SUA FOUNDERS

2010年 / 9月 / 第8号 / www.soka.edu
SUA FOUNDERS
アメリカ創価大学ニュースレター
写真上:建設中の大学講堂と新教室棟(本年5月)
年8月)
本
の新入生(
SUA10期
2ごあいさつ:アメリカ創価大学学長
3 第6回卒業式から
4 学生自治会新委員長紹介 / 留学体験
5 新入生紹介
6 講堂建設状況/創宝会新役員
7 キャンパスマップ
8 ご案内 / お問い合わせ
A Message from the President
アメリカ創価大学学長 ダニエル・ハブキ
ごあいさつ
拝啓 皆様におかれましては、
ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
またアメリカ創価大学(SUA)
に対し
て、
いつも変わらぬご厚志を賜り、誠にありがとうございます。
本年8月、
栄光の10期生103名が入学いたしました。
今回、
初の入学生を迎えたロシアをはじめ日本、
アメリカ、
イン
ド、韓国など10カ国・地域から優秀な英才達が集って参りました。創立者・池田先生からは今回の10期生入学にあ
たり、
「愛する10期生よ、一人も残らず勝利者に! 幸福博士に! そして、世界平和の未来を頼む!」
と期待のメッセ
ージを寄せてくださいました。
新入生達と懇談しながら、
これから過ごすSUAの生活の中で、真摯に勉学に取り組みたい強い決意を彼らより感
じ、大変に嬉しく思いました。素晴らしい教育プログラムを提供するため、真剣に取り組んでくださっている教員スタ
ッフに感謝いたします。
また、
そうしたプログラムの実現を可能にしてくださった寄付者の皆様には、改めて心より感謝申し上げます。皆様の
温かいご支援なくして、学生のための奨学金や教育プログラムを提供することはできませんでした。
ご存知のように長引く世界的な不況の嵐は、多くの支援者の皆様にも大きな影響を与えております。
そのような状況下にあっても、経済的に
大変な中で必死に学ぶ学生達のことを心に思いながら、
自らも困難に挑戦し、SUAへ真心の支援を続けてくださっている多くの皆様に対し、
どれ程お礼を尽くしても尽くしきれぬ思いです。SUAは、世界中の無名の庶民の皆様によって建設された民衆立の大学です。大学の玄関口で
ある建物には、
「ファウンダーズ
(創立者達)
ホール」
と命名されておりますが、
まさに皆様お一人お一人こそが大学や学生達を守ってくださっ
ている
「創立者」
の皆様です。
キャンパス内や、
また実家に帰省した際などに、支援者の皆様とお会いする機会を得
た学生達からも、感動的な交流の模様を耳にしております。学生達は、
その感動を他
の学生とも分かち合い、感謝の気持ちを忘れず、
また感謝の気持ちをバネにしなが
ら、寝る時間も惜しんで勉学に挑戦しています。学生達が生涯、SUAで学んだ感謝
の気持ちを忘れない限り、世界や地域社会に貢献する人材となりゆくことは間違い
ありません。
10期生達を大学に迎え、SUAは明年の開学10周年に向けて、
いよいよ動き出しま
した。記念事業として建設中の大学講堂と新教室棟も、多くの皆様のご支援を受け、
おかげさまで順調に進んでおります。大学講堂は、地域の皆様も完成を心待ちにし
て頂いております。
また米国西部大学基準協会(WASC)
からもSUAの実績が高く
新入生歓迎レセプション
(本年8月)
評価され、
このほど最長10年
の再認定を受けることができ
ました。
開学20周年に向けた
「新たな
飛躍の10年」
の開幕として、私
自身も皆様のご期待にお応え
するべく、更なる大学発展に取
り組んで参ります。今後ともご
指導・ご鞭撻の程よろしくお願
い申し上げます。
冬季集中コース研究発表会(本年2月)
2
SUA Commencement 第6回卒業式から
本年5月28日、盛大に第6回卒業式が行われ、84名の卒業生
が新たにSUAから旅立って参りました。創立者より祝福のメッ
セージが贈られ「世界一麗しきSUAの学友との絆をさらに強
く」
と期待を寄せられました。
またバハマ国ポーレット・べセル国
連大使が記念講演を行いました。創立者賞にはキャムロン・ジ
ャファリさんが受賞、代表3名がスピーチを行いました。
3
Campus News キャンパスニュース
学生自治会新委員長紹介 スコット・ウィリアムス
SUAでは学生の立場で大学運営を担っていく学生自治会(Soka Student Union)のメンバーを毎年、選挙によって選びます。
その結果、今年度の学生自治会委員長にはスコット・ウィリアムスさん
(4年生)
が選ばれました。
ここではウィリアムス新委員長への
インタビューを紹介いたします。
Q) SUAを受験した動機は?
A) 私が進学先の大学を探すにあたり決めていたことは、何よりも
「人間」
に焦点をあてた学校を見つけることでし
た。
その点でSUAは、人間主義と社会の価値創造を中心に据え、私の理想通りの大学でした。
Q) これまでのSUA生活でもっとも学んだことは?
