中 国 経 済

ISSN 2187-4255
No.611
ジェトロ
中
国
経
済
12
2016
秀二
1
<トピックスレポート>
資源輸出・資金依存が拡大するロシアの対中国経済関係
-経済統合には慎重姿勢-
············································ 浅 元
薫哉
2
<視点> 勝負は同じルールの下で ······················ 佐 藤
<現地レポート>
中国環境問題の現状とビジネスチャンス
-華東地区での環境総量規制調査にあたって-
············································ 原
健太郎
11
英樹
24
浩二
33
<グラフでみる中国経済動向> ·······································
45
<総目次> ·······················································
46
<現地レポート>
中国進出日系企業によくある問題事例とその対応策
············································ 島 田
<特集>
TPPがアジア地域に与える影響
-日本企業のサプライチェーンの視点から-
············································ 酒 向
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視 点
勝負は同じルールの下で
佐藤 秀二
(ジェトロ 青島事務所長)
日本企業による中国への投資にはいくつかの波と傾向があるが、大きく分けると 2001 年末
の中国の WTO 加盟を境に分けることができるのではないだろうか。中国の WTO 加盟以前は
安価な労働力を求めて進出した製造業が現地で生産した製品を日本などへ輸出するのが主流で
あった。WTO 加盟以後は中国の市場を意識した非製造業が中心となり、コンビニエンススト
アやスーパーマーケット、アパレルチェーン等や、金融・保険業も進出した。
筆者が駐在する山東省をみると、今も WTO 加盟以前の投資スタイルの日系企業が多数を占
めていると感じる。ジェトロが 2015 年秋に実施したアジア・オセアニア進出日系企業実態調
査(中国編)によると、中国進出日系企業の現地での売上高に占める平均輸出比率が 36.2%で
あるのに対し、省市別平均値では 9 省市(北京市、上海市、天津市、広東省、江蘇省、山東省、
遼寧省、福建省、湖北省)中、山東省が 53.4%と最も高い。安価な労働力を求めて進出した日
系メーカーが、製品を日本などへ輸出するビジネスモデルが今も主流である。これらの企業は
日々コストを切り詰めながら、今もその役割を果たしている。
しかし、ここ 1~2 年はとうとう耐え切れずに撤退に至る日系企業もいくつかみられた。理
由は毎年上昇する人件費や為替レートの変動、食品分野では中国産に対する日本国内の風評の
悪化などが挙げられるが、
ほかに地場企業との競争が激しくなっているという点に注目したい。
技術的に難しいものを除いて、一般的にコスト面では地場企業が有利といわれる。その背景
の一つとして時々耳にするのが、地場企業は支払うべきものを支払っていないというものであ
る。中国では、社会保険料(養老保険、医療保険、失業保険、労災保険、生育(出産)保険)
や住宅積立金の雇用主負担義務がある。
また、
夏季の一定期間に支払う高温手当てなどもある。
これら或いはこれらの一部を支払わないとか、納付基準よりも低い額を支払っている場合もあ
るようだ。このあたりを明らかにしていくのは困難であるが、近隣の企業や同業者の場合は、
ある程度の状況は伝わってくるようである。
日系企業は、コンプライアンスを最優先ととらえているところが多く、納付義務を果たさな
いといった話はあまり耳にしない。中国での経験が少ない赴任したばかりの経営者が、中国の
複雑な社会保険制度や諸経費について知識が追いつかず、未払いに気付かないといったケース
はあるものの、意図的に支払わないというのはあまり耳にしない。
