たかたのゆめファン通信第2号

平成 28 年
― 第2号 -
発行:H28.12.5.
2016 たかたのゆめ稲刈り式
10 月 2 日(日)、秋晴れのさわやかな青空の下、陸前高田市横田町「川の駅よこた」をメイン会場として稲刈り式を開
催しました。生産者、支援企業、関係団体のほか、週末等の子どもたちの活動を支援する「たかた子どもキャンパス」
の子ども達、海外からの視察の方など約 120 名の方々が参加しました。
稲刈り体験では、鎌の使い方の説明を受けた後、大人も子どももたわわに実る稲穁の重みを実感しながら、刈り取り
作業を行いました。たかたのゆめちゃんも新米の出来をしっかり確認してくれました。
田植え後は、新米の試食会。昨年好評だったガス炊飯器を使用し、炊き立てのご飯を皆さんに食べていただきました。
皆さんから「もちもちしながらもさっぱりした味わいが美味しい!」
「何杯でもおかわりできる!」などのうれしい感想
をいただきました。ご飯のおともには、新ご当地グルメ「陸前高田ホタテとワカメの炙りしゃぶしゃぶ御膳」からワカ
メの茎の佃煮、
「産直川の駅よこた」から地元産野菜の漬物、デザートに「お菓子工房木村屋」から、たかたのゆめ米粉
カステラが提供され、大変好評でした。
試食の後は、参加企業・団体の PR、お米品種当てクイズなどが行われました。
唯一の全問正解者が小学校 5 年生と発表されると会場から賞賛の拍手が起こるな
ど、和気あいあいとした雰囲気の中、皆さんそれぞれ交流を深めていただきました。
午後には第 2 部として米崎町にある「発祥水田」の稲刈りが行われ、今年の稲刈
り式の幕が閉じられました。
今年は、7 月の低温、8~9 月に次々とやってきた台風と天候に丌安もありまし
たが、10 月中に稲刈りを終え、美味しい新米を無事に皆さんのもとへお届けする
ことができました。これも皆さんの応援のおかげだと関係者一同感謝しています。
どうぞ、28 年産米たかたのゆめをご賞味ください。
今回、陸前高田市で最初にたかたのゆめの栽培を行った金野千尋さんと田植え式・稲刈り式イベントの体験水田を管
理していただいた白川周一さんを紹介します。
①たかたのゆめ栽培を始めたきっかけ②栽培するうえでの課題③たかたのゆめやご自身の今後のゆめ、についてお話
を伺いしました。
金野千尋さん(65 歳)
米崎町で水稲とりんごを生産。H24 に知人から紹介を受け、15a の水田でいわた 13 号の試験栽培を行い、市内の
栽培者第 1 号となった。H28 は約 3.9ha を栽培。
① 震災でさまざまなものを失うという経験をした。それに、前から農業は常に新しいものを取
り入れていかなければと思っていた。震災の翌年になって、そういう思いが強くなったタイミ
ングで試験栽培の話があったから…、まぁ、単純に新品種への好奇心が一番の理由かも。
② 復旧した水田でも、安定した収量を確保すること。肥料や水の管理には気を遣っている。
③ たかたのゆめの取組みを長く継続させていくには、やはり収益性が大事。米でもりんごでも
美味しいものをたくさん作って、たくさん儲けて(笑)、若い人が積極的に取組みたいと思える
ような経営をしなきゃ。今までは必死にやってたけど、あと何年かしたら悠々自適な生活をし
たい。妻と旅行を楽しんだりしてね(笑)。
白川周一さん(67 歳)
横田町で水稲を約 5ha 栽培。たかたのゆめ栽培は H25 から取組み、H28 は約 3.5ha を栽培。実証水田の栽培管理
者として、栽培方法の試験にも積極的に取り組む。
① 認定農業者の会で栽培者を募った時、被災水田が復旧するまで、被害がなかった地域が協力
して、農業を支えていかなければならないと思った。正直なところ、せいぜい 2~3 年と思っ
て始めたんだ。今では、ひとめぼれより面積が大きくなってしまった(笑)。
② 支援して下さる多くの方の食べたい、買いたいという要望に応えられるよう、生産量を確保
することが急務。面積拡大と、収量アップのための技術向上を行わなければならないと思う。
