SCM実現に向けた 製品関連情報の 元管理

SCM実現に向けた
製品関連情報の⼀元管理
1.会社概要
2.導⼊の経緯・背景
3.⽬的・あるべき姿
4.導⼊計画・進捗状況
5.効果
6.今後の課題
7.まとめ
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1.会社概要
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商号
ゴムノイナキ株式会社
所在地
愛知県名古屋市
創業
1919年10⽉10⽇
資本⾦
9,000万円
年間売上⾼ 国内377億円(2016年4⽉決算期)
海外224億円(2016年実績)
従業員数
国内304名 海外3,214名(2016年4⽉)
【ネットワーク(国内拠点)】
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本社含め14拠点
★
東北出張所
松本営業所
滋賀営業所
★
★
四⽇市物流センター
★
★ ★★ ★ ★
★★
★
関東⽀店
静岡出張所
上前津本社 ⼤⾼本社
名古屋北営業所 豊⽥営業所
刈⾕物流センター 清洲物流センター
技術研究所 ⾦型研究所
【国内系列⼯場】
千葉⼯場
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名古屋⼯場
ゴム圧縮成形
ゴム成形
樹脂成形
⾼圧ホースアッセンブリ加⼯
【ネットワーク(国外拠点)】
9カ国 17拠点
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1988年 アメリカ合衆国でAINAK設⽴から始まり、
現在では、9カ国で8つの⽣産拠点と9つの営業拠点があり、
お客様の地産地消、最適調達のニーズに対応している
【製品紹介】
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⾃動⾞産業をはじめ様々な分野に⽇々1万7000品種
600万個のゴム・プラスチック部品を供給している
⾃動⾞⼀般部品
カーエアコン・エンジンルーム
住宅設備・設備部品
家電・OA・医療
2.導⼊の経緯・背景
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・サプライチェーンのグローバル化
・⾃然災害、⼯場事故、統廃合などの有事が多発
・お客様からの様々な要請
→ SCM(原産国の掌握)
→ BCP管理(代替⽣産確保)
【具体的背景】
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① 東北⼤震災 (2011年3⽉)
*仕⼊先様数⼗社に被害
*対象品番の状況を伝えられず、お客様にお叱りをうけた
② タイ洪⽔ (2011年10⽉)
*仕⼊先様の⼯場が浸⽔
*お客様35社 609品番に影響
③ 旧システム⽼朽化
*保守サポート期限のため
機器を更新する必要があった
【課題】
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お客様の要求に対して情報を迅速に提⽰できなかった
①各部署で保管場所、媒体がバラバラであり、検索に時間を費やした
②新旧データの混在等、登録されている情報の精度が低かった
③1次仕⼊先様の情報しか保持しておらず、製造元を把握するには
仕⼊先様への確認が必要だった
障害
製造元A
製造元B
仕⼊先様A
仕⼊先様B
仕⼊先様C
障害
お客様
状況
報告
営業部
品質保証部
技術部
物流管理部
状況
報告
海外統括本部
* 被害状況の問い合わせ
* ⽣産能⼒の確認
* 在庫確認、納期調整
* 代替先の検討
お客様
お客様
3.⽬的・あるべき姿
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① SCM ② 情報の共有 ③ 情報の最新版管理
初品経歴
製品情報
環境負荷
物質
(SOC)
図⾯
営業部
物流管理部
海外統括本部
技術部
品質保証部
【システム概要】
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① 製品情報
②
SCM
品質管理
新規、設計変更、⼯程変更品番管理
品質保証
③ 図⾯管理
④ SOC管理
製品図⾯の保管
環境負荷物質の情報掌握
最新版管理
お客様への情報提供
【SCM実現に向けた情報共有の実現イメージ】
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仕入先様
ゴムノイナキ
【営業】
【技術】
見積情報 金型情報
STEP 3
【品質保証】
【物流管理】
妥当性検証資料
STEP 1
(構築済)
②
初品経歴情報
<連携>
③図面情報
<連携予定>
お客様
製品要求情報
①製品情報
構成材料情報
製品実現情報
