状況を把握するための指標
例:年間利用コマ数/年間利用可能コマ数
市負担額(=支出-収入)/延床面積
市負担額(=支出-収入)/利用量
※複数の棟で構成されている施設は、築年数及び劣化度を全ての棟の平均値を用いています。
まず、施設ごとに、劣化状況に関する指標として「品質(ハード)」
、利用状況に関する指標と
して「供給(ソフト)
」
、市負担額に関する指標として「財務(ソフト)」に関する偏差値を算出
し、それらを基にハードとソフトの平均値から総合評価値を算出します。
品質(ハード)の偏差値は、全施設の平均値及び標準偏差に基づき算出します。これにより、
35
当該施設用途が全施設の中でどの程度劣化した傾向にあるのかを把握できます。一方、供給・財
務(ソフト)の偏差値は、施設用途ごとに利用・運営状況を示す指標が異なることと、施設用途
によって利用水準も異なることを考慮に入れて、施設用途ごとの平均値及び標準偏差に基づき算
出します。品質(ハード)を横軸に、供給・財務(ソフト)を縦軸に、偏差値 50 を中心とした
グラフに、各施設の総合評価値を下図のようにプロットすることで、各施設の状況を“可視化”
します。
図27 偏差値の算出方法
品質(ハード)
偏差値
施設名称
供給・財務(ソフト)
偏差値
総合
面積あたり 面積あたり 利用量あたり 総合
築年数 劣化度 評価 利用率 利用率
市負担額
評価
市負担額
60.0
70.0 65.0
40.0
50.0
35.0
45.0 42.5
A施設
平均値
平均値
40.0
35.0
37.5
37.5
60.0
B施設
65.0
55.0
54.4
平均値
平均値
※偏差値の算出
品質(ハード)は各指標とも、全施設を母集団として偏差値を算出する。
→当該施設用途が施設全体の中で相対的にどの程度の劣化状況にあるか把握できる。
供給・財務(ソフト)は各指標とも、同一施設用途を母集団として偏差値を算出する。
→施設用途ごとに適切な分析指標を設定し、類似した施設間で、各施設の運営状況が
把握できる。
図28 プロット位置による結果の解釈
「供給・財務(ソフト)」:高
Ⅱ
Ⅲ
「品質(ハード)」と「供給・財
ものの、「品質(ハード)」の側
面で改善の余地がある施設
務(ソフト)」がともに高く、特
に改善の必要がない施設
「品質(ハード)」と「供給・財
「品質(ハード)」は高いもの
務(ソフト)」がともに低く、大
幅な改善が検討される施設
の、「供給・財務(ソフト)」の
側面で改善の余地がある施
設
「供給・財務(ソフト)」:低
36
Ⅰ
Ⅳ
「
品
質
(
ハ
ー
ド
)
」
高
:
:
「
品
質
(
ハ
ー
ド
)
」
低
「供給・財務(ソフト)」は高い
(2) 用途別の現状の方針
1)市役所庁舎・出張所
本市では、市役所庁舎のほか、支所や出張所を 4 箇所設置しています。支所では、戸籍や住
民異動の届出の受付、戸籍謄本・抄本、住民票の写し、印鑑登録証明書などの交付及び市税等の
収納などの窓口業務を行っており、出張所では住民票等の証明書交付などを行っています。
(ア) 現状の分析と課題
○市役所庁舎は、築年数が約 5.5 年の新しい施設のため、ハード面は良好な状態です。
○富士松支所と各出張所は、公民館・児童館・老人センターとの複合施設になっています。
平均築年数は約 31.4 年で、全公共施設(建物)の平均築年数約 25.2 年より古くなっていま
す。出張所は老朽化が進行しているため、ハード面の数値が低くなっています。また、小
垣江出張所や北部出張所は利用者が少ないため、ソフト面の数値が低くなっています。
供給・財務(ソフト):高
75
70
富士松支所
(富士松市民センター)
65
60
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
55
東刈谷出張所
(東刈谷市民センター)
50
45
小垣江出張所
(小垣江市民センター)
北部出張所
(北部市民センター)
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
40
35
30
25
30
40
50
60
70
供給・財務(ソフト):低
※市役所庁舎については、支所・出張所と施設規模が大きく異なるため、偏差値による現状の
分析を行っていません。
37
利用状況
施設名称
富士松支所(富士松市民センタ-)
東刈谷出張所(東刈谷市民センター)
小垣江出張所(小垣江市民センタ-)
北部出張所(北部市民センタ-)
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
収支
利用者数 開館日数
[人]
[日]
19,794.3
9,833.0
3,968.7
4,458.3
38,054.3
9,513.6
19,794.3
3,968.7
244.3
244.3
244.3
財務
施設名称
利用者一人あた
り市収支差額( 正
味コ スト) ( 円/人)
富士松支所(富士松市民センタ-)
東刈谷出張所(東刈谷市民センター)
小垣江出張所(小垣江市民センタ-)
北部出張所(北部市民センタ-)
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:利用者数 / 開館日数
財務:収支 /利用者数
支出計
収支[千円]
[千円]
(正味コスト)
(工事請負 (工事請負費を
費を除く)
除く)
収入計
[千円]
244.3
244.3
244.3
244.3
品質
5,188.5
0.0
0.0
0.0
5,188.5
1,297.1
5,188.5
0.0
2,828.7
0.0
0.0
0.0
2,828.7
707.2
2,828.7
0.0
品質偏差値
築年数
[年]
-2,359.8
0.0
0.0
0.0
-2,359.8
-589.9
0.0
-2,359.8
供給
劣化度
32.1
34.1
30.1
29.1
2.14
2.63
3.00
2.44
31.4
34.1
29.1
2.55
3.00
2.14
開館日あた
り利用者数
( 人/日)
81.0
40.2
16.2
18.2
155.7
38.9
81.0
16.2
26.1
供給偏差値 財務偏差値
利用者一人あ
たり市収支差
額( 正味コ ス
ト) ( 円/人)
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
築年数
劣化度
開館日あたり利
用者数( 人/日)
-119.2
0.0
0.0
0.0
45.2
43.5
46.8
47.6
51.4
43.3
37.0
46.3
66.1
50.5
41.3
42.1
67.3
44.2
44.2
44.2
48.3
43.4
41.9
47.0
66.7
47.4
42.8
43.1
-29.8
0.0
-119.2
51.6
45.8
47.6
43.5
44.5
51.4
37.0
50.0
66.1
41.3
50.0
67.3
44.2
45.1
48.3
41.9
50.0
66.7
42.8
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成 24 年度から平成 26 年度の 3 年間の実績の平均値を採用しています。
(イ) 今後の整備の方向性
○市役所庁舎は、公共施設維持保全計画に基づいて、計画的な修繕や改修を行い、建物の長
寿命化を実施していきます。
○富士松支所や各出張所は、市内の各地域で一定の利用者がいることから、現状の施設数・
機能を維持することとします。
○市民センター全体の老朽化が進行しているため、公共施設維持保全計画に基づいた大規模
改造工事などにより、建物の品質面の改善を行うとともに、利用者の利便性が高まるよう
な改修を行い、施設の利用率向上を図ります。
38
2)生涯学習センター等
生涯学習センター等は 9 施設あり、
地域住民の交流や生涯学習の場として活用されています。
平均築年数は約 28.0 年で、全公共施設(建物)の平均築年数約 25.2 年よりやや古くなっていま
す。
(ア) 現状の分析と課題
○各施設の利用率は 20.8%~39.5%となっており、平均利用率は 33.5%となっています。
○生涯学習センターは、北部、中央、南部ともに全公共施設(建物)の平均築年数よりも新
しい施設となっており、ハード面では良好な状態となっています。ソフト面では利用者 1
人あたりの市負担額が多いため、全体と比較して数値が低くなっています。
○市民交流センターは、社会教育センター・市民ボランティア活動センター・国際プラザと
の複合施設になっています。
建築後約 36 年経過していますが、すでに大規模改造工事を行っ
ているため、ハード面では良好な状態となっています。
○市民センターは、公民館と支所や出張所・児童館・老人センターとの複合施設になってい
ますが、施設全体の老朽化が進行しているため、ハード面の数値が低くなっています。ソ
フト面についても、利用率にバラつきがあり、北部市民センターなどは全体の平均よりも
数値が低くなっています。
○十朋亭は、建築後約 44 年が経過し、老朽化が進行しているため、ハード面で低い数値となっ
ています。また利用率や、延床面積あたりの市負担額も多いため、ソフト面でも低い数値
となっています。
○一部の施設では、指定管理者制度を導入しています。
供給・財務(ソフト):高
75
70
東刈谷公民館
(東刈谷市民センター)
小垣江公民館
(小垣江市民センター)
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
65
60
富士松公民館
(富士松市民センター)
社会教育センター
(市民交流センター)
北部公民館
(北部市民センター)
55
50
南部生涯学習センター
45
十朋亭
中央生涯学習センター
(総合文化センター)
北部生涯学習センター
40
35
30
25
30
40
50
供給・財務(ソフト):低
39
60
70
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
施設状況
施設名称
社会教育センター(市民交流センター)
東刈谷公民館(東刈谷市民センター)
富士松公民館(富士松市民センター)
小垣江公民館(小垣江市民センター)
北部公民館(北部市民センター)
南部生涯学習センター
北部生涯学習センター
中央生涯学習センター(総合文化センター)
十朋亭
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
利用状況
2,086.5 43,970.0
1,454.8 33,774.0
1,873.9 21,771.3
1,432.0 22,141.3
1,458.0 20,177.3
6,279.5 47,383.7
6,083.0 66,824.7
42,110.5 177,710.3
285.7
63,063.9 433,752.7
7,007.1 54,219.1
42,110.5 177,710.3
285.7 20,177.3
財務
施設名称
社会教育センター(市民交流センター)
東刈谷公民館(東刈谷市民センター)
富士松公民館(富士松市民センター)
小垣江公民館(小垣江市民センター)
北部公民館(北部市民センター)
南部生涯学習センター
北部生涯学習センター
中央生涯学習センター(総合文化センター)
十朋亭
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
収支
利用コマ 利用可能
延床面積 利用者数 開館日数
数
コマ数
[㎡]
[人]
[日]
[コマ]
[コマ]
305.0
307.7
307.7
307.7
307.7
307.7
308.0
346.0
359.0
317.4
359.0
305.0
2,825.3
8,235.0
1,458.0
3,692.0
1,458.7
4,615.0
1,408.0
3,692.0
1,182.7
4,615.0
3,981.7 10,142.7
6,321.0 19,209.7
19,585.7 49,654.7
895.3
4,308.0
39,116.3 108,164.0
4,346.3 12,018.2
19,585.7 49,654.7
895.3
3,692.0
品質偏差値
延床面積あ 利用者一人
たり市収支 あたり市収
差額( 正味 支差額( 正
コ スト) ( 円/
味コ ス
㎡)
ト) ( 円/人)
13,772.4
8,614.2
6,629.9
9,545.7
11,467.3
12,145.9
15,590.7
8,964.1
14,371.8
653.5
371.1
570.6
617.4
828.6
1,609.6
1,419.2
2,124.1
11,233.5
15,590.7
6,629.9
2,832.8
1,024.3
2,124.1
371.1
579.0
2,145.8
1,814.2
1,449.0
1,489.2
1,276.8
24,336.3
12,287.6
100,868.3
758.1
146,425.4
16,269.5
100,868.3
758.1
供給偏差値
築年数
劣化度
43.1
43.5
45.2
46.8
47.6
59.1
49.9
66.0
35.4
59.3
43.3
51.4
37.0
46.3
55.4
57.7
70.5
39.1
48.5
66.0
35.4
収入計
[千円]
51.1
70.5
37.0
品質
支出計
収支[千円]
[千円]
(正味コスト)
(工事請負費を (工事請負費
除く)
を除く)
30,882.2
14,346.4
13,872.7
15,158.8
17,996.1
100,606.4
107,126.2
478,349.4
4,863.5
783,201.8
87,022.4
478,349.4
4,863.5
50.0
66.0
34.1
28,736.4
12,532.2
12,423.7
13,669.6
16,719.3
76,270.1
94,838.6
377,481.1
4,105.4
636,776.3
70,752.9
377,481.1
4,105.4
劣化度
34.7
34.1
32.1
30.1
29.1
15.0
26.3
6.6
44.1
1.67
2.63
2.14
3.00
2.44
1.90
1.77
1.00
2.88
0.069
0.075
0.038
0.050
0.045
0.025
0.036
0.012
34.3%
39.5%
31.6%
38.1%
25.6%
39.3%
32.9%
39.4%
20.8%
28.0
44.1
6.6
2.16
3.00
1.00
0.044
0.075
0.012
0.020
33.5%
39.5%
20.8%
6.3%
財務偏差値
延床面積あ 利用者一人
延床面積・ 利用率( %)
たり市収支 あたり市収
開館日あた ( =利用コ マ
差額( 正味 支差額( 正
り利用者数 数/利用可
コ スト) ( 円/
味コ ス
( 人/日・㎡) 能コ マ数)
