債 券 為 替 リート 商 品 スケジュール 市場データ一覧 株

2016.12
02
ハウスビュー
17
ターゲットレンジ
09
米ドル/ユーロ/豪ドル/NZドル/
ブラジルレアル/メキシコペソ/
タイバーツ/マレーシアリンギット/
インドルピー/トルコリラ
株 式
日本/ 米国/欧州/ 中国/
アセアン/インド/ブラジル
13
債 券
日本/米国/欧州/ 豪州/
ニュージーランド/ブラジル/
インドネシア/インド
為 替
22
リート
日本/ 米国/欧州/ 豪州
24
商 品
25
スケジュール
27
市場データ一覧
ハウスビュー
2016.12
2016年 主要国の実質GDP成長率予想値
欧 州
米 国
日 本
1.2%
中 国
6.7%
1.9%
0.9%
豪 州
2.6%
インド
7.7%
ブラジル
-3.0%

11月のマーケットを概観すると、米国大統領選挙の結果、トランプ政権の発足が決まり、同政
権が減税やインフラ投資等の景気刺激的な政策を打ち出すとの見方などを受けて世界的に
長期金利が上昇し、円を含む対主要通貨で米ドル高が進行する形となりました。また、株式市
況は、日米を中心とする先進国が上昇する一方で、米国金利上昇や米ドル高等による資金
流出懸念から新興国が下落するなど、明暗が分かれる格好となりました。原油価格は、
OPEC(石油輸出国機構)の減産合意等を受け、上昇しました。

トランプ次期政権の政策は景気拡大に効果があるとみられる一方で、政策がどの程度実現す
るかについては未知数の部分があると思われます。また、FRB(米連邦準備制度理事会)が慎
重な利上げペースを維持する見込みであることなども勘案すると、最近の長期金利上昇や米
ドル高等には過熱感があるとみています。

このため、今後は長期金利上昇や米ドル高の行き過ぎが次第に調整され、それとともにリスク
資産は、ハイイールド債、リート、好配当株、新興国債券(米ドル建て債中心)など利回り面で
優位性のある資産を中心に底堅い動きになると考えています。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
2
ハウスビュー
2016.12
11月のふりかえり ~トランプ次期政権の政策をにらみ長期金利と米ドルが上昇、株価は明暗分ける
【株式】
先進国と新興国の株価指数(米ドル建て)

株式市況は、先進国が下落と反騰を経て月間では上昇
2,000
する国・地域が多くなる一方で、新興国は大半の国・地域に
1,800
する不透明感が強く、一時下落しました。しかし、その後は
1,700
大方の予想に反して共和党候補のトランプ氏が当選する
1,600
減税やインフラ投資等の景気刺激的な政策が評価され、
米国をはじめ日本を含む先進国は上昇する国・地域が増
1,000
900
1,400
800
1,300
700
16/2/29
16/5/31
600
16/11/30
16/8/31
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(年/月/日)
(注)土日祝日は前営業日のデータを使用、MSCIワールド・
インデックスは先進国の企業で構成した株価指数、MSCIエマージング・
マーケット・インデックスは新興国の企業で構成した株価指数
利上昇などが重石となり、月間では概ね下落する展開とな
りました。

米国10年国債と新興国債券の利回り
(%)
大統領選挙で、大方の予想に反し、共和党候補のトランプ
3.0
氏が当選、同氏の減税やインフラ投資等の景気刺激的な
2.8
政策によって米国の成長率とインフレ率が上昇すると見方
1,100
1,200
15/11/30
加しました。一方、新興国では、米ドル高や米国の長期金
1,300
1,200
MSCIエマージング・マーケット・インデックス(右軸)
1,500
と、選挙結果が判明した直後は乱高下したものの、同氏の
長期金利は、ほとんどの国・地域で上昇しました。米国大
(ポイント)
MSCIワールド・インデックス(左軸)
1,900
おいて下落しました。月初は、米国大統領選挙の結果に対
【債券】
(ポイント)
(%)
米国10年国債(左軸)
7.4
JPモルガンGBI-EMGD(右軸)
2.6
7.6
7.2
2.4
7.0
2.2
6.8
2.0
6.6
調等から、一時長期金利は一段と上昇しました。その後は
1.8
6.4
持ち高調整の動きなども出てもみあいとなりましたが、月間
1.6
6.2
1.4
6.0
が強まると、米国等の先進国とともに、新興国でも長期金
利が大幅に上昇しました。さらに、米国の耐久財受注の好
では世界的に上昇が目立つ格好となりました。
1.2
15/11/30
【為替、リート・商品】
16/2/29
16/5/31
16/8/31
5.8
16/11/30
(年/月/日)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)土日祝日は前営業日のデータを使用、JPモルガンGBI-EMGD
は、現地通貨建て新興国国債全般の利回りを表す指標の一種
外国為替市場では、円安米ドル高が進行しました。米国
大統領選挙で当選したトランプ氏が提唱する減税やインフ
ラ投資等の景気刺激的な政策等に注目が集まり、米国金

米ドルの対円レートと米ドルインデックス
利が上昇したことなどを受けて、米ドルが対主要通貨で上
昇、円安米ドル高となりました。また、日本と米国以外の大
半の国・地域との金利差が拡大し、円安はユーロや豪ドル
等に対しても進行しました。
128
(円)
124
120
(ポイント)
米ドル(対円)〔左軸〕
米ドルインデックス〔右軸〕
104
102
100
116
98
112
96
リート市況は、米国をはじめ世界的な長期金利上昇を受
108
94
けて上値が重い一方で、株価上昇等がサポート要因とな
104
92
り、日豪が上昇、欧米が下落するなどまちまちの展開となり
100
90
ました。原油価格は、一時軟化する局面があったものの、
OPEC(石油輸出国機構)が約8年ぶりに減産合意に至っ
たことなどを受け、月間では上昇しました。
96
15/11/30
16/5/31
88
16/11/30
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信
(年/月/日)
(注)土日祝日は前営業日のデータを使用
米ドルインデックスは主要通貨の平均的な対米ドルレート
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
3
ハウスビュー
2016.12
今後のマーケット展望 ~世界経済の拡大、米国の政策等を見据え、リスク資産は概ね堅調な動きに
◆世界経済の見通し