もし、
日系企業と地場企業とで競争環境に差があれば、
対等に戦っていくのは難しいだろう。
政府には外資や内資を問わず、同じルールの下で勝負できるよう徹底してほしい。
-1-
中国経済 2016.12
トピックスレポート
資源輸出・資金依存が拡大するロシアの対中国経済関係
-経済統合には慎重姿勢-
浅元 薫哉
(ジェトロ 欧州ロシア CIS 課 課長代理)
〔要 旨〕
□ ロシアからみた中国の存在感は大きく、2007 年には中国がドイツを抜いて最大の輸入
相手国となった。ロシアにとって中国は重要な経済パートナーの 1 国となっている。
□ 2014 年のウクライナ危機をきっかけに、ロシアと西側諸国の関係が悪化する中、ロシ
アは中国との関係を今まで以上に深めようとしている。特に中国の内需や資金力を期
待して、エネルギー資源の輸出拡大、ロシア国内での事業推進のための資金調達に力
を入れている。
□ ロシアが主導するユーラシア経済連合(EEU)と中国のシルクロード経済ベルト構想
との協力も議論されているが、ロシア側は自由貿易協定(FTA)創設など経済統合に
は慎重な姿勢だ。
1.中国向け原油輸出が本格化
ロシア側貿易統計によると、2015 年のロシアと中国との間の貿易総額は前年比 28.1%
減の 632 億ドルで、
うち、
対中国輸出額は前年比 23.9%減の 283 億ドル、
輸入額は同 31.2%
減の 349 億ドルとなった(図表 1、2)。輸出減の主因は主力輸出品である原油の価格下落、
輸入減の主因はロシアの内需低迷である。2014 年のウクライナ危機を受け、西側諸国が導
入した対ロシア経済制裁によって企業活動に停滞の影響が及んだほか、ロシアも対抗して
欧米産農産品の輸入停止措置を 2014 年 8 月に導入したことで国内物価が上昇、実質所得
が目減りした。さらに 2014 年 11 月以降に起きた原油価格急落が不景気に拍車をかけた。
ロ中間の貿易額は減少したが、ロシアの貿易額からみた中国の存在感は近年拡大が続い
ている(図表 1)
。輸出総額に占める中国のシェアは 5~6%程度で推移していたが、近年
そのシェアが徐々に拡大、2015 年には 8.2%となっている。
中国のシェア拡大の主因は、中国向け原油輸出インフラが整備され、原油の輸出が増加
したことにある。2009 年 12 月、東シベリア・太平洋パイプライン(ESPO)注 1)の第 1
期工事(タイシェト(イルクーツク州)~スコボロジノ(アムール州)間)が竣工して以
降、ロシアの原油輸出が本格化した。当初はスコボロジノから鉄道でコジミノ港(沿海地
方)まで輸送し、同港から中国や、日本、アジア諸国に輸出した。これに加え 2010 年 9
月、ESPO の支線となるスコボロジノ~大慶市(黒龍江省)間のパイプラインが完成し、
2011 年 1 月には同支線を利用して輸送された最初の原油が中国に到達した。また、2012
年 12 月には ESPO 第 2 期工事(スコボロジノ~コジミノ間)も完了し、ESPO 全線が稼
中国経済 2016.12
-2-
現地レポート
中国環境問題の現状とビジネスチャンス
-華東地区での環境総量規制調査にあたって-
原
健太郎
(ジェトロ 上海事務所)
〔要 旨〕
□ 中国の大気および水の汚染への対策は第 11 次 5 カ年規画より本格的に開始され、近
年厳しさを増している。
□ 2016 年度初頭より、弊所が管轄する華東地区で新たに進出する日系企業から環境総量
規制に関する問い合わせが複数寄せられるようになった。実態を調査したところ、中
国の計画経済の環境指標の目標値の達成の難易度が上がり、既に簡単な対策では削減
できなくなりつつある。現在は「新たな投資(経済成長)よりも環境を重視する」と
いった大きな転換点にあると推測される。
□ 経済の発展段階と同様に環境規制の強弱も「まだら模様」である。例えば、華東地区
では、上海市の VOC(揮発性有機化合物)規制、太湖流域(蘇州市、上海市の一部等)
の特別取締地区における水規制など、より厳しい規制が実施される一方、寧波市では、
2016 年に VOC 規制が未実施など初期段階にあり、規則が比較的緩い。これは、国の
