SHIBAURA INSTITUTE OFTECHNOLOGY

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2016 年 11 月 28 日
創立 100 周年に向けた研究力強化プラン
SIT研究ビジョン
~研究成果の社会実装と人材育成を目指す~
芝浦工業大学(東京都港区/学長 村上雅人)は、創立 100 周年に向けて”知と地の創造拠点の構築”を具現化するための研
究力強化プラン「SIT 研究ビジョン」、ならびにそれを実現させるための具体的なスキーム「芝浦型 ERC(Engineering Research
Center)構想」を策定しました。
SIT 研究ビジョンでは、産学連携・地域連携を通じて研究力を強化し、
「地球課題解決型のグルーバル研究・人材育成」を推進
していくことを目標に掲げています。その具体的な方策として、芝浦型 ERC では、大学での研究を単なる基礎研究で終わらせる
のではなく、”いかに社会でその成果を活用するか”という出口戦略を見据えた研究企画を行うところに始まり、最終的に社会
実装するところまでを一気通貫かつ組織的に推進する体制を構築します。また、研究に学生を参画させることにより、「社会実
装」と「人材育成」の両輪を回していくハイブリッド型研究拠点として、社会に貢献する新たな”芝浦型の研究モデル”となる
ことを目指していきます。
「SIT 研究ビジョン」3つの重点方策
1)産学共同研究の推進
地域連携と国際連携の両面から産学共同研究を推進し、課題解決型の研究アプローチを取り入れることにより、実践的な研究力
を強化します。
例:江戸っ子 1 号プロジェクト
東京下町の町工場他複数の中小企業、大学・研究機関、信用金庫が参加して深海
探査装置を開発するもので、8000m の深海で初めて 3 次元動画を撮るという快挙を
成し遂げています。開発には本学の教員や学生が多数参加、2014 年 9 月・第 12 回
産学官連携功労者表彰 内閣総理大臣賞、2016 年 10 月にグッドデザイン賞を受
賞。
2)研究拠点環境の整備
研究スペースの確保ならびに共用実験装置の充実とともに、知の創造拠点を形成すべく、学部・学科・研究室の垣根を越えた研究
者の交流拠点を構築します。
例:すみだテクノプラザ
東京東信用金庫(墨田区)の本店 4 階に、産学・地域連携を目的とした「すみだテクノプラザ」が 2016 年 6 月オー
プン。技術相談や地域住民と一緒に行うワークショップ・講演、共同研究で開発された機器の展示などに活用されて
います。
例:テクノプラザ
芝浦工業大学豊洲キャンパス 1 階に、「SIT 総合研究所 テクノプラザ(共通機器センター)」が 2016 年 1 月オープ
ン。最先端の分析機器・試験機器等を一堂に集め、分野を超えた研究活動が活発に行われています。
3)研究成果拡大
研究成果の発展には、人材の交流が重要。外国人研究員・大学院生を増やし、さらに海外の大学との提携を展開し研究成果を共有
することで、研究の進化および深化の機会を増やします。
例:GTI コンソーシアム
日本と東南アジアを中心とし、産学官の連携を強化するために、GTI コンソーシアム(Global Technology Initiative
Consortium)を設立。200 を越える国内外の大学・企業・政府機関が加盟し、人材育成のためのgPBL、国際共同
研究、政府間協力プロジェクトなどを推進します。
GTI コンソーシアムシンポジウム 2016 を開催します
日時:2016 年 12 月 8 日(木)14:30-18:00
会場:芝浦工業大学 豊洲キャンパス 交流棟 6 階大講義室
これらの方策を統合的に実施し、研究力の強化を図るための体制として、芝浦型 ERC(Engineering Research Center)という枠
組みを構築しました。
特徴
1.社会実装
基礎研究から社会実装までを一気通貫かつ組織的に推進する、出口戦略を見据えた研究支援体制。
2.人材育成
共同研究において、企業人と学生が切磋琢磨することで企業の専門性と学生のアイディアが融合し、新たな価値を創出。
学生の実践力が飛躍的に向上。
芝浦型 ERC(Engineering Research Center)では、
「社会実装」と「人材育成」の両輪を回すハイブリッド型研究拠点として、
研究企画(ロードマップ作成)から知財・出口戦略まで、一貫した研究開発を行います。社会的・産業的課題解決と未来志向の
テーマ設定を行い「社会貢献から社会実装へ」向かうことを目指します。課題解決のための新たな活動を生み出す場として、GTI
(Global Technology Initiative)コンソーシアムを積極的に活用し、アジアをはじめ海外の提携大学や企業との国際共同研究
の機会を増やします。
芝浦型 ERC(Engineering Research Center)概念図
芝浦工業大学は、地球規模で解決すべき課題(テーマ)として以下の3項目を掲げました。各テーマ 10~20 の研究室が共同で
研究活動を行っていきます。
芝浦型 ERC(Engineering Research Center)が取り組む3つの重点テーマ
1)クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上
アンチエイジングや QOL 向上に貢献する、ライフサイエンス、感性科学、スマートデバイス等の研究
2)超スマート社会(Society 5.0)の実現
内閣府が打ち出した超スマート社会(Society 5.0)の実現に貢献する、先進モビリティ、ロボットネットワーク技術(IoT-Rex)、レジ
リエントなインフラやコミュニティ構築等の研究
3)グリーン・イノベーションの創出
省エネルギー・省資源を実現する、次世代パワーエレクトロニクスやバイオサイエンスに関連する材料およびデバイス開発、ならびに
プロセス技術の研究
芝浦工業大学の使命として、未来を形作る研究活動・プロジェクトを積極的に推進し、世界に学び世界に貢献する科学
技術の創成と理工学人材の輩出に努めていきます。
この件に関するお問い合わせ・取材については下記までお願い致します
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