第172号 2016.12.1 点字・墨字版あります 【編集・発行】 社会福祉法人 直方市社会福祉協議会 〒 822 - 0034 直方市大字山部 616 - 145 TEL 0949(23)2551 FAX 0949(23)2552 e-mail:[email protected] HP:http://www.nogatashakyo.org/ 人権週間に向けて 直方第1中の 生徒が描いた ポスターです。 もくじ ●不登校・ひきこもり研修会……………… 2 ●地域の輪(障がい者の居場所づくり実行委員会) 情報の広場(市老連大会開催・認知症相談) 図書室(『平穏死』を受け入れるレッスン)… ………… 3 ●お知らせ(もちつき会開催・ヘルパー募集・前号の訂正 熊本地震義援金・歳末見舞品について) ご寄付………………………………………… 4 12 10 この社協だよりは、赤い羽根共同募金の配分金で作成しております。 NOGATA・1 カンテラ 10 人 権 週 間 人権尊重思想の普及高揚を 図 る た め、毎 年 月4日 ~ 日を「人権週間」としています。 国 連で、 月 日の世 界 人 権 宣言の採択日を人権デーとし た事を記念して制定されまし た。 多 岐 に わ た る 人 権 問 題 で、 障害者も根深い問題はありま す。とはいうものの、事故で障 害 者になった私の場 合で思い 巡 ら す と、適 切 な 治 療 とリハ ビリ、福祉施策、何より人々の 温 か な 心のお か げ で、地 域 で 張りのある生活が送れていま す。 その根底には、 憲法を始め、 人権を尊重する社会であるか らこそ だ と、人 権の 大 切 さ が 身にしみました。 同 週 間の 年 度は「 考 えよ う 相 手の 気 持 ち、未 来へ繋 げ よ う 違いを 認 め 合 う 心 」との 啓 発 目 標 を 掲 げ ていま す。い つもそ ういう 思いやりの心と 自分の事として 無関心になら ないように、留 意していきたい と思います。 (藤田) 28 12 kantera 28 24 元ひきこもり当事者が 7年の経験と今を語る 元不登校 ・ 引きこもり経験者 福岡市こども総合相談センター職員 三村 吉郎 氏 ○大事な3つの言葉 ひきこもりから脱出す る た め に は、 成 功 体 験 は も ち ろ ん、 多 少 の 失 敗 経 験 も 必 要 だ と 思 い ま す。 できることや興味のあることから経験 していけば、経験が人を成長させ、変 わるきっかけを生んでくれると考えま す。 今私は当時の経験を活かして、福岡 市子ども総合相談センターで働いてい ま す。「 認 め る・ 信 じ る・ 寄 り 添 う 」 こ れ を い つ も 考 え な が ら 仕 事 を し て、 子どもと関わっています。 参加者の声 研修会に参加して 人生に失敗はつきものだと思 いますが、単なる失敗で終わら せ ず に、 逆 に 生 か し て 人 助 け に 努力されていることは素晴らし いと思いました。 人 を 決 め つ け ず、 可 能 性 を 信 じて触れ合う事、自らもその人 から学ぶ姿勢を学びました。 「生 きているという事は人のお世話 に な る 事、 生 き て い く と い う 事は人のお世話をすること」と 習った事がありましたが私も 「生きていく」毎日にしたいと 思いました。 (石黒) 2・NOGATA 振り上げた自分に対して、母親が正面 から向き合い、いさめてくれたことが きっかけで、荒れていた言動が落ち着 き始めました。 ひきこもりたかった訳ではなく、外 に居場所がなくなり、関わりがなくな ることで、必然的に居場所が家しかな くなり、ひきこもってしまったのだと 思います。 ○ひきこもりからの 脱出とこれまで 中学卒業後も進学せずにひきこもり を続けていましたが、母親との会話も 少しずつ増え、英会話やパソコンなど の興味があることを通じて、少しずつ 外に対する不安が薄れてきました。 歳の時に初めて居場所活動に参加 し、その後アルバイトなどを経験しま した。 歳で夜間高校を卒業し、 歳 では就職をすることができました。と ころが、就職後約2ヶ月後には仕事を の こ と を 聞 く と、「 私 は 不 登 校 の 時 も 退職した時も同じ過ちを犯してしまっ に行かないという選択肢を選んできた 自分には、その常識的な助言は届きま せ ん で し た。 最 近 に な っ て 母 に 当 時 るという毎日が続いていました。 ひきこもるようになってからは、ひ きこもりのストレスを母と妹にあたる ことで発散していました。初めは黙っ た。あなたが行かないという選択をし たときに、行きなさいと言ってしまっ た。」と話してくれました。 