マーケット・フォーカス

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2016/
経済・米金利・為替・株式:FOMC
12/15
投資情報部
鈴木 健吾
三野 博且
宮川 憲央
金岡 直一
永田 尋嗣
17年の米利上げ見通し引き上げ、今後の市場動向を読む
 12/13~14に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、事前に予想されていた通
り、0.25%の利上げが決定された。一方、2017年の利上げペースの見通しが従来の2回から3
回に上方修正された。
 みずほ証券投資情報部では今後の金融政策について、次回利上げは2017年6月、17年中の
利上げは2回と予想。もっとも、トランプ次期大統領の大規模な財政出動によって経済成長率
やインフレ率が加速すれば、利上げペースも加速していく可能性には注意しておきたい。
 FOMCでの利上げペース見通し上方修正を受けて米10年国債利回りは一時2.58%と14年9月
以来の水準へ上昇した。米長期金利は目先、FRBのスタンス変化を織り込む動きに加え、
次期米政権の政策期待を背景に上昇圧力が残る展開を想定。ただ、年明け以降は金利上
昇とドル高の影響が主要指標に表れる可能性等をふまえ、利上げペース加速への警戒感
は薄れ、金利上昇圧力も後退すると予想する。
 為替市場では12月FOMCでFRBの姿勢がタカ派的だったと受け止め、ドルが上昇。ドル円は
米大統領選後の約1ヵ月で16円以上も上昇した。同程度の時間軸でこれだけドル高となった
のは2008年のリーマンショック直後を除けば2000年以降は見当たらず、目先、調整局面入
りの可能性も。ただ、FRBの楽観的な米景気見通しに加え、トランプ次期米政権下での政策
期待も健在であり、調整局面はドル円の心理的な節目1ドル=120円達成後になる見通し。
 トランプ次期米大統領の誕生をにらんだ大きな流れとして、世界的な株高基調に変化はな
いと考える。日本株は次期米政権の政策や円安による業績上方修正期待から戻り歩調が
続く見込み。日経平均株価は来春にかけ20000円の大台回復を目指そう。米国株は政策期
待や企業業績の拡大見通しを織り込みながら、上値余地を探る展開が続くと予想している。
1年ぶりの利上げを
決定
12/13~14に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、事前に予想され
ていた通り、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0.50%~0.75%に引き
上げることが決定された。利上げは2015年12月以来、1年ぶり。一方、保有債券の
再投資政策についての変更はなかった。なお、今回の決定は全会一致。
声明文から政策決定の背景となる経済・物価情勢の評価についてみると、経済活
動の現状に関しては、労働市場は引き続き力強さを増し、経済活動は年央以降、
緩やかなペースで拡大しているとした。インフレ率については、今年の初めからは
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全
性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随
時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。
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上昇したものの、一部にはこれまでのエネルギーやその他の輸入価格の下落を反
映して、FOMCの長期目標(個人消費支出デフレーターで2%)を下回り続けていると
している。期待インフレ率に関しては、市場で計測される期待インフレ率はかなり
(considerably)上向いたが依然として低く、大半のサーベイにもとづく長期の期待イ
ンフレ率はここ数ヵ月、全体的にほとんど変化しなかったとしている。前回11月の声
明文と比べると、成長ペースやインフレ率、市場の期待インフレ率に関する認識が
前進している。
先行きの見通しについてみると、金融政策の運営姿勢の緩やかな調整によって、
経済は緩やかなペースで拡大し、労働市場の状況はさらにいくらか(some)力強さ
を増していくとされている。インフレについては、エネルギーや輸入価格の下落等の
一時的な影響が一巡し、労働市場がさらに力強さを増していくにつれて、中期的に
は2%に向かって上昇していくとの見方に変化はない。リスク判断についても、景気見
通しに対する短期的なリスクはおおむね均衡したという表現が維持され、物価指標
や海外経済、金融情勢を注視し続けるという姿勢は変わらず。
