Topics - 映像情報インダストリアル

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速報!
増村茂樹氏
(マシンビジョンライティング株式会社)が
VISION AWARDを受賞!
展示会場内にて行われた
セミナー風景
VISION AWARD受賞風景
さる11月8日
(水)
、増村茂樹氏(マシンビジョンライ
提唱してきたマシンビジョンライティングが、世界に認
ティング株式会社)が、マシンビジョンのための世界最大
められ大変嬉しく思う」と喜びの気持ちを熱く語った。
の国際見本市「VISION 2016」
(独シュツットガルド)に
本賞を受賞したVISA照明技術は、
今後日本のマシンビ
て、
『VISION AWARD』を受賞した。VISION AWARD
ジョン業界、さらにはあらゆるジャンルのものづくり業
は、この2年間で発表された最も革新的で優れた世界一の
界において大きな役割を果たす技術となるであろう。同
技術に贈られる賞である。1996年にVISION AWARD
氏の今後のますますの活躍と展開を期待したい。
が始まって以来、日本企業がVISION AWARDを受賞し
たのは同氏が初であり、
さらに画像処理用途向け照明メー
■VISA照明とは
カとして本賞を受賞したのも世界初という快挙となった。
VISION AWARDを受賞した「VISA(可変照射立体
VISION AWARDを受賞した技術は、
増村氏が提唱して
角)照明VISA-Method Lighting」とは、従来、きわめ
きたコンピュータや機 械の視覚用途向け照明の技 術
て困難であった、金属表面や光沢表面をもつ物体の微細
「VISA(可変照射立体角)照明VISA-Method Lighting」
な表面状態や凹凸に対して、その3D画像が1ショットで
である。
撮像できる画期的な照明である。VISAメソッドを用い、
本賞は、分野の異なる7名の選考委員と一般からの投
従来型照明では不可能であった、金属表面や光沢表面を
票により選考され、技術の革新性、画像処理業界・エン
もつ物体上の微小なキズや凹凸など、特に検出条件の厳
ドユーザへの重要性、そしてなによりVISA照明の卓越し
しい特徴情報を安定に撮像することができるものである。
た照明技術が高く評価されて受賞に至った。
詳細は、弊誌2015年12月号にて掲載した次のURLを
増村氏は「すでに多数の問い合わせが殺到しており、対
参照のこと(http://www.eizojoho.co.jp/industrial/
応に困るほどだ」と反響の大きさに困惑しながらも「私の
pdf/2015.12i_38-44.pdf)
。
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December 2016︱93
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ABEJA、ソラコムの
IoTプラットフォームとシステム連携
株式会社ABEJAは、株式会社ソラコムと連携を行い、
利用のユーザは、API経由で簡単に「ABEJA Platform」
ソ ラ コ ム が 提 供 す るIoTプ ラ ッ ト フ ォ ー ム「SORA
に接続し、多様なIoTおよびM2Mデバイス(機器)から時系
COM」とABEJAが提供するAI( 人工知能)を活用した
列データを収集し、
「ABEJA Platform」上でリアルタイム
クラウド型プラットフォーム「ABEJA Platform」を
に人工知能を活用した解析を行うことが可能となる。また、
API経由で接続し、2016年冬を目処に両社のユーザに
ABEJAは、IoTセンサと連携して「ABEJA Platform」を
提供を開始する。
新規で導入したユーザに、
「SORACOM」のセキュアかつ
ソラコム が 提 供 す るIoTプ ラットフォー ム「SORA
低コストなIoT/M2Mシステムを提供することができる。
COM」は、IoTに特化したモバイル通信サービスであり、
たとえば、小売・流通業界を対象に提供する「ABEJA
低コストかつセキュアに、プログラマブルな通信を実現す
Platform for Retail」は、店舗に様々なセンサを設置し、
るIoTプラットフォームである。
「SORACOM」の導入に
データをクラウドに転送、リアルタイムで解析を行ってい
より、IoT/M2Mで接続できるデバイスの数が飛躍的に増
るが、本システム連携により、通信デーアをプログラマブ
加し、数千、数万、場合によっては数億のデバイスとの接
ルにコントロールすることが可能で、より安全で安心した
続が可能となり、
あらゆるデータの取得が実現する。
2015
データのクラウド転送を実現することができる。
年9月30日のサービス開始以降、利用者数は4,000社を
超え(2016年10月時点)
、企業規模を問わず大企業から
株式会社ABEJA
中小企業・ベンチャー企業まで幅広く利用されている。
TEL:03-6452-8848
両プラットフォームの連携により、
「SORACOM」を
http://www.abeja.asia/
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オプティム、AI・IoT事業の推進について
兼松コミュニケーションズと提携
株式会社オプティムは、AI・IoT事業の推進について、兼
松コミュニケーションズ株式会社(以下、兼松コミュニ
ケーションズ)と提携し、同社が提供するAI・IoT時代に最
