公益通報者保護法を踏まえた内部通報制度の整備

平 成 28 年 12 月 9 日
消費者庁消費者制度課
「公益通報者保護法を踏まえた内部通報制度の整備・運用に関する民間事業者向けガ
イドライン」(案)に関する御意見募集の結果について
1.意見募集の対象
「公益通報者保護法を踏まえた内部通報制度の整備・運用に関する民間事業者向
けガイドライン」(案)
2.意見募集期間及び意見の提出方法
(1)意見募集期間
平成 28 年7月8日(金)から同年8月8日(月)まで
(2)意見の提出方法
郵送、ファクシミリ(FAX)、インターネット(電子政府の総合窓口(e-Gov)
意見提出フォーム)
3.意見募集の結果
(1)提出意見等の件数
提出意見:225 件
意見提出者・団体数:18(内訳
個人:11 名、団体:7団体)
(2)項目別の意見件数
項
目
Ⅰ.内部通報制度の意義
件数
22
1.事業者における内部通報制度の意義
2.経営トップの責務
3.本ガイドラインの目的と性格
Ⅱ.内部通報制度の整備・運用
7
4
11
98
1.内部通報制度の整備
2.通報の受付
3.調査・是正措置
63
4
31
1
Ⅲ.通報者等の保護
53
1.通報に係る秘密保持の徹底
2.解雇・不利益取扱いの禁止
3.自主的に通報を行った者に対する処分等の減免
Ⅳ.評価・改善等
33
12
8
19
1.フォローアップ
2.内部通報制度の評価・改善
7
12
その他
33
合計
225
(3)頂いた御意見の概要及び御意見に対する消費者庁の考え方
別紙のとおり。
以上
2
別紙
意見に関連するガイド
ライン案の対象条項等
意見の概要
意見に対する消費者庁の考え方
1
Ⅰ1
○(案)「公益通報者保護法を踏まえた内部通報制度の整備・運用 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
事業者における内部通
に関する民間事業者向けガイドライン」は、Ⅰ1事業者における
報制度の意義
内部通報制度の意義、Ⅰ2経営トップの責務、Ⅰ3本ガイドライ
ンの目的と性格について明確に簡潔に明文化されており評価す
る。
2
Ⅰ1
○公益通報者保護法は、消費者保護の観点から問題提起され法制化 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
事業者における内部通
された。
報制度の意義
内部通報制度の意義を改めて捉え直し、「消費者、取引先、従業
員、株主・投資家、債権者、地域社会等を始めとするステークホ
ルダーからの信頼獲得に資する」ことが明確化されたことを評価
する。
3
Ⅰ1
○事業者における内部通報制度がコンプライアンス経営に資するこ ○本ガイドライン案には、「職場の管理者等に相談や通報が行われ
た場合に適正に処理対応されるような透明性の高い職場環境を形
事業者における内部通
とに異論はないが、本来は、風通しのよい企業風土の醸成が求め
成すること」の重要性についても記載されております(案Ⅱ1
報制度の意義
られるのであり、そのような企業風土が通常の業務ラインに反映
(4)⑥)。
されることが重要である。すなわち、職制を通じた相談・通報こ
そが基本であり、内部通報制度は、職制を通じた相談・通報が正
常に機能しない場合のいわば次善・補完の仕組みである。本ガイ ○なお、内部通報制度の位置付けに関しては、「内部統制制度の最
後の砦ともいわれるものであり、通報者が信頼し、安心して意見
ドラインは、内部通報制度の有用性を過度に強調するものであ
を言える制度を見直して、十分活用すべき」(出典:株式会社東
り、コンプライアンス経営の骨格が内部通報制度の整備・運用で
芝 第三者委員会「調査報告書」(平成 27 年7月 20 日)P271)
あると誤解させかねない。したがって、職制を通じた相談・通報
といった評価もあり、両者は相互補完の関係にあると思われ、コ
こそが基本であるという前提がまず明記されなければならない。
ンプライアンス経営や風通しの良い企業風土を醸成するために
内部通報制度はコンプライアンス経営におけるあくまで一つの方
は、実効性の高い内部通報制度の存在が重要であると考えられま
策にすぎないのであり、その点が明確になるような記載に改める
す。
べきである。
4
Ⅰ1
○基本的に妥当な内容と考えるが、以下のとおりの文言修正を提案 ○コンプライアンス経営とは「法令、社内規範等の遵守や、そのた
めの組織体制の整備を包含して「コンプライアンス」といい、経
事業者における内部通
する。
営トップが関与した上でのコンプライアンス重視の企業経営を
報制度の意義
「コンプライアンス経営」、「ステークホルダー」等の用語につ
「コンプライアンス経営」という。」(出典:「消費者に信頼さ
いては、脚注を付してはどうか。
れる事業者となるために-自主行動基準の指針-」(平成 14 年 12
【理由】
月 国民生活審議会消費者政策部会自主行動基準検討委員会)P
これらの用語は、一般に相当程度の共通認識はあると思われる
10)、また、ステークホルダーは「消費者、従業員、株主など事
が、時に多義的でもありガイドラインの名宛人である対象事業者
業者の事業活動に利害関係を有する者」(前同P2)をいうもの
の属性も様々なので、意味を明確化する必要がある。
と承知しており、一般的にも同様に認識されているものと考えて
おります。
1
5
Ⅰ1
○基本的に妥当な内容と考えるが、以下のとおりの文言修正を提案 ○本ガイドライン案(案Ⅰ1)の「消費者、取引先、従業員、株
主・投資家、債権者、地域社会等を始めとするステークホルダ
事業者における内部通
する。
ー」の「等」には、行政機関(国・地方公共団体)も含まれるも
報制度の意義
「ステークホルダー」の範囲としては、「国・地方公共団体」を
のと考えます。
追加すべきではないか。
【理由】
公益通報制度の整備・運用を国・自治体の中に存在する民間事業
者の法令遵守等のコンプライアンスシステムの一環と捉えた場
合、国・自治体もステークホルダーに含まれる。
6
Ⅰ1
○基本的に妥当な内容と考えるが、以下のとおりの文言修正を提案 ○御指摘の趣旨を踏まえ、「企業の社会的責任を果たし」を追記す
ることとしました。
事業者における内部通
する。
報制度の意義
第1段落の文脈からすると、「CSR(企業の社会的責任)の観
<修正前>「安全・安心な製品・サービスを提供していくこと
点から」という文言を挿入してはどうか。
は、社会経済全体の利益を確保する上でも重要な意義を有す
【理由】
る。」
何故、実効性のある公益通報制度の整備・運用を求められるかと
言うと、それは様々なステークホルダーに対して少なくとも不祥
<修正後>「安全・安心な製品・サービスを提供していくこと
事を起こすことによる迷惑をかけないように企業体として最善の
は、企業の社会的責任を果たし、社会経済全体の利益を確保す
注意を払うというCSRの一つの側面に根拠が求められると考え
る。
る上でも重要な意義を有する。」
7
Ⅰ1
○基本的に妥当な内容と考えるが、以下のとおりの文言修正を提案 ○「リスク管理」(リスク・マネジメント)とは、「組織体の諸活
動に及ぼすリスクの悪影響から、最小限のコストで、資産・活
事業者における内部通
する。
動・稼動力を保護するために、必要な機能ならびに技法を計画
報制度の意義
第2段落の「内部通報制度を積極的に活用したリスク管理等を通
( planning ) ・ 組 織 (organizing) ・ 指 揮 (directing) ・ 統 制
じて」については、「内部通報制度を積極的に活用することによ
(controlling)するプロセス」をいう(出典:「経営倫理用語辞
り事前(又は早期に)法令違反行為等の不祥事発生を防止すると
典」(日本経営倫理学会編)P269)ものと承知しております
のリスク管理等の推進を通じて」としてはどうか。
が、「内部通報制度を積極的に活用することにより事前(又は早
【理由】
期に)法令違反行為等の不祥事発生を防止する」という御指摘の
単に「リスク管理等」という表現では、やや漠然としていて意味
趣旨は「従業員等からの法令違反等の早期発見・未然防止に資す
を捉えにくいとも考えられるので、端的に私企業における不祥事
る通報を事業者内において適切に取り扱うための指針とする」
発生の事前抑止のためのコンプライアンスシステムの一環である
(案Ⅰ3)という記載に含まれているものと考えます。
との位置付けを表現すべきである。
8
Ⅰ2
経営トップの責務
○経営トップが出すべきメッセージは、あくまで各企業の経営トッ ○本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に
応じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではありません(案
プが自社の状況を認識した上で自らの意思で発するべきものであ
Ⅰ3)。
り、その詳細がガイドラインで規定されるべきものではない。逆
にこのガイドラインの項目に従ってメッセージを出すことで、経
営幹部・従業員は、ガイドラインがあるからメッセージを発して ○経営トップの責務の在り方や企業倫理の捉え方等も含め、各事業
者が実情に応じ適切に取り組んでいくことが期待されることか
いると判断し、「建前のメッセージ」と受け取ることになり、本
ら、御指摘の点も踏まえ、「例えば」を追記することとしまし
末転倒である(Ⅱ1(4)③にあるように本ガイドラインを周知
た。
するのであればなおさらである)。
2
経営トップの責務につき記載するのであれば、詳細な内容は避
け、「経営トップはその姿勢を従業員に示すべきである」といっ
た程度にとどめるべきである。また、「利益追求と企業倫理が衝
突した場合」という記述については、遵法を超えた「企業倫理」
について何らかの定義が設けられるべきである。
<修正前> 「(略)経営トップ自らが、経営幹部及び全ての従
業員に向け、以下のような事項について明確なメッセージを継
続的に発信する(略)」
<修正後> 「(略)経営トップ自らが、経営幹部及び全ての従
業員に向け、例えば、以下のような事項について明確なメッセ
ージを継続的に発信する(略)」
○本ガイドライン案における「企業倫理」は、各企業や経済界団体
の公表資料等(例:日本経済団体連合会「企業行動憲章実行の手
引き(第6版)」P71)において一般に用いられているものと同
様の趣旨であると理解しております。
9
Ⅰ2
経営トップの責務
○基本的に適切な内容と考えられる。ただし、経営トップによる宣 ○御指摘の趣旨については、経営トップ自らが「内部通報制度を活
用した適切な通報は、リスクの早期発見や企業価値の向上に資す
言の内容としては、「公益通報の内容を経営トップに対して隠蔽
る正当な職務行為であること」について明確なメッセージを継続
し、又は通報者に対する不利益的取扱いに対しては、社内的に厳
的に発信する(案Ⅰ2参照)、「経営幹部を責任者とし、部署間
正な制裁を受けること。」を追加すべきである。
横断的に通報を取り扱う仕組みを整備する」(案Ⅱ1(1 )
【理由】
①)、「通報等をしたことを理由として解雇・不利益取扱いを行
実効性のある内部統制システム(コンプライアンスシステム)の
った者に対しては、懲戒処分その他適切な措置を講じる」(案Ⅲ
世界標準とされ、国・自治体・大手事業者の多数において広く採
2②)といった記述に含まれているものと考えます。
用されている「改訂COSOシステム(COSOフレームワー
ク)」(以下「COSO」と言う。)の5つの構成要素のうち、
公益通報制度が実効性を持って機能しやすい企業風土を醸成する
という意味で「統制環境」の内容に沿うものである。
そして、経営トップによるこのようなコンプライアンス経営に向
けた宣言が一時的なもの又は思い付き等ではなく本気で実行され
るものであるとのメッセージを企業体の構成員の全てに浸透さ
せ、これに更なる効果を付与するためには、公益通報を阻害した
構成員(役員を含む。)に対しては厳格なペナルティが課される
ことも併せて宣言される必要がある。
10
Ⅰ2
経営トップの責務
○社外取締役、社外監査役を含まない機関で重篤な通報の対応を意 ○御指摘の趣旨については、「経営幹部を責任者とし、部署間横断
的に通報を取り扱う仕組みを整備する」(案Ⅱ1(1)①)、
思決定している企業の比率が高くなっている。
「コンプライアンス経営の徹底を図るため、通常の通報対応の仕
経営トップの責務の欄で、メッセージの発信を促しているが、メ
組みのほか、社外取締役や監査役等への通報ルート等、経営幹部
ッセージの発信のみではなく「内部通報制度をコーポレートガバ
からも独立性を有する通報受付・調査是正の仕組みを整備する」
ナンスの一機能、コンプライアンス体制の一機能として構築する
(案Ⅱ1(2))といった記述に含まれているものと考えます。
よう、組織に対して明確に指示を出す」ことを促してはいかが
か。
3
○経営トップが発信すべき内容について、ガイドラインに細かく記 ○御指摘にもあるとおり、経営トップが発信する内容には多様なも
のが考えられることから、「例えば」を追記することとしまし
載すれば、経営トップの言葉がガイドラインに沿った定型的なも
た。
のとならざるを得ず、コンプライアンス経営や内部通報制度の重
要性に関する経営トップのメッセージの力がかえって弱まること
<修正前>「(略)経営トップ自らが、経営幹部及び全ての従業
が懸念される。経営幹部や従業員に「ガイドラインの引き写し」
員に向け、以下のような事項について明確なメッセージを継続
と受け止められかねない一方、経営トップの側でも「ガイドライ
的に発信する(略)」
ンに書いてある内容を発信しておけばよい」との意識を生じさせ
る可能性がある。
<修正後>「(略)経営トップ自らが、経営幹部及び全ての従業
そこで、以下のように修正すべきである。
員に向け、例えば、以下のような事項について、明確なメッセ
<修正案>
公正で透明性の高い組織文化を育み、組織の自浄作用を健全に発
ージを継続的に発信する(略)」
揮させるためには、経営トップ自らが、経営幹部及び全ての従業
員に向け、コンプライアンス経営の重要性を訴えるべきである。 ○また、「コンプライアンス経営」とは、経営トップが関与した上
その一環として、内部通報者保護制度についても、単に仕組みを
でのコンプライアンス重視の企業経営をいい(出典:「消費者に
整備するだけでなく、「コンプライアンス上の問題事案等を放
信頼される事業者となるために-自主行動基準の指針-」(平成
置・隠蔽することなく報告し、是正・適正化に向けて対応するこ
14 年 12 月 国民生活審議会消費者政策部会自主行動基準検討会)
とが重要である」との姿勢を示すことが必要である。そのため、
P10 参照)、コンプライアンス経営に欠かせない内部通報制度を
例えば以下のような事項について、明確なメッセージを継続的に
機能させるには、経営トップの本気度が示されることが不可欠で
発信することが考えられる。
あるので、その重要性に鑑みて、「必要である」という表現にし
ております。
11
Ⅰ2
経営トップの責務
12
Ⅰ3①
○本ガイドラインは、公益通報者保護法に直接規定されておらず ○公益通報者保護法では、制度の意義、通報者保護の要件・効果、
通報者への通知、事業者外部への通報が保護される要件(事業者
本ガイドラインの目的
(本ガイドラインは「公益通報者保護法を踏まえた」と名乗る
内部に公益通報をしても犯罪行為等の是正が期待し得ない場合)
と性格
が、「踏まえた」の趣旨が不明確である)、本来各企業が自律的
等を規定しておりますが、本ガイドライン案は、このような法の
に取り組むべきである「内部通報制度」について、その整備・運
規定にも関わる事項について事業者の適切な取組を促進する趣旨
用等を詳細に規律しようとするものである。本ガイドラインは、
であることから、「公益通報者保護法を踏まえた」としておりま
各企業の自主的な努力を無にするばかりか、各企業の実態を無視
す。
した画一的な整備・運用等を求めることになり、かえって主体的
なコンプライアンス経営に水を差しかねないものである。各企業
が自律的に整備・運用等すべき内部通報制度について、詳細なガ ○本ガイドライン案は、「通報を事業者内において適切に取り扱う
ための指針を示すもの」であり、「各事業者の規模や業種・業態
イドラインを設けること自体が、主体的なコンプライアンス経営
等の実情に応じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではない
を阻害し、ひいては企業の自浄作用を失わせることを懸念する。
ため(案Ⅰ3参照)、「各企業の自主的な努力を無にするばかり
か、各企業の実態を無視した画一的な整備・運用等を求める」も
のではありません。
○なお、「国民生活の安全・安心を大きく損なうような近時の企業
不祥事において、
4
・約1年間、経営陣への情報の伝達が遅れており、その間、複数
の従業員が問題行為の疑いについて把握していたにもかかわら
ず、内部通報制度を利用した者はいなかった事案
・会社のコンプライアンスに対する姿勢について、社員の信頼が
得られていないこと等から内部通報制度による自浄作用が働か
なかった事案
・経営層自身が隠ぺいを指示又は承認するという状況で、内部通
報制度が機能せず、不正が継続していた事案
など内部通報制度が機能せず事業者内部に通報しても問題の是正
が期待できないと思われる事案が散見される。」(「公益通報者
保護制度の実効性の向上に関する検討会」第1次報告書(平成 28
年3月)P3)ことにも鑑みると、経済界を含む各界の有識者・
実務家からなる検討会での議論も踏まえ、内部通報制度の適切な
整備・運用の在り方について一定の指針を示すことには意義があ
るものと考えます。
13
Ⅰ3①
○ガイドラインの在り方としては、本ガイドラインのように詳細か ○本ガイドライン案が「事業者が自主的に取り組むことが推奨され
る事項を具体化・明確化し」たものであることを明記することと
本ガイドラインの目的
つ画一的なものではなく、内部通報制度のベストプラクティスを
しましたので、当該記載に、御指摘の趣旨は反映されているもの
と性格
例示して、各企業の自律的な整備・運用等の一助を提供するもの
と考えます。
で足りる。各企業に自律的検討を促すことこそ、主体的なコンプ
ライアンス経営につながるものと考える。
14
Ⅰ3①
○企業は、それぞれ自社の現状認識の下、主体的にコンプライアン ○本ガイドライン案は、「通報を事業者内において適切に取り扱う
ための指針を示すもの」であり、「各事業者の規模や業種・業態
本ガイドラインの目的
ス経営を行っている。内部通報制度も、それぞれの企業の置かれ
等の実情に応じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではなく
と性格
た状況において、企業が自律的に考え、制度設計を行い、自社が
(案Ⅰ3参照)、各事業者が置かれた環境に応じてコンプライア
何に対してどのように「コンプライ」するかを真摯に検討する過
ンス経営を行うことは十分に可能と考えます。
程こそが、真のコンプライアンス経営につながるものである。内
部通報制度は各企業が自社におけるベストプラクティスを模索し
ていくべき性質のものなのである。ガイドラインによって詳細か ○なお、御指摘の趣旨を踏まえ、下記のとおり修文することとしま
した。
つ画一的に規律するのではなく、各企業の主体的な活動を支援す
る意味合いでベストプラクティスとして例示するガイドラインで
<修正前> 「本ガイドラインは、公益通報者保護法を踏まえ
あれば、より企業のコンプライアンス経営に資するものになると
て、事業者のコンプライアンス経営への取組を強化し、社会経
考える。
済全体の利益を確保するために、従業員等からの法令違反等の
また、企業の置かれた環境も様々であり、グローバルに展開し世
早期発見・未然防止に資する通報を事業者内において適切に取
界中からホットラインを受け付ける体制をとる企業もあれば、ベ
り扱うための指針を示すものである。」
ンチャー企業等で管理体制の整備をこれから行っていこうという
企業もある。ガイドラインが提示されるのであれば、こうした企
<修正後> 「本ガイドラインは、公益通報者保護法を踏まえ
業環境の相違を踏まえたメニューを例示的に提示するようなもの
て、事業者のコンプライアンス経営への取組を強化し、社会経
にしていただきたい。あくまで企業の自律を育むガイドラインで
済全体の利益を確保するために、事業者が自主的に取り組むこ
なければならない。
5
さらに、企業のグローバル化が進む中で、内部通報制度において
も、個人情報の越境的な取得という問題が生じており、こうした
課題について、併せて取り組んでいただくことを切望する。
とが推奨される事項を具体化・明確化し、従業員等からの法令
違反等の早期発見・未然防止に資する通報を事業者内において
適切に取り扱うための指針を示すものである。」
○御指摘の「企業のグローバル化が進む中で、内部通報制度におい
ても、個人情報の越境的な取得という問題」については、今後の
業務の参考とさせていただきます。
15
Ⅰ3①
○現在、各企業は、コンプライアンス経営に取り組み、各々の業 ○本ガイドライン案には、「職場の管理者等(通報者等の直接又は
間接の上司等)に相談や通報が行われた場合に適正に対応される
本ガイドラインの目的
界・業容・規模・ステークホルダー等に応じて総合的に判断し
ような透明性の高い職場環境を形成することが重要である。」
と性格
て、いわゆる内部通報制度を設け、公正で透明性の高い企業風土
(案Ⅱ1(4)⑥)ことを明記しており、また、「通報を事業者
の維持・向上に不断の努力を行っている。言うまでもなく、コン
内において適切に取り扱うための指針」(案Ⅰ3参照)とするも
プライアンス経営は、各企業において、各企業の現状認識に基づ
のであることも明記しておりますとおり、通常の職制を通じた相
き、真摯な検討を踏まえ、主体的に制度や仕組みを設け、これを
談・通報と内部通報制度は相互補完の関係にあると考えておりま
運用し、維持すべきものである。日々の企業の活動は、企業組
す。
織・マネジメントラインに従った統制の中で健全になされるべき
もので、何らかの理由でその統制システムが健全に機能しない場
合、そのおそれがある場合に健全性を維持するため通報相談制度 ○なお、公益通報者保護法上の通報先の一つである「労務提供先」
には、代表者のほか、通報対象事実について権限を有する管理
が期待されるものであることの位置付けを明記していただきた
職、当該労働者の業務上の指揮監督に当たる上司等も含まれると
い。
ころであり(「逐条解説 公益通報者保護法」(平成 28 年4月
消費者庁消費者制度課)P62 参照)、必ずしもヘルプライン等の
名称で各事業者が整備している通報窓口のみが内部通報制度の対
象として扱われるものではありません。
16
Ⅰ3①
○内容としてはおおむね妥当と考えるが、「社会経済全体の利益を ○本ガイドライン案における御指摘の記述は、公益通報者保護法第
1条の「この法律は、(中略)国民生活の安定及び社会経済の健
本ガイドラインの目的
確保するために」との部分は、「当該民間事業者の企業活動によ
全な発展に資することを目的とする。」を参照したものです。な
と性格
り影響を受ける可能性のある個々人を含む社会経済全体の利益確
お、「社会経済全体」には、一般に個々人も含まれるものと考え
保または不利益を回避するために」としてはどうか。
ます。
【理由】
誰のための公益通報制度であるかという点につき、「社会経済全
体」という表現ではやや漠然としていて、最終的な法益の帰属主
体であるはずの個々人が視野に入っていないような印象を受ける
ので、このような表現とすべきである。
17
Ⅰ3①
○内容としてはおおむね妥当と考えるが、「適切に取り扱うための ○御指摘の部分は、本ガイドライン案の性格等を述べた総論部分で
あるため、詳細な内容には踏み込んでいませんが、ここでいう
本ガイドラインの目的
指針」との部分は、より具体的に「通報対象事実の適法性・妥当
「適切に取り扱う」という記載には、御指摘のような適切な調
と性格
性に関する問題点について真摯に調査・確認の上で、是正すべき
査・是正措置等を確保するための具体的な内容を詳しく記述した
点が発見された場合には早期に対応するとの適切な取扱いのため
各論部分(「Ⅱ3 調査・是正措置」以降)の趣旨が含まれるも
の指針」としてはどうか。
のと考えます。
【理由】
6
「適切に取り扱う」という表現は、以前の「処理」よりは良いと
考えられるが、これも適切な取扱いとは何なのかという点が漠然
としてイメージできない。重要なのは、公益通報窓口が形式だけ
整備されても単なるクレーム対応による火消しの機能しか果たさ
ないようでは公益通報者保護法の真の目的に反するのであり、真
摯な調査・確認・早期の是正が実施されるかどうかが重要である
ことが明記されるべきである。
18
Ⅰ3①
○本ガイドラインの位置付けについて、意見募集の要領では、「各 ○御指摘の趣旨を踏まえ、各事業者において実効性のある取組を最
本ガイドラインの目的
民間事業者が自主的に取り組むことが推奨される事項を具体化・
も適切と考えられる方法で行っていただく観点から、「事業者が
と性格
明確化したガイドライン」とされているが、ガイドライン本文中
自主的に取り組むことが推奨される事項を具体化・明確化」する
において「推奨される事項の例を具体化・明確化したガイドライ
ものである旨を追記することとしました。
ン」である旨を明記すべきである。
<修正前>「本ガイドラインは、公益通報者保護法を踏まえて、
事業者のコンプライアンス経営への取組を強化し、社会経済全
体の利益を確保するために、従業員等からの法令違反等の早期
発見・未然防止に資する通報を事業者内において適切に取り扱
うための指針を示すものである。」
<修正後>「本ガイドラインは、公益通報者保護法を踏まえて、
事業者のコンプライアンス経営への取組を強化し、社会経済全
体の利益を確保するために、事業者が自主的に取り組むことが
推奨される事項を具体化・明確化し、従業員等からの法令違反
等の早期発見・未然防止に資する通報を事業者内において適切
に取り扱うための指針を示すものである。」
19
Ⅰ3①
○創意工夫を通じて事業者が柔軟に内部通報制度を整備・運用でき ○本ガイドライン案は「各事業者の規模や業種・業態等の実情に応
本ガイドラインの目的
ることを一層明確化すべきである。
じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではない旨を明記して
と性格
おり(案Ⅰ3参照)、御指摘の趣旨は十分明確にされているもの
と考えます。
20
Ⅰ3①
○本ガイドラインを企業の自律的対応を促すためのベストプラクテ ○「妨げるものではない」は、各事業者の自主性を認める趣旨であ
り、また、本ガイドライン案が「事業者が自主的に取り組むこと
本ガイドラインの目的
ィスの例示と位置付けるべく、「妨げるものではない」というネ
が推奨される事項を具体的に提示し」たものであることを明記す
と性格
ガティブな表現を改め、「各事業者が本ガイドラインを参照しな
ることとしましたので、当該記載に、御指摘の趣旨は反映されて
がら、その業種・業態・規模・自社の状況等の実情に応じた適切
いるものと考えます。
な取組みを自律的・主体的に行うことが望まれる」等とし、企業
の自律的・主体的な対応こそがコンプライアンス経営に資するこ
とを明確にすべきである。
21
Ⅰ3①
○やや表現が漠然としていて真意が伝わりにくいと考える。「な ○御指摘の趣旨は、「Ⅰ3 本ガイドラインの目的と性格」におい
お、本ガイドラインは、各事業者の規模や業種・業態等の実情に
て明示されているものと考えます。
7
本ガイドラインの目的
と性格
応じた現実的に可能な範囲の最善の取組を行うことを求めるもの
であり、他方、大規模事業者等、より高度な取組が現実的に可能
である場合には、各事業者において一層充実した通報対応の仕組
を整備・運用することを妨げるものではない。」との表現に修正
すべきである。
【理由】
① 実効性のあるコンプライアンスシステムの構築には、相応の
資金と人的資源の投入及び個々の事案の法的評価を含む知見の
集積を必要とするものであり、各事業者の規模や実態により、
現実的に構築可能な体制の水準は異なって来ることはやむを得
ない。現実的に不可能なレベルの体制整備を求めても、それは
本ガイドラインの実効性を低下させるだけである。そこで「事
業者規模等の実情に応じた体制整備」を求めると共に、しかし
可能な範囲であれば妥協してはならない、ということを明示す
べきである。この部分は、こちらに重点をおくべきである。
② 他方、資金・人手・知見の集積があり、より高度な体制整備
が可能な大手事業者においては、最低限求められる本ガイドラ
インのレベルではなく、それ以上の公益通報制度の体制構築を
求めるべきである。
22
Ⅰ3①
○当会では、かねてより、企業行動憲章実行の手引きを作成し、社 (前段について)
本ガイドラインの目的
内の内部通報制度が企業のリスク管理に有効であるとの認識の ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
と性格
下、その積極的な整備・活用を会員に呼び掛けてきた。今回消費
者庁から示された本ガイドライン案は、「Ⅰ.内部通報制度の意 (後段について)
義等」において、実効性のある内部通報制度を整備・運用するこ ○本ガイドライン案は「各事業者において一層充実した通報対応の
仕組みを整備・運用することや各事業者の規模や業種・業態等の
とは、組織の自浄作用の向上やコンプライアンス経営の推進に寄
実情に応じた適切な取組」を行うことを妨げるものではない旨を
与し、企業の価値向上や持続的発展につながるとしており、我々
明記しており(案Ⅰ3参照)、画一的・硬直的な制度の整備・運
の考え方と軌を一にするものである。
用を求めるものではありません。
実効性のある内部通報制度の整備・運用は、事業者の業態、提起
される事案に応じて様々である。画一的・硬直的な制度の整備・
運用は、かえって実効性を削ぐこととなる。
23
Ⅱ1(1)①
(仕組みの整備)
○おおむね妥当と考えるが、「調査」は「事実調査・原因究明」と ○本ガイドライン案における「調査」には、調査に引き続いて実施
される是正措置や再発防止策を適切に講じるために必要な原因究
すべきである。また、「経営幹部の役割」は「経営幹部の役割と
明も含まれるものと考えます。
権限」とすべきである。
【理由】
① 当該通報対象事実の「調査」は、当然に必要であるが、単な ○また、内部規程において明文化されるべき「経営幹部の役割」に
は、その役割を果たすために必要な「権限」も含むものと考えま
る個別事案の事実調査だけに止まるのであれば、それは将来的
す。
な「再発防止」に有効には結び付かない。一定時点において何
らかの不祥事が発生したということは、一定のリスク要因に対
8
応できていない「社内システムの欠陥」が存在するということ
を意味し、当該リスク要因に対応してシステムの穴を塞ぐシス
テム改善が実施されなければ将来的な再発防止につながらな
い。したがって、コンプライアンスの観点からの「調査」と
は、事実調査を踏まえた「リスク要因」の洗い出しと特定、即
ち「原因究明」が必要である。これは、COSOの5つの構成
要素の中の「リスクの評価」の局面の問題である。
② コンプライアンスシステムが真に有効に機能するためには、
その役割を担当する者に対して明確かつ強固な遂行権限が付与
されることが必要である。その意味において、公益通報から再
発防止に至る一連の過程の担当者として経営幹部の中の一人を
指名し、かつその担当する役割を内部規定等によって明文化す
ることは有用である。4 しかし、「役割」の明示に止まらず、
実効性のある再発防止策の策定・改善を実施する経営幹部の
「権限」まで明定されている必要がある。この再発防止策の策
定は、COSOの5つの構成要素の中の「統制活動」の局面の
問題である。
24
Ⅱ1(1)②
(通報窓口の整備)
○内容については適切であり、異論は無い。しかし、もう少し具体 ○御指摘のような周知の在り方の詳細については、別の項目(案Ⅱ
1(4)⑤)に記載があります。
的に周知の方法を例示すべきである。例えば、社内のホームペー
ジに表示する、週報や全社員向けメール等の全社員の目に触れる
媒体に掲載する、社員証等の裏面に掲載する等が考えられる。
【理由】
社内のヘルプラインや外部通報相談窓口等の連絡先が、全社員に
対して継続的に周知されることが、公益通報制度が有効に機能す
るための大前提である。
25
Ⅱ1(1)③
(通報窓口の拡充)
○通報窓口の拡充として、第一に事業者の外部に通報窓口を設置す ○御指摘の「通報窓口の拡充」の二つ前の項目である「仕組みの整
ることを示すことは、外部窓口が内部窓口よりも一律に優れてい
備」や一つ前の項目である「通報窓口の整備」は、基本的に事業
るとの誤解を与えるものである。各事業者にとって最善の通報窓
者内部の窓口を念頭に置いた記述であり、「第一に事業者の外部
口の設置が検討されるべきであるという原則論が明示されるべき
に通報窓口を設置することを示す」ことはしておりません。
である。
○また、平成 17 年に公表した現行の民間事業者向けガイドラインに
おいても、法律事務所等の事業者外部への窓口の整備について、
本ガイドライン案と同様の構成・順序で掲げておりますが、誤解
を招いたケースは特段ないものと認識しております。
26
Ⅱ1(1)③
(通報窓口の拡充)
○コスト面にも配慮する必要があり、外部窓口の設置が必須ではな ○本ガイドライン案は、「経営上のリスクに係る情報を把握する機
いことが明記されるべきである。
会の拡充に努めることが適当である」(案Ⅱ1(1)③)として
いるに止まり、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に応じた
9
適切な取組を行うこと」を妨げるものではないため(案Ⅰ3②参
照)、御指摘の点にも配慮しているものと考えます。
27
Ⅱ1(1)③
(通報窓口の拡充)
○労働組合を通報窓口として指定した場合について、通報に対する ○一般に、「不当労働行為にならないための基準」については、労
事業者の対応が不当労働行為にならないための基準が示されるべ
働組合法の条文及びこれを所管する官庁の有権解釈等において明
きである。
らかにされるべきものと考えます。
28
Ⅱ1(1)③
(通報窓口の拡充)
○各国で法制度等が異なる中、グローバル企業においては、グルー ○本ガイドライン案は、「経営上のリスクに係る情報を把握する機
プ企業共通の一元的な窓口を設けることは困難であり、グループ
会の拡充に努めることが適当である」(案Ⅱ1(1)③)として
企業共通の一元的な窓口の設置が必須ではないことが明記される
いるにとどまり、また、「各事業者の規模や業種・業態等の実情
べきである。
に応じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではないことを明
記しております(案Ⅰ3②参照)。
29
Ⅱ1(1)③
(通報窓口の拡充)
○事業者団体や同業者組合等の関係事業者共通の窓口を設置するこ ○本ガイドライン案は、「経営上のリスクに係る情報を把握する機
会の拡充に努めることが適当である」(案Ⅱ1(1)③)として
とは、内部又は外部窓口の設置が困難な場合には適当であるが、
いるにとどまり、また、「各事業者の規模や業種・業態等の実情
既に内部又は外部窓口が設置されている事業者が新たにこれらの
に応じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではないことを明
窓口を設けることは、屋上屋を重ねるものであり、不適切であ
記しております(案Ⅰ3②参照)。
る。これらの窓口の設置が必須ではないことが明記されるべきで
ある。
○「国民生活の安全・安心を大きく損なうような近時の企業不祥事
において、
・約1年間、経営陣への情報の伝達が遅れており、その間、複数
の従業員が問題行為の疑いについて把握していたにもかかわら
ず、内部通報制度を利用した者はいなかった事案
・会社のコンプライアンスに対する姿勢について、社員の信頼が
得られていないこと等から内部通報制度による自浄作用が働か
なかった事案
・経営層自身が隠ぺいを指示又は承認するという状況で、内部通
報制度が機能せず、不正が継続していた事案
など内部通報制度が機能せず事業者内部に通報しても問題の是正
が期待できないと思われる事案が散見される。」(「公益通報者
保護制度の実効性の向上に関する検討会」第1次報告書(平成 28
年3月)P3)ことにも鑑みると、「事業者団体や同業者組合等
の関係事業者共通の窓口を設置すること」は、一般的な内部窓口
又は外部窓口が設置されている場合においても意味があるものと
考えます。
30
Ⅱ1(1)③
(通報窓口の拡充)
○これらがあくまで例示の趣旨であれば、「機会の拡充に努めるこ ○「経営上のリスクに係る情報を把握する機会の拡充に努めるこ
とが適当である」ではなく、現行ガイドラインの表現と同様に、
と」については「適当である」と考えます。
「(機会の拡充を図ること)も可能である」等とすべきである。
10
企業の実情に応じて個別に判断されるべきものであるからであ ○「経営上のリスクに係る情報を把握する機会の拡充に努める」方
る。
法については、本ガイドライン案にもいくつかの例を掲げており
ますが、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に応じた適切な
取組を行うこと」を妨げる趣旨ではありません(案Ⅰ3② 参
照)。
○御指摘にもあるとおり、通報窓口には多様なものが考えられるこ
とから、「例えば」を追記することとしました。
<修正前>「通報窓口を設置する場合には、以下のような措置を
講じ、経営上のリスクに係る情報を把握する機会の拡充に努め
ることが適当である。」
<修正後>「通報窓口を設置する場合には、例えば、以下のよう
な措置を講じ、経営上のリスクに係る情報を把握する機会の拡
充に努めることが適当である。」
31
Ⅱ1(1)③
(通報窓口の拡充)
○弁護士以外の者を担当者として通報窓口を設置する場合、担当者 ○一般に、「弁護士以外の者を担当者として通報窓口を設置」した
が弁護士法(第 23 条)の適用を受けない旨を明示すべきである。
場合に、当該弁護士以外の担当者が弁護士法第 23 条の「弁護士又
は弁護士であった者」として同法の適用を受けるかの解釈につい
ては、同法の条文及びこれを所管する官庁の有権解釈等において
明らかにされるべきものと考えます。
32
Ⅱ1(1)③
(通報窓口の拡充)
○様々な通報窓口の例示を提示するのは良いが、そのような通報窓 ○外部窓口における秘密保持等については、「外部窓口担当者の秘
密保持」(案Ⅲ1(2)②)、「外部窓口の評価・改善」(案Ⅲ
口受託機関の属性及び委託条件については一定の制約が存在する
1(2)③)、「違反者に対する措置」(Ⅲ2②)等によって担
ことを併せて明示すべきである。
保されるものと考えます。
① 通報者からの相談ないし正規に受理した通報については、弁
護士と同等の水準で守秘義務を厳守すると共に、個人情報保護
に対する配慮が可能であること。
② 組織内において公益通報を取り扱う担当部門以外には情報を
漏洩することがないこと。
③ 受け付けた相談ないし通報については、確実に上記担当部門
に伝達されること。
④ 事業者団体や同業者組合等において共通窓口を設置する場合
には、継続的な競業関係を有する所属事業者相互間の利益相反
関係や企業機密の保護等に留意し、その観点からも秘密を厳守
が図られるべきこと。
【理由】
11
通報窓口設置に際しては、上記のような諸条件を整えることが、
通報者保護を通じた同制度の健全な発展のためには必須と考えら
れる。
33
Ⅱ1(1)③
(通報窓口の拡充)
○中小事業者等に関する共同通報窓口制度の具体的検討・示唆な ○御意見については、今後の業務の参考とさせていただきます。
ど、もう一歩突っ込んだ事例の提供なども今後の課題と考える。
34
Ⅱ1(1)③
(通報窓口の拡充)
○経営上のリスクに係る情報を把握する機会を拡充する方策とし ○「経営上のリスクに係る情報を把握する機会の拡充に努める」方
法については、本ガイドライン案にも幾つかの例を掲げておりま
て、必ずしも外部窓口の設置が必要とは限らず、調査は社内組織
すが、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に応じた適切な取
で行う必要があることを踏まえれば社内窓口の充実を図ることも
組を行うこと」を妨げる趣旨ではありません(案Ⅰ3②参照)。
十分考えられる。
○また、列挙された外部の通報窓口が以下の通り必ずしも適切でな ○御指摘にもあるとおり、通報窓口には多様なものが考えられるこ
とから、「例えば」を追記することとしました。
いケースもある。「以下のような措置」を講じることが「適当で
ある」とすべきではなく、例示である旨を徹底すべきである。
<修正前>「通報窓口を設置する場合には、以下のような措置を
(1)労働組合:通報窓口の設置は、労働組合の自治に委ねられる
講じ、経営上のリスクに係る情報を把握する機会の拡充に努め
べきものであり、事業者側の対応としてガイドラインに例示する
ることが適当である。」
のには適さないため、削除すべきである。
(2)グループ企業共通の窓口:マイナーな出資者がある場合には
<修正後>「通報窓口を設置する場合には、例えば、以下のよう
守秘義務が問題となり得る。また、特に海外に拠点を有する事業
者にとっては、他国の法制度に違反する可能性もある。
な措置を講じ、経営上のリスクに係る情報を把握する機会の拡
(3)事業者団体や同業者組合等の関係事業者共通の窓口:個々の
充に努めることが適当である。」
事業者の問題について通報を受けることは、基本的に事業者団体
や同業者組合等の目的に合致せず、適切なリソースがあるとも考 ○なお、労働組合については、本ガイドライン案において「労働組
えにくいことから、削除すべきである。
合を通報窓口として指定する」と記述しているとおり、公益通報
者保護法第2条第1項柱書の規定に基づいて労務提供先(事業
○「グループ企業」にどういった企業が含まれるのか不明である。
者)が労働組合を事業者内部への通報先の一つとして(必要な調
<修正案>
整等を経た上で)「あらかじめ定め」ることを念頭に置いたもの
○ 通報窓口を設置する場合には、例えば、必要に応じ、以下の
であり、御指摘のような問題は生じないものと考えます。
ような措置を講じ、経営上のリスクに係る情報を把握する機会
の拡充に努めることが適当である。
○また、グループ企業共通の窓口についても、御指摘のような他国
➢ 顧問弁護士等の法律事務所や民間の専門機関等に委託する
の法制度との関係で問題があるような場合にまで、その設置を求
(中小企業の場合には、何社かが共同して委託することも考
めるものではありません(案Ⅰ3参照)。なお、「グループ企
えられる)等、事業者の外部に設置すること
業」の範囲については、例えば、各事業者のウェブサイト等にお
➢ グループ企業共通の一元的な窓口を設置すること
いて、一般に「グループ企業一覧」、「関連会社一覧」等として
➢ 対象としている通報内容や通報者の範囲、個人情報の保護
掲げられているものが該当するものと考えます。
の程度等を確認の上、既存の通報窓口を充実させて活用する
こと
○さらに、事業者団体や同業者組合等の関係事業者共通の窓口につ
いては、当該団体等の目的に合致する場合や適切なリソースを有
12
する場合もあるものと考えます。なお、現に事業者団体共通の窓
口を整備している例も存在しているものと認識しております。
35
Ⅱ1(1)④
○サプライチェーンと企業グループとを区別すべきである。その上
で、サプライチェーンについての記載は削除すべきである。サプ
(サプライチェーン等
ライチェーンのような企業間において相手先に内部通報制度の整
の関係事業者全体にお
ける実効性の向上)
備・運用状況を確認・評価し、助言・支援することは現実的では
なく、また、グローバル化に伴いサプライチェーンが世界中に散
在しており、各国において異なる内部通報制度・考え方がある
中、日本の枠組みで助言・支援することは不可能であるばかりか
有害でありさえする。結果的に、企業間で形式的なアンケート用
紙が飛び交うだけになることが懸念される。他方、企業グループ
においては、会社法上の内部統制の観点から、助言・支援ではな
く、「企業グループ全体で取り組むことが望ましい」といった記
載をすべきである(なお、念のためであるが、サプライチェーン
という用語を用いるのであればその定義を明確にするとともに、
消費者が含まれない旨を記載すべきである。また、ここでいう内
部通報制度が、公益通報者保護法第3条第3項の要件を充足した
公益通報が対象なのか、異なる意図で記載されているのかも明確
にすべきである)。
○CSR調達等の一環として、サプライヤーの取組状況を確認等
し、必要に応じた支援等を行っている事業者は既に存在している
ことに鑑みると、現実的なものであると考えます。
○本ガイドライン案に含まれている事項の趣旨は、特定の国や地域
固有のものではなく、普遍性を有するものであると考えておりま
す。また、本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態
等の実情に応じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではあり
ません(案Ⅰ3②)。なお、各事業者には、御指摘のような事態
に至らないための積極的な工夫が期待されます。
○会社法上の内部統制の観点からすると、なぜ、企業グループにお
いては、助言・支援ではなく、企業グループ全体で取り組むこと
が望ましいといった記載をすべきなのかが明らかではないため、
原案を維持したいと考えます。
○サプライチェーンとは、一般に消費者に至るまでの一連の流通プ
ロセスをいうものと認識しております(租税特別措置法施行規則
(昭和 32 年大蔵省令第 15 号)第 22 条の 10 の5参照)。
なお、「サプライチェーン(中略)全体におけるコンプライアン
ス経営を推進するため、関係会社・取引先を含めた内部通報制度
を整備する」(案Ⅱ1(1)④)という記述からは、本ガイドラ
イン案の対象は事業者であることは明らかであると考えます。
○なお、御指摘の趣旨も踏まえ、企業間の連携には様々なものが考
えられること等から、表題から「サプライチェーン等の」を削除
するとともに、本文も下記のとおり修文することとしました。
<修正前>「(サプライチェーン等の関係事業者全体における実
効性の向上)」
<修正後>「(関係事業者全体における実効性の向上)」
<修正前>「サプライチェーンや企業グループ全体における
(略)」
13
<修正後>「企業グループ全体やサプライチェーン等における
(略)」
○公益通報者保護法には、第3条第3項の規定はありません。な
お、経営上のリスクに係る情報を把握する機会を拡充する観点か
らは、通報者等の範囲を拡充することが適当であると考えられる
ことから、本ガイドライン案においては、必ずしも公益通報者保
護法の要件を満たした公益通報だけを念頭に置いているものでは
ありません。
36
Ⅱ1(1)④
○適切と考えられ、賛成である。
(サプライチェーン等
の関係事業者全体にお
ける実効性の向上)
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
37
Ⅱ1(1)④
○関係会社・取引先との関係性は、各事業者・相手方により様々で ○本ガイドライン案は「各事業者の規模や業種・業態等の実情に応
じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではないことを「本ガ
(サプライチェーン等
あり、上記のような対応を、「適当である」と評価し、求めるこ
イドラインの目的と性格」において明記しております(案Ⅰ3②
の関係事業者全体にお
とは現実に即していない。関係会社・取引先の内部通報制度の整
参照)。
ける実効性の向上)
備は、まずは、関係会社・取引先自身が行うべきことであり、そ
の整備、整備・運用状況の定期的な確認・評価、必要に応じた助
言・支援を全ての事業者に求めるかのような記述は修正すべきで ○「企業グループ」や「関係会社」の範囲については、例えば、各
事業者のウェブサイト等において「グループ会社一覧」、「関係
ある。
会社一覧」等として揚げられているものが該当するものと考えま
す。
○「企業グループ」「関係会社」にどういった企業が含まれるのか
不明である。
○なお、御指摘の趣旨を踏まえ、コンプライアンス経営を推進する
ための方策には多様なものが考えられることから、「例えば」を
<修正案>
追記することとしました。
○ サプライチェーンや企業グループ(定義を明確化)全体におけ
るコンプライアンス経営を推進するため、関係会社(定義を明
<修正前>「(略)コンプライアンス経営を推進するため、関係
確化)・取引先を含めた内部通報制度を整備することや、関係
会社○取引先を含めた内部通報制度を整備する(略)」
会社・取引先における内部通報制度の整備・運用状況を定期的
に確認・評価した上で、必要に応じ助言・支援をすること等を
<修正後>「(略)コンプライアンス経営を推進するため、例え
検討することも考えられる。
ば、関係会社○取引先を含めた内部通報制度を整備する
(略)」
38
Ⅱ1(1)⑤
○通報窓口の利用者の範囲を従業員(契約社員、パートタイマー、 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
(通報窓口の利用者等
アルバイト、派遣社員を含む)のほか役員、子会社・取引先の従
の範囲の拡充)
業員、退職者等と広げられ、明確にされたことを歓迎する。これ
まで相談窓口に退職者やパートタイマーからの相談がかなりあ
り、的確な対応ができなかったので今回の設定は歓迎する。
14
39
Ⅱ1(1)⑤
○公益通報者保護法を超える通報窓口の利用者の範囲を拡充するこ ○取引先にも関わりのある内部規程違反等であって、当該規程が社
外秘として扱われていない場合には、リスクに係る情報の早期把
(通報窓口の利用者等
と、特に取引先の従業員に対し、法令違反のほか内部規程違反を
握につながることが想定されます。そのような規程としては、例
の範囲の拡充)
理由とした通報を認めることが、リスクに係る情報の早期把握に
えば、「贈収賄防止指針」、「コンプライアンス・マニュ ア
つながるとは想定できない。取引先の従業員は、その取引先(通
ル」、「企業倫理ガイドライン」、「コンプライアンス憲章」等
報先)の内部規程(そのほとんどが社外秘として扱われているも
の名称で現に各事業者のウェブサイトで公開されている各事業者
のと思われる)違反について確認することができないのであるか
の規程が該当するものと考えられます。
ら、不確かな通報が増加し、リスクに係る適切な情報の把握につ
ながらない。取引先の従業員を通報窓口の利用者の範囲に含むと
する場合、内部規程違反は通報対象となる事項の範囲に含まれな
いことを明確にすべきである。
40
Ⅱ1(1)⑤
○適切と考えられ、賛成である。
(通報窓口の利用者等
の範囲の拡充)
41
Ⅱ1(1)⑤
○通報窓口の利用者の範囲に役員を含めることについては、従業員 ○消費者庁の調査(平成 24 年度「民間事業者における通報処理制度
(通報窓口の利用者等
が通報窓口となった場合、実際に役員がこれを利用することは考
の実態調査報告書」P35)によれば、45.3%の事業者が取締役を
の範囲の拡充)
え難いものと思われる。今後、役員を対象とした通報窓口の設置
内部通報制度における通報者の範囲に含めております。
例等を示す予定はあるか。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
○第4回「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」第
1次報告書(平成 28 年3月)参考資料「参考2 ガイドラインの
各条項に関連するヒアリング結果・内部規程の実例等」(P14)
では、役員を通報者の範囲に含めている実際の企業の内部規程の
例を紹介しております。
42
Ⅱ1(1)⑤
○通報範囲の拡充を促していますが、通報数の増大に物理的に対応 ○御意見については、今後の業務の参考とさせていただきます。
(通報窓口の利用者等
できるかといった別の懸念が生じるため、どのように構築してい
の範囲の拡充)
くべきか、その方法を例示する必要があるのではないか。
43
Ⅱ1(1)⑤