標準規制に基づき、地方政府の裁量で追加規制等を定めることが可能だからだ。
□ 水や大気の環境汚染の現状は改善傾向にあるものの多様な問題が同時に発生してお
り、それを一つ一つ解決している。例えば水については重金属が、大気については二
酸化硫黄(SO2)が、近年大幅に減少し改善した。他方で地下水はより滞留するため、
深刻な環境汚染が進行している。
□ 規制の強化とともに各地では環境プロジェクトが雨後のたけのこのように乱立してお
り、日本にとってもビジネスチャンスであるとともに、そのリスクの精査が必要であ
る。日本を公害から再生させた技術が中国で活躍するためには、今のところファイナ
ンスが鍵であり、中・欧・米との連携が求められているのではないか。
1.はじめに
2016 年 4 月、5 月にジェトロ上海事務所のブリーフィングサービスに訪れる日系企業か
ら「新しい事業投資は認められないと言われた」
「過去に認められた増設工事が不承認との
連絡がきた」と相談されることが複数あった。弊所担当者が話を聞いてみると開発区政府
から「環境総量枠」が足りないとの話があったとのことである。中国の環境保護法、大気
汚染防止法等の環境規制は基本的にいずれも濃度規制であり、総量規制ではないことから、
その実態を調べるべく 2016 年 8 月から 9 月にかけて華東地区で環境総量規制調査を実施
した。
- 11 -
中国経済 2016.12
現地レポート
中国進出日系企業によくある問題事例とその対応策
島田 英樹
(ジェトロ 中国北アジア課 課長代理)
〔要 旨〕
□ 北京市は製造拠点として進出する日系企業が比較的少なく、情報収集を主業務とする
駐在員事務所やヘッドクォーター機能を持つ傘型会社などの拠点が多い。北京の拠点
が直接抱える問題も一定数あるが、中国各地に所在するグループ会社や関連会社で発
生した問題に対し、どう対処すべきか。或いはトラブルへの備えとして他地域や他社
の情報をベンチマークとして入手したいという相談を受けることも多い。
□ 北京事務所で受けていた貿易投資相談のうち、近年は 8 割程度がなんらかの問題に関
するもので、2 割程度が新ビジネス等の前向きな話という印象であった。なんらかの
問題に関する相談のうち、約 6 割は労務管理問題に関する相談だった。
□ いずれの事例も、①中国法に対する理解が不足しており、的確な対応がとれていない、
②労働契約や就業規則の内容に適切な条項が盛り込まれていないなど、トラブルを未
然に防ぐ、あるいはトラブル発生時に対応できる管理体制が確立されていない、とい
うような点が指摘できる。
2016 年 9 月 13 日、ジェトロ「中国経済情報研究会」会員限定セミナーで、ジェトロ中
国北アジア課の島田英樹課長代理(元北京事務所進出企業支援センター長)が「中国進出日
系企業によくある問題事例とその対応策」をテーマに講演を行った。本稿では、講演録とし
て相談の約 6 割を占める労務管理問題の事例を紹介する。
私は 2016 年 6 月末までジェトロ北京事務所に駐在し、進出日系企業支援担当として、
現地日系企業の事業運営に関わる相談を受けていた。中国は地域によって進出企業の形態
の特徴が少しずつ異なることもあり、ジェトロの在中国事務所でも地域によって相談の傾
向は異なる。北京市は製造拠点として進出する日系企業が比較的少なく、情報収集を主業
務とする駐在員事務所やヘッドクォーター機能を持った傘型会社などの拠点が多い。その
ため、北京の拠点が直接抱える問題も一定数あるが、中国各地に所在するグループ会社や
関連会社で発生した問題に対し、どう対処すべきか。或いはトラブルへの備えとして他地
域や他社の情報をベンチマークとして入手したいという相談を受けることも多かった。
北京事務所で受けていた貿易投資相談のうち、近年は 8 割程度がなんらかの問題に関す
るもので、2 割程度が新ビジネス等の前向きな話という印象であった。なんらかの問題に
関する相談のうち、約 6 割は労務管理問題に関する相談だった。
従い、本セミナーでは、中国進出日系企業によくある労務管理問題を事例に挙げ、その
中国経済 2016.12