なお、こうした見通しについて、今回発表されたFOMC参加者の経済予測(中央
値)と照らし合わせると、前回9月の見通しと比べて2017年の実質GDP成長率や失
業率の見方が小幅に上方修正されたものの、全体として大きな変化はない。見通し
の大枠としては、実質GDP成長率は潜在成長率とみなされる長期的な均衡水準を
やや上回る程度のペースで推移し、失業率は19年にかけて完全雇用とみなされる
長期的な均衡水準を下回る水準で推移。インフレ率は目標である2%に向かって緩
やかに上昇していくという姿になっている。金融危機後も長期間にわたって需要不
足が続き、景気回復8年目を迎えた現在でもインフレ圧力が緩やかであるため、失
業率が完全雇用の水準を下回る状況を一時的に許容し、利上げを急ぐ必要はない
と判断しているとみられる。
米FOMC参加者の経済・物価見通し(2016年12月、中央値)
(%)
実質GDP
9月時点の見通し
失業率
9月時点の見通し
インフレ率
9月時点の見通し
コア・インフレ率
2016年
2017年
2018年
2019年
長期
1.9
2.1
2.0
1.9
1.8
1.8
2.0
2.0
1.8
1.8
4.7
4.5
4.5
4.5
4.8
4.8
4.6
4.5
4.6
4.8
1.5
1.9
2.0
2.0
2.0
1.3
1.9
2.0
2.0
2.0
1.7
1.8
2.0
2.0
---
9月時点の見通し
1.7
1.8
2.0
2.0
---
フェデラルファンド(FF)金利
0.625
1.375
2.125
2.875
3.000
9月時点の見通し
0.625
1.125
1.875
2.625
2.875
(注) 実質GDPおよびインフレ率は第4四半期の前年比、失業率は第4四半期平均
インフレ率は個人消費支出(PCE)デフレーター、コアは食料およびエネルギーを除く
出所:米連邦準備理事会(FRB)の資料よりみずほ証券作成
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全
性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随
時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。
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こうした経済・物価情勢の現状や見通しをふまえて、FOMCは利上げを決定した。
声明文では、利上げ後も金融政策のスタンスは緩和的なままであり、労働市場のさ
らなる改善とインフレ率の2%への回帰を支えるとしている。
2017 年 の 利 上 げ
ペースを上方修正
今後の政策運営に関するガイダンスについては従来から変化はない。主な点を確
認すると、「FF金利誘導目標レンジの将来的な調整の時期や規模を決定するにあ
たって、最大雇用と2%のインフレ率という目標に向けた進展を現状と予測の両面で
評価していく」「こうした評価にあたっては、労働市場の状況、インフレ圧力やインフ
レ期待、金融・国際情勢等、幅広い情報が考慮される」「現状、インフレ率が2%を下
回っていることから、FOMCはインフレ目標に向けた実際の進捗と見通しを注意深く
観察する」「経済情勢はFF金利の緩やかな引き上げのみを正当化する形で展開し
ていくと予想され、しばらくの間、FF金利は長期的に予想されるよりも低い水準に維
持される可能性が高い」「実際のFF金利の道筋は今後のデータにもとづく経済見通
し次第」というものである。
今後の利上げのペースに関して、FOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャー
ト)を確認すると、中央値では17年末が1.375%(9月時点の見通し:1.125%)、18年末
が2.125%(同1.875%)、19年末が2.875%(同2.625%)、長期が3.0%(同2.875%)となって
いる。17年の利上げペースが9月の2回という見通しから3回に修正された(1回の利
上げ幅を0.25%と仮定)。それに応じて、18年、19年の水準が0.25%ずつ上方修正さ
れ、利上げのゴールとでもいうべき長期的な均衡水準(中立金利)も若干上方修正
された。また、17年末見通しについて参加者の分布をみると、1回ないし2回の利上
げを見込む参加者が6名、中央値である3回は6名、4回以上は5名となっており、引
き続き参加者の見方は分かれている。
なお、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長はFOMC後の記者会見において、
ドットチャートの変更は非常に控えめなもので、数人の参加者の変更が影響したと
述べたうえで、金利誘導水準の予想値を引き上げた参加者は財政政策の何らかの
