Page 1 Page 2 企業名 截金額 (万円) 田本自動車工業余 B040 石油

マスゴミ新聞
される
﹃
減少する法人税﹄
のために
消費税と 法人
税の推移
﹃生贄の消費税﹄
日 本の法人税
は高いのか?
3N
下 グラフ に1 98 9
年か ら の 消費 税 と 法
人税 の 税 収と 税 率 を
示す。
グ ラ フ を見 る と 、
消費 税 が 導入 さ れ た
89 年 と 消費 税 率 が
5% 、 8 %に U P し
た年 に は 逆に 法 人 税
は税 収 ・ 税率 共 に 減
少し て い るこ と が わ
かる 。 ︵ 20 0 6 年
はイ ザ ナ ギ景 気 に よ
り税 収 は 大幅 に U P
して い る が、 2 0 0
7年にはリーマンショッ
クで 大 幅 に減 少 し て
いる。︶
19 8 9 年と 2 0 1
5年 の 税 収を 比 較 す
税率を決め
るのは誰?
る と 、法 人 税は 6 0
つ いて 、 ﹁ ︵経 団 連
% に減 少し ている が 、
と して は ︶ 予定 ど お
消 費 税は 5 00 % も
り 実施 す べ きと い う
UPしている。
立 場に あ る ﹂と 、 今
これ まで政 府は ﹃企
年 の4 月 4 日の 記 者
業 の 国際 的 な競 争 力
会見で述べている。
を 高 める ﹄ とい う 名
で はこの 法人 税の税
経団連 は2 003 年
目 で 法 人 税 を 下 げ て 率はどうやって決まっ の小 泉政 権時 代か ら 、
きた。
てきたのだろうか。
当 時の 会 長 であ る 、
し か し、 こ のグ ラ フ
日 本 経 済 団 体 連 合 奥田碩︵トヨタ社長・
か ら は 法 人 税 を 下 げ 会の 榊原定 征会 長は 、 会 長 歴 任 ︶ が 法 人 税
る た めに 消 費税 を 上 20 1 7年 4 月 に予 の 減税 と そ の穴 埋 め
げ て いる よ うに し か 定さ れ てい る 消 費税 に 対す る 消 費税 の 増
見えない。
率の10%引き上げ
税 を政 府 に 提言 し て
きた。
その 後 も 、経 団 連
の歴代の会長たちは
こ の法 人 税 減税 と 消
費税増税の提言を行っ
て おり 、 そ れが 達 成
されつつある。
恐 ろし いこ とに 奥
田 碩は 2 0 03 年 の
講 演会 ﹃ 活 力と 魅 力
溢 れる 日 本 をめ ざ し
て ﹄に お い て﹁ 消 費
税 率を 2 0 04 年 度
か ら毎 年 1 %ず つ 引
き 上げ 、 同 時に 給 付
水 準の 見 直 しを 行 っ
て いけ ば 、 20 2 5
年 時点 で の 消費 税 率
は 16 % に 抑え ら れ
ま す。 ﹂ と 発言 し て
いるのだ。
消費 税 増 税の 真 の
目 的は 大 企 業を 更 に
有 利に す る こと で は
ないだろうか。
次 ペ ージ よ りこ れ
ら の 問 題の 原 因4 つ
に つ い て説 明 して ゆ
く。
1
6月10日
金曜日
発行所
パ ナ マ文 書 が問 題
に な っ た際 、 日本 の
マ ス メ ディ ア は揃 い
も 揃 っ て﹁ 企 業が こ
の よ う な外 国 にて 租
税 回 避 行動 を とる の
は 、 日 本の 法 人税 が
外 国 に 比べ て 高い か
ら だ 。 ﹂と コ メン ト
していた。
本当 にそ うなの であ
ろうか?
今回のマスゴミ新聞
では政府・マスメディ
が 何 故 パナ マ 文書 に
言及しないのかを
﹁ 日 本 の法 人 税﹂ の
観 点か ら考 えて いき 、
消 費 税 増税 の 是非 に
ついて述べたい。
年度別の消費税と法人税の税収(左軸)と税率(右軸)
10日
平成28年 6月
マスゴミ新聞
第003
業 が 分 かる よ うに 追
加 した 表を 左に 示す 。
こ の 表を 見 ると 不
明 で あ るキ ャ ノン を
除 い て ほと ん どの 献
金 企 業 がパ ナ マ文 書
に 名 前 が載 っ てい る
ことになる。
経 団 連の 献 金す る
目 的 は 1ペ ー ジ目 に
あ っ た よう に 消費 税
増 税 と 法人 税 減税 だ
が 、 あ まり に も露 骨
す ぎ る 。金 で 政治 が
買われているのだ。
消費 税 増 税
は天 下 り 先
への手 土産
つま り 財務 省 は 法人
税を 下 げる こ と で天
下り先の企業への
﹃手 土 産﹄ と し てい
たわけである。
サイト ﹁給料 C
.O
M ﹂ に て ﹃ 財 務 省 の 財務省の
2 0 1 3 年 度 の 天 下 元事務次官が
り 先﹄ を見 てみる と 、 パナマ文書に!