適化された新型OS「OPTiM Cloud IoT OS」と、兼松コ
※1 M2M:Machine to Machineの略。モノとモノがあらゆ
る通信手段(ネットワーク)を用いて繋がりあう仕組みや、
その通信形態を指し、物と物が人を介さずに情報交換を行
い、自動的に制御を行う仕組み。
ミュニケーションズが提供するIoTゲートウェイおよび
IoT/M2M※1回線ソリューションを組み合わせ、センサ
デ ー タ・回 線・クラウド サ ービ ス を 一 体 化し たIoTソ
リューションを提供開始した。第1段階として、
兼松コミュ
ニケーションズが提供しているNetComm Wireless社製
グローバルM2Mゲートウェイ「NTC-6200」シリーズに
「OPTiM Cloud IoT OS」が対応している。
■「OPTiM Cloud IoT OS」とは
「OPTiM Cloud IoT OS」とは、直感的かつ安全なIoT
端末の管理・制御、データの蓄積・分析、AIの活用、ク
ラウドサービスとの連携を可能とし、あらゆるユーザが
株式会社オプティム
AI・IoTの恩恵を享受できる“新しい体験”を提供する、
TEL:03-6435-8570
AI・IoT時代に最適化された新型OSである。
http://www.optim.co.jp
eizojoho industrial
December 2016︱101
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「OPTiM Cloud IoT OS」、
画像解析分野において世界初のモジュール型組み込み
スーパーコンピュータ「NVIDIA Jetson」と連携
株式会社オプティムは、NVIDIAの協力を得て、IoTプ
ラットフォームサービス「OPTiM Cloud IoT OS」にお
■
「OPTiM Cloud IoT OS」での「NVIDIA Jetson」
の活用例
ける画像解析などのデータ処理に、世界初のモジュール
<ドローンの場合>
型組み込みスーパーコンピュータ「NVIDIA Jetson」と
●自動航行:障害物の緊急回避/移動体をスムーズに自
連携。「NVIDIA Jetson」と連携し、画像解析などの処
動追跡/自動航行に必要な情報(GPS情報等)が取得
理を行うことにより、クラウド上に送信するデータの情
できない状態のときでも、道路形状などを判定し航行
報量の最適化が行われ、エッジコンピューティングによ
が可能
るデータ処理の最適化を実現した。
<ネットワークカメラの場合>
●物体検出:オフライン時でも正常な判別/獣害対策/
不審者検知時の即時反応
株式会社オプティム
TEL:03-6435-8570
http://www.optim.co.jp
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オプティム、AI・IoT事業の推進について
アイ・オー・データと技術提携
株式会社オプティムは、AI・IoT事業の推進について株
式会社アイ・オー・データ機器(以下、アイ・オー・デー
タ)と技術提携を行った。現在アイ・オー・データが販売
している、IoTネットワークカメラ「TS-WRLP」を皮切
りに、今後提供予定の様々なIoTデバイスと、「OPTiM
Cloud IoT OS」との連携を進め、ユーザが求める商品や
サービスの開発・提供を実施する。
■提供の内容
1.技術提携の第1弾として、オプティムが提供するAI・
IoT時代に最適化された新型OS「OPTiM Cloud
IoT OS」と、アイ・オー・データが提供するIoTネッ
トワークカメラQwatchシリーズ「TS-WRLP」と
の連携を開始する。
2.
「OPTiM Cloud IoT OS」とこれらIoTデバイスの連
株式会社オプティム
携を皮切りに、ユーザの顧客価値を高める各種商品
TEL:03-6435-8570
やサービスの開発を進める。
http://www.optim.co.jp
102 ︱December 2016
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オプテックスとM-SOLUTIONS、
PepperのIoTソリューションを開発
M-SOLUTIONS株式会社とオプテックス株式会社は共
■オプテックスのセンサ連携によるPepper活用の想定
同で、ソフトバンクロボティクス株式会社が提供する人型
•オフィス、商業施設の出入口:自動ドアセンサにより
ロボット「Pepper」と、オプテックスの自動ドアセンサ等
入室か退室か判断、遠距離からPepperに挨拶や誘導
を連携させる「IoTセンサ連携オプション」を開発した。本
を行わせる
サービスは2016年10月17日より、M-SOLのPepper動
•スーパーなどの店舗内:各商品棚に人感センサを設置
作設定サービス「Smart at robo for Pepper」のオプ
し、通りかかったお客様に商品棚にある注目商品の説
ションとして提供を開始。
明をさせる。
•特設コーナーまでの導線に人感センサを設置し、お客
■Smart at robo for Pepper「IoTセンサ連携オプ
ション」について
M-SOLが提供する「Smart at robo for Pepper」
様を特設コーナーの設置場所を案内させる。
•美術館、イベント会場:展示ブースごとにセンサを設
置し、立ち止まった展示物の説明をさせる
は、月額利用料38,000円(税別)でPepperのセリフや
動作の設定を簡単に行うサービスである。今回開発した
「IoTセンサ連携オプション」により、Pepperは、タイ
