ま え が き

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き
いわき市は、モータリゼーションの進展に伴い、交通事故による死傷者が増加してきたことから、昭
和 42 年9月に「交通安全都市」を宣言し、交通安全対策を積極的に推進してまいりました。
また、国においては、交通安全対策の総合的かつ計画的な推進を図るため、交通安全対策基本法(昭
和 45 年法律第 110 号)が制定され、本市も同法に基づき、いわき市交通安全対策会議を設置するとと
もに、
「いわき市交通安全計画」を策定し、交通事故を防止し、安全で快適な交通環境を確立するため、
関係行政機関及び民間団体と一体となって、各種の交通安全施策を実施してまいりました。
本市の交通事故の発生状況をみますと、死傷者数は昭和 46 年の 3,873 人を一つ目のピークに、その
後は減少傾向を示しておりましたが、昭和 53 年からは増加傾向に転じ、平成 13 年の 4,117 人を2つ目
のピークに、その後は減少傾向を示しております。
しかし、高齢社会の進行や生活様式の変化等により、今後の交通環境は複雑・多様化することが予想
され、交通事故の発生も増加することが懸念されます。
また、最近では、規範意識の低下による重大な事故も発生してきており、交通問題は、市民一人ひと
りが全力を挙げて取り組まなければならない、緊急かつ重要な課題となっております。
このような状況にあって、ふるさと・いわき 21 プランに基づく平穏な暮らしの実現のためには、人
命尊重の理念のもと、本市の区域内における交通安全対策の総合的かつ長期的な施策の大綱を定め、こ
れに基づいて諸施策を一層強力に推進していく必要があります。
このような観点から、交通安全対策基本法第 26 条の規定に基づき、平成 28 年度から平成 32 年度ま
でに講ずべき交通安全施策の大綱として、
「第 10 次いわき市交通安全計画」を定めました。
今後は、この交通安全計画に基づき、交通の状況や地域の実情に即した施策を具体的に定め、関係機
関・団体との綿密な連携を図りながら、市民総ぐるみの運動として展開されるよう努めてまいりますの
で、市民各層の御理解と御協力をお願いいたします。
平成 29 年1月
いわき市交通安全対策会議会長
いわき市長 清水 敏男