○海外からの通報(外国籍の労働者や海外子会社所属の労働者)に ○本ガイドライン案における「従業員」や「子会社」は、特にその
(通報窓口の利用者等
ついては明記されていない。もし、公益通報者保護法の構造上、
国籍等を限定する趣旨ではありません。なお、通報窓口の利用者
の範囲の拡充)
海外通報を対象とできない物理的な要因がある等の明確な理由が
等の範囲の拡充に関しても、「各事業者の規模や業種・業態等の
実情に応じた適切な取組を行うこと」(案Ⅰ3②)が適当である
ないなら、対象として明記することも検討されてよいのではない
か。
と考えます。
44
Ⅱ1(1)⑤
○内部通報窓口の利用者及び通報対象となる事項の範囲は、経営上 ○例えば、「業容・業態にあわせ、利用対象者を従業員やそれらの
家族、グループ企業や協力会社の従業員や家族、取引先などに、
(通報窓口の利用者等
のリスクの早期把握の機会の拡大の観点に加え、制度の実効的・
適宜拡大する」(出典:「企業行動憲章実行の手引き(第 6
の範囲の拡充)
効率的な運営の観点からも決定されるべき事項である。実効的・
版)」(日本経済団体連合会)P76)ことは、通報窓口の利用者
効率的運営の観点からは、一定程度責任ある立場からの通報に限
等の範囲を可能な限り広げるに当たっての一つの考え方を示した
ることも重要であり、一律に「可能な限り広げることが適当であ
ものと考えます。
15
る」とすべきではない。「拡充することも考えられる」とすべき
である。
○なお、御指摘のとおり、経営上のリスクに係る情報の早期把握の
機会を拡充する方法には多様なものが考えられること、また、内
部通報窓口の利用者及び通報対象事実の範囲については各事業者
の実情に応じて適切に設定することが必要と考えられることか
ら、下記のとおり修文することとしました。
<修正前>「(略)通報窓口の利用者及び通報対象となる事項の
範囲は、以下のように可能な限り広げることが適当である。」
<修正後>「(略)通報窓口の利用者及び通報対象となる事項の
範囲については、例えば、以下のように幅広く設定することが
適当である。」
45
Ⅱ1(1)⑤
○公益通報者保護法は、公益通報の主体を「労働者」に限定し「通 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
(通報窓口の利用者等
報対象事実」を一定範囲の法律の刑罰法規違反等に限定している
の範囲の拡充)
が、改正ガイドライン案はこれらを限定せず可能な限り広げるこ
とが適当としており(改正ガイドライン案P5以下「通報窓口の
利用者等の範囲の拡充」・新旧対照表P4「Ⅱ1(1)⑤」)、
同法を補完するものとなり得る。
46
Ⅱ1(1)⑥
(内部規程の整備)
○明記された時点で「十分」であると考えられ、評価が伴う「十分
に」という記載は削除すべきである。
○「通報者の匿名性の確保の徹底」等については、単にこれらに係
る事項が明記されただけでは内部通報制度の実効性確保の観点か
らは十分とは言えず、その内容が、本ガイドライン案等の趣旨を
踏まえ、内部通報制度の実効性の観点から、必要な事項が十分に
記載されているかが重要であると考えます。
47
Ⅱ1(1)⑥
(内部規程の整備)
○おおむね適切であるが、「解雇や不利益的取扱い」については、 ○御指摘につきましては、Ⅲ2②「解雇その他不利益な取扱いの禁
止」において、不利益な取扱いの具体的内容をより詳細に列記す
より具体的に「解雇や退職勧奨、不合理な配転命令や出向・転
ることとしましたので、御指摘の趣旨は反映されているものと考
籍、パワーハラスメントの反復継続、不当かつ不合理な勤務成績
えます。
の評価、職場内における隔離、単純かつ無意味な業務の押し付
け、根拠の無い始末書作成の指示、精神的不安定や疲労を理由に
産業医への受診を指示する等を挙げるべきである。
【理由】
上記は全て公益通報者に対して行われ、民事裁判等において報告
されている現実の不利益的処遇の具体例であり、可能な限り同様
の事態が今後は発生しないように配慮されるべきである。
48
Ⅱ1(1)⑥
(内部規程の整備)
○以下文言を追記すべきと考える。
○御指摘の、通報者が不利益な取扱いを受けた際の「救済・回復」
については、Ⅲ2①に第3項を設けて「通報等をしたことを理由
16
○内部規程に通報対応の仕組みについて規定し、特に、通報者に
対する解雇や不利益取扱いの禁止、通報者の匿名性の確保の徹
底、また不利益な取扱いを受けた通報者等に対する救済・回復
に係る事項については、十分に明記することが必要である。
【理由】
「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」第1次報
告書(平成 28 年3月)P7に記載の「不利益な取扱いを受けた者
に対する救済・回復措置」を的確に反映する観点から、不利益取
扱いの禁止だけではなく、通報者が不利益取扱いを受けた際の
「救済・回復」についても、ガイドラインに明記すべきと考える。
そのことが、通報者の安心、内部通報制度の活用促進に寄与する
ことに加え、本来発生させてはならない不利益取扱いが生じてし
まった際の通報者保護にもつながる。
また、Ⅳ1通報者等に係るフォローアップには、「不利益取扱い
が認められる場合には、経営幹部が責任を持って救済・回復する
ための適切な措置を講じることが必要」と記載されているが、不
利益取扱いが発生してからでは遅く、未然に防止する観点から
も、「救済・回復」に係る事項を予め内部規程に明記すべきと考
える。
49
Ⅱ1(1)⑥
(内部規程の整備)
として、通報者等が解雇その他不利益な取扱いを受けたことが判
明した場合、適切な救済・回復の措置を講じることが必要であ
る。」の一文を追記することとしました。
○「十分に明記」とあるが、「十分に」とはどの程度具体的に記載 ○「通報者の匿名性の確保の徹底」等については、単にこれらに係
る事項が明記されただけでは内部通報制度の実効性確保の観点か
することを求めているのか不明である。「明記」で足りると考え
らは十分とは言えず、その内容が、本ガイドライン案等の趣旨を
る。
踏まえ、内部通報制度の実効性の観点から、必要な事項が十分に
記載されているかが重要であると考えます。
○明記に当たっては、通報に関する調査・対応において、通報者が
分からないようにすることが困難又は馴染まないものもあり、実
務的には通報者の同意を取りながら調査・対応を進めることとな ○なお、何をもって十分というかは、個々の事業者ごとに異なると
思われますが、例えば、不利益な取扱いの禁止については、想定
る。更に、通報が公益に関する問題である場合には、結果として
される不利益な取扱いの具体的内容(配転、降格、減給等)を規
公表する場合もあることに留意すべきである。
定する、通報者の匿名性の確保については、守秘義務の徹底の具
体的内容(案Ⅲ1(1)参照)を規定する、違反者に対する措置
(案Ⅲ2参照)を明確に規定するなどの対応がなされていれば、
十分に明記されている場合に当たり得るものと考えます。
○個別の事案によっては、通報者が分からないようにすることが困
難な場合もあるものと思われますが、その場合であっても、例え
ば、本ガイドライン案における「調査実施における秘密保持」
(案Ⅲ1(4)①)に掲げた以下のような工夫を講じること等に
よって、調査の端緒が通報であることを関係者に認識させないよ
うできる限り努めることが重要であると考えます。
17
・定期監査と合わせて調査を行う
・抜き打ちの監査を装う
・該当部署以外の部署にもダミーの調査を行う
・核心部分ではなく周辺部分から調査を開始する
・組織内のコンプライアンスの状況に関する匿名のアンケート
を、全ての従業員を対象に定期的に行う
50
Ⅱ1(2)
○社外取締役や監査役への通報ルートを記載することは、社外取締 ○会社法(平成 17 年法律第 86 号)第 362 条第4項第6号及び会社
法施行規則(平成 18 年法務省令第 12 号)第 100 条第3項第4号
経営幹部から独立性を
役・監査役の本来的な任務ではないものを例示するものであり、
イは、「取締役及び会計参与並びに使用人が当該監査役設置会社
有する通報ルート
不適切である(社外取締役・監査役の負担を増加させるものであ
の監査役に報告をするための体制」の整備を求めており、また、
り、選任を困難にする可能性もある)。また、非上場企業におい
コーポレートガバナンス・コード(平成 27 年6月1日 東京証券
ては、そもそも選任されていない企業も多く、例示として不適切
取引所)補充原則2-5①は、「内部通報に係る体制整備の一環
である。コーポレートガバナンス・コードにも類似の規定があり
として、経営陣から独立した窓口の設置(例えば、社外取締役と
(補充原則2-5①)、対象会社については同コードにより対応
監査役による合議体を窓口とする等)を行うべき」としているこ
すれば足り、「社外取締役や監査役等への通報ルート等」は本ガ
と等に鑑みると、「社外取締役や監査役の本来的な任務ではな
イドラインにおいては、削除するか、任意に整備することも考え
い」という御指摘は当たらないと考えます。
られるといった例示とすべきである。
○また、「経営層が関与する不正の通報を受けた場合の対応方法と
しては、監査役等への報告が考えられます」、「外部の弁護士等
の専門家をメンバーに加えたコンプライアンス委員会を設置して
おき、この委員会の指示には経営層といえども従わせるようなル
ールにしておくことも考えられます」といった指摘もあると承知
しております(出典:「内部通報制度ガイドライン」(経営法友
会法務ガイドブック等作成委員会編)P40)。
○さらに、本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態等
の実情に応じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではないこ
とを明記しております(案Ⅰ3)。
○なお、経営幹部からも独立性を有する通報受付・調査是正の仕組
みを整備するための方策には多様なものが考えられることから、
「例えば」を追記することとしました。
<修正前>「コンプライアンス経営の徹底を図るため、通常の通
報対応の仕組みのほか、社外取締役や監査役等への通報ルート
等、経営幹部からも独立性を有する通報受付・調査是正の仕組
みを整備することが適当である。」
18
<修正後>「コンプライアンス経営の徹底を図るため、通常の通
報対応の仕組みのほか、例えば、社外取締役や監査役等への通
報ルート等、経営幹部からも独立性を有する通報受付・調査是
正の仕組みを整備することが適当である。」
51
Ⅱ1(2)
○適切な内容であり、賛成する。ただし、その独立機関に対する通 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
経営幹部から独立性を
報が、取締役会において報告されても、重要な問題であるにもか
有する通報ルート
かわらず必要な調査・検討・是正措置が適切に実施されないよう ○なお、本ガイドライン案は、「内部規程に通報対応の仕組みにつ
いて規定」することの必要性について明記しており(案Ⅱ 1
な場合の対応(例えば、監督行政機関への報告、臨時株主総会の
(1)⑥)、当該仕組みには、調査・是正措置等の実効性を確保
招集と報告等)についても、内部規程等に明確に規定されること
するための仕組みも含まれるものと考えます。
が望ましい。
【理由】
社外取締役・監査役以外の代表者並びに役員らの多数が不適切な
業務処理を確信犯的に継続しているような場合の緊急対応措置の
方途も必要である。この点は、COSOの5つの要素のうち、
「モニタリング活動」の局面に相当する。
52
○本ガイドライン案は「事業者のコンプライアンス経営への取組を
Ⅱ1(2)
○以下文言を追記すべきと考える。
強化し、(中略)従業員等からの法令違反等の早期発見・未然防
経営幹部から独立性を
○経営層自身が隠ぺいを指示又は承認するという状況で、内部通
止に資する通報を事業者内において適切に取り扱うための指針を
有する通報ルート
報制度が機能せず、不正が継続していた事案も見られる。コン
示すもの」(案Ⅰ3①)であるため、指針として必要な限度の記
プライアンス経営の徹底を図るため、通常の通報対応の仕組み
載にとどめております。
のほか、社外取締役や監査役等への通報ルート等、経営幹部か
らも独立性を有する通報受付・調査是正の仕組みを整備するこ
とが適当である。
【理由】
「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」第1次報
告書(平成 28 年3月)P3では「経営層自身が隠ぺいを指示又は
承認するという状況で、内部通報制度が機能せず、不正が継続し
ていた事案」が紹介されている。経営幹部から独立性を有する通
報ルートを整備することは、隠蔽を未然に防止することにも有用
であることから、牽制効果的な意味合いも込め、上記文言を追記
すべきと考える。
53
○「労働組合又は従業員過半数の代表者との協議等の仕組み」は
Ⅱ1(2)
○以下文言を新たに追記すべきと考える。
「経営幹部から独立性を有する通報ルート」それ自体とは性質を
経営幹部から独立性を
○また、内部通報制度の実効性を確保するため、労働組合又は従
異にするものと考えます。
有する通報ルート
業員過半数の代表者との協議等の仕組みを整備することが適当
である。
○なお、御指摘の趣旨に関しては「従業員の意見・要望を反映した
【理由】
り(中略)、従業員が安心して通報・相談ができる実効性の高い
「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」第1次報
仕組みを構築することが必要である」(案Ⅱ1(4)①)との記
告書(平成 28 年3月)P8に記載の「労働組合等、様々な通報ル
載に含まれているものと考えます。
19
ートを整備することが有用である」を的確に反映する観点から、
上記文言を新たに追記すべきと考える。
経営側だけでなく、従業員の代表たる労働組合や過半数代表者と
の協議の場を設けることが、安心して通報ができる環境の整備、
従業員の意見が反映される仕組みの構築につながると考える。
54
Ⅱ1(2)
○「経営幹部からも独立性を有する通報受付・調査是正の仕組み」 ○近時の企業不祥事において、
・経営トップの意向によって不適切な会計処理が行われている案
経営幹部から独立性を
の整備に関しては、基本的には通常の通報対応の仕組みが適切に
件については、内部統制は全く機能していなかった事案
有する通報ルート
整備されていれば足りることから、「適当である」とまでする必
・経営層自身が隠ぺいを指示又は承認するという状況で、内部通
要はない。「整備することも考えられる」とすべきである。
報制度が機能せず、不正が継続していた事案
等が発生していることにも鑑みると(「公益通報者保護制度の実
○また、「経営幹部からも独立性を有する通報受付・調査是正の仕
効性の向上に関する検討会」第1次報告書(平成 28 年3月)P3
組み」には、外部の法律事務所(顧問弁護士事務所を含む。)や
参照)、「基本的には通常の通報対応の仕組みが適切に整備され
民間の専門機関等が含まれる旨を明記すべきである。
ていれば足りる」とは言えないと考えます。
○さらに、例として社外取締役が挙げられているが、従業員等が社
外取締役に直接連絡できる環境を整備し社外取締役がこれに対応 ○前掲の事案のような問題に対処するためには、御指摘のような
「外部の法律事務所や民間の専門機関等」が、経営幹部から独立
することは、違法行為抑止のみならず収益力の向上も含めた観点
性を有していることが重要であるといえます。
から、業務執行を監視・監督(モニタリング)する役割を担う社
外取締役に対し、違法行為抑止に関する業務執行を特別に担わせ
ることとなる。社外取締役に過度な負担を課すことになるものと ○さらに、コーポレートガバナンス・コード(平成 27 年6月1日
東京証券取引所)補充原則2-5①は、「内部通報に係る体制整
考えられ、削除すべきである。
備の一環として、経営陣から独立した窓口の設置(例えば、社外
取締役と監査役による合議体を窓口とする等)を行うべき」とし
ていること等に鑑みると、社外取締役の重要な役割の一つに当た
り得るものと考えます。なお、社外取締役や監査役等に対する具
体的な通報の仕方としては、円滑な運用を図る観点から、当該社
外取締役や監査役を補助する職員を通じて行うなどの方法も考え
られます。
○なお、本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態等の
実情に応じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではありませ
ん(案Ⅰ3)。
○また、経営幹部からも独立性を有する通報受付・調査是正の仕組
みを整備するための方策には多様なものが考えられることから、
「例えば」を追記することとしました。
<修正前>「コンプライアンス経営の徹底を図るため、通常の通
報対応の仕組みのほか、社外取締役や監査役等への通報ルート
20
等、経営幹部からも独立性を有する通報受付・調査是正の仕組
みを整備することが適当である。」
<修正後>「コンプライアンス経営の徹底を図るため、通常の通
報対応の仕組みのほか、例えば、社外取締役や監査役等への通
報ルート等、経営幹部からも独立性を有する通報受付・調査是
正の仕組みを整備することが適当である。」
55
Ⅱ1(3)①
利益相反関係の排除
○本制度の信頼性及び実効性を確保するため、当然のことで、明文 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
化されたことを評価する。
56
Ⅱ1(3)①
利益相反関係の排除
○利益相反関係排除の趣旨は理解し、適切と考えるが、論旨がうま ○調査担当者が担当する事案が当該担当者の不正等に関係するもの
であってはならない、ということを意味したものですので、必ず
く通っておらず、分かりにくい表現内容になっているため修正が
しも「『調査担当者』が『調査』に関与してはならない」という
必要と考える。
ことにはならないと考えます。
【理由】
「受付担当者、調査担当者その他通報対応に従事する者」は、
「自らが関係する通報事案の調査・是正措置等に関与してはなら ○また、案Ⅱ1(3)①においては「経営幹部」は責任者となるべ
きことを定めており、矛盾することはないと考えます。
ない。」とのことであるが、このままの文脈では、「調査担当
者」が「調査」に関与してはならないというおかしなことにな
る。また、「Ⅱ1(1)①」においては、「経営幹部」が責任者
として調査から再発防止まで担当するとされているが、こちらと
も矛盾するように読める。誤解を招かないように、より分かりや
すい論旨の通った表現に修正すべきである。
57
Ⅱ1(3)①
利益相反関係の排除
○「受付担当者、調査担当者その他通報対応に従事する者及び被通 ○現行ガイドライン及び本ガイドライン案において、被通報者と
は、「その者が法令違反等を行った、行っている又は行おうとし
報者」は、「自らが関係する通報事案の調査・是正措置などに関
ていると通報された者」をいいますが、これらの者が当該違反等
与してはならない」とされているが、「被通報者」でない「受付
の調査に関与することは適切ではないと考えます。また、例え
担当者、調査担当者その他通報対応に従事する者」が関与しては
ば、監督責任を問われる可能性のある被通報者の上司について
ならない事案が具体的にどのようなものか不明である。現行ガイ
は、調査・是正措置に関与することは適切ではないと考えられま
ドラインと同じとし「被通報者」を削除すべきである。
す。さらに、例えば、通報対応の公正を確保するため、被通報者
の親族が調査・措置に関与することも適切ではないと考えます。
○外部委託する場合に、社内の窓口と同様の意味で利益相反が起こ
る可能性は想定しにくい(自ら関与した不正行為について通報が
なされ、その対応を担当するといった例は外部委託する場合には ○一般に、社内窓口と外部委託先の窓口はその位置付けや性質を異
にするものであるため、利益相反の問題に関しても、それぞれの
想定しにくい)。他方、特定の不正行為等に着目するのではな
特性等に応じた手当ての必要性があるものと考えます。また、外
く、外部委託する業者と取引関係があるという構造そのものに着
部委託の場合における利益相反関係の問題に対処することの必要
目し、利益相反関係を懸念するのであれば、そもそも社内の内部
性は、社内窓口に係る記載の有無に左右される性質のものではな
通報制度についてもその構造に着目して利益相反関係を懸念しな
いと考えます。
ければならなくなる。本ガイドライン案では、社内の内部通報制
度について、構造に着目した利益相反への懸念は示されていない
21
中、外部委託する場合のみ構造に着目して利益相反への懸念を記 ○いずれにしても、外部委託を行う場合には、委託先となる法律事務所
や民間の専門機関等の中立性・公正性及び利益相反関係の排除が
述することは整合性を欠く。
確保されることが重要であると考えます。
以上から、外部委託に係る利益相反等の記述は削除すべきであ
る。
58
Ⅱ1(3)②
利益相反関係の排除
○外部委託先として顧問弁護士の起用が必ずしも不適切ではないこ ○本ガイドライン案の記載は、「中立性・公正性に疑義が生じるお
それ又は利益相反が生じるおそれがある法律事務所や民間の専門
とを明確にすべきである(起用を避けるべき場合を現実に利益相
機関等の起用は避けることが適当」(案Ⅱ1(3)①)というも
反が生じる場合に限定すべきである)。利益相反は、事案ごとに
のにとどまり、特に顧問弁護士について一律に言及しているわけ
生じるものであり、顧問弁護士だからといって全ての事案につい
ではありません。
て利益相反が生じるわけではない。ファイアウォールを設けて利
益相反が生じない仕組みを設けている法律事務所も多数ある。ま
た、顧問弁護士は外部委託先としてふさわしくないという誤解が ○なお、本ガイドライン案は、通報窓口の拡充の方法として、「法
律事務所」のほか「民間の専門機関等」、「労働組合」、「グル
なされると、通報窓口の拡充という本ガイドラインの趣旨の実現
ープ企業共通の一元的な窓口」、「事業者団体や同業者組合等の
が困難になり、本末転倒である。したがって、利益相反に留意す
関係事業者共通の窓口」を掲げており(案Ⅱ1(1))、かつ、
べき程度の記載にとどめるべきである。また、利益相反に該当す
「法律事務所」には顧問弁護士以外のものも多数存在していると
る事例を例示していただきたい。
思われることから、特に「本ガイドラインの趣旨の実現が困難」
になるものではないと考えます。
○利益相反に該当する事例としては、例えば、内部通報責任者や同
担当者が自ら被通報者となる通報の処理に従事する場合のような
ケースが当たると考えます(第2回「公益通報者保護制度の実効
性の向上に関する検討会」資料2のP18~19 の内部規程の実例参
照)。
59
Ⅱ1(3)②
利益相反関係の排除
○適切な内容であり、賛成する。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
60
Ⅱ1(3)②
利益相反関係の排除
○御指摘を踏まえ、下記のとおり修文することとしました。
○語尾を変更すべきと考える。
○内部通報制度の信頼性(中略)是正措置等に関与してはならな
<修正前>「(略)中立性・公正性に疑義が生じるおそれ又は利
い。
益相反が生じるおそれがある法律事務所や民間の専門機関等の
○また、通報の受付や事実関係の調査等通報対応に係る業務を外
起用は避けることが適当である。」
部委託する場合には、中立性・公平性に疑義が生じるおそれ又
は利益相反が生じるおそれがある法律事務所や民間の専門機関
<修正後>「(略)中立性・公正性に疑義が生じるおそれ又は利
等の起用は避けることが必要である。
益相反が生じるおそれがある法律事務所や民間の専門機関等の
【理由】
起用は避けることが必要である。」
上記一つ目の○の語尾「関与してはならない。」と同様に、外部
委託の場合でも利益相反が生じるおそれがある場合は、明確に避
けることが必要であることを示すべきと考える。
22
61
Ⅱ1(3)②
利益相反関係の排除
○通報の受付を顧問弁護士に委託している場合は、一律に利益相反 ○本ガイドライン案の記述は、「中立性・公正性に疑義が生じるお
それ又は利益相反が生じるおそれがある法律事務所や民間の専門
関係にあるものとみなされるか。利益相反関係にあるかどうかを
機関等の起用は避けることが適当」(案Ⅱ1(3)②)というも
客観的に判断するための要素として、どのようなものが考えられ
るか。
のであり、特に顧問弁護士について言及しているわけではありま
せん。どのような場合にその起用を避けるべきかは、具体的な事
案ごとに実質的に判断されるべき問題であると考えられ、一律に
述べることは困難であると考えます。
62
Ⅱ1(3)②
利益相反関係の排除
○顧問弁護士の起用に対する危惧を表明した記述であると推察す ○本ガイドライン案の記述は、「中立性・公正性に疑義が生じるお
それ又は利益相反が生じるおそれがある法律事務所や民間の専門
る。一方で日本企業の 60%が顧問弁護士に外部窓口を委託してい
機関等の起用は避けることが適当」(案Ⅱ1(3)②)というも
るという実状がある。顧問弁護士とは内部通報受信業務に関する
のであり、特に顧問弁護士について言及しているわけではありま
契約を別途締結し、内部通報受信業務については中立性に配慮す
せん。
る、という条項を盛り込む等の施策で、外見的な中立性の確保に
関する準備が整うまでの実務的な対応方法も例示してはどうか。
○なお、後段の御意見については、今後の業務の参考とさせていた
だきます。
63
Ⅱ1(3)②
利益相反関係の排除
○本件と直接関係しないものの、法律事務における利益相反案件の ○御意見については、今後の業務の参考とさせていただきます。
取扱においても、ファイアウォール等の公正を保ち得る体制を前
提に、同一事務所の他の弁護士が案件を受任する余地があると解
されており、公益通報制度における中立性等の考え方において
も、同様の考え方が当てはまり得るものと思料する。
○外部窓口の基本的な役割は通報内容を匿名で会社に伝達する点に
あるところ、通報窓口弁護士の役割を当該役割に留め、通報者の