主要国・地域の実質GDP成長率、インフレ率見通し
実質GDP
米国のトランプ次期政権の政策は、保護貿易主義、移民
2017年
2.9
日本
0.9
米国
制限等の景気抑制的な面があるものの、減税やインフラ投
資等の景気刺激的な面からの効果が勝ると考えられ、今
世界
後米国経済は政策展開をにらみながら概ね堅調に推移す
るとみています。欧州では、EU(欧州連合)域内の政治リス
クや、ハードBrexit(英国がEU離脱に伴い欧州単一市場へ
インフレ率
2016年
先進国 ユーロ圏
2016年
2017年
3.1
2.1
2.4
1.2
▲ 0.1
0.5
1.9
2.3
1.5
2.2
1.2
0.8
0.3
1.4
1.0
0.8
2.0
英国
1.1
のアクセスを失う状態)等への中長期的な懸念が残存して
豪州
2.6
3.0
1.8
2.1
いますが、ドイツを中心に景況感は改善の方向にあります。
中国
6.7
6.5
1.9
2.0
インド
7.7
7.8
5.3
5.2
メキシコ
2.4
2.7
2.8
3.1
ブラジル
▲ 3.0
1.2
6.9
5.1
また、中国経済は不動産関連の規制や債務問題が重石と
なる懸念があるものの、インフラ関連等の財政政策の効果
新興国
等から概ね安定化しつつあることなども考慮すると、世界経
済全般の緩やかな拡大は、持続する見込みです。
◆マーケットを取り巻く環境・見通し
米国次期政権の景気面での政策は一定の効果を上げる
とみていますが、その一方で、政策の本格的な実現には政
治的調整を含め時間を要すると思われます。また、FRB(米
(出所)三菱UFJ国際投信の予想
(注)実質GDPは前年比、インフレ率は消費者 物価指 数の前 年比
製造業PMI(購買担当者指数)
58
連邦準備制度理事会)が利上げを慎重なペースで行う姿
56
勢を維持していること(利上げは年内1回、来年2回程度)な
54
ども勘案すると、昨今の長期金利上昇や米ドル高等はやや
52
行き過ぎと考えています。このため、今後は長期金利上昇
50
や米ドル高の調整とともに、リスク資産は、ハイイールド債、
48
リート、好配当株、新興国債券(米ドル建て債中心)など利
46
回り面で優位性のある資産を中心に、底堅く推移する見込
みです。
【株式】
(ポイント)
60
14/11
日本
米国
ユーロ圏
英国
15/5
15/11
16/5
16/11
(年/月)
(出所)Bloomberg(Markit)のデータを基に三菱UFJ国際投信作成
先進国株式/新興国株式と200日移動平均
株式市況は、世界経済の緩やかな拡大、米国次期政権
2.4
の政策への期待、米ドル高一服等を受け、日米など先進国
2.3
株を中心に堅調に推移するとみています。
2.2
MSCI-World/MSCI-EM
200日移動平均
先進国優位
2.1
米国では、バリュエーション(投資価値基準)面から割高
2.0
感が残存するものの、トランプ次期政権の減税やインフラ投
1.9
資といった政策に伴う景気浮揚効果への期待が根強く、株
1.8
価は上昇する見込みです。また、日本では、円の反発リスク
1.7
があるものの、米国はじめ主要国の景況感改善傾向に伴う
1.6
14/11/30
業績回復期待等を受け、株価が堅調に推移すると考えて
います。一方、新興国株は、当面ボラティリティ(価格変動
性)が高く、やや不安定な展開を想定しています。
新興国優位
15/11/30
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)先進国株はMSCI-World、新興国株はMSCI-EMで表現
データは営業日ベース
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
16/11/30
(年/月/日)
4
ハウスビュー
【債券】
2016.12
JPモルガンEM-BIGDと米国10年国債とのスプレッド
米国次期政権の財政拡張的な政策期待が株高を招き、
(%)
5.5
またインフレ率上昇を想起させたことなどから、長期金利は
5.0
足下急上昇しました。しかし、政策の実現可能性や議会と
4.5
の調整等についての不透明感が残存していること、FRB(米
4.0
連邦準備制度理事会)の利上げ慎重姿勢や日欧の金融
3.5
緩和継続、米国債券等への潜在的需要等を勘案すると、
3.0
昨今の長期金利上昇は行き過ぎとみています。
2.5
2.0
1.5
10/11/30
このため、今後は世界的に行き過ぎを修正する局面とな
り、先進国では、長期金利が次第にもみあう展開になる見
込みです。一方、新興国では、対先進国で利回り面の優位
性があり、国際収支面等の改善がみられる国・地域を中心
とした米ドル建て債券に投資魅力があるとみています。
【為替】
為替市場では、米国の長期金利上昇等を受け、対主要
通貨で足下米ドルがほぼ全面高となりました。しかしながら、
米国金融当局の米ドル高警戒姿勢、およびFRB(米連邦準
備制度理事会)の慎重な利上げスタンス維持等を考慮す
ると、米ドル高はやや行き過ぎとみています。このため、米ド
ル高は今後一服し、当面、円を含む対主要通貨でもみあい
になるとみています。
新興国通貨も、政治不安のある国・地域など一部を除い
て対米ドルでもみあう見込みですが、ボラティリティ(価格変
動性)は相対的に高いと考えています。
【リート・商品】
リート市況は、最近の米国をはじめとする世界的な長期金
12/11/30
14/11/30
16/11/30
(出所))Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(年/月/日)
(注)土日祝日は前営業日のデータを使用
JPモルガンEM-BIGDは、米ドル建て新興国国債全般の利回りを表す指標

主要国の政策金利
地
域
政策金利(%)
米国( FFレート)
先 欧州( ECBレポレート)
進 英国( BOEレポレート)
国 豪州( RBAキャッシュレート)
ニュージーランド(政策金利)
中国(基準貸出金利)
インド(レポレート)
新 インドネシア(7日物リバースレポ金利)
興 ブラジル(中銀ターゲット金利)
国 メキシコ(オーバーナイトレート)
トルコ( 1週間レポレート)
ロシア(主要金利)
変動幅(15/11⇒16/11)
15/11 16/5 16/11
0.25
0.50
0.50 +0.25
0.05
0.00
0.00 ▲ 0.05
0.50
0.50
0.25 ▲ 0.25
2.00
1.75
1.50 ▲ 0.50
2.75
2.25
1.75 ▲ 1.00
4.35
4.35
4.35 +0.00
6.75
6.50
6.25 ▲ 0.50
5.50
4.75
14.25 14.25 13.75 ▲ 0.50
3.00
3.75
5.25 +2.25
7.50
7.50
8.00
0.50
11.00 11.00 10.00 ▲ 1.00
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成、データは月末ベース
(年/月)
(注)インドネシア中銀は2016年8月から主要政策金利を7日物リバースレポ金利に移行

原油、鉄鉱石の価格と国際商品市況
(ポイント)
(米ドル/トン、バレル)
利上昇の行き過ぎが今後は修正される局面に入り、リートの
90
相対的な投資妙味(分配金利回りと10年国債利回りの差)
80
280
原油(左軸)
鉄鉱石(左軸)
CRB指数(右軸)
260
が見直されると想定され、日本、米国、豪州等で堅調に推
70
移すると考えています(但し、欧州は政治・金融リスクが圧
60
220
迫要因となり、上値が重い見込み)。
50
200
40
180
30
160
原油価格は、OPEC(石油輸出機構)が11月末に減産合
意に達したことがサポート要因ですが、一方で米国での
シェールオイル増産の可能性等も考慮すると、もみあいで
推移する見込みです。
20
15/5/31
15/11/30
240
16/5/31
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)土日祝日は前営業日のデータを使用
原油はNY市場のWTI(直近限月)
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
140
16/11/30
(年/月/日)
5
ハウスビュー
株

2016.12
式
主要国株価指数のターゲットレンジ
日本
11月末
半年後の
ターゲットレンジ
1,469.43
1,400 ~ 1,650
日経平均株価(日経225) 18,308.48
17,500 ~ 20,000
TOPIX(東証株価指数)
米国
11月末
半年後の
ターゲットレンジ
S&P500種株価指数
2,198.81
2,150 ~ 2,350
単位:ポイント、円
欧州(ドイツ)
11月末
ドイツDAX30種株価指数 10,640.30
半年後の
ターゲットレンジ
10,200 ~ 11,800
単位:ポイント
中国
香港ハンセン指数
11月末
22,789.77
21,000 ~ 25,000
9,838.06
8,500 ~ 10,500
香港H株指数
単位:ポイント
アセアン
11月末
671.85
MSCI東南アジア指数
半年後の
ターゲットレンジ
630 ~ 730
単位:ポイント
インド
11月末
インドBSE・SENSEX指数
26,652.81
単位:ポイント
ブラジル
11月末
61,906.36
ブラジルボベスパ指数
半年後の
ターゲットレンジ
半年後の
ターゲットレンジ
半年後の
ターゲットレンジ
24,500 ~ 28,500
単位:ポイント
※ターゲットレンジは、2016年11月末基準
57,000 ~ 69,000
単位:ポイント
債

券
主要国債券利回りのターゲットレンジ
日本
新発10年国債券利回り
11月末
0.020
半年後の
ターゲットレンジ
-0.20 ~ 0.20
米国
11月末
2.381
10年国債券利回り
単位:%
欧州(ドイツ)
10年国債券利回り
11月末
0.275
半年後の
ターゲットレンジ
0.00 ~ 0.40
10年国債券利回り
11月末
3.128
半年後の
ターゲットレンジ
2.60 ~ 3.20
豪州
11月末
2.723
10年国債券利回り
10年国債券利回り
11月末
8.137
半年後の
ターゲットレンジ
7.00 ~ 8.00
半年後の
ターゲットレンジ
2.20 ~ 2.80
単位:%
ブラジル
2年国債券利回り
11月末
11.626
単位:%
インドネシア
1.80 ~ 2.50
単位:%
単位:%
ニュージーランド
半年後の
ターゲットレンジ
半年後の
ターゲットレンジ
10.10 ~ 12.50
単位:%
インド
11月末
10年国債券利回り
単位:%
6.247
半年後の
ターゲットレンジ
5.30 ~ 6.30
単位:%
※ターゲットレンジは、2016年11月末基準
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
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6
ハウスビュー
為

2016.12
替
主要国為替(対円)のターゲットレンジ
米国
11月末
114.46
米ドル
半年後の
ターゲットレンジ
100.0 ~ 115.0
欧州
11月末
121.19
ユーロ
単位:円
英国
11月末
143.15
英ポンド
豪州
11月末
84.53
豪ドル
単位:円
ニュージーランド
ニュージーランドドル
11月末
81.06
半年後の
ターゲットレンジ
70.0 ~ 84.0
メキシコペソ
11月末
5.56
半年後の
ターゲットレンジ
5.1 ~ 6.1
ブラジル
11月末
33.81
ブラジルレアル
マレーシアリンギット
11月末
25.28
半年後の
ターゲットレンジ
22.0 ~ 28.0
タイ
11月末
3.21
タイバーツ
トルコリラ
11月末
33.30
半年後の
ターゲットレンジ
半年後の
ターゲットレンジ
27.0 ~ 37.0
半年後の
ターゲットレンジ
2.7 ~ 3.3
単位:円
インド
11月末
インドルピー
単位:円
トルコ
74.0 ~ 88.0
単位:円
単位:円
マレーシア
半年後の
ターゲットレンジ
単位:円
単位:円
メキシコ
108.0 ~ 122.0
単位:円
半年後の
ターゲットレンジ
127.0 ~ 143.0
半年後の
ターゲットレンジ
1.67
半年後の
ターゲットレンジ
1.3 ~ 1.7
単位:円
※ターゲットレンジは、2016年11月末基準
26.0 ~ 34.0
単位:円
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資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
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7
ハウスビュー
2016.12
リート