初品測定検査ならびに初期流動検査情報
<連携>
<連携> <連携予定>
材料マスタデータベース
経理 グループ
(ゴム・樹脂・金属・テープ・発泡)
システム
ウェア
④環境負荷物質(SOC物質)
データベース
STEP 2
(構築済)
STEP 4
4.導⼊計画・進捗状況
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計画
実施(進⾏中)
2014年度
2015年度
2016年度
2017年度
稼動中
製品情報
図⾯管理
SOC管理
稼動中
開発着⼿準備段階
社内現状把握中
【サーバ環境】
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有事の際にSCの情報が取得できるよう、
災害に強いデータセンターにサーバを設置
項⽬
地震対策
停電対策
災害対策
⽕災対策
内容
耐震構造、耐震⼆重床、免震装置
2系統受電
無停電電源装置(UPS)[冗⻑化構成]
⾃家発電装置
ガス消⽕設備、超⾼感度煙センサー
漏⽔・浸⽔対策 床下防⽔加⼯、漏⽔探知機、防⽔堤、空冷空調機
災害発⽣時
安否確認招集システム、緊急地震速報システム
【iBASE 製品情報登録】
新規受注、設計変更、⼯程変更時に品番登録を実施
従来の運⽤
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進⾏表
測定
依頼
⼯程
変更
導⼊後の運⽤
一元
管理
製品
情報
・⼊⼒が⼿間
・⼊⼒漏れ、間違いが発⽣しやすい
・紙での管理のためSC情報の取得が困難
進⾏表
測定
依頼
⼯程
変更
・⼊⼒の⼿間が軽減
・⼊⼒間違いの軽減
・SC情報の取得が容易
・運⽤を⼤きく変えることなく
SCの情報を蓄積
・経理システム、グループウェア
との⾃動連携
【iBASE 製品情報出⼒】
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有事の際、iBASEの検索機能を使って、SCの情報を抽出します
材料、成形、加⼯、仕上、検査、ASSYと⼯程毎に
製造元の情報(住所や電話番号)を保持しています
<熊本で震災があった場合>
「熊本」で検索
製品
情報
製造元が熊本の品番⼀覧
A社 TEL 対象品番1
B社 TEL 対象品番2
C社 TEL 対象品番3
【iBASE 初品経歴(あいあっと)】
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初品経歴の管理をします
iBASEから連携されたデータを元に、
検査対象品の測定結果並びに、お客様の合否結果を登録します
客先判定
製品
情報
検査対象
初品
経歴
測定データ
5.効果
⽬的に対する効果
⽬的
効果
SCM
意識をすることなく、iBASEへ製品登録をすることで実現
熊本の震災では10分程度で情報の出⼒ができた
⾃ら率先して情報を出⼒し把握するようになった
情報の共有
データの⼀元化により、誰もが閲覧できるようになった
ログインユーザーによる、仕事の範囲の明確化ができた
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情報の最新版管理 既存の品番に対し、設計変更、⼯程変更の登録機能を使う
ことにより、システム側で⾃動的に最新版の管理を⾏えるように
なった
その他の効果
・検索条件と出⼒スペックがカスタマイズでき、欲しい情報が容易に取得できるようになった
・帳票出⼒、ワークフロー管理をしたことで、仕事がどこまで進んでいるかわかるようになった
・経理システムやグループウェアと連携し、作業の効率化が図られた
・将来に向けて必要となる情報の蓄積ができた
6.今後の課題
どちらが
最新?
図⾯
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図⾯
・図⾯管理
iBASEで登録した品番に対して、図⾯の情報を付与、最新版管理をします
設計変更等による図⾯の差し替え発⽣時に、いかにして最新版を管理するか、
仕⼊先様に配布した図⾯が最新であるかを保証することを⽬指します
・SOC管理
SOC
エビデンス
お客様からの要求である、SOCの情報開⽰を⾏います
SOC
エビデンス
SOC管理
iBASEで登録した情報を有効活⽤し、DB上に⼀元管理することで、
複雑化していたSOC管理の運⽤を簡素化し、時間短縮を⽬指します
SOC
エビデンス
7.まとめ
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システムを構築することがゴールではない
・誰もが同じレベルでシステムを活⽤できるように教育をしていく
・システムを利⽤し有事の際、必要な情報を迅速に提供できるよう
定期的なリハーサルを⾏い、運⽤を浸透させていく
・海外法⼈の情報取得等、新たな課題に対する対策
より使いやすいシステムへ