相談等に応じることがないようにすれば、実質的に利益相反の状
況が起きることは更に回避可能になるものと思料する。
○参考として顧問弁護士が外部窓口を兼任した件での懲戒事例が記
載されているが、このような情報遮断等への配慮がなされなかっ
た事案であると理解している。
64
Ⅱ1(3)②
利益相反関係の排除
○中立性・公正性に疑義が生じるおそれ又は利益相反が生じるおそ ○どのような場合にその起用を避けるべきかは、具体的な事案ごと
れがある法律事務所の起用が避けるべき旨記載されているが、顧
に実質的に判断されるべき問題であると考えられ、一律に述べる
問弁護士の所属する事務所の他の弁護士が、顧問弁護士との間で
ことは困難であると考えます。
然るべき情報遮断の措置を講じることを前提に外部窓口を担当す
ることは問題ないと考えてよいか。
65
Ⅱ1(4)①
○従業員の意見・要望を反映させることで内部通報制度の実効性が ○本ガイドライン案は、意見・要望を一律に取り入れることを求め
高くなるとは限らず、従業員の意見・要望を聴取する仕組みがあ
る趣旨ではなく、個々の意見・要望ごとに判断した結果、当該意
23
(従業員の意見の反映
等)
るということが重要である。したがって、「従業員の意見・要望
を反映」は、「従業員の意見・要望を聴取」に変更すべきであ
る。
見・要望が内部通報制度の実効性の向上に資することが認められ
る場合には、適切に反映していくことが必要であると考えます。
なお、「従業員の意見・要望を反映したり、他の事業者の優良事
例を参照したりする等」(案Ⅱ1(4)①)の「等」には、御指
摘のような「従業員の意見・要望を聴取する仕組み」の整備も含
まれるものと考えます。
66
Ⅱ1(4)①
○適切な内容であり、賛成するが、更に加えて、適切な公益通報に ○御指摘の趣旨は、本ガイドライン案の「通報者や調査協力者の協
力が、コンプライアンス経営の推進に寄与した場合には、通報者
(従業員の意見の反映
より重大な違法行為等が早期に発見・是正されることによって事
等に対して、経営トップからの感謝を伝えること等により、組織
等)
業体全体にとって大きなメリットがあったようなケースについて
への貢献を正当に評価することが適当である」(案Ⅱ3(2)
は、その通報者を積極的に表彰し、場合によっては報償を与える
③)という記載に盛り込まれていると考えます。
等の措置を推奨してはどうか。
【理由】
これも安心して通報できる環境整備の一つの方策となり得ると考 ○なお、通報者を積極的に表彰し、通報者名も含めて社内に公表す
ることなどは、通報者の匿名性の確保の観点から慎重に検討され
えられる。
るべきものであると考えます。
67
○「通報窓口の拡充」として、「労働組合を通報窓口として指定す
Ⅱ1(4)①
○以下文言を追記すべきと考える。
ること」(案Ⅱ1(1)③)を明記しております。
(従業員の意見の反映
○内部通報制度の整備・運用に当たっては、従業員の意見・要望
等)
を反映したり、労働組合又は従業員過半数の代表者との協議等
を行ったり、他の事業者の優良事例を参照したりする等、従業 ○また、本ガイドライン案は「従業員の意見・要望を反映したり
(中略)、従業員が安心して通報・相談ができる実効性の高い仕
員が安心して通報・相談ができる実効性の高い仕組みを構築す
組みを構築することが必要である」(案Ⅱ1(4)①)と明記し
ることが必要である。
ており、御指摘の趣旨は盛り込まれているものと考えます。
【理由】
公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会第1次報告書
(平成 28 年3月)P8に記載の「労働組合等、様々な通報ルート
を整備することが有用である」を的確に反映する観点から、上記
文言を新たに追記すべきと考える。
経営側だけでなく、従業員の代表たる労働組合や過半数代表者と
の協議の場を設けることが、安心して通報ができる環境の整備、
従業員の意見が反映される仕組みの構築につながると考える。
68
Ⅱ1(4)①
○「内部通報制度の整備・運用内部通報制度の整備 安心して通報 ○「他の事業者の優良事例」としては、必ずしも個別事案への具体
的な対応事例を指しているわけではなく、例えば、消費者庁の公
(従業員の意見の反映
ができる環境の整備(従業員の意見の反映等)」について、「他
表資料(例:「公益通報者保護制度に関する実態調査報告書」
等)
の事業者の優良事例を参照したりする」とあるが、内部通報制度
(平成 25 年6月 消費者庁)、「公益通報者保護制度に関する意
の性質上、企業内の運用状況や通報への調査・是正措置について
見聴取(ヒアリング)」(平成 27 年4月 消費者庁)、『お客様
情報開示が行われるとは考えにくい。消費者庁として(裁判にな
と社員の声が企業を救う』シンポジウム(平成 25 年度 消費者
らないレベルでの)対応フローの事例公表を考えているのか、又
庁)、平成 26 年度消費者志向経営・コンプライアンス経営シンポ
は民間事業者同士で情報交換をするように促しているのみなの
ジウム(消費者庁))、各事業者の公表資料、内部通報制度に関
か。
24
する書籍・文献等において紹介されている内部通報制度の整備・
運用方法等を想定しております。
69
Ⅱ1(4)②
(環境整備)
○メールや専用システム等による通報も増加しているなかで、「敷 ○例えば、御指摘のようなメールや専用システム等の物理的通信手
段を用いて通報を行ったその先において、どのような職員がどの
居が低く、親しみやすい雰囲気」とは意味が不明であり、本記載
ような体制で個々の通報に対応しているのか等は、安心して通報
は削除し、単に「通報しやすい環境整備に努めるべきである」程
ができる環境の整備に影響を与える重要な要素であると考えま
度の記載にすべきであり、どのような対応が該当するか例示して
す。
いただきたい。
○そして、「内部通報制度の整備状況に関するアンケート調査集計
分析」(平成 28 年8月 デロイトトーマツリスクサービス株式会
社)P28、「公益通報者保護制度に関する意見聴取(ヒアリン
グ)における主な意見」(平成 27 年4月 消費者庁)P48、「公
益通報者保護制度に関する実態調査報告書」(平成 25 年6月 消
費者庁消費者制度課)P8、P42、P52 等で指摘されていること
に鑑みると、通報窓口の敷居が低さ等は、経営上のリスクに係る
情報が可能な限り早期に寄せられるかどうかに影響を与える要素
であると考えられます。
○例えば、「社内にヘルプライン受付窓口を用意する場合には、担
当者として、少なくとも男女1名ずつ配置し、人となりや連絡先
を公開し、利用者の信頼を得ることに努める。また、就業時間外
でも通報できるよう、最大限配慮する。」(出典:「企業行動憲
章実行の手引き(第6版)」(日本経済団体連合会)P76)、
「通報者にとっての利用しやすさを考えると、男性、女性、それ
ぞれの担当者を置くことが望ましい」(出典:「内部通報制度ガ
イドライン」(経営法友会法務ガイドブック等作成委員会編)P
13)といったことは、敷居が低く、親しみやすい雰囲気の醸成に
資すると考えられます。
○なお、御指摘の趣旨を踏まえ、意味を明確にするべく下記のとお
り修文することとしました。
<修正前>「(略)敷居が低く、親しみやすい雰囲気を醸成する
ことが必要である。」
<修正後>「(略)敷居が低く、利用しやすい環境を整備するこ
とが必要である。」
25
70
Ⅱ1(4)②
(環境整備)
○環境整備としては「敷居の低さ」、「親しみやすさ」だけでは不 ○御指摘のような趣旨は、本ガイドライン案の各該当箇所(案Ⅲ1
(1)、案Ⅲ1(3)、案Ⅲ(4)、案Ⅲ2等)に記載されてい
十分である。より重要なのは、通報者が通報対象事実の関係部署
るものと考えます。
等に知られることなく秘密裡に通報を行えるようにすること、そ
のような観点から、受付部署の場所、通報受付の方法、事情聴取
の方法等、通報者に万が一にも不利益処遇の運営方法に工夫が必
要であることを明記すべきである。
71
Ⅱ1(4)②
(環境整備)
○ハードルを下げることで不平不満を含めた大量の通報が寄せられ ○本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に
る可能性が懸念される。何らかの事前の対応方法の例示を記した
応じた適切な取組を行う」(案Ⅰ3②参照)ことを妨げるもので
方がよいのではないか。
はなく、各事業者において費用対効果等にも鑑みた適切な取組を
行うことが期待されているといえます。
○なお、消費者庁が行ったヒアリング等においては、「有益な通報
を増やすには、企業リスク管理とは直接的には無縁の、職場の人
間関係等に係る通報なども広く受け付ける窓口として設計する必
要がある」(「公益通報者保護制度に関する実態調査」(平成 25
年6月 消費者庁)P52)等の指摘もなされております。
○仮に大量の通報が寄せられる可能性がある場合には、例えば、一
次的な通報対応やスクリーニングを外部の専門機関にアウトソー
シングすること等も選択肢の一つになり得るものと考えられま
す。
72
Ⅱ1(4)②
(環境整備)
○通報窓口の「敷居が低く、親しみやすい雰囲気を醸成」すると ○具体的には、例えば「社内にヘルプライン受付窓口を用意する場
合には、担当者として、少なくとも男女1名ずつ配置し、人とな
は、具体的にはどういった取組みを想定しているのか不明であ
りや連絡先を公開し、利用者の信頼を得ることに努める。また、
る。
就業時間外でも通報できるよう、最大限配慮する。」(出典:
「企業行動憲章実行の手引き(第6版)」(日本経済団体連合
○内部通報制度の実効性に対する信頼性を高めることは必要である
会)P76)ことなどが一つの参考になるものと考えられます。
が、開示に適さない事案(パワハラ・セクハラ等)もあり、運用
実績の開示はあくまでその手段の一例にすぎない。「制度の実効
性に対する信頼性を高めるため、例えば、内部通報制度の運用実 ○なお、御指摘の趣旨を踏まえ、意味を明確にするべく下記のとお
り修文することとしました。
績(通報件数、対応結果等)の概要を、個人情報保護等に十分配
慮しつつ従業員に開示することも考えられる。」と修正すべきで
<修正前>「(略)敷居が低く、親しみやすい雰囲気を醸成する
ある。
ことが必要(略)」
<修正後>「(略)敷居が低く、利用しやすい環境を整備するこ
とが必要(略)」
26
○また、開示に適さない事案もあるとの御指摘につきましては、
「個人情報保護等に十分配慮しつつ」(案Ⅱ1(4)②)、個々
の事案の性質に応じて各事業者が適切な方法により行うことが考
えられます。
○なお、御指摘の趣旨を踏まえ、「例えば」を追記することとしま
した。
<修正前>「内部通報制度の運用実績(通報件数、対応結果等)
の概要(略)」
<修正後>「内部通報制度の運用実績(例えば、通報件数、対応
結果等)の概要(略)」
73
Ⅱ1(4)②
(環境整備)
○「内部通報制度の整備・運用内部通報制度の整備 安心して通報 ○本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に
応じた適切な取組を行う」(案Ⅰ3②)ことを妨げるものではあ
ができる環境の整備(環境整備)」について、「敷居が低く、親
りません。また、御指摘のような不当な目的による通報は法律上
しみやすい雰囲気」とある。しかし、この点は事業者における内
も保護されておりません。なお、リスク管理に資する有益な情報
部通報制度の意義に影響を受ける部分であり、また、通報対象と
を把握する機会を拡充するために通報窓口の雰囲気等についての
なる事項の範囲を「法令違反のほか、内部規程違反」として自律
敷居を低くすることと、不当な目的による通報を抑止することは
的な設定を企業に促している以上、一概に敷居が低いことを求め
両立し得るものであると考えられます。
ることが適当なのか。公益通報者保護法の趣旨を踏まえた上で、
企業が自律的に設計する内部通報制度であるからには、必ずしも
親しみやすくなければならないことには疑問がある。すなわち、 ○なお、例えば、「社内にヘルプライン受付窓口を用意する場合に
は、担当者として、少なくとも男女1名ずつ配置し、人となりや
内部通報制度の趣旨を理解しない、又は故意に内部通報制度を悪
連絡先を公開し、利用者の信頼を得ることに努める。また、就業
用して他者を貶めようとする通報者の増加を促してしまうことが
時間外でも通報できるよう、最大限配慮する。」(出典:「企業
懸念される。
行動憲章実行の手引き(第6版)」(日本経済団体連合会)P
76)、「通報者にとっての利用しやすさを考えると、男性、女
性、それぞれの担当者を置くことが望ましい」(出典:「内部通
報制度ガイドライン」(経営法友会法務ガイドブック等作成委員
会編)P13)といったことは、敷居が低く、利用しやすい環境の
整備に資すると考えられます。
74
Ⅱ1(4)③
(環境整備)
○適切な内容であり、賛成する。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
75
Ⅱ1(4)④
(環境整備)
○適切な内容であり、賛成する。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
76
Ⅱ1(4)④
(環境整備)
○いわゆる内部通報により寄せられる声には、処遇に関する愚痴や ○本ガイドライン案の記述は、「運用実績(通報件数、対応結果
誹謗の類のものもあり、通報件数や対応結果等を運用実績として
等)の概要」を、「個人情報保護等に十分配慮しつつ従業員に開
27
一律的に従業員に開示することが、制度の信頼性を高めることに
つながるとはいえない。また、通報件数が少ない場合や、企業規
模が小規模な場合は、たとえ個人情報等に配慮したとしても、こ
れらを開示することが個人の特定につながりかねない。したがっ
て、制度の実効性に対する信頼性を高めるための従業員に対する
開示の在り方は各企業の判断に委ねられるべきである。よって、
通報件数や対応結果等を一律的に開示することが求められている
わけではないことを明確にするために、「(通報件数、対応結果
等)」という文言は削除すべきである。
示することにより、制度の実効性に対する信頼性を高めることが
必要」(案Ⅱ1(4)④)というものであり、件数等を一律に開
示することを求めているものではありません。なお、「ヘルプラ
インが機能した事例については通報者の匿名性保持に配慮しつつ
研修などを通じて社内に周知させ、問題の再発防止に努める。」
(出典:「企業行動憲章実行の手引き(第6版)」(日本経済団
体連合会)P76)、「内部通報制度を機能させるためには、通報
に端を発する問題の解決が的確に果たされたという実績の公表が
効果的です。「勇気をもって通報すれば、会社はきちんと問題解
決に取り組んでくれる」と従業員等が実感できるようになること
が、この制度の積極利用を促し、ひいては事後の組織運営の適正
化につながっていきます。」(出典:「内部通報制度ガイドライ
ン」(経営法友会法務ガイドブック等作成委員会編)P30)とい
った指摘もあります。
○なお、御指摘の趣旨を踏まえ、「例えば」を追記することとしま
した。
<修正前>「内部通報制度の運用実績(通報件数、対応結果等)
の概要(略)」
<修正後>「内部通報制度の運用実績(例えば、通報件数、対応
結果等)の概要(略)」
77
Ⅱ1(4)⑤
(仕組みの周知等)
○公益通報者保護法の内容を周知・研修することは必要であるとし ○本ガイドライン案は、実際に事業者で用いられている内部通報制
度(「民間事業者における内部通報制度に係る規程集」(平成 23 年9
ても、実態と乖離したガイドラインを周知・研修の内容とするこ
月平成23年9月 消費者庁消費者制度課)、「公益通報者保護制度
とは、実効性の高い制度の運用につながらないばかりか、かえっ
に関する実態調査報告書」(平成 25 年6月 消費者庁)、「公益
て混乱を招き、内部通報制度の信頼を失うことになりかねない。
通報者保護制度に関する意見聴取(ヒアリング)における主な意
また、本ガイドラインのような詳細かつ画一的な規律は企業の自
見」(平成 27 年4月 消費者庁)、経済界を含む各界の有識者・
律性を喪失させかねない。したがって、周知・研修の対象から
実務家からなる検討会(「公益通報者保護制度の実効性の向上に
「本ガイドライン」を除外すべきである(ただし、「本ガイドラ
関する検討会」)で昨年度に約1年間かけて議論された結果等を
イン」がどのような内容になるかによる)。
踏まえたものであり、「実態と乖離した」との御指摘は当たらな
いものと考えます。
○また、本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態等の
実情に応じた適切な取組を行う」(案Ⅰ3②)ことを妨げるもの
ではなく、「画一的な規律」という御指摘も当たらないものと考
えます。
28
○なお、本ガイドライン案の周知・研修については、各事業者の実
情に鑑みて適切に行われることを明確にするべく、下記のとおり
修文することとしました。
<修正前>「(略)公益通報者保護法や本ガイドラインの内容に
ついて、(中略)十分かつ継続的に周知・研修をすることが必
要である。」
<修正後>「(略)公益通報者保護法について、(中略)十分か
つ継続的に周知・研修をすることが必要である。同様に、本ガ
イドラインの内容について十分かつ継続的に周知・研修をする
ことが望ましい。」
78
Ⅱ1(4)⑤
(仕組みの周知等)
○適切な内容であり、賛成する。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
【理由】
公益通報制度を有効に機能させるための大前提であり、COSO
の5要素のうちの「情報と伝達」の局面に相当する。
79
Ⅱ1(4)⑤
(仕組みの周知等)
○自社の内部通報制度の仕組みやその背景となる公益通報者保護 ○本ガイドライン案は「各事業者の規模や業種・業態等の実情に応
じた適切な取組を行う」(案Ⅰ3②参照)ことを妨げるものでは
法、コンプライアンス経営の重要性について、経営幹部及び全て
ありません。したがって、御指摘のとおり、各事業者の制度がガ
の従業員に対し、周知・研修することは必要である。その際、必
イドラインの記述と異なることも想定されますが、本ガイドライ
要に応じ、本ガイドラインの内容を踏まえることは考えられる
ン案は、有識者検討会における議論等も踏まえ「事業者が自主的
が、事業者が内部通報制度を実情に合わせて創意工夫の下整備し
に取り組むことが推奨される事項を具体化・明確化し」た一つの
た結果、事業者の制度がガイドラインの記述と異なる場合も想定
指針として有益なものであると思われますので、それを従業員に
される。したがって、「本ガイドラインの内容」は削除し、以下
紹介することは有意義であると考えます。なお、周知・研修の具
の通り修正すべきである。
体的な方法については、「各事業者の規模や業種・業態等の実情
<修正案>
に応じ」て適切に行われることが考えられます(案Ⅰ3② 参
○通報対応の仕組みやその背景となる公益通報者保護法、コンプ
照)。
ライアンス経営の重要性について、社内通達、社内報、電子メ
ール、社内電子掲示板、携帯用カード等での広報の実施、定期
的な研修の実施、説明会の開催等により、経営幹部及び全ての ○なお、本ガイドライン案の周知・研修については、各事業者の実
情に鑑みて適切に行われることを明確にするべく、下記のとおり
従業員に対し、十分かつ継続的に周知・研修をすることが必要
修文することとしました。
である。
<修正前>「(略)公益通報者保護法や本ガイドラインの内容に
ついて、(中略)十分かつ継続的に周知・研修をすることが必
要である。」
<修正後>「(略)公益通報者保護法について、(中略)十分か
つ継続的に周知・研修をすることが必要である。同様に、本ガ
29
イドラインの内容について十分かつ継続的に周知・研修をする
ことが望ましい。」
80
Ⅱ1(4)⑥
○内部通報制度は、あくまで従たる制度であり、職制を通じた相 ○公益通報者保護法上の通報先の一つである「労務提供先」には、
代表者のほか、通報対象事実について権限を有する管理職、当該
(透明性の高い職場環
談・通報がなされる環境があることこそが重要である。したがっ
労働者の業務上の指揮監督に当たる上司等も含まれるところであ
境の形成)
て、内部通報制度が、職制を通じた相談・通報と並列的に記載さ
り(「逐条解説 公益通報者保護法」(平成 28 年4月 消費者庁
れていることはミスリーディングである。よって、一つ目の○は
庁消費者制度課)P62 参照)、必ずしもヘルプライン等の名称で
職制を通じた相談・通報の重要性を明確にする記載に改めるべき
各事業者が整備している通報窓口のみが内部通報制度の対象とし
である。
て扱われるものではありません。
○また、職制を通じた相談・通報が重要であることは御指摘のとお
りですが、それだけでは十分でないことを示す事案が多数発生し
ていることも事実であり、内部通報制度については、「内部統制
制度の最後の砦ともいわれるものであり、通報者が信頼し、安心
して意見を言える制度を見直して、十分活用すべき」(出典:株
式会社東芝 第三者委員会「調査報告書」(平成 27 年7月 20 日)
P291)といった評価もなされているところであり、職制を通じ
た相談・通報と相互に補完するものとして、重要性が認められる
ものと考えます。
81
Ⅱ1(4)⑥
○二つ目の○の中の「緊張感」の語は、風通しのよい企業風土を悪 ○「公益通報者保護制度に関する実態調査報告書」(平成 25 年6月
(透明性の高い職場環
化させかねない。「組織内に適切な緊張感をもたらし」は削除す
消費者庁)P16 によれば、内部通報制度導入の効果として、多く
境の形成)
るか、事業者に組織運営の健全化を促すことを意味する旨を明確
の事業者が「違法行為の抑止力として機能している」、「自浄作
化すべきである。
用によって違法行為を是正する機会が得られた」と回答しており
ますが、内部通報制度を活用した抑止力や是正の機会等が存在す
ることが、他方で、風通しの良い企業風土の醸成に寄与すると思
われます。
82
Ⅱ1(4)⑥
○適切な内容であり、賛成する。
(透明性の高い職場環
境の形成)
83
Ⅱ1(4)⑥
○一つ目の○と二つ目の○の関係が分かりにくい。また、職場の管 (前段について)
(透明性の高い職場環
理者等(通報者等の直接又は間接の上司等)に対する相談や通報 ○透明性の高い職場環境は、内部通報制度が有効に機能するための
前提となるものである一方、実効性の高い内部通報制度を整備・
境の形成)
は、通常業務の範囲のことであり、内部通報制度の対象として扱
運用することは、そのような職場環境の形成に資するものである
われないものと考える。
と考えられるなど、両者が相互に補完し合う関係にあることを示
<修正案>
したものと考えます。
○実効性の高い内部通報制度を整備・運用することは、組織内に
適切な緊張感をもたらし、通常の報告・連絡・相談のルートを
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
30
通じた自浄作用を機能させ、組織運営の健全化に資すること (後段について)
を、経営幹部及び全ての従業員に十分に周知すること等を通 ○公益通報者保護法上の通報先の一つである「労務提供先」には、
じ、透明性の高い職場環境を形成することが重要である。
代表者のほか、通報対象事実について権限を有する管理職、当該
労働者の業務上の指揮監督に当たる上司等も含まれるところであ
り(「逐条解説 公益通報者保護法」(平成 28 年4月 消費者庁
消費者制度課)P62 参照)、必ずしもヘルプライン等の名称で各
事業者が整備している通報窓口のみが内部通報制度の対象として
扱われるものではありません。
84
Ⅱ2①
(通報受領の通知)
○適切な内容であり、賛成する。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
85
Ⅱ2①
(通報受領の通知)
○通報者によっては通報受領の通知を望まない場合もあり得ます。
○語尾を変更すべきと考える。
また、案Ⅱ2②において調査の要否につき公正・公平かつ誠実に
(通報受領の通知)
検討し、その検討内容について「通知するよう努めることが必要
○書面や電子メール等、通報者が通報の到達を確認できない方法
である」と明記しておりますが、通報受領から今後の対応につい
によって通報がなされた場合には、速やかに通報者に対し、通
ての通知までの時間的間隔が小さい場合も考えられ、2つの趣旨
報を受領した旨を通知するよう努めることが必要である。
の通知を併せて行うことが適当な場合もあると考えられること等
【理由】
にも鑑み、本項においては「望ましい」としております。
Ⅱ2②(通報内容の検討)の語尾「通知するよう努めることが必
要である。」と同様に、通報受領の通知の場合でも、通知するよ
う努めることが必要であることを示すべきと考える。
86
Ⅱ2②
(通報内容の検討)
○通報者に可能な限り結果を通知する必要があることは当然である ○本記載は現行ガイドラインにもありますが、現行ガイドラインを
公表してから 10 年以上経過した現在に至るまで、本記載について
が、その前の部分、「調査が必要であるか否かについて、公正、
問題があるという御意見等は頂いておりません。
公平、かつ誠実に検討し」との部分は、漠然とし過ぎている。こ
の「調査の要否の判断」は、特に通報受付の入口段階として公益
通報が有効に機能するために重要な部分であり、別項を設ける必
要がある。例えば、「公益通報受付機関(外部窓口を含む。)に
おいて、調査が必要か否かを検討するための明確な判断規準が定
められていること、すなわち①公益通報者保護法またはその範囲
を拡張する社内規則の定めを満たすこと、②通報対象事実として
報告された事態を放置した場合に重大な不祥事の結果を招く可能
性が認められること、③通報者において私的な利害や動機が含ま
れていても通報対象事実が重要である場合には通報を受理する妨
げとならないこと等について、社内規程等により明定されている
必要がある。」というような定めが考えられる。
87
Ⅱ2②
(通報内容の検討)
○以下文言を追記すべきと考える。
○御指摘の趣旨を踏まえ、案Ⅱ2①「通報受領の通知」において
○通報を受け付けた場合、調査が必要であるか否かについて、公
