「第二次富士市DV対策基本計画(案)」

パブリック・コメント制度による
〔富士市配偶者等からの暴力防止及び被害者支援に関する基本計画〕
「第二次富士市DV対策基本計画(案)
」
に対する意見募集について
●意 見 募 集 期 間
平成28年12月15日(木)から平成29年1月16日(月)
●意見の提出方法
直 接 の 場 合
富士市役所4階 福祉総務課へ
郵 送 の 場 合
〒417−8601
富士市永田町1丁目100番地
富士市福祉部福祉総務課あて
FAXの場合
0545−52−2290
Eメールの場合
[email protected]
市ウェブサイト
パブリック・コメントコーナーから
専用フォームへ
●意見の記載方法
様式は問いませんが、案件名「第二次富士市DV対策基本
計画(案)
」
、意見、住所、氏名、電話番号を明記してくだ
さい。
平成28年12月
富士市 福祉部 福祉総務課
概要版
〔富士市配偶者等からの暴力防止及び被害者支援に関する基本計画〕
第二次富士市DV対策基本計画(案)
1
計画策定の趣旨
配偶者等からの暴力((ドメスティック・バイオレンス)以下「DV」という。)は犯
罪となる行為をも含む重大な人権侵害です。
しかしながら、外部からの発見が困難な家庭内で行われることが多いため、潜在化し
やすく、しかも加害者に罪の意識が薄いという傾向があり、周囲も気づかないうちに暴
力がエスカレートし、被害が深刻化しやすいという特性があります。
DVは、被害者やその子どもの身体や精神に深い傷を残し、社会全体に深刻な影響を
与えるものであり、単なる個人的な問題ではなく、社会全体で取り組む必要がある重要
な課題です。
こうした中、国は、平成13年4月にDVの防止と被害者の保護を図ることを目的と
して「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」
(以下「DV防止法」と
いう。)を公布、同年10月に一部施行され、平成14年4月から全面施行されました。
本市においても、第3次富士市男女共同参画プランに基づき、DVに関する啓発や相
談事業を行ってきましたが、DVに関する相談件数も大幅に増加し、内容も複雑・多様
化していることから、DVの防止や被害者への支援、また、市民への啓発等、DV対策
の充実を図るために、
「DVを許さない 安心して暮らせるまち ふじ」を基本理念とし、
富士市DV対策基本計画(富士市配偶者等からの暴力防止及び被害者支援に関する基本
計画)を策定し、各施策を総合的かつ計画的に取り組んできました。
このたび、現行計画が平成28年度で終了することから、これまでの取組状況を踏ま
え、課題等を明らかにし、必要な見直しを行うとともに、今後も各施策を計画的かつ継
続的に進めるため、新たな計画(第二次富士市DV対策基本計画)を策定しました。
DVについて
DVとは「配偶者や内縁の夫・妻、恋人など親密な関係にある、又はあった者から振る
われる暴力」のこと。
DVには、殴る、蹴るなどの身体的暴力、大声で怒鳴る、無視するなどの精神的暴力、
性行為を強要する、避妊に協力しないなどの性的暴力、生活費を渡さない、働かせないな
どの経済的暴力、友人に会わせないなどの社会的暴力などがあります。
1
2
計画の位置づけ
(1)この計画は、DV防止法第2条の3第3項の規定に基づく富士市の基本計画です。
(2)この計画は、国の基本方針に即し、県の基本計画の内容も勘案し策定したもので
す。
(3)この計画は、富士市男女共同参画条例第9条を踏まえ、
「第3次富士市男女共同参
画プラン」の施策の方向2「人権の尊重とパートナー間での暴力などの根絶」の
達成を目指すための計画としても位置づけています。
3
計画の期間
本計画の期間は、平成29年度から平成33年度までの5年間とします。
計画期間中に法律及び国の基本方針が見直された場合、又は新たに盛り込むべき事等
が生じた場合には、必要に応じ見直します。
4
計画の基本方針
DVの根絶と被害者の安全確保、自立に向けた支援等の取組を一層強化し、DV
のない社会の実現を目指して、基本理念及び4つの目標を定めます。
基本理念
DVを許さない
安心して暮らせるまち
ふじ
◆基本目標1
DVを許さない、見逃さない環境づくりの推進
