オメガシリーズ

カタログ
印
オメガシリーズ
日立カップリング形管継手
2016.12
Vol.19
配管用炭素鋼鋼管
一般配管用ステンレス鋼鋼管
などの管種に対応
●(公社)日本水道協会品質認証センター認証登録品
●(一財)日本消防設備安全センター認定品
(対象アイテムについてはP.3を参照ください。)
印
オメガシリーズ
日立カップリング形管継手
オメガシリーズは、
オメガグリップ®・オメガマルチ®・
特長
■ 優れたシール性能
オメガグリップ、オメガマルチ、オメガリペアに共通
リップ背面に流体が入り込む構造となっているため、流体圧
でシ̶ル面圧が上がり、安定したシール性能が得られます。
オメガリペア®の3種類を品揃えしています。
ボルト締付け前
ステンレス鋼管
(Su管)
と鋼管
(SGP管)
などの管
ボルト締付け後
種に対応しており、
広い用途にご使用頂けます。
オメガグリップ・オメガマルチ・オメガリペアは日立金属(株)の登録商標です。
加圧後
流体圧
■ 簡単施工
オメガグリップ、オメガマルチ
オメガグリップ
管を挿入してボルトを締付けるだけで簡単に施工できます。
ねじ加工や管端加工(グルービング、管端つば出し加工)は不
要です。
オメガリペア
管の漏洩部に組付けるだけで漏洩部の補修が可能です。
オメガグリップの場合
オメガマルチ
■ インジケータ機能
オメガグリップ、オメガマルチ
簡単に施工完了確認が出来るようにスペーサ(プラスチック
製)をボルトに装着しました。
標準締付けトルクを目安に左右スペーサが均等に本体に当
るまで、2本のボルトを締付けてください。
締付け前
締付け後
オメガリペア
目 次
特長
─────────────── 2
適用範囲 ───────────── 3
製作範囲 ───────────── 3
オメガグリップ ─────────── 4
オメガマルチ──────────── 5
オメガリペア ──────────── 6
施工上のご注意 ────────── 7
施工方法 ─────────── 8∼10
管端防食コア ──────── 11∼12
2
■ 管引抜け阻止機能
オメガグリップ
ボ ルトを 締 付 けると、写 真
のように継手内部に装着さ
れたグリップリング の 刃 先
が管表面に喰い込 んで、強
い管抜け止め性能を発揮し
ます。
グリップリング
適用範囲
■ 用 途
■ 許容使用圧力
給水・給湯・冷温水配管など
オメガグリップ
(他の用途については、お問い合わせください。)
■ 許容使用温度
下図の の範囲内です。
圧力(MPa)
2.0
※1
1.6
0℃∼65℃
(65℃以上で使用される場合は、お問い合わせください。)
※2
1.0
■ 適用管種
JIS G 3442 水配管用亜鉛めっき鋼管
JIS G 3452 配管用炭素鋼鋼管
JIS G 3454 圧力配管用炭素鋼鋼管
JIS G 3448 一般配管用ステンレス鋼鋼管
JIS G 3459 配管用ステンレス鋼鋼管
JWWA G 115 水道用ステンレス鋼鋼管
JIS K 6741 硬質ポリ塩化ビニル管(VP管)
JIS K 6742 水道用硬質ポリ塩化ビニル管(VP管、HIVP管)
JWWA K 116 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管(SGP-VA、VB管)
JWWA K 132 水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管(SGP-PA、PB管)
(管の外径が鋼管と同一サイズの管については、お問合せください。)
0.5
0
温度(℃)
オメガマルチ・オメガリペア
圧力(MPa)
1.0
0.5
硬 質ポリ塩 化ビニ ル 管( V P 管 )、水 道 用 硬 質ポリ塩 化ビニ ル 管
(VP管、HIVP管)に使用する場合は、管の使用温度・圧力範囲で
使用してください。
0
硬質ポリ塩化ビニル管(VP管)の最高使用圧力は1.0Mpaで、最高
使用温度は40℃です。
水道用硬質ポリ塩化ビニル管(VP管、HIVP管)の最高使用圧力は
0.75Mpaで、最高使用温度は40℃です。
注意
90
※2 一般配管用ステンレス鋼鋼管の最高使用圧力は、1.0MPaです。
ライニング鋼管を使用する際は、別売の管端防食コアを使用して
ください。
(P11∼P12を参照ください)
注意
65
※1 消火設備用配管の最高使用圧力は、
(一財)
日本消防設備安全
センターの認定により2.0MPaまで使用できます。
使用温度範囲は0℃∼40℃です。
