COP22における⾃治体と企業の動き © 2016 UNFCCC http://newsroom.unfccc.int/ イクレイ - 持続可能性をめざす⾃治体協議会 ⼤塚 隆志 スライド作成協⼒:IGES、Japan-CLP IGES COP22報告セミナー 2016年12⽉1⽇ 東京 イイノホール 1 グローバル気候⾏動 Global Climate Action (GCA) 締約国と⾮国家主体による⾏動を加速するための仕組み 毎年のCOPを先駆的・野⼼的⾏動の⾒本市に 恒久枠な組みとしてGCAマラケシュ・プラットフォームが発⾜ ハキマ・エル・ハイテ環境⼤⾂ モロッコ王国COP22特使 Photo from http://newsroom.unfccc.int/ ローレンス・トゥビアナ⼤使 フランス気候変動交渉担当⼤使・COP21特別代表 2 ⾃治体の動向 3 必要なインフラ投資は、今このとき 資⾦調達の道筋をつけなければならない Fouad El Omari モロッコ市⻑会 会⻑ @ 第2回 ⾃治体⾸⻑による気候サミット 写真提供: 横浜市 © 2016 City of Yokohama 4 中国23都市(北京、武漢、深圳など) 2030年までにGHG排出ピークアウトを誓約 GAO Xiang 中国国家発展改⾰委員会 能源研究所 @ 低炭素排出ソリューション会議 © 2016 ICLEI – Local Governments for Sustainability 5 オスロ市のGHG排出の6割は交通起源 2030年までの脱化⽯燃料利⽤を⽬指す Lan Marie Nguyen Berg オスロ市環境交通担当副市⻑ @ 低炭素排出ソリューション会議 © 2016 ICLEI – Local Governments for Sustainability 6 カリフォルニア州の脱炭素化政策にゆるぎはない Ken Alex カリフォルニア州 州知事企画調査室 室⻑ 7 © 2016 ICLEI – Local Governments for Sustainability 気候変動対策に関する世界最⼤の都市間連携 119ヵ国から7,100以上の⾃治体 気候変動とエネルギーに関する「世界⾸⻑誓約」 UNFCCC 公式サイドイベント 8 © 2016 ICLEI – Local Governments for Sustainability 企業の動向 9 巨額の資⾦調達への具体的議論 “At Scale, de-risk” Climate Investment Fund アフリカ・ファイナンス World Climate Summit 2016 バンクオブアメリカ メリルリンチ ACWA 世界銀行グループ (IFC) 写真:IGES 10 「我々は脱炭素化に必要な⼀連の要素を提供する」 シーメンス取締役 World Climate Summit 2016より 写真:IGES 11 「我々は新たなエネルギーシステムのプレイヤーだ」 シュナイダー・エレクトリック COP22 Business and Industry dayより 写真:IGES 2016年11⽉15⽇ 囲みはIGES 上級副社⻑ ⽇本経済新聞朝刊 12 「カーボンプライシングは、 脱炭素事業の採算性を改善し、R&Dを活性化する」 気候リーダーシップ連盟(CLC)議⻑ Outotec(フィンランドの鉱業会社) CEO Sustainable Innovation Forum2016 写真:IGES 13 投資家らによる気候リスクへの懸念 「気候リスク対応は 不可逆的なトレンドだ」 ニューヨーク州会計監査局 NY州 会計監査局 監査官 「対策を怠る企業は 資⾦繰りが厳しくなるだろう」 AXAグループ 最⾼投資責任者 COP22 Business and Industry dayより 写真:IGES S&P マネージング ディレクター AXAグループ 14 CIO 企業・⾃治体が動く背景 15 【重要な背景】 気候変動は「エコ」ではなく「社会安定への脅威」 「ペルシャ湾岸に住めなくなるリスク」 科学誌 Nature Climate Change 「気候変動は最大の人権侵害」 メアリー・ロビンソン(元国連人権高等弁務官) 「過去の医療進歩が帳消しに」 医学誌 Lancet 「最大で1億2千万人以上が 極度の貧困に陥る」 メアリー・ロビンソン女史 世界食糧農業機関(FAO) 出典:Nature Climate Change(2015年10月27日付け電子版)、 FAO “The State of Food and Agriculture 2016”, Energy For Tomorrow 2015, 16 「対応=大転換」 2℃達成へ、現在の残りバジェット(排出上限)は約220Gt-C 現在の年間排出量は約10Gt.あと約20年超で打ち止め 2℃目標の 残り排出上限 現在の年間排出量 約10Gt 2011年までの 累積排出量 あと数十年で排出ゼロへ=大転換 17 巨大な脱炭素マーケットへの期待 「グリーンインフラへの 必要投資は約90兆ドル」 New Climate Economy 「脱炭素化は巨大な 投資機会をもたらす」 Black Rock 「各国の削減目標は、 “投資計画”だ」 世界銀行 世銀グループ ディレクター COP22 Business and Industry dayより 写真:IGES 出典:Blackrock (2016)“adopting portfolios to climate change” New Climate Economy(2016) 18 再エネの劇的進展(価格低下) 直近の再エネ世界最低価格は、 約3円/kWh (日本の石炭火力は約10円/kWh) 『数年前は選択肢ではなかった。 現在は魅力的な選択肢』 BMW 出典:Michael Liebreich(Bloomberg New Energy Finance;自然エネルギー財団5周年シンポ発表資料), RE100ホームページ 19 カーボン・バブル(座礁資産)への懸念 企業の化石資源資産 資源会社の価値は 過大評価 バブルの懸念 使える化石資源 (2℃ケース、2050年まで) 出典:2015年9月30日付 Financial Times電子版、参考:Carbon Tracker Initiative 20 (参考) 石炭火力発電への懸念 座礁資産のリスク 0.9 2℃達成への原単位 0.8 0.7 Kg‐CO2/kWh 0.6 0.5 転換の方向性 0.4 0.3 “高効率石炭火力発電” 0.2 再エネ ほぼゼロ 0.1 0 IEA, 経産省資料より IGES作成 出典:IEA(2016)World Energy Investment Fact Sheet, 経済産業省(2016)次世代⽕⼒発電に係る技術ロードマップ 技術参考資料集 21 賠償・訴訟リスクの可能性 気象災害に関連し、 企業を訴える動きも。 出典:2016年7月16日付 The Guardian 電子版 下線はIGESによる。 22 ⽇本の奮起が必要ではないか? 23 私たちは前進する! © 2016 IISD Reporting Services 24
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