社会保障審議会医療部会 第 49回

平
成8
年
2
1 2月
1 5 時 0 0分 - 1
中央合同庁舎5号館 厚生労働省共用第7会議
第 49回
社会保障審議会 医療部会
議
事
次
第
○ 療養病床 の在 り方等に関す る議論の整理 (
秦) について
○ 大学附属病院等 のガバナ ンス改革 について
○ 新たな医療 の在 り方 を踏 まえた医師 ・看護師等の働 き方 ビジ ョン検討会の
状況及び今後 のスケ ジュール について
(
配布資料)
資料 1
療養病床 の在 り方等 に関す る志論の整理 (
秦)
資料 2
大学附属病院等のガバナ ンス改革について
資料 3
新たな医療の在 り方 を踏 まえた医師 ・看護 師等の働 き方 ビジョン検討会の状況及び
今後のスケジュール について
参考資料
大学附属病院等のガバナ ンスに関す る検討会
とりま とめ
第49回社会保障審議会医療部会
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E中 部 会
15 00- 17:
中央合 同庁 舎 5号館
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(
平 成 2 8年 12月 8日 時点)
社会保障審議会医療部会委員名簿
属
日本病院会副会長
日本薬剤師会常務理事
知 ろ う小児医療守 ろう子 ども達の会代表
全国知事会 (
奈良県知事)
日本経済団体連合会常務理事
全国町村会 (
山形県山辺町長)
全国市長会 (
香川県高松市長)
東京大学政策 ビジ ョン研究セ ンター特任教授
日本 医療法人協会会長
日本医師会常任理事
日本看護協会副会長
日本赤十字社医療センター 第二産婦人科部長
国立病院機構理事長
慶磨義塾大学名誉教授
自治 医科大学学長
日本 医師会副会長
倭
全 日本病院協会会長
雄
東京大学法学部教授
日本労働組合総連合会 総合政策局長
公 伸 利 青 学
井 川 薄 口 川 見 多 野 口 崎
永 中 西 樋 平 造 本 牧 山 山
※ ※
◎
幸 人 也 照
子 子 雄
夫 弘 子 吾
名 孝 好 京 正 隆 直 秀 裕 繁 敏 令 道 英 滋 良 俊 寛 範 則
氏 洋 部 真 井 上 藤 西 形 幼 克 池 戸 岡 中
相 安 阿 荒 井 遠 大 尾 加 釜 素 木 楠 田
※ ※
○
所
千
全国 自治体病院協議会会長
健康保険組合連合会理事
日本歯科医師会副会長
ささえあい医療人権セ ンター COML理事長
日本精神科病院協会会長
◎ :部会長
○ :部会長代理
※ :社会保障審議会委員
筋4
9回社会 侃随 狂え
再会 医療か金
平織 2
8年 1
2月 8E
‡
管料 1
第 7回社会保 昭辞璃 全
線養病床の在 り方宅
引こ騙す る特別鮒会
療養病 沫の在 り方等 に関する議 論 の整理 (
秦)
平成
2
8年
月
日
療餐病床の在り方等に関する特別部会
1.基本 的な方 向性
○ 平成 29 年度 末 に経過措 置 の期 限が到来する介護療養病床及び医
療療養病床 (
医療法施行規則 の人員配置標 準の特例の対象となってい
るものに限るO)については、現在 、これ らの病床 が果たしている機 能 に
着 目しつつ 、
・今後 、増加 が見込まれる慢性 期の医療 ・
介護 ニーズ-の対応 、
・各地域での地域 包括 ケアシステムの構 築
に向けて、地域の実情 に応 じた柔軟性 を確保 した上で、必 要な機 能を
維持 ・
確保 していくことが重要である。
○ こうした基本 的な方 向性 を実現 していくためには、
・介護療養病床の 「日常的な医学管理が必要な重介護者の受入れ」
や、
「
看取り・
ターミナル 」
等の機能を維持しつつ、
・ その人院生活が長期 にわたり、実質的 に生活の場 になっている実態
を踏まえて、「
生活施設」
としての機能を兼ね備えた、
新たな施設類型を創設すべきである。
○ 一方、介護療養病床の経過措置については、新たな施設類型等-の転
換のための準備期間に限り、延長を認めるべき、との意見が多かった。
これ に対 し、介護 療養 病床 の経過 措 置 については、これらの病床 に
入 院 している重度 者 の受 け皿や 、看 取 りの場 としての機 能を含 めたサ
ー ビスが、引き続 き徒 供 されることが何 より重 要であり、経 過措 置 の期
限の再延長を第-選択肢として考えるべき、との強い意見もあった。
2.新たな施設類型の基本設計
(1)
設置根拠等
○ 新たな施設類 型 は、「
要介護 高齢者 の長 期療養 .
生活施設」として、
介護保 険法に設置根拠等を規定しつつ 、また、医療 法 上も、医療堤
供施設として位 置づける等の規 定の整備を行うべきであるo
l
○ この場 合 、新 たな施 設 類 型 に係 る保 険 の適 用 に関 しては、介讃
保 険 法 に、新 たな施 設サービスとして規 定することが適 当であるC
また、介護保険接において、その給付範囲等は、新たな施設頬型が現
行の介護療養病床の機能を維持していくものであることを踏まえ、介護廃
車病床と同内容とするものとし、また、新たな施設類型は、生活施設とし
ての機 能を兼ね備えたものであるという位置づけも踏まえ、日常生活上
の介護サービスを提供するものであることを明確にすべきであるo
O 特 に、この新たな施 設類型 の基本 的な性格 に関しては、財源 のみ
の観 点から介磯 保 険施設 として位 置 づ けるのではなく、身 体拘 束や
抑制を行わない、自立支援等の介護保 険の原則の下で運営する施設
であるという趣 旨を明確 にするべきである、との意見があった。
(
2)主な利用者像 、施設基準 (
最低基準 )
○ 新 たな施 設 鋳 型 は、現行 の介 護 療 養 病床 が果 たしている機 能 に
着 目しつつ、患者の状態や地域の実情等 に応 じた柔軟な対応を可能
とす る観 点から、
・介護 療餐 病床相 当 (
主な利用者像 は、療壌機 能強化型AB
相 当)
・老人保 健 施 設相 当以上 (
主な利 用者 像 は、上記 より比較的容 体
が安 定した者 )
の大きく2つの機能を設け、これらの病床で受け入れている利用者を、
引き続き、受 け止めることができるようにしていくことが必要である。
○ 具 体 的 な介 預 報 酬 につ いては、その利 用 者 像 等を勘案 し、それ
ぞれ 、上 記 の 2つ の機 能 を基 本 として、適 切 に設 定す べきである0
詳 細 につ いては、介譲給付費分科会で検討すべきである。
○ また、新 たな施 設 類 型 の人 員配 置 等 につ いては、現行 の介護 療
爽 病 床 か ら、むや み に人員を削減すれ ば、現場 の疲弊を招き、職負
の離職 や 、身 体 拘束 、虐 待 が増加 しかねない、との意見が多かった。
一 方 、新 たな施 設 類 型 の創 設 により、財 政 負 担 が肥 大化 す ること
がないよう、効率的なサービス提供が可能となる仕組みのあり方、基準
を検討していくべき、との意 見もあった。
また、今後の地域 における慢性期 の医療 .