両側の接続する管については、同一管種のみです。外径の異なる
異種管を接続しないでください。漏れや抜け出しの原因となります。
注意
40
注意
40
65
90
温度(℃)
オメガマルチは管が抜けないように固定して使用した場合に、
この許容使用圧力範囲となります。
適用範囲に記載以外の条件では使用しないでください。製品本来の性能が出ない場合があります。
製作範囲
オメガグリップ
品名
式
型
標 準
オメガマルチ
消防設備
日水協品
認定品
継手の
呼び(A)
HGR-E
HGR-E
20
●
●
25
●
●
32
●
●
40
●
●
50
●
●
65
●
80
HGR-H
標 準
HMF-E
日水協品
オメガリペア
標 準
日水協品
HMF-E HRCH-E HRCH-E
型式番号の説明
品 名
HGR
サイズ
50
継手の呼び
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
100
●
●
●
●
●
●
●
125
●
●
●
●
●
●
●
150
●
●
●
●
●
●
●
200
●
●
なし:標準、日水協品
N :消防設備認定品
E:標準、日水協品
H:消防設備認定品
( )
型 式 HGR:オメガグリップ
HMF:オメガマルチ
HRCH:オメガリペア
●
3
オメガグリップ(HGR-E, HGR-H) [管引抜け阻止機能付]
構造
1
3
2
(公社)日本水道協会品質認証センター認証登録品
(一財)日本消防設備安全センター認定品
認定番号:PJ-091号
(湿式配管部分に限る)
9
品 番
名 称
材 質
1
本 体
SUS304
2
ボ ル ト
SUS304
3
棒ナット/ワッシャ
SUS304
4
グリップリング
SUS301
8
5
サポートリング
SUS304
4
6
インサートリング
SUS304
7
パッキン
EPDM
8
スライド板
SUS304
9
スペーサ
プラスチック
6
7
5
S
R
H
H
S
R
b
a
φD
20A、25A
適用管
サイズ
a
32A∼200A
JIS G 3442
水配管用亜鉛めっき鋼管
20A∼200A
●
JIS G 3452
配管用炭素鋼鋼管
20A∼200A
●
JIS G 3454
圧力配管用炭素鋼鋼管
20A∼200A
●
JIS G 3448
一般配管用ステンレス鋼鋼管
25Su∼200Su
▲
JIS G 3459
配管用ステンレス鋼鋼管
20A∼200A(Sch5∼Sch40対応) ●
JWWA G 115
水道用ステンレス鋼鋼管
呼び径25∼50
▲
JIS K 6741
硬質ポリ塩化ビニル管(VP管)
呼び径40∼200
■
JIS K 6742
水道用硬質ポリ塩化ビニル管(VP管、HIVP管)
呼び径40∼200
■
JWWA K 116
水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管(SGP-VA、VB管)
20A∼150A
●
JWWA K 132
水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管(SGP-PA、PB管)
20A∼100A
●
● ▲ ■ は、下表の適用管種に対応します。
寸法表
消防認定品
適用管種
本 体
ボルト
パッキン
リ
ップ部
最大許容
質 量
標準
●
▲
■
の間隔 ねじの S
外 径
幅
R
H
締付けトルク 締付けトルク (kg)
VP管
b
φD
a
(mm) (mm)
呼び (mm) (N・m)
(N・m)
鋼管
SUS
HIVP管
(mm)
(mm)(mm)
(A) (Su)
(呼び径)
※1
20
●
●
20
25
47
25
●
●
25
30
32
●
●
32
40
40
●
●
40
50
50
●
●
●
50
60
65
●
●
●
65
75
日水協品
継手の
呼び
(A)
標 準
製作範囲
4
b
φD
引抜阻止力
実験値 ※2
(kN)
鋼管 SUS
57
42
30.5
19
M8
6
8
ー
0.23
3.2以上
52
57
44
34
19
M8
6
15
20
0.25
4.5以上
64
57.5
52
39
22
M8
6
15
20
0.35
7.2以上
40
68
57.5
55
42
22.5
M8
6
15
20
0.35
9.3以上
50
84.5
81
72
53.5
32.5
M10
8
20
26
0.85
14.4以上
65
101
81
78
63.5
31
M10
8
20
26
0.95