銀 行 はも ち ろん だ が
パ ナ マ文 書 に挙 が っ
驚 く こと に 財 務省
て い る名 前 とし て は の元 事 務次 官 で 増税
﹁ 豊 田通 商 ﹂や ﹁ 三 論者 と して 有 名 な現
菱系列﹂﹁住友系列﹂ 在 は 日 本 政 策 投 資 銀
があった。
行代表取締役副社長
を 務め る 木 下康 司 の
名 前が パ ナ マ文 書 に
個人として検索に引っ
かか る。 消
( 費税8 %
増税時の事務次官 )
特 に木 下氏 のコ メ
ン トは ネ ッ トを 探 し
ても無いようなので
真 偽は 不 明 だが 、 真
実 であ れ ば 財務 省 へ
の 国民 か ら の信 頼 は
地 に落 ち 、 政府 の 責
任も問われるだろう。
2
経団連と
ズブズブ
経団 連会 長の 榊 原
は経 済 財 政諮 問 会 議
︵議 長 = 安倍 晋 三 首
相︶ の 民 間議 員 に 就
任し 、 経 団連 の 政 治
委員 長 を 経て 、 副 会
長も 兼 任 した 中 村 前
事務 総 長 は、 内 閣 官
房参 与 に 任命 さ れ て
おり 、 経 団連 と 自 民
党は ズブ ズブ であ る 。
上が「kinoshita」で
検索した結果。
右写真は木下康司氏
露骨な
政治献金
﹃ 毎日 新 聞 ﹄オ ン ラ
イ ン版 2 0 15 年 1
2 月2 8 日 付に よ る
と、﹁三菱UFJフィ
ナ ンシ ャ ル ・グ ル ー
プ と三 井 住 友F G 、
み ずほ F G の3 メ ガ
バ ンク が 2 8日 ま で
に政 治献 金を 行っ た 。
い ずれ も 自 民党 に 約
2千万円を献金した﹂
という記事がある。
三菱 と 三 井は パ ナ
マ文書に名前が挙がっ
て おり 、 筆 者は 嫌 な
予 感を 覚 え なが ら 、
経 団連 の 献 金額 を 調
べ た。 す る と、 毎 日
新 聞2 0 1 5年 1 2
月 21 日 東京 夕 刊
の 記事 に て 献金 額 上
位のランキングがあっ
た ので そ れ にパ ナ マ
文 書に 名 前 があ る 企
自民党への献金額上位企業・団体
※赤色は経団連会長を出した企業
10日
平成28年 6月
マスゴミ新聞
第003
こ の問 題
の 教訓
る こ と はあ り えな い
と断言できる。
逆に 、スポ ンサ ーで
あ る 大 企業 の ため な
ら 尚 更 、法 人 税の 減
税 と 消 費税 の 増税 を
今 後 は いっ そ う激 し
く 訴え てく るは ずだ 。
感想
3
消 され た
電通 ”
“
筆者近影
優遇される
大企業の低 い
法人税
イギ リスの ガー ディ
ア ン 紙が 東 京五 輪 の
裏 電 通に よ る裏 金 疑
惑を報じた。
と ころ が 国内 の マ
↑電通
大企 業に
お得 な税 制
下表に示す。
ら控除する制度。
この 表を 見ると 実際 ②外国税額控除・・・
の 実 効 税率 に 差異 が 外国 で 払 った 税 金 を
9 . 4 %、 金 額に し 日本 の 決 算申 告 時 に
て 16 80 億円 ある 。 控除できる
③受 取 配 当益 金 不 算
入・ ・ ・ 国内 子 会 社
から の 配 当は 全 額 非
課税 、 他 国内 企 業 か
らの 配 当 は半 分 を 非
課税とする制度
こ れほど 大企 業優 遇
な日 本 。 果た し て こ
れ以 上 法 人税 を 下 げ
る意味はあるのか?
ま た 、 大企 業 に 税
金を 納 め ると い う 意
識はあるのだろうか?
この よう な差異 が発
生 す る 理由 は 様々 な
大 企 業 優遇 税 制が あ
るからだ。
① 試 験 研究 費 税額 控
除・・・
年間 の研 究開発 費の
約 1 割 を法 人 税額 か
※赤枠内が消去された
状態で放送された
スコ ミ がこ の 報 道を
する 際 にガ ー デ ィア
ン紙 が 載せ て い た、
裏金 の 経路 を 示 した 結 局、 こ の ﹁電 通 オ ﹁ 大 企 業は 消 費税 増
左 図 か ら ﹁ 電 通 ﹂ を リンピック裏金問題﹂ 税 を 国 民 に 押 し 付 け
消し ていた ので ある 。 を 全 く 報 道 し な い こ る 一 方 で 自 分 た ち は
マ スメデ ィア の電通 とか らわ かる よう に 、 法 人 税 減 税 に よ り 莫
腐 敗 は も う 後 戻 り で 法 人 税 と 消 費 税 の 問 大な利益を上げる。
きないだろう。
題 につ い て も報 道 す
さら に法人 税の 優遇
制 度 を 利用 し 、徹 底
的 に 納 税額 を 安く す
る。
﹁ 納 税 の義 務 ﹂の 精
神 を 忘 れた 大 企業 を
象 徴 し てい る のが こ
の パ ナ マ文 書 脱税 事
件ではないか。
法人 税を上 げる こと
で 本 当 に企 業 が外 国
に 逃 げ るの な らそ れ
でもよいと思う。
電通はパナマ文書
に名前あり
左 表に 2 0 07 年 か
ら 20 1 3 年ま で の
ト ヨタ 自 動 車納 税 額
と経常利益を示す。
2 00 9年 はリ ー
マ ンシ ョ ッ クの 影 響
で 経常 利 益 が赤 字 の
た め納 税 額 もマ イ ナ
ス にな っ て いる が そ
の後 は回 復し てい る 。
ここ で 2 01 3 年
に 比較 的 近 い2 0 0
7 年の 実 行 税率 を 左
上:トヨタ自動車経常利益と納税額
下:四社の実効税率
10日
平成28年 6月
マスゴミ新聞
第003