今が旬の【茨城常磐のまさば】の認知向上とファンづくりに挑戦

平成28年12月8日(木)
農林水産部次長兼漁政課長 髙濱芳明
担当補佐 谷村明俊(内線:4065)
外線:029-301-4070
資料提供
日本一の さば 漁獲量を誇る 『いばらき』!1) 本県初の一斉販売
今が旬の【茨城常磐のまさば】2)の認知度向上とファンづくりに挑戦
さば漁獲量全国1位
茨城県における さば類生産量(漁獲量)は全国1位を誇ります。冬に本県沖で獲れる ま さば は
【茨城常磐のまさば】 として本県漁業者が自らプライドフィッシュ 4)に選ぶほどです。
本県初の一斉販売
茨城常磐のまさばの認知度向上と,「旬のおいしい時期に一度は食べたいね」と思っていただけるファン
づくりを,9 つの量販店各社,卸売業者,加工業者等が連携した一斉販売から開始し, さば の魅力
を訴求していきます。
漁師による試食販売
また,12 月 10 日(土)のイオンつくば店では漁協関係者による試食販売を実施致します。
1.本取組みの関係者(平成 28 年 12 月 7 日現在)
(1)量販店 9 社,店舗数 220 店以上,エリア:茨城・埼玉・栃木・群馬・東京等
イオンリテール(株)
,いばらきコープ,
(株)エコス,
(株)カスミ,
(株)サンユーストアー,(株)スーパーマルモ,
(株)マルト商事,
(株)結城ショッピングセンター,
(株)ヨークベニマル
※50 音順
※いばらきの地魚取扱店の認証を受けている企業等が参画
(2)県内消費地市場内の卸売業者
(3)水産加工業者
(4)漁業団体・漁業者
茨城水産(株)
,常洋水産(株)
※50 音順
(株)かねきう,
(株)なべじゅう
※50 音順
茨城沿海地区漁連,大津・久慈町・はさきの各漁協,まき網漁業者
2.各社一斉での同時販売期間
平成 28 年 12 月 9 日(金)~11 日(日)
※海況や漁模様等により実施できない場合,規模が縮小する場合がございます。
※茨城常磐のまさばの旬は例年 1 月くらいまで続きます。
3.漁業関係者による PR 活動
~生産者の顔が見える自信の販売「プライドフィッシュ」~
平成 28 年 12 月 10 日
11 時~14 時頃
イオンつくば店鮮魚売り場(つくば市稲岡 66-1)
ハッピを着て,茨城常磐のさばを売り込みます。
取材いただけますので,直接ご来店ください。
<茨城のさばについて>
1)茨城県における さば類生産量(属人)と全国順位
~4 年連続全国 1 位!~
H27(速報)
H23
H24
H25
H26
全国生産量(トン)
392,506
443,808
385,532
500,518
565,000
本県生産量(トン)
46,372
79,012
68,620
132,080
143,400
3
1
1
全国順位
1
1
※出典:漁業・養殖業生産統計
※本県生産量の大部分は,本県所属の大中型まき網漁業
5)による。
本県のまき網漁船の操業海域は道東沖(北海道)から千葉県野島埼灯台正南にわたり,魚群
の移動とともに各地の港に水揚げするため,上記の生産量は他の道県沖で漁獲している量を
含んでいる。魚種はマサバとゴマサバの 2 種からなる。
2)茨城常磐のまさば
・茨城沿海地区漁業協同組合連合会では,11 月から 1 月に本県沖で漁獲される まさばを
「茨城常磐のまさば」として冬のプライドフィッシュに選定。
・
「茨城常磐のまさば」は,夏場,北海道や三陸沖まで北上し,体に脂肪を豊富に蓄え丸々と太
り,秋以降,茨城県沖に南下してきた魚。
・鮮魚向けに流通するのは概ね 500 g 以上のもの。
・「茨城常磐のまさば」の脂肪含有量は,有名他産地に比べても同等。
※粗脂肪量が少ない魚も漁獲物には混じるが,鮮魚流通では通常は除かれている。