23.0以上
80
●
●
●
80
80
75
117
108
88
73.5
50
M12
10
50
65
1.75
31.2以上
100
●
●
●
100
100
100
142
108
102
88
50
M12
10
50
65
2.0
25.6以上
125
●
●
●
125
125
125
175
121
125
107.5 55.5
M14
12
90
120
3.9
37.9以上
150
●
●
●
150
150
150
201
121
160
122.5
55
M14
12
90
120
4.3
53.5以上
200
●
200
200
200
256
159
180
159
74
M18
14
170
220
9.1
91.8以上
※1 接続する両側の管は、同一管種のみです。
※2 100A以上の引抜け阻止力の値は、耐圧性能から管内圧力により管軸方向に働く引張力として換算した値です。保証値ではありません。
オメガマルチ (HMF-E) [管引抜け阻止機能なし]
構造
1
6
2
(公社)日本水道協会品質認証センター認証登録品
5
3
4
品 番
名 称
材 質
1
本 体
SUS304
2
ボ ル ト
SUS304
3
棒ナット/ワッシャ
SUS304
4
パッキン
EPDM 5
スライド板
SUS304
6
スペーサ
プラスチック
H
S
R
φD
適用管
サイズ
b
a
JIS G 3442
水配管用亜鉛めっき鋼管
40A∼200A
●
JIS G 3452
配管用炭素鋼鋼管
40A∼200A
●
JIS G 3454
圧力配管用炭素鋼鋼管
40A∼200A
●
JIS G 3448
一般配管用ステンレス鋼鋼管
50Su∼200Su
▲
JIS G 3459
配管用ステンレス鋼鋼管
40A∼200A(Sch5∼Sch40対応) ●
JWWA G 115
水道用ステンレス鋼鋼管
呼び径50
▲
JIS K 6741
硬質ポリ塩化ビニル管(VP管)
呼び径40∼200
■
JIS K 6742
水道用硬質ポリ塩化ビニル管(VP管、HIVP管)
呼び径40∼200
■
JWWA K 116
水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管(SGP-VA、VB管)
40A∼150A
●
JWWA K 132
水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管(SGP-PA、PB管)
40A∼100A
●
● ▲ ■ は、下表の適用管種に対応します。
寸法表
適用管種
本 体
※1
パッキン
リップ部
▲
■
の間隔
外 径
幅
R
H
VP管
b
SUS
φD
a
(mm) (mm)
HIVP管
(mm)
(Su)
(mm) (mm)
(呼び径)
標 準
日水協品
製作範囲
継手の
呼び
(A)
40
●
●
40
50
40
50
●
●
50
60
●
鋼管
(A)
ボルト
標準
最大許容
質 量
ねじの
S
締付けトルク 締付けトルク (kg)
呼び (mm) (N・m)
(N・m)
67.5
57.5
55
42
31
M8
6
10
20
0.34
50
84
80.5
72
54
47.5
M10
8
15
26
0.77
100
80.5
78
61
45.5
M10
8
15
26
0.85
64
M12
10
30
50
1.6
65
●
●
65
75
65
80
●
●
80
80
75
116
107.5
88
72
100
●
●
100
100
100
143
107.5
102
84.5
65
M12
10
30
50
1.9
125
●
●
125
125
125
174
117
125
105
71.5
M14
12
60
100
2.7
150
●
●
150
150
150
196
117
160
120
70
M14
12
60
100
3.0
200
●
200
200
200
253
156
180
153.5
80
M16
14
70
120
6.4
※1 接続する両側の管は、同一管種のみです。
注意
オメガマルチは管引抜け阻止用のグリップリングがないので、使用圧力に応じて管引抜け阻止対策が必要です。
5
オメガリペア(HRCH-E) [仮補修用]
構造
5 1
2
3
4
(公社)日本水道協会品質認証センター認証登録品
6
3
7
品 番
名 称
材 質
1
本 体
SUS304
2
ボ ル ト
SUS304
3
棒ナット/ワッシャ
SUS304
4
パッキン
EPDM 5