◆基本目標2
いつでも、だれでも、安心して相談できる体制づくり
◆基本目標3
DV被害者とその子どもの安全を守る保護環境の整備
◆基本目標4
DV被害者の自立に向けたきめ細かな支援の実施
2
5 計画の体系
基本目標Ⅰ DVを許さない、見逃さない環境づくりの推進
《具体的な取組》
重点施策1
市民への広報・啓発の実施
重点施策2
DVを許さない人権教育・啓発
の実施
重点施策3
相談窓口の周知
重点施策4
職務関係者への研修の実施
●様々な広報媒体を活用した啓発【拡充】
●DV防止啓発用資料の活用【新規】
●DV防止に関する講座の実施【拡充】
●「女性に対する暴力をなくす運動」の推進【新規】
●DVに関する実態把握調査等の実施・分析【継続】
●デートDV防止に関する講座の実施【拡充】
●学校等における予防教育の実施【継続】
●人権尊重及び男女平等の家庭教育や学校等での
指導の推進【新規】
●DV加害者対策に関する調査・研究【新規】
●相談窓口案内カード等の配布【拡充】
●メディアを活用した広報活動【拡充】
●DV早期発見のための関係者への啓発【継続】
●医療関係者におけるDV被害者対応マニュアルの
活用【継続】
●二次被害の防止【継続】
●関係職員等への研修の実施【継続】
基本目標Ⅱ いつでも、だれでも、安心して相談できる体制づくり
《具体的な取組》
重点施策1
相談体制と機能の充実
重点施策2
●富士市配偶者暴力相談支援センターの運営【拡充】
●相談者への柔軟な対応【継続】
●無料法律相談・無料人権相談の活用【継続】
●男性相談者への対応の充実【継続】
相談員の資質向上
●相談員の研修・支援の充実【継続】
●ケース検討や情報交換の実施【継続】
重点施策3
外国人・高齢者・障害のある人
への対応の充実
●配偶者暴力相談支援センターとの連携強化【継続】
●外国語表記のあるリーフレットの配布・設置【継続】
●通訳者との連携と研修の実施【継続】
●障害のある人への相談支援の充実【継続】
●地域包括支援センターとの連携強化【継続】
重点施策4
●苦情処理体制の整備【継続】
苦情に対する適切・迅速な対応
3
《具体的な取組》
重点施策1
緊急時における安全の確保と
一時保護
●警察との連携強化【継続】
●他の自治体等との連携の推進【新規】
●静岡県女性相談センターと連携した円滑な一時保護の
実施【継続】
●緊急時における安全の確保【継続】
●緊急援護費支給制度の活用【継続】
●関係機関への各種手続き等の支援【継続】
【新規】第二次計画から追加した取組
基本目標Ⅲ DV被害者とその子どもの安全を守る保護環境の整備
(件) 【拡充】前計画から内容を見直した取組
7
重点施策2
被害者に関する情報の保護
●住民基本台帳事務における支援措置の活用【継続】
●関係部署による情報管理の徹底【継続】
●加害者対応の徹底【継続】
基本目標Ⅳ DV被害者の自立に向けたきめ細かな支援の実施
《具体的な取組》
重点施策1
生活再建へ向けた支援
子どもへの支援
重点施策3
庁内の連携体制の強化
4
59
件
●人権擁護委員・民生委員児童委員との連携【継続】
●民間支援団体との連携強化【継続】
●市民活動団体との連携【新規】
●被害者の居場所づくりの支援【継続】
●転居後の生活を支える環境の整備【継続】
44
)合計
民間支援団体等との協働・連携
●DV防止連絡会の充実【拡充】
●関係部署とのケース会議の随時開催【継続】
●被害者への対応マニュアルの整備【継続】
●被害者への同行支援の実施【継続】
8
(件
重点施策4
●子どもの心のケア【継続】
●子育て制度の情報提供・支援【継続】
●子どもの居場所の提供と見守り【新規】
●子どもの養育の支援【継続】
●就園時・就学時の支援と配慮【継続】
(件) 【継続】前計画から引き続き行う取組
重点施策2
●生活保護等の援護制度の活用【継続】
●母子家庭等の生活支援策の活用【継続】
●関係機関と連携した就労支援の強化【継続】
●自立支援計画に基づく支援の実施【継続】
●市営住宅への入居についての検討【拡充】
●母子生活支援施設の活用【継続】
●ステップハウスの調査・研究【継続】
●心のケア・サポートの実施【継続】
●市民相談室・法テラス(日本司法支援センター)等の
活用【継続】