主要リート指数のターゲットレンジ
日本
11月末
1,796.89
東証リート指数
半年後の
ターゲットレンジ
1,750 ~ 1,950
米国
11月末
米国S&Pリート指数
(配当込み)
1,132.89
単位:ポイント
欧州
11月末
欧州S&Pリート指数
(配当込み)
788.53
半年後の
ターゲットレンジ
750 ~ 850
半年後の
ターゲットレンジ
1,150 ~ 1,250
単位:ポイント
豪州
豪ASX200リート指数
(配当込み)
11月末
41,791.26
単位:ポイント
半年後の
ターゲットレンジ
40,000 ~ 46,000
単位:ポイント
※ターゲットレンジは、2016年11月末基準
商

品
主要商品価格のターゲットレンジ
原油
WTI原油先物価格
11月末
49.44
半年後の
ターゲットレンジ
35 ~ 55
金
金スポット価格
11月末
1,173.90
単位:米ドル
半年後の
ターゲットレンジ
1,200 ~ 1,400
単位:米ドル
※ターゲットレンジは、2016年11月末基準
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
8
株
式
2016.12
日 本
TOPIX(東証株価指数)と日経平均株価

1,800
11月のふりかえり
(ポイント)
(円)
TOPI X(左軸)
1,700
日経平均株価(右軸)
21,000
20,000
1,600
19,000
1,500
18,000
1,400
17,000
国大統領にドナルド・トランプ氏が選出されたことにより、景気刺
1,300
16,000
激的な政策への期待などから米国長期金利が上昇し、円安米
1,200
15,000
ドル高が進んだことなどを受けて、株式市況は大きく上昇しまし
1,100
15/11/30
株式市況は上昇しました。月初は、米国大統領選に対する不
安感などで、株式市況は不安定な動きとなりました。しかし、米
た。また、米国株式市況の最高値更新なども日本の株式市況
を後押しし、月間を通じて株式市況は上昇しました。
今後の見通し
株式市況は上昇を予想します。米国金利上昇や米ドル高に
伴う新興国経済からの資金流出、および新興国の景気腰折れ
のリスクには注意が必要と考えます。しかし、日銀によるETF(上
場投資信託)購入や、円安米ドル高による業績改善期待は、株
式市況の上昇につながると見ています。また海外投資家からの
買い越しが続いていることも踏まえると、株式市況は先行きの上
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

11月のふりかえり
(年/月/日)
TOPIXと予想EPS推移
(ポイント)
1,700
1,600
1,500
1,400
1,300
1,200
1,100
14/11
(円)
120
110
100
90
TOPIX(左軸)
予想EPS(右軸)
80
70
15/11
16/11
17/11
18/11
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)
(注)予想EPSは2017、2018年末分までのBloombergのコンセンサス予想
昇を見込みます。
米 国
14,000
16/11/30
16/5/31

S&P500種株価指数
2,250
(ポイント)
2,100
株式市況は上昇しました。月前半は、米国大統領選にてトラ
ンプ候補が勝利し、リスク回避の動きから米国株式が下落する
1,950
局面もみられたものの、その後は同氏の公表した景気刺激的な
政策が株価の押し上げ要因になるとの認識が広がったことなど
から、米国株式は上昇に転じました。月後半は、引き続き、トラ
1,800
15/11/30
ンプ氏の政策への期待感や、予想を上回る個人所得の伸びな
どを背景に上昇が継続し、月間でも上昇となりました。
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

105
利上げが予想されますが、利上げは緩慢なペースが維持される
100
考えられることを踏まえると、引き続き株式に有利な環境が継
続するとみています。一方、金利上昇等から米国株式は投資
価値基準の面で割高感が意識されるものの、プラス面がやや勝
ると判断し、先行きの株式市況は上昇を見込みます。
(年/月/日)
(利上げ開始を100として指数化)
110
株式市況は上昇を見込みます。堅調な米国経済から年内の
と見込まれることや、トランプ氏の政策が株価の押し上げ要因と
16/11/30
利上げ局面におけるPER(株価収益率)の推移
115
今後の見通し
16/5/31
95
90
85
80
-150
2015年以降
過去の利上げ時におけるPER
0
300
450
(利上げ開始日からの経過日数)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)過去の利上げ局面は1994年、1999年、2004年の利上げ時の中央値を算出。
PERは12ヵ月後予想値を使用
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
150
9
株
式
欧 州
2016.12
ドイツDAX30種株価指数
11,500
(ポイント)
11,000
11月のふりかえり
10,500
ドイツDAXは横ばいとなりました。月前半は、米国大統領選挙
10,000
の結果、米国が財政拡張的な政策を打ち出し、同国経済が堅
9,500
調に推移するとの思惑が広がったことや、米ドル高によりユーロ
9,000
安が進んだことなどが上昇に寄与しました。月後半は、日米など
8,500
15/11/30
の先進国の株価が堅調に推移したものの、イタリアの国民投票
16/5/31
16/11/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
の世論調査で、否決が賛成を上回る状態が続いていることなど
が嫌気されて、下落し、月間では横ばいとなりました。
日米欧の製造業PMI(購買担当者指数)の推移
(ポイント)
58
今後の見通し
56
イタリアの国民投票に関して、世論調査では反対派の割合が
50
なか、日米欧のPMI(購買担当者指数)が堅調に推移するなど
48
経済指標が底堅いことや、OECD(経済協力開発機構)の世界
46
14/11
経済の成長見通しの上方修正などは、株価上昇の追い風にな
ると考えられ、ドイツDAXは上昇を見込んでいます。
15/5
15/11
16/5
16/11
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)
(注)PMIは50以上は景況感が好転、50以下は景況感の悪化を示す。

香港ハンセン指数と香港H株指数
26,000
(ポイント)
香港H株指数(右軸)
23,000
香港ハンセン指数は下落し、香港H株指数は上昇しました。
月前半は、トランプ氏が米国大統領選挙で勝利したことにより、
米国の利上げペースが速まるとの観測が浮上したことなどから、
下落しました。月後半は、中国の新たなインフラ投資計画の発
(ポイント)
香港ハンセン指数(左軸)
24,500
11月のふりかえり

12,000
11,000
10,000
20,000
9,000
18,500
8,000
7,000
16/11/30
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
発表等が好感され、上昇に転じました。月間では香港ハンセン
13,000
21,500
17,000
15/11/30
表や、「深港通」(深セン・香港間の株式相互取引)開始日程の
指数が下落、香港H株指数が上昇となりました。
日本
52
しかし、ECB(欧州中央銀行)の金融緩和の延長が予想される
中 国
米国
・日米欧ともに50を超過
54
賛成派を上回っており、同国政治への懸念が高まっています。
欧州
(年/月/日)
中国 製造業と非製造業PMI(購買担当者指数)の推移
(ポイント)
今後の見通し
58
中国経済の構造改革が難航するなか、トランプ次期米国大統
56
領の中国に対する厳しい貿易政策の行方も懸念されるなど、中
54
国経済には下方リスクがかかりやすい状態が続くとみています。
52
しかし、足元の経済状況が底堅いことや、来年の第19回共産党
50
全国代表大会に向けて、経済安定を保つための中国政府によ
48
る積極的な財政政策の継続が予想されることなどから、香港株
46
13/11
はレンジ内の推移になるとみています。
製造業PMI
14/11
非製造業PMI
15/11
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)中国当局発表の購買担当者指数を使用
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
16/11
(年/月)
10
株
式
ア セ ア ン
2016.12

MSCI東南アジア指数(米ドル建て)
800 (ポイント)
750
11月のふりかえり
700
MSCI東南アジア指数は下落しました。月前半は、商品市況
が底堅い推移をみせたこと等からもみ合って推移したものの、米
650
国の大統領選にて事前予想に反してトランプ氏が勝利したこと
600
で、リスク回避の動きが生じ、下落しました。月後半は、トランプ
550
15/11/30
氏の公表した政策などから米ドル高が進行したことを背景に
MSCI東南アジア指数は低調な推移が継続し、月間では下落し
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
16/11/30
(年/月/日)
ました。
今後の見通し
株式市況は、横ばいの推移を見込みます。アセアン各国の輸
出は世界経済の拡大とともに伸び率を高め、各国景気は底堅さ
を増すと考えます。また、中国経済が安定しつつあることもプラ
ス要因とみます。一方、米国の利上げやトランプ氏の政策は、
米ドル高等を通じて株式市況の上値を抑える要因になる可能
性があることを踏まえると、MSCI東南アジア指数は横ばう展開
イ ン ド
を想定しています。
イ ン ド

