(PDF形式 3.7MB)特集 絆を積み重ねて40年、春日井まつりを

特集 絆を積み重ねて
年、春日井まつり
40
(前略)
新しいまちには新しいまちづくりが必要であります。
市民がお互いに話し合い、新しく市民になった人も
春日井に生まれ育った人も交わりを深め、ゆたかな
地域社会をつくることが新しい都市のいしずえと
なるものであります。
そこで、
「文化を育て充実した生活」をめざして、
市民みんながこぞって参加できる“まつり”を実施したいと思います。
(後略) 上の文章は、昭和52年2月15日号の広報に掲載された春
日井まつりの趣意書の一部分です。人口が急増する中
で、市民がこぞって参加できる祭りをつくりたいという強
い決意がうかがえます。今回で40回目の節目を迎えた春
日井まつり。
まちが成熟する中で、市内最大の祭りとして
浸透しています。今回は祭りの様子を写真で振り返るとと
もに、
過去から受け継いできた絆を確認していきます。
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広報春日井 平成 28 年 12 月 1 日号
特集 絆を積み重ねて
まつり見物の楽しみといえば、食べたり買い物したり体験
したりが一度に楽しめるところ。今年は40回記念として書・
似顔絵の小道が登場。毎回行列ができるラーメン横町をは
じめ多くの食べ物や特産品が販売されました。
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パルケ de サボテン
室田伊緒の将棋教室
お仕事体験
野外造形展
民族衣装試着体験
宵まつりでのラーメン横町
リモコンロボットを動かしてみよう
剣道体験
フリーマーケット
春日井まつりの名物の一つに、全国お国巡り物産展がありま
す。今年も北は秋田から南は沖縄まで、日本各地の名産品が並
び、多くの人が郷土色豊かな品々を買い求めます。
この物産展は、
日本各地から春日井市に移り住んできた県人会の皆さんの協力
で行われており、中でも秋田県男鹿市は、第1回から出展、
なまは
げによるステージも会場を盛り上げています。
また、
男鹿市とは、
それぞれの小学生が互いの市を訪れる交流学習を30年(29回)
にわたって行っており、新たな絆が毎年生まれています。
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特集 絆を積み重ねて
第1回から続くパレード。毎年多くの人が沿道から出演
者に大きな声援を送ります。今年は、応援グッズを配布し、
よりにぎやかなパレードとなりました。
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昭和60年の第9回大会から始まった道風平安朝行列。今もパ
レードのメーン行事として、公募で選ばれた三跡(小野道風、藤原佐
理、藤原行成)
と小野小町をはじめとした一団が十二単(ひとえ)
な
ど平安時代の衣装をまとい、雅な雰囲気で練り歩きます。第1回の
写真を見ると、最初は4人が1台の御台車に乗り込んでいたことが
分かります。
その後、鎧武者姿の従者が付き添ったり、牛や馬が車を
引いたりしたこともありました。
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広報春日井 平成 28 年 12 月 1 日号
特集 絆を積み重ねて
メーンとなる清水屋ステージをはじめ6つのステージで
は、ほほ笑ましい姿から息をのむ真剣なやり取り、観客も一
緒に盛り上がるショーなど、多彩な出演者による演技が観
客を魅了します。今年は、
SKE48によるショーや春日井広報大
使3人によるコラボステージが大いに会場を盛り上げました。
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第1回
第1回は今の文化フォーラム春日井の場
所にステージがありました。
その後、
第21
回に北側駐車場へ変わり、
第32回から、
現
在の場所がメーンステージになりました。
現在
第30回
春日井まつり企画運営委員会委員長 和田美里
昔から人が集まるまつりが好き。春日井まつりには、平成20年から関わるようになりました。
目玉となる催
しをつくりたくて、書のパフォーマンス
「Kasugai ザ 道風」
と人材豊富な春日井の人を紹介するステージ
(今
の
「みやもっちゃんの好きです! 春日井」)
を企画し、部会の皆さんと試行錯誤しながら続けてきました。
「書」
と
「人」
のまちを発信できたかなと思っています。今年は、40回目ということで、SKE48のステージや似顔絵の
小道、
パレードを観客がメガホンで応援するなど新しい取り組みがなされ、盛り上がりを見せましたが、
さら
に多くの人に春日井まつりへ参加してもらいたいと思っています。人が集まると何かができます。市民と行政
が一緒になってつくり上げるからこそできるまつりを、
もっと広め、
もっと盛り上げていきたいと思います。
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