土壌調査結果

別紙5
土壌調査結果
1.調査概要
調査件名:旧研修センター土地利用検討資料作成委託
調査目的:本調査は、対象地における土壌環境面での安全性を把握するための試験的な調査
を目的とする。
調査場所:愛知県知多市南浜町22番地内
(図1.1に調査地案内図を示す。)
調査期間:
(自)平成28年5月27日 (至)平成28年11月30日
(現地調査実施日:平成28年7月12日)
調査内容: ・土壌ガス調査(第一種特定有害物質)
土壌ガス採取
2箇所
土壌ガス分析
2試料
・土壌調査(第二種・第三種特定有害物質)
表層土壌採取
2箇所
下層土壌採取
2箇所
土壌分析(第二種・第三種特定有害物質)
4試料
調査機関:中央コンサルタンツ株式会社
〒451-0042 名古屋市西区那古野二丁目11番23号
TEL. 052-551-2541
FAX. 052-551-2540
-1-
:調査対象地
図1.1 調査地案内図
出典:国土地理院発行「数値地図 25000(名古屋)
」に加筆
-2-
2.調査内容
本調査は、今後の土地利用に際しての自主調査である。このため、調査地点および調査項目、
調査深度については発注者の指示により決定した。それぞれの詳細を以下に示す。
調査地点 : 廃油処理施設があったと想定される範囲内の2地点
図2.1参照
調査項目 : 土壌汚染対策法に定められているすべての特定有害物質
表2.1参照
調査深度 : 表層(0.5m)と廃棄物埋立層(3.0∼5.0m)(以降、下層と称す)の2深度
・No.1 表層(0.5m)
下層(4.5m):4.0m付近より崩壊性が高くなり、4.5m以上の掘削が困
難となったため掘り止めとした
・No.2 表層(0.5m)
下層(3.5m):3.5m付近より旧施設の基礎とみられる構造物が確認さ
れ3.5m以上の掘削が不可能であったため掘り止めとし
た
なお、表層の試料採取の考え方は、土壌汚染対策法(平成14年5月29日法律第
53号)を参考とした。下層は、0.4 のバックホウにより採取を行った。
表2.1 調査項目
調査項目
単位
数量
現地測定(第1種特定有害物質(表層土壌ガス))
箇所
2
室内試験(第2種特定有害物質(溶出・含有)
)
試料
4
2試料×2箇所
室内試験(第3種特定有害物質(溶出))
試料
4
2試料×2箇所
-3-
摘要
●:調査位置
□:調査対象範囲
図2.1
調査地点位置図
-4-
3.調査結果
土壌ガス測定結果を表3.1に、土壌分析結果を表3.2に示す。以下、特定有害物質ごとに調査結
果の概要を述べる。
なお、土壌観察記録、計量証明書等については巻末に添付した。
<第一種特定有害物質>
第一種特定有害物質を対象とした土壌ガス調査の結果、すべての地点で調査対象物質は認めら
れなかった。
<第二種特定有害物質>
・表層土壌
第二種特定有害物質を対象とした土壌分析の結果、溶出量および含有量試験のすべての項
目で土壌汚染対策法の指定基準を満たしていた。
・下層土壌
第二種特定有害物質を対象とした土壌分析の結果、溶出量および含有量試験のすべての項
目で土壌汚染対策法の指定基準を満たしていた。
<第三種特定有害物質>
・表層土壌
第三種特定有害物質を対象とした土壌分析の結果、すべての項目で土壌汚染対策法の指定
基準を満たしていた。
・下層土壌
第三種特定有害物質を対象とした土壌分析の結果、すべての項目で土壌汚染対策法の指定
基準を満たしていた。
-5-
表3.1 土壌ガス測定結果
測定結果(volppm)
特定有害物質の種類
定量下限値
No.1
No.2
第一種特定有害物質
四塩化炭素
0.1
不検出
不検出
1,2-ジクロロエタン
0.1
不検出
不検出
1,1-ジクロロエチレン
0.1
不検出
不検出
シス-1,2-ジクロロエチレン
0.1
不検出
不検出
1,3-ジクロロプロペン
0.1
不検出
不検出
ジクロロメタン
0.1
不検出
不検出
テトラクロロエチレン
0.1
不検出
不検出
1,1,1-トリクロロエタン
0.1
不検出
不検出
1,1,2-トリクロロエタン
0.1
不検出
不検出
トリクロロエチレン
0.1
不検出
不検出
ベンゼン
0.05
不検出
不検出
備考:調査および測定は、
「土壌ガス調査に係る採取および測定の方法」