- 24 -
特 集
TPP がアジア地域に与える影響
-日本企業のサプライチェーンの視点から-
酒向 浩二
(みずほ総合研究所 アジア調査部 上席主任研究員)
〔要 旨〕
□ 現在、アジア太平洋地域では、中国を基軸とするサプライチェーンが構築済みである
が、中国が参加を表明していない環太平洋経済連携協定(TPP)が発効すれば、サプ
ライチェーンの基軸が中国から TPP 域内へシフトする可能性が出てきている。
□ 特に TPP が事実上米国との初の対米自由貿易協定(FTA)となるマレーシア、ベトナ
ム、日本などのアジア諸国にとって対米アクセス改善の受益は大きい。その中でベト
ナムは、受益を確実にすべく対中輸入依存脱却を図るためにすそ野産業を育成しよう
としている。日本企業は早くもベトナムへの関心を高めている。
□ 日本では、TPP は自国の成長率を高める成長戦略の一環と評価されている。TPP は実
質的に対米 FTA という意味合いが強く、対米アクセス改善への日本企業の期待は高
い。TPP 域内のビジネスルールの透明性が高まることに対する期待もある。
□ IT 関連製品・部品に関しては、米国とアジア諸国の多くが WTO の情報技術協定を署
名して既にゼロ関税となっているために TPP の影響は限定的であるが、その他の業種
では TPP 域内における付加価値向上が進む可能性がある。
□ 日本企業は TPP 発効を視野に、中国の不参加を前提にしたサプライチェーン見直しを
進めるものとみられるが、中国が巨大市場としても世界の工場としても重要である点
は不変であろう。中国が国有企業改革などの諸改革を行う上で、TPP を活用するメリ
ットを訴え、同国の TPP 参加を中長期的に促していくこともまた得策となりそうだ。
1.はじめに
米国、日本、ベトナム、マレーシアなどアジア太平洋地域の 12 カ国が参加し、高度な
貿易自由化に加えて、サービス・投資の自由化を目指す環太平洋経済連携協定(TPP)は、
今後の日本企業の東アジアビジネスに影響を与え得る。その TPP が 2015 年 10 月に大筋
合意に至り、2016 年 2 月に署名された。
TPP の発効には参加国の国内批准が必要となる。マレーシアが 2016 年 1 月注 1)に国内
の批准を終えており、日本も同年 7 月の参議院選挙で与党が議席を伸ばした結果、秋の国
会で批准される可能性が高まっている。米国は大統領選の影響で国内批准が遅れ、来年 1
月の次期大統領就任までに批准できなかった場合、再交渉や離脱といった事態に陥る可能
性があることが懸念される。こうした中、アジア諸国の批准が進めば、米国に対して再交
渉を認めず、既存署名を順守させる圧力となる。現時点では、TPP 発効の可能性を視野に
入れておく必要があろう。
- 33 -
中国経済 2016. 12
グラフでみる中国経済動向
域内総生産額(GRP)(2016 年第 1~3 四半期)
(100億元)
600
500
400
300
200
100
0
広江山浙河四河湖湖遼上福北安天陝内江重広雲吉黒山貴新甘海寧青チ
東蘇東江南川北北南寧海建京徽津西モ西慶西南林龍西州疆粛南夏海ベ
ッ
ン
江
ト
ゴ
ル
〔出所〕各地域の政府の発表や報道等を基にジェトロ作成
2016 年第 1~3 四半期の域内総生産(GRP)を省・自治区・直轄市別にみると、広東省、
江蘇省で 5 兆元を超えた。最大の広東省(5 兆 7,000 億元)と最小のチベット自治区(829
億元)の差は 68.7 倍となっている。
GRP 成長率(2016 年第 1~3 四半期)
(%)
12
10.7 10.5
9.1
10
8.4
8.1
8.1
8.0
7.6
8
7.5
7.5
7.3
7.1
6.9
6.7
6.7
6
10.7
4
2
9.1
8.7
4.0
8.2
8.1
8.0
7.9
7.6
7.5
7.4
7.3
7.0
6.8
6.7
6.0
0
-2
-2.2
-4
重チ貴天江安福青江河湖浙寧新湖雲山四甘海広陝内広吉河上北全黒山遼
慶ベ州津西徽建海蘇南北江夏疆南南東川粛南東西モ西林北海京国龍西寧
ッ
ン
江
ト
ゴ
ル