㎡)
ト) ( 円/人)
62.8
66.0
47.0
53.3
50.6
40.3
45.9
34.1
50.0
築年数
[年]
供給
延床面積・開 利用率( %)
館日あたり利 ( =利用コ マ
用者数( 人/ 数/利用可
日・㎡)
能コ マ数)
51.3
59.5
47.0
57.4
37.4
59.2
49.0
59.5
29.7
50.0
59.5
29.7
41.0
59.2
66.3
56.0
49.2
46.8
34.6
58.0
38.9
50.0
66.3
34.6
56.4
61.3
57.8
57.0
53.4
39.9
43.2
31.0
50.0
50.0
61.3
31.0
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
51.2
43.4
48.3
41.9
47.0
57.3
53.8
68.3
37.2
52.9
61.5
54.5
55.9
47.7
46.5
43.2
45.7
42.2
49.8
68.3
37.2
50.0
61.5
42.2
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:利用者数 / (開館日数・延床面積)、利用率
財務:収支 / 延床面積、収支 / 利用者数
※十朋亭の利用者数が不明なため、延床面積・開館日あたり利用者数と利用者1人あたり市収支差額の偏差値は50
と仮定した。
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
(イ) 今後の整備の方向性
○生涯学習センターは、北部、中央、南部とそれぞれの地域に配置されているため、現状の
まま施設数・機能を維持していきます。
○市民交流センターは、社会教育センターのほか、ボランティア活動や国際交流拠点として
の機能を有しており、代替性が利かないことから現状の機能を維持していきます。
○公民館と支所・出張所や老人センター、児童館との複合施設となっている市民センターは、
現状の施設数を維持していくものの、施設全体の大規模改造工事の際には、利用者の利便
性を高めるような改修を行い、施設利用率の向上を図るとともに、周辺施設の機能を受け
入れることによる複合化の可能性を検討します。
40
3)市民館
市民館は 22 施設あり、地区住民のコミュニティの中心的拠点として、また生涯学習の場とし
て、活用されています。平均築年数は約 23.4 年で、全公共施設(建物)の平均築年数約 25.2 年
より新しい施設となっています。
(ア) 現状の分析と課題
○重原市民館や一里山市民館は、延床面積あたりの維持管理費が多いため、ソフト面の数値
が低くなっています。同じく、東部市民館も延床面積あたりの維持管理費が多く、また老
朽化も進んでいるため、ソフト面及びハード面の数値が低くなっています。
○泉田市民館は、建築後の経過年数が長く、老朽化も進んでいるため、ハード面の数値が低
くなっています。
○その他の市民館でも、老朽化が進んでいる施設や、延床面積あたりの維持管理費が多い施
設は、ハード面やソフト面の改善が求められます。
○22 施設とも、指定管理者制度を導入しています。
供給・財務(ソフト):高
75
東刈谷市民館
泉田市民館
65
東境市民館
井ケ谷市民館
半城土市民館
元刈谷市民館
今川市民館
桜市民館
小山市民館
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
高須市民館
築地市民館
高津波市民館
東部市民館
55
小垣江市民館
一ツ木市民館
今岡市民館
西境市民館
中部市民館
45
西部市民館
熊市民館
35
重原市民館
一里山市民館
25
15
40
50
供給・財務(ソフト):低
41
60
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
施設状況
施設名称
高須市民館
半城土市民館
一ツ木市民館
元刈谷市民館
西境市民館
東部市民館
重原市民館
井ケ谷市民館
今岡市民館
熊市民館
一里山市民館
西部市民館
桜市民館
高津波市民館
中部市民館
築地市民館
小山市民館
泉田市民館
東刈谷市民館
今川市民館
小垣江市民館
東境市民館
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
延床面積
[㎡]
収支
収入計
[千円]
380.0
349.8
424.3
451.1
406.2
372.7
371.3
431.5
320.3
373.6
324.7
325.3
358.5
373.1
374.6
373.8
426.1
349.9
399.2
350.2
399.8
399.8
8,335.7
378.9
451.1
320.3
10.5
0.0
0.0
1.3
0.0
2.8
0.9
0.0
0.0
0.0
1.3
1.3
0.8
0.0
3.6
0.8
0.8
2.1
16.6
2.6
1.5
0.0
46.7
2.1
16.6
0.0
支出計
[千円]
(工事請負
費を除く)
品質
収支[千円]
(正味コスト)
(工事請負費
を除く)
1,024.8
719.9
1,016.0
941.8
1,168.1
1,279.5
1,279.4
902.1
892.5
1,203.6
1,132.1
1,038.7
761.2
1,185.1
1,125.3
1,107.3
1,048.8
622.5
668.7
721.0
1,042.2
774.5
21,655.0
984.3
1,279.5
622.5
1,014.2
719.9
1,016.0
940.5
1,168.1
1,276.7
1,278.6
902.1
892.5
1,203.6
1,130.8
1,037.4
760.4
1,185.1
1,121.8
1,106.5
1,048.1
620.5
652.1
718.4
1,040.7
774.5
21,608.3
982.2
1,278.6
620.5
築年数
[年]
財務
劣化度
延床面積あ
たり市収支
差額( 正味
コ スト) ( 円/
㎡)
27.1
28.1
25.8
24.4
34.6
24.4
22.9
21.7
21.8
20.9
19.8
19.7
19.6
28.6
28.7
28.4
27.9
28.2
16.0
16.0
15.0
15.0
2.84
2.71
2.62
2.52
1.68
2.88
2.53
2.59
2.87
2.52
2.45
2.50
2.63
2.51
2.33
2.60
2.74
2.86
2.50
2.63
2.29
2.57
2,669.3
2,057.7
2,394.2
2,084.7
2,876.0
3,425.7
3,443.4
2,090.8
2,786.8
3,221.7
3,482.8
3,189.3
2,121.2
3,176.3
2,994.6
2,960.0
2,459.7
1,773.3
1,633.5
2,051.7
2,602.7
1,937.4
23.4
34.6
15.0
2.56
2.88
1.68
2,610.6
3,482.8
1,633.5
568.3
品質偏差値
財務偏差値
築年数
劣化度
延床面積あたり
市収支差額( 正
味コ スト) ( 円/
㎡)
49.3
48.5
50.4
51.4
43.1
51.5
52.7
53.7
53.6
54.4
55.3
55.3
55.4
48.0
48.0
48.2
48.6
48.3
58.3
58.3
59.1
59.1
39.7
41.8
43.4
45.0
59.1
39.1
44.9
43.9
39.1
45.0
46.2
45.4
43.3
45.1
48.2
43.7
41.3
39.4
45.4
43.3
49.0
44.2
49.0
59.7
53.8
59.3
45.3
35.7
35.3
59.1
46.9
39.2
34.7
39.8
58.6
40.0
43.2
43.9
52.7
64.7
67.2
59.8
50.1
61.8
52.3
59.1
43.1
44.3
59.1
39.1
50.0
67.2
34.7
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
44.5
45.1
46.9
48.2
51.1
45.3
48.8
48.8
46.4
49.7
50.7
50.3
49.3
46.6
48.1
46.0
44.9
43.9
51.8
50.8
54.1
51.7
49.0
59.7
53.8
59.3
45.3
35.7
35.3
59.1
46.9
39.2
34.7
39.8
58.6
40.0
43.2
43.9
52.7
64.7
67.2
59.8
50.1
61.8
48.3
54.1
43.9
50.0
67.2
34.7
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:なし
財務:収支 / 延床面積
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
(イ) 今後の整備の方向性
○今後、施設利用者数についてもデータ収集を行い、稼働が少ない施設については一層の利用
促進を図る必要があります。
○市民館の運営は、地域が担い、地域活動の拠点として機能していることから、現状の運営体
制のまま維持していきます。
○公共施設維持保全計画に基づいて、計画的な修繕や改修を行い、建物の長寿命化を実施し
ていきます。
42
4)図書館
図書館は 3 施設あります。平均築年数は約 29.2 年で、全公共施設(建物)の平均築年数約 25.2
年より古くなっています。現在、市内の図書館は本市・碧南市・安城市・知立市・高浜市・東浦
町に在住、在勤、在学の人への貸出しを可能としており、広域的な施設として利用されています。
(ア) 現状の分析と課題
○中央図書館は、老朽化が進行しているため、ハード面の数値が低くなっています。
○城町図書館は、建築後約 45 年経過しているため、老朽化によりハード面で低い数値となっ
ています。また利用者数が少なく、利用者 1 人あたりの市負担額が多いことにより、ソフ
ト面で低い数値となっています。
供給・財務(ソフト):高
75
70
65
60
富士松図書館
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
品
質
(
ハ
50 ー
ド
45 )
:
高
55
中央図書館
城町図書館
40
35
30
25
30
40
50
供給・財務(ソフト):低
43
60
70
施設状況
施設名称
中央図書館
城町図書館
富士松図書館
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
利用状況
延床面積 利用者数 開館日数
[㎡]
[人]
[日]
5,374.2
1,682.9
1,560.0
8,617.1
2,872.4
5,374.2
1,560.0
366,633.0
46,329.0
85,824.7
498,786.7
166,262.2
366,633.0
46,329.0
供給
施設名称
中央図書館
城町図書館
富士松図書館
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
収支
利用コマ 利用可能
数
コマ数
[コマ]
[コマ]
286.0
277.3
277.3
473.0
-
280.2
286.0
277.3
473.0
473.0
473.0
財務
貸出冊数
[冊]
3,618.0
-
770,472.0
70,742.0
165,308.3
1,006,522.3
3,618.0
335,507.4
3,618.0
770,472.0
3,618.0
70,742.0
品質偏差値
延床面積あ 利用者一人
延床面積・
蔵書数当た たり市収支 あたり市収
開館日あた
りの貸出冊 差額( 正味 支差額( 正
り利用者数
数(冊/冊) コ スト) ( 円/
味コ ス
( 人/日・㎡)
㎡)
ト) ( 円/人)
0.239
0.099
0.198
1.15
1.17
2.20
13,762.3
11,367.5
13,980.3
201.7
412.9
254.1
0.179
0.239
0.099
0.059
1.51
2.20
1.15
0.49
13,036.7
13,980.3
11,367.5
1,183.7
289.6
412.9
201.7
89.8
蔵書数
[冊]
670,193.3
60,710.0
74,972.0
805,875.3
268,625.1
670,193.3
60,710.0
42.8
1.9
0.0
44.6
14.9
42.8
0.0
74,004.1
19,132.3
21,809.6
114,946.0
38,315.3
74,004.1
19,132.3
供給偏差値
築年数
劣化度
50.1
34.2
58.3
37.0
49.6
48.2
47.5
58.3
34.2
収入計
[千円]
44.9
49.6
37.0
品質
支出計
収支[千円]
[千円]
(正味コスト) 築年数
劣化度
(工事請負 (工事請負費
[年]
費を除く)
を除く)
73,961.3
19,130.4
21,809.6
114,901.4
38,300.5
73,961.3
19,130.4
50.0
60.2
36.4
3.00
2.25
2.33
29.2
45.5
16.0
2.53
3.00
2.25
財務偏差値
延床面積あ 利用者一人
延床面積・
蔵書数当た たり市収支 あたり市収
開館日あた
りの貸出冊 差額( 正味 支差額( 正
り利用者数
数(冊/冊) コ スト) ( 円/
味コ ス
( 人/日・㎡)
㎡)
ト) ( 円/人)
60.2
36.4
53.4
26.1
45.5
16.0
42.8
43.1
64.1
43.9
64.1
42.0
50.0
64.1
42.8
50.0
64.1
42.0
59.8
36.3
54.0
50.0
59.8
36.3
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
43.5
41.9
53.2
51.7
45.0
53.4
46.2
53.2
41.9
50.0
53.4
45.0
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:利用者数 / 開館日数・延床面積、貸出冊数 / 蔵書冊数
財務:収支 / 延床面積、収支 / 利用者
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
(イ) 今後の整備の方向性
○3 つの図書館は、広域的な施設として利用されていることから、現状の施設数を維持してい
きますが、建築年数や維持管理費などを考慮の上、城町図書館については、周辺の施設整
備と併せて、今後の施設のあり方を検討する必要があります。
