さわかみファンド 月次レポート 2016.11.30 運用状況のご報告 取締役最高投資責任者 草刈 貴弘 皆様の「さわかみファンド」は、11 月に入り米国大統領選挙という大 きな濁流に見舞われましたが、その後のトランプラリーを追い風に基準価 ファンド情報 2016年11月29日現在 額は 21,000 円まで回復することとなりました。トランプ新政権が大規模 顧客数(直販分) な財政出動を行い消費が活発化するのではという思惑や、その影響で米国 116,022名(直近1か月 -476名) 債金利が急上昇してドル高円安へと進行したことなどから、日本の株式市 場は久しぶりの活況を呈しました。特に為替の影響を受けやすい機械関連 企業や鉄鋼、インフラに関連する企業の上昇が目立ちました。また自動車 企業も堅調に推移しました。 定期定額購入 契約数 37,018名(全体比31.9%) ※マイナンバー書類のご提出の影響により顧客数が減少しております。 ここで私たちがきちんと考えておかなければならないのは、今がどの状 態にあるのかを把握することです。米国の新政権の動向は誰にも分かりま せん。TPP や NAFTA(北米自由貿易協定)からの離脱を就任初日に告げ ることを示唆していますから、これを軸に話を進めていた日本には手痛い 誤算になるかもしれません。 大型の財政出動が実現されれば、確かに大きなプラス材料となるでしょう。 定期定額購入サービススケジュール 受付締切日(金額変更・中止):12月19日(月) 振替日(引落日) :1月4日(水) 約定日 (買付日) :1月13日(金) しかし、上下議会共に共和党が主流であり、かれらはそもそも小さな政府を 約定日(買付日)とは… 目指しているので期待ほど大きな出動は難しいかもしれません。その期待が 振替日に引き落とされた金額によって、実際に『さ わかみファンド』の買付が行われる日(約定日の 基準価額が約定価額となります。) 失望に変われば当然ながら市場には逆のねじが回ることになります。 FRB が金利を上げることが予想されています。米国の株式市場が堅調 だった理由に、低金利を利用して社債を発行し自社株買いによって売り上 げ以上に EPS(一株当たりの純利益)を上昇させてきたことがあります。 金利上昇で社債発行が落ち着くことと、ローンによる販売が落ち込んだり して景気が抑えられること、そこにドル高も加わって企業収益が落ちこん お知らせ 年末年始にかけてのお知らせ でその循環も止まってしまいます。 2016 年扱いで売買する場合のスケジュール また、外交政策においても敏感になるものがあります。これまでとは打っ 解約・・・12 月 26 日(月)15 時まで 買付・・・12 月 28 日(水)15 時まで て変わり、タカ派でイスラエル寄りになる可能性があるため、中東政策が 再び変わるかもしれません。そうなればロシアやイランとの関係、欧州や 中国との関係に変化が起き貿易にも影響する可能性があります。 2017 年は世界の転換点となる年になるのかもしれません。2016 年は BREXIT とトランプ大統領という 2 つの想定外が起こりました。年末には 伊で、 17 年 3 月は蘭、 4 月に仏、 9 月に独でそれぞれ首長選挙が行われます。 特に仏と独は EU の要ですから、極右政党が勝ってしまうと EU の存続そ 【損益通算について】 特定口座は、上記解約日が年内の最終受付となります。 一般口座は、約定日を基準に確定申告することも可能です。 その際は、12 月 29 日(木)15 時までとなります。 【NISA について】 2017 年分の非課税枠の利用(買付)は、2016 年 12 月 28 日(水)15 時以降の注文からです。 2017 年分の非課税枠を利用された場合、その年の NISA 口 座は他社へ変更ができません。あらかじめご注意ください。 のものが危ぶまれ、大きく世界は変わるかもしれません。 万が一にもそうなれば金融市場は大きく変動するでしょう。でもそれは お問い合わせは「ご縁の窓口」まで TEL 03-6706-4789 営業時間 平日8:45∼17:30 長期投資家の我々にとってみれば絶好のチャンス。またとない機会を十分 に活かしていきたいと思っています。 ※さわかみファンドにおけるリスク・手数料については、最終ページに記載の「ご留意事項」をご覧ください。
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