(平成15年3月6日環境省告示第
16号)に準拠した。
測定結果が定量下限値未満の場合は「不検出」とした。
-6-
表3.2
土壌分析結果
■土壌溶出量
第二種特定有害物質
特定有害物質の種類
定量下限値
指定基準
カドミウム及びその化合物
0.001
六価クロム化合物
シアン化合物
分析結果(mg/L)
第三種特定有害物質
No.1 表層
No.1 下層
No.2 表層
No.2 下層
0.01以下
0.001未満
0.001未満
0.001未満
0.001未満
0.01
0.05以下
0.01未満
0.01未満
0.01未満
0.01未満
0.1
検出されないこと
検出されず
検出されず
検出されず
検出されず
水銀及びその化合物
0.0005
0.0005以下
0.0005未満
0.0005未満
0.0005未満
0.0005未満
アルキル水銀
0.0005
検出されないこと
検出されず
検出されず
検出されず
検出されず
セレン及びその化合物
0.002
0.01以下
0.002未満
0.002未満
0.002未満
0.002未満
鉛及びその化合物
0.005
0.01以下
0.005未満
0.005未満
0.006
0.005未満
砒素及びその化合物
0.005
0.01以下
0.005未満
0.005未満
0.005未満
0.005未満
ふっ素及びその化合物
0.05
0.8以下
0.22
0.24
0.22
0.19
ほう素及びその化合物
0.05
1以下
0.05未満
0.05未満
0.05未満
0.05未満
シマジン
0.0003
0.003以下
0.0003未満
0.0003未満
0.0003未満
0.0003未満
チオベンカルブ
0.002
0.02以下
0.002未満
0.002未満
0.002未満
0.002未満
チウラム
0.0006
0.006以下
0.0006未満
0.0006未満
0.0006未満
0.0006未満
ポリ塩化ビフェニル
0.0005
検出されないこと
検出されず
検出されず
検出されず
検出されず
0.1
検出されないこと
検出されず
検出されず
検出されず
検出されず
有機りん化合物
備考1)「未満」とは、定量下限値を下回ったことを表す
備考2)「検出されず」とは、当該試験方法において定量下限値を下回ったことを表す
■土壌含有量
第二種特定有害物質
特定有害物質の種類
定量下限値
指定基準
カドミウム及びその化合物
5
六価クロム化合物
分析結果(mg/kg)
No.1 表層
No.1 下層
No.2 表層
No.2 下層
150以下
5未満
5未満
5未満
5未満
2
250以下
2未満
2未満
2未満
2未満
シアン化合物(遊離シアン)
5
50以下
5未満
5未満
5未満
5未満
水銀及びその化合物
1
15以下
1未満
1未満
1未満
1未満
セレン及びその化合物
2
150以下
2未満
2未満
2未満
2未満
鉛及びその化合物
10
150以下
10未満
10未満
10未満
10
砒素及びその化合物
1
150以下
1未満
1未満
1未満
1未満
ふっ素及びその化合物
10
4000以下
20
20
20
20
ほう素及びその化合物
10
4000以下
10未満
10未満
10未満
10未満
備考1)「未満」とは、定量下限値を下回ったことを表す
-7-
4.結果総括
本調査の結果、第一種から第三種特定有害物質のすべての項目に関して、土壌汚染対策法の指
定基準を満たす結果であった。
− 以 上 −
特記事項
本調査遂行に際しては、ご開示いただいた資料・情報を精査し、現行の指針及び基準に
準拠した調査地点の設定を実施しております。かつ、調査地点選定及び試料の採取に当た
っては、弊社の調査経験も踏まえて調査対象地の土壌環境に係わる現況を正確に把握でき
るよう最大限の努力を払っております。
しかしながら、土壌という媒体は常に不均一性を有しており、地盤調査の性質上限られ
たポイントでの調査となるため必ずしも対象地全体の代表値と言えない事もあります。
したがって、今回の調査結果が、調査対象地での土壌環境のすべてを網羅した結果と
なっていない可能性も存在している点につきましてご留意とご理解をいただきますようお
願い申し上げます。
-8-