○公共施設維持保全計画に基づいて、計画的な修繕や改修を行い、建物の長寿命化を実施し
ていきます。
44
5)老人福祉施設
老人福祉施設は 8 施設あり、高齢者の健康増進、教養の向上及びレクリエーションのための
施設として活用されており、一部の施設では本市・碧南市・安城市・知立市・高浜市の市民も利
用できる広域的な施設となっています。平均築年数は約 25.8 年で、全公共施設(建物)の平均
築年数約 25.2 年よりやや古くなっています。
(ア) 現状の分析と課題
○生きがいセンターは、建築後約 29 年経過しているため、老朽化によりハード面の数値が低
くなっています。また利用者数が少なく、利用者 1 人あたりの市負担額が多いため、ソフ
ト面でも低い数値となっています。
○高齢者交流プラザは、養護老人ホーム・老人デイサービスセンターひまわりとの複合施設
となっています。建築後約 19 年経過とまだ新しい施設ですが、劣化が進行しているため、
ハード面で低い数値となっています。また延床面積あたり及び利用者 1 人あたりの市負担
額が多いため、ソフト面でも低い数値になっています。
○一ツ木福祉センターは、児童館との複合施設となっています。ハード面では良好な状態と
なっていますが、延床面積あたり及び利用者 1 人あたりの市負担額が多いため、ソフト面
で低い数値となっています。
○ぬくもりプラザは南部生涯学習センターとの複合施設となっており、ハード面では良好な
状態となっています。
○4 つの老人センターは、支所や出張所・公民館・児童館との複合施設となっています。施設
全体の老朽化が進行しているため、ハード面の数値が低くなっています。
○一部の施設では、指定管理者制度を導入しています。
供給・財務(ソフト):高
75
70
ぬくもりプラザ
65
(南部生涯学習センター)
東刈谷老人センタ-
(東刈谷市民センター)
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
小垣江老人センタ-
(小垣江市民センター)
60
北部老人センタ-
(北部市民センター)
富士松老人センタ-
(富士松市民センター)
55
50
一ツ木福祉センター
45
生きがいセンター
40
高齢者交流プラザ
35
30
25
40
50
供給・財務(ソフト):低
45
60
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
施設状況
利用状況
収支
延床面積 利用者数 開館日数
[㎡]
[人]
[日]
施設名称
生きがいセンター
一ツ木福祉センター
東刈谷老人センター(東刈谷市民センタ-)
富士松老人センター(富士松市民センタ-)
小垣江老人センター(小垣江市民センタ-)
北部老人センター(北部市民センタ-)
ぬくもりプラザ(南部生涯学習センター)
高齢者交流プラザ
1,424.5 23,119.0
2,073.4 94,940.7
178.1
9,866.0
391.1 10,930.3
172.5
7,660.0
230.0
6,189.0
601.3 56,693.3
2,335.9 116,427.3
7,406.8 325,825.7
925.8 40,728.2
2,335.9 116,427.3
172.5
6,189.0
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
財務
生きがいセンター
一ツ木福祉センター
東刈谷老人センター(東刈谷市民センタ-)
富士松老人センター(富士松市民センタ-)
小垣江老人センター(小垣江市民センタ-)
北部老人センター(北部市民センタ-)
ぬくもりプラザ(南部生涯学習センター)
高齢者交流プラザ
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
293.7
307.3
307.7
307.7
307.7
307.7
302.0
294.3
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
507.5
0.6
508.2
63.5
507.5
0.0
303.5
307.7
293.7
品質偏差値
延床面積あ 利用者一人
たり市収支 あたり市収
差額( 正味 支差額( 正
コ スト) ( 円/
味コ ス
㎡)
ト) ( 円/人)
施設名称
収入計
[千円]
13,272.8
14,686.1
0.0
0.0
0.0
0.0
1,887.5
33,278.8
817.8
320.7
0.0
0.0
0.0
0.0
20.0
667.7
7,890.6
33,278.8
0.0
11,207.1
228.3
817.8
0.0
316.4
18,907.0
30,449.9
0.0
0.0
0.0
0.0
1,642.5
77,736.6
128,735.9
16,092.0
77,736.6
0.0
18,907.0
30,449.9
0.0
0.0
0.0
0.0
1,134.9
77,736.0
128,227.8
16,028.5
77,736.0
0.0
財務偏差値
延床面積あ 利用者一人
たり市収支 あたり市収
差額( 正味 支差額( 正
コ スト) ( 円/
味コ ス
㎡)
ト) ( 円/人)
劣化度
延床面積・開
館日あたり利
用者数( 人/
日・㎡)
47.7
56.7
43.5
45.2
46.8
47.6
59.1
55.9
45.4
51.9
43.3
51.4
37.0
46.3
55.4
37.0
37.4
50.1
54.2
42.2
49.4
41.8
72.1
52.8
46.0
55.4
37.0
築年数
[年]
供給偏差値
築年数
50.3
59.1
43.5
品質
支出計
収支[千円]
[千円]
(正味コスト)
(工事請負 (工事請負費
費を除く)
を除く)
45.2
43.9
57.0
57.0
57.0
57.0
55.4
27.3
50.0
72.1
37.4
50.0
57.0
27.3
供給
延床面積・
開館日あた
り利用者数
( 人/日・㎡)
劣化度
29.0
18.1
34.1
32.1
30.1
29.1
15.0
19.0
2.50
2.11
2.63
2.14
3.00
2.44
1.90
3.00
0.055
0.149
0.180
0.091
0.144
0.087
0.312
0.169
25.8
34.1
15.0
2.47
3.00
1.90
0.149
0.312
0.055
0.074
31.4
47.1
57.2
57.2
57.2
57.2
56.6
36.1
50.0
57.2
31.4
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
46.5
54.3
43.4
48.3
41.9
47.0
57.3
46.4
38.0
47.0
56.2
52.2
54.6
52.0
61.3
38.8
48.1
57.3
41.9
50.0
61.3
38.0
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:利用者数 / 開館日数・延床面積
財務:収支 / 延床面積、収支 / 利用者数
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
(イ) 今後の整備の方向性
○生きがいセンターについては、高齢者の能力を活かした就業活動の拠点としての役割を有
しているため、現状の機能を維持していきます。
○ぬくもりプラザや高齢者交流プラザ、一ツ木福祉センターについては、広域的な施設であ
ることから、現状の機能を維持していきます。
○ぬくもりプラザは、生涯学習センターやデイサービスセンターと複合化されていますが、
機能ごとに休館日が異なり、運用が煩雑となっている現状から、より効率的な施設運営の
あり方について検討する必要があります。
○複合施設になっている老人センターについては、中長期的にはその機能や利用方法につい
て検討を進めていきます。
46
6)老人デイサービスセンター
老人デイサービスセンターは 3 施設あり、介護保険の通所介護を提供しています。平均築年
数は約 16.0 年で、全公共施設(建物)の平均築年数約 25.2 年より新しい施設となっています。
(ア) 現状の分析と課題
○老人デイサービスセンターひまわりは、高齢者交流プラザ・養護老人ホームとの複合施設
となっています。劣化が進行しているため、ハード面で低い数値となっています。
○老人デイサービスセンターたんぽぽは、南部生涯学習センターとの複合施設となっており、
身体障害者デイサービスセンターたんぽぽと併設しています。ハード面では良好な状態と
なっていますが、利用者数が少なく、利用者 1 人あたりの市負担額が多いため、ソフト面
の数値が低くなっています。
○3 施設とも、指定管理者制度を導入しています。
供給・財務(ソフト):高
75
70
65
老人デイサービスセン
ターひまわり
60
老人デイサービスセン
ターなのはな
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
55
50
45
40
老人デイサービスセン
ターたんぽぽ(南部生
涯学習センター)
35
30
25
40
50
供給・財務(ソフト):低
47
60
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
施設状況
利用状況
収支
延床面積 利用者数 開館日数 収入計
[㎡]
[人]
[日]
[千円]
施設名称
老人デイサービスセンターなのはな
老人デイサービスセンターたんぽぽ(南部生涯学習センター)
老人デイサービスセンターひまわり
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
774.0
585.5
870.6
2,230.1
743.4
870.6
585.5
16,880.7
5,646.0
5,950.0
28,476.7
9,492.2
16,880.7
5,646.0
財務
老人デイサービスセンターなのはな
老人デイサービスセンターたんぽぽ(南部生涯学習センター)
老人デイサービスセンターひまわり
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
品質偏差値
延床面積あ 利用者一人
たり市収支 あたり市収
差額( 正味 支差額( 正
コ スト) ( 円/
味コ ス
㎡)
ト) ( 円/人)
施設名称
307.3
292.3
291.3
891.0
297.0
307.3
291.3
1,750.6
1,721.2
0.0
80.3
178.5
0.0
1,157.3
1,750.6
0.0
818.4
86.3
178.5
0.0
73.0
品質
収支[千円]
(正味コスト)
(工事請負費
を除く)
1,355.0
1,007.7
0.0
2,362.7
787.6
1,355.0
0.0
劣化度
59.9
59.1
55.9
49.0
55.4
37.0
47.1
55.4
37.0
築年数
[年]
1,355.0
1,007.7
0.0
2,362.7
787.6
1,355.0
0.0
供給偏差値
築年数
58.3
59.9
55.9
支出計
[千円]
(工事請負
費を除く)
劣化度
50.0
63.9
40.7
延床面積・
開館日あた
開館日あた
り利用者数
り利用者数
( 人/日)
( 人/日・㎡)
14.0
15.0
19.0
2.29
1.90
3.00
0.071
0.033
0.023
54.9
19.3
20.4
16.0
19.0
14.0
2.39
3.00
1.90
0.042
0.071
0.023
0.021
31.6
54.9
19.3
16.5
財務偏差値
延床面積あ 利用者一人
延床面積・
開館日あた たり市収支 あたり市収
開館日あた
り利用者数 差額( 正味 支差額( 正
り利用者数
( 人/日)
コ スト) ( 円/
味コ ス
( 人/日・㎡)
㎡)
ト) ( 円/人)
63.9
45.4
40.7
供給
83.2
61.7
62.3
69.1
83.2
61.7
42.7
43.1
64.1
50.0
64.1
42.7
50.8
37.4
61.8
50.0
61.8
37.4
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
54.5
57.3
46.4
52.5
42.0
55.6
52.7
57.3
46.4
50.0
55.6
42.0
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:利用者数 / 開館日数・延床面積
財務:収支 / 延床面積、収支 / 利用者数
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
(イ) 今後の整備の方向性
○市負担額が多い施設については、維持管理費の縮減に努めます。
○老人デイサービスセンターについては、行政が施設運営にどの程度関わって行くべきかを
検討し、民間への移管が可能なものについては民営化の可能性を検討します。民営化を行
い、施設の空き空間が発生した場合には、その後の有効活用も含めて検討します。
48
7)児童館
分析対象となる児童館は 6 施設あり、児童の健全な遊びを与える場として、活用されていま
す。これらの児童館は他の用途の施設との複合施設となっており、平均築年数は約 26.3 年で、
全公共施設(建物)の平均築年数約 25.2 年よりやや古くなっています。
(ア) 現状の分析と課題
○市民センター内の児童館は、老朽化が進行しているため、ハード面の数値が低くなってい
ます。
○一ツ木児童館は、ハード面が比較的良好な状態になっています。
○なのはな児童館は、延床面積あたり及び利用者 1 人あたりの市負担額が多いため、ソフト
面の数値が低くなっています。
○一部の施設では利用者が非常に多いため、内装を改修するなど、利用増に対応する必要が
あります。
○児童館は、公民館や老人福祉施設との複合化が既になされています。これにより高齢者と
の多世代交流などが生まれています。
○一部の施設では、指定管理者制度を導入しています。
供給・財務(ソフト):高
75
70
東刈谷児童館
(東刈谷市民センタ-)
65
60
北部児童館
(北部市民センタ-)
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
小垣江児童館
(小垣江市民センタ-)
55
50
富士松児童館
(富士松市民センタ-)
45
一ツ木児童館
(一ッ木福祉センター)
40
なのはな児童館
(老人デイサービスセン
ターなのはな)
35
30
25
40
50
供給・財務(ソフト):低
49
60
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
施設状況
利用状況
収支
延床面積 利用者数 開館日数
[㎡]
[人]
[日]
施設名称