③ いろいろな課題があるけども、解決しながら取り組んでいかないと…。一番は収量かな?い
つまでも関連企業や行政の支援に甘えていては復興が達成しないと思う。自分としては、いろ
いろ工夫しながら、大粒で味の良いたかたのゆめを提供できるようになりたいね。
(11/7:盛岡市東日本ホテル、11/15:東京都千代田区ガーデンテラス紀尾井町)
平成 28 年産のたかたのゆめの PR のため、盛岡及び東京において食味会を
開催しました。両会場とも、ふるさと納税利用者の方や協力企業・販売会社など
が参加しました。(参加者 盛岡:約 80 名、東京:約 250 名)
会食の前には、たかたのゆめについてのパネルディスカッションのほか、8
月発売のビール「たかたのゆめエール」の PR(盛岡)、Yahoo!JAPAN 障がい
者アスリートの皆さんへのノーマライゼーション大使の委嘱状交付式(東京)な
どが行われました。
料理は、ふるさと納税特産品選定委員を務める料理人、大田忠道先生による
もの。たかたのゆめや陸前高田の食材の美味しさを直接味わい、陸前高田をも
っと好きになっていただきたいということから、寿司や炊き込みご飯のおにぎ
り、特製カレー、海鮮しゃぶしゃぶなどのメニューやたかたのゆめエールや地
酒が並びました。大田先生も給仕を行いながら、参加者と談笑する姿も見られ、
和気あいあいとした雰囲気での食味会となりました。
友好協定「高田フロンターレスマイルシップ」が昨年 9 月に締
結されて以来、様々な活動が行われています。4/10、10/22 は、
かみおさべ
ホームの等々力スタジアムでの物産販売、7/3 は市内の上長部グ
ラウンドでのフロンターレ×ベガルタの親善試合と物産販売など
のイベントが開催され、たかたのゆめご飯、おむすび、煎餅、えび
ばっとうなど販売された関連商品は大好評でした。
また、10/22 の試合開始前には戸羽市長の始球式と、「たかた
のゆめ」の贈呈が行われました。フロンターレと対戦相手のサンフ
レッチェの中村・青山両主将に 60 ㎏の米俵が渡されるとスタジア
ムは大盛り上がりでした。
~「たかたのゆめ」のおいしさを伝えて陸前高田の復興を応援しよう~
神奈川県横浜市立飯島小学校の総合学習の活動について
「米飛行機」は、横浜市立飯島小学校の 5 年 1 組が取り組む総合学習のテーマタイトルです。
「たかたのゆめ」ブラ
ンド化研究会では、活動支援の一環として 9/2 に生産者の金野千尋さんと市役所職員が小学校を訪問し、陸前高田の
様子やたかたのゆめに対する思いなどをお話してきました。
10/15 に開催された地域のお祭りでは、5 年 1 組の児童が、たか
たのゆめ(15 ㎏)の試食会を行い、手作りパンフレット 700 冊を配布
して、地域の方々にたかたのゆめを PR しました。
「たかたのゆめはいつも給食で出されているお米よりもあまくて、
もっちりとしていて、ねばりのあるおいしいお米。見た目はツヤツヤ、
色はいつも食べているお米よりも白かったです。そして、味が濃く、
冷めても固くならないすぐれたお米です。
」自分たちで考えたという宣
伝コピー、特徴を捉えていて素晴らしい出来だと思いませんか?
学習水田で児童が育てた稲は、地域の人の協力を得て 10/14 に稲
刈、11/17 に脱穀、精米。スズメにもたくさん食べられてしまいまし
たが、25 ㎡の水田から 5.8 ㎏の白米が収穫できたということでした。
平成 28 年産たかたのゆめ、好評発売中です。
岩手県内:陸前高田市・大船渡市のマイヤ各店、マイヤ盛岡市仙北店、一本松茶屋、盛岡駅・一ノ関駅売店等
東
京:米屋彦太郎(銀座三越内)、越後ファーム田んぼネットワークの店(日本橋三越内)、山田屋本店お米館調
布本店、伊藤精米店(中野区沼袋)等
:山田屋本店、一本松商店(Yahoo!ショッピング)、らいすてらす(楽天・Amazon)、お米のあさの(三陸
まるごと市)、たがだ屋(陸前高田地域振興株式会社)等
(順丌同)
↑ 鎌の使い方の説明を熱心に聞く海外からの参加者
子ども達も、ゆめち
ゃんも刈り取り頑張
りました!
