水害の基礎知識

水害の基礎知識
葛飾区役所
地域振興部
防災課
河川の氾濫は地震と異なり、
気象情報等から発生が予想できる
地域の水害のリスクを理解し、
正しい避難行動を取れば、
命を守ることはできる
※ 国土交通省資料より
※ 国土交通省資料より
葛飾は川に囲まれた低地の街
川の水面より低いところに街がある
荒川洪水ハザードマップ
○浸水する区域 27.22k㎡
○2m以上の浸水区域
15.14k㎡
78.1%
43.4%
江戸川洪水ハザードマップ
○浸水する区域 26.30k㎡ 75.5%
○2m以上の浸水区域
5.26k㎡ 15.1%
中川洪水ハザードマップ
○浸水する区域 17.15k㎡
○2m以上の浸水区域
1.44k㎡
49.2%
4.1%
葛飾区の大水害
カスリーン台風(昭和22年)
※ 昭和22年東京都水災誌
大規模な水害から街を守るため、
さまざまな治水対策等が進められてきました
首都圏外郭放水路
大きな河川(江戸川)と
小さな河川(中川等)を
地下のトンネルで繋げて、
小さな河川の水を、
大きな河川に排水している
河川の水を貯水して、水位
をコントロールする効果も
ある
※ 国土交通省資料より
首都圏外郭放水路による
中川の洪水リスク軽減
※ 国土交通省資料より
中川の水を、地下で江戸川に放水
中川の堤防工事の風景
(高さ不足の解消・耐震化)
外水氾濫(洪水)
川の氾濫や、台風による高潮などによって、
川の水が街中にあふれること
外水氾濫時の避難方法
地震の時と、水害の時では、
避難方法は異なります!
区からの情報に従って、浸水しない
地域まで避難をすることが、ベストな
避難方法です。
高い建物に避難をしても、浸水した
街に長期間孤立する恐れがあります。
浸水後のライフライン
電気
➢停電するおそれが非常に強い
ガス
➢1∼2mの浸水で、供給停止となる
水道
➢使えるかもしれないが、停電した場合、上層階
(4階以上)への給水はできなくなる
移動通信(携帯電話等のモバイル通信)
➢通信は途絶する
浸水した街にとどまると・・・
ライフライン
の機能停止
外出できず、
病気やケガの
治療もできない
水・食糧が
なくなる
荒川氾濫時には、孤立者が数十万人に…
※ 内閣府資料より
避難の考え方(1)
避難の原則
徒歩や公共交通機関、施設の車両等で、
数㎞(遠距離)の避難が可能な場合
➢区が指定する、区内もしくは区外の
避難先まで避難する
※氾濫しそうな河川によっては、千葉県や23区西部
まで避難をしなければならない場合もある
避難の考え方(2)
浸水しないフロアが施設内にない場合
➢最寄りの小・中学校へ避難をする
(2階以上の浸水しないフロアに避難をする)
※浸水すると孤立する恐れはあるが、小規模な施設
に留まるより救助が早く駆けつける可能性が高い
※地震用であるが、食糧や毛布等の備蓄物資もある
避難の考え方(3)
施設外に避難をすることが困難な場合
(病院やADLが著しく低い利用者が多い施設等)
➢救助が来るまで耐えるための備えを、
事前にしておく
➢利用者を浸水しないフロアに移す
※大規模な病院や施設であれば、救助も早い段階で
来る可能性は高いが、数日程度かかる恐れもある
避難準備情報、
避難勧告・避難指示とは(1)
避難準備情報
要配慮者(高齢者、障害者、乳幼児、妊産婦等)は、
避難行動を開始
➢避難をするのに時間がかかるため
一般避難者は避難の準備を開始
避難準備情報、
避難勧告・避難指示とは(2)
避難勧告
一般避難者は避難行動を開始
(要配慮者の方は避難を終了している段階です)
避難指示
避難をまだしていない一般避難者は、直ちに避難行動
を開始
葛飾区が避難を呼びかける
タイミング(1)
上流部で長雨が続いて、河川が氾濫する
おそれがある場合
➢氾濫が起きる、遅くとも数時間前には
避難準備情報や避難勧告を出します
※河川管理者や気象庁等の防災関係機関と連携して、
避難を呼びかけるタイミングを早期に判断します
葛飾区が避難を呼びかける
タイミング(2)
スーパー台風級の猛烈で巨大な台風が、
関東地方に接近しつつある場合
➢氾濫が起きる、1日∼3日前に浸水を
しない区外への自主避難の呼びかけを、
考えています。
区が発信する情報の
確認方法を知っておきましょう(1)
かつしかFM
周波数78.9MHz
葛飾区の災害情報
を発信します!!
区が発信する情報の
確認方法を知っておきましょう(2)
区の電話やFAX,防災行政無線,エリアメール等
で避難情報が出ていることに気が付いたら、
区公式ホームページやかつしかFM等で、
詳しい情報を確認してください
かつしかFM
周波数78.9MHz
葛飾区の災害情報
を発信します!!
内水氾濫(大雨を排水しきれない)
ゲリラ豪雨などの大雨によって、
マンホールや排水溝などから雨水があふれて
街中が浸水すること
※一気に水が来るが、引くのも早い
内水氾濫時の避難方法
突然の大雨によって、
家屋が浸水する恐れがある場合は、
★2階以上に上がる
★地下空間から脱出する
★近くの高い建物に移動する
など、自主的に避難する
※大雨が降っているなかでの屋外への移動
は大変危険です
葛飾区では
土砂災害は発生しません
葛飾区では東日本大震災の
ような大津波は発生しません