Agilent 5977B シリーズ MSD

Agilent 5977B シリーズ MSD
オペレータクイックリファレンスガイド
イオン源
日常的なメンテナンス
Agilent Technologies
イオン源の洗浄
サンプルまたはイオンビームに接触する部品を洗浄します。この他の部品は、
通常は洗浄を必要としません。
アナライザ内部にオイルが逆流した場合など、深刻な汚染がある場合は、汚染
された部品の交換を真剣に検討してください。
サンプルまたはイオンビームに接触する表面を研磨剤で洗浄します。
アルミナ粉末の研磨用スラリーと試薬用メタノールを綿棒につけて使用しま
す。十分力を入れて変色をすべて取り除きます。部品は磨く必要はありませ
ん。小さな傷がついても性能には影響しません。また、フィラメントからの電
子がイオン源本体に入る部分の変色も研磨剤で洗浄します。
残留した研磨剤を試薬用メタノールで洗い流します。
洗浄、乾燥した部品を汚さないように注意してください。部品を取り扱う前
に、新しい清潔な手袋を着用してください。洗浄した部品を汚れた場所に置か
ないでください。必ず清潔なリントフリー布の上に置いてください。
2
注記
CI では必要とされるイオン源圧力が高いため、EI のときより早く汚れる傾向が
あります。CI にはより高いイオン源圧が必要であるために、CI モードではイオ
ン源室が EI 操作より早く汚染されます。
注意
リペラナットは強く締めすぎないようにしてください。イオン源を加熱し
たときにセラミックリペラインシュレータが破損するおそれがあります。
ナットは必ず指で締めてください。
注意
インシュレータが汚れている場合は、試薬用メタノールで湿らせた綿棒で
洗浄します。それでもインシュレータがきれいにならない場合は、これを
交換します。インシュレータは、研磨材で、または超音波によって洗浄し
てはいけません。
注意
フィラメント、イオン源ヒーターアセンブリ、インシュレータは超音波洗
浄できません。これらの部品の汚染がひどい場合は、交換してください。
5977B シリーズ MSD オペレータクイックリファレンスガイド
EI イオン源 − ステンレス製または不活性
9
1
4
8
2
5
6
10
11
7
8
13
18 12
17
3
16
2*
15 14
8*
2*
12*
8*
2*
8*
7*
8*
18
13
3
4
6
5
11
10
青字で表示されている部品は洗浄してください。
1
2
3
4
5
6
金メッキした止めねじ
金メッキしたねじ
インターフェイスソケット
イオン源本体
ドローアウトシリンダ
ドローアウトプレート
7
8
9
10
11
12
EI フィラメント
フラットワッシャ、
スプリングワッシャ
レンズインシュレータ
エントランスレンズ
イオンフォーカスレンズ
リペラインシュレータ
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13
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15
16
17
リペラ
フラットワッシャ
皿ばねスプリングワッシャ
リペラナット
イオン源ヒーターブロック
アセンブリ
18 リペラブロックインサート
3
HES イオン源
1
4
2
3
4
5
6
7
8
9
8
10
2
11
12
6
13
14
15
16
14
13
12
11
1
10
青字で表示されている部品は洗浄してください。
1
2
3
4
5
6
4
M2 × 6 mm の金メッキねじ
フィラメントブロック
超高感度デュアル
フィラメント
M2 × 0.4 × 12 mm のねじ
イオン源マウント 1.5 mm
リペラアセンブリ
7
リングヒーター/
センサーアセンブリ
8 イオン源本体
9 エクストラクタ用のセラミックイ
ンシュレータ
10 エクストラクタレンズ(5)
11 ポストエクストラクタレンズ (
1 4)
12 ポストエクストラクタレンズ (
2 3)
13 イオンフォーカスレンズ(2)
14 エントランスレンズ
アセンブリ
(1)
15 レンズインシュレータ/
ホルダー
16 レンズスタックロックリング
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EI イオン源 − エクストラクタ
9
8
1
5
10
4
3
7
2
7
6
12
17 11
16
1*
15
2*
14 13
7*
2*
11*
7*
2*
7* 7*
6*
17
12
3
4
10
9
青字で表示されている部品は洗浄してください。
1 止めねじ
2
3
4
5
金メッキしたねじ
イオン源本体
エクストラクタレンズ
エクストラクタレンズインシ
ュレータ
6 フィラメント
7 フラットワッシャ、
スプリン
グワッシャ
8 レンズインシュレータ
9
10
11
12
エントランスレンズ
イオンフォーカスレンズ
リペラインシュレータ
リペラ
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13 フラットワッシャ
14 皿ばねスプリングワッシャ
15 リペラナット
16 イオン源ヒーターブロッ
クアセンブリ
17 リペラブロックインサート
5
T
8
CI イオン源
4
10
5
1
2
14
15
6
9
13
11
3
7
14
2
14
15
11
9
6
5
10
8
青字で表示されている部品は洗浄してください。
1
2
3
4
5
6
6
止めねじ
フィラメントねじ
CI リペラインシュレータ
CI レンズインシュレータ
CI ドローアウトシリンダ
CI ドローアウトプレート
7
CI イオン源ヒーターブロック
アセンブリ
8 エントランスレンズ
9 CI イオン源本体
10 CI イオンフォーカスレンズ
11 CI リペラ
12 CI フィラメント
13 ダミーフィラメント
14 スプリングワッシャ、
ウェーブ
15 フラットワッシャ
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メンテナンススケジュール
作業
毎週
6 か月ごと
毎年
MSD のチューニング
フォアラインポンプのオイルレベルを確認
随時
X
X
キャリブレーションバイアルの確認
X
フォアラインポンプのオイルを交換*
X
ディフュージョンポンプのオイルを交換
X
ドライフォアラインポンプの確認
ドライフォアラインポンプのチップシール
を交換
X
X
ドライフォアラインポンプの排気フィルタ
を交換
X
イオン源の洗浄
X
GC および MSD のキャリアガストラップを
確認
X
消耗部品の交換
X
サイドプレートやベントバルブの O- リン
グへのグリースアップ†
X
CI 試薬ガス配管を交換
X
GC ガス配管の交換
X
*
アンモニア試薬ガスを使用している CI MSD では 3 か月ごと
†
サイドプレートの O- リングとベントバルブの O- リング以外の真空シールには、グリースアップする必
要はありません。他のシールにグリースアップすると、正常に機能しなくなることがあります。
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Agilent Technologies
© Agilent Technologies, Inc.
Printed in Ireland, 6 月 2016
*G7077-96009*
G7077-96009