スライド板
SUS304
6
スライド板2
SUS304
7
ヒンジピン
SUS304
H
S
R
φD
b
a
適用管
サイズ
JIS G 3442
水配管用亜鉛めっき鋼管
40A∼200A
●
JIS G 3452
配管用炭素鋼鋼管
40A∼200A
●
JIS G 3454
圧力配管用炭素鋼鋼管
40A∼200A
●
JIS G 3448
一般配管用ステンレス鋼鋼管
50Su∼200Su
▲
JIS G 3459
配管用ステンレス鋼鋼管
40A∼200A(Sch5∼Sch40対応) ●
JWWA G 115
水道用ステンレス鋼鋼管
呼び径50
▲
JIS K 6741
硬質ポリ塩化ビニル管(VP管)
呼び径40∼200
■
JIS K 6742
水道用硬質ポリ塩化ビニル管(VP管、HIVP管)
呼び径40∼200
■
JWWA K 116
水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管(SGP-VA、VB管)
40A∼150A
●
JWWA K 132
水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管(SGP-PA、PB管)
40A∼100A
●
● ▲ ■ は、下表の適用管種に対応します。
寸法表
適用管種
本 体
パッキン
リップ部
▲
■
の間隔
外 径
幅
R
H
VP管
b
SUS
φD
a
(mm) (mm)
HIVP管 (mm) (mm)
(mm)
(Su)
(呼び径)
ボルト
標 準
6
日水協品
製作範囲
継手の
呼び
(A)
40
●
●
40
50
40
67.5
57.5
60
42
31
M8
6
5
20
0.36
50
●
●
50
60
50
84
80.5
88
54
47.5
M10
8
8
26
0.80
65
●
●
65
75
65
100
80.5
96
61
45.5
M10
8
10
26
0.85
80
●
●
80
80
75
116
107.5
115
72
64
M12
10
20
50
1.6
100
●
●
100
100
100
143
107.5
118
84.5
65
M12
10
35
60
1.8
125
●
●
125
125
125
174
117
148
105
71.5
M14
12
50
90
3.0
150
●
●
150
150
150
199
117
160
118.5
70
M14
12
50
90
3.3
200
●
200
200
200
253
156
190
153.5
80
M16
14
60
120
7.0
●
鋼管
(A)
標準
最大許容
質 量
ねじの
S
締付けトルク 締付けトルク (kg)
呼び (mm) (N・m)
(N・m)
■ 配管施工時のご注意
本継手の配管施工時の注意事項について記載します。施工前に熟読の上作業をしてください。
区分
表示の定義
内 容
注意
注意
この注意を無視して誤った取扱いをすると、人が軽傷を負ったり財物損害が生じる可能性があります。
禁止
禁止
製品の取扱いにおいて、
してはならないことを示します。
指示
強制
製品の取扱いにおいて、
しなければならないことを示します。
注意
次の事項を守ってください。
守らないと漏れの原因となります。
・配管施工時は、管に内圧が加わっていないことを確認してください。
・管の支持は、継手に接続した管の傾き角が継手に対し片側で2°
を越えないように行ってください。
(消防認定品
は1°
となります。)
・熱膨張などで配管の伸縮量が大きい場合は、必ず伸縮継手などを設置してください。
・溶接継手・管の突合せ溶接などで配管系統を溶接する場合は、
オメガシリーズのパッキンが溶接時の熱の影響
を受けないようにしてください。パッキンが熱影響を受けて劣化し、漏水の原因となります。
・配管後の継手部には、
引張り
・曲げ・回転などの過大な荷重が加わらないように、
配管支持を確実に行ってください。
・継手から漏れが生じて増し締めする場合は、最大許容締付けトルク以上で締付けないでください。
・本継手は構造上鋭利な部分がありますので、配管作業時には作業用手袋等の適切な保護具を着用して行って
ください。
・管が継手内で突き当たった状態や、両端の管が管軸方向に固定された状態でオメガグリップのボルトを締付け
ると、継手内部のグリップリングが固定されて十分な締付けができず、漏れの原因となることがあります。立て
管の接続や結び配管等を行う場合に、それらの状態になることが避けられない場合は、