この社協だよりは、赤い羽根共同募金の配分金で作成しております。 ○家庭内暴力とトラウマ 小さいころは内気で、人と話すこと が苦手で、何でも我慢して人に言わな い 子 ど も で し た。 3 歳 前 後 の 頃 か ら、 父親が母親を怒鳴ったり、殴ったりす る 家 庭 内 暴 力 が あ り、 人 の 怒 鳴 り 声 や怒りに恐怖を覚えるようになりまし た。 小学校高学年のころになると、同じ クラスの生徒から嫌がらせを受けるよ うになりました。 中 学 生 に な っ て も 嫌 が ら せ は 続 き、 それ以外にも親友と喧嘩してしまった り、体育会系の教員の怒鳴り声に怯え たりして、居づらさを感じていました。 ○私の不登校・ひきこもり 「包丁を振り上げた こともありました」 ある時風邪をひいて、学校を一週間 休んだことがありました。しかし、風 邪が治っても学校に行こうとすると体 25 辞めてしまいました。退職後に母に話 す と「 せ め て 1 年 は 会 社 を 続 け た ら 」 と言われました。しかし、今まで学校 23 ていた母と妹も次第に抵抗をするよう になり、それに対して包丁を振り上げ たこともありました。しかし、包丁を が動かなくなって、学校に行かなくな りました。登校時間になると腹痛が始 まり、登校時間を過ぎると痛みが治ま 20 ↓講師の三村さん 平 成 年 9 月 日、 直 方 市 総 合 福祉センターにて講演をしてい ただきました。 不登校・ひきこもり研修会 地域に根ざした独自の 福祉活動をご紹介します。 行 政 を は じ め、 多 く の 方 々 の お 知 恵 も 借 り な が ら、 一 刻 も 早 く 実 現 し たいと 願っ ています。 私 たちの思いが 結 集 して 叶 い ま す よ う に、 ご 協 力 を お 願 い 致 し ま す。 毎 月 第 1 土曜日 時直方市総合福祉 センターで 実 行 委 員 会 を し て い ま す。 参 加 を お 待 ち し ています。 (田中) 市老連大会開催 報 このたび、直 方 市 老人クラ ブ連合会は、 「親睦・交流~老 人フェスティバル」 ― 元 気に 生き生き・老いさらば―のテー マのもとに市 老連大 会を開 催 することとなりました。 親 睦 と 交 流 を 目 的 と し て、 笑いと感 動のひとときを分か ち 合い、楽しく 過ごしてもら いたいと願っています。 認知症相談 場 認知症に関することや在宅 にお け る 介 護 な ど、一人で 悩 ん で い る 方 ご 相 談 く だ さ い。 認知症の人と家族の会直 方の 会員がご相談を受けます。 相談は無料です。 室 「 『平穏死』を 受け入れるレッスン」 著 者 特別養護老人ホーム 芦花ホーム 医師 石飛 幸三 発行所 誠文堂新光社 直方市図書館所蔵 この社協だよりは、赤い羽根共同募金の配分金で作成しております。 広 16 図書 誰もが「最後は苦しまずに死 に た い 」と 思 っ て い ま す。古 く は老衰のお年寄りは、ふすま一 枚、障子一枚隔てた部屋の向こ うで臥せっていて、家族の気配 が感じられる日常の中で静か に息を引き取っていました。そ し て、み ん な か ら「 あ あ、大 往 生だった」と言われて野辺送り をされました。 ところが今、その穏やかな最 期を迎えることを阻むものが あります。自分はしてほしくな いのに、なぜ親に延命治療をす るのですか?意外なことに、こ れ が 家 族 の〝 情 〟な の で す。そ して、老衰をも治さなければな ら ないという 医 療への 過 信 で す。 老いて死ぬ ために、人はど う あ る べ き か。 改めて考えて みましょう。 (広田) NOGATA・3 29 16 の ■ 日時 毎月第4水曜日 時~ 時 第 4 水 曜 日 が 祝 日の 場 合、 第3水曜日 ■場所 直方市総合福祉センター (直方市大字山部 616-145) ■ 連絡先 直方市社会福祉協議会 ℡ 0949 (23) 2551 13 情 ■ 日時 平成 年1月9日(月・祝) 時~ 時 ■ 会場 ユメニティのおがた (直方市大字山部 364-4) 大ホール: 一般芸能・カラオケ 小ホール: 展示・健康相談等 ■ 主催 直方市老人クラブ連合会 ■後援 直方市 直方市教育委員会 直方文化連盟 10 障がい者の居場所づくり実行委員会 フリ ースペースるーぷる 7 番 地 と は、 誰 で も 立 ち 寄 れ る 場 所 で し た。 特 別 な メ ニ ュ ー は な く、 仕 事 や 作 業 所 が 休 み の 日 や、 仕 事 帰 り 等 に 立 ち 寄 っ て、 顔 見 知 り の当事者や支援者と会話や 食 事 を 楽 しん だ り していま した。 