「八戸港BCP訓練」を開催します(平成 28年度)

記者発表資料
平成28年11月30日
青 森 県 県 土 整 備 部
国土交通省東北地方整備局
八戸港湾・空港整備事務所
「八戸港BCP訓練」を開催します(平成 28年度)
東日本大震災による港湾の災害は過去最大級のものとなり、太平洋側の港湾施
設や臨海部企業の工場などが甚大な被害を受けました。これにより、八戸港におい
ても港湾物流が停滞したことから、災害時の物流機能の早期回復に向けた取組が
課題となっています。
このような状況を踏まえ、港湾関係者(国・県・市、臨港部企業等)により、去
る平成25年3月に「八戸港BCP※」が策定され、同年6月に「八戸港港湾機能
継続協議会」が設立されました。
その後、
「八戸港BCP」に基づき、協議会関係団体は年1回の「八戸港BCP
訓練」を開催しており、今年度は下記のとおり開催いたします。
※港湾 BCP(Business Continuity Plan):港湾機能継続計画
記
1.開催日時:平成28年 12月 1日(木) 13:30~15:30
2.開催場所:八戸市水産会館 大研修室
3.議
題:①港湾 BCP の概要について
②八戸港港湾BCPの改訂概要について
②港湾 BCP 訓練の実施
担当課
電話
報道監
担当課
電話
報道機関用提供資料(連絡先)
青森県
県土整備部 港湾空港課
港湾計画・空港グループ 橋本
港湾整備推進グループ 松井
内線6760 直通017-734-9677
県土整備部次長 櫻庭 憲司
国土交通省 東北地方整備局
八戸港湾・空港整備事務所
保全課 吉田課長、河原係長
直通0178-22-9398
平成28年度
⼋⼾港BCP訓練の概要
八戸港港湾機能継続協議会事務局
1.⼋⼾港BCP訓練の概要
・初動・情報伝達訓練では、付与情報をもとに、各会員が使用している施設の地震・津波によ
る被害を想定し、所定の様式に記入して復旧対策本部に報告していただきます。
・公共岸壁の点検を担当する会員には、点検の手順を確認していただきます。
・応急復旧と航路啓開の手順をシナリオの読み合わせにより確認します。
・これらの訓練を通じて課題を抽出し、八戸港BCPを改善していきます。
時系列・作業項目
必要な行動
災害発生
避難
訓練内容
本年度実施する訓練
津波警報解除
・八戸港復旧対策本部設置
情報収集・報告
①初動・情報伝達訓練
・H26年度(机上訓練)
災害協定団体へ要請
・目視による被災状況確認
・発災時点検マニュアルに
よる施設の点検
・被災レベルの判定
施設調査・点検報告
・応急復旧岸壁の選定
・詳細調査の着手
応急復旧方針の決定
・応急復旧工事の着手
航路啓開・応急復旧
②施設調査点検訓練
・H25年度(実動訓練)
・H26年度(机上訓練)
③応急復旧方針決定訓練
・H27年度(机上訓練)
④航路啓開・応急復旧訓練
1
2.初動・情報伝達、施設調査点検訓練
状況付与シート①(フェリー関係)
タイトル:発生した災害と自社の被害状況
◯11月30日(水) 13:00 三陸沖でM8.0の大規模地震が発生しました。
◯八戸港での震度は6強です。
点検帳票Ⅰ-1
記入日 年 月 日 時
所属:
◯津波警報が発令されました。八戸港の浸水深は最大3m程度です。
状況付与
シート
訓練の流れ
状況付与 発災(震度6強、
シート① 最大3mの津波
浸水)
津波警報解除
対策本部の設置
状況付与
シート②
予備調査Ⅰ
状況付与
シート③
予備調査Ⅱ
エネルギー関係
臨海部企業
パイロット
(D・E班)
振返り
災害協定団体
(C班)
◯自社の被害
・事務所の壁にヒビが入ったものの、倒壊の危険性はなし。
・1階部分は津波により○mの浸水(津波浸水図から判断してください)
・安否確認の結果、全30名の職員の安否が確認されているが、参集可能な職員は15名。
・使用している機械及び倉庫等の状況は把握できていない。津波警報解除後に確認の必
要あり。
・電気、上水道は使用できない。
状況付与シート②(フェリー関係)
タイトル:被災調査(目視点検)
施設名
確認日時
被災状況
◯使用可能
△応急復旧で使用可能
×使用不可
項目
備考(被災内容)
本体
岸壁
付帯設備
エプロン
ヤードの不陸
荷捌地
野積場
貨物の散乱
