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(別 紙) 平成28年度「未来に伝える山形の宝」登録制度 登録一覧
(重点テーマ)
取組みの名称
申請団体
主題
江戸時代、元禄の頃まで最上川を航行する大船の終着河岸は中山町長崎まで
であり、町内にはいまも最上川の歴史・文化的景観が多く残っている。その中
でも、岡地区は山形県指定有形文化財「柏倉家住宅」を中心とした一族による
屋敷群を配し、周囲には総延長約1,000mにも及ぶ黒塀と歴史的建造物が一体と
なった美しい景観を形成している。
黒塀のまち 柏倉家は、豪農としての地主経営のほか、村山地域最大の紅花生産量を誇り
最上川が運んだ文化と黒
なみ保存活 最上川舟運で酒田まで運んでいた。当時の面影は、今も柏倉家に残る数多くの
塀の豪農屋敷群
用協議会
美術工芸品やひな人形、築山庭園、お香の文化、約9,000点に及ぶ古文書に見
ることができる。
最上川舟運により栄えた黒塀の豪農屋敷群の景観、当時の様子を伝える古文
書や雛人形、紅花等を後世に伝えていくため、ボランティア活動を行ってきた
諸団体で協議会を設立し、行政と連携しながら後世に伝える取組みを行ってい
きたい。
取組みの
実施エリア
中山町
岡地内
構成文化財
・柏倉家住宅 【県指定】
・柏倉惣右衛門家住宅【町指定】
・柏倉家九左衛門家の雛飾り
【未指定】
・柏倉家九左衛門家の古文書
【未指定】
・黒塀のまちなみ 【未指定】
活動内容
①柏倉家九左衛門家の保存活用修理
②岡地区の木道修繕及び黒塀の塗装による景観の保存活
動
③紅花の栽培、紅花祭りの開催による保存活動
④雛祭りやお香の体験等のイベント開催
⑤古文書の調査と報告会
(推奨テーマ)
取組みの名称
申請団体
主題
取組みの
実施エリア
構成文化財
活動内容
西川町岩根沢地区は、月山の東南部に位置し、天台宗の羽黒山系に属した日
月寺を中心に古来より出羽三山参詣の要所として栄えた宗教集落であり、当時
より周辺に宿坊が立ち並ぶ門前集落を形成している。
・月山神社・出羽神社・湯殿山神社・ ①神社例大祭の開催と建造物の維持管理
岩根沢の三山神社は、社殿に仏堂、客殿、座敷、庫裏等の機能を併せ持つ複
摂社 月山出羽湯殿山三神社社殿
②岩根沢太々神楽奉納公演の継続と後継者育成、
合様式になっており、大賄部屋の八角柱には等身大の大黒・恵比寿の木像が安
【国指定】 調査研究及び台本整備、記録保存
岩根沢地域
出羽三山信仰に育まれた
置されるなど、往時の修験建築物として完全な様態で現存しており、今もなお
西川町
・岩根沢太々神楽 【町指定】 ③岩根沢太々神楽衣装及び備品の整備
づくり協議
歴史と文化の里 岩根沢
東北や関東の一部から参詣者が訪れる。また、明治初期に伝わったとされる岩 岩根沢地域 ・要害森舘跡 【未指定】 ④舘跡地の調査、案内板及び散策路等整備
会
根沢太々神楽は、定期奉納や子ども神楽への指導など伝承活動を行っている。
・沼ノ平舘跡 【未指定】 ⑤岩根沢の宿坊景観の保存
この地区は、出羽三山信仰と深く関わりを持ちながら歴史を刻んできた地域
・岩根沢の宿坊 【未指定】 ⑥食文化の伝承活動
であり、地域に根付いた文化を大切に維持している。他にはない特色のある歴
⑦地域資源を活かしたフットパス事業の検討、実施
史と文化が調和したこの地域を次世代に引き継ぐため、区民が一体となって地
域づくりを推進していきたい。
黒沢峠敷石道を未来へ
越後米沢街道・十三峠は、大永年間(1521~1528)に伊達稙宗が大里峠を開
いたことにより始まり、黒沢峠は米沢より数えて6番目に位置している。越後
街道の重要性が増すとともに整備されていき、天保10(1845)年~慶応3
(1867)年の間には、悪路で停滞した荷の解消を図るため敷石を敷き占めた道
・敷石道
【町指定】
普請が行われた。この街道は、イギリスの旅行家イザベラ・バード、良寛、原
・一里塚 【未指定】
敬、十辺舎一句、伊達政宗等の多くの著名人も往来している。バードを慕っ
・古屋敷(峠の茶屋) 【未指定】
て、現在も全国から毎年多くの人々が黒沢峠を訪れている。
・水路 【未指定】
黒沢峠敷石
小国町黒沢
黒沢峠敷石道保存会は、三島通庸による「小国新道」の開通により使われな
・採石場(石切場) 【未指定】
道保存会
地域
くなった黒沢峠を守ることを目的に、昭和55年に結成された。土に覆われて
・石切りタガネ跡 【未指定】
いた敷石道を5年間かけ掘り起こし、活動を続けてきた結果、総務大臣賞、文
・ブナ林 【未指定】
化庁選定「歴史の道百選」、国交省指定「日本風景街道」、小国町指定文化財
・旧道 【未指定】
「史跡2号」と多くの賞や指定を受けることとなった。
この地の先人達が作り、諸先輩たちが蘇らせた敷石道を中心とした歴史、景
観は私たちにとって大切な宝である。この大切な宝を貴重な文化財、観光資源
として地域活動を通して後世へ引き継いでいきたい。
①黒沢峠の敷石道の保全
②一里塚の保全
③古屋敷の保全
④水路の調査、復元
⑤採石場及び石切りタガネ跡の調査
⑥ブナ林等の環境整備
⑦旧道の保全