インドBSE・SENSEX指数
思惑が広がるなか、長期金利上昇を背景とする米ドル高が嫌
(ポイント)
30,000
29,000
28,000
27,000
26,000
25,000
24,000
23,000
22,000
15/11/30
気される一方で、先進国株式の堅調な推移などが好感されて、
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
11月のふりかえり
株式市況は下落しました。月前半は、米国大統領選挙の結
果、同国の通商政策が保護主義的になるとの懸念やモディ首
相が高額紙幣廃止を発表したことなどが嫌気され、下落しまし
た。 月後半は、米国の次期政権が景気刺激策を打ち出すとの
16/5/31
16/11/30
(年/月/日)
反発しましたが、月間を通じては下落となりました。
今後の見通し
株式市況は、横ばいで推移するとみています。インドの実質
GDP(国内総生産)成長率は高い水準を維持していることや、
モディ政権が間接税の全国統一など制度改革や規制緩和に積
極的であることなどが株価のサポート要因とみています。しかし、
米国の利上げなどに伴う米ドル高は、インドからの資金流出につ
ながる可能性があることなどを踏まえると、株式市況は横ばいで
推移すると見込んでいます。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
11
株
式
ブ ラ ジ ル
2016.12

ブラジルボベスパ指数
70,000
(ポイント)
65,000
11月のふりかえり
株式市況は下落しました。月前半は、米国大統領選挙に当
選したトランプ氏が提唱する景気刺激的な政策への期待が、米
国の長期金利上昇や米ドル高につながり、ブラジルからの資金
流出懸念が浮上し、急落しました。月後半は、テメル政権による
財政赤字削減進展への期待、資源価格の堅調な動き、および
BCB(ブラジル中央銀行)が、利下げを決定したことなど受けて
60,000
55,000
50,000
45,000
40,000
35,000
15/11/30
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
16/11/30
(年/月/日)
反発しましたが、月間では下落する格好となりました。
今後の見通し
株式市況はほぼ横ばいで推移するとみています。米国の長期
金利上昇や米ドル高に伴う新興国からの資金流出懸念の残存
や、ブラジル政界の汚職問題等は株価の圧迫要因になると考
えています。一方、インフレ率の低下に伴う利下げ観測、政府の
財政赤字削減への取り組み、最近の資源価格の堅調な動きな
どは株価のサポート要因となり、強弱観が対立する形で株式市
況は、もみあいになるとみています。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
12
債
券
2016.12
日 本
11月のふりかえり
長期金利は横ばいでの推移となりました。大統領選挙後の政
策期待で、米国長期金利が上昇したことにつれて、日本の長期
金利も上昇し、約2ヵ月ぶりにプラス圏まで戻りました。しかし、日
銀による指値オペが初めて実施され、イールドカーブコントロー
ル政策による長期金利0%維持が意識されたことなどから、金
利上昇の圧力は低下し、上昇幅は限定的となりました。その結
果、月間で長期金利はほぼ横ばいでの推移となりました。
今後の見通し
長期金利は横ばいでの推移を予想しています。米国長期金
利は、米国の次期大統領トランプ氏の政策期待から、下がりにく
い面があると考えられます。しかし、日本の長期金利に関して
は、今後も日銀のイールドカーブコントロール政策が意識され、
0%近辺を維持すると思われます。また消費者物価指数も低調

日本新発10年国債利回り
(%)
0.4
0.3
0.2
0.1
0.0
-0.1
-0.2
-0.3
-0.4
15/11/30
16/5/31
16/11/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
米国債利回り、日本国債利回りと日米金利差
(%)
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
-0.2
-0.4
米 国
11月のふりかえり
長期金利は上昇しました。月前半は、米国大統領選にてトラ
ンプ候補が勝利したことで一旦金利は低下したものの、その後
はトランプ氏の公表した政策が金利先高観を醸成したことで、長
期金利は大幅に上昇しました。月後半は、堅調な米国の経済
2016年11月30日のイールドカーブ
6 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 1 2 3 4
ヵ 年 年 年 年 年 年 年 年 年 0 5 0 0 0
月
年 年 年 年 年
であり、日銀の緩和姿勢も変わらないと考えられるため、今後、
長期金利は横ばいでの推移を予想しています。
2016年11月8日のイールドカーブ
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成

米国10年債利回り
2.5
(%)
2.3
2.1
1.9
1.7
1.5
指標などから利上げ観測が高まったことに加え、OPEC(石油輸
1.3
15/11/30
出国機構)の減産合意等から原油価格が上昇したことなどを背
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
景に、長期金利は月間で上昇しました。
長期金利は横ばいで推移するとみています。米国では、雇用
の堅調さ等から年内の利上げが見込まれ、これに伴う金利先高
観から緩やかな金利上昇が想定されます。しかし、足下の急速
1.75
(%)
ブレークイーブンインフレ率5年(左軸)
2016年12月会合の利上げ確率(右軸)
1.50
一過性である可能性が高く、調整の可能性も否めません。加え
0.75
15/11
100
50
1.25
1.00
長期金利は横ばい圏での推移になると想定されます。
(年/月/日)
(%)
な金利上昇や、資源価格の回復によるインフレ率の押し上げは
て、米ドル高が米国経済の重石となり得ることなどを踏まえると、
16/11/30
期待インフレ率と米国の利上げ予想確率
2.00
今後の見通し
16/5/31
16/2
16/5
16/8
0
16/11
(年/月)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)ブレークイーブンインフレ率とは、市場が推測する期待インフレ率
利上げ確率は米国金利先物(FFレート)から算出
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
13
債
券
欧 州
2016.12

ドイツ10年国債利回り
(%)
0.9
11月のふりかえり
0.6
ドイツの長期金利は上昇しました。月前半は、米国大統領選
0.3
挙の結果、米国が財政拡張的な政策を打ち出すとの思惑か
ら、米国の長期金利が上昇したことにつれて、ドイツの長期金利
0.0
も上昇しました。月後半は、長期金利上昇の動きは継続したも
-0.3
15/11/30
のの、イタリアの国民投票の世論調査にて否決が賛成を上回っ
ている状態が続いていることなどが嫌気され、ドイツの長期金利
は低下しましたが、月間では上昇となりました。
16/5/31
16/11/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
米国、英国、イタリア、ドイツの10年国債利回り
(%)
2.5
今後の見通し
米国(左軸)
イタリア(左軸)
(%)
0.55
英国(左軸)
ドイツ(右軸)
イタリアの国民投票の世論調査では反対派の割合が賛成派
2.1
を上回っています。このため、同国政治への懸念が強まってお
1.7
0.25
1.3
0.10
0.9
-0.05
り、足下ではドイツの長期金利への低下圧力が強まっています。
一方、米国ではトランプ次期政権が財政拡張的な政策を実施し
た場合、世界的な長期金利上昇が想定されますが、ECB(欧
0.5
州中央銀行)の金融緩和は延長される可能性が高いことなどを
16/6
踏まえると、ドイツの長期金利は横ばい推移を予想しています。
豪 州
・米国の大統領選挙以降、世界的に長期金利上昇
16/8
16/9
16/10
-0.20
16/11
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)

豪州10年国債利回り
3.0
11月のふりかえり
16/7
0.40
(%)
2.6
長期金利は上昇しました。月前半は、RBA(豪州準備銀行)
が政策金利を据え置いたことに加え、鉄鉱石価格の上昇等が
追い風となり、豪州の長期金利は上昇しました。月後半は、トラ
ンプ氏の公表した景気刺激的な政策が世界的に金利先高観を
意識させ、豪州の長期金利は一段と上昇しました。なお、月中
に発表されたRBA理事会議事録が追加金融緩和の可能性を
示唆しなかったことも、金利の上昇要因になったとみています。
今後の見通し
横ばいで推移するとみています。RBAは、政策を決定する際
に重視している基調インフレ率が、商品価格の上昇等から緩や
かに上昇していくとの見通しを立てており、しばらくは金融緩和の
効果を注視すると考えます。一方、資源価格の上昇によるイン
フレ圧力は一過性の側面が大きいとみられることや、豪州の雇
用者の増加数が、足下で予想を下回る動きをみせていることを
踏まえると、先行きの長期金利は横ばいの推移を想定します。
2.2
1.8
15/11/30
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
16/11/30
(年/月/日)
雇用者数推移と市場予想値
350
300
250
200
150
100
50
0
-50
(1,000人)
実績値の年初来累計
市場予想の年初来累計
予想を下回る
雇用者増が続く
13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 16/7
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)市場予想はBloomberg調査の中央値を使用
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
(年/月)
14
債
券
NZ(ニュージーランド)
11月のふりかえり
長期金利は上昇しました。月前半は、RBNZ(NZ準備銀行)が
政策金利の引き下げを発表したものの、当局が追加緩和を示
唆しなかったことや、乳製品価格が上昇したことなどを背景に長
期金利は上昇しました。月後半も、米国大統領選挙に勝利した
トランプ氏の選挙公約にある景気刺激的な政策が金利の先高
2016.12