ガントリークレーン
ストラドルキャリア
■被災調査
・「状況付与シート①」、「津波浸水図」、「被災状況図」、「被災事例写真(岸壁・ヤード)」か
ら、自社が使用している施設(岸壁と岸壁を利用するために必要な関連施設)の被害状
況を「点検帳票Ⅰ-1」に、自社の状況を「点検帳票Ⅰ-3」に、施設前面の水域の状況を
「点検帳票Ⅰ-4」に記入してください。
その他クレーン
荷役機械
ベルトコンベア
その他
照明
受電・変電設備
電気設備
電気ケーブル
・「被災事例写真」の写真の○△×は、「被災状況図」の○△×に対応しています。点検す
る岸壁とヤードの点検帳票の備考欄に写真を見て被災状況を記入してください。
SOLASフェンス
臨港道路
・記入した点検帳票は対策本部に提出してください。
その他
倉庫
上屋
付与された地震・津波の規模と被害の状況を把握
その他
※ガントリークレーン以外の荷役機械については、「添付資料-4 荷役機械リスト」が参考になる。
対策本部設置の連絡・予備被害調査実施の要請
状況付与シート①②と津波浸水図、被
災状況図、被災事例写真から自組織と
使用している港湾施設、水域の被害を
把握想定し、予備調査票Ⅰに記入
調査結果を
対策本部が
とりまとめ
課題と対応策の
検討
港運関係
フェリー関係
県・国
(A・B・C班)
担当者氏名:
使用できる通信手段の番号・アドレス
(衛星電話、携帯、FAX、メール等):
結果を対策
本部に報告
状況付与シート③に従い、被災した岸
壁(模型)の段差と原見出し、ヤード
(模型)の段差をコンベックスと巻き尺
を用いて計測し、予備調査票Ⅱに記入
以上の訓練から明らかになった課題と考えられる対応策
検討し記入シートに記入
図1 状況付与シート
図2 予備調査票
図3 津波浸水図
図4 被災状況図
図5 被災事例写真
図6 計測調査の様子
図7 調査のまとめ
図8 発表
調査と情報伝達を円滑に行う上での課題と対応について
班ごとに共有し、発表
2
3.航路啓開・応急復旧訓練
・航路啓開と応急復旧の活動について、関係機関の情報伝達のシナリオの読み合わせを行い、
課題を抽出します。
○航路啓開・応急復旧の方針
3
3.航路啓開・応急復旧訓練
○航路啓開の訓練シナリオ
1.除去した浮遊物の
処理方法の確認
2.航路啓開の
優先順位の決定
確認
八戸港復旧対策本部
八戸市
回答
協議・決定
八戸港復旧対策本部
通知
要請
3.災害協定に基づく
出動要請
4.作業許可申請
会員会社推薦
八戸港湾・空港整備
事務所
八戸港湾・空港整備
事務所
港湾建設会社A社
測量会社B社
5.浮遊物除去
6.深浅測量
7.障害物除去
8.航路啓開完了の確認
9.航行可能な水域
の情報共有
八戸港湾・空港整備
事務所
八戸港湾・空港整備
事務所
八戸港湾・空港整備
事務所
八戸港湾・空港整備
事務所
八戸港復旧対策本部
業務着手指示
青森県フェリー埠頭公社
川崎近海汽船
協議会全会員
青森県港湾空港建設協会
青森県測量設計業協会
港湾建設会社A社
測量会社B社
事前協議
申請
八戸海上保安部
許可
指示
港湾建設会社A社
浮遊物除去の実施
完了報告
指示
測量会社B社
深浅測量の実施
完了報告
指示
港湾建設会社A社
障害物除去の実施
完了報告
完了報告
八戸海上保安部
航路測量の実施
完了確認通知
通知
協議会全会員
4
3.航路啓開・応急復旧訓練
○応急復旧の訓練シナリオ
1.除去した散乱物の
処理方法の確認
2.施設点検調査
3.復旧工程、散乱物の
処理方法の周知
4.応急措置
5.対象岸壁の応急措置
完了の報告
6.対象岸壁の暫定
供用開始の通知
確認
青森県八戸港管理所
八戸市
回答
指示
青森県八戸港管理所
青森県八戸港管理所
測量会社C社
施設点検調査の実施
完了報告
決定・通知
協議会全会員
指示
青森県八戸港管理所
青森県八戸港管理所
八戸港復旧対策本部
完了報告
港湾建設会社D社
完了確認
完了報告
応急措置の実施
八戸海上保安部
通知
協議会全会員
○課題抽出のポイント
➢作業の手順
➢調整が必要な事項・関係機関
➢円滑に作業を実施する上での留意事項
等
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