資料 - 神戸市

報告
神戸市中央卸売市場本場西側跡地(1 期)の土地所有権移転について
1.概要
中 央 卸 売 市 場 西 側 跡 地( 1 期 )で 平 成 29 年 6 月 の 開 業 に 向 け 建 設 工 事 を 進 め て い
るイオンモール㈱より、信託制度を活用したい旨の申請があった。
市としては、下記の考え方によりイオンモール㈱の申請はやむを得ないものと判
断し、土地所有権移転等について土地売買契約書に基づき承認したいと考えている。
2.イオンモール㈱からの申請内容
市より取得した土地を三井住友信託銀行㈱に信託し、信託に基づき発行される受
益権をメットライフ生命保険㈱に譲渡する手法による資金調達を計画しており、
「イオンモール㈱から三井住友信託銀行㈱への土地所有権の移転」及び「イオンモ
ー ル ㈱ を 借 地 権 者 と す る 賃 借 権 の 設 定 」「 信 託 受 益 権 の 設 定 」 を 行 い た い 。
3.イオンモール㈱が信託を行う理由
①建築コスト高騰やテナントの出店抑制など外部環境が依然厳しい状況下で、初期
の借入金を抑え負債を軽減し、投資回収期間を短縮することにより、より安定的
な事業運営が図れると判断し、採用するもの
②土地の所有権を移転した上で、イオンモール㈱が土地を賃借し、建物を建設し事
業を行うもので、イオンモール㈱が主体となり事業を継続することに変更はない
③応募時提案の「地産マルシェ」や「神戸グルメゾーン」の展開など食をコンセプ
トとし、
「 運 河 沿 い プ ロ ム ナ ー ド 」の 整 備 な ど 地 域 の 賑 わ い 創 出 へ の 取 組 み に つ い
てもイオンモール㈱が責任を持って実現する
4.市の考え方
①信託制度は資金調達手段の一つであり、東京オリンピックの開催など建設需要の
増加に伴う建設費の高騰がある中で、借入金を抑え、より安定的な事業運営のた
め信託制度を活用するというイオンモール㈱の判断は理解できる。
② イ オ ン モ ー ル ㈱ が 主 体 と な り 事 業 を 行 う こ と に 変 わ り な く 、現 地 で は 平 成 29 年 6
月の開業に向け、建設工事が進んでいる。
③事業が進めば、応募時提案の実現により「兵庫区南部地域の活性化」という募集
目的は達成される。
以 上 の こ と か ら 、 イ オ ン モ ー ル ㈱ の 申 請 は や む を 得 な い も の と 判 断 し 、「 土 地 所
有 権 の 移 転 」「 賃 借 権 の 設 定 」「 信 託 受 益 権 の 設 定 」 に つ い て 承 認 し た い と 考 え て い
る。
11
のスキーム
◇信託の
信託契約
土地
地所有権移転
転
信 託受益権発行
行
イ
イオンモー
ール㈱
三井住友
友信託銀行㈱
㈱
土地の賃貸
賃料
定
定期借地契約
約
信
託
受
益
権
売
買
契
約
信
託
受
益
権
譲
渡
売
買
代
金
信
託
交
付
金
メットラ
ライフ生命保険㈱
◇信託後
後の土地建物
物の権利関係
係
<建物
物所有者>
イオン
ンモール㈱
㈱
建物
物
<借
借地権者>
イオン
ンモール㈱
㈱
土地
土
<土地
地所有者>
>
三井住友
友信託銀行
行㈱
12
信
託
信
託
契
約