ISDA JAPAN COMMITTEE MONTHLY UPDATE

ISDA JAPAN MONTHLY UPDATE
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2016年11月
コミッティ活動
REGULATORY: 担当 森田([email protected]) / 洞口 ([email protected])
信託口との取引にかかるサブワーキング・グループ
11月11日、ISDAは、ディーラー、信託銀行、運用会社を含むメンバーでミーティングを開催、欧米と本邦の
法域下で、本邦の信託勘定との取引がどのように扱われるべきか、情報共有を目的として各社で検討されてい
る対応例に基づき、様々な観点から話し合いを行った。
メンバーはまた、メンバーから提示されたケース毎に、証拠金規制の対象となる信託勘定との取引について、
VMプロトコルを使用するか、またバイラテラルによる交渉を行うかという選択肢についてドキュメンテーシ
ョン上生じる問題点等について話し合いを行った。また、オペレーション上の問題点と対応策についても検討
が行われた。
日本円ベンチマーク・フォールバック・ワーキンググループ
11月21日、ISDAは日本円ベンチマーク・ワーキンググループの最初の会合を開催、日本円に焦点を当てたフ
ォールバックレートやその選定プロセスについて話し合いを開始した。一方、地域別に組成された別のふたつ
のワーキンググループである、USD Benchmark Fallbacks Working GroupとGBP/EUR/CHF Benchmark
Fallbacks Working Groupも、それぞれキックオフコールを開催した。
日本円のワーキンググループのミーティングでは、ISDAは、ワーキンググループ組成の背景と、地域ごとに
組成されたワーキンググループが、金融安定理事会(FSB)によって設定された時間枠の中で、どのように構
成されるべきか、という点に関して組成の目的を説明、参加メンバーにより、フォールバックレートリストに
関して自由に意見交換が行われた。
本WGのミーティングは、他のふたつの地域別ワーキンググループの作業の進捗状況に合わせて、隔週で開催
される予定。
OTCデリバティブ規制ワーキンググループ
11月24日、ISDAは、10月11日にCFTCから公表された米国商品取引所法(CEA)の規則のクロスボーダー取
引への適用ルール案に対するISDAからの意見書の第一ドラフト案について、本邦市場との整合性や市場に与
える影響を鑑みるため、提出前にミーティングを行った。
COLLATERAL: 担当
森田([email protected])
VM ビッグバン
11月17日、コラテラルマネジメンワーキンググループが2017年3月1日より導入される、いわゆる「ビッグバ
ン」と呼ばれるVM規制に向けた問題点について話し合うためのミーティングを開催した。メンバーは、スム
ーズな導入を目指して、とりわけ欧州規制下での ”T+1” 問題の解釈など、CSAの交渉にあたって障害となり
うる点についてどのように対応するか、また、当局に申し入れるべき点などについて、情報共有した。また、
CSAの交渉、履行の進捗状況と、VMビッグバンに向けた問題について金融庁と情報共有すべきとされる事項
についてアンケートの実施が行われた。
®ISDA
is a registered trademark of the International Swaps and Derivatives Association, Inc.
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コミッティ並びに作業部会会合/コンファレンスの予定
JPY Benchmark Fallback Working Group
(日本語による会議)
12 月 5 日、19 日
OTC Derivatives Regulations Working Group
(日本語による会議)
tbd
Japan Trust Bank’s Fund Account Sub-Working Group
(日本語による会議)
tbd
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