オメガグリップは使用で
きません。オメガマルチをご使用ください。
禁止
・継手の再使用はできません。
強制
・屋外のような腐食しやすい環境で使用する場合は、防食テープなどによる防食処理を施してください。
・配管が凍結すると、管が継手から抜け出したり、パッキンの劣化が促進されるなどの不具合が生じて漏水につ
ながることがあります。
水抜きを徹底するか、又は凍結しないように保温・循環などの処置を施してください。
その他
・誤った使用方法、改造、取扱い上の不注意や風水害、地震、雷などの天災および火災、公害(特殊環境)、塩害
などの不可抗力、その他弊社責任と認められない損害には、弊社は一切責任を負いません。
7
施工方法
施工方法の詳細は、別刷りの取扱説明書に示されています。
注意
施工時には必ず取扱説明書をご覧ください。
使用工具
ボルト締付け工具には、必ずトルクレンチとレンチソケットを使用してください。
トルクレンチとレンチソケットの仕様を下表に示します。
オメガグリップの場合
継手の呼び
(A)
オメガマルチ、
オメガリペアの場合
トルクレンチ
レンチソケット
調整可能なトルク値
ソケット寸法
差込み角
40
20N・m
レンチソケット
調整可能なトルク値 ソケット寸法
差込み角
20・25
20N・m
6mm
9.5mm
32・40
20N・m
6mm
9.5mm
50・65
26N・m
8mm
9.5mm
50・65
26N・m
8mm
9.5mm
80・100
60N・m
10mm
12.7mm
6mm
9.5mm
65N・m
10mm
12.7mm
125・150
100N・m
12mm
12.7mm
125・150
120N・m
12mm
12.7mm
200
120N・m
14mm
12.7mm
200
220N・m
14mm
12.7mm
80・100
オメガグリップ、オメガマルチの場合
1
管の切断
管をステンレス管専用のバンドソーや高速カッターなどを使用し直角に切断します。
斜め切りや段差切りは、避けてください。
管の変形した部分は、切り捨ててください。
注意
2
管外面の傷がついている部分は、切り捨ててください。
ローラーカッターは使用しないでください。
継手の漏れの原因となります。
切断面の処理
パッキンに傷がつかないように、管切断面のバリはやすり等のバリ取り工具を使って取り除きます。
注意
3
配管作業時には、作業用手袋などの保護具を着用して行ってください。
管の切断面等で傷をつける場合があります。
マーキング
接続する管に、第1表に示す差し込み長さのマーキングをします。マーキング幅は6mm
程度とし、マーキングの管端面側が第1表のマーキング位置になるようにしてください。
第1表
注意
8
トルクレンチ
継手の呼び
(A)
適用管種
継手の呼び
(A)
鋼管(A)
20・25
20・25
25・30
32・40
32・40
40・50
50・65
50・65
60・75
SUS(Su)
差し込み長さの
VP管(呼び径) マーキング位置
27mm
40
27mm
50・65
39mm
80・100
80・100
80・100
52mm
125・150
125・150
125・150
58mm
200
200
200
77mm
差し込み長さを間違えると、漏れや抜け出しの原因となります。
4
管の挿入1
継手を一方の管にまっすぐに差し込みます。右図のようにマーキングの端面側に合わせて
管を継手に差し込んでください。
オメガグリップの場合、差し込み時に管の表面をグリップリングで傷付けないでくださ
い。漏れの原因になります。
軸心のずれやマーキング位置のずれは、漏れの原因となります。
注意
5
オメガグリップの場合、マーキング端面側より深く管を差し込むとボルトを締付ける際
に管が引き込まれ、マーキングが継手に隠れる場合があります。
管の挿入2
もう一方の管を、3項に示すマーキングを施した管を4項と同じように管のマーキング端
面側が継手の端面と合うまでまっすぐに差し込みます。
ボルトが外れた場合は、再組付けができない場合があります。ボルトを外さないでくだ
さい。
注意
6
オメガクリップは、管同士が継手内で突当たらないように注意してください。
締付けトルクが高くなり、十分な締付けができず漏れの原因となる恐れがあります。
ボルトの締付け
管のマーキング位置が、ボルト側本体の中央と端部で合っていることを確認の後、第2表
の標準締付けトルクにセットしたトルクレンチを使用して標準締付けトルクに達するまで、
左右のボルトを交互に数回締付けます。
第2表
オメガグリップの場合