影響を加味したという趣旨の発言をしている。ただ、財政政策に関しては、経済見
通しに影響を及ぼしうるものの、現時点では詳細が不明であり、多くの参加者は経
済や政策金利の見通しに、そうした影響を加味していないとみられる。もともと、FRB
はデータ次第で利上げの是非を判断する姿勢であり、こうした見通しは状況に応じ
て変化していこう。
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(%)
5
米FOM C参加者によるFF金利誘導水準もしくは誘導レンジの中心値の予想分布
( 2 016/12と2016/9のFOMCでの比較)
2016/12
4
2016/9
3
2
1
0
(各年末時点)
出所:米連邦準備理事会(FRB)の資料よりみずほ証券作成
17年に2回の利上げ
を予想するが、加速
する可能性に注意
以上のように、今回のFOMCでは予想通り利上げが決定されるとともに、利上げ
ペースの見通しが上方修正された。利上げペースの上方修正については、市場で
も驚きであったとみられ、FOMC後に米長期金利(10年国債利回り)やドルは大幅に
上昇した。FF金利先物を用いてブルームバーグが算出する利上げの確率をみる
と、17年に2回の利上げが行われる確率は31.6%、3回以上では44.9%となっている。
(%)
米FOMC参加者の政策金利見通しとFF金利先物
(2016/12/14時点)
1.50
1.00
FOMC参加者の見通し
(2016/12時点)
FOMC参加者の見通し
(2016/9時点)
FF金利先物
0.50
17/03
17/06
現時点
出所:FRB、ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成
(注) FOMC参加者の
見通しは各年末
時点の中央値、
現時点の水準は
誘導目標レンジ
の中心値である
0.625%と仮定
17/09
17/12 (限月:年/月)
今後の金融政策について、みずほ証券投資情報部ではメインシナリオとして次回
の利上げは6月に行われ、17年中に2回の利上げが行われると予想している。トラン
プ次期大統領が掲げている政策の実現可能性は不明確なものも多く、金利上昇や
ドル高の影響もあって、景気押し上げ効果が限定的となる可能性が高いため、
FOMC参加者の見通し(中央値)である3回を下回ると考えている。
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もっとも、実際に利上げが3回以上に加速する可能性にも注意はしておきたい。と
くにトランプ次期大統領の大規模な財政出動が実現し、経済成長率やインフレ率が
加速する可能性が高まる状況では、それに応じてFRBの利上げペースも加速して
いく可能性が高い。また、現在空席の2名の理事に加えて、18年2月に任期を迎える
イエレン議長の後任人事も注目される。トランプ次期大統領の金融・通貨政策は現
時点で定かではないものの、より利上げに積極的なタカ派の人物が指名されるよう
であれば、現在の慎重に利上げを進める姿勢にも変化が生じる可能性がある。経
済・物価情勢や金融市場のリスクが顕在化しないかどうかという観点に加えて、17年
はトランプ次期大統領の政策がFRBの利上げペースを占ううえで重要な要素になる
と考えている。
米長期金利はFOMC
での利上げペース加
速示唆を受けて上昇
12/14のFOMCでの利上げペースの見通し上方修正を受けて、同日の米10年国債
利回り(長期金利)は一時2.58%と節目の2.5%を上回り、2014年9月以来の水準まで上
昇した。米国債券市場では、声明文で雇用の堅調ぶりやインフレ期待を表す指標が
大幅に上向いた点に言及されたことがややタカ派的と受け止められたほか、政策金
利見通し(ドットチャート)で2017年末の予想中央値が前回(9月時点)の1.125%から今
回1.375%に引き上げられたことに反応し、売り圧力が強まる展開となった。
FRBは17年の利上げについてこれまでは2回との見方を示しており、市場でもそう
した予想が大勢となっていた。また、大統領選後にトランプ次期米政権の財政拡張
方針にともなう成長期待やインフレ加速の思惑等から米長期金利が上昇し、ドル高
も続いてきたため、市場は今回のFOMCでは利上げペースを維持する方針を示す
ことで一段の金利上昇やドル高を回避するのではないか、との見方が出ていた。そ
れだけに、ドットチャートにおける2017年の予想中央値の上方シフトはネガティブ・
サプライズとなった。
ただ、イエレンFRB議長は会見で声明文と同様に雇用や物価に対する楽観的な
見解を示す一方、「金融政策の正常化は緩やかなペースの利上げで十分」と述べ
る等、市場の過度な反応をけん制している。また、議長は一部メンバーがトランプ次
