TPP協定の批准等に関するコメント 本日、参議院本会議において、TPP協定案及び関連法案が賛成多数により 可決・成立したことから、日本におけるTPP批准手続きが完了した。 我々JAグループ北海道は、平成 22 年に日本が参加表明をして以降、道内 経済・消費者・医療・労働・一次産業とオール北海道でTPPは国民の生活に 大きな影響を及ぼす問題であることを訴えるとともに、持続可能な北海道農 業が図れるよう強力な運動を展開してきた。 しかしながら、TPPに対する生産者の不安が払拭されておらず、国民の求 めている十分かつ丁寧な国会審議よりも、日本における批准手続きを優先し た政府・国会の姿勢は甚だ残念であると言わざるを得ない。 また、トランプ次期米国大統領はTPPの脱退を明言しており、発効の目途 が立っていないことから、日米二国間交渉や日EU・EPAなど他の貿易交渉 が加速化すると想定されており、今後も情勢を注視していく必要がある。 最後に、我々JAグループ北海道は、これまで同様、生産者の営農と生活を 守ることを第一とし、持続可能な北海道農業の確立を全力で行ってまいる所 存である。 平成 28 年 12 月 9 日 北海道農業協同組合中央会 会 長 飛 田 稔 章
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