一ッ木児童館(一ッ木福祉センター)
なのはな児童館(老人デイサービスセンターなのはな)
東刈谷児童館(東刈谷市民センタ-)
富士松児童館(富士松市民センタ-)
小垣江児童館(小垣江市民センタ-)
北部児童館(北部市民センタ-)
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
564.2
196.0
314.0
391.1
260.6
332.0
2,057.9
343.0
564.2
196.0
19,629.5
8,544.5
32,108.0
6,512.7
14,229.3
12,797.7
93,821.7
15,636.9
32,108.0
6,512.7
307.5
307.5
307.3
307.7
307.3
307.7
1,845.0
307.5
307.7
307.3
財務
一ッ木児童館(一ッ木福祉センター)
なのはな児童館(老人デイサービスセンターなのはな)
東刈谷児童館(東刈谷市民センタ-)
富士松児童館(富士松市民センタ-)
小垣江児童館(小垣江市民センタ-)
北部児童館(北部市民センタ-)
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
品質偏差値
延床面積あ
利用者一人あ
たり市収支
たり市収支差
差額( 正味
額( 正味コ ス
コ スト) ( 円/
ト) ( 円/人)
㎡)
施設名称
収入計
[千円]
14,528.2
20,673.5
0.0
0.0
0.0
0.0
417.6
474.2
0.0
0.0
0.0
0.0
5,866.9
20,673.5
0.0
8,484.6
148.6
474.2
0.0
210.8
築年数
劣化度
56.7
59.9
43.5
45.2
46.8
47.6
51.9
49.0
43.3
51.4
37.0
46.3
50.0
59.9
43.5
46.5
51.9
37.0
品質
支出計
収支[千円]
[千円]
(正味コスト)
(工事請負 (工事請負費
費を除く)
を除く)
8,196.5
4,052.0
0.0
0.0
0.0
0.0
12,248.5
2,041.4
8,196.5
0.0
供給偏差
50.0
70.2
38.1
18.1
14.0
34.1
32.1
30.1
29.1
2.11
2.29
2.63
2.14
3.00
2.44
0.113
0.142
0.333
0.054
0.178
0.125
26.3
34.1
14.0
2.43
3.00
2.11
0.157
0.333
0.054
0.087
財務偏差値
延床面積あ 利用者一人
延床面積・開
たり市収支 あたり市収
館日あたり利
差額( 正味 支差額( 正
用者数( 人/
コ スト) ( 円/
味コ ス
日・㎡)
㎡)
ト) ( 円/人)
44.9
48.2
70.2
38.1
52.3
46.3
劣化度
築年数
[年]
8,196.5
4,052.0
0.0
0.0
0.0
0.0
12,248.5
2,041.4
8,196.5
0.0
供給
延床面積・
開館日あた
り利用者数
( 人/日・㎡)
39.8
32.5
56.9
56.9
56.9
56.9
50.0
56.9
32.5
37.2
34.6
57.0
57.0
57.0
57.0
50.0
57.0
34.6
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
54.3
54.5
43.4
48.3
41.9
47.0
40.6
38.4
61.4
50.7
55.4
53.4
48.2
54.5
41.9
50.0
61.4
38.4
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:利用者数 / 開館日数・延床面積
財務:収支 / 延床面積、収支 / 利用者数
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
(イ) 今後の整備の方向性
○複合施設になっている児童館については、大規模改造工事の際に、内装等の見直しを行い、
利用増への対応を併せて検討していきます。
50
8)放課後児童クラブ
放課後児童クラブは 15 施設あり、
保護者が就労等により昼間家庭にいない児童を対象として、
適切な遊びや生活の場を与える施設として活用されています。衣浦・富士松北・小垣江・小垣江
東児童クラブは、小学校の既存校舎の一部を利用して、運営を行っています。単独施設や小学校
校舎の増築に合わせて整備した放課後児童クラブの平均築年数は約 5.3 年で新しい施設です。
(ア) 現状の分析と課題
○小学校の既存校舎の一部を利用して運営している放課後児童クラブについては、開設時に
教室の改修を行っているものの、校舎全体の築年数も古く、劣化も進んでいるため、ハー
ド面の数値が低くなっていますが、建物の維持管理にかかる費用が少ないため、ソフト面
の数値が高い放課後児童クラブが多くなっています。
○平成児童クラブは、定員充足率が低いため、ソフト面の数値が低くなっています。
供給・財務(ソフト):高
75
70
衣浦児童クラブ
(衣浦小学校)
65
亀城児童クラブ
(亀城小学校)
60
東刈谷児童クラブ
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
富士松東児童クラブ
(富士松東小学校)
55
日高児童クラブ
(日高小学校)
小垣江東児童クラブ
(小垣江東小学校)
50
かりがね児童クラブ
小高原児童クラブ
富士松北児童クラブ
(富士松北小学校)
朝日児童クラブ
住吉児童クラブ 45
双葉児童クラブ
富士松南児童クラブ
40
35
平成児童クラブ
30
25
25
30
35
40
45
50
55
60
65
70
75
供給・財務(ソフト):低
※小垣江児童クラブ(小垣江小学校)は平成 27 年 4 月開設(小垣江市民センターから移転)のため、
利用状況に関するデータなし
51
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
施設状況
利用状況
延床面積 利用者数 開館日数
[㎡]
[人]
[日]
施設名称
収支
定員数
[人]
利用者数
[人]
収入計
[千円]
品質
支出計
収支[千円]
[千円]
(正味コスト)
(工事請負 (工事請負費
費を除く)
を除く)
かりがね児童クラブ
299.7 12,881.3
293.3
80.0
81.7
7,794.2
859.6
朝日児童クラブ
299.7 12,008.7
293.3
80.0
70.7
7,325.2
800.9
住吉児童クラブ
299.7 11,139.0
293.3
80.0
70.7
7,155.8
680.8
平成児童クラブ
299.7
7,378.0
293.3
80.0
42.3
4,826.4
779.1
富士松南児童クラブ
299.7 10,760.3
293.3
80.0
69.3
6,206.2
831.0
双葉児童クラブ
299.7 10,307.0
293.3
80.0
70.3
6,560.0
871.1
東刈谷児童クラブ
299.7 11,801.0
293.3
80.0
83.0
8,197.2
847.8
小高原児童クラブ
299.7 12,110.7
293.3
80.0
75.7
7,727.8
744.6
亀城児童クラブ(亀城小学校)
159.0
8,784.0
293.3
53.3
54.7
5,200.7
279.5
日高児童クラブ(日高小学校)
184.0
7,207.7
293.3
80.0
47.0
5,606.3
342.1
衣浦児童クラブ(衣浦小学校)
123.0
7,977.3
293.3
66.7
53.3
5,921.5
302.8
富士松北児童クラブ(富士松北小学校)
130.0
5,602.7
293.3
40.0
35.0
3,750.7
700.6
富士松東児童クラブ(富士松東小学校)
212.7
8,168.5
293.5
80.0
55.5
5,875.0
371.4
小垣江東児童クラブ(小垣江東小学校)
82.0
5,241.7
293.3
40.0
29.3
3,245.0
173.6
小垣江児童クラブ(小垣江小学校)
平成27年4月開設(小垣江市民センターから移転)のため、利用状況に関するデータなし
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
3,288.3 131,367.8
234.9
9,383.4
299.7 12,881.3
82.0
5,241.7
財務
かりがね児童クラブ
朝日児童クラブ
住吉児童クラブ
平成児童クラブ
富士松南児童クラブ
双葉児童クラブ
東刈谷児童クラブ
小高原児童クラブ
亀城児童クラブ(亀城小学校)
日高児童クラブ(日高小学校)
衣浦児童クラブ(衣浦小学校)
富士松北児童クラブ(富士松北小学校)
富士松東児童クラブ(富士松東小学校)
小垣江東児童クラブ(小垣江東小学校)
小垣江児童クラブ(小垣江小学校)
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
1,000.0
71.4
80.0
40.0
品質偏差値
利用者一人
延床面積あた
あたり市収
り市収支差額
支差額( 正
( 正味コ ス
味コ スト) ( 円
ト) ( 円/m2)
/人)
施設名称
4,106.8
293.3
293.5
293.3
-23,138.3
-21,769.5
-21,605.1
-13,504.5
-17,935.1
-18,982.0
-24,522.6
-23,300.8
-30,950.6
-28,609.5
-45,680.4
-23,462.2
-25,881.0
-37,455.8
-538.3
-543.3
-581.3
-548.6
-499.5
-551.9
-622.8
-576.6
-560.2
-730.4
-704.3
-544.4
-673.8
-586.0
-25,485.5
-13,504.5
-45,680.4
7,918.9
-590.1
-499.5
-730.4
65.6
85,391.9
6,099.4
8,197.2
3,245.0
供給偏差値
築年数
劣化度
67.3
67.3
68.1
68.1
68.1
66.4
66.4
66.4
64.0
67.3
41.3
36.5
68.9
44.3
70.5
70.5
70.5
70.5
70.5
70.5
70.5
70.5
68.4
70.5
57.9
46.6
70.5
41.2
61.5
68.9
36.5
838.5
59.9
83.0
29.3
65.6
70.5
41.2
8,585.0
613.2
871.1
173.6
50.0
70.4
33.1
劣化度
-6,934.5
-6,524.3
-6,475.0
-4,047.3
-5,375.2
-5,688.9
-7,349.4
-6,983.2
-4,921.1
-5,264.2
-5,618.7
-3,050.1
-5,503.6
-3,071.4
5.1
5.1
4.1
4.1
4.1
6.1
6.1
6.1
9.1
5.1
36.9
42.7
3.1
33.1
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.13
1.00
1.75
2.43
1.00
2.75
0.147
0.137
0.127
0.084
0.122
0.117
0.134
0.138
0.188
0.134
0.221
0.147
0.131
0.218
-76,807.0
-5,486.2
-3,050.1
-7,349.4
12.2
42.7
3.1
1.29
2.75
1.00
0.146
0.221
0.084
0.037
102.1
88.3
88.3
52.9
86.7
87.9
103.8
94.6
102.5
58.8
80.0
87.5
69.4
73.3
84.0
103.8
52.9
15.1
財務偏差値
延床面積あ 利用者一人
延床面積・ 定員充足率
たり市収支 あたり市収
開館日あた
( %)
差額( 正味 支差額( 正
り利用者数 ( =利用者/
コ スト) ( 円/
味コ ス
( 人/日・㎡)
定員数)
㎡)
ト) ( 円/人)
50.1
47.4
44.7
33.1
43.6
42.2
46.8
47.8
61.5
46.6
70.4
50.2
45.9
69.6
築年数
[年]
供給
延床面積・ 定員充足率
開館日あた
( %)
り利用者数 ( =利用者/
( 人/日・m2)
定員数)
62.0
52.9
52.9
29.4
51.8
52.6
63.1
57.0
62.3
33.3
47.3
52.3
40.3
42.9
50.0
63.1
29.4
47.0
45.3
45.1
34.9
40.5
41.8
48.8
47.2
56.9
53.9
75.5
47.4
50.5
65.1
50.0
75.5
34.9
42.1
42.9
48.7
43.7
36.2
44.2
55.0
47.9
45.4
71.4
67.4
43.0
62.7
49.4
50.0
71.4
36.2
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
68.9
68.9
69.3
69.3
69.3
68.5
68.5
68.5
66.2
68.9
49.6
41.6
69.7
42.8
50.3
47.1
47.8
35.3
43.0
45.2
53.4
50.0
56.5
51.3
65.2
48.3
49.9
56.7
63.6
69.7
41.6
50.0
65.2
35.3
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:利用者数 / 開館日数・延床面積、定員充足率
財務:収支 / 延床面積、収支/ 利用者数
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
(イ) 今後の整備の方向性
○一部の施設では児童の増加により手狭となっています。また、現在は小学校中学年までの
受け入れをしていますが、今後は高学年の受け入れも行う予定のため、施設の拡充を検討
する必要があります。その際は、可能な限り既存施設の活用を検討していきます。
52
9)保育園
保育園は 10 施設あります。平均築年数は約 28.6 年で、全公共施設(建物)の平均築年数約
25.2 年より古くなっています。
(ア) 現状の分析と課題
○本分析には、平成 24 年度から平成 26 年度までのデータを用いているため、富士松南保育
園、さくら保育園はハード面の数値が低くなっていますが、富士松南保育園は平成 27 年 3
月に、さくら保育園は平成 28 年 3 月に建替えを行っており、現在は良好な状態になってい
ます。
○富士松北保育園、日高保育園は建築後約 40 年経過している棟があり、ハード面の数値が低
