「ビッグデータ時代のフラッシュストレージ展望」 -サイバー社会インフラの進化を支える 『もの』 - 2016年12月12日 株式会社 東芝 ストレージ&デバイスソリューション社 技師長 大島 成夫 © 2016 Toshiba Corporation 「格納量=多さ」 と 「性能=速さ」 への要求が同時に高度化 データ価値の向上 投資 モバイル デバイス スマート デバイス 増大 投資 サーバ 分析能力 拡大・拡張 センサー カメラ アプリケーション © 2016 Toshiba Corporation 2 産業・公共・個人領域での代表的なICT利活用トレンド $ • 「ディープラーニング」「機械 学習」の為の、大量データ 「格納」と「高速」「並列」 アクセス」の実現 • 異なるロケーションに分散 格納・配置されたデータに 対する「高速」「並列」「同 時」アクセスの実現 • 過去データの「永続的な 蓄積」「更新」と「高速」 「高頻度」なアクセスの 必要性 • 購買、位置情報等の個 人データの「蓄積」と分析 の為の「高速」「高頻度」 なアクセス 何れも「大量データ格納」と「高速データアクセス」を同時要求 © 2016 Toshiba Corporation 3 データの「入口」・「出口」の絶対的な「強化」 • 「職人芸」的アプローチから、「物量」的アプローチへ • “超”大量データと汎用ソフトウェア (SW)+高速ハードウェア (HW)による「機械学習」分析への遷移 • 「データ」のビジネス価値の「拡大」 • 全産業領域での「スマートデバイス」の増加 • 「意味有る」データの爆発的な増加 (百万個) 35,000 30,398 30,000 26,403 25,000 22,923 20,164 20,000 15,000 11,233 13,265 15,357 ビジネス価値 職人芸的 アルゴリズム 大 少量データ 小 大 “超”大量 データ 17,561 10,000 ビジネス価値 汎用 アルゴリズム 小 5,000 0 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 専用SW/HW と少量データによる 「職人芸的分析」 “超”大量データと 汎用SW・高速HW による「機械学習」 出典: 平成28年度版 情報通信白書 – 経済産業省 © 2016 Toshiba Corporation 4 需要拡大に対し、ストレージデバイスの総量は圧倒的に不足 データ拡大の ドライバ 巨大な ギャップ 2013 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2020 出典:東芝 © 2016 Toshiba Corporation 5 エンタープライズ・DC市場 クライアント市場 データセンター市場 エンタープライズ市場 クライアント市場 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 企業間競争の激化に 伴う「超高速化」 環境への配慮による「省 電力化」「省スペース化」 クラウドユーザ増加による 「大容量・高速化」 フラッシュメモリの大容量 化に伴う「低価格化」 出典:東芝 © 2016 Toshiba Corporation 6 「フラッシュストレージ」の進化による、データ階層の「拡大」 2017~ 2014~ 2020~ CPU DRAM CPU DRAM CPU DRAM SSD SSD 高性能 “超” 高性能 大容量 階層化技術 SCM ソフトウェア HDD TAPE HDD SSD “超”大容量 TAPE HDD © 2016 Toshiba Corporation 7 © 2016 Toshiba Corporation 8 「性能・機能」「価格」のバランスにより3市場に分類される © 2016 Toshiba Corporation 9 「高性能化」「大容量化」「バランス」の3つの方向性 積極的な「新機能」「新規格」への対応 • • • • Host Managed NVMe TM OF RDMA CMB NVMe™ OF: NVMe™ Over Fabric RDMA: Remote Direct Memory Access CMB: Controller Memory Buffer © 2016 Toshiba Corporation 10 先端技術の投入で他社を凌駕する市場高性能を維持 TSV※技術 低消費電力 高速データ転送可能 NAND Die 超小型化技術 BGA SSD TSV Package Substrate ※Through Silicon Via メモリセル技術 MLC, TLC, QLC 大容量化・高速化対応 新機能提案 • 次世代高速I/F規格早期対応 (SAS 24G/Multi Link, PCIeⓇ Gen4) • HostからSSD動作を制御、性能・ 信頼性をコントロール (Host Managed I/F, Multi Stream等) © 2016 Toshiba Corporation 11 階数を増やす 穴径を 縮小化 階数を さらに増やす 穴径を 更に 縮小化 © 2016 Toshiba Corporation 12 © 2016 Toshiba Corporation 13 FG NAND BiCS FLASHTM 15nm MLC (4LC) 1 BiCS FLASH™ MLC (4LC) 6 15nm TLC (8LC) 0.5 BiCS FLASH™ TLC (8LC) 3 BiCS FLASH™ QLC (16LC) 1.5 © 2016 Toshiba Corporation 14 HDDに対して大幅な「性能・電力比」と「省スペース」を実現 NL-HDD (8 TB SATA) 2K IOPS / ~3000 MB/s 250 MB/s HDD 8TB×12台 Idle Power 8W x 12 = 96W @ 5ms latency QLC-SSD (>100 TB PCIe® Gen3) 50K IOPS / ~3000 MB/s QLC SSD >100TB×1台 Idle Power 0.1W x 1 = 0.1W @ 5ms latency © 2016 Toshiba Corporation 15 世代毎に「大容量化」「高性能化」を推進 12.0 10.0 第三世代 (第1世代=1 とした場合の相対比率) 8.0 第二世代 6.0 第一世代 4.0 2.0 0.0 2010 容量 ランダム読込゙ 2012 ランダム書込 シーケンシャル書込 2015 シーケンシャル読込 © 2016 Toshiba Corporation 16 「クライアント」から「エンタープライズ」まで幅広く市場をカバー 2.5-inch SFF 15mm H 2.5-inch SFF 7mm H 2.5-inch SFF 15mm H AIC HHHL M.2 2280 2.5-inch SFF M.2 BGA M.2 2230 © 2016 Toshiba Corporation 17 日米の緊密な連携で、「最先端」を「迅速」に製品化 東芝 アメリカストレージ開発センター (2016年5月開設) 評価・認定ラボを備えたSSD専門R&Dセンター IT関連企業が集積するサクラメント郡Folsomを拠点 米国内の東芝ストレージビジネス拠点 SSDマーケティング (San Jose, CA) 現地で独立してファームウェア開発・カスタマイズ、認定 サポート 東芝アメリカストレージ 開発センター (Folsom, CA) データセンターSSDマーケティング 組織強化 データセンタービジネス最前線、シリコンバレーのSSD 専任マーケティング組織を増強 現地からの技術動向・市場要求を日本の研究開発部 門に即座にフィードバック、最先端技術開発を迅速化 © 2016 Toshiba Corporation 18 BiCS FLASH™およびSSD事業を加速し、売上高/営業利益を拡大 Top2以内の地位強化、シェア30%へ復帰 市場の伸び(年+約40%、Bitベース)を上回る伸長を目指す 売価ダウン(年25~30%)に追随できるコスト削減の追求 億円 10,000 10,000 9,500 9,000 9,000 8,000 8,000 SSD 7,466 7,000 7,000 6,000 6,000 NAND 5,000 5,000 4,000 3,000 16/3計画 16/11見込 FY16 16/3計画 16/11見込 FY18 © 2016 Toshiba Corporation 19 64層サンプル・量産で市場を先行。生産キャパ拡大を実行中 多層化・大容量化で凌駕 スケジュール - 16/7 64層品サンプル出荷、 すでに量産投入開始済み - 他社に先行した製品投入 集積度 - 次世代BiCS FLASH™ 開発前倒し - 競合に対する優位性の 維持・拡大 開発強化のための環境整備 開発体制 開発センター - すぐれた開発リソース - 開発・製造の緊密な連携 - 製造 投資 - 積極的な投資の継続 ・BiCS FLASH™切替 ・新棟 効率化 - 高効率生産の追及 - 3D製造イノベーション - AI活用 開発技術者を集結、 新規メモリ開発加速 20 ラインアップ・サポート力強化により市場でのプレゼンスを確立 FY16~ FY17~ 「強いNAND」で 製品ラインナップ強化 Enterprise FY18~ 「サポート力」による 顧客関係強化、販売増 性能、運用性重視 「差異化」による さらなる成長 Enterprise 効率、環境性能重視 SAS 最高性能 サーバ・ストレージ向け HDDからの顧客コネクション 最高クラス性能の堅持 SAS 最高性能 サーバ・ストレージ向け 最高クラス性能の堅持 性能・機能の適正化 PCIe® SATAに代わる 高性能DC向け 新機能製品投入 北米開発体制整備 PCIe® 高性能DC向け 製品としての普及 新規格対応製品投入 更なる高速化・大容量化 SATA 市場認知度の向上 北米サポート体制 PC/Tablet/Retail SATA 大容量化継続 コストパフォーマンス PC/Tablet/Retail 省電力・省スペース 超小型製品の投入 シェア継続拡大 PCIe® 価格優先市場でも 新規格PCIe®が拡大 内製コントローラで最適化 シェア拡大 PCIe® SATA 市場認知度の向上 既存コントローラ、3rd Party活用 SATA HDD置換加速 継続した高コストパフォー マンスの追及 © 2016 Toshiba Corporation 21 NAND 四日市工場から世界へ これからも先進的なフラッシュストレージ製品を 提供してまいります © 2016 Toshiba Corporation 22 注意事項 この資料には、当社グループの将来についての計画や戦略、業績に関する予想及び見通しの記述 が含まれています。 これらの記述は、過去の事実を一部含みますが、当社が現時点で把握可能な情報から判断した 想定及び所信にもとづく見込みです。 当社グループはグローバル企業として市場環境等が大きく異なる国や地域で 広く事業活動を行っ ているため、実際の業績は、これに起因する多様なリスクや不確実性(経済動向、エレクトロニク ス業界における激しい競争、市場需要、為替レート、税制や諸制度等がありますが、これに限りま せん。)により、当社 の予測とは大きく異なる可能性がありますので、ご承知おきください。 注記が無い限り、表記の数値は全て連結ベースの12ヶ月累計です。 BiCS FLASH™およびQSBC™は、株式会社東芝の商標です。NVMe™、NVM Express™ およびNVM Express™ロゴは、NVM Express, Inc.の商標又は登録商標です。PCIe®および PCI Express®は、PCI-SIGの商標又は登録商標です。その他本資料に記載されている社名・ 商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。 © 2016 Toshiba Corporation 23
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