「通報者が通知を望まない場合、匿名による通知であるため通報
正、公平かつ誠実に検討し、今後の対応について、通報者本人
者への通知が困難である場合その他やむを得ない理由がある場合
31
の希望の有無を確認した上で、通報者に通知するよう努めるこ
とが必要である。
【理由】
「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」第1次報
告書(平成 28 年3月)P52 に記載の「結果通知を希望しない通
報者もおり、結果通知の希望の有無を確認するという運用が必要
との意見」を的確に反映する観点から、上記文言を追記すべきと
考える。今後の対応や調査の進捗状況、調査結果、是正結果は通
報者本人に通知すべきであり、通常、通報者本人はその通知を望
んでいると考える。但し、通報時等に、通報者本人がフィードバ
ックの希望について言及しない場合、フィードバックを希望しな
い場合も想定されるため、受付担当者がフィードバックの希望の
有無を確認し、通報者本人の希望を踏まえたより丁寧な対応をす
ることが望ましいと考える。
はこの限りでない(次項及びⅡ3(2)に規定する通知において
も、同様とする。)。」を追記することとしました。
<修正前>「(略)通報を受領した旨を通知することが望まし
い。」
<修正後>「(略)通報を受領した旨を通知することが望まし
い。ただし、通報者が通知を望まない場合、匿名による通知で
あるため通報者への通知が困難である場合その他やむを得ない
理由がある場合はこの限りでない(次項及びⅡ3(2)に規定
する通知においても、同様とする。)。」
88
Ⅱ3(1)①
○各社の経営状況・規模等に応じて対応されるべきものであり、望 ○御指摘のとおり、本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業
(調査・是正措置のた
ましい在り方にすぎない。
種・業態等の実情に応じた適切な取組を行うこと」を妨げるもの
めの体制整備)
ではありません(案Ⅰ3②)。
89
Ⅱ3(1)①
○適切な内容であり、賛成する。
(調査・是正措置のた
めの体制整備)
90
Ⅱ3(1)②
(調査への協力等)
○会社の業務であれば、これに協力することは就業規則上当然であ ○一般論としては、御指摘の「就業規則」も、本ガイドライン案に
り、調査妨害をしてはならないことも当然である。内部規程に明
おける「内部規程」の一種に当たり得ると考えます。
記するまでの必要はなく、従業員等に周知されていれば足りる。
91
Ⅱ3(1)②
(調査への協力等)
○適切な内容であり、賛成する。
92
Ⅱ3(1)②
(調査への協力等)
○「会社の業務」としてなされている調査に「誠実に協力」するこ ○内部通報制度においては、コンプライアンス経営の推進等を図る
観点から、調査への協力義務等を徹底することが極めて重要であ
とや「妨害」してはならないことは、一般に就業規則において規
り、就業規則等において一般的な規定が置かれていたとしても、
律されている。そのような場合においても、通報に関する内部規
特に内部通報に関する内部規程において、改めて規定することが
程に重複した規程をおくことは、他の業務規程との間でバランス
重要であると考えます。なお、その規定の仕方については、「各
を失することとなる。したがって、削除すべきである。
事業者の規模や業種・業態等の実情に応じ」て適切に行うことが
考えられます(案Ⅰ3②参照)。
93
Ⅱ3(1)③
(是正措置と報告)
○「速やかに是正措置及び再発防止策を講じる」との部分について ○本ガイドライン案の、「調査」には、是正措置や再発防止策を講
は、「速やかに是正措置及び原因究明・再発防止策を講じる」と
じるために必要な原因究明も含まれるものと考えます。
すべきである。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
32
【理由】
上記のとおり、有効な再発防止策を講じるためには、リスク要因
の分析すなわち徹底した原因究明が不可欠である。
94
Ⅱ3(1)④
○通報対応の状況について、中立・公正な第三者による検証・点検 ○本ガイドライン案は、「通報を事業者内において適切に取り扱う
ための指針を示すもの」であり(案Ⅰ3参照)、「各事業者にお
(第三者による検証・
等を行い、調査・是正措置の実効性を確保することが望ましい、
いて一層充実した通報対応の仕組みを整備・運用することや各事
点検等)
とありますが、「望ましい」ではなく、義務付けが必要と考え
業者の規模や業種・業態等の実情に応じた適切な取組を行うこと
る。ここは「中立・公正な第三者による検証・点検等を行い、調
を妨げるものではない」ため(案Ⅰ3参照)、御指摘のような
査・是正措置の実効性を確保すること」とすべきである。
「義務付け」には馴染まないものと考えます。
95
Ⅱ3(1)④
○外部に通報窓口を設けつつも、更に第三者による検証を行うこと ○外部窓口を設けることと、通報を受け付けた後の調査・是正措置
(第三者による検証・
は、屋上屋を重ねるだけである。「考えられる」とする程度の記
等を含む内部通報制度全体の実効性について第三者による点検等
点検等)
載にとどめておくべきであり、よほどの資金力のある企業しか対
を行うことは別の問題であると考えます。
応できない事項であり、他の項目とレベルが異なる対応である旨
○また、本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態等の
を明確に記載すべきである。
実情に応じた適切な取組を行う」(案Ⅰ3②)ことを妨げるもの
ではありません。
96
Ⅱ3(1)④
○「中立・公正な第三者等」という表現では漠然としていて不明確 ○「中立・公正な第三者等」の具体例としては、御指摘のもののほ
か、多様なものが考えられ、また、本ガイドライン案は、「各事
(第三者による検証・
である。例えば「当該通報対象事業者と一切の利害関係を持たな
業者の規模や業種・業態等の実情に応じた適切な取組を行う」
点検等)
い外部の法律専門家、その他の関連分野の専門家等を含む検証委
(案Ⅰ3②)ことを妨げるものではないことから、今回の改正に
員会を立ち上げる等」として具体例を示してはどうか。
おいては、特に例示をすることとはしておりません。
【理由】
上記のとおり、通報対象事実である不祥事の原因究明は、将来的
な再発防止のためには特に重要な過程であり、この部分の安易な
妥協は許されない。経営陣等の意向に遠慮せずに客観的な調査が
実施可能であり、かつ関連専門知識にも通じた者が調査・分析を
担当する必要がある。
97
Ⅱ3(1)④
○「中立・公正な第三者等による検証・点検等」とは、具体的には ○例えば、CSRや環境に係る取組については、第三者による保証
や審査を受けている事業者も少なくないものと認識しており、そ
(第三者による検証・
どのような者・手法を想定しているのか不明である。内部通報制
れらを参考にすることも一つの選択肢として考えられます。
点検等)
度の整備・運用は、個別事業の特性に応じて行われるべきであ
り、画一的な第三者認証などは馴染むものではないし、そもそ
も、内部通報制度の整備・運用については、社外役員を含む取締 ○また、一般に企業経営は個別事業の特性に応じて行われるべき部
分があると思われますが、上記CSRに係る取組の他にも、企業
役・監査役により監視・監督が行われており、それで足りる。し
経営に関わる様々な分野において(例:情報セキュリティ、個人
たがって、「中立・公正な第三者等による検証・点検等を行い」
情報保護、環境、次世代育成支援、食品衛生、各種マネジメント
という点は、削除すべきである。
システム等)、一定の基準や規格に基づいた第三者認証等も普及
しているものと認識しております。
33
○なお、近時の企業不祥事において、
・経営トップの意向によって不適切な会計処理が行われている案
件において、内部統制が全く機能していなかった事案
・経営層自身が隠ぺいを指示又は承認するという状況で、内部通
報制度が機能せず、不正が継続していた事案
などが発生していることにも鑑みると(「公益通報者保護制度の
実効性の向上に関する検討会」第1次報告書(平成 28 年3月)P
3参照)、必ずしも「内部通報制度の整備・運用については、社
外役員を含む取締役・監査役により監視・監督が行われており、
それで足りる。」とは言い切れないと考えられ、上記のような事
案に対しても適切に対処するためには、第三者による点検は有益
であると考えます。
○本ガイドライン案は「各事業者の規模や業種・業態等の実情に応
じた適切な取組を行う」(案Ⅰ3②参照)ことを妨げるものでは
ありません。
○「中立・公正な第三者等による検証・点検等」については、必ず
しも外部の評価機関等による検証・点検に限られるものではな
く、中立・公正が担保されているのであれば、例えば社外取締役
や監査役等による検証・点検も、含まれ得るものと考えられま
す。
98
Ⅱ3(1)④
○「内部通報制度の整備・運用 調査・是正措置 調査・是正措置
(第三者による検証・
の実効性の確保 (第三者による検証等)」、「通報者等の保護 ○例えば、事業者におけるCSRや環境等に係る取組の信頼性確保
のために、当該取組についての第三者審査や保証を行う民間の専
点検等)
通報に係る秘密保持の徹底 外部窓口の活用 (外部窓口の評
門機関も存在していると認識しており、そのような機関の活用も
価・改善)」および「評価・改善等 内部通報制度の評価・改善
一つの選択肢として考えられます。
(評価・改善)」における「中立・公正な第三者等」は何を指し
ているのか。プライバシーマークのような第三者機関が存在する
のか。
99
Ⅱ3(1)⑤
○内部通報制度の運営を支える担当者の意欲・士気を発揚する人事 ○内部通報制度の運営を支える担当者に対して、事業者の経営に対
(担当者の配置・育成
考課は他の従業員に対して不公平感を与える危険性が高い。各企
して有益な貢献を行った他の様々な分野の従業員と同様に適切な
等)
業の評価基準に応じた人事考課をすべきであり、二つ目の○は全
評価を与えることは、特段問題はないと考えます。
部削除すべきである。
100 Ⅱ3(1)⑤
○適切な内容であり、賛成する。
(担当者の配置・育成
等)
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
34
101 Ⅱ3(1)⑤
○具体的な通報・相談窓口へ寄せられる内容は、人事に関するこ ○今後の業務の参考とさせていただきます。
(担当者の配置・育成
と、又は人間関係に関すること、場合によっては人と人の争いに
等)
関することなど、本来の公益通報とは必ずしも認定し難いものが
大多数である。もちろんこれらを放置することで経営上のリスク
や、犯罪に発展することも想定できるため、このこと自体(こう
した訴えを聞くこと)を否定するものでない。いわゆる経営上の
リスクとしての違法行為や、不法行為などの火種を見つけ、早期
に対応することも極めて重要である。こうしたことからも、今後
重要となるのは、通報受付窓口担当者の能力開発、すなわち案件
の本質を見抜き、自らを含め対応部門に対し、より正確な情報伝
達と指示ができる高いスキルと同時に高いモラルの保持ができる
人材育成の仕組みの構築と重要性の訴求は喫緊の課題と考える。
102 Ⅱ3(2)①
(調査に係る通知)
○適切な内容であり、賛成する。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
103 Ⅱ3(2)①
(調査に係る通知)
○御指摘の趣旨を踏まえ、案Ⅱ2①「通報受領の通知」において、
○以下文言を追記すべきと考える。
「ただし、通報者が通知を望まない場合、匿名による通知である
調査中は、調査の進捗状況について、被通報者や当該調査に協力
ため通報者への通知が困難である場合その他やむを得ない理由が
した者(中略)等の信用、名誉及びプライバシー等に配慮しつ
ある場合はこの限りでない(次項及びⅡ3(2)に規定する通知
つ、通報者本人の希望の有無を確認した上で、適宜、通報者に通
においても、同様とする。)。」を追記することとしました。
知するとともに、調査結果について可及的速やかに取りまとめ、
通報者に対して、その調査結果を通知するよう努めることが必要
<修正前>「(略)通報を受領した旨を通知することが望まし
である。
い。」
【理由】
「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」第1次報
<修正後>「(略)通報を受領した旨を通知することが望まし
告書(平成 28 年3月)P52 に記載の「結果通知を希望しない通
報者もおり、結果通知の希望の有無を確認するという運用が必要
い。ただし、通報者が通知を望まない場合、匿名による通知で
との意見」を的確に反映する観点から、上記文言を追記すべきと
あるため通報者への通知が困難である場合その他やむを得ない
考える。今後の対応や調査の進捗状況、調査結果、是正結果は通
理由がある場合はこの限りでない(次項及びⅡ3(2)に規定
報者本人に通知すべきであり、通常、通報者本人はその通知を望
する通知においても、同様とする。)。」
んでいると考える。但し、通報時等に、通報者本人がフィードバ
ックの希望について言及しない場合、フィードバックを希望しな
い場合も想定されるため、受付担当者がフィードバックの希望の
有無を確認し、通報者本人の希望を踏まえたより丁寧な対応をす
ることが望ましいと考える。
104 Ⅱ3(2)②
○通報を受けた事業者が是正措置を取らない場合、通報者に対し通 ○一般に、是正措置を実施しない場合というのは、調査の結果、不
(是正措置に係る通
知を行うことを定めるべきである。
正等の存在が認められなかった場合だと思われますが、調査結果
知)
の通知を行うことについては記述があるため(案Ⅱ3(2 )
①)、特に問題はないものと考えます。
35
105 Ⅱ3(2)②
○通報者に対する是正措置の有無、内容についての通知等の事業者 ○本ガイドラインは「事業者が自主的に取り組むことが推奨される
(是正措置に係る通
の通報を受けて取り組むべき措置において不十分である。
事項を具体化・明確化し、従業員等からの法令違反等の早期発
知)
見・未然防止に資する通報を事業者内において適切に取り扱うた
めの指針を示すもの」であり、「各事業者において一層充実した
通報対応の仕組みを整備・運用することや各事業者の規模や業
種・業態等の実情に応じた適切な取組を行うこと」を妨げるもの
ではなく、特に不十分であるとは考えておりません。
106 Ⅱ3(2)②
○適切な内容であり、賛成する。
(是正措置に係る通
知)
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
107 Ⅱ3(2)②
○通報者に対する是正措置の有無、内容についての通知等の事業者 ○一般に、是正措置を実施しない場合というのは、調査の結果、不
正等の存在が認められなかった場合だと思われますが、調査結果
(是正措置に係る通
の通報を受けて取り組むべき措置において不十分である。通報を
の通知を行うことについては記述があるため(案Ⅱ3(2 )
知)
受けて事業者が是正措置をとった場合の通報者に対する是正結果
①)、特に問題はないものと考えます。
の通知は努力義務にとどまり、是正措置を取らない場合の通報者
に対する通知には言及がない(是正措置にかかる通知))ため、
通報者の側は事業者に是正を委ねておくことが適切なのかどうか
の判断ができない。是正措置を取った場合にはその内容を、取ら
ない場合についてもその旨を、通報者に対して通知を行うことと
すべきである。
○御指摘の趣旨を踏まえ、案Ⅱ2①「通報受領の通知」において、
108 Ⅱ3(2)②
○以下文言を追記すべきと考える。
「ただし、通報者が通知を望まない場合、匿名による通知である
(是正措置に係る通
(是正措置に係る通知)
ため通報者への通知が困難である場合その他やむを得ない理由が
知)
○是正措置の完了後、被通報者や調査協力者等の信用、名誉及び
ある場合はこの限りでない(次項及びⅡ3(2)に規定する通知
プライバシー等に配慮しつつ、通報者本人の希望の有無を確認
においても、同様とする。)。」を追記することとしました。
した上で、速やかに通報者に対して、その是正結果を通知する
よう努めることが必要である。
<修正前>「(略)通報を受領した旨を通知することが望まし
○是正措置の完了後、被通報者や調査協力者等の信用、名誉及び
い。」
プライバシー等に配慮しつつ、通報者本人の希望の有無を確認
した上で、速やかに通報者に対して、その是正結果を通知する
<修正後>「(略)通報を受領した旨を通知することが望まし
よう努めることが必要である。
【理由】
い。ただし、通報者が通知を望まない場合、匿名による通知で
「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」第1次報
あるため通報者への通知が困難である場合その他やむを得ない
告書(平成 28 年3月)P52 に記載の「結果通知を希望しない通
理由がある場合はこの限りでない(次項及びⅡ3(2)に規定
報者もおり、結果通知の希望の有無を確認するという運用が必要
する通知においても、同様とする。)。」
との意見」を的確に反映する観点から、上記文言を追記すべきと
考える。今後の対応や調査の進捗状況、調査結果、是正結果は通
報者本人に通知すべきであり、通常、通報者本人はその通知を望
んでいると考える。但し、通報時等に、通報者本人がフィードバ
ックの希望について言及しない場合、フィードバックを希望しな
36
い場合も想定されるため、受付担当者がフィードバックの希望の
有無を確認し、通報者本人の希望を踏まえたより丁寧な対応をす
ることが望ましいと考える。
109 Ⅱ3(2)②
○通報者に対する是正措置の有無、内容についての通知等の事業者 ○一般に、是正措置を実施しない場合というのは、調査の結果、不
正等の存在が認められなかった場合だと思われますが、調査結果
(是正措置に係る通
の通報を受けて取り組むべき措置において不十分である。通報を
の通知を行うことについては記述があるため(案Ⅱ3(2 )
知)
受けて事業者が是正措置をとった場合の通報者に対する是正結果
①)、特に問題はないものと考えます。
の通知は努力義務にとどまり、是正措置をとらない場合の通報者
に対する通知には言及がない(是正措置にかかる通知))ため、
通報者の側は事業者に是正を委ねておくことが適切なのかどうか
の判断ができない。是正措置をとった場合にはその内容を、執ら
ない場合についてもその旨を、通報者に対して通知を行うことと
すべきである。
110 Ⅱ3(2)③
○本ガイドライン案P8「通報者等への謝意の表明」との項の表題 ○御指摘の趣旨を踏まえ、表題を「通報者等に対する正当な評価」
(通報者等への謝意の
は、「通報者等に対する正当な評価及び報奨」とすべきである。
とすることとしました。
表明)
<修正前>「(通報者等への謝意の表明)」
<修正後>「(通報者等に対する正当な評価)」
111 Ⅱ3(2)③
○経営トップからの謝意の表明は、通報者の特定につながり、実施 ○例えば、「窓口担当者を介して伝達する」(案Ⅱ3(2)③参
照)、「匿名の通報であっても、通報者と通報窓口担当者が双方
(通報者等への謝意の
できないことが容易に想定される。また、企業によっては、経営
向で情報伝達を行い得る仕組みを導入する」(案Ⅲ1(3)③参
表明)
トップからの謝意を従業員が正当な評価であると受け止めないこ
照)といった工夫を講じることにより、通報者等の匿名性の確保
ともあり得よう。したがって、「経営トップからの感謝を伝える
には十分に留意しつつ、謝意を伝達することは十分可能であると
こと」という例示は不適切であり、「経営トップがこれを正当に
考えます。
評価している姿勢を示す」といった程度の記載にとどめ、各企業
の実情に応じて、経営トップの内部通報に対する姿勢を示すこと
を促すべきである。なお、経営トップからの謝意の表明は、通報 ○なお、御指摘の趣旨も踏まえ、「例えば」を追記するとともに下
記のとおり修文することとしました。
者の承諾がある場合に、顕名にて、組織への貢献を評価すべく行
うのが自然である。
<修正前>「(略)通報者等に対して、経営トップから感謝を伝
また、謝意目的の不適切な通報への対応についても明記されるべ
えること等(略)」
きである。
<修正後>「(略)通報者等に対して、例えば、経営トップ等か
ら感謝を伝えること(略)」
112 Ⅱ3(2)③
○本ガイドライン案Ⅱ3(2)3つ目の表題は、(通報者等への謝 ○御指摘の趣旨を踏まえ、表題を「通報者等に対する正当な評価」
(通報者等への謝意の
意の表明)となっているが、その内容は謝意の表明にとどまるも
とすることとしました。
表明)
のではなく、通報者に対する正当な評価及び報奨であり、またこ
<修正前>「(通報者等への謝意の表明)」
37
の点こそが重要なのであるから、その表題は(通報者等に対する
正当な評価)などとすべきである。
113 Ⅱ3(2)③
○適切な内容であり、賛成する。
(通報者等への謝意の
表明)
<修正後>「(通報者等に対する正当な評価)」
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
114 Ⅱ3(2)③
○通報者・申告者への手厚い保護対応策については、いまだ具体性 ○本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に
(通報者等への謝意の
を欠くと言わざるを得ない。すなわち経営者からの謝意の表明に
応じた適切な取組を行う」(案Ⅰ3②参照)ことを妨げるもので
表明)
とどまらず、具体的な報奨制や、かかる行為によって被害を受け
はありません。
た場合の救済制度や賠償制度等の明示が必要と考える。
○なお、本ガイドラインには、「通報等をしたことを理由として、
通報者等が解雇その他不利益な取扱いを受けたことが判明した場
合、適切な救済・回復の措置を講じることが必要である。」こと
や「通報者等に係るフォローアップ」についても明記しており、
御指摘の趣旨は盛り込まれているものと考えます。
115 Ⅱ3(2)③
○通報者や調査協力者の状況は様々であり(例えば、通報者が不正 ○どのような場合に「コンプライアンス経営の推進に寄与した」と
してその貢献を評価するかについては、各事業者の実情に応じ
(通報者等への謝意の
行為関与者である場合やハラスメントの被害者で通報することに
て、適切に判断されるべきものであると思われ、必ずしもあらゆ
表明)
インセンティブがある場合などもある)、また、個別の通報のコ
る場合に一律に評価することを求める趣旨ではありません。
ンプライアンス経営推進への寄与の程度も様々である中、組織へ
の貢献を正当に評価する手法として、経営トップからの感謝を伝
えることのみを例示すべきではない。「経営トップからの感謝を ○なお、例えば「窓口担当者を介して伝達する」(案Ⅱ3(2)③
参照)、「匿名の通報であっても、通報者と通報窓口担当者が双
伝えること」は、とりわけ事業者や職場の規模が小さい場合に
方向で情報伝達を行い得る仕組みを導入する」(案Ⅲ1(3)③
は、通報者の匿名性が害されるおそれや、匿名性が確保されてい
参照)といった工夫を講じることにより、通報者等の匿名性の確
ないのではないかとの不安を通報者に与えるおそれが強く、削除
保には十分に留意しつつ、謝意を伝達することは十分可能である
すべきである。
と考えます。
○また、通報者等に対する正当な評価を行う主体は必ずしも経営ト
ップに限られないと考えられることから、下記のとおり修文する
こととしました。
<修正前>「(略)通報者等に対して、経営トップからの感謝を
伝えること等により(略)」
<修正後>「(略)通報者等に対して、例えば、経営トップ等か
らの感謝を伝えることにより(略)」
38
116 Ⅱ3(2)③
○通報者等を正当に評価すること(改正ガイドライン案P8「通報 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
(通報者等への謝意の
者等への謝意の表明」・新旧対照表P9「Ⅱ3(2)③」)は、
表明)
通報を活性化させ、法令遵守、ひいては消費者の利益につながる
ものとなり得る。
117 Ⅱ3(2)③
○改正ガイドライン案には「通報者等への謝意の表明」との表題の ○御指摘の趣旨を踏まえ、表題を「通報者等に対する正当な評価」
とすることとしました。
(通報者等への謝意の
項がある(改正ガイドライン案P8・新旧対照表P9)。
表明)
しかし、その内容は謝意の表明にとどまるものではなく、当該通
<修正前>「(通報者等への謝意の表明)」
報が単に組織への貢献ということだけではなく、国民生活の安定
及び社会経済の健全な発展に資するものであるという通報者に対
<修正後>「(通報者等に対する正当な評価)」
する正当な評価及び報奨とすべきであり、この点こそが重要なの
であるから、表題は「通報者等に対する正当な評価及び報奨」と
すべきである。また、これに応じて、「組織への貢献を正当に評 ○また、御指摘のとおり通報者に対する評価は謝意の表明にとどま
らないことから、本文中に「例えば」を追記するとともに下記の
価すること」という本文中の表現は、「組織への貢献並びに国民
とおり修文することとしました。
生活の安定及び社会経済の健全な発展への貢献」とすることが望
ましい。
<修正前>「(略)通報者等に対して、経営トップからの感謝を
伝えること等により(略)」
<修正後>「(略)通報者等に対して、例えば、経営トップ等か
らの感謝を伝えることにより(略)」
118 Ⅲ1(1)①
秘密保持の重要性
○通報者等の保護として、通報に係わる秘密保持の徹底は重要なこ ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
とである。5項目を明文化されたことを評価する。
119 Ⅲ1(1)①
秘密保持の重要性
○一つ目の○の中に「通報者の同意を取得する際には、開示する目 ○原則は、「通報に係る秘密保持の徹底」として明記してありま
す。なお、例えば、実効的な調査を行うために真に不可欠である
的・範囲、氏名等を開示することによって生じ得る不利益につい
場合等には、止むを得ず開示について検討する必要性があること