A) SUAで学んだ価値ある教訓の一つは、大学生活で耳にした次の二つの言葉に集約されます。
それは
「人々のた
めに学べ」
と
「役立つ人材となるために強くあれ」
です。
Q) 学生自治会の委員長としての目標は?
A) 全ての学生にとってSUAが我が家のように感じてもらえることです。
そうでなければ学生達は大学の使命や価値との繋がりを感じることは
難しいからです。大学の使命の実現のためにも、全ての学生が大学と深
い繋がりを感じてもらえるよう努力していきます。
Q) 10期として入学した新入生達の印象は?
A) 10期生達が持つ強いエネルギーと勉学に対する真剣な姿勢には本
当に驚いています。彼らのSUAの使命に対する情熱、
そして行動力には
既に感動させられています。
彼らの今後の活躍を確信します。
また他の先
輩達も同様に10期生を迎えた喜びに溢れ、
大きな刺激を受けています。
2010-2011年度学生自治会執行部
(左より)
レニー・ボグドノフ、
サン・ミ・ジン、
ナタリア・デア、
タエコ・イワモト、
スコット・ウィリアムス
SUA 学期留学体験
中国・北京
(2010年春季学期)
タカコ・ヨシザワ
大変に有意義な北京留学の機会を与えて頂き、
家族や寄付者の皆様、友人達に心から
感謝しています。
最初はトイレの衛生環境や曇った町の空気にショックを受けましたが、
同時に近代的なビルや盛んな開発、
充実した交通機関にも驚きました。春節(旧正月)
には72時間休みなく花火やクラッカーが鳴り響き、
町の至るところから花火が打ち上げ
られる様子は私にとって信じられない光景でした。
何よりも嬉しかったことは、北京の人
々が今まで見たどの町の人達よりもフレンドリーだったことです。
1ヶ月もすると教員の
先生とも親しくなり、
バス停や買物先で出会った人々とも友達になりました。
中国の人達
に自分のルーツが日本にあることを伝える時はとても緊張しましたが、
あくまでも私は
中国の友人と共に
(左側がタカコさん)
一人の人間として、
SUAで学んだ
「平和」
の思想を胸に、
自分の考えを懸命に伝えていき
ました。
そうした中で中国語で自分自身を表現する工夫などを学ぶこともできました。
こ
うした交流を通し、
「平和」
は権力や政治の力で強制されるものでなく、
どこまでも人間
の繋がりから始まることを実感できました。
これからも、
もっと多くの異文化体験や新し
い挑戦をしながら、
創価の平和思想を具体化するための大切な友好を世界に広げてい
きたいと決意しています。
4
SUA10期生103名が入学!
本年8月、新入生として103名の10期生
が世界10カ国・地域よりSUAに集って参り
ました。8月に新入生だけの集中コースを行
い、9月には上級生達も含めて前期授業が
開始、明年のSUA開学10周年に向けてス
タートしました。
入学オリエンテーション
新入生によるタレントショー開催
新入生紹介
ヨシコ・オオグシ
(日本・愛知)
私がSUAを目指すきっかけになったのは、
姉・正子(まさこ)
の存在が大きく影響してい
ます。
姉は白血病と戦い続ける中で、創価の学び舎で学ぶことを目標にしていました。特
にSUAに対しては深い思いを抱き、
英語の勉強にも熱心に挑戦していました。
あるボラ
ンティ
ア団体の尽力で、2004年に家族でSUAを初訪問。学生・教職員の皆さんが私達
を大歓迎してくださり、
姉のため特別に名誉学生証まで用意してくださいました。
当時、
私は中学生でSUAにはあまり関心なく、弟と走り回っていましたが、SUAの皆さんの
ご両親、
ハブキ学長と共に
(左から2番目がヨシコさん)
温かさを忘れることは出来ませんでした。
残念ながら姉のSUAで勉強したい夢は叶わ
ず、
2006年、18歳の若さで永眠しました。多くの皆さんの励ましを受け、私も姉に喜ん
でもらいたい一心でSUA受験を決意。
今回、SUAに10期生として入学させて頂くこと
ができ、
喜びで一杯です。両親も6年振りにSUAへ戻ってこれて、懐かしい思い出に溢れました。生前、夢を目指して強く生き抜いて
いた姉の姿から、
私も夢の大切さを実感。将来、子供達に夢を与えられるような教育者になるために、世界から集った素晴らしい仲
間と共に英知を磨いていきます。
2010年度「特待生」発表
SUAでは通常、約9割の学生が、各種奨学金を受け
て学んでおります。
それに加えて毎年、優秀な学生を
選抜し、特待生として特別奨学金を支給させていた
だいております。
この程、2010年度特待生が右記の
通り発表されました。
「イケダ奨学金」は各学年1名ずつ、優秀な成績と
共にリーダーシップやコミュニティへの貢献度など
を考慮し選抜、
また
「ソウカ・メリット奨学金」
は各学
年5名ずつ、前年度の成績優秀者が選ばれます。
「イケダ奨学金」特待生
(4年生)イレイン・サンドバル
(3年生)ジュリアン・ペトコブ
(2年生)チャールズ・カーイン
「ソウカ・メリット奨学金」特待生
(4年生)
(3年生)
(2年生)