期米政権の財政政策の影響を織り込んだが全員ではないと指摘、「実行されていな
い政策について推測することは不可能だ」と述べ、FRBとしては、当面は次期政権
の政策に対する市場の期待感が米景気にどのように反映されるかを見極める必要
がある、との姿勢を示すにとどまっている。
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年明け以降にかけて
利上げペース加速へ
の警戒感は薄れ、金
利上昇圧力も後退へ
総じてみれば、FRBの慎重な利上げ姿勢が大きく変化したとは思われない。しか
し、米国債市場では、今回のドットチャートで示された利上げペースの加速を17年
の予想に織り込む動きを強めていくのか、それとも足元の金利上昇とドル高が年明
け以降の米景気の下押し材料となる可能性に目が向かい始めるのか、米主要経済
指標の動向をふまえつつ、米長期金利の水準感や方向性を模索する動きが続くと
みられる。
仮にこれまでの見方通り17年の利上げ回数が年に2回程度なら、米長期金利に及
ぼす影響も限定的とみられる。しかし、3回以上となれば18年以降も含めて継続的
な利上げサイクルへの意識が高まる可能性がある。中長期的な金利見通しが上方
シフトする公算も大きくなるとみられるだけに、今後のFRBのスタンスを市場がどのよ
うに評価するかが注目される。
目先はFRBの利上げペースの見通し上方修正の影響がくすぶるとみられるうえ、
次期米政権の政策を見極める動きからトランプ・ラリーが継続することで米長期金利
は成長やインフレ加速の期待が先行し、しばらくは上昇圧力が残る展開が予想され
る。ただ、市場参加者の多くは17年の利上げ回数を引き続き2回程度と予測する向
きが多い。年明け以降は米長期金利の上昇やドル高の影響が企業景況感や住宅
関連等の主要指標に表れる可能性があるとみており、トランプ・ラリーが一巡すれ
ば、FRBによる利上げペース加速への警戒感も薄れよう。金利上昇圧力も次第に後
退し、米長期金利は2%台の前半を中心にもみ合う展開へ移行していくとみられる。
(%)
米2年・10年・30年国債利回りの推移
(日次:2014/1/2~2016/12/14)
4.0
30年
3.5
3.0
10年
2.5
2年
2.0
1.5
1.0
出所:ブルームバーグ
のデータよりみず
ほ証券作成
0.5
0.0
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
16/7
(年/月)
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為替市場の反応
金融市場では、ドルや米長期金利の上昇が比較的大幅になる等、今回のFOMCを
一定のサプライズとしてとらえた感がある。ドットチャートの上方修正等の変更自体
に対するサプライズもあろうが、事前の予想がややハト派的になるとの方向に傾いて
いたのではないかとみている。
為替市場では金利差拡大を反映してドル高が進んできた。今回、FOMCで0.25%の
利上げ実施は市場のコンセンサスだった一方、期待先行で進む大幅な金利上昇や
ドル高に対して釘を刺す意味でもFOMCの声明やイエレンFRB議長の発言がハト派
的なものになるのではないかとの期待が市場にはあったように思える。
このような期待に対して、2017年のドットチャートの上方シフト等から、FRBの姿勢が
タカ派(利上げに前向き)的だったことを受け、米金利上昇やドル高が比較的激しく
なったのではないかとみられる。
ドル円は115円台前半でFOMCの結果発表を迎えたが、徐々にそのタカ派的な内
容との解釈が進むにつれて上昇基調を強め、一気に117円台まで2円程度の上昇
を示現した。11/9の米大統領選挙時の安値101.19円から昨日12/14の高値117.39
円まで、土日を除く25営業日(日米祝日含む)で実に16円20銭もの大幅な値動きと
なっている。2000年以降のドル円相場を見てみると、同程度の時間軸でこれ以上の
動きは2008年のリーマンショック直後だけである。
ドル円 一目均衡表
(日次:2015/7/28~2016/12/14)
(1ドル=円)
(1ドル=円)
123
123
118
118
113
113
108
108
103
103
98
98
2016/2
2016/4
2016/6
2016/8
2016/11
2017/1
(年/月)
出所:各種資料よりみずほ証券作成
直近のドル円にみられるドル高円安の勢いはやや過熱気味の感もあり、クリスマ
ス・年末年始を控えているという季節的要因からも、いったんは目先調整局面入りし
た方が健全な値動きに思える。しかし、トレンドは鮮明で勢いもある。テクニカル的な
レジスタンス(上値抵抗ポイント)は心理的節目1ドル=120.00円まで見当たらない状