〔出所〕各地域の政府の発表や報道等を基にジェトロ作成
2016 年第 1~3 四半期の中国の各省・自治区・直轄市の GRP 成長率は重慶市、チベッ
ト自治区、貴州省がいずれも 2 桁成長に達した。遼寧省は全国で唯一マイナス成長(-2.2%)
となった。
- 45 -
中国経済 2016. 12
ジェトロ「中国経済」2016 年(1~12 月)総目次
(No.600~611)
〔1 月号〕No.600
<視点> 大連市の経済活性化に向けた取り組み(荒畑 稔)
<トピックスレポート>
中国における日系物流業の課題と対応(日向 裕弥)
<現地レポート>
広東省における加工貿易の変遷と産業構造転換(盧 真)
中国第 4 の経済圏を目指す中国中部地域
-発展が期待される中国長江中流域-(中嶌 克彦)
<特集> 中国ビジネスに関わる営業秘密保護問題とその対応(林 いづみ)
<グラフでみる中国経済動向>
中国からの訪日外客数の推移
訪日外客数に占める中国の構成比
〔2 月号〕No.601
<視点> 中国進出日系企業の事業スタンス(箱﨑 大)
<トピックスレポート>
「高度化」を目指す中国のファイナンスリース業と日系企業の動向(小宮 昇平)
<現地レポート>
第 13 次 5 カ年規画をどう読むか(真家 陽一)
岐路に立つ大連市 IT 産業(森 詩織)
<特集> 中国の最新物流動向(町田 一兵)
<グラフでみる中国経済動向>
最低賃金
〔3 月号〕No.602
<視点> 事業環境の変化に向き合う(佐藤 秀二)
<トピックスレポート>
中東・アフリカの新興国における中国企業の投資動向(米倉 大輔、堀田 萌乃)
<現地レポート>
-中国日系企業の内販拡充に伴うリスクマネジメント-(牧野 秀昭)
中国企業のグローバリゼーション-海外 M&A-(周 立)
<特集> 中国スマホ端末市場およびウェアラブル端末市場の動向と
日系電子部品メーカーのビジネスチャンス(近藤 信一)
中国経済 2016.12
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<グラフでみる中国経済動向>
中国進出日系企業の賃金ベースアップ率
〔4 月号〕No.603
<視点> 華中地域の光と影(古谷 寿之)
<トピックスレポート>
貿易投資からみる米中関係(藪 恭兵)
<現地レポート>
期待高まる広東省企業の対日投資(張 琳荷)
「高齢化先進地域」の香港、日本企業にも商機あり
(宮澤 正、メーガン・クォック)
<特集> 蔡英文政権の発足と経済政策の行方(伊藤 信悟)
<グラフでみる中国経済動向>
主要経済指標:2015 年実績と 2016 年目標
GDP 成長率の推移
域内総生産額(GRP)
(2015 年)
GRP 成長率(2015 年)
〔5 月号〕No.604
<視点> 「日本」は売りになる(岡田 英治)
<トピックスレポート>
中南米における中国企業の投資動向(竹下 幸治郎、中畑 貴雄、西澤 裕介)
<現地レポート>
中国における知的財産権の動向(赤澤 陽平)
中国における日本産米と食品の新たな販路の活用の可能性を探る(高山 博)
<特集> ネット時代における中国の消費力と最新動向(金 堅敏)
<グラフでみる中国経済動向>
中国の輸出・輸入の前年同期比伸び率の推移(累月)
主要国別輸出の前年同期比伸び率の推移(累月)
〔6 月号〕No.605
<視点> 中国経済は実のところどうなのか?(田端 祥久)
<貿易投資相談傾向>
中国に関する最近の貿易投資相談事例
-対中投資に代わり中国への輸出に関する相談が増加-
- 47 -
中国経済 2016. 12
<現地レポート>
快進撃を続ける中国企業の海外投資-国内市場に軸足を置く-(劉 元森)
中国経済の現状(13 次 5 カ年計画建議を中心に)(星野 光明)
<特集> 中国の越境 EC 最新動向(徐 向東)
<グラフでみる中国経済動向>
中国主要経済指数:2016 年目標と第 1 四半期(1~3 月期)実績
GDP 成長率の推移
〔7 月号〕No.606
<視点>見直される匠の精神の重要性(小栗 道明)
<トピックスレポート>
中国コールドチェーン物流の現状と課題(田中 琳大郎)