ニュージーランド10年国債利回り
3.8
(%)
3.5
3.2
2.9
2.6
2.3
2.0
15/11/30
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
観を意識させ、世界的に金利が上昇するなか、NZの長期金利
16/11/30
(年/月/日)
は上昇継続となりました。
今後の見通し
横ばいの推移を見込みます。RBNZは先行きの更なる緩和を
示唆しなかったものの、NZ経済は賃金の伸びが低く、インフレ圧
力が乏しいと見られることから、当面は緩和的な金融環境の維
持を予想します。一方、足下ではトランプ政権が打ち出す政策
への期待が世界的な長期金利上昇を喚起しているものの、政
策の実現性には不透明感があり、足下の金利上昇は行き過ぎ
とみているため、長期金利は横ばいを想定します。
ブ ラ ジ ル
11月のふりかえり
中期金利はほぼ横ばいとなりました。月前半は、米国大統領
選挙でトランプ氏が当選し、同氏の提唱する政策が景気刺激的
との見方から米国の長期金利が上昇、それにつれてブラジルの
中期金利も上昇しました。月後半は、テメル政権が財政赤字削
減に向けた取り組みを進展させるとの期待や、BCB(ブラジル中
央銀行)が利下げを決定したことなど受けて、中期金利は低下

ブラジル2年国債利回り
17
(%)
16
15
14
13
12
11
15/11/30
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
16/11/30
(年/月/日)
し、月末は前月末と概ね同水準となりました。
今後の見通し
中期金利は低下するとみています。米国の長期金利上昇や
米ドル高に伴う新興国からの資金流出懸念の残存や、ブラジル
政界の汚職問題等は、ブラジルの中期金利の上昇要因である
と考えます。しかし、インフレ率の低下やそれに伴う利下げ観
測、および政府の財政健全化への前向きな取り組みなどの低
下要因がやや優勢と考え、今後の中期金利は緩やかな低下基
調をたどるとみています。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
15
債
券
イ ン ド ネ シ ア
11月のふりかえり
長期金利は上昇しました。月前半は、トランプ次期米国大統
領候補の財政拡張的な政策を背景に米国の成長が加速し、米
ドルへの需要が高まるとの思惑等から、新興国通貨が対米ドル
で急落し、長期金利は上昇しました。月後半には、インドネシア
中銀が政策金利据え置きを発表し、通貨防衛の姿勢を示した
ものの、米国の利上げ観測の強まりから新興国からの資金流出
2016.12

インドネシア10年国債利回り
9.5
(%)
9.0
8.5
8.0
7.5
7.0
6.5
15/11/30
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
16/11/30
(年/月/日)
懸念が台頭し、月間で長期金利は大幅に上昇しました。
今後の見通し
長期金利は低下を見込みます。インドネシアでは、インフレ率
が低位で推移すると見込まれ、追加利下げの余地があると考え
ます。また、内需の安定等に加え、財政赤字が低水準にとどま
ると予想されることも低下要因とみています。足下、トランプ氏の
選挙公約から金利先高観が生じているものの、政策の実現に
不透明感があることを踏まえ、足下の金利上昇は行き過ぎと考
えます。以上から、先行きは金利低下を見込みます。
イ ン ド

インド10年国債利回り
8.0
11月のふりかえり
7.6
長期金利は低下しました。上旬は、米国大統領選にてトランプ
7.2
氏が勝利し、同国の通商政策が保護主義的になるとの懸念の
6.8
台頭や、モディ首相が高額紙幣の廃止を発表したために高額
6.4
紙幣の代替資産として国債を購入する動きが広がったことなど
により、長期金利は低下しました。月後半も、高額貨幣廃止に
伴う債券への需要は根強く、世界的な長期金利上昇につれて
(%)
6.0
15/11/30
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
16/11/30
(年/月/日)
一時上昇したものの、月間では低下しました。
今後の見通し
長期金利は低下を見込んでいます。米国の利上げは、経常
赤字国であるインドにとって、資金流出を通じた長期金利の上
昇要因となる可能性があります。しかし、同国ではインフレ率が
低位で推移し、利下げ期待が根強いことなどが、長期金利の低
下要因になるとみています。また、11月に発表された高額貨幣
廃止に伴う債券への需要の高まりは継続すると考えられること
なども勘案すると、長期金利は低下していくと予想します。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
16
為
替
2016.12
国
名
米ドル

米ドル(対円)
126
(円)
119
11月のふりかえり
米ドル(対円)は上昇しました。月前半は、米国大統領選にてト
112
ランプ候補が勝利したことで、米ドル(対円)は大きく上下に振れ
105
ました。しかし、その後はトランプ氏の公表した政策が先行きの
米ドル高を想起させたことや、リスク回避の巻き戻しなどから、円
98
15/11/30
安米ドル高が進行しました。月後半は、堅調な米国の経済指標
等から、年内の利上げが意識され、米ドル高基調が継続しまし
た。こうしたことから、月間で円安米ドル高となりました。
16/11/30
(年/月/日)
原油価格の前年比とシュミレーション
60
今後の見通し
(%)
シュミレーション
40
原油価格(前年比)
米ドル(対円)は横ばいを見込みます。資源価格の回復や、ト
20
ランプ氏の公表した政策が金利先高観を醸成しているものの、
0
資源価格のインフレ上昇圧力は来年前半に落ち着くとみられる
-20
ことや、トランプ氏の政策の実現性が不透明であることを踏まえ
-40
ると、今までの急激な円安米ドル高の調整リスクも懸念されま
-60
14/11
す。ただ、日米の金利差から円安米ドル高局面はあり得るもの
の、以上の要因からレンジ内でもみ合うとみています。
ユーロ
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
15/5
15/11
16/5
16/11
17/5
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)原油価格はWTI原油、シュミレーションは2017年4月までに
原油価格が55ドルに到達し、横ばうシナリオを想定。

17/11
(年/月)
ユーロ(対円、対米ドル)
130
(米ドル)
1.20
対円(左軸)
対米ドル(右軸)
1.17
ユーロ(対円)は上昇しました。月前半は、米国大統領選挙の
125
1.14
結果、トランプ次期政権が財政拡張的な政策を打ち出すとの思
120
1.11
115
1.08
135
11月のふりかえり
惑などにより、米国の長期金利が上昇し、米ドル高が進みまし
た。そうしたなか、対米ドルでは円がユーロよりも大きく下落した
(円)
ため、円安ユーロ高となりました。月後半は、円安米ドル高が継
110
15/11/30
続するなか、ユーロは対ドルで横ばいであったために、対円で
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
ユーロは続伸しました。
今後の見通し
1.05
16/11/30
16/5/31
(年/月/日)
ユーロの投機筋のポジション推移とユーロ(対米ドル)
(米ドル)
1.30
(枚数)
120,000
投機筋ポジション(右軸)
日米欧の金融政策の行方が焦点になると考えています。米国
1.25
は月内の利上げに踏み切るとの見方が強まるものの、利上げは
1.20
0
緩やかなペースで実施されるとの見方から、ユーロ(対米ドル)
1.15
-60,000
の下値は限定的と考えています。また対円では、ユーロ圏と英
1.10
-120,000
国が金融緩和を継続するなか、日銀の新たな金融政策の仕組
みの発表により、日本の金融緩和も持続すると見込まれるた
め、ユーロは横ばいを予想します。
60,000
ユーロ(対米ドル、左軸)
1.05
1.00
14/11
-180,000
・ユーロのポジションは売り越し超が継続
15/5
15/11
16/5
-240,000
16/11
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
17
為
替
豪ドル
2016.12

豪ドル(対円、対米ドル)
95
(円)
(米ドル)
0.85
対円(左軸)
90
11月のふりかえり
豪ドル(対円)は上昇しました。月前半は、RBA(豪州連邦準
備銀行)が政策金利の据え置きを発表したことに加え、鉄鉱石
80
価格の上昇などから円安豪ドル高となりました。月後半は、米国
75
大統領選に勝利したトランプ氏の政策が世界的な金利先高観
を背景に円安豪ドル高が継続し、月間で豪ドルは上昇しました。
200
を背景に、目先は金融緩和効果を見極めるとみています。一
190
(ポイント)
(米ドル/トン)
70
60
50
170
があることや、トランプ氏の政策の実現性に不透明感があること
商品指数(CRB指数、左軸)
160
を踏まえると、足下の円安豪ドル高が調整するリスクもあると考
く、横ばい圏の推移を想定します。
16/05/31