刈り取った稲は、ハ
セかけにしました。
H28.7 月~11 月 15 日までに実施された「たかたのゆめ」関連のイベントやトピックを表にしました。今号で紹介したイ
ベント以外もたくさん実施されています。とくに、10 月以降は新米の季節となりましたので、イベントが目白押しでした。
月日
7月3日
7月12日
7月27日
~7月28日
8月1日
場所
市内
シンガポール
大阪市
インテックス大阪
市内ほか
イベント名等
高田スマイルフェス
陸前高田特産物食味会
備考
「たかたのゆめむすび」500個を販売(「たかたのゆめ」ブランド化研究会参加)
食品関連企業等30名参加
商業高校フードグランプリ本選
愛知県立愛知商業高校ユネスコクラブが「ゆめ咲くはちみつ甘酒」で出場
たかたのゆめビール発売開始
蔵ビール(世嬉の一酒造)、ふるさと納税返礼品として採用
8月26日
市内
横浜市立
飯島小学校
東京都
高田馬場駅
実証水田中間検討会
生産者6名参加
たかたのゆめ講話会
5年生103名対象(講話:金野千尋氏)
9月2日
9月10日
↑
新米の味はいかが?表情をみればお分かりいただけるハズ!ホタワカ御膳のワカメ茎の佃煮サービス付きでした。
↑ 関連企業 PR タイム。ご協力
ありがとうございました。
品種当クイズ、玄米を見て分かるかな?
↑
全問正解者は 1 名!!たくさんの子ど
も達がチャレンジしてくれました。
10月1日
市内
~10月31日
「たかたのゆめをみんなでつくろう」
小学生、車椅子フェンシング加納選手ほか(約150名参加)
@高田馬場 稲刈り式
陸前高田ホタテとワカメの炙りしゃぶ 期間中にホタワカ御膳を注文した方に抽選でたかたのゆめ新米150gプレゼント
しゃぶ御膳新米キャンペーン
(「たかたのゆめ」ブランド化研究会提供)
10月2日
市内
たかたのゆめ稲刈り式
稲刈り体験、新米試食など (参加者120名)
かかしコンテスト1等賞品に精米10㎏提供(「たかたのゆめ」ブランド化研究会)
10月2日
市内
産直はまなす収穫祭
10月15日
神奈川県横浜市
豊田ふれあいフェスティバル
10月22日
神奈川県川崎市
10月23日
市内
10月23日
10月27日
~10月31日
10月29日
~10月30日
11月5日
11月5日
~11月6日
11月6日
市内
横浜市立飯島小学校5年生によるPR活動(試食提供・チラシ配布)
関係企業等による関連商品販売(たかたのゆめご飯、えびばっとう、米粉カステラ)
川崎フロンターレ陸前高田ランド(秋)
開会セレモニーにて、フロンターレ及びサンフレッチェ両チームに各1俵(60㎏)プレゼント
永谷園の地元食材使用のお茶漬(牡蠣茶漬け)に食材提供(「たかたのゆめ」ブラ
広田湾大漁まつり
ンド化研究会)
W-1グランプリ陸前高田予選
賞品としてたかたのゆめ提供(たかたのゆめ賞設定)
東京
陸前高田展 2016 in 銀座三越
市内
陸前高田市産業まつり
東京都
W-1グランプリ本選
関係企業等がたかたのゆめ関連商品の販売(精米、えびばっとう、米粉カステラ、
パエリア)、ホタワカ御膳のPR
賞品としてたかたのゆめ提供(たかたのゆめ賞設定)
名古屋市
名古屋市農業センターまつり
たかたのゆめ精米販売
物販、パネル展示、書写展等
埼玉県深谷市
深谷産業まつり
たかたのゆめご飯販売及びPR
11月7日
盛岡市
たかたのゆめ新米試食販売会
JR盛岡駅での弁当、精米の販売、試食おにぎり100人分配布
11月7日
盛岡市
たかたのゆめ食味会2016@盛岡
ホテル東日本での食味会 関係者・ふるさと納税者等約80名参加
11月15日
東京都
たかたのゆめ食味会2016@東京
ヤフー社員食堂での食味会 関係者・ふるさと納税者等約250名参加
今号は平成 28 年 7 月~11 月中旬までの情報と 2 名の生産者を紹介いたしました。ご意見、ご感想、メッセージなど
ございましたらぜひ下記までお寄せくださいますよう、お願いします。皆さんからの投稿もお待ちしております!
↑
午後は、関係者が見守るなか、発祥水田の稲刈りを行いました。
「たかたのゆめ」ブランド化研究会 事務局
〒029-2292 岩手県陸前高田市高田町字鳴石 42 番地 5 陸前高田市農林課たかたのゆめ係内
TEL 0192-54-2111(内線 476) FAX 0192-54-3888
たかたのゆめファン通信 第 2 号 発行 平成 28 年 12 月 5 日