くなっていますが、富士松北保育園は、改築工事を実施しているところであり、日高保育
園は、今後、大規模改造工事を予定しています。
○慈友保育園は老朽化が進行しているため、ハード面の数値が低くなっています。
○入園希望者が増え続けており、待機児童も発生しているため、全ての保育園において、定
員をほぼ満たしている状況です。
○一部の施設では、指定管理者制度を導入しています。
供給・財務(ソフト):高
75
70
65
60
双葉保育園 あおば保育園
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
おがきえ保育園
富士松南保育園
55
東刈谷保育園
50
富士松北保育園
日高保育園
かりがね保育園
45
さくら保育園
40
慈友保育園
35
30
25
30
40
50
供給・財務(ソフト):低
53
60
70
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
施設名称
富士松南保育園
富士松北保育園
慈友保育園
双葉保育園
さくら保育園
日高保育園
東刈谷保育園
かりがね保育園
おがきえ保育園
あおば保育園
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
施設状況
利用状況
利用状況
延床面積
[㎡]
定員数
[人]
園児数
[人]
1,131.0
1,271.1
1,079.7
1,247.0
1,009.0
1,249.0
1,520.3
1,626.4
1,755.1
1,650.0
13,538.6
1,353.9
1,755.1
1,009.0
130.0
150.0
110.0
150.0
130.0
150.0
150.0
150.0
150.0
120.0
1,390.0
139.0
150.0
110.0
財務
施設名称
富士松南保育園
富士松北保育園
慈友保育園
双葉保育園
さくら保育園
日高保育園
東刈谷保育園
かりがね保育園
おがきえ保育園
あおば保育園
延床面積あ
園児一人あた
たり市収支
り市収支差額
差額( 正味コ
( 正味コ ス
スト) ( 円
ト) ( 円/人)
/m2)
-18,043.0
-17,241.5
-10,779.4
-19,003.5
-16,075.8
-18,048.9
-17,450.9
-14,195.7
-17,224.0
-14,727.2
-142,371.6
-141,385.9
-106,449.6
-151,582.1
-130,810.3
-151,635.4
-172,645.9
-136,079.0
-186,608.6
-176,940.3
合計
平均 -16,279.0
最大値 -10,779.4
最小値 -19,003.5
標準偏差
2,321.5
-149,650.9
-106,449.6
-186,608.6
22,746.1
143.3
155.0
109.3
156.3
124.0
148.7
153.7
169.7
162.0
137.3
1,459.3
145.9
169.7
109.3
収支
収入計
[千円]
27,841.2
30,004.3
21,106.4
30,579.6
26,968.8
32,968.5
34,245.0
34,331.9
39,674.0
33,349.3
311,069.0
31,106.9
39,674.0
21,106.4
品質偏差値
支出計
収支[千円]
[千円]
(正味コスト)
(工事請負費 (工事請負費
を除く)
を除く)
7,434.6
8,089.5
9,467.9
6,882.3
10,748.3
10,425.4
7,715.1
11,243.8
9,443.4
9,049.5
90,499.8
9,050.0
11,243.8
6,882.3
劣化度
42.2
38.5
41.8
45.9
40.1
42.5
49.0
52.4
62.2
65.5
40.4
43.3
48.2
52.1
44.7
52.6
47.8
47.5
59.3
53.7
48.9
59.3
40.4
築年数
[年]
-20,406.6
-21,914.8
-11,638.5
-23,697.3
-16,220.5
-22,543.1
-26,529.9
-23,088.1
-30,230.6
-24,299.8
-220,569.2
-22,056.9
-11,638.5
-30,230.6
供給偏差値
築年数
48.0
65.5
38.5
品質
劣化度
定員充足率
( %)
( =園児数/
定員数)
35.8
40.3
36.2
31.3
38.4
35.3
27.4
23.3
11.3
7.3
2.80
2.63
2.33
2.10
2.54
2.07
2.36
2.38
1.67
2.00
110.3
103.3
99.4
104.2
95.4
99.1
102.4
113.1
108.0
114.4
28.6
40.3
7.3
2.29
2.80
1.67
105.0
114.4
95.4
6.0
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
41.3
40.9
45.0
49.0
42.4
47.6
48.4
49.9
60.8
59.6
54.4
49.3
32.7
53.8
41.6
49.6
53.6
49.5
58.5
57.0
財務偏差値
延床面積あ 園児一人あ
定員充足率( %) たり市収支 たり市収支
( =園児数/定 差額( 正味 差額( 正味
員数)
コ スト) ( 円/ コ スト) ( 円/
㎡)
人)
58.8
47.3
40.7
48.8
34.0
40.2
45.8
63.6
55.0
65.8
供給
57.6
54.1
26.3
61.7
49.1
57.6
55.0
41.0
54.1
43.3
50.0
65.8
34.0
50.0
61.7
26.3
46.8
46.4
31.0
50.8
41.7
50.9
60.1
44.0
66.2
62.0
50.0
66.2
31.0
48.5
60.8
40.9
50.0
58.5
32.7
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:定員充足率
財務:収支 / 延床面積、収支 / 園児数
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
※富士松南保育園、さくら保育園は、ソフト面の分析に旧園舎利用中の平成24年度から平成26年度のデータを用い
ているため、ハード面の分析にも旧園舎時のデータを用いています。
(イ) 今後の整備の方向性
○多くの施設において、定員数を上回る園児が通っており、今後も入園希望者の増加が見込
まれ、待機児童問題が発生していることを踏まえると、施設増を図る必要がありますが、
将来の人口展望を見据えた対応が必要となります。そのため、既存施設の有効的な活用方
法や、民間による新設保育園の整備を検討していきます。
54
10)子育て支援センター
子育て支援センターは 4 施設あり、親子が自由に遊べる地域子育て支援の拠点や子育てサー
クルの活動場所として活用されています。平均築年数は約 20.7 年で、全公共施設(建物)の平
均築年数約 25.2 年より新しい施設となります。
(ア) 現状の分析と課題
○北部子育て支援センターは、建築後約 40 年経過するとともに、延床面積あたりの市負担額
も多いため、ハード面、ソフト面ともに数値が低くなっています。
○南部子育て支援センターは、延床面積あたりの利用者が少なく、ソフト面の数値が低くなっ
ています。
○中央子育て支援センターは、総合健康センターとの複合施設で、建築後 5.2 年と新しい施設
です。市の中心地に位置し、利用者も多いことや、建物の維持管理費を総合健康センター
所管課で負担しているため、ソフト面の数値が高くなっています。
○かりがね子育て支援センターは他の施設とは異なり、病児・病後児保育も行っています。
供給・財務(ソフト):高
75
70
65
中央子育て支援センター
(総合健康センター)
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
60
かりがね子育て
支援センター
55
50
北部子育て
支援センター
45
南部子育て
支援センター
40
35
30
25
30
40
50
供給・財務(ソフト):低
55
60
70
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
施設状況
施設名称
南部子育て支援センター
北部子育て支援センター
かりがね子育て支援センター
中央子育て支援センター(総合健康センター)
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
利用状況
延床面積 利用者数 開館日数
[㎡]
[人]
[日]
380.4 22,376.0
282.4 18,871.3
153.7
4,181.3
1,401.0 83,782.3
2,217.5 129,211.0
554.4 32,302.8
1,401.0 83,782.3
153.7
4,181.3
財務
施設名称
南部子育て支援センター
北部子育て支援センター
かりがね子育て支援センター
中央子育て支援センター(総合健康センター)
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
収支
収入計
[千円]
307.0
307.0
174.7
307.0
1,095.7
273.9
307.0
174.7
0.8
0.0
0.9
0.0
1.7
0.4
0.9
0.0
品質偏差値
延床面積あ 利用者一人
たり市収支 あたり市収
差額( 正味コ 支差額( 正
スト) ( 円
味コ スト) ( 円
/m2)
/人)
45,188.2
58,056.4
2,685.5
650.3
768.2
868.8
98.7
10.9
26,645.1
58,056.4
650.3
25,398.4
436.7
868.8
10.9
384.8
劣化度
53.3
38.8
58.6
67.2
45.4
55.6
45.4
65.7
54.5
67.2
38.8
17,190.4
16,396.3
413.7
911.1
34,911.5
8,727.9
17,190.4
413.7
供給偏差
築年数
53.0
65.7
45.4
品質
支出計
収支[千円]
[千円]
(正味コスト)
(工事請負 (工事請負費
費を除く)
を除く)
築年数
[年]
17,189.6
16,396.3
412.8
911.1
34,909.8
8,727.4
17,189.6
412.8
42.7
37.6
59.4
60.2
50.0
62.5
34.6
延床面積・
開館日あた
り利用者数
( 人/日・m2)
劣化度
22.2
39.9
15.7
5.2
2.50
1.89
2.50
1.29
0.192
0.218
0.156
0.195
20.7
39.9
5.2
2.04
2.50
1.29
0.190
0.218
0.156
0.022
財務偏差値
延床面積あ 利用者一人
延床面積・開
たり市収支 あたり市収
館日あたり利
差額( 正味 支差額( 正
用者数( 人/
コ スト) ( 円/
味コ ス
日・㎡)
㎡)
ト) ( 円/人)
50.7
62.5
34.6
52.2
供給
50.0
60.2
37.6
41.4
38.8
58.8
61.1
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
49.3
47.2
52.0
66.4
44.9
46.3
50.9
57.8
50.0
61.1
38.8
53.7
66.4
47.2
50.0
57.8
44.9
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:利用者数 / 開館日数・延床面積
財務:収支 / 延床面積、収支 / 利用者数
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
(イ) 今後の整備の方向性
○子育て支援センターは、子育て支援の拠点施設であり、北部、中部、南部それぞれの地域
に配置されていることから、現状のまま施設数・機能を維持していきます。
○公共施設維持保全計画に基づいて、計画的な修繕や改修を行い、建物の長寿命化を実施し
ていきます。
56
11)市営住宅
市営住宅は 17 施設設置されています。平均築年数は約 30.5 年で、全公共施設(建物)の平
均築年数約 25.2 年より古くなっています。
(ア) 現状の分析と課題
○下重原住宅や西境住宅は、建築後 40 年以上経過し老朽化が進んでおり、また収支状況も低
いため、ハード面・ソフト面ともに数値が低くなっています。下重原住宅については、今
後建替えを行う予定です。
○下松住宅と上沢渡住宅も、収支状況が低いため、ソフト面の数値が低くなっています。
○市営住宅の半数以上が、ハード面で市の平均偏差値を下回っているため、計画的な改修を
行い、適切な保全を行う必要があります。
供給・財務(ソフト):高
75
70
65
一ツ木住宅
陣場住宅 西田住宅
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
後田住宅
中山住宅
55
伊勢倉住宅
恩田西住宅
半城土中町住宅
一ツ木西住宅
下重原住宅
60
住吉住宅
新上納住宅
50
丸荒田住宅 恩田東住宅
45
下松住宅
西境住宅
40
35
上沢渡住宅
30
25
30
40
50
供給・財務(ソフト):低
57
60
70
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
施設状況
施設名称
丸荒田住宅
上沢渡住宅
陣場住宅
中山住宅
西田住宅
新上納住宅
恩田西住宅
恩田東住宅
伊勢倉住宅
西境住宅
住吉住宅
下松住宅
下重原住宅
一ツ木西住宅
後田住宅
半城土中町住宅
一ツ木住宅
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
利用状況
延床面積
[㎡]
全戸数
[戸]
3,189.3
3,406.7
2,307.3
3,562.4
6,215.8
4,459.1
7,429.8
3,325.4
4,616.3
6,412.1
6,785.3
3,280.8
4,344.8
4,850.1
3,233.4
1,624.6
2,137.9
71,181.1
4,187.1
7,429.8
1,624.6
入居戸数
[戸]
58.0
84.0
32.0
47.0
96.0
62.0
104.0
48.0
64.0
156.0
107.0
64.0
92.0
86.0
48.0
20.0
24.0
1,192.0
70.1
156.0
20.0
財務
施設名称
丸荒田住宅
上沢渡住宅
陣場住宅
中山住宅
