「あむーる」第19号

島根県立松江北高等学校
第3学年
八幡英語通信
2016年11月8日発行
第19号
大阪大学・医学部保健放射線学科
2回生
吉岡
佐希子
北高のみなさんへ
私は、みなさんに、自分なりの勉強法を見つけてほしいと思っています。みなさんの性格が人それぞれ
違うように、自分に合った勉強法も1人1人違います。色々な方法を試して、これが自分に合ってる、と
いうものを見つけてください。それはきっと、大学に入った後も、社会に出た後も、絶対に役に立ちます。
だから私は塾はあんまりおすすめしません。塾は、勉強法を与えてくれます。確かに効率はいいけれど、
大学生になってから、また、社会に出てから、どうやって勉強したらいいか分からなくなってしまうと思
うのです。
また、自分で考えることができる人になってほしいです。勉強もそうですが、人の気持ちもです。例え
ば、親が怒ってきた。そこで反抗するのではなく、どういう返事をしたら親の怒りが収まるのか、自分に
11月2日(水)ロードレースの日17時頃、大阪大学・工学部准教授・永瀬丈嗣(ながせたけし)先生
が、松江北高を訪問されました。永瀬先生は八幡が松江南高校の理系クラスで担任をした生徒です。大阪
大学・工学部に進み、大学院修士課程、博士課程へと進み、大阪大学に残って一貫して金属の研究に邁進
しておられます。昨年私が退職時に、当時の担任した生徒たちが集まってお祝いをしてくれたのですが、
彼はちょうどその日公務で参加できなかったので、今日の訪問
となりました。
大阪大学を希望する生徒6人が集まってくれ、永瀬先生にい
ろいろと質問をしました。
「工学部と基礎工学部の違いは?」
「工
学部応用化学科と基礎工学部応用化学科との違いは?」「航空
機の研究はできるのか?」「交通システムを勉強したいのだが
できるのか?」「大学に残るにはどうしたらいいか」 等々、次
々と出される質問に一つ一つ丁寧に答えていただきました。そ
れぞれの大学が得意としている研究分野があること、ここでは
書けないようなオフレコの情報もふんだんに聞くことができ、有意義な会合となりました。参加してくれ
た生徒は、大阪大学がどのような生徒を求めているかがはっきりと分かったことと思います。
最後に永瀬先生は、成績を飛躍的にあげるための心構えを話してくださいました。①人間失敗はつきも
のである。その失敗をきちんと反省・分析して次に生かすこと、転んでもタダでは起きない精神、②毎日1時間
の授業をしっかりと消化してコツコツと努力を続けること、③本を読むこと、面接をすれば本を読んでいるかどう
かすぐ分かる、いろいろな本を読んで欲しい、の三つです。八幡が日頃言っていることじゃないか!
まもなくこの「あむーる」に、永瀬先生が寄稿してくれることになっています。お楽しみに。❤❤❤
悪いところはなかったのか、といったことを考えるようにしてください。そのために、哲学の本を読むこ
とをおすすめします。難しくてよく分からないところを、筆者はどういうことが言いたいのか、自分なり
に考えるようにしてください。がんばって考えた時間は、みなさんの人間性を大きく成長させてくれると
思います。ちなみに私のおすすめの本は、パウロ・コエーリョ作『アルケミスト』と池田晶子作『14歳
の君へ』です。2冊ともそんなに難しくないと思うので、ぜひ読んでみてください。それではみなさん、
病まない程度にがんばってください。応援しています。
P.S.
受験で大変な時期でも、友達は大事にしてくださいね。
●八幡の所にはたくさんの卒業生が訪ねてくれます。話のついでに「あむーる」を渡して、後輩た
ちにメッセージを寄せてくれるようにお願いをしているんです。先輩の言葉は何よりも参考になる
ことが多いもので。彼らは後輩のために快く引き受けてくれます。どうぞ楽しみにしていてくださ
●立派になったネ。教え子の
い。ppp
成長が一番嬉しい八幡です。
▲久しぶりの再会となりました
永瀬丈嗣先生とツーショット