群馬ゼロ災協 先進企業視察 を実施しました

群馬ゼロ災協
先進企業視察 を実施しました
群馬県ゼロ災害運動推進協議会
(事務局:一般社団法人 群馬労働基準協会連合会)
風もなく穏やかな陽気に恵まれた11月18日(金)、午後1時30分より、
群馬県ゼロ災害運動推進協議会(以下、群馬ゼロ災協と略。会長:堀口廣政。)
は先進企業視察を実施しました。昨年は県外(栃木県、㈱クボタ宇都宮工場)
でしたが、今回は県内を対象に企画し、群馬高速オフセット株式会社(以下、
同社と略。代表取締役:北條文雄。藤岡市本動堂 250-5。)を群馬ゼロ災協会員
と事務局の計22 名で訪問させていただきました。
同社は、本年 4 月、中央労働災害防止協会の無災害記録証で最高位の第 5 種
〈金賞〉受賞の安全優良事業場です。読売新聞群馬工場として、「読売新聞」
を約 30 万部以上、県内一円はもとより、新潟県の長岡市、また長野県の長野市、
上田市、松本市までもエリアとして発行しています。ほかに、スポーツ新聞「ス
ポーツ報知」、英字新聞「The Japan News」、子供向け新聞「読売 KoDoMo 新聞」
の発行も行っています。設置されている大型輪転機は 4 台あり、生産能力は全
国的にもトップレべルにあるとのこと。
会議室で会社概要等について説明を受けた後、工場内を工程順に案内してい
ただきました。①まずはCTP(Computer To Plate)工程を視察。工場での新
聞製作は印刷用版作りから始まります。フィルムを使わない巨大なレーザープ
リンター(全自動製版機)でアルミ版にデータが直接記録されます。②次に輪
転機による印刷工程を視察。新聞記事が巨大な巻取紙に印刷されます。読売新
聞は最高 40 ページある中 16 ページのカラー印刷が可能とのこと。この工程は
高速自動化が進み、時速 41 ㎞のスピードで流れており、とても眼では追えませ
ん。③次に立体紙庫~搬送機への積込みヤードに。巻取紙は 1 個が直径 115cm、
幅 160cmで、重量は約 1 トンあるとのこと。バッテリー駆動のロボット搬送機
を介し、積込みから印刷ロール機へのセッティングまでが全自動です。④次に
包装された新聞がコンベアに運ばれてくる仕分け工程に。送り先別に決められ
た部数が梱包されて流れてきます。⑤最後はトラックヤードに。積まれた新聞
はここから販売店へ配送になります。再び会議室に戻り、質疑応答。参加した
会員からは 9 つの質問が寄せられました。❶職場の安全巡視、❷全国に約 30 あ
る工場同士の情報交換、❸KYT活動、❹5S活動のほか、全員参加で、「管
理者は見て見ないフリをしない」をモットーに取組んでいるとの同社の回答は
大変印象に残りました。
限られた時間内ではありましたが、見聞したことは今後の安全衛生管理の進
め方において大いに参考になり、参加者にとって視察が大変有意義になったも
のと考えます。
同社には、視察研修にご協力いただきましたことに改めて感謝を申し上げま
すと共に、益々の御発展をご祈念申し上げます。
(文中、敬称略。)