<現地レポート>
拡大する内陸部の自動車産業
-2015 年の中国自動車市場動向-(米川 拓也)
構造調整を図る山東省の自動車産業(魯 寅萍)
<特集> 日本産農水産物の海外向け産地直送システムの現状
-香港を事例として-(根師 梓)
<グラフでみる中国経済動向>
中国からの訪日外客数の推移
訪日外客数に占める中国の構成比
〔8 月号〕No.607
<視点> 農林水産物・食品輸出拡大のスパイス(伊藤 亮一)
<トピックスレポート>
南西アジアで高まる中国の存在感-中国「一帯一路」構想の要衝-(西澤 知史)
<現地レポート>
中国における木材市場の動向(小林 紘之)
中国西南地域(成都市・重慶市)からみる「一帯一路」(王 植一、小宮 昇平)
<特集> 中国の 2016 年上半期のマクロ経済動向と下半期以降に向けた視点(岡野 陽二)
<グラフでみる中国経済動向>
対内直接投資の実行金額と前年同月比伸び率の推移(単月)
対内直接投資の主要国・地域別内訳(2016 年 1~6 月、実行ベース)
〔9 月号〕No.608
<視点> マインドセットを変える(天野 真也)
中国経済 2016.12
- 48 -
<トピックスレポート>
広がりをみせる中国の欧州投資(山口 大介)
<現地レポート>
急速発展の虚実
-中国新エネ車産業の発展動向検証-(文 涛)
日本企業の相談傾向からみる中国の事業環境(牧野 秀昭、王 淅、岩渕 茂)
<特集> 日中スマートシティ協力の現状と課題-新たな協力分野の可能性(髙見澤 学)
<グラフでみる中国経済動向>
域内総生産額(GRP)
(2016 年上半期)
GRP 成長率(2016 年上半期)
〔10 月号〕No.609
<視点> 遼寧省にふたたび日は昇るか(安藤 勇生)
<トピックスレポート>
中国における IoT の推進状況と産業・市場動向(黄 海嘉)
<現地レポート>
珠江デルタ地域からの産業移転先としての「広東省東西北部」(河野 円洋)
台湾の「新南向政策」の行方と課題(中井 邦尚)
<特集> 中国模倣問題の最新動向と実務対応
(分部 悠介、本橋 たえ子、陸 洋森)
<グラフでみる中国経済動向>
中国の在留邦人数と海外在留邦人数に占める割合の推移(2000~2015 年)
中国進出日系企業(拠点)数推移(2005~2015 年)
〔11 月号〕No.610
<視点> 事業量と投資(箱﨑 大)
<トピックスレポート>
変革期を迎えた中国の外資企業管理制度
-原則審査許可制から届け出制に移行-(島田 英樹)
<現地レポート>
製造業の高度化をめぐる中国の動向(真家 陽一)
重要な過渡期を迎える東北経済-抜本的な構造改革が必要-(呉 冬梅)
<特集> 新たな開放を模索する中国資本市場の現状と展望(関根 栄一)
<グラフでみる中国経済動向>
中国主要経済指数:2016 年目標と第 1~3 四半期(1~9 月期)実績
GDP 成長率の推移
- 49 -
中国経済 2016. 12
〔12 月号〕No.611
<視点>
勝負は同じルールの下で(佐藤 秀二)
<トピックスレポート>
資源輸出・資金依存が拡大するロシアの対中国経済関係
-経済統合には慎重姿勢-(浅元 薫哉)
<現地レポート>
中国環境問題の現状とビジネスチャンス
-華東地区での環境総量規制調査にあたって-(原 健太郎)
中国進出日系企業によくある問題事例とその対応策(島田 英樹)
<特集> TPP がアジア地域に与える影響
-日本企業のサプライチェーンの視点から-(酒向 浩二)
<グラフでみる中国経済動向>
域内総生産額(GRP)
(2016 年第 1~3 四半期)
GRP 成長率(2016 年第 1~3 四半期)
<総目次>
中国経済 2016.12
- 50 -
ジェトロ
中
国
経
済
2016 年 12 月 号
発行日
2016 年 11月 25日
発行人
酒井
拓司
編集人
加藤
康二
発行所
日 本 貿 易 振 興 機 構
〠107-6006 東京都港区赤坂1-12-32
☎東京(03)3582-5181
(中国北アジア課)
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