況だ。FRBが米国の景気先行きに改めて楽観的な見通しを示したことに加え、2017
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年のトランプ新政権下での政策期待もなお健在ななか、ドル円の調整局面はこの1
ドル=120円を達成したあとになる可能性が高いとみられる。みずほ証券投資情報部
では2017年前半にかけてのドル円の予想レンジを上方修正し、1ドル=110円~125
円程度と想定している。
日米株、トランプ期待
で強気維持、目先は
調整場面も想定
12/15の日本株は、FOMC後の1ドル=117円台への円安・ドル高進行を受け、買い
が先行。日経平均株価は一時、前日比183円高の19436円をつけた。終値は同20
円高の19273円。連騰を8に伸ばした。この間の上げ幅は約1000円。11/8の大統領
選以降では2000円超の上昇を記録した。12/14の米国株は今後の米利上げペース
加速への警戒から反落。NYダウは初の20000ドル台乗せを目前にいったん足踏み
となっている。今後、FOMCの結果を受けた調整の行方が注視される。
なお、年末年始にかけては、これまでの期待先行の上昇や年末を意識した債券
売り・株式買い加速の反動で一時的な調整場面も想定される。当面の投資戦略とし
ては中長期の順張りで景気敏感株の押し目買いや出遅れ株(米国は情報技術等、
日本は輸送用機器等、為替感応度の高い株)の買い増し、逆張りで年初以降の上
昇で反動安に見舞われている内需系ディフェンシブ株の組み入れが有効となろう。
日本株、円安による
業績上方修正期待
支え、日経平均株価
は20000円が視野
日本株は次期米政権の政策や円安による業績上方修正期待から戻り歩調が続く
見込み。日経平均株価は来春にかけ20000円の大台回復を目指そう。みずほ証券
では、11/25にトップダウン業績予想の為替前提を従来の1ドル=100円から110円に
変更。東証1部企業の18/3期業績予想を前期比10.8%の経常増益、19/3期を同
7.5%の経常増益にそれぞれ引き上げ、株価予想も見直した。17年3月末のTOPIX
予想は18/3期予想利益に直近予想PER(14倍~16倍)上限の16倍を乗じた1600ポ
イント(日経平均株価で20000円程度)、18年3月末のTOPIX予想は19/3期予想利
益に同じPER16倍を乗じた1700ポイント(同21000円)としている。
なお、テクニカル面では、日経平均株価が12/15に19273円と、中長期の上値めど
の1つとなる200日移動平均+20%(12/15:20162円)が視野。目先なお上値余地も、
先行き調整含みの展開が想定される。一方、需給面では、海外投資家が11月第5
週まで4週連続で計1.6兆円の買い越しと強気姿勢が目立つが、年初来ではなお4
兆円超の売り越しと今後の買い戻し余地が示唆される。日銀のETF購入も支え。ま
た、政策面では、スピンオフ税制やカジノ法案に続き、焦点の働き方改革に今後進
展がみられれば、海外投資家による日本株への一段の見直し買いも見込まれる。
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予想PERによる日経平均株価の想定
(月次:2010/1~2018/3)
(円)
25000
PER16倍
20000
22579
予想PERはアベノミクス
相場以降、おおむね14
倍~16倍台で推移
PER18倍
PER14倍
20071
17564
PER12倍
PER10倍
15000
(注)2010/1~16/11の想定株価
(PER10倍~18倍のデータ)
は予想EPSに各PERを乗じた
21483
もの。予想EPSは日経平 均株
価を予想PER(東洋経済新報
18799
社予想)で除して算出。17/3
末と18/3末は商社を除く東証
16115
1部企業のみずほ証券予 想
EPS(18/3期と19/3期、11/25
13431
時点、1ドル=110円想定)に
各PERを乗じ、12.6倍(NT倍
率=日経平均株価÷TOPIX、
18/3末
11/25時点)したもの。株価は
想定水準
16/12まで。データは12/14時
点
24166
日経平均株価
15057
12549
10000
16/12/14
日経平均株価19253円
予想PER15.9倍
5000
10
11
12
13
10
11
12
13
(円)
1500
1000
500
0
14
15
16
17/3末
想定水準
17
18 (年)
(1ドル=円)
130
予想EPS(左目盛)
120
110
ドル円(右目盛)
100
90
予想EPSはドル円に連動する 傾向
80 出所:各種資料よりみずほ証 券
足元、ドル円が急上昇→予想EPSは 持ち直し へ
作成
70
14