NZドル(対円、対米ドル)
85 (円)
対円(左軸)
対米ドル(右軸)
80
なか、日銀のイールドカーブコントロール政策により日本とNZの
(米ドル) 0.80
0.75
0.70
75
0.65
しなかったことや、乳製品価格の上昇等を背景にNZドルは上昇
表する政策が金利先高観を醸成し、世界的に金利が上昇する
30
16/11/30
(年/月/日)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)商品価格はCRB(Commodity Research Bureau Index)を使用
NZドル(対円)は上昇しました。月前半は、RBNZ(NZ準備銀
しました。月後半は、米国大統領選挙で勝利したトランプ氏の公
40
鉄鉱石価格(右軸)
150
15/11/30
えています。こうしたことから、先行きの豪ドルは方向感が出づら
90
80
180
方、資源価格の上昇によるインフレ期待は一時的となる可能性
行)が政策金利の引き下げを発表したものの、追加緩和を示唆
(年/月/日)
210
横ばいで推移するとみています。RBAは、商品価格の上昇等
11月のふりかえり
0.65
16/11/30
16/5/31
鉄鉱石価格と商品価格指数
220
今後の見通し
NZ(ニュージーランド)ドル
0.70
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

0.80
0.75
70
15/11/30
を醸成したことで豪州金利が一段高となる一方で、日銀のイー
ルドカーブコントロール政策により日豪金利差が拡大したことなど
対米ドル(右軸)
85
70
15/11/30
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
0.60
16/11/30
(年/月/日)
長期金利差が拡大し、円安NZドル高が継続しました。
今後の見通し
NZドルは横ばいでの推移を見込みます。NZ経済は雇用等が
回復傾向にあるものの、賃金の伸びが低くインフレ圧力が乏しい
ことから、RBNZは緩和的な金融環境を維持するとみています。
足下では、金利の上昇や世界的なリスク選好の動きから円安
NZドル高が進行しているものの、トランプ米国次期政権の政策
は実現に不透明感があり、また、NZドルの急上昇に調整が入る
可能性も否めず、先行きのNZドルは横ばう展開を想定します。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
18
為
替
ブラジルレアル
2016.12

(円)
35
34
33
32
31
30
29
28
27
15/11/30
11月のふりかえり
ブラジルレアル(対円、以下レアル)は上昇しました。月前半
は、米国大統領選挙に当選したトランプ氏の景気刺激策への期
待から米国の長期金利が上昇、レアルは対米ドルで円よりも大
きく下落し、円高レアル安となりました。月後半は、テメル政権の
財政赤字削減への取り組みに対する期待等からレアルは反発

レアルはほぼ横ばいで推移するとみています。米国の長期金
50
利上昇や米ドル高に伴う新興国からの資金流出懸念の残存、
0
ブラジル政界の汚職問題等はレアルの圧迫要因と考えます。一
3.0
3.2
3.4
3.6
対米ドル(右軸)
-100
今の資源価格の堅調な動きなどはレアルを下支えすると見込ま
-150
00/10
4.2
16/11/30
16/5/31
(年/月/日)
経常収支
貿易収支
04/10
08/10
12/10
16/10
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)経常収支、貿易収支ともに国際収支ベースのデータ
メキシコペソ(対円、以下ペソ)は横ばいとなりました。月前半
は、米国大統領選挙にてトランプ氏が勝利し、同氏がNAFTA
(北米自由貿易協定)の再交渉を公約としており、メキシコ経済
への懸念が高まり、ペソは下落しました。月後半は、米国の長期
金利上昇から米ドル高が進んだものの、メキシコ銀行が通貨防
衛の観点から利上げしたことや、OPEC(石油輸出国機構)の原
油の減産合意などから反発し、月間では横ばいとなりました。
今後の見通し
メキシコは輸出全体の約8割が米国向けであり、トランプ次期
大統領の通商政策には懸念が残ります。また、米国の利上げな
ども考慮すると、ペソは軟化しやすいと考えています。しかし、メ
キシコ銀行は先月に利上げを行い、ペソの安定性を重視する姿
勢を表明しています。またインフレ率(前年比)が安定しているこ
とや、内需が底堅く推移していることなどを踏まえると、ペソは横
ばい推移を見込みます。
4.0
(10億米ドル)
等による通貨防衛姿勢、政府の財政健全化への取り組み、昨
11月のふりかえり
3.8
対円(左軸)
-50
方、ブラジルの経常収支や貿易収支の改善傾向、BCBの介入
メキシコペソ
2.8
ブラジル 経常収支と貿易収支(12ヵ月累積ベース)
100
今後の見通し
れ、レアルはもみあう展開になると考えています。
(レアル・逆目盛)
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
し、月間でも対円で上昇しました。なお、月末に発表されたBCB
(ブラジル中央銀行)の利下げは、さほど影響しませんでした。
ブラジルレアル(対円、対米ドル)

(年/月)
メキシコペソ(対円、対米ドル)
(円)
7.7
7.4
7.1
6.8
6.5
6.2
5.9
5.6
5.3
5.0
15/11/30
(メキシコペソ・逆目盛)
16.5
対円(左軸)
17.0
対米ドル(右軸)
17.5
18.0
18.5
19.0
19.5
20.0
20.5
21.0
16/5/31
16/11/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
メキシコペソ(対米ドル)とメキシコの政策金利
(1米ドル/メキシコペソ)
(%)
21.5
5.5
20.5
ペソ(対米ドル、左軸)
利上げ実施→
メキシコ政策金利(右軸)
5.0
19.5
4.5
18.5
4.0
17.5
3.5
16.5
3.0
15.5
15/11
16/2
16/5
16/8
2.5
16/11
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
19
為
替
タイバーツ
11月のふりかえり
タイバーツ(対円、以下バーツ)は上昇しました。上旬は、タイ
2016.12

タイバーツ(対円、対米ドル)
3.6
(円)
3.4
(タイバーツ・逆目盛)
34
対円(左軸)
対米ドル(右軸)
35
3.2
中央銀行が政策金利据え置きを発表したものの、予想を下回
るインフレ率などから、バーツはもみあいました。中旬以降は、米
国大統領選で勝利したトランプ氏の財政拡張的な政策への思
惑等から米ドル高バーツ安が生じました。一方、タイの長期金利
が上昇するなか、イールドカーブコントロール政策を実施している
36
3.0
2.8
15/11/30
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
37
16/11/30
(年/月/日)
日本との内外金利差が拡大し、バーツが対円で上昇しました。
今後の見通し
バーツは横ばいの推移を見込みます。タイは国王死去後に経
済活動の自粛が広がっていたものの、新国王が即位(12月1
日)したことや、政府が景気刺激策を打ち出したことはバーツの
下支えになるとみます。一方、トランプ米次期大統領の政策実
現性に不透明感もあることから、バーツ調整の可能性も否め
ず、当面はボラティリティ(価格の変動性)が高い相場が見込ま
れます。こうしたことから、バーツは横ばいの推移を見込みま
す。
マレーシアリンギット

マレーシアリンギット(対円、対米ドル)
30
11月のふりかえり
マレーシアリンギット(対円、以下リンギット)は上昇しました。月
前半は、米国の大統領選挙にて、トランプ氏が勝利したことなど
から世界的に金利が上昇するなか、円との内外金利格差からリ
ンギットは上昇しました。月後半は、マレーシア中銀が政策金利
の据え置きを発表し、通貨防衛の姿勢を示唆しました。しかし、
米国の利上げ観測が強まるなか、円との金利差拡大が継続し
(円)
(マレーシアリンギット・逆目盛)
3.8
4.0
28
4.2
26
24
15/11/30
対円(左軸)
対米ドル(右軸)
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
4.4
4.6
16/11/30
(年/月/日)
たことで、月間でリンギットはさらに上昇しました。
今後の見通し
マレーシアでは、経常収支の黒字が縮小していることや、首相
の退陣を求めるデモ発生等による政情不安などが、リンギットの
上値を抑えるとみています。しかし、その一方で、米国の利上げ
が慎重に行われるとみられることや、トランプ氏の公表している
政策の実現性の不透明感に加え、マレーシア中銀がリンギット
防衛の姿勢を重視しているとみられることを踏まえると、リンギッ
トはもみあいの展開になると考えています。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
20
為
替
インドルピー
2016.12