介護ニーズ-の対応 、
医療 関係 職 種 の人材確保 の困葬馴生等 に鑑 みて、柔軟な人員配置を
可能 とす べきである、との意 見も多かった。
2
(
3)床面積 等
○ 新たな施設類型 の床 面積等 については、老人保健施設を参考に
することとし、具体的には、1室 当たり定員4人以下、かつ、入所者1人
当たり8n
了以上 とす ることが適 当である。ただし、多床 室の場合でも、
家具やバーチ-ション等による間仕切りを設置するなど、プライバシー
に配慮した療養環境を整備すべきである。
また、
今般の新たな施設類型が、これまでの介護療養病床の機能に
加え、
新たに 生活施設としての機能を併せ持ったものであることを踏まえ、
・
個室等の生活環境を改善する取組みを、より手厚く評価するとともに、
・
身体抑制廃止の取組み等を推進していく、
など、その粋性に応じた適切な評価を検討す べきである。
○ なお、新たな施設類型の床面積に関しては、利用者負担にも配慮し、
.
4n
f
以上を
現行の1室当たり定員4人以下、かつ、入所者 1人当たり 6
維持することが適当とする意見があった。一方で、生活施設という以上、
原則 、個室を目指していかなくてはならない、という意見もあった。 ,
○ 床面積を含む、具体的な施設基準等については、介護給付費分科会
で検討すべきであるQ
(4)低所得者への配慮
○ 新たな施設類型は、介護保険怯上の介護保険施設として位置づける
ものであることを踏まえ、
現行の補足給付の対象とすることが適当であ8.
3 転換における選択肢の多様化
○ 転換を検討する介護療養病床及び医療療養病床 については、新たな
施設類型のほかにも、患者の状態や 、地域のニーズ、経営方針等によ
って、多様な選択肢が用意されていることが望ましい。
○ こうした観点から、「
居住スペースと医療機 関の併設型」
-の転換に際し
ても、その要件緩和などの措置を併せて検討することが適当であるO具体
的な内容については、介護給付費分科会等で検討すべきであも
○ なお、このような医療機 関併設の場合 、例 えば、居住スペースの高齢
者 に対 しては、併設 医療機 関からの医師の往 診 等 により、夜間 ・
休日
等の対応が可能となるように配慮すべきである。
j
また、「
居住スペースと医療機 関の併設型」については、過剰な医療の
提供を招くおそれがある、との意見があった。一方、今後の検討の中で、
それを抑制する仕組 み につ いても磯輪を行い、むしろ、介讃療餐病床
及び医療療毅病床からの転換が、「
居住スペースと医療機 関の併設型」
の
優良なモデルとなることを目指しTV<べきである、との意見があった。
4.経過措置の設定等 について
(
1)
転換に係る準備のための経過期間
○ 新たな施設類型を創設する場合には、所要の法整備が必要となる0
来年、法整備が行われた場合、当該類型の人員配置、施設基準、報醐等
9年度未となることが見込まれる。
が、具体的に決定するのは、平成 2
9年度未で設置期限を迎える介護
こうしたことを勘案す ると、平成 2
療養病床 については、期 限を設けつつも、転換に係る準備のための
経過期間を十分 に設 けるべきである。
○ 具体的な経過期間については、
3年程度を目安とすべきという意見と、
年程度を目安とすべき、
転換には一定の時間を要することを踏まえ、6
との意見があった。
また、経過期 間を設 ける場合 に、円滑な転換を促 進していく観点
0年度から一定の期間内に、転換の意向を明らかにして
から、平成 3
いただくような仕組みが必要ではないか、といった意 見もあった。
○ また、医療療凍 病床 に係 る医療 法施行規則 に基 づく療凄病床の
8年 改正の際の方針
人員配置標準の経過措置 については、平成 1
9年度未で終了するが、必要な準備期間
に従い、 原則 として平成 2
に限り、延長を絡めるべきである。
なお、有床 診療所 については、過疎地域を含 む 、地域 で果たす
役割 に鑑み、現行の医療 法施行規則 の人員配置標 準の経過措置
の延長を検討することが適 当である。
(
2)新たな施設類型の新設について
○ 新たな施設類型 については、今後 、増加する医療 ・
介護ニーズ杏
受け止める役割 が期待 されること等を踏まえると、法律上、本則 に位
置づけた上で、新設を認めることが適 当である0
4
○ ただし、これまで転換が十分に進んでこなかった経緯等に鑑み、介諌
療養病床及び医療頻発病床からの転換を優 先させるべきであるo
一方 、大都 市部であったとしても、大規模改修等の後 に、床面積、
1重当たり定員4人以下、かつ、入所者 1人当たり6.
4n
子
以上を認める
特例 は適切ではない、との意見もあった。
O この点に関して、急性期 の大病院からの転換は、原則 、認めるべき
ではない、との意 見があった。一方で、病院からの転換を優先する観点
から、介護療凄病床及び医療療 養病 床 に次いで、一般 病床 を優先
させるべきである、との意 見があった。
年程度を
また、転換を優先 し、新規参入を制約するのであれば 、3
目途 に、優先の期限を明確 に区切るべきであるとの意見があった0
一方で、転換を確実に進めるためにも、新規参入を制約する期間は、
6年程度とするべき、との意 見もあった。
なお、一般病床から新たな施設類型-の転換を認めると、
財源が医療
から介誰 に移 行するため、介護保 険財政-の影響 が懸念される、と
の意見もあった。
○ これらの取扱いを含 めて、転換支援策の具体的な内容 については、
介讃給付費分科会等で検討すべきである。
(
参考)転換支援措置の例
・療餐病床 等から転換 した老人保健施設は、大規模 改修までの間、
4r
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/人 以上で可とする。
床 面積 を 6.
・療養病床 等から転換 した老人保健施設 、特別養簡 老人ホームは、
大規模改修までの間、廊 下幅 (
中廊 下)を、1
.
2(
1
.