15
16
17
18
(年)
日経平均株価、海外投資家売買、日銀ETF購入
(円)
26000
(日次:2014/1/6~2016/12/14)
(1ドル=円)
135
日経平均株価(左目盛)
200日移動平均線(左目盛)
200日移動平均線▲20%(左目盛)
200日移動平均線+20%(左目盛)
ドル円(右目盛)
18000
(注)海外投資家買越額累計
は2市場合計・月次
(2014/1~16/12、16/12
は2日まで)、日銀
125
ETF購入額累計は設備・
人材投資関連含む・月次
120
(2014/1~16/12、16/12
は9日まで)
115
16000
110
14000
105
12000
100
24000
22000
130
20000
10000
14/1
14/7
(兆円)
14
15/1
15/7
16/1
16/7
95
(年/月)
海外投資家買越額累計
9
日銀ETF購入額累計
4
▲1
▲6
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
16/7
出所:ブルームバーグの デー
タよりみずほ証券作成
(年/月)
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全
性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随
時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。
99
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2016/12/15
マーケット・フォーカス
2014/19/18
米国株は、政策期待
や2017年の2ケタ増
益見通しが支えに
米国株は政策期待や企業業績の拡大見通しを織り込みながら、上値余地を探る
展開が続こう。来春にかけてS&P500指数は2400ポイント(NYダウで21000ドル程度)
を目指すとみている。2017/1/20にトランプ次期政権が発足し議会との協議が本格
化するまで、政策実現への課題は意識されにくい。また、次期大統領は就任100日
以内のオバマケア廃止を目指している。廃止が決まれば政策全般の実現期待の高
まりから再び関連銘柄に資金が向かう流れが加速しよう。
12/9時点のトムソン・ロイター集計予想によると、S&P500指数の2017年の1株当た
り利益(EPS)は前年比+12.2%と、16年の同+0.6%から大幅に改善する見通し。米国
の成長率改善や原油持ち直しが背景。みずほ証券投資情報部では、次期政権の
減税やインフラ投資拡大が米国の2017年名目GDP成長率を0.5%程度押し上げ、
S&P500指数のEPSを2%程度改善させると試算している。
12/14時点でS&P500指数の予想PERは17.2倍と2014年以降のレンジ(15倍~17
倍)上限をやや上回る。ただ、17年の2ケタ増益や次期政権の政策による成長率の
押し上げを織り込む動きであり、今後も緩やかな株価上昇が許容されよう。業種別
では、通信や公益といった好配当利回りセクターから、金利上昇の恩恵が見込まれ
る金融への資金シフトが強まるとみている。
予想PERによるS&P500指数の想定
(ポイント)
3000
(月次:2011/1~2017/12)
S&P500指数
16/12/14時点
S&P500指数:2253ポイント
予想PER:17.2倍
PER17倍
2500
PER15倍
PER13倍
2518
2222
PER11倍
2000
1926
1629
1500
1000
11
12
13
14
15
16
17
18 (年)
(注1)S&P500指数は2016/12まで、2016/12のデータは12/14時点
(注2)2013/1~2016/12の「PER11倍~17倍」のデータは、その時点の12ヵ月先の予想EPS(トムソン・ロイ
ター集計)を11倍~17倍したもの。2016/12のデータは12/14時点。2017/12のデータは2018年の予想
EPS(トムソン・ロイター集計、12/9時点)を11倍~17倍したもの
出所: トムソン・ロイターのデータよりみずほ証券作成
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全
性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随
時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。
10
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2016/12/15
金融商品取引法に係る重要事項