オプテックス株式会社
TEL:077-579-8000
マーやPepperに搭載された近距離で反応するセンサ以
http://www.optex.co.jp/
外に、特定の場所に設置したオプテックスのセンサと連
M-SOLUTIONS株式会社
携させることで、より人の動きに連動したコミュニケー
TEL:03-6892-3070
ションが可能となる。
https://m-sol.co.jp/
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島津製作所、瀬田事業所の新棟を竣工
株式会社島津製作所は、瀬田事業所(滋賀県大津市)内
などを多数導
に建設を進めていた試験・研究設備を中心とする新棟
入する予定で
(西1号館)の竣工式を行った。
あり、試作品
新棟は、油圧ギヤポンプやパワーパッケージ、コント
の製作にかか
ロールバルブといった油圧機器の研究開発および試験・
る期間を半分
評価の期間短縮や、品質の向上、生産技術の開発を推進
に短縮するこ
する施設である。フォークリフトや農業機械などの作業
とを目指して
機部分の動力源となる油圧ギヤポンプやパワーパッケー
い る。 ま た、
ジ、油圧を制御するコントロールバルブは、同社の油圧
騒音測定室
機器事業における主力製品である。フォークリフト向け
や、同社製品を搭載するユーザの車両を試験できる
の油圧ギヤポンプについては、同社が国内でトップシェ
フォークリフトのテスト走行コース、エンジン駆動耐久
アを有している。同社は、国内でさらなる拡販を進める
試験設備などの試験設備も設ける予定である。
とともに、アメリカやヨーロッパで農業機械・建設機械
向け油圧機器の需要を掘り起こして事業の拡大を図るた
め、国内外からの様々な要望に迅速に応えられる体制の
株式会社島津製作所
強化や納期の短縮、製造コストの削減に取り組んでいる。
TEL:075-823-1111
竣工した新棟には、研究開発や試作品製作専用の設備
http://www.shimadzu.co.jp/
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December 2016︱103
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東芝、画像・音声認識とディープラーニングの
技術でラグビーのプレー分析を行う
システムの実証実験を開始
株式会社東芝は、画像、音声認識の技術とディープラー
ラーニングを用いて選手のユニフォームや選手の動きを
ニングの技術を組み合わせ、ラグビーの試合映像を自動
学習し、人物認識の精度を通常の画像認識よりも向上さ
で解析し、プレー分析に活用する実証実験を開始した。
せた。今後、試合中で重要となる局面での選手の動き出
本実証実験を通じ、画像・音声認識の技術とディープ
しのタイミングやチームフォーメーションの分析、特定
ラーニングの技術を向上させ、音声や映像から人の意図
のプレー結果に至る要因の解析を行うシステム開発と実
を 理 解 し 活 動 を サ ポ ー ト す る ク ラ ウ ドAIサ ー ビ ス
証実験を行い、2019年のラグビーワールドカップに向
「RECAIUS™(リカイアス)」の機能強化に繋げる。
けて実用化を目指す予定である。
本実証実験では、同社ラグビー部を対象に、選手およ
びボールの追跡と位置推定を行い、プレーを分析。画像
認識技術で試合映像から選手やボールの移動軌跡を仮想
※ 画像は斜めからの画角であるが、仮想的にフィールドを真上
から見たようにすること。
2次元フィールド※にマッピングするとともに、音声認識
技術でレフェリーのホイッスル音を自動検出し、自動で
株式会社 東芝
画像にタグを付けることが可能になる。また、ディープ
http://www.toshiba.co.jp/
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日本ナショナルインスツルメンツ、
「NIDays2016」を開催
さる10月26日(水)、日本ナショナルインスツルメン
テム紹介や、PCのプロセッサやハードドライブ、ディス
ツ株式会社は、東京コンファレンスセンター(東京・
プレイ、I/Oバスなどの性能の高度化をそのまま生かすこ
品川)にて、NIDays2016を開催した。NIDaysは同社
とができる「信号収集/出力/データロギング」システム、
の「LabVIEW」を中心としたNIプラットフォームベース
また、短期間で他の市販ソリューションよりも優れた性
アプローチを活用した、最新システムや業界動向などを
能を実現でき、少人数のチームでも高度なシステム構築
紹介するイベントである。
が可能になる、LabVIEWをベースとしたカスタマイズ
自動車、通信、エレクトロニクスからアカデミックま
性の高いシステム構築の実例などを紹介していた。その
で、幅広い業界におけるNI製品の採用事例も多数発表さ
他、多数のパートナー企業によるNI社製品を用いた様々
れた。基調講演では、
「あらゆるモノがつながった時、可
な製品、ソリューションの展示が行われ、活気あふれる
能性は無限になる」をテーマに、ほとんどすべての業界
イベントとなった。
で起こっている技術の進化とそれに伴う課題・解決策に
ついて語られた。
展示エリアでは同社製「LabVIEW」と連携し、開発効
率化や品質向上といった様々なメリットをもたらすシス
104 ︱December 2016
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