6)m以上 (
内法)
で可とする。
・療餐病床等から転換した老人保健施設等と医療機関の施設・
設備の
共用を認める(
病室と療蚤塞・
居室、診察室と特巷の医務室を除く)
0
(3)各種の転換支援策の取扱い
期計画の取扱い (
介護
○ 介誰保険事業 (
支援)計画については、第 6
療 養 病床 及 び 医療 療 壌 病 床 からの転換 については、年度 ごとの
サービス蕊は見込むものの、必要入所 (
利用)定員総数は設定しない)
を、今後も継続するほか、これ以外の転換支援措置も、継続していく
べきである。
なお、介護療養型 老人保健施設からの転換 については、これまで
の経 緯 に鑑み、介護保険事業 (
支援)計画での扱いを介礎療養病床
と同様にする等、一定の配慮を行うことが適 当であるo
また、医療療凝病床からの新たな施設類型-の転換 に関しては、
財陳が医療から介護 に移行するため、介護保険財政-の影響が懸念
される、との意見もあった。
○ 今後 、特 に慢性期の医療 ・
介讃 ニーズの増大が見込まれ、かつ 、
施設 の増設等のための土地の確保が困難である大都市部については、
建替え時に容積率を満たせない場合も多いと想定されるため、
・サテライト型を認 めて、同一建物と同様 に扱 えるようにするなどの
特例を認める、
・ 大規模改修等の後であっても、床 面積 、1皇 当たり定員 4人以下、
4n
f
以上を特例的に認める、
かつ、入所者 1人当たり6,
といった要件緩和を認めるべきである、との意見があった。
5
・医療機関併設型小規模老人保健施設の人員基準の緩和(
小規模老人
ないことで可とする)
0
保健施設に医師、PT又はOT若しくはSTを勧 ゝ
・介簡療養病床を介護施設等に転換した場合の費用助成O
(
地域医療介護総合確保基金)
・ 医療療養病床を介護施設等 に転換した場合の費用助成。
(
病床転換助成事業)
○ また、施設の名称については、例えば、病院が、一部を新たな施設
類型 に転換する場合 には、全体 について病院の名 称を維持して運
営できるよう、必要な要件緩和を認めるとともに、現場で働いている医師、
看磯師等の思いや士気も踏まえ、適切 に配慮すべきである。
5.療養病棟入院基本料について
○ いわゆる 2
5対 1(
療養病棟入院基本料 2)
の取扱いについては、医療
療餐病床の人員配置標 準に係る特例の取扱いを踏まえ、より医療の必
要性が高い慢性期患者 に対 して適切な入院医療を提供する観 点から、
地域医療構想 に基づく地域 の医療捷供体制等も勘奏 しつつ、中央社
会保 険医療 協散会で検討することが適 当である。
6
【
参考】療養病在の在り方等に関する特別部会(
第4回)に事務局が提示した議論のたたき台(
抜粋)
6.老人性認知症疾 患療養病棟について
○ 老人性認 知症疾患療弟病棟 では、精神保健福祉法 に規定する精神
医療の対象となるような、BP
S
D等を伴う重症者を含む認知症患者に対し、
適切な医療 を提供 しているが、これらは新たな施設類型 に求められる
機能とは大きく異なることを踏まえ、現在 、老人性認知症疾患療養病棟
に入院している認 知症高齢者 に対し、引き続き適切な精神 科専門医痩
が提供できるよう、配慮すべきである。
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○ なお、現行の医療 区分 ・
ADL区分は、導入から 1
0年が経過 しており、
その見直 しを含 めて、中央社 会保 険 医療 協蝕会 で検 討す べき、との
意 見もあった。
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○ 経営者の多様な選択肢 を用意する観点か ら、居住スペ ース と医療機 関
特例、要件緩利]
等を設ける。
の 併 設 型 を 選 択 す る場 合 の
J居住スペース部分の基準については、経過措置等をあわせて検討.
○ 新施ノ医療横関併設型の場合、併設医療機関からの医師の往診等により夜間 ・休日の対応を行うことが可能。
○ この場合
設を創設する場合
には、平成 2
には、設置根拠な
どにつき、法整備が必要。
9
年度末で設置
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平成 2
時 ,
2月柑
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第49的
会保陣審言
義会医鮒
会
l
頚‡尋2
I
大学附属病院等のガバナンス改革について
平成
東京女子医科大学病院及び群馬大学医学部附属病院において医療安全に
26年 2月 (
東京女子 医科大学)、平成22-26年 (
群馬大学)
社会保障審議会
平成27年 2月∼4
医療分科会で審議。
月
平成2
一遇匿
7年 6月 1日付けで両病院の特定
.一
一
関する重大事案が発生
機能病院の承認取消。
平成27年 4月
月に厚生労働省
-1
1
月
一遇圃 ‰平成27年 6月から9月に
内に「
大学附属病院等の医療安全確保に関するタスクフォース」を設置○
病院に対する集中検査 の結果及び当該結果を踏まえた対応について」
27年11月「
特定機能
かけて特定機能病院に対する集中検査を実施○
平成
とし
て報告をとり
まと
めO
平成 28年 2月に「
特定機能病院及び
域 医療支援病院のあり方に関する 地
会」において承認要件の見直し内 検討
具体化し、社会保障審
容を
おいて審議o平成 28年議会医療部会に
6月に改正省令
等を公布し、施行通知を発出o
場
ガバナンス改革 に関して検討の
論を得ると
を設け、可及的速やかに結
され
大 学 附 属 病 院 等 の ガ バ ナ ンス 検 討 に 係 る 経 緯
※ 特 定 機 能 病 院 に対 す る集 中検 査 の 結 果 及 び 当該 結 果 を踏 まえた 対 応 につ いて (
大学
附 属 病 院 等 の 医療 安 全 確 保 に関 す るタスクフォー ス報 告 書 )より抜 粋
第 1 本 報 告 の 位 置 付 けにつ いて
(
略)
また、医療安全管理体制 に止まらず、病院運営全体の意思決定の在 り方を含む病院としてのガバ
ナンス体制の再編 、整理、強化の必要性も明らかになったところである。特定機能病院 、なかんずく
大学附属病院のガバナンス体制や意思決定の在 り方に関しては、国民の生命に直接関わる重要問
題であり、医療提供体制に責任を持つ厚生労働省として、早急にそのあるべき姿 に関し、考え方を
明らかにし実施 に移 していく。そのため、大学附属病院等のガバナンス改革 に関して検討の場を設
け、可及的速やかに結論を得ることとする。
第 3 医 療 安 全 確 保 の 改 善 策 につ いて
1・ガバナンスの確保 ・
医療安全管理体制 について
(1)
医療安全に係る理念の徹底
