西日本最大級の規模を誇る縄文時代後期の大型竪穴建物の移設復元

平成 28 年 12 月 6 日
資 料 提 供
公益財団法人和歌山県文化財センター
担 当 課
埋蔵文化財課
担 当 者
藤井幸司
電
073-472-3710
話
Mail
[email protected]
西日本最大級の規模を誇る縄文時代後期の大型竪穴建物の移設復元作業をかつらぎ町
中飯降で実施しているので、その現地作業状況を公開します。
現地では、発掘調査の際に移設復元のために立体剥ぎ取りされた大型竪穴建物の FRP(繊
維強化プラスチック)製の部材を設置する作業を実施しています。
このような約 300 ㎡に及ぶ大規模な移設復元作業が行われることは、和歌山県内はもとよ
り国内でも珍しい事例で、かつらぎ町の新たな文化財の名所となることも期待されます。
なお、今回の現地公開は大型竪穴建物の移設復元作業や移設復元部材の下部構造を
見学することができる最後の機会です。
■ 中飯降遺跡 大型竪穴建物とは…
一般国道 24 号京奈和自動車(紀北東道路)改良工事に伴う発掘調査で発見された縄文時代後
期(約 4,000 年前)のほぼ円形の大型の竪穴建物です。
中飯降遺跡では 4 棟の大型竪穴建物が発見されましたが、このうち 3 棟は地下に現状保存されて
います。残りの 1 棟が平成 20 年度の南半部、平成 21 年度の北半部の発掘調査の際に、立体剥ぎ
取りが実施され、移設保存されることになりました。移設復元される建物の規模は直径約 15m を測り、
縄文時代の竪穴建物としては西日本最大級の平面積を誇ります。
◆ 開催概要
日 時 平成 28 年 12 月 10 日(土) 13:30~15:30 (小雨決行)
場 所 和歌山県伊都郡かつらぎ町中飯降地内 (地図参照)
* 現地には駐車場がありませんので、公共交通機関でお越しください。
▲ お問合せ先
埋蔵文化財課 藤井・土井
〒640-8301 和歌山市岩橋 1263 番地の1
TEL 073-472-3710 FAX 073-474-2270 URL http://www.wabunse.or.jp/
〔現地公開場所〕
和歌山県伊都郡かつらぎ町中飯降地内
京奈和自動車道高架下
JR 和歌山線 中飯降駅から北上徒歩 5 分
国道 24 号線 和歌山県農業大学校方面に
曲がり直進。京奈和自動車道手前の町道を
右折して、約 250m。
[* 現地には駐車場がありませんので、公共交通
機関でお越しください。]
〔中飯降遺跡大型竪穴建物発掘調査写真〕
(写真 1)北半部 [平成 21 年度立体剥ぎ取り範囲]
(写真 2)南半部 [平成 20 年度立体剥ぎ取り範囲]
〔移設復元作業状況写真〕
(写真 3)現在の作業進捗状況
(写真 4)移設復元部材の下部構造
*写真1~4のデータは、[email protected] に連絡いただければ、送信いたします。