インドルピー(対円、対米ドル)
1.9
(円)
(インドルピー・逆目盛)
65
1.8
66
1.7
67
米国大統領選挙の結果、トランプ次期政権が財政拡張的な政
1.6
68
策を打ち出すとの思惑などにより、米ドル高が進むなか、ルピー
1.5
11月のふりかえり
インドルピー(対円、以下ルピー)は上昇しました。月前半は、
は対米ドルで下落しました。しかし、円安米ドル高がそれ以上に
進んだことにより、対円では上昇しました。月後半も、ルピー安米
ドル高への措置として、インド準備銀行が為替介入を行ったこと
1.4
15/11/30
69
対円(左軸)
対米ドル(右軸)
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
70
16/11/30
(年/月/日)
などにより、ルピーは続伸し、月間を通じて上昇となりました。
今後の見通し
インドルピーは横ばいを予想しています。インドの実質GDP(国
内総生産)は堅調に推移しており、高成長を維持する同国に対
する期待はルピー高要因と考えています。一方、米国の利上げ
はインドからの資金流出を招く可能性があり、ルピー安を誘発す
る可能性があることや、利下げ期待が根強いことは他国との金
利差を拡大させ、ルピーの上値を抑える可能性があります。以
上を踏まえると、ルピーは横ばいでの推移を予想します。
トルコリラ
11月のふりかえり
トルコリラ(対円、以下リラ)は下落しました。月前半は、米国大
統領選挙の結果、同国が財政拡張的な政策を打ち出すとの思
惑などにより、米国の長期金利が上昇し、世界的な米ドル高が
進むなか、対米ドルではリラが円よりも大きく下落したため、リラ
安円高となりました。月後半は、過去最安値を更新したリラ(対
米ドル)の通貨防衛の観点より、トルコ中央銀行が利上げを行っ
トルコリラ(対円、対米ドル)
(円)
46
44
42
40
38
36
34
32
30
15/11/30
対円(左軸)
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(トルコリラ・逆目盛)
対米ドル(右軸)
2.7
2.8
2.9
3.0
3.1
3.2
3.3
3.4
3.5
16/11/30
(年/月/日)
た結果、リラは反発したものの、月間では下落しました。
今後の見通し
リラは今後、下落を見込んでいます。実現性には不透明感が
あるものの、米国の政策は財政拡張的になると考えます。これ
に加えて、米国の利上げなども、世界的な長期金利の上昇要
因になると考えられ、リラには逆風になる見込みです。また、トル
コの地政学リスクが依然くすぶるなか、外国人観光客数は減少
しており、経常赤字の拡大が懸念されます。以上を踏まえると、
リラは軟調な地合いが続き、下落するとみています。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
21
リート
2016.12
日 本
11月のふりかえり
東証リート指数は上昇しました。月前半は、月初から米国大統
領選挙の不透明感が強く、リートは下落しました。米国大統領選
挙後は、米国長期金利上昇から、利回り商品であるリートはさら
に下落しました。月後半は、日銀の指値オペ実施により、イール
ドカーブコントロール政策が意識され、日本の長期金利は上昇

(ポイント)
2,000
1,950
1,900
1,850
1,800
1,750
1,700
1,650
1,600
15/11/30
が限定的となりました。さらに、日本株が好調であったことも好感
されて反発し、月間でも、東証リート指数は上昇しました。
東証リート指数(配当なし)
16/5/31
16/11/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
(年/月/日)
日・米・豪リート配当利回りと10年国債利回りの差
(%)
4.5
今後の見通し
東証リート指数は上昇を見込みます。日銀のイールドカーブ・
日本
豪州
米国
3.0
コントロール政策により、長期金利の上昇幅は限定的と考えられ
ることや、低金利環境下において3%を超える高い配当利回りの
1.5
東証リートは魅力的であると思われます。また、海外リートと比べ
て配当利回りと長期金利の利回りの差が安定的に高水準で推
0.0
12/11
移していることに加え、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)
が底堅いことも考慮すると、先行き上昇を見込みます。
米 国
11月のふりかえり
米国リート指数は下落しました。月前半は、米国大統領選挙
にて事前予想に反し、トランプ氏が勝利したことなどから、リスク
回避の動きが生じてリート指数は下落しました。月後半は、トラン
プ氏の公表した政策が金利先高観を醸成し、金利上昇がリート
の下押し圧力になる一方、同政策が米国内の景気浮揚に繋が

今後の見通し

16/11
(年/月)
16/5/31
16/11/30
(年/月/日)
中古住宅販売と住宅購入価格の伸び
20
15
昇等からリート指数は調整したものの、堅調な雇用環境から住
10
宅実需は底堅いとみています。また、資源価格の上昇やトラン
5
プ氏の予定する政策がインフレ期待を高めていますが、こうした
0
インフレ圧力は一過性の側面が大きいと考えます。こうしたこと
-5
と、資金流入の継続が見込まれ、先行きは上昇を予想します。
15/11
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
米国リート指数は上昇を見込みます。足下では長期金利の上
に加えて、リートの利回りは魅力的な水準であることも踏まえる
14/11
米国リート指数
(ポイント)
1,350
1,300
1,250
1,200
1,150
1,100
1,050
1,000
950
15/11/30
ることから、リート指数はもみ合って推移しました。こうしたことか
ら、リート指数は月間で下落しました。
13/11
(出所) Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(%)
-10
12/10
中古住宅販売(前年比)
住宅購入価格指数(前年比)
14/10
16/10
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)住宅購入価格(前年比)は2016年9月末までのデータ
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
22
リート
2016.12
欧 州

欧州リート指数
920
890
11月のふりかえり
860
欧州リート指数は下落しました。月前半は、米国大統領選挙
830
の結果、同国の政策が財政拡張的になるとの思惑から、米国の
800
長期金利が上昇し、それにつれて欧州の長期金利も上昇したこ
770
となどが嫌気され、下落しました。月後半は、世界的に金利上
740
15/11/30
昇が継続する一方で、株式市況が底堅く推移したことや、英国
16/5/31
16/11/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
の住宅ローン承認件数などが良好に推移したことなどが好感さ
れて反発しましたが、月間では下落となりました。
(ポイント)

(年/月/日)
欧州リート指数と英国10年債
(ポイント)
910
今後の見通し
(%・逆目盛)
0.4
英国の欧州リート市場に占める比率は高く、同国のEU(欧州
880
0.7
連合)離脱問題への不透明感から、欧州不動産市況への懸念
850
1.0
は残存しています。また、米国が財政拡張的な政策に踏み切る
820
1.3
との思惑から、英国などの先進国の長期金利が上昇しているこ
790
1.6
ともリート市況には逆風となっています。しかし、英欧の中央銀行
760
が金融緩和を継続するなか、実体経済や株価が底堅く推移し
730
15/11
ていることなどを踏まえると、リート指数は横ばいを予想します。
豪
国 州
名
豪州リート指数は上昇しました。月前半は、RBA(豪州連邦準
備銀行)が政策金利の据え置きを発表したことに加え、鉄鉱石
価格の上昇等から金利先高観が生じ、リート指数は下落しまし
た。また、公表されたRBA理事会議事録にて、住宅価格の上昇
に懸念が示されたことも嫌気されたとみています。月後半は、世

今後の見通し
リート指数は上昇を見込みます。RBAは近年行った利下げに
よる景気浮揚効果を見極める姿勢とみられ、先行きも緩和的な
金融環境が継続すると考えます。足下では、資源価格の上昇
等から金利先高観が生じたことで、リート指数は調整色を強めて
います。しかし、資源価格上昇によるインフレ圧力は一過性の側
面が強いと考えられ、リート指数の配当利回りは魅力的な水準
にあることを踏まえると、先行きは上昇を見込みます。
16/5
16/8
2.2
16/11
豪州リート指数
(ポイント)
48,000
46,000
44,000
42,000
40,000
38,000
36,000
15/11/30
界的にリスク選好の様相となるなか、8月以降の下落に対して反
発の動きがみられ、月間では上昇しました。
16/2
1.9
英国債(右軸)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(年/月)
(注)英国10年債は逆目盛のため、グラフの上昇は長期金利低下を示す
50,000
11月のふりかえり
リート指数(左軸)
16/5/31
16/11/30
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用

(年/月/日)
豪州リート指数の配当利回りと長期金利の利回り格差
(%)
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
14/11
利回り格差拡大
利回り格差縮小
15/5
15/11
16/5
16/11
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)豪州リート指数はASX200 REIT指数を使用。豪州リート指数配当
利回り(実績)から豪州長期金利(10年債)を差し引いて計算。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
(年/月)
23
商
品
2016.12
原 油

(米ドル/バレル)
55.0
52.5
50.0
47.5
45.0
42.5
40.0
37.5
35.0
32.5
15/11/30
11月のふりかえり
WTI原油先物市況は上昇しました。月前半は、米国大統領選
挙でトランプ氏が当選し、米国の政策が財政拡張的になるとの
見方から、米国の長期金利が上昇し、それにつれて米ドル高と
なったことが嫌気され、原油市況は下落しました。月後半は、米
国長期金利の上昇が続き、米ドル高が進んだものの、月末の
OPEC(石油輸出国機構)の総会にて約8年振りとなる減産合
意が実現したことから急反発し、月間では上昇しました。