て明確に説明する」とあるが、そもそも不利益がある場合には開
も想定されますが、本ガイドライン案の記述は、そのような場合
示されるべきではないと考えられる。原則・例外を明確に記載す
における例外について記したものです。
べきである。
120 Ⅲ1(1)①
秘密保持の重要性
○非常に適切な内容であり、賛成する。
121 Ⅲ1(1)①
秘密保持の重要性
○「(1)秘密保持の重要性」の一つ目の○(一般的な情報共有の ○調査協力者や経営幹部等は、必ずしも、「通報者の特定につなが
り得る情報」を「共有する範囲」(案Ⅲ1(1)①)に含める必
範囲)と、二つ目の○(経営幹部や調査協力者等との情報共有の
要性はないものと考えます。そして、当該「共有する範囲」以外
範囲)、「(4)調査実施における秘密保持」(調査担当者との
の者に「情報を伝達する」(案Ⅲ1(1)②)高度の必要性が認
情報共有の範囲)の関係が不明確である。少なくとも事業者が真
められる場合等には、当該伝達する範囲を必要最小限に限定する
に必要不可欠と判断する場合、調査担当者も通報者等の特定につ
ことが必要であると考えます。
ながり得る情報について、通報者等の同意なく情報を共有できる
ことを明確にすべきである。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
39
○「情報を共有する範囲」と「情報共有が許される範囲」は異なる ○調査を行う際等に、通報者等の特定につながり得る情報を共有す
る必要が生じることは御指摘のとおりですが、当該情報が予想外
概念なのか不明である。
に広く共有された場合、通報者が不測の不利益ないし負担を被る
可能性があるため、通報者本人の同意を得ることを徹底すること
○電子メールや電話での通報も多い中、通報者の同意を確認する手
を原則とするべきものと考えます。
段として、電子メールによる同意や、電話による同意でも可であ
る旨を明示するべきである。
○なお、御指摘を踏まえ「情報共有が許される範囲」という表現に
統一し、下記のとおり修文することとしました。
○「通報者の同意を取得する際に」「開示することによって生じ得
る不利益について明確に説明する」こととされているが、公益通
<修正前>「(略)情報を共有する範囲を必要最小限に限定する
報者保護法においては「公益通報をしたことを理由として、当該
(略)」
公益通報者に対して、降格、減給その他不利益な取扱をしてはな
らない」(第5条第1項)とされている。法に基づく運営をする
<修正後>「(略)情報共有が許される範囲を必要最小限に限定
限り説明すべき事項はないと考えられることから、削除すべきで
ある。
する(略)」
○調査協力者「等」とは、調査協力者以外にどういった者を含むの ○また、御指摘を踏まえ「電子メール」を追記することとしまし
か不明である。
た。ただし、後日の紛争を防ぐ観点から記録に残らない電話等に
よる同意の取得は避けるべきものと考えます。
<修正前>「書面等」
<修正後>「書面や電子メール等」
○残念ながら、法第5条又はその趣旨に反する対応がなされた事案
も認められることから、「生じ得る不利益」というリスクについ
て説明することは重要であるものと考えます。
○調査協力者「等」につきましては、例えば、是正措置の実施に当
たって重要な役割を果たす経営幹部ではない管理職や情報共有が
許される範囲に含まれていない調査担当者が考えられます。
122 Ⅲ1(1)①
秘密保持の重要性
○「通報者の所属・氏名等や当該事案が通報を端緒とするものであ ○通報者の同意の手段には電子メールも含みますので、その旨を明
ること等、通報者の特定につながり得る情報は、通報者の書面等
確にするため、「電子メール」を追記することとしました。ただ
による明示の同意がない限り、情報共有が許される範囲外には開
し、後日の紛争を防ぐ観点から記録に残らない電話等による同意
示しない」とあるが、毎回書面でやりとりすることは現実的では
の取得は避けるべきものと考えます。
ないと思われる。メールでは満たせないのか。
<修正前>「書面等」
<修正後>「書面や電子メール等」
40
123 Ⅲ1(1)①
秘密保持の重要性
○通報の秘密保持に関する記載を充実させ(「秘密保持の重要性」 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
(Ⅲ1(1)①②)、「外部窓口担当者の秘密保持」(Ⅲ 1
(2)②)、「個人情報の保護」(Ⅲ1(3)①)及び「調査と
個人情報の保護」(Ⅲ1(4)①))、匿名の通報も受け付ける
ことを求める(「匿名通報の受付と実効性の確保」(Ⅲ1(3)
③))などしており、これらは通報者の秘密保持を強化し、通報
者が不利益を受ける可能性を低減させるものとなり得る。
124 Ⅲ1(1)②
秘密保持の重要性
○適切な内容であり、賛成する。
125 Ⅲ1(2)①
(外部窓口の整備)
○全ての事業者に外部窓口設置を求めることは、やや行き過ぎた要 ○本ガイドライン案は、「可能な限り事業者の外部に通報窓口を整
備することが適当である」(案Ⅱ1(2)①)としているに止ま
請のようにも考えられる。
り、また、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に応じた適切
【理由】
な取組を行うこと」を妨げるものではない(案Ⅰ3②)ため、御
内部のヘルプラインに加えて、外部窓口まで設置可能か、又は容
指摘の点にも十分に配慮しているものと考えます。
易か否かは、事業者規模や経営状態にもより、また業種・業態に
よって違法状態のリスクがどの程度存在するかにもよるのであ
り、全事業者に対して一律に設置を求めることは、やや過大な要
求になる可能性がある。
126 Ⅲ1(2)①
(外部窓口の整備)
○公益通報者の保護について、従来以上に詳細な記載でその強化を ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
推進しようとする意志は、外部窓口の充実・活用への示唆等を含
め、かなり進んだことが認められる。
127 Ⅲ1(2)①
(外部窓口の整備)
○素案では外部窓口の設置を促していますが、外部窓口は受信と発 ○本ガイドライン案には、「外部窓口担当者の秘密保持」(案Ⅲ1
信の中継機能だけがあれば良いのではなく、倫理性、守秘性、情
(2)②)、「外部窓口の評価・改善」(案Ⅲ1(2)③)、
報の完全性、可用性及び通報受信後の事実確認調査を見越した傾
「第三者による検証・点検等」(案Ⅱ3(1)④)等、外部窓口
聴能力、記録の確保などが同時に求められると考える。素案にそ
の質の確保に関する事項についても記載されていると考えます。
ういった記載が必要ではないか。
128 Ⅲ1(2)①
(外部窓口の整備)
○経営上のリスクに係る情報を把握する機会を拡充する方策とし ○「公益通報者保護制度に関する実態調査報告書」(平成 25 年6月
消費者庁)P22~23 によれば、通報をする場合に名前を明らかに
て、必ずしも外部窓口の設置が必要とは限らず、調査は社内組織
するかどうかという質問に対し、「明らかにしない」が7割を超
で行う必要があることを踏まえれば社内窓口の充実を図ることも
え、その理由として、「実名通報には不安がある」が約7割、
十分考えられる。「拡充するため、事業者の外部(例えば、顧問
「不利益な取扱いを受けるおそれがある」が約6割という結果で
弁護士等の法律事務所や民間の専門機関等)にも通報窓口を整備
あったことにも鑑みると、匿名性確保のための有効性が指摘され
することも考えられる。」とすべきである。
ている、事業者の外部に通報窓口を整備することは「適当であ
る」と考えます。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
○なお、本ガイドライン案は、「可能な限り事業者の外部に通報窓
口を整備することが適当である」(案Ⅱ1(2)①)としている
に止まり、また、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に応じ
41
た適切な取組を行うこと」を妨げるものではありません(案Ⅰ3
②)。
129 Ⅲ1(2)①
(外部窓口の整備)
○外部に窓口を置くことを原則・第一選択とするようなガイドライ ○本ガイドライン案では、「経営上のリスクに係る情報を把握する
機会の拡充に努めることが適当である。」(案Ⅱ1(1)③)と
ンの記載については、事業者として反対を表明する。全くの第三
いう文脈の中で、「法律事務所や民間の専門機関等に委託する
者的な外部窓口が最適かについては、評価が分かれるからであ
等、事業者の外部に設置すること」も掲げているに止まり、「外
る。例えば、通報の内容を外部窓口がどこまで理解できるのかと
部に窓口を置くことを原則・第一選択とする」ものではありませ
いった観点からは、ある程度付き合いがあり事業者の事業内容を
ん。
理解している顧問弁護士事務所でないと務まらない場合もあり得
る。また、外部窓口を設けても、結局のところブーメランのよう
に事業者内のしかるべき部門に問い合わせや調査で話が戻ってく ○調査実施等は事業者自身が行う方が合理的であることも少なくな
いとも考えられ、また、外部窓口は匿名性確保という機能に特化
るのが通例であり、その意味からも外部窓口が原則・第一選択と
させるという運用の在り方も十分に想定されます。
して推奨されると受け取れる記載については不適当である。むし
ろ、外部窓口の整備も選択肢に含めた複数の窓口の整備を推奨す
るほうが、事業者の運営上も、またそれらを選択できる通報者の
利益にも資すると考える。
130 Ⅲ1(2)②
○適切な内容であり、賛成する。
(外部窓口担当者の秘
密保持)
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
131 Ⅲ1(2)②
○電子メールや電話での通報も多い中、通報者の同意を確認する手 ○御指摘を踏まえ、「電子メール」を追記することとしました。た
(外部窓口担当者の秘
段として、電子メールによる同意や、電話による口頭での同意で
だし、後日の紛争を防ぐ観点から記録に残らない電話等による同
密保持)
も可である旨を明示するべきである。
意の取得は避けるべきと考えます。
<修正前>「書面等」
<修正後>「書面や電子メール等」
132 Ⅲ1(2)③
○中立である外部の通報窓口の評価を更に第三者に実施させること ○外部の通報窓口も様々であると思われるため、例えば、第三者の
目も活用しつつ外部窓口の実効性や信頼性を担保するための措置
(外部窓口の評価・改
は屋上屋を重ねるものであり、コスト面等からも現実的ではな
を適切に講じていくことは、有益であると考えます。
善)
い。従業員への匿名のアンケートについても、実際に通報した者
にしか実質的な評価はできないはずであり、従業員への匿名のア
ンケートを定期的に実施するという趣旨が不明である。定期的に ○また、実際に窓口を利用した経験のある従業員のみならず、利用
者となり得るその他全ての従業員から見た窓口の認知度や信頼性
外部の通報窓口と企業においてコミュニケーションを取る等で企
等を把握し改善につなげていくことは、内部通報制度の実効性の
業自ら評価することが適切である。本記載は全部削除すべきであ
向上を図る上で、有益であると考えます。
る。
○なお、「定期的に認知度や信頼性を検証するためには、アンケー
トの実施が有効となります。」といった指摘もあると承知してお
42
ります(出典:「内部通報制度ガイドライン」(経営法友会法務
ガイドブック等作成委員会編)P36)。
133 Ⅲ1(2)③
○適切な内容であり、賛成する。
(外部窓口の評価・改
善)
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
134 Ⅲ1(2)③
○中立・公正な第三者等による点検を行うことが推奨されている ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承るとともに、今
後の業務の参考とさせていただきます。
(外部窓口の評価・改
が、外部窓口事業者に求められる基本要件(例えば、倫理性、守
善)
秘性、情報の完全性、可用性および通報受信後の事実確認調査を
見越した傾聴能力、記録の確保等)を明示すべきではないでしょ
うか。その上で、ガイドラインの公表とは別の手段で外部窓口の
具体的な選定基準を詳細に定めることができれば更に良いものに
なる。
135 Ⅲ1(2)③
○中立・公正な第三者等による点検とは、具体的にはどのような ○例えば、事業者におけるCSRや環境等に係る取組の信頼性確保
(外部窓口の評価・改
者・手法を想定しているのか不明である。内部通報制度の整備・ のために、当該取組についての第三者審査や保証を行う民間の専門
善)
運用については、社外役員を含む取締役・監査役により監視・監 機関も存在していると認識しており、そのような機関の活用も一つ
督が行われており、これに加えて、更に別の第三者に点検させる の選択肢として考えられます。
のは屋上屋を架すものである。
○近時の企業不祥事において、
・経営トップの意向によって不適切な会計処理が行われている案
件において、内部統制が全く機能していなかった事案
・経営層自身が隠ぺいを指示又は承認するという状況で、内部通
報制度が機能せず、不正が継続していた事案
などが発生していることにも鑑みると(「公益通報者保護制度の
実効性の向上に関する検討会」第1次報告書(平成 28 年3月)P
3参照)、必ずしも「内部通報制度の整備・運用については、社
外役員を含む取締役・監査役により監視・監督が行われており」
とは言い切れないものと考えられ、上記のような事案に対しても
適切に対処するためには、第三者による点検は有益であると考え
ます。
○本ガイドライン案は、社外役員を含む取締役・監査役等による監
視・監督の運用の実情等に照らし「各事業者の規模や業種・業態
等の実情に応じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではあり
ません(案Ⅰ3②)。
○なお、「中立・公平な第三者等による点検」には各事業者の実情
に応じた柔軟な対応が考えられることから、下記のとおり修文す
ることとしました。
43
<修正前>「(略)必要な措置を講じることが適当である。」
<修正後>「(略)必要な措置を講じることが望ましい。」
○「中立・公正な第三者等による点検」については、必ずしも外部
の評価機関等による点検に限られるものではなく、中立・公正が
担保されているのであれば、例えば社外取締役や監査役等による
点検も、含まれ得るものと考えられます。
136 Ⅲ1(3)①
(個人情報の保護)
○第二の○において、「関係者の固有名詞を仮称表記にする」こと ○一般に、通報事案に係る記録・資料において関係者の固有名詞を
が必要とされているが、あくまで対応の例示である旨を明確にす
仮称表記にすることは、個人情報保護の徹底のために有益である
べきである。
と考えられます。
○なお、個人情報保護の徹底を図るための方策には、多様なものが
考えられるため、御指摘を踏まえ「例えば」を追記することとし
ました。
<修正前>「また、以下のような措置を講じ(略)」
<修正後>「また、例えば、以下のような措置を講じ(略)」
137 Ⅲ1(3)①
(個人情報の保護)
○適切な内容であり、賛成する。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
138 Ⅲ1(3)①
(個人情報の保護)
○通報受信手段としてWEBフォームを活用する企業があります。 ○御指摘の点については、実質的には、「第三者による検証・点検
等」(Ⅱ2(1)④)や「評価・改善」(Ⅳ2①)に含まれ得る
WEBフォームは匿名通報を受信する業務の性質上、アクセス者
ものと考えます。
を認証することが困難なため一定レベルのセキュリティを保つこ
とは簡単なことではないと考えます。専門家による診断等の必要
性について明記してはいかがか。
139 Ⅲ1(3)①
(個人情報の保護)
○関係者の個人情報を保護する方法は、上記のようなものに限られ ○御指摘を踏まえ、個人情報保護の徹底を図るための方策には、多
様なものが考えられるため、「例えば」を追記することとしまし
ず、多様な手段が考えられる。したがって、「以下のような措置
た。
を講じ、個人情報保護の徹底を図ることが必要である」とすべき
ではない。「以下のような措置を講じ、個人情報保護の徹底を図
<修正前>「また、以下のような措置を講じ(略)」
ることが考えられる」とすべきである。
<修正後>「また、例えば、以下のような措置を講じ(略)」
○また、仮称表記には、通報事案の処理を迅速に進めることが困難
になったり、表記の方法によっては個人を絞りこむことにつなが
ったりする(例えば、A子と記載すれば、関係者の性別が女性と ○なお、仮称表記の仕方は必ずしも人物名を念頭に置いたものでは
特定されてしまう。)デメリットもある。したがって、「関係者
なく、御指摘のようなケースでは性別を推測させるA子とする必
の固有名詞を仮称表記にする」ことは、削除すべきである。
然性はなく、単にAで良いと考えられます(逆に男性であるAを
44
あえてA子とするという仮称表記は匿名性確保の観点から有効な
場合もあると考えられます。)。さらに、例えば受付番号のよう
な数字を用いた表記も考えられ、個人を絞り込むことにつながら
ない様々な工夫が考えられます。また、仮称表記であることが事
案処理の迅速性を損なうという場合としてどのような場合を想定
されているのかは不明ですが、コンピュータソフトの各種機能
(例えば特定の用語の置き換え機能等)を活用することにより事
案処理の迅速性を害することも十分避けられるものと考えます。
140 Ⅲ1(3)①
(個人情報の保護)
○コンプライアンス維持に内部通報制度は必須のものであり、より ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承るとともに、今
後の業務の参考とさせていただきます。
良い会社を作っていくためにも重要な仕組みだと確信する。
ただ特に中小企業においては、まだまだ内部通報の価値を経営者
側が理解していないケースが多く、また内部通報者が特定される
ケースも多いと思われる。
内部通報者には、解雇、減給に至らないまでも、人事評価での主
観的な低評価にもつながりかねない。
また、企業の秘密保護、個人情報の保護の観点から、守秘義務に
ついて法定担保されている国家資格者で、人事労務の専門家であ
る社会保険労務士制度を活用いただければ、企業にとっても労働
者にとっても安全安心で、内部通報制の運用拡大にも貢献でき
る。
141 Ⅲ1(3)②
○通報者本人が自らの情報を管理することはあくまで自己責任であ ○事業者の側が、どれほど通報者保護や匿名性確保のための努力を
(通報者本人による情
ることを明記すべきである。企業又は通報先に理解させる義務を
徹底しても、通報者自身による職場での言動や振る舞いから通報
報管理)
負わせることは過剰であり、本人が理解せず、自ら情報を漏洩し
者であることが推認され、通報者に対する不利益な取扱いが生じ
た場合に、理解させなかった企業又は通報先が責任を負うかのご
た場合には、事業者のそれまでの努力を全て無にすることになり
とき記載は不適切である。
かねません。
○従業員に対する制度の周知の一環として、また、窓口担当者と通
報者とのやりとりの一環として、自分が通報者であることを周囲
に悟られかねない言動や振る舞いは慎むことが適当である旨を従
業員に伝えていくことは、特段の負担になるとは思われず、ま
た、事業者自身の利益にもつながる重要な取組であると考えま
す。
○なお、御指摘のとおり、個々のケースに応じて適切な対応を取る
ことも必要と考えられることから、下記のとおり修文することと
しました。
45
<修正前>「(略)通報者本人にも十分に理解させることが必要
である。」
<修正後>「(略)通報者本人にも十分に理解させることが望ま
しい。」
142 Ⅲ1(3)②
○適切な内容であり、賛成する。
(通報者本人による情
報管理)
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
143 Ⅲ1(3)②
○通報者本人が秘匿されるための権利を放棄することは、通報者の ○事業者の側が、どれほど通報者保護や匿名性確保のための努力を
(通報者本人による情
判断に基づく自己責任の範疇であり、あえてガイドラインに記載
徹底しても、通報者自身による職場での言動や振る舞いから通報
報管理)
する必要はない。
者であることが推認され、通報者に対する不利益な取扱いが生じ
た場合には、事業者のそれまでの努力を全て無にすることになり
かねません。
○従業員に対する制度の周知の一環として、また、窓口担当者と通
報者とのやりとりの一環として、自分が通報者であることを周囲
に悟られかねない言動や振る舞いは慎むことが適当である旨を従
業員に伝えていくことも考えられ、さらに、事業者自身の利益に
もつながる取組であるとも考えられます。
○なお、御指摘のとおり、個々のケースに応じて適切な対応を取る
ことも必要と考えられることから、下記のとおり修文することと
しました。
<修正前>「(略)通報者本人にも十分に理解させることが必要
である。」
<修正後>「(略)通報者本人にも十分に理解させることが望ま
しい。」
144 Ⅲ1(3)②
○通報者本人から情報流出した場合、被通報者や関係者同様に漏え ○御指摘のようなケースが懲戒処分に当たるか否かについて一律に
(通報者本人による情
いに対して懲戒処分を課すことは可能か。
判断することは困難であり、漏えいした情報内容や影響等を総合
報管理)
的に勘案して、個別に判断されるべきものと考えます。
145 Ⅲ1(3)③
○全事業者に対して「匿名通報の受付」とその対応まで要請するの ○御指摘のような問題への対策としては、例えば、匿名の通報に関
(匿名通報の受付と実
はやや行き過ぎのきらいがあるように考えられる。「望ま し
しては「ネット回線」を通じた受付を行わないといった運用が考
効性の確保)
い。」程度の表現ではどうか。
えられるように思われます。
【理由】
46
ネット回線を通じて匿名情報を収集する場合、時には無責任又は ○また、外部窓口を活用することによって、外部窓口に対しては顕
名で通報相談を行うこととするが、事業者側には通報者の個人情
悪戯で不確実な情報が大量に寄せられるようなことが事案によっ
報は捨象して通報内容だけを伝達するといった工夫を講じること
ては報告されている。やはり原則としては顕名の通報とし、しか
も考えられます。
し、問題の重大性によっては匿名通報に対しても対応を検討すべ
きである程度の表現で足りると考えられる。
○さらに、通報窓口の連絡先は、従業員にしか開示しないようにし
たり、匿名の通報は許容するものの従業員であることは何らかの
方策によって確認するといった工夫を講じることも考えられま
す。
146 Ⅲ1(3)③
○匿名通報の受信については、通報者の安心感を高めるという点で ○本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業態等の実情に応じた
適切な取組を行う」(案Ⅰ3②)ことを妨げるものではないの
(匿名通報の受付と実
不可欠なものと理解しております。しかし、一方で多くの通報事
で、御指摘のような方法も否定するものではありません。
効性の確保)
案の解決に通報者の協力が欠かすことができないことも事実であ
り、調査担当者が直接通報者と面談した上で事案の解決を図るこ
とは重要な手続ともなっている。全ての事案で匿名を保持したま
ま解決することは難しい、という点についても付記してはいかが
か。
147 Ⅲ1(4)①
○「工夫を講じることが考えられる」といった記載に改め、講じる ○御指摘を踏まえ、「例えば」を追記することとしました。
(調査と個人情報の保
べき工夫が例示にすぎないことを明確にすべきである。
護)
<修正前>「調査の端緒が通報であることを関係者に認識させな
いよう、以下のような工夫を講じることが必要である。」
<修正後>「調査の端緒が通報であることを関係者に認識させな
いよう、例えば、以下のような工夫を講じることが必要であ
る。」
148 Ⅲ1(4)①
○「(1)秘密保持の重要性」の一つ目の○(一般的な情報共有の ○調査協力者や経営幹部等は、必ずしも、「通報者の特定につなが
り得る情報」を「共有する範囲」(案Ⅲ1(1)①)に含める必
(調査と個人情報の保
範囲)と、二つ目の○(経営幹部や調査協力者等との情報共有の
要性はないものと考えられます。そして、当該「共有する範囲」
護)
範囲)、「(4)調査実施における秘密保持」(調査担当者との
以外の者に「情報を伝達する」(案Ⅲ1(1)②)場合には、当
情報共有の範囲)の関係が不明確である。少なくとも事業者が真
該範囲を必要最小限に限定することが必要であると考えられま
に必要不可欠と判断する場合、調査担当者も通報者等の特定につ
す。
ながり得る情報について、通報者等の同意なく情報を共有できる
ことを明確にすべきである。
○個人情報保護の徹底は通報者保護の観点から特に重要といえ
(「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」第1次
○「通報者が特定されることを困難にするため」慎重な調査は必要
報告書(平成 28 年3月)P6参照)、本人の同意を得ることの重
であるが、パワハラなどに対しては、通報者の同意を得た上で、
要性は実例とともに把握しております(第2回「公益通報者保護
具体的な行為を特定しないと解決に至らない。また、事案の緊急
制度の実効性の向上に関する検討会」参考資料〔参考2-1〕P
性や重要性等に応じて、工夫を講じることが困難な場合もあり得
3参照)が、通報者の同意なしに情報共有が行われるべき必要性
る。通報者等が特定されることを困難にするための工夫について
については特に把握しておりません。
は、「以下のような工夫を講じることが必要である」ではなく
47
「以下のような工夫を講じることが考えられる」とすべきであ
る。
○なお、御指摘の趣旨も踏まえ、通報者等が特定されることを困難
にする方策には多様なものが考えられることから、「例えば」を
追記することとしました。
<修正前>「調査の端緒が通報であることを関係者に認識させな
いよう、以下のような工夫を講じることが必要である。」