(
鰭)
管理者 (
病院長 、以下同じ。)は、基本理念を遵守し、医療安全管理体制の確保に責任を負う必要
があり、そのためには、一貫した医療安全管理体制が確保されるよう医療安全管理についての十分
な知見を有 し、継続 したリーダーシップを発揮できる者が管理者として選任される必要がある。今後、
管理者として適切な人材が選任され、権限と責任を持って病院の管理運営に取 り組めるよう、開設
者との関係や病院としての意思決定の在 り方も含め、更に議論が必要である。
○ 大学附属病 院等の医療安全確保 に関するタスクフォース報告書 「
特定機能病 院に対す
集中検査の結果及び当該結果を踏 まえた対応 について」において、
る
バナ ンス 改革 に関 して検討の場を設 け、可及的速やかに結論を得 ること」
「
大字附属病
院等のガ
とされた
ら、これ らの具体化 に向けて必要な検 討
ことか
○ 大学附属病院等のガバナ ンス について、以下の点を
を行 うため、有識者 による検討会を開催 。
・ 病 院 とし
中心に検討。
・ 管理者の資質や選任方
ての適切な意思決定を行 うための体制
○ 平成 2
法 等
し、とりま
8年 2月か ら計 5回の検討会を開催
・市川
・
(
構成員)
梶川 朝洋
法人 日本医師会常
日本公認会計士協会公会計協言
任理事
裏会会長
公益財団法人がん
・草刈
・楯岡
・
田島 優子
融
隆郎
英珪 さ
国立病院機構理事長
わやか法律事務所弁護士
研究会理事長
塵
○
・野村
田中 鯵也
滋
中央大学
磨義塾大学大学院経営管理研究科名誉教授
立教
'
/
%科大学院教授
・松井
・矢野
・ 山口 秀征
育子
真
公益社団
とめ。
大 学 附 属 病 院 等 のガバ ナンスに関す る検 討 会 とりまとめ概 要
可
怪 本的な考え
○ 特定機能病院の大宗をしめる大学附属病院は大学の一部門として、教育 ・
研究 ・
診療の
3つのミッションを有し、複雑なガバナンス構造。そうした中であっても、患者の安全を第とする高度な医療安全管理体制の確保が何よりも優先されるべきことが、全ての議論の
出発点、大前提。
○ こうした観点から、以下について医療法上に明記する。
(
丑高度かつ先端的医療を提供する使命を有する特定機能病院においては高度な医療安
全管理体制の確保が必要であること
② 管理者が病院の管理運営権限を有すること
③ 特定機能病院の開設者は、管理者の適切な選任等、管理者が医療安全管理等を適切
に行うことを担保するための体制確保に責任を負うべきこと
○ 厚生労働省は、直ちに、特定機能病院の承認要件の見直し等について、法改正を含め
た必要な検討を進めるべき。法改正事項以外は、省令等の特定機能病院の承認要件に
組み入れることで、大学 ・
病院の内部規程等の改正を促す。特定機能病院の関係者は、
法改正前であっても、本とりまとめの各項 目について法人・
病院の体制、内部規程等を総
点検し、自主的に対応を進めることを期待。国民の信頼に足る診療体制の再構築に向け、
あらゆる面で過去のしがらみと決別し、改革を断行する意気込みをもって行うことを期待。4
1
.
病院としての適切な意思決定を行うため
(
1) 開設者と管理者 (
病
の体制
ア医療提供の責任者である管理
管理者の職務権限の明確化
院長)の関係等
医療安全等を確保できるよう、医者 (
病院長)が病院運営に必要な指導力を発揮し、
内外に対し、病院の管理運営に係
療法上の位置づけも含め、管理者 (
病院長)が病院
医学部との権限 ・
運営上の関係等を含め、
る職務権限を有すること
病院の管理運営のために必要な一定の
を明確化すべき。併せて、
人事 ・
予算執行権限を有することを明確
イ法人運営における病院の重要
管理者の理事会等-の参画
化すべき。
に鑑み、病院運営に関する重要性、医療安全を前提に高度な医療を提供する必要性
せ れる際には、法人の理事会 ・
行役員会等の会議に管理者 (
病院長)
事項が審議
を参画さ
・
決定さ
執
大学 附属 病 院 等 の ガバ ナンスに関する検 討会 とりまとめ概 要
(
2)
病院内のガバナンス等
ア 管理者 (
病院長)
をサポートする体制の充実
副院長に加え、院長補佐、企画スタッフ等、管理者 (
病院長)をサポートする体制
(
管理者 (
病院長)
が任命するポスト)
を充実 t
強化することが重要。その際、必要に応
じて外部有識者を参画させることも有益。同体制を病院の内部規程上明確化すべき。
病院のマネジメントを担う人員については、病院の運営管理に精通するよう、適切
な人事 ・
研修による育成を図っていくことが重要。
イ 病院運営に関する会議 (
合議機関)の設置
病院内において各診療科の権限が大きいために縦割りの弊害が生じること、病院
の運営管理に係る権限を有する管理者の独断専行の双方を牽制する必要があるこ
と、法人内にあっても、病院の重要事項の意思決定を行う等、適正な執行を確保する
ための仕組みを病院内に独 自に設けてしかるべきであることなどの指摘を踏まえ、医
師、看護師といった多職種の主要な病院幹部が病院の管理運営に係る重要事項を
審議する合議体として「
病院運営に関する会議」
を位置づけ、その場での審議内容に
ついては、原則、職員に周知することにより、適正な病院運営を確保すべき。この会
議には、必要に応じて外部有識者を参画させることも有益。
6
2
(
1
.
病院の管理運営に対するチェ
)外
ック・
牽制等
医療安全については、
部有識者を含む理事会
外部有識者が
・
監事等によるチェック
内部統制を強化する措置が講じられたと
過半を占める監査委員会の設置を始め、種々の
有識者を含む法人の理事会、監事等が、
ころであるが、病院運営全般については、外部
じ、病院の管理運営に対
管理者 (
病院長)
からの報告聴取の機会等を通
法人のガバナンス構造によっては、
するチェック機能を果たし
病院
ていくことが重要0
うため、法人全体の理事会等とは別に、 組織に対して外部から十分なモニタノングを行
グ楼関を設け、そこが病院の管理運営 に対するチェ
外部有識者を主体と
する病院運営のモニタリ
ン
ック機能を果たし
ていくべき。
(
2
管理者を含めた病院職員が全ての法令
) コンプライアンスに係る体制の整備
療等が常に高い倫理性を持って行われるよ
等を遵守し、社会規範を尊重するとともに、診
内部規程や組織体制、通報窓口といったコ う、病院外の法人全体における対応も含めた、
(
3) 内部規
ンプライアンスに係る体制の整備が不可欠。
病院運営や管理者
程の公表や業務報告書を通じ
(
病院長)の選考プ た情報開示の推進
る法人や病院の内部規程を公表するとと
ロセス等の透明化を図る観点から、各項 目に係
を通じた情報開示を推進していくべき。 もに、厚生労働大臣に提出している業務報告書
大学附属病院等のガバナンスに関する検討会とりまとめ概要
3.