西田住宅
新上納住宅
恩田西住宅
恩田東住宅
伊勢倉住宅
西境住宅
住吉住宅
下松住宅
下重原住宅
一ツ木西住宅
後田住宅
半城土中町住宅
一ツ木住宅
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
収支
延床面積あ
入居1戸あたり
たり市収支
市収支差額( 正
差額( 正味
味コ スト) ( 円/
コ スト) ( 円
戸)
/m2)
-3,081.5
-160.2
-4,980.4
-4,399.6
-4,826.7
-2,913.2
-3,520.7
-3,689.9
-4,693.1
-1,049.5
-5,089.2
-1,343.1
-1,643.0
-3,334.0
-3,586.5
-6,821.9
-7,230.3
-174,456.4
-6,997.3
-374,711.3
-340,718.5
-316,917.2
-210,653.0
-259,849.7
-272,676.0
-351,321.5
-45,061.9
-332,034.8
-73,851.7
-82,367.5
-194,046.0
-245,001.5
-678,523.8
-692,124.4
-3,668.4
-160.2
-7,230.3
1,863.4
-273,606.6
-6,997.3
-692,124.4
185,676.9
56.3
78.0
30.7
46.0
94.7
61.7
100.7
45.0
61.7
149.3
104.0
59.7
86.7
83.3
47.3
16.3
22.3
1,143.7
67.3
149.3
16.3
収入計
[千円]
支出計
収支[千円]
[千円]
(正味コスト)
(工事請負費 (工事請負費
を除く)
を除く)
12,515.7
4,516.2
12,778.6
17,884.2
32,154.7
21,275.4
33,660.2
14,756.8
23,771.3
11,130.4
38,027.4
8,902.5
9,246.3
18,091.4
13,379.9
12,683.2
18,246.2
303,020.4
17,824.7
38,027.4
4,516.2
品質偏差値
劣化度
40.5
28.1
47.9
63.0
54.9
53.7
44.0
46.5
50.5
31.4
65.1
36.2
35.2
39.1
42.6
54.1
57.3
45.4
65.0
45.4
53.7
41.9
62.4
41.2
45.4
49.3
37.0
68.8
53.7
32.5
37.0
37.0
45.4
45.4
46.5
65.1
28.1
2,688.0
3,970.4
1,287.5
2,211.1
2,153.2
8,285.1
7,502.0
2,486.4
2,106.4
4,401.2
3,495.7
4,496.1
2,107.8
1,920.9
1,783.2
1,600.6
2,788.8
55,284.4
3,252.0
8,285.1
1,287.5
供給偏差
築年数
品質
47.4
68.8
32.5
築年数
[年]
-9,827.7
-545.8
-11,491.1
-15,673.1
-30,001.5
-12,990.3
-26,158.2
-12,270.4
-21,664.8
-6,729.2
-34,531.6
-4,406.5
-7,138.5
-16,170.5
-11,596.7
-11,082.6
-15,457.4
-247,736.0
-14,572.7
-545.8
-34,531.6
50.0
60.7
15.5
入居率( %)
( =入居戸数
/全戸数)
劣化度
37.9
53.0
28.8
10.3
20.2
21.7
33.5
30.5
25.5
49.0
7.8
43.0
44.3
39.5
35.3
21.2
17.3
2.50
1.33
2.50
2.00
2.71
1.49
2.75
2.50
2.27
3.00
1.10
2.00
3.27
3.00
3.00
2.50
2.50
97.1
92.9
95.8
97.9
98.6
99.5
96.8
93.8
96.4
95.7
97.2
93.2
94.2
96.9
98.6
81.7
93.1
30.5
53.0
7.8
2.38
3.27
1.10
95.2
99.5
81.7
3.9
財務偏差値
延床面積あ 入居1戸あ
入居率( %)
たり市収支 たり市収支
( =入居戸数/ 差額( 正味 差額( 正味
全戸数)
コ スト) ( 円/ コ スト) ( 円/
㎡)
戸)
54.8
43.9
51.5
56.7
58.5
60.7
53.9
46.2
52.8
51.2
54.9
44.9
47.3
54.2
58.5
15.5
44.4
供給
46.9
31.2
57.0
53.9
56.2
45.9
49.2
50.1
55.5
35.9
57.6
37.5
39.1
48.2
49.6
66.9
69.1
50.0
69.1
31.2
44.7
35.6
55.4
53.6
52.3
46.6
49.3
49.9
54.2
37.7
53.1
39.2
39.7
45.7
48.5
71.8
72.5
50.0
72.5
35.6
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
42.9
46.6
46.6
58.4
48.4
58.0
42.6
45.9
49.9
34.2
66.9
45.0
33.8
38.1
39.8
49.7
51.3
48.8
36.9
54.7
54.7
55.7
51.1
50.8
48.8
54.2
41.6
55.2
40.5
42.1
49.4
52.2
51.4
62.0
47.0
66.9
33.8
50.0
62.0
36.9
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:入居率
財務:収支 / 延床面積、収支 / 入居者数
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
58
(イ) 今後の整備の方向性
○一定程度の需要が見込まれますが、周辺自治体と比較し、施設の保有水準は高い傾向にあ
ることから、現状の戸数は維持しながら、改修、建替えを進めていきます。
○老朽化により劣化状況が深刻な住宅については、建替えを順次行います。その他の住宅に
ついても、公共施設維持保全計画に基づいて、計画的な修繕や改修を行い、建物の長寿命
化を実施していきます。
59
12)幼稚園
幼稚園は 16 施設あり、住吉小学校区に 2 つの幼稚園があることを除き、1 小学校区に 1 幼稚
園が配置されています。平均築年数は約 29.1 年で、全公共施設(建物)の平均築年数約 25.2 年
より古くなっています。
(ア) 現状の分析と課題
○住吉幼稚園、双葉幼稚園、重原幼稚園、小垣江東幼稚園は、建築後約 40 年経過した棟があ
り、ハード面の数値が低くなっています。住吉幼稚園と重原幼稚園は統合の計画があり、
重原幼稚園跡地は保育園に転用する予定です。
○ほとんどの幼稚園において、定員充足率 70%を超えており、適切な供給量を提供できてい
ます。ただし、富士松北幼稚園・小垣江東幼稚園・井ケ谷幼稚園・住吉幼稚園については
定員充足率が低く、ソフト面の数値が低くなっています
供給・財務(ソフト):高
75
70
65
かりがね幼稚園
双葉幼稚園
富士松南幼稚園
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
60
小垣江幼稚園
東刈谷幼稚園
衣浦幼稚園
朝日幼稚園
55
日高幼稚園
50
刈谷幼稚園
小高原幼稚園
重原幼稚園
平成幼稚園
45
住吉幼稚園
井ケ谷幼稚園
40
富士松北幼稚園
35
30
小垣江東幼稚園
25
35
40
45
50
供給・財務(ソフト):低
60
55
60
65
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
施設状況
施設名称
刈谷幼稚園
小高原幼稚園
衣浦幼稚園
住吉幼稚園
かりがね幼稚園
平成幼稚園
富士松南幼稚園
富士松北幼稚園
小垣江幼稚園
双葉幼稚園
日高幼稚園
重原幼稚園
東刈谷幼稚園
小垣江東幼稚園
井ケ谷幼稚園
朝日幼稚園
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
延床面積
[㎡]
利用状況
定員数
[人]
1,618.0
1,580.0
1,265.0
956.0
2,044.0
1,545.0
1,967.0
1,700.0
1,805.0
1,331.0
1,427.0
779.0
1,519.0
866.0
1,362.0
1,837.0
23,601.0
1,475.1
2,044.0
779.0
220.0
220.0
220.0
165.0
290.0
200.0
290.0
220.0
220.0
220.0
220.0
110.0
220.0
110.0
200.0
220.0
3,345.0
209.1
290.0
110.0
財務
施設名称
刈谷幼稚園
小高原幼稚園
衣浦幼稚園
住吉幼稚園
かりがね幼稚園
平成幼稚園
富士松南幼稚園
富士松北幼稚園
小垣江幼稚園
双葉幼稚園
日高幼稚園
重原幼稚園
東刈谷幼稚園
小垣江東幼稚園
井ケ谷幼稚園
朝日幼稚園
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
延床面積あ 園児一人あ
たり市収支 たり市収支
差額( 正味 差額( 正味
コ スト) ( 円 コ スト) ( 円/
/m2)
人)
-6,342.1
-6,021.3
-7,980.0
-6,328.3
-7,480.5
-5,652.8
-6,879.7
-5,080.6
-6,637.7
-8,042.4
-7,345.3
-5,483.7
-7,430.7
-3,244.0
-5,613.1
-6,272.6
-61,202.1
-61,510.7
-65,126.8
-57,253.9
-61,903.8
-60,369.9
-62,361.3
-65,103.0
-67,945.9
-63,214.9
-58,886.1
-50,854.8
-64,254.1
-37,793.8
-59,726.9
-67,647.9
-6,364.7 -60,322.2
-3,244.0 -37,793.8
-8,042.4 -67,945.9
1,185.1
7,068.4
収支
園児数
[人]
167.7
154.7
155.0
105.7
247.0
144.7
217.0
132.7
176.3
169.3
178.0
84.0
175.7
74.3
128.0
170.3
2,480.3
155.0
247.0
74.3
支出計
収支[千円]
[千円]
(正味コスト)
(工事請負費 (工事請負費
を除く)
を除く)
収入計
[千円]
13,653.9
12,753.5
12,922.2
8,951.2
20,338.3
11,687.3
18,141.7
12,095.2
14,727.0
13,360.6
15,030.6
6,879.2
15,072.4
6,143.2
10,414.5
14,317.8
206,488.7
12,905.5
20,338.3
6,143.2
品質偏差値
劣化度
46.1
46.3
47.7
34.6
52.6
51.7
56.6
57.4
62.4
37.4
39.7
39.4
42.7
40.6
46.5
60.7
56.4
46.7
46.5
43.6
45.6
41.3
46.3
49.6
47.0
40.4
70.5
40.0
48.1
44.3
51.7
53.7
47.7
62.4
34.6
3,392.3
3,239.8
2,827.6
2,901.4
5,048.1
2,953.8
4,609.3
3,458.2
2,745.9
2,656.2
4,548.9
2,607.4
3,785.1
3,333.9
2,769.4
2,795.1
53,672.5
3,354.5
5,048.1
2,607.4
供給偏差値
築年数
品質
築年数
[年]
-10,261.5
-9,513.6
-10,094.6
-6,049.8
-15,290.2
-8,733.5
-13,532.4
-8,637.0
-11,981.1
-10,704.4
-10,481.7
-4,271.8
-11,287.3
-2,809.3
-7,645.0
-11,522.7
-152,816.3
-9,551.0
-2,809.3
-15,290.2
48.2
70.5
40.0
49.8
47.1
63.6
49.7
59.4
44.0
54.3
39.2
52.3
64.2
58.3
42.6
59.0
23.7
43.7
49.2
50.0
67.2
30.4
劣化度
定員充足率
( %)
( =園児数/
定員数)
30.9
30.8
29.0
45.0
23.0
24.1
18.1
17.1
11.1
41.6
38.8
39.1
35.1
37.7
30.4
13.1
1.84
2.42
2.43
2.61
2.49
2.74
2.44
2.25
2.40
2.79
1.00
2.82
2.34
2.57
2.12
2.00
76.2
70.3
70.5
64.0
85.2
72.3
74.8
60.3
80.2
77.0
80.9
76.4
79.8
67.6
64.0
77.4
29.1
45.0
11.1
2.33
2.82
1.00
73.6
85.2
60.3
6.8
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
51.2
46.5
47.1
39.1
49.1
46.5
51.5
53.5
54.7
38.9
55.1
39.7
45.4
42.4
49.1
57.2
51.7
48.0
55.3
43.8
59.6
47.4
53.0
42.1
57.6
57.8
55.7
44.4
58.0
27.6
42.9
55.1
財務偏差値
延床面積あ 園児一人あ
定員充足率( %) たり市収支 たり市収支
( =園児数/定 差額( 正味 差額( 正味
員数)
コ スト) ( 円/ コ スト) ( 円/
㎡)
人)
53.9
45.2
45.4
35.9
67.2
48.2
51.9
30.4
59.8
55.1
60.9
54.2
59.3
41.1
35.9
55.7
供給
50.0
64.2
23.7
51.2
51.7
56.8
45.7
52.2
50.1
52.9
56.8
60.8
54.1
48.0
36.6
55.6
18.1
49.2
60.4
50.0
60.8
18.1
47.9
57.2
38.9
50.0
59.6
27.6
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:定員充足率