<修正後>「調査の端緒が通報であることを関係者に認識させな
いよう、例えば、以下のような工夫を講じることが必要であ
る。」
149 Ⅲ2①
○通報者が通報したことによる解雇・不利益扱いの禁止がある。通 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
(解雇・不利益取扱い
報者に不利益な取扱いをしてはならないとあるが、通報者を守る
の禁止)
ことはこの公益通報者保護法が成果を上げるにはとても重要な課
題である。
150 Ⅲ2①
○適切な内容であり、賛成する。
(解雇・不利益取扱い
の禁止)
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
○御指摘の趣旨を踏まえ、第2項を設け、「逐条解説 公益通報者
151 Ⅲ2①
○具体例示に、以下文言を追記すべきと考える。
保護法」(平成 28 年4月 消費者庁消費者制度課編)P126 にお
(解雇・不利益取扱い ・内部規程や公益通報者保護法の要件を満たす通報(中略)を理由
ける「不利益な取扱い」の内容についての記載を基に、次のとお
の禁止)
として、通報者等や関係会社・取引先に対し、解雇・不利益取扱
り不利益な取扱いの具体的内容を明記することとしました。
い(懲戒処分、降格、減給、配転、出向、転籍、退職強要、要注
意者対象者名簿への掲載、継続的取引等の停止・解除といった報
<修正前>「(略)通報者等に対し、解雇・不利益取扱い(懲戒
復的不利益取扱い、損害賠償請求、事実上の嫌がらせ等)をして
はならない。
処分、降格、減給、損害賠償請求、事実上の嫌がらせ等)をし
【理由】
てはならない。」
「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」第1次報
告書(平成 28 年3月)P44 に記載の「禁止される不利益取扱い
<修正後>「(略)通報者等に対し、解雇その他不利益な取扱い
の内容」を的確に反映する観点から、通報者等が受ける労務上の
をしてはならない。
不利益取扱い、関係会社・取引先が受ける不利益取扱いの具体的
な内容について、明確化すべきと考える。例示を記載する以上、
一般的に考え得る不利益取扱いは記載すべきと考える。
○前項に規定するその他不利益な取扱いの内容としては、具体的
には、以下のようなものが考えられる。
 従業員たる地位の得喪に関すること(退職願の提出の強要、
労働契約の更新拒否、本採用・再採用の拒否、休職等)
48
 人事上の取扱いに関すること(降格、不利益な配転・出向・
転籍・長期出張等の命令、昇進・昇格における不利益な取扱
い、懲戒処分等)
 経済待遇上の取扱いに関すること(減給その他給与・一時
金・退職金等における不利益な取扱い、損害賠償請求等)
 精神上生活上の取扱いに関すること(事実上の嫌がらせ
等)」
152 Ⅲ2①
○不利益な取扱いについては、ある程度の基準を事前に定めておか ○異動の記録の残し方に係る御指摘等につきましては、今後の業務
の参考とさせていただきます。
(解雇・不利益取扱い
ないと、社内での認定が非常に難しくなることが考えられます。
の禁止)
異動か左遷か、配置転換か担当外しか、は外見上の区別が簡単に
はできない。不利益取扱い禁止を厳格に運用するためには、弁護
士等の第三者の関与や、(退職者についても考慮し)不利益取扱
いか否かを事後に判定できる、異動の記録の残し方を義務付ける
必要があるのではないか。
153 Ⅲ2①
○現行のホームページ上のQA上(http://www.caa.go.jp/plannin ○御指摘のような「通報者が公益通報するために社外秘である書類
を持ち出したり権限を逸脱した行為を行った場合に、法令や内部
(解雇・不利益取扱い
g/koueki/gaiyo/faq-ho-seido.html#q19)には、「Q21通報する
規則に照らしどのように通報者を取り扱うのが適切か」は、いか
の禁止)
ために、労働者が法令や内部規則に違反して、法令違反行為を証
なる「社外秘」なのか、また、いかなる「法令」や「内部規則」
明する資料等を持ち出した場合、本法の規定により不利益な取扱
に照らすのかといった点に依存せざるを得ず、具体的な事案ごと
いは禁止されるか。A 通報者による通報が本法の「公益通報」(
に実質的に判断されるべきものであり、一律に述べることは困難
本法第2条第1項各号列記以外の部分)に当たる場合、公益通報
であると考えます。
を理由とした解雇等の不利益な取扱いは本法の規定により禁止さ
る。しかし、それとは別に、法令違反や内部規則違反を理由とし
た不利益な取扱いについては、事例ごとに判断されることとなり ○なお、本ガイドライン案は、基本的に、各事業者内部において構
築される内部通報制度に係るものです。御指摘のような「法令違
ます。」との記載がある。このような判断がグレーになりかねな
反行為を証明する資料等を持ち出した場合」に関しては、一般
い事態にこそガイドラインが必要なのではないか。通報者が公益
に、事業者外部(行政機関、報道機関等)への通報に際して論じ
通報するために社外秘である書類を持ち出したり権限を逸脱した
られ得る問題であると考えます。
行為を行った場合に、法令や内部規則に照らしどのように通報者
を取り扱うのが適切かについて、QAよりも踏み込んだより明確
な基準をガイドライン上示すほうが、ガイドラインの趣旨にかな
うのではないか。
154 Ⅲ2②
○通報等をしたことを理由として解雇・不利益取扱いを行った者に ○違反者に対して講じるべき措置の内容や程度は、個々の事案にお
(違反者に対する措
対しては懲戒処分その他適切な措置を講じることが必要である、
ける違反の程度や情状等の諸般の事情を総合的に考慮して、各事
置)
とあるが懲戒の内容は様々である。
業者が適切に判断することが適切であると考えます。
○懲戒解雇など厳罰をもって処することを明示すべきである。
49
155 Ⅲ2②
○内容は適切であるが、前段の「通報等をしたことを理由として解 ○御指摘の内容の「その理由を明示したか否かを問わず」の部分
は、原案においても当然の前提としておりますので、あえて明示
(違反者に対する措
雇・不利益取扱いを行った者に対しては」の部分は、「(その理
する必要性は特にないものと考えます。
置)
由を明示したか否かを問わず)通報等をしたことを理由として、
当該通報者等に対して解雇・不利益的取扱いを行った者に対して
は」としてはどうか。
【理由】
文意を少し明確化した。
156 Ⅲ2②
○不利益な取扱いには、権限のある者からの上からの圧力以外に ○本ガイドライン案においては、体制の整備・運用に係る名宛人は
原則として事業者ですが、解雇その他不利益な取扱いの禁止に係
(違反者に対する措
も、同僚など横方向からの無視等により職場で孤立させる等の嫌
る名宛人は、人事や業務に係る権限を行使した個人や事実上の嫌
置)
がらせも排除されるものではないと理解できる。一方で、Ⅲ2
がらせ等をした個人も想定されます。
(違反者に対する措置)において、「通報したことを理由として
解雇・不利益取扱いを行った者に対しては、」とあるが、事実上
の嫌がらせ以外の不利益取扱い(懲戒処分、降格、減給、損害賠 ○なお、各種の法律上、労働者に対して解雇その他不利益な取扱を
した「者」を名宛人として、当該行為を禁止している用例も複数
償請求)については、一定の組織を備えた事業者であればこれら
あることに鑑みると、御指摘のような問題は特にないものと考え
を行うのは事業者としての判断であり、個人である「者」に対し
ます。
懲戒処分その他適切な措置を講じるという書き方は記載に一貫性
がない。本ガイドラインが、民間事業者を名宛人とするものであ
るとの構成からして、また、Ⅲ2(違反者に対する措置)の文脈
においても、事業者に対する「適切な措置」なのか、不利益行為
を行った者や事業者としての意思決定に関与した者に対する「懲
戒処分その他適切な措置」を求めるものなのか、整合的な記載を
お願いしたい。なお、上記の趣旨に鑑み、事実上の不利益取扱い
については、「~してはならない。」ではなく「~させてはなら
ない。」との記載が正確であると思われる。
157 Ⅲ2②
○不利益取扱の抑止通報等をしたことを理由として、不利益取扱い ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
(違反者に対する措
を行った者や通報等に関する秘密を漏洩した者に対する懲戒処分
置)
その他適切な措置を講じること(「違反者に対する措置」(Ⅲ-
2②))は、そのような行為を抑止し、通報者が不利益を受ける
可能性を低減させるものとなり得る。
158 Ⅲ2③
(予防措置)
○適切な内容であり、賛成する。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
159 Ⅲ2③
(予防措置)
○御指摘の、通報者が不利益な取扱いを受けた際の「救済・回復」
○(予防措置)の後に、以下項目を新たに設けるべきと考える。
については、Ⅲ2①に第3項を設けて「通報等をしたことを理由
(救済・回復の措置)
として、通報者等が解雇その他不利益な取扱いを受けたことが判
○通報等をしたことを理由として解雇・不利益取扱いを受けた通
明した場合、適切な救済・回復の措置を講じることが必要であ
報者等に対する適切な救済・回復の措置を講じることが必要で
る。」の一文を追記することとしました。
ある。
【理由】
50
「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」第1次報
告書(平成 28 年3月)P7に記載の「不利益な取扱いを受けた者
に対する救済・回復措置」を的確に反映する観点から、不利益取
扱いの禁止だけではなく、通報者が不利益取扱いを受けた際の
「救済・回復」についても、ガイドラインに明記すべきと考える。
そのことが、通報者の安心、内部通報制度の活用促進に寄与する
ことに加え、本来発生させてはならない不利益取扱いが生じてし
まった際の通報者保護にもつながる。また、Ⅳ1通報者等に係る
フォローアップには、「不利益取扱いが認められる場合には、経
営幹部が責任を持って救済・回復するための適切な措置を講じる
ことが必要」と記載されているが、不利益取扱いが発生してから
では遅く、未然に防止する観点からも、「救済・回復」に係る事
項をあらかじめ内部規程に明記すべきと考える。
160 Ⅲ3
○いわゆる社内リニエンシーは、懲戒処分等が減免されることか ○実際に社内リニエンシー制度を導入している企業も存在しており
ますが、それらの制度において、御指摘のような点は特に問題に
自主的に通報を行った
ら、違法・違反行為を助長しかねない危険性があり、また、違
なってはいないものと認識しております。
者に対する処分等の減
法・違反行為を行った本人が懲戒処分を免れる目的で悪用するこ
免
とも想定され、内部通報制度の趣旨が損なわれかねない。さら
に、例えば、業務上横領や重要な営業機密の持ち出し等、懲戒解 ○なお、「不正者本人が通報した場合に処分を減軽する制度があれ
ば、本人が不正行為を中断し、自ら通報されることが期待されま
雇処分以外の処分が考えられない事案も想定されよう。公益通報
す」、「処分減軽を何らかの形で明確化することを今後の検討課
者保護法に直接規定されているわけではない内部通報制度におい
題として捉えておくことは必要であると思われます」(出典:
て、通報した違反者をどのように処分するかは、そもそも各企業
「内部通報制度ガイドライン」(経営法友会法務ガイドブック等
の判断に委ねられるべきものである。いまだ社内リニエンシーに
作成委員会編)P39)といった指摘が民間企業関係者による委員
ついての社会的議論が熟していない中で、ガイドラインに記載す
会において平成 16 年になされてから既に約 12 年が経過している
ることは甚だ不適切である。本記載は全部削除すべきである。
こと、また、上述のとおり実際に社内リニエンシー制度を導入し
ている企業も存在していること、さらに、社内リニエンシー制度
の導入を含めたガイドライン改正の方向性については、経済界を
含む各界の有識者・実務家からなる検討会で昨年度に約1年間か
けて議論された結果をまとめた報告書(「公益通報者保護制度の
実効性の向上に関する検討会」第1次報告書(平成 28 年3月)P
7)にも明記されていることからも、本記載は必要なものである
と考えます。
○なお、内部通報制度を有効に機能させ、「コンプライアンス経営
の推進を図るため」の方法は、自主的に通報を行った者に対する
処分等の減免のほかにも考えられることから、御指摘の趣旨も踏
まえ、下記のとおり修文することとしました。
51
<修正前>「(略)問題の早期発見・解決に協力した場合には、
当該者に対する懲戒処分等を減免する仕組みを整備することが
適当である。」
<修正後>「(略)問題の早期発見・解決に協力した場合には、
例えば、その状況に応じて当該者に対する懲戒処分等を減免す
ることができる仕組みを整備することも考えられる。」
161 Ⅲ3
○通報者の通報に必要な資料の取得については、不正の利益を得、 ○本ガイドライン案は、基本的には、各事業者内部において構築さ
自主的に通報を行った
他人に損害を与え、又はその他不正の利益を図る目的でない限
れる内部通報制度に係るものです。御指摘のような「通報者の通
者に対する処分等の減
り、公益通報を行うために必要な資料の取得に係る行為が懲戒処
報に必要な資料の取得行為」に関しては、一般に、事業者外部へ
免
分に該当しない旨の記載が盛り込まれておらず、不十分である。
の通報に際して論じられ得る問題であると認識しております。
162 Ⅲ3
○いわゆる「社内リニエンシー」の目的と方向性については賛同で ○実際に社内リニエンシー制度を導入している企業も存在していま
すが、それらの制度において、御指摘のような点は特に問題にな
自主的に通報を行った
きるが、このような制度は、弊害も考えられるのであり、本ガイ
ってはいないものと認識しております。御指摘のような点は、各
者に対する処分等の減
ドラインにより一律に要請することが適切か否かについては議論
事業者における適切な運用によって十分に回避することが可能で
免
の余地がある。
あると思われます。
【理由】
社内リニエンシーの弊害としては、例えば当該通報対象事実たる
違法行為の首謀者格であった職員だけがいち早く自主的通報を行 ○なお、「法令違反等に係る情報を可及的速やかに把握し、コンプ
ライアンス経営の推進を図るため」の関連する方策には、様々な
い、自らの指示に従わせて違法行為を実行させていた部下の職員
あり方が考えられることから、下記のとおり修文することとしま
らだけに責任を押し付けてしまうというような弊害が想定され
した。
る。しかし、他方において確かに違法実態を可及的速やかに発
見・摘発するという目的からすると有用な制度とは考えられる
<修正前>「(略)問題の早期発見・解決に協力した場合には、
が、上記のような倫理的な疑問点も存在するので、同制度の採用
当該者に対する懲戒処分等を減免する仕組みを整備することが
の可否については各企業体の個別判断に委ねざるを得ないのでは
適当である。」
ないかと考える。
<修正後>「(略)問題の早期発見・解決に協力した場合には、
例えば、その状況に応じて当該者に対する懲戒処分等を減免す
ることができる仕組みを整備することも考えられる。」
163 Ⅲ3
○従業員の処分等については、就業規則等の規定によるものとして ○今後の業務の参考にさせていただきます。
自主的に通報を行った
いるが、現状では、就業規則等に従業員の処分等を減免する場合
者に対する処分等の減
について定めた規定は設けられていない。今後、自主的に通報を ○なお、内部規程例及び第3回「公益通報者保護制度の実効性の向
免
行った者に対する処分等の減免に関する規定例等を示す予定はあ
上に関する検討会」参考1(P10~11)では、実際に社内リニエ
るか。
ンシー制度を導入している企業における内部規程の例を紹介して
おります。
52
○違法行為又は不法行為等に加担したものに対するリニエンシー制 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
164 Ⅲ3
度の導入による公益の確保についても、新たに言及したことで今
自主的に通報を行った
後のガバナンスの在り方への明確な方向付けがなされたと考え
者に対する処分等の減
免
る。
165 Ⅲ3
○速やかな解決を図るためにも、調査着手後の協力についての減免 ○御指摘を踏まえ、「調査開始前に」を削除することとしました。
に関する記載も検討してみてはいかがか。
自主的に通報を行った
者に対する処分等の減
<修正前>「(略)法令違反等に関与した者が、調査開始前に自
免
主的な通報や調査協力をする等、問題の早期発見・解決に協力
した場合には、(略)」
<修正後>「(略)法令違反等に関与した者が、自主的な通報や
調査協力をする等、問題の早期発見・解決に協力した場合に
は、(略)」
166 Ⅲ3
○自主的に通報を行った者に対する処分等の減免(社内リニエンシ ○
自主的に通報を行った
ー)については、例えば、横領を行った者自らが通報を行った場 ○「法令違反等に係る情報を可及的速やかに把握し、コンプライア
ンス経営の推進を図るため」の関連する方策には、様々なあり方
者に対する処分等の減
合に、司法が有罪と判断する一方で、社内規程上は、懲戒処分の
が考えられることから、下記のとおり修文することとしました。
免
対象とはしないとすることが、事業者の対応として現実的でな
く、また、違法行為をしても自主的に通報すればよいという誤っ
<修正前>「問題の早期発見・解決に協力した場合には、当該者
た認識の広がりによる社内のモラル低下、経営に著しい損害を与
に対する懲戒処分等を減免する仕組みを整備することが適当で
えた違法行為の主導者が自主的に通報したような場合に当該主導
ある。」
者の処分が減免されることへの社内外の納得感の欠如やイメージ
低下の懸念等、様々なデメリットがあることから、導入の適否に
<修正後>「問題の早期発見・解決に協力した場合には、例え
ついては各事業者の判断に委ねるべきであり、「仕組みを整備す
ることが適当である」とすべきではない。「仕組みの整備を検討
ば、その状況に応じて当該者に対する懲戒処分等を減免するこ
することも一例として考えられる。」とすべきである。
とができる仕組みを整備することも考えられる。」
167 Ⅲ3
○社内リニエンシーの導入いわゆる社内リニエンシー制度の導入 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
自主的に通報を行った
(改正ガイドライン案P11 以下「自主的に通報を行った者に対す
者に対する処分等の減
る処分等の減免」・新旧対照表P13「Ⅲ3」)も、通報者に対し
免
て違法行為等に関与したことを理由に不利益処分がなされる事例
が過去に見られたことから、通報者の保護に資するものとなり得
る。
168 Ⅲ3
○通報者の通報に必要な資料の取得行為の懲戒処分非該当が盛り込 ○本ガイドライン案は、基本的には、各事業者内部において構築さ
自主的に通報を行った
まれておらず、通報者に対する是正措置の有無、内容についての
れる内部通報制度に係るものです。御指摘のような「通報者の通
者に対する処分等の減
通知等の事業者の通報を受けて取り組むべき措置において不十分
報に必要な資料の取得行為」に関しては、一般に、事業者外部へ
免
である。
の通報に際して論じられ得る問題であると認識しております。
53
169 Ⅳ1①
○全ての通報についてフォローアップを行うことは不合理であり、 ○内部通報制度の実効性を高め、コンプライアンス経営を推進する
(通報者等に係るフォ
形骸化のおそれもある。各企業が必要に応じ行えば足りる旨を明
ためには、是正措置及び再発防止策が十分に機能しているか、通
ローアップ)
確にすべきである。
報等を行ったことを理由とした不利益な取扱いが行われていない
かといった点について、原則として、全ての通報についてフォロ
ーアップを行うことが有益であると考えます。
○なお、本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態等の
実情に応じた適切な取組を行うこと」(Ⅰ3参照)を妨げるもの
ではありません。
170 Ⅳ1①
○非常に適切な内容であり、賛成する。
(通報者等に係るフォ
ローアップ)
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
171 Ⅳ1②
○適切な内容であり、賛成する。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
(是正措置に係るフォ 【理由】
ローアップ)
コンプライアンスにおけるPDCAサイクルの考え方(継続的な
システムの常時見直し)に沿った措置であり適切である。
172 Ⅳ1③
○取引先の従業員からの通報について、通報先が「必要な措置」を ○取引先の従業員からの通報について、通報先が必要な措置を講じ
(グループ企業等に係
講じることは非現実的であり、本記載から取引先の従業員からの
ることとしている事業者が存在していることに鑑みると、現実的
るフォローアップ)
通報に関する部分を削除すべきである。
なものであると考えます。
173 Ⅳ1③
○適切な内容であり、賛成する。
(グループ企業等に係
るフォローアップ)
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
○御指摘の趣旨を踏まえ、「通報に係る秘密保持に十分配慮しつ
174 Ⅳ1③
○以下のとおり、文言を修正し、追記すべきと考える。
つ、可能な範囲で、」を追記することとしました。
(グループ企業等に係 ○関係会社・取引先の従業員からの通報を受け付けている場合に
るフォローアップ)
は、その通報内容が当該従業員の在籍している会社に係る通報の
<修正前>「関係会社・取引先からの通報を受け付けている場合
場合と通報を受け付けた会社(親会社等)に係る通報の場合とに
において、通報者等が当該関係会社・取引先の従業員である場
関わらず、当該関係会社・取引先に対して、通報者等本人の置か
合には、当該関係会社・取引先に対して、(略)」
れている状況や、通報者等本人の希望の有無等を慎重に確認した
上で、通報者等へのフォローアップや保護を要請する等、当該関
<修正後>「関係会社・取引先からの通報を受け付けている場合
係会社・取引先において通報者等が不利益取扱いを受けないよ
において、通報者等が当該関係会社・取引先の従業員である場
う、必要な措置を講じることが望ましい。
合には、通報に係る秘密保持に十分配慮しつつ、可能な範囲
また、当該関係会社・取引先に係る通報であった場合には、当該
関係会社・取引先に対して、是正措置及び再発防止策が十分に機
で、当該関係会社・取引先に対して、(略)」
能しているかを確認する等、必要な措置を講じることが望まし
い。
【理由】
54
関係会社・取引先の従業員が通報する内容は、「当該従業員が在
籍している会社に係る通報」と「通報を受け付けた会社(親会社
等)に係る通報」の二通りがあることを明確にすべきと考える。
その上で、「当該従業員が在籍している会社に係る通報」の場
合、通報を受け付けた会社(親会社等)と通報者等本人には雇用
関係はなく、通報を受け付けた会社(親会社等)には、その通報
者等本人を守ることができないため、フォローアップや保護の要
請は、通報者等本人の希望の有無等を確認するなど、慎重に行う
べきと考える。
また、「通報を受け付けた会社(親会社等)に係る通報」の場合
であっても、通報を理由として、関係会社・取引先が通報者等本
人に対して、不利益取扱い行う可能性があるため、フォローアッ
プや保護の要請は、通報者等本人の希望の有無等を確認するな
ど、慎重に行うべきと考える。
175 Ⅳ1③
○関係会社・取引先の従業員が通報者となった場合、「当該関係会 ○本ガイドライン案は「各事業者の規模や業種・業態等の実情に応
じた適切な取組を行う」(案Ⅰ3②参照)ことを妨げるものでは
(グループ企業等に係
社・取引先において通報者が不利益扱いを受けないよう、必要な
なく、各事業者において適切な取組が行われることが期待されて
るフォローアップ)
措置を講じることが望ましい」とされているが、グループ会社で
いるといえ、グループ企業における関係も多様であることを踏ま
も出資比率により親会社からの独立性は様々であり、ましてや取
え「望ましい」と記載しております。
引先は基本的に独立した事業者である。本記述にあるような措置
が実効ある形で執れない懸念がある。また、通報に係る秘密保持
○秘密保持については、案Ⅲ1(1)(秘密保持の重要性)や案Ⅲ
が困難となる可能性も高い。
1(3)(通報の受付における秘密保持)において配慮されてい
以下のように修正すべきである。
ると考えます。
<修正案>
(グループ企業等に係るフォローアップ)
○関係会社・取引先からの通報を受け付けている場合において、 ○なお、御指摘の趣旨を踏まえ、下記のとおり修文することとしま
した。
通報者等が当該関係会社・取引先の従業員である場合には、当
該関係会社・取引先に対して、通報者等へのフォローアップや
<修正前>「関係会社・取引先からの通報を受け付けている場合
保護を要請する等、当該関係会社・取引先において通報者等が
において、通報者等が当該関係会社・取引先の従業員である場
不利益取扱いを受けないよう、秘密保持に十分に配慮しつつ、
合には、当該関係会社・取引先に対して、(略)」
可能な範囲で必要な措置を講じることが望ましい。また、当該
関係会社・取引先に対して、是正措置及び再発防止策が十分に
<修正後>「関係会社・取引先からの通報を受け付けている場合
機能しているかを確認する等、可能な範囲で適切にフォローア
において、通報者等が当該関係会社・取引先の従業員である場
ップすることが望ましい。
合には、通報に係る秘密保持に十分配慮しつつ、可能な範囲
で、当該関係会社・取引先に対して、(略)」
176 Ⅳ2①
(評価・改善)
○内部通報制度の評価・改善を行うことは当然であるが、第三者機 ○近時の企業不祥事において、
関等の活用については各企業の判断に委ねられるべきことであ
・経営トップの意向によって不適切な会計処理が行われている案
る。
件については、内部統制は全く機能していなかった事案