茨城常磐のまさば*1
規格
400~500g 未満
500 g 以上
(H27 年度の 12-1 月,測定数 47)
八戸前沖さば*2
(ブランド認定期間:
H27.9.24-12.10,まさば,測定数 11)
粗脂肪量(%)
粗脂肪量(%)
6~6.7,11.8~20.4
14.0~19.9
(体重 414~499 g)
(体重 426~495 g)
8.6~22.7
10.2,16.3~19.8
(体量 531~660 g)
(体重 598~659 g)
*1:茨城県水産試験場データ,*2:八戸前沖さばブランド推進協議会 HP(http://www.8saba.com)
3)さば一口メモ
○漁獲と旬
・本県沖では,例年であれば,11 月から 1 月頃まで脂ののった さば が漁獲されます。
・今年は魚群の南下がやや遅れ,11 月下旬から本格化しました。
○食べ方・栄養・健康
・鮮魚は,味噌煮や竜田揚げ,しめさばなどで食べるのが一般的ですが,旬で脂ののった
まさばは塩焼きもお勧めです。
・さばには高血圧や動脈硬化などを予防する EPA や DHA という不飽和脂肪酸が多く含
まれ,栄養価の高い魚の代表格として知られています。
○利用・加工
・さばは,魚体サイズに応じて利用形態が変わります。本県では,さばの加工品や缶詰も
多数生産されています。
(目安)
500 g~600 g
鮮魚
300 g~400 g 台
加工品(開き等)
~300 g
缶詰
4)プライドフィッシュ(PRIDE FISH)とは
思わず感動せずにはいられない魚の本当のおいしさをもっとたくさんの人に知ってもらうた
め,地元漁師が自信を持って勧める魚を「プライドフィッシュ」に選定する取組み。春夏秋冬ご
とにそれぞれの季節に旬を迎える魚の中から「プライドフィッシュ」を1種ずつ選定。1年で4種
のピックアップを3年間続け最大で各県域12種の「プライドフィッシュ」を選定する計画。
【事業主体】
全国漁業協同組合連合会(URL:http://www.pride-fish.jp/)
【プライドフィッシュ選定基準】
対象:魚介類全般,養殖魚も含む。
基準:・本当においしい漁師自慢の魚であること
・地元で水揚げされたものであること
・旬を明確にした魚であること
・各県漁連が独自に設けている基準(サイズ,水揚海域等)を満たすこと
茨城沿海地区漁連が選定した茨城のプライドフィッシュ
(H28.12.7現在)
春
夏
秋
冬
H26
鹿島灘はまぐり
-
ひらめ
あんこう
H27
こうなご
あわび
しらす
茨城常磐のまさば
5)大中型まき網漁業の概要
茨城県沖合域は,黒潮と親潮がまじりあう生産力
豊かな海域であり,サバやイワシなどの回遊性魚類
の好漁場が形成されます。
これらの魚を漁獲する大中型まき網漁業は,本県
の海面漁業生産量の約9割を漁獲する本県の代表的
漁業であり,当漁業を軸に,漁港周辺には運送業,
冷凍・加工業などの関連産業も発展してきました。
本県の大中型まき網漁業は,網船(本船)の総ト
ン数が15トン以上の漁船により,まき網を使用し
て行う農林水産大臣の許可漁業で,平成28年1月
出漁風景
現在,200~300トン型の網船主体に12経営
体14船団が操業しています。
〇船団構成
1船団あたり2~4隻体制で操業を行います。最
小構成の場合は網船(本船)1隻及び運搬船1隻,
最大構成の場合,さらに運搬船1隻と魚探船1隻が
加わります。
○1航海の操業
操業風景(網船と運搬船の間に漁網がある)
まき網の操業は,夜から朝にかけて行われます。
漁場の位置により出港時間は異なりますが,通常,
夜中に出航します。
1航海の操業回数(網を入れる回数)は2~3回
程度で,翌日の昼頃に入港して,1航海の操業を終
えます。
操業風景(網から運搬船に魚を掬い上げる)