私 た ち が ち ょっ と 立 ち 寄 れ る 場 所。 唯 一の そ の 7 番 地 が、 障 害 者 相 談 支 援 セ ン ターるーぷるの廃止に伴い、 今年度からなくなりました。 こ の よ う な 状 況 の 中、 障 害 を 持 つ 人 を 中 心 に、 や っ ぱ り「 気 楽 に 立 ち 寄 れ る 場 所 が ほ しい 」 「 当 事 者 や その 家 族、 支 援 者 な ど が 交 流 す る 居 場 所 が ほ し い 」 と、 実 行 委 員 会 を 立 ち 上 げ ま し た。 毎 月 集 ま り 話 し 合って い ま す が、 場 所 や 具 体 的 な 内 容 等への思いは尽きません。 この居場所の実現に向け、 10 歳末見舞品について もちつき会を開催します ■ 日 時 平成 28 年 12 月 18 日(日) 9時~ 13 時 ■ 会 場 直方市総合福祉センター駐車場 (直方市山部 616-145) ■ お問い合わせ 直方市社会福祉協議会 共同募金会 平成 28年 熊本地震義援金 平成 28 年4月 14 日に熊本地震が発生し ました。皆様のご協力により、被災された方々 を支援することを目的とする義援金が集まっ ており、平成 28 年 10 月 11 日時点で直方 市では、460,062 円が集まっています。募 金の締め切りは今年度中までありますので、 皆様のご協力をお願いいたします。 ■ 募集期間 平成 28 年4月 15 日~平成 29 年3月 31 日 ■ お問い合わせ 福岡県共同募金会直方市支会 前号 ( 第 171号 ) の訂正 前号の図書室のコーナーにて、 「島根県境港 市育ちの陽気な落第生の少年時代」という記 載がありましたが、誤りでした。正しくは「鳥 取県境港市育ちの陽気な落第生の少年時代」 となります。 年8月 28 日から平成 11 年 28 月 11 日 10 ご寄付ありがとうございます。 平成 4・NOGATA 件 合計金額 385,922 円 この社協だよりは、赤い羽根共同募金の配分金で作成しております。 15 (お名前は承諾された方のみ掲載、敬称略) 香典返し寄付金 記 ●上新入 (故)小笹 次男 ●頓 野 (故)伊藤 謙 後 一般寄付金 集 ■ 資格 ■ 賃金(時給) ・ヘルパー2級以上 ・生活援助 ・普通自動車免許 (日 中)1,100 円 ■ 活動時間 (早朝夜間)上記2割増し ・ 7時~ 21 時 ・身体介護 ※勤務時間は相談の上 (日 中)1,550 円 ■ お問い合わせ (早朝夜間)1,860 円 直方市社会福祉協議会 ・移動支援(ガイドヘルプ) ホームヘルプサービス (身体有り)1,400 円 香月・毛利 (身体無し)1,260 円 ☎ 0949(23)2551 ( 月~金 8時 30 分~ 17 時 ) ※詳細はお問い合わせください。 ●医療法人 健明会 ● 直方市民生委員児童委員協議会 篠原 照行 ●感 田 高田 和雄 ● ちょこっと手助け えくぼの会 今年は残暑が厳しいと言わ れていたのに、あっという 間 に 秋 に なって し ま い ま し た。 気候の変化は確実に訪れると いうことでしょうか。 今年も直方には大きな自然 災害はなかったように思いま すが、他の地域ではゲリラ豪 雨や竜巻など、極端な天候に よ る 被 害 が 多 発 し てい ま す。 地 球 温 暖 化 の せいで しょ う か?それにしても大自然の前 に人間は無力なのだと実感し (石黒) てしまいます。 編 ヘルパー募集 ●上 境 岩熊 保子 ●植 木 (故)有吉 桂子 ●永満寺 西村 俊一 ●感 田 (故)伊藤 邦博 ●長崎県 (故)堀江ヤスノ 旧姓:北川 ●下新入 (故)河野 信子 ●下新入 (故)田村ヒサエ ●植 木 (故)香月 和世 ●植 木 (故)藤嶋 久 共同募金会直方市支会に ご寄付いただきました 直方市役所環境業務 課ボランティア同好会 の 皆 様 よ り、 福 祉 ま つ り出店の売り上げを寄 付していただきました。 皆 様のご好 意に感 謝 し、 いただいた寄付金は、 社会福祉 推進のた め、 大 切 に使わせ ていただ きます。 登録ヘルパー募集しています。詳細等お気軽にどうぞ。 直方市社協ケアプランサービス TEL0949(29)5080 一昨年まで、12 月に歳末たすけあい募金を 使って、70 歳以上の独居の方を対象に民生委 員を通じてお渡ししていましたゴミ袋の配付 を見直すこととしました。 なにとぞご了承のほど お願い申し上げます。 ■ お問い合わせ 直方市社会福祉協議会
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