55
・経営層自身が隠ぺいを指示又は承認するという状況で、内部通
報制度が機能せず、不正が継続していた事案
などが発生していることにも鑑みると(「公益通報者保護制度の
実効性の向上に関する検討会」第1次報告書(平成 28 年3月)P
3参照)、第三者機関等の活用は有益であると考えます。
177 Ⅳ2①
(評価・改善)
○適切な内容であり、賛成する。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
【理由】
コンプライアンスにおけるPDCAサイクルの考え方(継続的な
システムの常時見直し)に沿った措置であり適切である。
178 Ⅳ2①
(評価・改善)
○制度の具体的検討や実例の提示、第三者による組織の制度や仕組 ○今後の業務の参考にさせていただきます。
みの検証・点検・評価等の具体的提言等も課題と考える。
179 Ⅳ2①
(評価・改善)
○「中立・公正な第三者機関等を活用した客観的な評価・点検」と ○例えば、CSRや環境に係る取組については、第三者による保証
や審査を受けている事業者も少なくないものと認識しており、そ
は、具体的にはどのような者・手法を想定しているのか不明であ
れらを参考にすることも一つの選択肢として考えられます。
る。内部通報制度の整備・運用は、個別事業の特性に応じて行わ
れるべきであり、画一的な第三者認証などは馴染むものではない
し、そもそも、内部通報制度の整備・運用については、社外役員 ○何らかの一定の指針を参照しつつ、内部通報制度を評価し、より
良いものに改善していくことは、制度の実効性の向上を図る上で
を含む取締役・監査役により監視・監督が行われており、評価・
有益であるといえ、特に画一的・硬直的な制度の整備・運用を招
点検の方法としてもそれで足りる。したがって、「中立・公正な
くものではないと考えます。
第三者機関等を活用した客観的な評価・点検」は削除すべきであ
る。
○また、本ガイドライン案は「各事業者の規模や業種・業態等の実
情に応じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではありません
○「本ガイドラインに準拠していない事項がある場合にはその理
が(案Ⅰ3②参照)、各事業者の実情に応じた取組が客観的・合
由」を評価すべき旨の記述については、削除すべきである。実効
理的な理由を有するものであるかどうかについても、何らかの一
性のある内部通報制度の整備・運用は、事業者の業態、提起され
定の指針を基に検証することは、有益であると考えられます。
る事案に応じて様々であり、画一的・硬直的な制度の整備・運用
は、かえって実効性を削ぐこととなる。
○なお、「中立・公正な第三者等による検証・点検」とは、必ずし
も外部の評価機関等による検証・点検に限られるものではなく、
中立・公正が客観的に担保されている場合には、例えば社外取締
役や監査役等による検証・点検も含まれ得るものと考えられま
す。
○また、御指摘のとおり、評価・点検を行うべき対象等については
多様なものが考えられることから、「例えば」を追記することと
しました。
<修正前>「内部通報制度の実効性を向上させるため、(略)」
56
<修正後>「内部通報制度の実効性を向上させるため、例えば、
(略)」
○さらに、「中立・公正な第三者機関」との表現については、必ず
しも「機関」に限定されず、また、「第三者による検証・点検
等」(Ⅱ3(1)④)における表現と整合させるため、下記のと
おり修文することとしました。
<修正前>「(略)内部監査や中立・公正な第三者機関等
(略)」
<修正後>「(略)内部監査や中立・公正な第三者等(略)」
180 Ⅳ2①
(評価・改善)
○「評価・改善等内部通報制度の評価・改善(評価・改善)」につ ○「具体的な統一フォーマット」の意味が必ずしも明らかではあり
いて、具体的な統一フォーマット(どの部分をどう評価・改善す
ませんが、例えば、本ガイドライン案に掲げられた各事項は、内
るのか)を示してほしい。
部通報制度の評価・改善に当たっての一つの指針としても参考に
なるものと考えます。
181 Ⅳ2②
○ステークホルダーへの積極的な情報提供が実効されることを期待 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
(ステークホルダーへ
する。
の情報提供)
182 Ⅳ2②
○内部通報制度そのものが企業価値の向上につながるものではな ○内部通報制度の位置付けに関しては、「内部統制制度の最後の砦
ともいわれるものであり、通報者が信頼し、安心して意見を言え
(ステークホルダーへ
く、コンプライアンス経営や風通しのよい企業風土そのものの醸
る制度を見直して、十分活用すべき」(出典:株式会社東芝 第三
の情報提供)
成こそが重要である。内部通報制度は従たる制度であり、それを
者委員会「調査報告書」(平成 27 年7月 20 日)P271)といった
対外的に積極的にアピールすることは、主従が逆転した発想であ
評価もあり、必ずしも「従で」あると断定することはできないと
る。あくまで企業がアピールしたい場合にすればよく、ガイドラ
思われ、コンプライアンス経営や風通しの良い企業風土を醸成す
インに記載すべき性質のものではない。本記載は全部削除すべき
るためには、実効性の高い内部通報制度の存在が重要であると考
である。逆に、情報提供を行う場合における秘密保持上の留意点
えられます。
を明確に示すべきである。
○本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に
応じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではありませんが
(案Ⅰ3参照)、「実効性のある内部通報制度を整備・運用して
いる事業者(中略)では、消費者や取引先に提供される製品・サ
ービスは安全・安心である可能性が高く、不祥事に起因する経営
不振等も生じ難いといえる」ことに鑑みると(「公益通報者保護
制度の実効性の向上に関する検討会」第1次報告書(平成 28 年3
月)P19~20)、内部通報制度の実効性の向上のために、より積
極的な取組を行い、それをアピールしている事業者が、消費者を
57
はじめとするステークホルダーからの信頼をより多く獲得するこ
とになり得ると考えます。
○秘密保持については、案Ⅲ1「通報に係る秘密保持の徹底」にお
いて図られると考えます。
183 Ⅳ2②
○アピールしていくことが適当である、では弱い。有価証券報告書 ○本ガイドライン案は、あくまで「指針を示すもの」であり、一定
(ステークホルダーへ
への明示、CSR報告書やウェブサイト等への明示を義務化すべ
の義務を課す趣旨のものではありません。
の情報提供)
きである。
○なお、御指摘のような報告書等に明示していること又は明示して
いないことそれ自体が、消費者をはじめとするステークホルダー
からの評価の対象になり得ると考えます。
184 Ⅳ2②
○適切な内容であり、賛成する。
(ステークホルダーへ
の情報提供)
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
185 Ⅳ2②
○内部通報制度を適正に運営することや、必要に応じたステークホ ○内部通報制度の位置付けに関しては、「内部統制制度の最後の砦
ともいわれるものであり、通報者が信頼し、安心して意見を言え
(ステークホルダーへ
ルダーへの開示は既に行っているところだが、コンプライアンス
る制度を見直して、十分活用すべき」(出典:株式会社東芝 第三
の情報提供)
の促進・徹底は日常の事業活動を通じた取組によりなされるのが
者委員会「調査報告書」(平成 27 年7月 20 日)P271)といった
基本である。内部通報制度は、コンプライアンスの促進・徹底の
評価もあり、必ずしも「コンプライアンスの促進・徹底の一手段
一手段であり、かつ、いわば非常時の連絡・是正手段であり、こ
であり、かつ、いわば非常時の連絡・是正手段」であると断定す
れのみを積極的にアピールすることは馴染まない。したがって、
ることはできないと思われます。
「積極的にアピールしていくことが適当である」とすべきではな
く、「開示することが考えられる」とすべきである。
○なお、必ずしも、内部通報制度のみを単独でアピールすることを
意図しているわけではなく、ステークホルダーに対して、CSR
や企業のコンプライアンス経営に係る様々な取組を積極的にアピ
ールする際に、その一環として、内部通報制度に係る取組につい
てもアピールしていくことなどが一つの合理的な方策になり得る
と考えております。
186 Ⅳ2②
○「評価・改善等内部通報制度の評価・改善(ステークホルダーへ ○本ガイドライン案では、「CSR報告書やウェブサイト等」を例
(ステークホルダーへ
の情報提供)」は、有価証券報告書や株主総会における招集通知
として掲げておりますが、「等」にはそれら以外のものも含まれ
の情報提供)
等も視野に想定しているのか。
得るところであり、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に応
じた適切な取組を行うこと」(案Ⅰ3)が期待されます。
187 その他
(ガイドライン関係)
○「公益通報者保護法」並びに「公益通報者保護法を踏まえた内部 ○今後の業務の参考にさせていただきます。
通報制度の整備・運用に関する民間事業者向けガイドライン」に
ついて消費者教育の一環として、広く国民に周知徹底されること
を期待します。
58
188 その他
(ガイドライン関係)
○改正ガイドライン案は、公益通報の主体を拡げ、通報者の秘密保 ○今後の業務の参考にさせていただきます。
持を強化し、不利益取扱を抑止し、社内リニエンシー制度を導入
する等、公益通報の活性化に資する点で一定の前進と評価できる
一方、依然として不十分な点がある。
189 その他
(ガイドライン関係)
○ガイドラインを実効あらしめるため、事業者に対する指導の徹底 ○今後の業務の参考にさせていただきます。
などの具体的方策を検討すべきである。
190 その他
(ガイドライン関係)
○消費者庁ホームページに掲載されている通報処理に係る内部規程 ○今後の業務の参考とさせていただきます。
例・様式例等も改正ガイドライン案に整合するよう早急に整備す
べきである。
191 その他
(ガイドライン関係)
○本ガイドラインは、「公益通報者保護法を踏まえた」ということ ○本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に
応じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではない旨を明記し
で、国内での運営を対象としているものと考えられるが、企業の
ており(案Ⅰ3)、海外の子会社を含めたグループ企業等につい
グローバル化という現況に適応できない点も指摘しなければなら
て、各事業者の実情に応じて適切な対応が期待されていると考え
ない。企業のグローバル化に伴い、海外にサプライチェーンや拠
られます。
点を持つ企業が増加しており、多くの企業が国内外のグループ企
業を対象とした運営を前提としている現状に鑑み、詳細かつ画一
的な対応を求めることが、各国の法制度・事情によっては、かえ
ってコンプライアンス違反になることもあり得るのである(例え
ば、EUの個人情報保護制度など)。したがって、本ガイドライ
ンにおいて、例えば「全ての従業員」等と規定されている場合、
それが原則として日本国内に限定されるものであること、また、
海外の子会社等についてはそれぞれの法制度や実態に応じて対応
すればよい旨を明記する等の配慮がなされるべきである。
192 その他
(ガイドライン関係)
○健全な内部通報制度の維持のためにも、謝意目的や自己保身、誹 ○本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に
謗中傷といった不適切な通報について、社内規程において禁止
応じた適切な取組を行う」(案Ⅰ3②参照)ことを妨げるもので
し、場合によっては懲戒処分の対象とするなどの措置についても
はなく、各事業者における内規等によって、御指摘の点について
明記されるべきである。
は適切に対応していくことが可能であると考えます。
193 その他
(ガイドライン関係)
○今日、事業者の内部通報制度はその持続的発展に欠かせないもの ○例えば、本ガイドライン案(Ⅲ1(1)①)には、「通報者の所
属・氏名等が職場内に漏れることは、それ自体が通報者に対する
となっているが、通報者の保護が十分に全うされ、制度が従業員
重大な不利益になり、ひいては通報を理由とする更なる不利益な
等に信頼されていなければ活用されないのであるから、本ガイド
取扱いにもつながるおそれがある。また、内部通報制度への信頼
ライン案にも、通報者保護の意義、重要性について明記しておく
性を損ない、経営上のリスクに係る情報の把握が遅延する等の事
べきである。
態を招くおそれがある。このため、以下のような措置を講じ、通
報に係る秘密保持の徹底を図ることが重要である。」との記載が
あるとおり、御指摘の趣旨は明記されていると考えます。
194 その他
(ガイドライン関係)
○今般の本ガイドライン案の改正に併せて、事業者が内部規程等を ○今後の業務の参考にさせていただきます。
自ら整備することができるよう、現在、消費者庁ウェブサイトに
59
掲載されている、通報処理に係る内部規程例・様式例・規程集な
どについても、本ガイドライン案に整合するように早急に整備す
べきである。また、それまでの間、暫定的に、これらの内部規程
例・様式例・規程集は本ガイドライン案を満たしていないことを
明記しておくべきである。
195 その他
(ガイドライン関係)
○本ガイドライン案は、①通報窓口の利用者等の範囲の拡充、②通 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
報者の秘密保持の強化、③通報等を理由とする不利益取扱いを行
った者等に対する措置の導入、④いわゆる社内リニエンシー制度
の導入、⑤一定の独立性を有する通報ルートの整備を求めている
点は評価できる。
196 その他
(ガイドライン関係)
○今回の民間事業者向けガイドライン(以下ガイドラインという) ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
については、従来のガイドラインと比し、新たな項目の新設(例
えば“経営トップの責務”や“サプライチェーン等の関係事業者
全体における実効性の向上”また特に“通報者保護”に対する項
目列挙など多数)及び、各項目について、それぞれ具体的な課題
等を例示することで、事業者が取組を進めるに当たって文字通
り、分かりやすくなったことを全体として評価したい。
また“現行ガイドラインとの対照表”において「案の趣旨等」で
その背景を説明しているため、そのポイントが一層分かりやすく
なっていることも評価したい。
197 その他
(ガイドライン関係)
○公益通報という言葉の意味合いを更に分りやすくすることで、一 ○今後の業務の参考とさせていただきます。
般市民や、企業における経営者、一般従業員(とりわけ今次の
「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」開催のき
っかけともなった、中小企業等への浸透)への啓発を図ることが
課題として残ると考える。
198 その他
(ガイドライン関係)
○素案は、大幅に内容が充実し企業の実務担当者が今までの運営上 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
悩んでいた点に一定の解を与える有益なものであると考えます。
199 その他
(ガイドライン関係)
○「必要である」、「適当である」、「望ましい」、「重要であ ○本ガイドライン案は「各事業者において一層充実した通報対応の
仕組みを整備・運用することや各事業者の規模や業種・業態等の
る」といった表現を全ての項目で用いることは避けるべきであ
実情に応じた適切な取組を行うこと」を妨げるものではない旨が
る。表現が抽象的な現行のガイドラインと異なり、今回のガイド
明記されているとおり(案Ⅰ3参照)、一律に導入することを求
ライン(案)は、記述が相当具体的なものとなっており、一律に導
めているものではありません。
入することが望ましくないものもあることから、「考えられる」
といった例示を示す表現を用いるべきである。
200 その他
(ガイドライン関係)
○意見募集(パブリックコメント)に付されている改正ガイドライ ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
ン案を見ると、同法の施行から10年の事例蓄積を踏まえてアッ
プデートされ、また当会が同法に関して提言してきた法改正へ向
60
けての意見も取り入れつつ、現行ガイドラインでは触れられてい
なかった内容も盛り込まれるなど、事業者の違法行為等を通報し
た通報者の保護の見地からは一定の前進であるといえる。
201 その他
(ガイドライン関係)
○ガイドラインは事業者に対する法的強制力を有しないので、現状 ○本ガイドライン案は、あくまでの指針を示すという性質のもので
すが、「実効性のある内部通報制度を整備・運用している事業者
では事業者がこれに違反しても何ら法的制裁を受けるわけではな
(中略)では、消費者や取引先に提供される製品・サービスは安
い。
全・安心である可能性が高く、不祥事に起因する経営不振等も生
したがって、ガイドラインを事業者に遵守させるためには行政に
じ難いといえる」ため(「公益通報者保護制度の実効性の向上に
よる指導の徹底などの具体的な方策が必要である。
関する検討会」第1次報告書(平成 28 年3月)P19~20)、当該
事業者は、消費者を始めとするステークホルダーからの信頼をよ
り多く獲得し得ると考えられ、逆に、そうではない事業者は、ス
テークホルダーからの信頼を得ることは相対的に困難になり得る
と考えられます。
○なお、「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」に
おいて取りまとめられる最終報告書を踏まえ、今後更に具体的な
検討を行ってまいります。
202 その他
(ガイドライン関係)
○改正ガイドライン案の内容を事業者が内部規程に反映させること ○今後の業務の参考とさせていただきます。
は必ずしも容易でない。現在、消費者庁ホームページには、通報
処理に係る内部規程例・様式例等が掲載されているが、これらも
改正ガイドライン案に整合するよう早急に整備すべきである。
203 その他
(ガイドライン関係)
○改正ガイドライン案は通報者の保護を一定程度前進させるものと ○今後の業務の参考とさせていただきます。
して評価するが、他方で依然として不十分な箇所も散見され、そ
の点については改善が必要である。
204 その他
(ガイドライン関係)
○本ガイドライン案は、通報窓口の利用者等の範囲の拡充、通報者 ○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
の秘密保持の強化、通報等を理由とする不利益取扱いを行った者
等に対する措置の導入、いわゆる社内リニエンシー制度の導入、
一定の独立性を有する通報ルートの整備を求めている点は評価で
きる。
205 その他
(ガイドライン関係)
○本改正に賛成である。
○本ガイドライン案に対する賛同の御意見として承ります。
かなり良い内容になっているのではないかと思われた。
この改正されたガイドラインが民間企業に広まる事で、通報者保
護と合わせコンプライアンスの程度が向上する事が期待できると
考える。
61
206 その他
(ガイドライン関係)
○本ガイドラインにおいて、「必要である」、「重要である」、 ○本ガイドライン案は、「各事業者の規模や業種・業態等の実情に
応じた適切な取組を行う」(案Ⅰ3②)ことを妨げるものではあ
「適当である」、「望ましい」といった用語が用いられている
りません。
が、これらは全て、「望ましい」、「考えられる」等、企業の自
律的判断により対応できる趣旨を明らかにする用語にすべきであ
る。本ガイドラインの趣旨を満たしているにもかかわらず、本ガ ○用語については、各事項の重要度等に応じて「必要である」、
「重要である」、「適当である」、「望ましい」を用いており、
イドラインに記載されている制度と異なるがゆえに有効な制度で
場面に応じて使い分けております。
はないと評価されることがあってはならない。
前記の各用語が重要性のランクを示す用語として使用されている
のであれば、これを改め、「必要である」は「適当である」とい ○なお、御指摘の趣旨を踏まえ、Ⅰ1①において、下記のとおり修
文することとしました。
った用語に変更し、本ガイドラインがあくまで例示にすぎない旨
理解されるようにすべきである。そもそも、用語が示す重要性の
<修正前>「本ガイドラインは、公益通報者保護法を踏まえて、
ランクが具体的に提示される必要がある。
事業者のコンプライアンス経営への取組を強化し、社会経済全
体の利益を確保するために、従業員等からの法令違反等の早期
発見・未然防止に資する通報を事業者内において適切に取り扱
うための指針を示すものである。」
<修正後>「本ガイドラインは、公益通報者保護法を踏まえて、
事業者のコンプライアンス経営への取組を強化し、社会経済全
体の利益を確保するために、事業者が自主的に取り組むことが
推奨される事項を具体化・明確化し、従業員等からの法令違反
等の早期発見・未然防止に資する通報を事業者内において適切
に取り扱うための指針を示すものである。」
207 その他
(ガイドライン関係)
○また、公益通報者保護法に直接規定されていない「内部通報制 ○今後の業務の参考とさせていただきます。
度」という用語には、法律上の公益通報者保護制度との共通点及
び相違点を明確にした定義をすべきである。
208 その他
(ガイドライン以外)
○「通報に係わる秘密保持の徹底」、「利用者の範囲の拡充」など ○「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」において
について、公益通報者保護法に反映されていくことも期待する。
取りまとめられる最終報告書を踏まえ、今後更に具体的な検討を
行ってまいります。
209 その他
(ガイドライン以外)
○「国の行政機関の通報処理ガイドライン」も同様に改正すべきで ○現在、行政機関向けガイドラインについても、その見直しに向け
ある。
た準備を進めております。
210 その他
(ガイドライン以外)
○本ガイドライン案は、事業者において内部通報制度を整備する指 ○「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」において
取りまとめられる最終報告書を踏まえ、今後更に具体的な検討を
針としての位置付けであり、その採用は事業者の任意に委ねられ
行ってまいります。
ている上、同案に則った内部通報制度が整備されたとしても、内
容において不十分である。
事業者の内部通報の取扱いについて消費者庁から本ガイドライン
案が示され、その運用を推奨することによって、事業者の自浄作
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用を向上させ、通報者に対する不利益措置を低減させる一定の効
果はあっても、本ガイドライン案は、今日、求められている公益
通報者保護制度の一部に係るものにすぎない。通報者にとって解
雇や配転等の不利益処分の影響は甚大であり、その被害の回復に
は多大な困難を伴う。当会は、公益通報者保護に必要な改正の内
容を提言してきた。また、同法の施行後 10 年を経過し、事業者の
不祥事が相次ぐ一方で公益通報は活用されていない現状を考えれ
ば、通報者が安心して公益通報を行うことができるようにするた
めに、公益通報者保護法の抜本的改正が必要不可欠である。
211 その他
(ガイドライン以外)
○通報者や、自己申告者の保護を、より確実にするための、企業側 ○「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」において
又は妨害者等への明確な処分・罰則等の法制化も更に検討を深め
取りまとめられる最終報告書を踏まえ、今後更に具体的な検討を
るべきと考える。
行ってまいります。
212 その他
(ガイドライン以外)
○改正ガイドライン案は、通報者が不利益を被る可能性を一定程度 ○「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」において
取りまとめられる最終報告書を踏まえ、今後更に具体的な検討を
低減させる効果を有するが、この改正ガイドライン案に基づいて
行ってまいります。
通報者が法的に保護されるわけではないので、通報者が実際に何
らかの不利益を被ってしまった場合の救済とはならない。
したがって、公益通報の活性化による法令遵守を図るためには、改
正ガイドライン案ではなお不十分であり、同法自体の改正を早急
に行うことが必要不可欠である。
213 その他
(ガイドライン以外)
○事業者における公益通報の実効性ある活用のためには、現行ガイ ○「公益通報者保護制度の実効性の向上に関する検討会」において
ドラインの改定に止まらず、公益通報者保護法の改正が必要不可
取りまとめられる最終報告書を踏まえ、今後更に具体的な検討を
欠であり、実効性ある法改正を速やかに行うことを強く求める。
行ってまいります。
※
※「意見の概要」の件数は 213 件であるが、これは提出意見(225 件)のうち内容が重複する意見をまとめたためである。
【凡例】
・「意見に関連するガイドライン案の対象条項等」欄
①:一つ目の○印の条項又は第一段落を指す。
例1:「Ⅱ1(1)①」は、「Ⅱ.内部通報制度の整備・運用 1.内部通報制度の整備 (1)通報対応の仕組みの整備」 の一つ目の○の(仕組みの整備)の条項(本
文略)を指す。
例2:「Ⅰ3①」は、「Ⅰ.内部通報制度の意義等 3.本ガイドラインの目的と性格」 の第一段落「本ガイドラインは、公益通報者保護法を踏まえて、(中略)指針を
示すものである。」を指す。
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