支え要因になるとみています。しかし、トランプ次期大統領の打
ち出す政策への期待が、米国の長期金利を押し上げ、米ドル高
を進展させたことや、減産の実現性には不透明感が残存してい
況は横ばい推移を予想しています。
思惑から米国の長期金利が上昇し、米ドル高が進んだことが嫌
気され、金市況は下落しました。月後半も、OECD(経済協力
開発機構)の世界経済の見通しの上昇修正などを背景に日米
の株価が上昇したことなどから、金資産の魅力が後退したことな
米ドルインデックス(右軸)
50
102
45
100
40
98
35
96
30
94
25
15/11
ることなどは、原油市況の重石になると考えられるため、原油市
ンプ氏が当選し、米国が財政拡張的な政策が打ち出されるとの
(ポイント)
104
原油価格(左軸)
し、原油需給の改善期待が高まっていることは、原油市況の下
金市況は下落しました。月前半は、米国大統領選挙にて、トラ
16/11/30
(年/月/日)
WTI原油先物と米ドルインデックス
(米ドル/1バレル)
55
足下、OPEC主要産油国間の減産合意が約8年振りに実現
11月のふりかえり
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
今後の見通し
金
WTI原油先物
16/2
16/5
16/8
92
16/11
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月)

NY金先物
(米ドル/トロイオンス)
1,400
1,350
1,300
1,250
1,200
1,150
1,100
1,050
1,000
15/11/30
16/5/31
(注)土日祝日は前営業日の数値を使用
16/11/30
(年/月/日)
どにより続落し、月間を通じて金市況は下落しました。
今後の見通し
足下、米国の利上げ観測が強まるなか、米国の長期金利上
昇などを背景とする米ドル高が進んでいることなどは、金市況に
悪影響を与えるとみています。しかし、12月4日に予定されてい
るイタリア国民投票の行方や、来年に実施が予想される英国の
EU(欧州連合)からの離脱通告、及びその後の交渉などの政治
リスクが存在することなどは、金市況の下支え要因になると考え
られます。このため、金市況は横ばいで推移すると予想します。
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現
在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正
確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
24
スケジュール
2016.12
先月のふりかえり
日 付
項 目
日 付
項 目
11月1日
10月 米国 ISM製造業景況指数
51.9(前回 51.5)
11月17日
10月 米国 消費者物価指数(除く食品・エネル
ギー)前年比+2.1%(前回 同+2.2%)
11月4日
10月 米国 非農業部門雇用者数
前月比+16.1万人(前回 同+19.1万人)
11月21日
10月 日本 貿易収支
4,743億円(前回 3,585億円)
11月4日
10月 米国 失業率
4.9%(前回 5.0%)
11月25日
10月 日本 全国消費者物価指数(除く生鮮食
品)前年比-0.4%(前回 同-0.5%)
11月9日
10月 日本 景気ウォッチャー調査先行き判断DI
49.0(前回 48.5)
11月29日
10月 日本 失業率
3.0%(前回 3.0%)
11月14日
7-9月 日本 実質GDP(速報)
前期比年率+2.2%(前回 同+0.7%)
11月30日
10月 日本 鉱工業生産(速報)
前年比-1.3%(前回 同+1.5%)
11月14日
10月 中国 鉱工業生産
前年比+6.1%(前回 同+6.1%)
11月30日
11月 ユーロ圏 消費者物価指数(速報)
前年比+0.6%(前回 同+0.5%)
11月16日
10月 米国 鉱工業生産
前年比-0.85.%(前回 同-1.03%)
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
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在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
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25
スケジュール
2016.12
December 2016
Sunday
Monday
Tuesday
W ednesday
Thursday
Friday
1
2
米 ISM製造業
米 雇用統計
Saturday
3
米 失業率
4
5
6
7
8
9
10
16
17
豪 金融政策決定会合 印 金融政策決定会合 日 景気ウォッチャー調査
欧 ECB理事会
11
12
13
14
15
中 鉱工業生産
米 鉱工業生産
米 消費者物価指数
米 FOMC
(12月14日まで)
日 日銀短観
メキシコ
金融政策決定会合
インドネシア 金融政策決定
会合(12月15日まで)
18
19
20
21
22
23
24
日 貿易収支
トルコ
金融政策決定会合
27
28
29
30
31
日 失業率
日 鉱工業生産
日 金融政策決定会合
(12月20日まで)
25
26
日 全国消費者物価指数
(注)上記記載事項については現地時間にて記載
(注) FOMCは米連邦公開市場委員会を指す
(注) ECBは欧州中央銀行を指す
(出所)Bloomberg、各国中央銀行・米連邦公開市場委員会の
ホームページのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
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在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投
資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり
ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、
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市場データ 一覧
2016.12
11月のふりかえり
l株価指数等
1 1 月末
騰落率
l為替( NY市場)
1 1 月末
1 0 月末
騰落率
1,393.02
+5.49%
米ドル
114.46
104.82
+9.20%
18,308.48 17,425.02
+5.07%
ユーロ
121.19
115.10
+5.29%
2,126.15
+3.42%
英ポンド
143.15
128.32 +11.56%
NYダウ工業株30種平均株価 19,123.58 18,142.42
+5.41%
豪ドル
84.53
79.77
+5.97%
+2.59%
ニュージーランドドル
81.06
74.94
+8.16%
カナダドル
85.18
78.17
+8.97%
中国元
16.49
15.51
+6.31%
ブラジルレアル
33.81
32.82
+3.00%
TOPIX(東証株価指数)
日経平均株価(日経225)
S&P500種株価指数
NASDAQ総合指数
ドイツDAX30種株価指数
イギリスFT100種株価指数
香港ハンセン指数
1,469.43
1 0 月末
2,198.81
5,323.68
5,189.14
10,640.30 10,665.01 ▲ 0.23%
6,783.79
6,954.22 ▲ 2.45%
22,789.77 22,934.54 ▲ 0.63%
香港H株指数
9,838.06
9,559.39
+2.92%
メキシコペソ
5.56
5.56
+0.14%
中国上海総合指数
3,250.04
3,100.49
+4.82%
タイバーツ
3.21
2.99
+7.12%
25.28
25.01
+1.08%
1.67
1.57
+6.43%
インドBSE・SENSEX指数
26,652.81 27,930.21 ▲ 4.57%
マレーシアリンギット
ブラジルボベスパ指数
61,906.36 64,924.52 ▲ 4.65%
インドルピー
MSCI東南アジア指数
671.85
710.12 ▲ 5.39%
トルコリラ
MSCIエマージング指数
862.83
905.09 ▲ 4.67%
インドネシア100ルピア
l債券利回り
1 1 月末
1 0 月末
騰落幅
l政策金利
33.30
0.84
1 1 月末
33.88 ▲ 1.70%
0.80
1 0 月末
+5.11%
騰落幅
日本新発10年国債利回り
0.020
-0.050
+ 0.070
米国(FFレート)**
0.50
0.50
± 0.00
米国10年国債利回り
2.381
1.826
+ 0.555
欧州(ECBレポレート)
0.00
0.00
± 0.00
ドイツ10年国債利回り
0.275
0.163
+ 0.112
英国(BOEレポレート)
0.25
0.25
± 0.00
イギリス10年国債利回り
1.418
1.245
+ 0.173
豪州(RBAキャッシュレート)
1.50
1.50
± 0.00
豪州10年国債利回り
2.723
2.346
+ 0.377
ニュージーランド(政策金利)
1.75
2.00
▲ 0.25
ニュージーランド10年国債利回り
3.128
2.708
+ 0.420
中国(基準貸出金利)
4.35
4.35
± 0.00
インド10年国債利回り
6.247
6.794
▲ 0.547
インド(レポレート)
6.25
6.25
± 0.00
インドネシア10年国債利回り
8.137
7.244
+ 0.893
インドネシア(7日物リバースレポ金利)
4.75
4.75
± 0.00
ブラジル2年国債利回り
11.626
11.602
+ 0.024
ブラジル(中銀ターゲット金利)
13.75
14.00
▲ 0.25
JPモルガンEM-BIGD*
5.899
5.239
+ 0.660
メキシコ(オーバーナイトレート)
5.25
4.75
+0.50
JPモルガンGBI-EMGD*
6.837
6.336
+ 0.501
南アフリカ(中銀政策金利)
7.00
7.00
± 0.00
騰落率
l商品
lリート
1 1 月末
1 0 月末
1,796.89
1,785.97
+0.61%
WTI原油先物
配当込み
3,298.65
3,269.40
+0.89%
NY金先物
米国S&Pリート指数配当込み
1,132.89
1,151.02 ▲ 1.58%
欧州S&Pリート指数配当込み
788.53
812.70 ▲ 2.97%
東証リート指数
同
豪ASX200リート指数配当込み
41,791.26 41,442.14
+0.84%
1 1 月末
49.44
1,173.90
1 0 月末
47.46
騰落率
+4.17%
1,276.90 ▲ 8.07%
単位:ポイント、%、円、米ドル
(出所)Bloomberg、Datastreamのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
(注)騰落率は原数値の比較のため、当レポートの数値と四捨五入の関係で合致しない
場合があります
*GDはグローバルダイバーシファイドを表します
**直近の米国(FFレート)は0.25~0.50%
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の
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