オメガマルチの場合
標準締付け 最大許容締付け
トルク
トルク
N・m
N・m
継手の
呼び
(A)
20
8
ー
25∼40
15
50・65
20
継手の
呼び
(A)
標準締付け 最大許容締付け
トルク
トルク
N・m
N・m
40
10
20
20
50・65
15
26
26
80・100
30
50
80・100
50
65
125・150
60
100
125・150
90
120
200
70
120
200
170
220
ボルトに砂等の異物が付着している場合は、ねじがかじり付きの原因となりますので
取り除いてください。
注意
7
締忘れ、片締めや左右のすき間の大きな違いは、漏れや抜け出しの原因となります。
20Aには、スペーサはついていません。
標準締付けトルクに達するまで締付けてください。
締付け確認
標準締付けトルクで締付けてあり、標準左右のスペーサと本体が当たっている事を確認し
ます。当たっていない場合は、最大締付けトルクでスペーサと本体が当たるまで締直して
ください。
注意
配管の芯ズレなど施工の状態によって、スペーサと本体が当たらない場合があります。
その場合は、一旦ボルトを緩め配管のズレなどがないことを確認し、再度締め直してく
ださい。
最大許容締付けトルク以上では締付けないでください。ボルトが破断する原因となり
ます。
9
施工方法
使用方法
オメガリペアの場合
1
補修箇所の確認・マーキング
補修部の大きさが第3表の有効止水幅(L)以下であることと、継手取付け部の管表面状態を
確認した後、漏れ位置を管表面にマーキングします。
第3表
継手の呼び(A)
有効止水幅(L)mm
40
20
50・65
35
80・100
55
125・150
60
200
70
有効止水幅(L)
有効止水幅を超えての使用は漏れの原因となります。
注意
2
パッキンと接触する箇所の管表面に凸凹等があると漏れの原因になります。
継手の装着
ナット側本体を漏れ箇所の反対側にはめ込むように取付けた後、ボルト側に出ているゴム
パッキンを管に巻付けるようにナット側本体の隙間に差込みボルト側本体を合わせます。
漏れ箇所にマーキングして継手を正しい位置に装着しないと漏れの原因になります。
注意
3
スライド板が、ナット側本体の端にひっかかっていないか、両サイドを充分確認してください。
ボルトの締付け
管のマーキング位置が、ボルト側本体の中央と端部で合っていることを確認の後、第4表の
標準締付けトルクにセットしたトルクレンチを使用して標準締付けトルクに達するまで、左右
のボルトを交互に数回締付けます。
第4表
オメガリペアの場合
継手の呼び
(A)
標準締付けトルク
N・m
最大許容締付けトルク
N・m
40
5
20
50
8
26
65
10
26
80
20
50
100
35
60
125・150
50
90
200
60
120
締忘れ、片締めや左右の隙間の大きな違いは、漏れの原因となります。
注意
4
オメガリペアにはスペーサがついていません。
締付け確認
ボルト側とナット側の本体の隙間(W)が、揃っていることを確認します。
最大許容締付けトルク以上では締付けないでください。ボルトが破断する原因となります。
W
注意
漏れ検査 (オメガグリップ、オメガマルチ、オメガリペアに共通)
防露・保温施工前、内装前に漏れ検査を行います。配管内の空気を抜き、満水にした後、検査圧力を加え、各接続部より漏れと抜け出しのないことを
確認してください。
10
印
管端防食コア
水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管
水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管 兼用形
「管端防食コア」がライニング鋼管
切断面の腐食を抑制します。
特長
■ 管端防食
ブチルゴムをポリエチレン製の本体に組み込んだ構造で、ラ
イニング鋼管切断面の腐食を抑えます。
■ 簡単施工
袋から取り出し管端面にセットし、強く押し付けるだけで簡単
に施工できます。
適用範囲
■ 用 途
冷水、冷却水
■ 適用管種
JWWA K116 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管(SGP-VA、VB)
JWWA K132 水道用ポリエチレン粉体ライニング鋼管(SGP-PA、PB)
■ 適用管サイズ
20∼200A
■ 使用流体温度範囲
5℃∼35℃
(施工時の環境温度範囲は−10℃∼40℃です。)
■ 使用圧力範囲
0∼1.