財務:収支 /延床面積、収支 / 園児数
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
61
(イ) 今後の整備の方向性
○入園児が増加傾向にある地域、減少傾向にある地域もありますが、それぞれの地域コミュ
ニティに必要な施設として、また、その地域の利用者の利便性に寄与する施設として維持
する必要があります。ただし、住吉小学校区には住吉幼稚園と重原幼稚園の 2 つの幼稚園
が配置されているため、2 つの幼稚園を統合し、全ての小学校区に 1 幼稚園の配置とします。
○公共施設維持保全計画に基づいて、計画的な修繕や改修を行い、建物の長寿命化を実施し
ていきます。
62
13)小学校
小学校は 15 校設置されています。平均築年数は約 34.5 年で、全公共施設(建物)の平均築
年数約 25.2 年より古くなっています。
(ア) 現状の分析と課題
○富士松東小や小垣江東小は、建築後の経過年数が長く老朽化が進んでおり、また児童数も
少ないため、ハード面・ソフト面ともに数値が低くなっていますが、富士松東小について
は、今後、大規模改造工事を予定しており、小垣江東小については、複数の棟で大規模改
造工事を実施し、一部を特別支援学校として整備をしています。
○小高原小は、建築後 40 年以上経過しており、他の学校と比較してもハード面の数値が低く
なっていますが、複数の棟で順次大規模改造工事を予定しています。
○比較的近年に大規模改造工事や改築工事を実施した日高小や衣浦小、双葉小は、ハード面
の数値が高くなっていますが、過去の大規模改造工事から時間が経過している住吉小や富
士松南小、富士松北小では、時間が経過するほどハード面の数値が低くなっています。
○ほとんどの小学校が、ハード面において市の平均偏差値よりも低いことから、他の施設よ
りも優先的かつ計画的に建物の保全を行うことが必要となっています。
供給・財務(ソフト):高
75
70
65
東刈谷小学校
富士松南小学校
小高原小学校
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
かりがね小学校
60
亀城小学校
朝日小学校
55
双葉小学校
平成小学校
富士松北小学校
住吉小学校
50
日高小学校
45
衣浦小学校
小垣江小学校
40
富士松東小学校
35
小垣江東小学校
30
25
35
40
45
50
供給・財務(ソフト):低
63
55
60
65
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
施設名称
亀城小学校
小高原小学校
日高小学校
衣浦小学校
住吉小学校
かりがね小学校
富士松南小学校
富士松北小学校
富士松東小学校
小垣江小学校
双葉小学校
東刈谷小学校
朝日小学校
小垣江東小学校
平成小学校
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
施設状況
利用状況
延床面積
[㎡]
生徒・児
童数
[人]
7,612.0
8,195.0
6,834.0
6,938.0
6,560.0
8,818.0
6,993.0
6,461.0
7,188.0
7,945.0
7,466.0
8,188.0
7,810.0
5,819.0
8,511.0
111,338.0
7,422.5
8,818.0
5,819.0
391.0
371.7
369.3
292.3
410.3
565.7
470.7
280.7
325.0
400.7
454.3
506.7
448.3
168.0
304.3
5,759.0
383.9
565.7
168.0
財務
施設名称
亀城小学校
小高原小学校
日高小学校
衣浦小学校
住吉小学校
かりがね小学校
富士松南小学校
富士松北小学校
富士松東小学校
小垣江小学校
双葉小学校
東刈谷小学校
朝日小学校
小垣江東小学校
平成小学校
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
収支
収入計
[千円]
2,068.8
52.0
122.3
65.7
61.6
244.7
18.2
217.8
91.8
93.7
13.7
18.0
10.2
147.3
68.7
3,294.5
219.6
2,068.8
10.2
支出計
収支[千円]
[千円]
(正味コスト)
(工事請負 (工事請負費
費を除く)
を除く)
12,709.4
11,894.7
12,237.0
10,965.2
12,170.0
15,091.6
11,445.1
10,100.2
14,827.4
14,569.1
13,081.6
12,490.4
12,321.6
9,998.8
11,157.5
185,059.7
12,337.3
15,091.6
9,998.8
品質偏差値
延床面積あ
たり市収支
差額( 正味
コ スト) ( 円/
㎡)
生徒一人あ
たり市収支
差額( 正味コ
スト) ( 円/人)
1,397.9
1,445.1
1,772.7
1,571.0
1,845.8
1,683.7
1,634.0
1,529.6
2,050.0
1,821.9
1,750.3
1,523.3
1,576.4
1,693.0
1,302.9
27,213.8
31,863.8
32,801.6
37,284.4
29,508.7
26,246.7
24,278.1
35,210.6
45,340.2
36,128.3
28,762.8
24,616.6
27,460.4
58,639.9
36,436.5
1,639.8
2,050.0
1,302.9
186.7
33,452.8
58,639.9
24,278.1
8,714.2
劣化度
46.6
37.3
46.0
43.1
33.8
40.7
38.8
37.0
45.2
41.3
50.3
41.7
51.3
44.5
50.9
49.6
36.1
58.9
56.5
42.3
43.1
45.4
46.3
38.2
46.0
56.0
54.4
47.1
43.8
52.4
47.7
58.9
36.1
築年数
[年]
10,640.6
11,842.7
12,114.7
10,899.5
12,108.4
14,846.9
11,426.9
9,882.4
14,735.6
14,475.4
13,067.9
12,472.4
12,311.4
9,851.5
11,088.8
181,765.2
12,117.7
14,846.9
9,851.5
供給偏差
築年数
43.2
51.3
33.8
品質
供給
劣化度
30.3
41.8
31.1
34.6
46.0
37.6
39.9
42.0
32.0
36.8
25.8
36.3
24.6
32.9
25.1
2.25
3.06
1.69
1.84
2.69
2.64
2.50
2.45
2.93
2.46
1.86
1.96
2.39
2.59
2.08
19.5
22.0
18.5
23.7
16.0
15.6
14.9
23.0
22.1
19.8
16.4
16.2
17.4
34.6
28.0
34.5
46.0
24.6
2.36
3.06
1.69
20.5
34.6
14.9
5.2
財務偏差値
延床面積あ 生徒一人あ
児童・生徒一
たり市収支 たり市収支
人あたり延べ
差額( 正味 差額( 正味
床面積( ㎡/
コ スト) ( 円/ コ スト) ( 円/
人)
㎡)
人)
52.0
47.0
53.9
43.8
58.7
59.5
60.9
45.2
46.9
51.3
57.9
58.4
56.0
22.8
35.7
63.0
60.4
42.9
53.7
39.0
47.7
50.3
55.9
28.0
40.2
44.1
56.2
53.4
47.2
68.0
50.0
60.9
22.8
児童・生徒
一人あたり
延べ床面積
( ㎡/人)
50.0
68.0
28.0
57.2
51.8
50.7
45.6
54.5
58.3
60.5
48.0
36.4
46.9
55.4
60.1
56.9
21.1
46.6
50.0
60.5
21.1
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
48.1
36.7
52.5
49.8
38.0
41.9
42.1
41.7
41.7
43.7
53.2
48.1
49.2
44.2
51.6
57.4
53.1
49.2
47.7
50.7
55.1
57.2
49.7
37.1
46.2
52.4
58.3
55.4
30.3
50.1
45.5
53.2
36.7
50.0
58.3
30.3
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:延床面積 / 生徒数
財務:収支 / 延床面積、収支 /生徒数
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
64
(イ) 今後の整備の方向性
○人口の将来展望によると、今後も児童が増加すると想定されることから、現状の配置のま
ま、施設数・機能を維持していきます。
○児童の増加により、現在の規模では手狭となる可能性があります。このため、増築による
規模の拡大や、利用可能な教室等がある場合には有効活用を検討します。増築とする場合
は、将来、児童が減少する可能性を考慮して、教室等の用途転用が容易に可能となるよう
な仕様を検討します。
○全体的に老朽化が進行しています。建物の長寿命化及び教育環境の改善のためにも、公共
施設維持保全計画に基づき、古い施設から順次、大規模改造工事や便所の改修工事などを
実施していきます。
65
14)中学校
中学校は 6 校設置されています。平均築年数は約 34.4 年で、全公共施設(建物)の平均築年
数約 25.2 年より古くなっています。
(ア) 現状の分析と課題
○依佐美中は、建築後約 36 年経過し、老朽化が進んでいるため、ハードの数値が低くなって
いますが、複数の棟で順次大規模改造工事を実施しているところです。
○富士松中と刈谷東中は、建築後 30 年以上経過し、老朽化が進むとともに、建物の維持管理
コストが他の施設と比べて多いため、ハード面・ソフト面ともに数値が低くなっています
が、富士松中は、複数の棟で順次大規模改造工事を実施しており、刈谷東中については、
改築工事を実施しているところです。
○刈谷南中は、過去に複数の棟で大規模改造工事を実施しているため、築年数は古いですが、
ハード面の数値が高くなっています。
供給・財務(ソフト):高
75
70
65
雁が音中学校
60
依佐美中学校
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
朝日中学校
55
刈谷南中学校
50
45
刈谷東中学校
40
富士松中学校
35
30
25
40
50
供給・財務(ソフト):低
66
60
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
施設状況
利用状況
施設名称
延床面積
[㎡]
生徒・児
童数
[人]
刈谷南中学校
刈谷東中学校
富士松中学校
雁が音中学校
依佐美中学校
朝日中学校
10,424.0
10,569.0
9,916.0
10,623.0
10,864.0
11,723.0
64,119.0
10,686.5
11,723.0
9,916.0
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
439.3
468.3
457.0
617.0
502.7
554.7
3,039.0
506.5
617.0
439.3
財務
施設名称
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
生徒一人あ
たり市収支
差額( 正味コ
スト) ( 円/人)
1,474.1
2,100.8
2,314.0
1,775.2
1,617.8
1,706.7
34,975.0
47,409.6
50,208.6
30,564.2
34,965.9
36,071.0
1,831.4
2,314.0
1,474.1
287.9
収入計
[千円]
20.8
13.1
10.2
223.7
433.4
10.0
711.2
118.5
433.4
10.0
39,032.4
50,208.6
30,564.2
7,171.3
品質
支出計
収支[千円]
[千円]
(正味コスト)
(工事請負 (工事請負費
費を除く)
を除く)
15,386.4
22,216.6
22,955.5
19,081.8
18,009.6
20,017.3
117,667.3
19,611.2
22,955.5
15,386.4
品質偏差値
延床面積あ
たり市収支
差額( 正味
コ スト) ( 円/
㎡)
刈谷南中学校
刈谷東中学校
富士松中学校
雁が音中学校
依佐美中学校
朝日中学校
収支
劣化度
39.8
43.5
38.6
46.7
41.8
49.3
60.1
47.9
51.6
50.1
44.4
49.0
43.3
49.3
38.6
15,365.7
22,203.5
22,945.3
18,858.1
17,576.2
20,007.4
116,956.2
19,492.7
22,945.3
15,365.7
供給偏差値
築年数
50.5
60.1
44.4
築年数
[年]
供給
劣化度
38.7
34.1
40.2
30.2
36.2
27.0
1.62
2.35
2.13
2.22
2.56
2.28
23.7
22.6
21.7
17.2
21.6
21.1
34.4
40.2
27.0
2.19
2.56
1.62
21.3
23.7
17.2
2.0
財務偏差値
延床面積あ 生徒一人あ
児童・生徒一人 たり市収支 たり市収支
あたり延べ床面 差額( 正味 差額( 正味
積( ㎡/人)
コ スト) ( 円/ コ スト) ( 円/
㎡)
人)
38.1
43.9
48.2
70.4
48.6
50.9
62.4
40.6
33.2
52.0
57.4
54.3
50.0
70.4
38.1
児童・生徒
一人あたり
延べ床面積
( ㎡/人)
50.0
62.4
33.2
55.7
38.3
34.4
61.8
55.7
54.1
50.0
61.8
34.4
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
49.9
45.7
45.1
48.4
43.1
49.1
52.1
40.9
38.6
61.4
53.9
53.1
46.9
49.9
43.1
50.0
61.4
38.6
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:延床面積 /生徒数
財務:収支 / 生徒数
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
(イ) 今後の整備の方向性