5
ノゾミ・イヌカイ、
ヒデト・コイズミ、
ステーシー・コヤマ、
ユウコ・ミヤマ、
クリスティ・ローシュ
チャーリー・チン、
ケイタ・イトウ、
ミ・ジェオン・ジョ、
メン・チン・リン、
シャウニー・モーリス
タエコ・イワモト、
テルヒサ・マルヤ、
ケンイチ・ナガサワ、
アイキ・セガワ、
ダイ・トラン
大学講堂・新教室棟建設状況
建設中の大学講堂並びに新教室棟は、外観が完成に近づき、内装工
事が急ピッチで進んでいます。次回の卒業式は同講堂で挙行される
予定ですが、公演等で正式に利用されるのは2011年秋からとなりま
す。併設の新教室棟も同年秋期セメスターより使用開始となります。
(写真はいずれも本年8月撮影)
写真上:講堂ロビー入口付近。
窓の向こうはファウンダーズ・ホール。
写真左:講堂内部。中央がステージ。
ファウンダーズ・ホール
ポーリング棟
大学講堂
新・教室棟
「創宝会(SUA同窓会)」役員が新体制
このほどSUA学部同窓会「創宝会」
の役員が任期を迎え新体制
が発足。
委員長にリーマ・ヤマダさん
(2期生)
、
副委員長にルビー・
ナガシマさん
(2期生)、
カリーナ・クレイマンさん
(2期生)
の新体
制となりました。現在、
リーマさんは日本・東京都在住でSGI本部
勤務、
ルビーさんは米国カリフォルニア州在住で母校SUA勤務、
カリーナさんはイスラエル・エルサレム地区在住で博士課程の勉
強と共にエルサレム・ヘブライ大学で教育哲学の教鞭を取ってい
ます。執行部では同窓生のネットワーク作りをはじめ、様々な企画
を担っていきます。
なお、
これまで
「創宝会」
組織の基盤作りに貢献
してきた旧役員はグレース・クリスチャンソンさん
(1期生)、
ゴンザ
ロ・オベレイロさん
(1期生)、
マリア・サンチェスさん
(1期生)、
キミ
コ・サトウさん
(1期生)
の皆さんです。
6
ハブキ学長を中心に左側が旧役員、右側が新役員(本年5月)
SUA Campus Map キャンパス地図
IL
PAC
FC
FH
顕彰銘板の設置場所
FC
平和の噴水を囲っている
ファウンダーズ・サークル(大理石壁)
FH
ファウンダーズ・ホールの中
IL
PAC
池田図書館回廊壁
(キャンパス・中庭グリーン側)
講堂座席(明春設置予定)
7
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N
O
P
Q
R
S
T
U
V
正門
体育館
ピース・レイク
ファウンダーズ・ホール
講堂
新・教室棟
ポーリング棟
ガンジー棟
イケダ図書館
学生センター
サンライズ寮
アベオナ寮
オーロラ寮
ホライズン寮
ソムナス寮
サンセット寮
オーモジャ寮
ミニットマン寮
同窓センター
レセプション・センター
ゲスト・ハウス
自然公園
SUA FOUNDERS
アメリカ創価大学ニュースレター
号外ニュース
アメリカ創価大学(SUA)が
全米大学評価でランキング入り
―――「ニューズウィーク社」発行大学ガイド―――
この程、2010年秋の大学ランキングを特集した9月13日発売の「ニューズウィーク」特別号におい
て、SUAが4つの部門で紹介されました。
このランキングは大学の受験生やその保護者の立場から、教育環境や実績を考慮して作成された
もので、全米の4年制大学約3000校が調査対象となっています。
今回発表のあったランキングは全部で12部門。それぞれ上位25大学が紹介されており、SUAは以
下の4部門でランキングされました。
●
最も多様性ある大学..................................................... 12位
● 良い教育と良い気候を備えた大学............................. 16位
●
最も望ましい大学(都市郊外の大学部門)................ 20位
●
最も望ましい大学(小規模の大学部門).................... 24位
「最も多様性ある大学」は、学生の人種や出身国などの多様性に溢れた大学を考慮。
また「最も望
ましい大学」は、学生の学業水準や入学の難易度を基準に選考され、それを更に立地条件や学生
の規模に応じて6部門に分類しています。
開学間もないSUAが、歴史ある名門校に並び今回このような形で選出された背景には、教職員・学
生の取り組みと共に、開学以来、温かく見守り続けてくださった寄付者・支援者の皆様のご支援に
あることを痛感しております。改めて心より御礼申し上げます。
創価教育80周年の佳節と共に、SUA開学10年目の意義深き節目に、今回このような評価を得たこ
とに深い喜びを感じると共に、更なる大学発展に向けて一層の努力を期して参る決意です。
なお同ランキングはニューズウィーク社の以下のサイトからもご覧いただくことができます。
http://education.newsweek.com/choosing-a-school/college-rankings.html
2010年9月