管理者 (
病院長)の資質や選任方法等
○ 特定機能病院における医療安全確保の最終責任者たる管理者 (
病院長)については、
選挙等によったのでは医療安全管理経験を始め管理者に必要な資質絹巨力の優劣を
反映する結果にならないおそれがあるため、そうしたやり方によって選任するのではな
く、以下のとおり、透明性が確保され、出身等を問わず、最もふさわしい管理者が選考
されるプロセスによるべき。
(
ア) 各特定機能病院において、管理者 (
病院長)に求める以下の資質 ・
能力に関す
る基準を要件として予め定めて公表
① 医療安全確保のために必要な資質・
能力。具体的には医療安全管理業務
の経験 、患者安全を第-に考える姿勢及び指導力等
② 組織管理能力など、病院の管理運営上必要な資質 ・
能力。具体的には、
当該病院内外での組織管理経験、とりわけ当該病院以外の病院における管
理者経験など、高度な医療を司る特定機能病院の管理運営上必要な資質 ・
能力
(
イ) 広く候補者を募った上で、候補者が (
ア)の基準に照らして適任かを、外部有識
者も含めた選考委員会といった合議体で厳正に審査。選考委員会を設ける際に
は理事会等で委員を選定し、委員名簿や選定理由を公表。
(
ウ) (
イ)
を踏まえ、任命権者が 自らの責任において選考を行い、その結果について
は、選考の過程、基準に照らした選考の理由とともに遅滞なく公表
(
以上) 8
大学附属病院等の医療安全確保に関するタスクフォース及び大学附
属病院等のガバナンス検討会における議論を踏まえ、医療法を改正し、
以下の項 目を明記することとしてはどうか。
○
高度かつ先端 的な医療を提供する使命を有する特定機能病院にお
いては高度な医療安全管理体制の確保が必要であること
○ 管理者 が医療機 関の管理運営権限を有すること
○ 特定機能病院の開設者 は、管理者が医療安全管理等を適切に行う
ことを担保するための体制確保に責任を有すること
(
⇒ 当該規 定に基づき管理者の選任方法等について省令を改正)
大学附属病院等のガバナンス改革について(
イメージ)
特定機能病院は高度医療を提供する使命 ⇒ 高度な医療安全管理体制の確保が必要
開設者 (
理事会等)
業務報告書の提出のみ
開設者 (
理事会等)
管理者が医療安全管理等を適切に行う
こ
担保するための体制確保を義務
とを
<管理者の選任方法の透明
付け
・
管理者 (
病院長)に求める資質・
化>能力基準を予め定めて
・
広く候補者を募り、選考委員会といった合議体で厳正に公表
・
任命権者が選考し、選考 の結果 ・
過程 .
理 由を
審査
<その他の取
公表
・
コンプライアンスに係る体制の
組>
・
内部規程の公表や業務報告書を通じ
整備 た情報開示の
注赤字 は新たに定める事項.法人のガバナンス構造によって、上記模式図と異なることがあ
(
参考)
る。
推進
○ 高度の医
承
療 の提 供
○ 高 度 の 医療 技 術 の 開発 ・評 価
○高 度 の 医療 に関 す る研 修
○
○ 他
高
度
の病
の院
医又
療の
は診
提療
供所
、か
開発
ら紹
及介
び評
され
価 、並
た患 者
び に研
に 対修
し、
を実
医施
療す
を提
る能
供す
力 を有
る こす
とる
(
紹介率
こと 5
0
%以上、逆紹介
認要件
○ 病
人・
床
員配
医数 置師
- 日日4
・= ・
0
を有置すがる
%以上)
通0
常床の以上
2倍の程病度床の配
最こ
低とが
基 準必。要医 師 の配 置 基 準 の 半 数 以 上 が いず れ か の 専 率4
門0
0が最 低 基 準 。 (一 般 は 入 院 患者 数
・薬 剤 師 - -入 院 患 者 数 ÷3
医。
・看 護 師 等 ・・
入院
÷70)
・管理 栄 養
一 般 は 入 院 患者 数 ÷ 3)
患 者 数 ÷ 2が最 低 基 準 。 (
○ 構 造 設 備 - -集
士 1
中名治以療上室配、置無。菌 病 室
○ ・
医療
医 療安 全 管 理 体 制 の 整 備
・専 従 安 全 管 理 責 任 者 の配 置
、 医 薬 品情 報 管 理 室 が 必 要
・監
高難
査度
委
の新
員
医規
会
師医
に
、薬
療
よ技
剤
る外
術
師及
部監
び未
び看
査護
承認
師新
の規
医療
医薬
安全
品等
管理
を用
部門
いへ
た 医療
の配 置
の提
○ 原 則 定 め られ た 16の 診 療 科 を標 梼 し
供 の適 否 を決 定 す る部 門 の 設 置
査 読 の ある雑 誌 に掲 載 され た英 語 論 ていること
文 数 が 年7
※○ がん等の特定の領域に対応する特定
0件 以上 あること
等
「
大学附属病院等の医療安全確保に関す楼能病院は、診療科の標撲、紹介率 ・逆紹介率等について、別途、承認要件を設乱 1
2
改正 し、特定校能病院の承認要件に医 るタスクフォース」のとりまとめを踏まえ、平成2
8
年 6月1
0日に医療法施行規則を
監査委員会による外部監査等の項 目を加えた
療安全管理受任者の配置、専従の医師、薬剤師及び看護師の医療安全管理部門への配置、
(
同日施行.項目ごとに一定期間の経過措
匝
管理者
画 (
病院長)
(
棉制
写・
a
J
,
医
L
柵
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会
案預の桂根を必
医須
療安全管
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理垂農
医 療安全 管理 部
専従の医師、薬剤師
門
x
一区原安全管理票矧こ
関わ
、
る
看設師の配置を原則義務化)
ことがキャ
告
の
預
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以
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三
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全校員からの雅言を
全て
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度席規医療技術等による医原を行う
鳩舎に冥尾の運
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規程の遵守状
へぎ事項等を定めた規程を作成
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医療法に基づき,地方
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.
巨
病
全床
の設
置 互チェ
r
E
lの相
置を設定○)○
地方厚生局による立入検査
平成2
8
年1
2月8日
第49回社 会 保障 審 議会 医療 部 会
新たな医療の在 り方を踏まえた医師 ・
看護師等の働き方
ビジョン検討会の状況及び今後のスケジュールについて
◆ 新 たな時 代 にふ さわ しい医療 提 供 体 制 の構 築 に向 けた道筋 を描き、基 本 哲学 となる保健 医療 .
介 護 の ど.
i
;ヨンの確 立 に向 け、
0月 に設 置
r
新 たな医療 の在 り方 を踏 まえた 医師 .