○人口の将来展望によると、今後も生徒が増加すると想定されることから、現状の配置のま
ま、施設数・機能を維持していきます。
○生徒の増加により、現在の規模では手狭となる可能性があります。このため、増築による
規模の拡大や、利用可能な教室等がある場合には有効活用を検討します。増築とする場合
は、将来、生徒が減少する可能性を考慮して、教室等の用途転用が容易に可能となるよう
な仕様を検討します。
○全体的に老朽化が進行しています。建物の長寿命化及び教育環境の改善のためにも、公共
施設維持保全計画に基づき、古い施設から順次、大規模改造工事や便所の改修工事などを
実施していきます。
67
15)すこやか教室(適応指導教室)
すこやか教室は 3 施設あり、登校できなくなった児童や生徒を対象に、学校生活への復帰を
支援するための施設として活用されています。平均築年数は約 23.9 年で、全公共施設(建物)
の平均築年数約 25.2 年より新しい施設です。
(ア) 現状の分析と課題
○すこやか教室は、3 施設全てが複合施設となっており、施設の一部で運営しています。その
ため、建物の維持管理コストが計上されていません。
○中部すこやか教室(子ども相談センター)は、3 施設の中では、利用者数が一番多くなって
います。
○北部すこやか教室と南部すこやか教室が併設されている建物は、それぞれ新しい施設であ
ることから、ハード面の数値が高くなっています。
供給・財務(ソフト):高
75
70
65
60
北部すこやか教室
(富士松図書館)
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
低
55
南部すこやか教室
(南部生涯学習センター)
50
45
中部すこやか教室
(子ども相談センター)
40
35
30
25
30
40
50
供給・財務(ソフト):低
68
60
70
品
質
(
ハ
ー
ド
)
:
高
施設状況
施設名称
利用状況
南部すこやか教室(南部生涯学習センター)
北部すこやか教室(富士松図書館)
中部すこやか教室(子ども相談センター)
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
92.8
79.1
244.1
416.0
138.7
244.1
79.1
1,183.0
1,339.7
1,410.3
3933.0
1,311.0
1,410.3
1,183.0
財務
施設名称
収支
品質
支出計
収支[千円]
延床面積 利用者数 開館日数 収入計
[千円] (正味コスト)
[㎡]
[人]
[日]
[千円] (工事請負 (工事請負費
費を除く)
を除く)
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
品質偏差値
延床面積あ 利用者一人
たり市収支 あたり市収
差額( 正味 支差額( 正
コ スト) ( 円/
味コ ス
㎡)
ト) ( 円/人)
南部すこやか教室(南部生涯学習センター)
北部すこやか教室(富士松図書館)
中部すこやか教室(子ども相談センター)
合計
平均
最大値
最小値
標準偏差
240.0
240.0
240.0
720.0
240.0
240.0
240.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
供給偏差
築年数
劣化度
59.1
58.3
38.1
55.4
48.2
60.9
51.9
59.1
38.1
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
54.8
60.9
48.2
築年数
[年]
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
延床面積・
開館日あた
り利用者数
( 人/日・㎡)
1.90
2.33
1.57
0.053
0.071
0.024
23.9
40.7
15.0
1.93
2.33
1.57
0.049
0.071
0.024
0.019
財務偏差値
50.0
50.0
50.0
50.0
61.1
36.9
劣化度
15.0
16.0
40.7
延床面積あ 利用者一人
延床面積・開
たり市収支 あたり市収
館日あたり利
差額( 正味 支差額( 正
用者数( 人/
コ スト) ( 円/
味コ ス
日・㎡)
㎡)
ト) ( 円/人)
52.0
61.1
36.9
供給
50.0
50.0
50.0
50.0
50.0
50.0
50.0
50.0
50.0
品質
偏差値
供給・
財務
偏差値
57.3
53.2
49.5
50.7
53.7
45.6
53.4
57.3
49.5
50.0
53.7
45.6
分析指標
品質:築年数、劣化度
供給:利用者数 / 開館日数・延床面積
財務:収支 / 延床面積、収支 / 利用者数
※上記のデータ・グラフは本用途内の施設を相対的に数値で比較したものであり、数値が低い施設が必ずしも見直
し等の対象になるということではありません。
※供給及び財務で分析するデータは、平成24年度から平成26年度の3年間の実績の平均値を採用しています。
(イ) 今後の整備の方向性
○市内の北部・中部・南部に配置しており、それぞれが適正な配置であると考えられるため、
現状のまま施設数・機能を維持していきます。
○中部すこやか教室は、すでに建築後約 40 年経過しています、今後建替えが必要となった場
合には、建替えだけでなく、他の施設との複合化を検討します。複合化を行う際には、す
こやか教室(適応指導教室)の機能の特殊性を考慮し、利用者が適切に利用できるように
配慮します。
69
(3) 施設用途別の現状分析を行わない施設の今後の方向性
1)施設用途別の現状分析を行わない理由
施設用途別の現状分析は、施設の劣化状況や利用状況、市負担額を施設用途ごとに複数の施設
間で比較して、各施設の状況を“可視化”することを目的として実施しました。
現状分析を行っていない施設については、その施設用途の建物が 1 つもしくは 2 つしかなく、
代替施設がないこと、当該施設用途ごとでの偏差値による相対的な比較が困難なことから、本計
画の対象施設ではありますが、施設用途別の現状分析を行っていません。
2)今後の整備の方向性
○これらの施設については、現状のまま施設数・機能を維持していきます。
○公共施設維持保全計画の対象となっている施設については、計画的な修繕や改修を行い、
建物の長寿命化を実施していきます。
○公共施設維持保全計画の対象外となっている施設についても、日常点検により施設損傷の
早期検知及び事後保全型の維持管理による施設安全の確保に努めます。
表 22
施設大分類
公共施設維持保全計画にて長寿命化対策を実施する施設
施設中分類
障害者福祉施設
福祉・保健施設
児童福祉施設
保健施設
主な施設
障害者支援センター、くすのき園、すぎな作業所、心身障害者福祉会館、身体障
害者デイサービスセンターたんぽぽ、つくし作業所
夢と学びの科学体験館、交通児童遊園
総合健康センター
環境・衛生施設
環境・衛生施設
清掃センター、第二不燃物埋立場、青山斎園、青山霊堂 等
産業・観光施設
産業・観光施設
産業振興センター、刈谷生きがい楽農センター
土木施設
駐車場施設
公園施設
公園施設
学校教育施設
給食施設
第一学校給食センター、第二学校給食センター
文化施設
美術館
体育施設
ウィングアリーナ刈谷、ウェーブスタジアム刈谷、刈谷市体育館、刈谷球場
神田駐車場、相生駐車場、東刈谷駅北口立体自転車駐車場、刈谷駅南口第 2
立体自転車駐車場、刈谷駅北口駅前広場自転車駐車場
オアシス館刈谷(岩ケ池公園)、洲原温水プール、洲原ロッジ、洲原クラブハウス、
フローラルガーデンよさみ
生涯学習施設
その他施設
その他施設
市民休暇村「サンモリーユ下條」
70
4-2 インフラの維持管理の基本方針
4-2-1 インフラの維持管理の基本方針
建物と同様に、改修や更新にかかる費用を抑制するための基本方針を定めます。
インフラについても、次の3つの視点に基づき、適切な維持管理に取り組みます。
視点1:定期的な点検による劣化状況の把握と必要に応じた更新等の処置
長期的な視点のもと、長寿命化を図り、財政負担の平準化とライフサイクルコストを縮減さ
せることが必須である一方、老朽化したインフラの直近での改修・更新にかかる対応を行ってい
くことも重要です。
(1) 定期的な点検によるインフラの損傷程度の早期把握、対策の評価
インフラ種別ごとに、各インフラの保有量、劣化状況に関する情報を把握することにより、
客観的な評価に基づき、改修・更新の優先度を設定できる体制を整えます。
(2) 点検結果や補修履歴等の蓄積、活用の推進
劣化度を把握するための点検結果や補修履歴等、次回の改修・更新時期を的確に把握するた
めのデータを収集・蓄積して体系的に整理することにより、今後の維持管理に活用できる体制を
整えます。
(3) 耐震化や災害対策、バリアフリー等への対応の推進
改修・更新を実施する際は、現在の社会情勢に見合った機能向上についても検討する必要が
あります。耐震性や今後想定される災害対策、バリアフリー等といった観点での機能向上も併せ
て検討していきます。
71
視点2:財政負担の平準化とライフサイクルコストの縮減
長期的な視点のもと、長寿命化を図り、財政負担の平準化とライフサイクルコストを縮減さ
せるためには、インフラごとに長寿命化に向けた具体的な取組み方策を定める必要があります。
(1) 現状把握と適切な長寿命化対策の推進
効果的な長寿命化対策を推進していくために、各インフラの現状を的確に把握した上で、それ
ぞれの施設・構造物の全体像を捉え、それぞれ適切な改修・更新時期を定めていく必要がありま
す。
戦略的に長寿命化を推進していくために、インフラ種別ごとに適切な長寿命化対策を検討しま
す。
(2) 計画的な維持管理・更新の実施に基づく財政負担の平準化
各インフラの総量を的確に把握し、維持管理費が中長期的にどの程度必要となるか、また長寿
命化を実施することでどの程度の費用削減が可能なのかを把握した上で、点検結果や補修履歴に
基づいて優先度を設定し、限られた予算の中で実施すべき改修・更新を厳選し、年度ごとの計画
として策定することにより、費用集中を避け、財政負担の平準化を図ります。
(3) 分野の特性に応じた予防保全あるいは事後保全に基づく維持管理の推進
インフラの管理にあたっては、インフラ種別ごとに専門的な知識を要するため、それぞれを管
理する所管部署が主体となって長寿命化の方策を検討する必要があります。また、インフラ種別
によっては、従来通り、事後保全型の管理を行うことで問題ないものもあるため、それぞれの特
性に応じた適切な方針を定めていきます。
72
視点3:安全性や経済性及び維持管理の改善
長寿命化にあたっては、安全性を担保することが大前提となります。したがって、計画的な
保全を行うことによって機能低下を防ぐ取組みや必要十分な投資を行うことが必須です。効率的
かつ効果的な投資を行うために、新技術や国からの支援措置は最大限活用していきます。
(1) 機能の高度化や新技術・新制度、国の支援措置等の積極的な活用の検討
長寿命化にあたっては各分野における新技術・新制度を活用し、積極的な維持管理を推進して
いきます。高耐久性の素材や国の支援措置など、活用できる技術や制度は最大限活用していきま
す。
(2) 民間活力導入や、市民との協働・連携の強化についての検討
一定程度の投資が必要となる事業については、民間活力の導入や市民との協働・連携の強化
についても積極的な検討を行っていきます。
73
4-2-2 インフラごとの今後の方針
インフラ種別ごとにその特性に応じた取組みを推進していきます。
表 23 インフラごとの今後の方針
種別
方針
道路・農道
・幹線道路については、平成 27 年度に策定した舗装修繕計画に基づき、予
防保全型の維持管理により長寿命化を図り、ライフサイクルコストの縮
減に努めます。
・幹線道路以外については、日常点検により損傷の早期発見と安全の確保
に努めます。
橋梁
・平成 25 年度に策定した刈谷市橋梁長寿命化修繕計画に基づき、予防保全
型の維持管理により長寿命化を図り、ライフサイクルコストの縮減に努
めます。
公園
・平成 25 年度に策定した刈谷市公園施設長寿命化計画に基づき、予防保全
型の維持管理により、公園施設の長寿命化を図り、ライフサイクルコス
トの縮減に努めます。
・園路舗装等の土木施設については、日常点検により損傷の早期発見と安
全の確保に努めます。
河川等管理施設
・排水機場については、施設の健全度を踏まえた予防保全型の維持管理の
導入により、施設の長寿命化やライフサイクルコストの縮減を図ります。
・河川堤防や調整池や樋門・樋管・水門については、日常点検により損傷
の早期発見と安全の確保に努めます。
・水防倉庫については、老朽化した倉庫の建替えを計画的に進めていきま
す。
ため池・
農業用水路
・ため池については、施設の健全度や規模等を踏まえ、必要に応じ施設の
更新及び耐震化を進めます。
・農業用水路については、日常点検により損傷の早期発見と安全の確保に
努めます。
下水道
・平成 25 年度に策定した刈谷市下水道長寿命化計画の対象施設については
予防保全型の維持管理により、施設の長寿命化を図り、ライフサイクル
コストの縮減に努めます。
・地震対策として、重要な幹線の耐震化に努めます。
・長寿命化計画の対象外の施設についても、日常点検により損傷の早期発
見と安全の確保に努めます。
上水道
・施設や設備の点検、オーバーホールを適宜実施するなど長期の運用を図
り、ライフサイクルコストの縮減に努めます。
・地震対策として、浄水場や配水場の施設耐震化や重要給水施設までの管
路の耐震化に努めます。
・耐用年数の長い管種や修繕し易い資材を採用し、更新費用や維持管理の
縮減に努めます。
74
第5章
公共施設等総合管理計画の推進体制と進行管理
5-1 推進体制構築の方針
本計画を適切かつ継続的に推進するため、下記の(1)から(3)までの方針に基づいた体制を構築
します。
(1) マネジメント統括部署の設置
本計画に定める内容について、全庁的視点に立った公共施設等マネジメントを推進するための
統括部署を設置します。
(2) 公共施設等に関する情報の一元管理
PDCA サイクルによって継続的な改善を実施するため、公共施設等マネジメント統括部署に
よる公共施設等に関する情報の一元的な管理を実施します。
(3) 公共施設等の劣化状況の把握と保全の実行
建物及びインフラの所管部署と財政担当部署並びに公共施設等マネジメント統括部署が互い
に連携し、公共施設等の現状把握と保全が確実に行われる体制を構築します。
5-2 進行管理の方針
本計画で定めた建物やインフラの管理の基本方針に基づいて、どの程度施策が実行できている
かを検証するため、常に維持管理費、補修履歴等の公共施設等にかかる各種データを蓄積しつつ、
策定後 5 年目を目途に施策の進捗状況を確認、策定後 10 年目にそれまでの実績を踏まえ、再度
将来 40 年間を見据えた 10 年間の計画に更新するものとします。
75