「基礎・基本」定着状況調査

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はじめに
「基礎・基本」定着状況調査は、広島県が実施主体となり、国語、数学、理科、英語の4教科で、
各教科の問題を次のように分けて実施されています。
タイプⅠ 基礎的・基本的な知識及び技能の習得を問う問題
タイプⅡ 発展的問題で、身につけた知識・技能を活用して解く問題
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県平均通過率と早稲田中学校通過率
国語
数学
広島県 早稲田 差 広島県 早稲田 差
全体
69.7
81.5 +11.8 66.8
73.8
+7.0
タイプⅠ 71.8
81.4 + 9.6 69.6
75.6
+6.0
タイプⅡ 60.6
81.9 +21.3 57.3
67.7 +10.4
○
○
理科
英語
広島県 早稲田 差 広島県 早稲田 差
51.8
61.9 +10.1 69.6
89.6 +20.0
54.4
59.6
+5.2 72.6
90.2 +17.4
48.3
65.0 +16.7 53.0
86.2 +33.2
タイプⅠは、すべての教科で県平均を上回っています。
タイプⅡは、すべての教科で県平均の通過率を 10 ポイント以上回っています。
一般的には、繰り返し学習をすればほとんどの生徒が理解でき、定着することができるタイプⅠ
が高い通過率で、時間をかけてじっくり考えても正解が導きにくい、発展的問題のタイプⅡの通過
率が低い状況が多く見られます。しかし本校の生徒は、発展的問題の通過率が高いことが特徴です。
タイプⅡの発展問題は、じっくり問題を読んで考えなければ解けない問題です。本校生徒が、学校
生活を落ち着いて生活し、じっくり問題を読んで考える習慣が身についていることが要因だと思わ
れます。
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タイプⅠの通過率 60%以上の生徒の割合
60%以上
国語
数学
理科
英語
広島県 早稲田 差 広島県 早稲田 差 広島県 早稲田 差 広島県 早稲田 差
73.2
86.2 +13.0 68.8
76.9 +8.1 38.6
49.2 +10.6 72.0
93.8 +21.8
すべての教科について、全員が 60%以上の通過率になることが望ましく、夏休みに 60%に達してい
ない生徒に(理科は 50%)4日間の補充学習を行いました。ほとんどの生徒が出席し真面目に取り
組み、繰り返し学習を進め、タイプⅠに該当する問題の繰り返し学習に取り組みました。今後も繰り
返し学習に授業の中でも継続して取り組む予定です。
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生活と学習に関する意識・実態についての質問調査について
【教科の学習に関する調査】
国語
数学
理科
英語
広島県 早稲田 差 広島県 早稲田 差 広島県 早稲田 差 広島県 早稲田 差
授業が分かる 81.0
90.8 +9.8 74.2
80.0 +5.8 71.8
89.2 +17.4 70.9
89.2 +18.3
自分で考える 58.5
69.2 +10.7 60.8
72.3 +11.5 55.1
63.1 +8.0 65.4
81.5 +16.1
【生活・学習などに関する調査】※抜粋
生
活
学
習
設 問
自分の住んでいる地域のことが好きです。
学校でみんなと一緒に活動することは楽しいです。
自分がすべき仕事や作業は、責任をもってやります。
自分のよさは、まわりの人から認められていると思います。
学校の授業の予習をするようにしています。
自分の考えとその理由を明らかにして、相手に分かりやすく伝わるように発表を工夫しています。
実際にものを使ってやってみたり、地域や自然の中で学習したりするなどの体験活動をしています。
友だちと話し合うなどして、自分の考えを深めたり、広げたりしています。
広島県 早稲田
81.9
87.7
90.2
96.9
92.6
98.5
60.9
73.8
38.6
61.5
56.6
69.2
54.2
67.7
74.4
84.6
【教科の学習に関する調査】においては、どの教科についても「授業が分かる」や「自分で考える」
という項目で肯定的評価が高くなっています。【生活・学習などに関する調査】からも、家庭では授
業の予習をし、授業では他の人の考え方も取り入れながら、自分の考えを発表したり、体験活動など
積極的に学習に取り組んでいると思われます。
また、本校の生徒は、地域に支えられ、楽しく生活していることがわかります。自身のよさについ
ても、まわりから認められているという自己肯定感が、学校生活における仕事や作業に、責任を持っ
てやり遂げている、という自覚につながっているのではないかと思われます。