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Wリボンプロジェクト in すいた
~暴力のない安心安全のまち、すいたを目指して~
Wリボンプロジェクトとは
DV と児童虐待。昨今、報道等で、悲惨な事件が伝えられない日はないといっても過言ではあり
ません。
また、内閣府の調査では、約 4 人に 1 人が配偶者からの暴力を受けたことがあり、女性の約 3
人に 1 人が被害を受けたことがあるという結果が出ています。
吹田市では、DV相談等を行う中で、DVと児童虐待が密接に関連していることを、あらためて認
識し、DV防止対策と児童虐待防止対策を一体として進めていかなければならないと考え、女性に
対するあらゆる暴力の根絶のシンボルであるパープルリボンと児童虐待防止のシンボルであるオ
レンジリボンを組み合わせて、吹田市独自で「W(ダブル)リボンマーク」を考案しました。
このマークを旗印に、平成 23 年度(2011 年度)から、「Wリボンプロジェクト」として、DVや児童虐
待に係る連続講座の開催とマークのピンバッジであるWリボンバッジの販売などを実施し、「あな
たはひとりではない Stop Violence」というメッセージを伝えています。
家庭や学校、地域など社会全体に暴力防止への深い理解と関心が広がるよう、地域や企業な
どと連携し、DVや児童虐待などの「暴力のない安心安全のまち、すいた」の実現を目指します。
DVと児童虐待の現状
吹田市では、平成 23 年(2011 年)4 月に、配偶者暴力相談支援センターの機能を持つ「すいたス
トップDVステーション(DV相談室)」を開設し、総合的なDV防止対策を進めています。また、DV
を「予防」、「発見」、「支援」、「フォロー」の 4 つのステージで捉え、それぞれ施策を推進していま
す。
DV相談の件数は、初年度の 23 年度(2011 年度)は 203 件でしたが、5 年目の平成 27 年度
(2015 年度)は 524 件と、大幅に増加しています。
DV相談件数
年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
件数
203
306
347
446
524
児童虐待相談件数は年々増加しており、平成 27 年度(2015 年度)の相談件数は 862 件と、平成
23 年度(2011 年度)からの 5 年間でおよそ 2.1 倍に増加しています。なかでも、心理的虐待が大幅
に増加し、全体の 6 割を占めています。これは、子どもの面前でのDVや兄弟・姉妹への虐待を目
撃することによる心理的な虐待が増加しているもので、家庭の中で起こる暴力の子どもへの影響
は深刻なものとなっています。
市では吹田市児童虐待防止ネットワーク会議(要保護児童対策地域協議会)において関係機関
と密に連携し、情報の共有と支援方針の共通認識を図りながら、児童虐待の早期発見、早期対
応、再発防止に努めています。
児童虐待相談件数
年度
(単位:件)
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
心理的
140
159
242
423
530
身体的
162
149
151
207
205
ネグレクト
102
93
68
124
119
性的
3
3
5
9
8
合計件数
407
404
466
763
862
内訳
Wリボンプロジェクト in すいた 2016
毎年 11 月 12 日から、女性に対する暴力撤廃国際日である 25 日までの 2 週間は「女性に対す
る暴力をなくす運動」の期間です。
また、11 月は「児童虐待防止推進月間」です。吹田市ではこの期間中、女性や子どもに対する
あらゆる暴力の根絶を目指して、講演会や児童虐待防止講座などの関連講座を「W リボンプロジ
ェクト in すいた」として集中的に開催しています。
W リボンプロジェクト in すいた 2016 ちらし(PDF)
ダブルリボンプロジェクト基金
Wリボンプロジェクトの趣旨に賛同し、Wリボンバッジを購入していただいた方々の暴力防止へ
の思いを何か形にできないかと考え、平成 26 年(2014 年)3 月末に「ダブルリボンプロジェクト基金」
を創設しました。なお、Wリボンバッジは平成 28 年(2016 年)3 月末で累計約 11,000 個御購入い
ただきました。
基金にはバッジの売り上げの一部や皆様からの御寄附が積み立てられ、DV及び児童虐待の
防止対策の財源として活用しています。
平成 27 年度(2015 年度)、基金には 68 件、1,985,629 円の御寄附をいただきました。
個人の方が地方公共団体に寄附をいただいた場合、「ふるさと納税」制度の対象となり、2,000
円を超える部分について、一定限度額まで、原則として所得税と合わせて全額が控除されます。
Wリボンプロジェクトの啓発と参加のお願い
・W(ダブル)リボンマークのライセンスフリー化
Wリボンマーク、ポスター、バッジなどが自由に使えるようになりました。吹田市W(ダブル)リボ
ンマーク使用要領に従い、啓発グッズの作成等に御利用ください。
吹田市W(ダブル)リボンマーク使用要領(PDF)
・Wリボンバッジの販売
社会全体に暴力防止への深い理解と関心を広げ、DV被害者や児童虐待の当事者に「あなた
はひとりではない」というメッセージを届けるため、1 個 300 円で販売しています。100 個以上の購
入者には 20%引きで販売します。
売上金の一部が基金に積み立てられ、DV及び児童虐待の防止事業に活用されます。
・Wリボンプロジェクト支援自動販売機の設置
様々な企業の御協力により、市内各地にWリボンマークを施したラッピング自動販売機を設置し
ています。売り上げの一部が基金に寄附されます。
・Wリボンマークステッカーの作成
市内の商店街では、お店の入口や店内にWリボンマークのステッカーを貼っていただき、普及
啓発に御協力いただいています。
・各種啓発グッズの作成
Wリボンプロジェクト特製しおりを母子手帳に挟んで妊婦に届けました。また、Wリボンマークボ
ールペンやポロシャツなどを作成し、その売上金の一部が基金に寄附されました。
問い合わせ
吹田市市民部男女共同参画室男女共同参画センター
電話番号 06-6388-1451
メールアドレス [email protected]