第110回寺子屋せんだい 1 25 平成29年 月 日(水)18:00~ (1時間程度の講演終了後、講師を交えた交流会を実施します。) 会場 (公財)仙台市産業振興事業団 会議室 (仙台市青葉区中央1-3-1 AER7階) 粉体は、電子部品や食品、化粧品、鉱工業、薬品などあらゆる産業分野で使われて います。我々は1日中、粉体に囲まれて生活していると言っても過言ではありません。 近年では、ナノテクノロジーの進展や低酸素社会・資源循環型社会が進むなか、粉体 レベルでの高機能性材料の開発や製造が行われ、粉体工学は注目度が増しています。 しかし、理想の粉体を作るため、実験による試行錯誤では多くの時間や費用、労力を必 要とします。そこで加納先生の研究室では、シミュレーションによる粉体の挙動予測を ボールミル粉砕の シミュレーション 行っており、粉体プロセス設計の最適化や、それに伴う省資源化を図りながら企業との 共同研究を実施しています。また、粉体プロセスを活用して下水汚泥(バイオマス)から 水素を連続的に製造する装置の設計・製作を行い、世界で初めて水素生成試験に成功。 現在は地方自治体や企業と実証実験を行っています。 今回の講演では、粉体のシミュレーションによる事例紹介や下水汚泥から水素を製造 粒子破壊挙動の シミュレーション する方法を紹介いただきます。 こんな方に おすすめです 講師 ・材料の粉砕・混合や、それらの試験に悩んでいる方 ・下水汚泥から水素製造の取組みに興味がある方 ・大学の先生や仙台経済圏の企業技術者等とのネットワークを作りたい方 東北大学 多元物質科学研究所 教授 加納 純也 氏 岐阜県生まれ。 平成9年2月 博士(工学)同志社大学にて取得 平成7年6月-平成13年3月 東北大学素材工学研究所 助手 平成13年4月-平成17年8月 東北大学多元物質科学研究所 助手 平成17年9月-平成20年3月 東北大学多元物質科学研究所講師 平成20年4月-平成24年9月 東北大学多元物質科学研究所准教授 平成24年10月- 東北大学多元物質科学研究所教授 平成13年1月-平成13年3月 平成15年4月-平成16年4月 平成19年4月- 平成22年4月-平成23年3月 平成26年4月-平成27年3月 会費 1,000円(税込) ※当日お支払い、交流会費込み 定員 申込締切 コロンビア大学客員研究員 ニュージャージー工科大学客員研究員 大阪大学接合科学研究所共同研究員 埼玉大学非常勤講師 岡山大学非常勤講師 主催 公益財団法人仙台市産業振興事業団 40名(先着) 平成29年1月23日(月) ※セミナー詳細・お申込み方法は 裏面をご覧ください。 第110回寺子屋せんだい お申込・お問合せ 当事業団ホームページ(http://www.siip.city.sendai.jp/)の申込フォーム、または「第 110回寺子屋せんだい申込」と明記し、氏名・所属団体名・部署(役職)・電話番号・ メールアドレスを明記の上、下記宛先までメールかFAXでお申込ください。(様式自由) ★研究室の紹介 加納先生の研究室では、「エネルギー、環境、資源に粉体工学の視点から貢献できる研究を」との考え から、「環境粉体工学」について以下の4つをテーマに掲げています。 1) 省エネルギー化 粉体の生成プロセスを考える際、事前にコンピューターシュミレーションを活用することで、混 合装置製作段階での効率化や装置稼動や製造コストの削減に貢献できます。 2) 省化石燃料化 特に二酸化炭素を多く排出する鉄鋼業で、製造プロセスを細かく見直し最適なプロセスシステム を構築することで、コークス使用量の低減や二酸化炭素の排出削減を目指しています。 3) 創エネルギー化 下水汚泥はエネルギーに使用できる有機成分が8割ですが、その利活用は一部に限られています。 処理施設に毎日必然的に入ってくる下水汚泥を使って、効率的に、貯蔵・運搬できる水素製造を目 指しています。試験では水素の収率90%以上を達成しています。 4) 再資源化 破砕プロセスを導入して、廃棄物から目的物質を高効率で回収しようとする試みです。 特に小型家電等には貴重な金属が使われており、資源としての回収を目指しています。 寺子屋せんだいとは? 地域企業の技術者向けサロン形式セミナーです。地域連携フェローのコーディネートにより、各分野 の研究で最前線を走る先生方を講師にお招きし、分りやすく話題提供していただきます。大学と企業 のネットワークづくりや新たな事業の創出、既存技術の改良のヒントに、お気軽にご参加ください! 技術相談窓口のご紹介 仙台市産業振興事業団では、仙台市地域連携フェローによる御用聞き型企業訪問を始め、大学等との連 携により、地域企業が抱える技術的な課題の解決を支援しています。お気軽にお問い合わせください。 ◇御用聞き型企業訪問事業 仙台市地域連携フェローが直接企業を訪問し、専門分野を活かして技術的な相談に応じます。 ご相談は、仙台市地域連携フェローの研究室やAER7階 当事業団(仙台駅から徒歩2分)でも可能です。 所属・氏名 東北大学大学院工学研究科 堀切川 一男教授 専門 トライボロジー(摩擦・磨耗・潤滑に関する総合科学技術 分野) 東北学院大学工学部 鈴木 利夫教授 内燃機関(熱工学の領域から自動車工学等の分野まで) 東北学院大学工学部 熊谷 正朗教授 メカトロニクス、ロボット工学 宮城大学地域連携センター 鈴木 康夫教授 食品化学工学、知的財産権 東北工業大学ライフデザイン学部 坂手 勇次教授 デザインマーケティング ◇産学連携専門家派遣 仙台市地域連携フェローの専門分野以外の悩み事にも、適した大学教員等を専門家として企業へ派遣し アドバイスいたします。 お問合せ 公益財団法人仙台市産業振興事業団 産業創造部新事業推進課 電話:022-724-1212 FAX :022-715-8205 Eメール:[email protected] 担当:吉田・浅野
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