看 護 師 等 の働 き方 ビジョン検 討 会」を本 年 1
i.日暮 の 医療 を取 り巻 く環 境 は 、今 後 、多死社 会 の 到 来 、Ⅰ
CTやAー
の発 展 、地域 包 括 ケアの 推進 、地域 医療 構 想 を踏 まえた病
.
機 能 の分 化など大きな変 化 に直 面 ○こうした変 化 を踏 まえ、従 来 か らの発想 や手 法を超 えて、r我 が 国が 目指 す新たな医療 の 床
在り
こ
溝 JとJ=の在 L
)方を踏 まえた 「医 師 .
看 藷 臨書 の 新 しい働 き方 ,
確 保 の在 り方
井元 清哉
東京大学医科学研究所ヘルスインテリジェンスセ
尾身 茂
独立行政法人地域医療機能推進
熊谷 雅美
恩賜財団済生会横浜市東部病 機構理事長
◎ 渋谷 飽司
庄子 育子
ンター教授
東京大学大学院 医学系研究科国際保健政策
院 看護部長
日経BP社医療局編集委員・日経ビジネ
ス編集委員
鈴木 英敬
永 井 庚徳
医療法人ゆう
三重 県知事
中島 由美子
医療法人恒貴会
の森理事長
訪問看護ステーション
蛮
英沫
ハイズ株式会社 代表
星
北斗
公益財団法人 星総合取締役社長
堀田
隆子
学教室教授
国際医療福祉大学
愛美園所長
病院理事長
松田 晋哉
産業医科大学医学部
公衆衛生
大学院教授
丸山 泉
日本プライマリ・
ケア連合
宮田 裕章
学会理事長
虚底義塾大学医学部 医療政策・
管理
学教室教授
武藤 真祐
学教室教授
医療法人社団鉄祐会理事長・
祐ホームクリ
山内 英子
-長
ニック
院長
聖路加国際病院 乳腺外科部長・
プレストセンタ
[
を検 討
働き方に関する「
基本哲学J
、これからの 療従事者の
胤
医療政策の
◆ 新たな時代にふさ
となるもの わしい医療・
介護従事
計の在
者の需給推
◆ 医療・
介護従事者の確保の具体的な
り方の起点
つ
方策なdこ
ながるも
◆1
0
/3 第 の
1回
◆1
〝2
5 第 2回
◆1
1
/
1
5 第 3回
◆1
1
m4 第 4回
◆1
2
/5 第 5回
今後の検討の全体
自由討議
構成員か らのプ 構造を討議
構成員からの レゼン任)
プレゼ ン②
中間とりまとめに
◆ 今後、医師の働き方・
勤務状況に関する
向けた詩論
査研究も実施し 1
全匿的な調
月頃の議
(
研究班代表者_
井
論に提供。
◆ この調査結果も踏まえ、
元構成員)
本年度中を目途にとりまとめ
◆ 今後の医療の在り方、これを踏まえた医
第 4【
司 新たな医療の在り方を踏まえた医
師・
看護師等の働き方ビジョン検討会
平成 28年 11月 24日
新たな医療のあり方を踏まえた医師 .
看護師等の働き方ピジョン検討会
今後の検討の全体構造 (
莱)
ビジョン
目指すべき姿
・患者の複合的なニーズ
常に維持向上させる能力と
・
多様な価値観に応え、
そ
患者の価値を
・構築できる
れを育成する専門性とキャリアが
・治療に際し
多様な職稜、
て、
住民と
患 のチームで患者と向き合う
むた
者・
家族の意思決定や意向を尊重し、巻き込
・疾病予防や重症化予防等のため
めのコンビテンシーが確保される
の
、魅力的な生活の中で、患者
・地域医療のあり
意識を高めながら
方とまちづく
参加を促す
りの
・医療従事者養成課程
例) (
教育内容 ・
年限
(
経隻
夷)
が、目指すべき姿に対応で
)や資格取得後のキャリア
・多職種連携のため、専門特種間での心理的J
きているか く
リア
言語の共有、知識ギャップの是正はできているか の除去、共通
・医療提供体制面では
アの確立 ・
普及がで 、世界的に標準とされる水準のプライマリケ
・市民や患者がセルフケア
きているか
実性や限界への理解)、や適切な情報の取得 (
含む医療の不確
か
学びなど主体的に関与する環境は十分
・
L極的に関与
自治体 (
都 ・
参画できる
あり方が整合し、医療職が積
地域 医療や地域包括ケアシステムとまちづくりが連動するための
仕
行うことがで
道府県等)が実†
割こ応じたガバナンスと政策展開を
・
自治体が能動的に
組みや人間関係を構築するための方策が存在するか
L患者は、地域社会と
きる
の繋がりの中で医療 ・
介護
死に向き合うことができる
サービスを受け、 ミ
課題
・
イシューンを行う
( 関与するための能力育成や国と
ュニケーショ
0
5
健全なコ
環境ができ
・医療機関や医療職が、地域 の健康や住み慣れた地域で
ているか
を支え、あるいは連携する体制が採られているか。医療や介
の看取り
提供に際して、地域社会との関わ り方について明確な方
護の
・こと
自治体が実情に
ができているか
針を持つ
者を確保するための手段は存在
応じた政策展開を行うために、必要な医療従事
・医師の養成に
するか
門的な能力の向上をどのよう
おいて、地域 における医療提供体制の確保と、
に両立するか
専
新たな医療のあり方を踏まえた
今後の 医師 ・
看護師等の働き方ビジョン検討会
ビジョン
2
・
目指すべき姿
子育て等のライフコ-スの選択によらずプロとして
検討の全体構造
(
莱)ースの選択に対応したキャリアトラックが明確に定義
され .必要な環境や支援
一 特に障害となっているライフイ
策が講 じられているか
を通じて専門的な能 力(
プライマリケア含む)
を向上し
働き、
続 生涯
- 従事者本人の希望やニーズが的確に把握
ベント(
境遇)
・
はどのよう
分析されて
なものか
暮ニ
れる
けら
事できるな
ーズの変化や時々の選択意思に応じて、複数の職種へ従
・医療機関 ど柔軟なキャリアの選択が可能となる
確立される
での人材マネジメント(
評価 ・
待遇 ・
労務管理等)
が
・多様なライ
課題 ・
イシュー
フコ (
例)
新たな医療のあり方を踏まえた医師・
看護師等の働き方ビジョン検討会
今後の検討の全体構造 (
莱)
ビジョン
目指すべき姿
・保健医療が地域経済に貢献している
・医療職の関与と貢献により、効果的 ・
革新的な医療技術 .
製品
等が開発されるなど日本の保健医療
る
的な貢献や経済活動の拡大につなが人材やサービスが国際
課題
・地域における雇用の機会を維持
.
イシュー (
例)
.