マーケット・フォーカス
2014/19/18
■国内株式のリスク
リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。株価の下落や発行者の信用状況の悪化
等により、投資元本を割り込むことがあり、損失を被ることがあります。
■国内株式の手数料等諸費用について
○国内株式の売買取引には、約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託手数料
をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税
込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。
○株式を募集等により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。
○保護預かり口座管理料は無料です。
■外国株式のリスク
○外国株式投資にあたっては、株価変動リスク、発行者の信用リスク、為替変動リスク(平価切り下げ等も含
む)、国や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります。それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込
むことがあり、損失を被ることがあります。
○現地の税法、会計基準、証券取引に関連する法令諸規則の変更により、当該証券の価格に大きな影響を与
えることがあります。
○各国の取引ルールの違いにより、取引開始前にご注文されても、始値で約定されない場合や、ご注文内容が
当該証券の高値、安値の範囲であっても約定されない場合があります。
○外国株式において有償増資等が行われた場合は、外国証券取引口座約款の内容に基づき、原則権利を売
却してお客さまの口座に売却代金を支払うことになります。ただし、権利売却市場が存在しない場合や売却市
場があっても当該証券の流動性が低い場合等は、権利売却ができないことがあります。また、権利が発生し
ても本邦投資家が取り扱いできないことがあります。
○外国株式の銘柄(国内取引所上場銘柄および国内非上場公募銘柄等を除く)については、わが国の金融商
品取引法に基づいた発行者開示は行われていません。
■外国株式の手数料等諸費用について
○外国委託取引
国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります。現地でかかる手数料および
諸費用の額は金融商品取引所によって異なりますので、その金額をあらかじめ記載することはできません。
詳細は当社の担当者までお問い合わせください。国内取次手数料は、約定代金 30 万円超の場合、約定代金
に対して最大 1.08%+2,700 円(税込み)、約定代金 55,000 円超 30 万円以下の場合、一律 5,940 円(税込み)、
約定代金 55,000 円以下の場合、約定代金に対して一律 10.8%(税込み)の手数料をご負担いただきます。
○国内店頭(仕切り)取引
お客さまの購入単価および売却単価を当社が提示します。単価には手数料相当額が含まれていますので別
途手数料および諸費用はかかりません。
○国内委託取引
当社の国内株式手数料に準じます。約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託
手数料をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に
97.2%(税込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。
○外国証券取引口座
外国証券取引口座を開設されていないお客さまは、外国証券取引口座の開設が必要となります。外国証券
取引口座管理料は無料です。
外貨建商品等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決
定した為替レートによるものとします。
商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書または
お客さま向け資料等をよくお読みください。
商 号 等 : みずほ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 94 号
加入協会 : 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、
一般社団法人第二種金融商品取引業協会
広告審査番号 : MG5690-161215-18
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