0MPa
印オメガシリーズ
(オメガグリップ ®、
オメガマルチ ®)
による
接続の際にご利用いただけます。
0∼3m/s
構造
寸法表
ブチルゴム
φD
φd
ℓ
ポリエチレン
A部
注意
■ 使用流速範囲
L
A部詳細
単位:mm
品名
略号
サイズ
HKC
HKC
管呼び径
(A)
D
d
L
ℓ
20
20
28.2
16.5
6
7
25
25
35
22.5
6
7
HKC
32
32
43.7
30.6
6
7
HKC
40
40
49.6
36.5
6
7
HKC
50
50
61.5
47.8
10
7
HKC
65
65
77.3
62.4
10
7
HKC
80
80
90.1
73.9
12
7
HKC
100
100
115.3
98.5
12
7
HKC
125
125
140.8
123.4
12
7
HKC
150
150
166.2
146.8
12
7
HKC
200
200
217.3
195.3
12
7
正しく施工されないと防食効果が得られません。以下の注意をよく読んでご使用ください。
管の切断とバリ取り
・管は直角に切断し、段差、斜め切りがないことを確認してください。
・管の切断面のバリは、やすり、スクレーパを使って丁寧に取り除いてください。管内面については引っかかりのない程度で、ライニング層肉厚の1/3以下
を目安に面取りをしてください。リーマは内面ライニングを剥離させる恐れがありますので、使用しないでください。
管端への装着とマーキング
・管端への装着は、ローラー等を使用してブチルゴムが均一に行き渡るように強く押し付けてください。
・管の正しい差し込み長さを守って施工してください。マーキングは管端防食コアを装着後に実施してください。
その他
・管端防食コアはライニング鋼管切断面の防食に用いる部材です。使用用途に応じて、内部流体が接するライニング鋼管の外面に防食シール剤等の塗布
のような防食措置が必要な場合があります。
・使用流速範囲を超えた流速で使用すると、管端防食コアが脱落する恐れがあります。
・管端防食コアは変形しないように保管してください。
・管端防食コアは施工の直前まで袋から取り出さないでください。
11
施工方法
使用方法
1
管切断後、やすり、スクレーパを使用して内外面のバリを除去します。
水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の場合は、下図のように内面ラ
イニングの厚さ(t)の1/3程度の面取りをおこなってください。水道用
ポリエチレン粉体ライニング鋼管の場合は、内面ライニングをかるく
面取り
(糸面)をおこなってください。
やすり使用
1
t
3
t
スクレーパ使用
2
管端防食コアを袋から取り出して管端に装着して強く押し付けます。
3
オメガシリーズの差し込み長さにしたがってマーキングを実施します。
• 本カタログの掲載内容は2016年12月現在のものです。
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日立金属株式会社 0800-500-5055 Tel.(03)6774-3001
カタログ番号 HL-K270-R
2016年12月作成(M - MT 3)
http://www.hitachi-metals.co.jp
本
社
〒108-8224
東京都港区港南一丁目2番70号(品川シーズンテラス)
配管機器統括部 継手営業部
☎(03)6774-3520
FAX(03)6774-4348
新 潟 事 務 所
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FAX(025)243-2558
北 日 本 支 店
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FAX(022)266-7891
北海道オフィス
☎(011)806-1786(代表) FAX(011)806-1792
中 日 本 支 社
☎(052)220-7463
FAX(052)220-7483
北 陸 営 業 所
☎(076)420-2881
FAX(076)491-5201
静 岡 営 業 所
☎(054)202-1580(代表) FAX(054)202-1588
西 日 本 支 社
☎(06)6203-9704
中
国
支
店
☎(082)535-1711(代表) FAX(082)535-1713
九
州
支
店
☎(092)687-5263
FAX(06)6202-0730
FAX(092)687-5266