拡大す
rイノベーションに寄与する人材の育成 ることができているか
ヰ ヤリア支掛 量的確煤
等の活用
・ビッ
が図ら
グデータ、
れているか
ゲノムデータ、AI
や新産業の育成がしやす
によるイノベーション
・我が国の保健医療サービスや人材がグ
い環境となっているか
流していくための環境は十分にあるか。ローバルに展開し、交
な期待と
日本に対してどのよう
日事
I 平準 空 年 1
2月 8
項 49回社会保 β
題額m<
全蜜頼 凱全
l
大学附属病院等のガバナンスに関する検討会
とりまとめ
∼患者の安全を第-に平成2
8
年1
2
月
基本的な考え方
○ 特定機能病院は高度かつ先端的な医療を提供する使命 を有 してお り、患者
がそ うした医療を安全に受けられ るように、より-層高度な医療安全管理体
制の確保がなされる必要がある。
○ 特定機能病院の大宗を占める大学附属病院は、大学 という高等教育 ・研究
他聞の一部門として、医学教育を施 し、医学研究 を行 う場であると同時に、
高度かつ先端的な医療を患者に提供する医療機関であるという特殊な性格を
有 している。このため、他の医療機関と比べると、組織 として同時に医学教
育、医学研究、高度医療の提供 という3つの ミッションを持ち、また、複雑
なガバナンス構造を有す ることになっている。
〇 本検討会 としては、そ うした中であっても、患者の生命 ・健康を預かる医
療提供施設 として.患者の安全 を第- とする高度な医療安全管理体制を確保
す ることがなによ りも優先され るべきことを、全ての鴇諭の出発点、大前提
として確認する。 I
O こうした観点か らは.特定機能病院が高度かつ先端的な医療 を提供する使
命 を果たす前提 として高度な医療安全管理体制を確保する必要があることに
つき、法的にもその理念 を明確にすることが考えられ る。
○ 管理者 (
病院長)は、医療安全の確保に関する法的責務 を負ってお り、管
理者には医療安全管理について十分な知見を有 し、継続 した リーダーシップ
を発揮できる者が選任 される必要がある。そ うして選任 された管理者が.権
限 と受任を持 って病院の管理運営に取組めると同時に、相互牽制が機能する
よ うな、適切な窓恩決定のあ り方を含むガバナ ンス体制を構築する必要があ
る。
○ 医療安全の確保に受任 を負 う管理者 (
病院長)が、病院運営に指導力を発
揮 し.医療安全等 を確保できるようにするため,医療法上、病院の管理運営
に係る略務権限を有す ることを明確化する一方,開設者 も、管理者の適切な
0 大学附属病院 をは じめ とした特定也能病院 については、上記の考え方に則
り、その雷思決定のあ り方を含めたガバナ ンス体制、管理者の退任時につい
て、以下のとお り大 きく改革 を行 うことが必要であると考える。
〇 本とりまとめ を踏まえて、厚生労働省においては、直ちに、特定機能病院
の承認要件の見直 し等について、法改正を含めた必要な検討を進めるべきで
ある。法改正事項以外は、省令等の特定機能病院の承詮要件等に組み入れ る
ことで、大学 ・病院の内部規程等の改正を求めることになると思われるが、
特定機能病院の関係者においては、法改正前であっても、本 とりまとめの各
項 目について法人 ・病院の体制、内部規程等 を紐点検 し、自主的に対応を進
めていただきたい。その際には、国民の情婦に足る診療体制の再械禁に向け、
あらゆる面で過去の しが らみ と決 別 し、改革 を断行す る意気込みをもって行
っていただ くことを期待する。
1 病院 としての適切な意思決定を行 うための体制
(1)開設者 と管理者 (
病院長)の関係等
ア 管理者の恥務権限の明沌化
○ 特定機能病院の管理者は医療法上様々な変務を担 っているが、病院におけ
る管理者 (
病院長)の権限が窺いと、医療安全等の確保に十分対応できない
ことが懸念 される。
○ ついては、医療提供の糞住着である管理者 (
病院長)が病院運営に必要な
指帝力を発揮 し、医療安全等を確保できるよう、医療法上の位歴づけも含め、
管理者 (
病院長)が病院内外に対 し、病院の管理運営に係る職玲権限を有す
ることを明確化するべきである。併せて、医学部 との権限 ・運営上の関係等
を含め、病院の管理運営のために必要な一定の人串 ・予昇執行権限を有する
ことを明確化す るべきである。
イ 管理者の理事会等への参画
○ また、開設者に対 し、病院側の意見を反映 させ られないと、医療安全の確
保等に支障を生 じることがあ りうる。法人運営における病院の重要性、医療
選任 を含め、管理者が医療安全管理等を適切に行 うことを担保するための体
制確保に受任を負 うものとすべきである。
安全を前提に高度な医療 を提供する必要性に鑑み、病院運営に関する重要事
項が審議 .決定 され る際には、法人の理事会 ・執行役員会等の金持に管理者
(
病院長)を参画 させ、病院側の意向が勘案されるようにすべきである。
】この点に関連し、病院の内部規揺内の病院のE
l
的規定において 「
医学の教育及び研究の目的を
もって患者の診府を行うj といった記載としている例があるが、患者を第-と考える観点からは
適切ではないのではないか、との指摘があったところである。
(2)病院内のガバナンス等
ア 管理者 (
病院長)をサポー トする体制の充実
〇 一診療科の出身である管理者 (
病院長)が、他の診療科長に対 して リーダ
ーシップを発揮 しようとしても、管理者 (
病院長)1人だけで病院の管理運営
1
2
状況を把握す るには限界がある。そのため、副院長に加え、院長補佐、企画
スタッフ等、管理者 (
病院長)をサポー トする体制 (
管理者 (
病院長)が任
命するポス ト)を充爽 ・強化 してい くことが霊草 である。その際、必要に応
じて外部有純者 を参画 させ ることも有益であると考 えられる。サポー ト体制
については、病院の内部規程上、副院長等の役割 を明確化することが求め ら
れる。
○ また、病院のマネジメン トを担 う人夙については、病院の管理運営に精通
するよう、適切な人事 ・研修による育成を図ってい くことが重要である。
イ 病院運営に関する会報 (
合議機関)の設思
○ 病院内において各診療科の権限が大きいために縦割 りの弊率が生 じること、
病院の管理運営に係る権限を有する管理者 (
病院長)の独断専行の双方を牽
制する必要があるとの指摘がある。
○ また.大学附属病院等は、その組織 ・率薬規模の大きさ、高度な医療安全
管理体制 を確保 し、高度かつ先端的な医療を虚者に提供する特定機能病院の
役割に鑑みれば、法人内にあっても、病院の重要事項の食思決定を行 う等、
適正な執行 を確保するための仕組み を病院内に独 自に設けて しかるべ きであ
るとも考 えられる。
○ このため、医師、宥技師 といった多職種の主要な病院幹部が病院の管理運
営に係る重要事項 を審富
亜する合議体 として 「
病院運営に関する会は」 を位置
づけ、その場での審岩
魚内容については、その性質にもよるが、原則、職良に
周知することによ り、適正な病院道営を確保するべきである.
なお、この会報には、必要に応 じて外部有識者 を参画 させることも有益で
ある。
2 病院運営に対するチ ェック ・牽制等
○ 適正な病院運営を確保する観点か らは、病院運営に対す るチェック .牽制
等が十分に行われ ることが重要であ り、具体的には以下のような取組が考え
られ る。
(1)外部有識者 を含む理事会 ・監事等によるモニタリング
○ 医療安全については、外部有粗肴が過半を占める監査委艮会の殴麿を始め、
種々の内部統制 を強化する措置が講 じられた ところであるが、病院道営全般
については、外部有絶者 を含む法人の理事会、監事等が、管理者 (
病院長)
体 とす る病院運営のモ=タ リング機関を扱け、そ こが病院道営に対するチェ
ック機能を果た してい くべきものと考えられる。
○ 病院運営に対するモニタ リングの状況については、厚生労働大臣への報告
の対象 とし、情報開示を推進 してい くべきである。
(2)コンプライアンスに係る体制の壷備
○
管理者 を含めた病院職良が全ての法令等 を遵守 し、社会規範を尊重すると
ともに、診療等が常に高い倫理性を持 って行われ るよう、病院外の法人全休
における対応 も含めた、内部規程や組織体制、通報窓口といったコンプライ
アンスに係る体制の整備が不可欠である。
○ コンプライアンスに係る取組については、形骸化 しないよう.遵守状況を
踏まえて取組の有効性 を検証 し、適時に見直す必要があることに留意が必要
である。
(3)内部規程の公表や業務報告藩を通 じた情報開示の推進
○ 病院の運営状況について情報開示を進めることは、地域を含めた病院のス
テークホルダーに対 して必要な情報 を提供するとい う観点にとどま らず、自
らを律 し、適正なガバナンスとコンプライアンスを確保する観点か らも盈要
であり、病院運営や管理者 (
病院長)の選考 プロセス等の透明化を鼠る観点
から、各項 目に係る法人や病院の内部規程 を公表するとともに、厚生労働大
臣に提出 している兼務報告藩 を通 じた勝報開示を推進 していくべきである。
3 管理者 (
病院長)の資質や選任方法等
○ 医療提供の安住者である管理者 (
病院長)が医療安全等を確保 し.病院運
営に指碑力を発揮す る前提 として、管理者 (
病院長)にはその職安 を果たす
上で最 もふ さわ しい者が避任 されることが必要である.
0 これまでの管理者 (
病院長)の選考では 「
当該学部の教授会の報に基づき、
学長が行 う」としている教育公務艮特例法第 3条に由来する慣行等か ら、医
学部教授会等での選挙の結果がそのまま選考結果 となる場合が多 く.選考プ
ロセスの透明性が必ず しも確保 されてこなかった、学閥その他の内部事情に
左右され、医療安全管理経験 を始め管理者に必要な資質 .能力の優劣を反映
か らの報告聴取の機会等 を通 じ、病院運営に対す るチ ェック機能を果た して
い くことが重要である。
○ なお、法人のガバナ ンス構造によっては、病院紺地に対 して外部か ら十分
なモニタリングを行 うため、法人全体の理事会等 とは別に、外部有純音 を主
する結果にならないおそれがある、選任 された管理者 (
病院長)が院内の各
部門に配慮 し、医療安全管理のために必要な改革に踏み込めないおそれがあ
るといった指摘がある。
○ 他方で、選挙 を爽施せずに管理者 (
病院長)を指名す る場合であっても、
指名に至る選考 プE
)セス次第では、管理者 (
病院長)に最もふ さわ しい者が
適切に任命 されているとは限らないとの指摘もあった ところである。
3
4
○
具体的に学長等が いかなる選考手続 を定め、どの よ うに選考す るかは、各
大学のガバナ ンス棉塩等 を踏まえつつ、学長等が定め るべ き事柄であるが2、
特定機能病院 における医療安全確保の最終受任者た る管理者 (
病院長)につ
いては、選挙等 によ る選 任 で は医療 安全 管理経験 を始 め管理 者 に必要な資
質 ・能力の優 劣を反映す る結果 にな らないおそれが あるため 、そ う したや り
方によって選任す るのではな く、以下の とお り、透 明性が確保 され 、出身等
を問わず、恩 もふ さわ しい管理者が選考 され るプロセスによるべ きである。
(
ア)
各特定機能病院 において、管理者 (
病院長)に求め る以下の資質 ・
能力に関す る基準 を要件 として予め定めて公表す る。
①
医府安全確保のために必要な資質 .能力。具体的には医療安全
管理策務の経験 、患者安全 を第-に考 える姿勢及び指導力等
②
組織管理能 力な ど、病院の管理運営上必要な資既 ・能 力。具体
的には、当該病院 内外 での組織 管理経験 、 とりわ け当該病院以外
の病院 における管理者経験 な ど、高度 な医療 を司る特定機能病院
の管理運営上必要 な資質 ・能力
(イ)
広 く候補者 を昇 った上で、候補者が (
ア)の基準に照 ら して適任か
を、選考委艮会 とい った外部有識者 も含めた合識体で厳正 に審査す る。
選考委員会 を設 ける際 には理事会等で嚢免を選定 し、委員名簿や選定理
由を公表する。
(ウ)
(
イ)を踏 まえ.任命権者が自らの褒任において選考 を行い、その
結果については、選考の過程、基準に照 らした選考の理 由とともに遅滞
な く公表す るO
上記 3要件 を満たす選考手続 を採ることによ り、明確な基準 に照 らし、病
院関係者や外部有識者 による評価 を踏まえつつ、任命権者は選任す ることに
なる。また、選考 プロセスの透明性 を確保す ることで、適正な選考であった
かは事後的にも検言
正可能 となることが期待 される。 これによ り、病院運営に
指車力を発揮 し、医療安全等 を確保できる、医療提供の受任者 として恩 もふ
さわ しい者が各特定機能病院の管理者 (
病院長)に選任 され る ことを強 く期
待 したい。
( 以上
)
ヱこれまで.文部科学省において、大学遺留における学長のリーダーシップの確立等のガバナ
ンス改革を進めてきており、「
大学のガ/
け ンス改革の推進について」(
中央赦常客呈
色重大琴分科
会番はまとめ.平成 26年2月)を受けて、国立大学法人法施行規則を改正し、教育研究上の重
要な粗描の長の任命を行うにあたっては、学長の定めるところr
=より行うことを規定した (
平成
27年L
i月施行)
。
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