ZMP(7316・マザーズ)

IPO
モーニングスター IPO レポート 2016.11.30
IPO銘柄
コード
7316
ZMP(7316・マザーズ)
投資単位
100 株
公開株式数
公募:237.10 万株
売出:628.25 万株(OA129.80 万株)
仮条件(上限 PER)
主幹事証券
760 円~ 1,040 円
SMBC 日興証券
(―)
新規上場日
■ 日程
ブックビルディング
11/30
★
申込期間
12/8
12/12
12/15
12/19
完全自動走行に向け自律移動ロボットテクノロジー事業を展開
■ 事業内容
自律移動ロボットテクノロジー事業を手掛ける。自動車運転の実験用車両の開発など自動運転プラットフォームや、
自動運転技術の他分野への展開、実車実験走行サービス、物流支援ロボットを手掛けている。主力製品は自動運転の実
験用車両などの「カー・ロボティクス・プラットフォーム」と自動運転実験用センサーの「センサ・システム」
。多く
の場合は両製品が組み合わされて使用されている。カスタマイズ&インキュベーションとして、自動運転技術の開発で
培った技術、ノウハウを活用して自動車業界におけるシステムのカスタマイズを行う。ここではソニーモバイルコミュ
ニケーションズと合弁で「エアロセンス」を設立してドローン(小型無人飛行機)事業を展開。キャリロでは、物流業
界の人手不足解決への貢献を目的に荷物の運搬用台車に技術を適用したロボット「キャリロ」を開発、16 年 8 月から
発売している。自律移動ロボットテクノロジー事業の単一セグメント。
■ 特徴
自動車内部のネットワーク規格である CAN 情報を収集する車載器と、CAN 情報を介して自動車の制御を可能とする
ソフトウェア技術を独自に開発。
「カー・ロボティクス・プラットフォーム」などのほか、画像認識技術を用いたステ
レオカメラや単眼カメラも展開。双方を同期させて三角測量の原理で距離を取得できるステレオカメラ
「RoboVision2」
、
情報解析・走行制御技術を用いた自動運転技術開発用コンピューター「IZAC」も手掛け、加えて車載ネットワークデ
ータを取得する車載器の開発、販売、公道などでの走行データを収集する実車実験走行サービスも行っている。
アナリストコメント
■ 定量分析
16 年 12 月期の非連結営業損益は
1 億 7,300 万円の赤字を計画する。
前期実績は 8,400 万円の赤字。研究
開発費負担が重く、赤字幅が拡大す
る見込み。まだ実態を評価する段階
にはない。多くの企業と提携を行っ
ており、各アライアンス案件の進捗
が待たれる。
■ 定性分析
個人投資家を中心に幅広い層か
ら大きな注目を集めるベンチャー。
関連銘柄を巻き込んだ大きな相場
展開となりそうだ。上場承認後に顧
客情報の流出が明らかになるなど、
実態面への不安はあるものの、初値
形成のタイミングでは人気面が上
回りそうだ。
■ 類似企業
予想PER ―
(仮条件上限)
ハーツユナイテッドグループ(3676・東証 1 部)
予想PER23.5倍
JASDAQ)
仮条件の上限で試算した市場から
の吸収金額は約 100 億円。ブック
前に公開株式数が削減された一方、
仮条件価格は目論見書記載の想定発
行価格を下限に上限レンジが広く取
られている。ベンチャーキャピタル
保有株は多く、荷もたれ感は数字以
上となっている。 (小泉健太)
■ 引受証券
ZMP
(7316・マザーズ)
フューチャーベンチャーキャピタル(8462・
■ 需給状況
予想PER ―
SMBC 日興証券、大和証券、JP モルガン証券、みずほ証券、
SBI 証券、マネックス証券、いちよし証券、岡三証券、東海
東京証券、SMBC フレンド証券、岩井コスモ証券、東洋証券、
極東証券、エース証券、エイチ・エス証券
本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資
料に掲載された意見は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、
安全性等について保障するものではありません。著作権、知的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。
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モーニングスター IPO レポート 2016.11.30
ZMP
(7316・マザーズ)
業績・財務指標
売上高
(百万円)
前年比
(%)
経常利益
(百万円)
前年比
(%)
純利益
(百万円)
前年比
(%)
EPS
(円)
1株あたり
年間配当金(円)
14年12月期
(実績)
639
51.3
92
▲ 20.9
83
▲ 20.8
8.3
0.0
15年12月期
(実績)
709
11.0
-58
赤転
-59
赤転
-3.5
0.0
16年12月期(会社予想)
976
37.7
-183
赤拡
-313
赤拡
-8.1
0.0
※ 15 年 11 月に株式分割(1 株→ 2,000 株)を実施。14 年 12 月期の EPS は遡及修正
発行済み
株式総数
(株)
総資産
(百万円)
純資産
(百万円)
資本金
(百万円)
BPS
(円)
自己資本比率
(%)
自己資本当期
純利益率
(%)
14年12月期
16,882
1,074
969
387
-47.4
90.3
11.6
15年12月期
38,792,000
1,317
1,227
545
31.6
93.0
-
※ 14 年 12 月期の BPS は遡及修正
大株主上位(上場前)
氏名または名称
経営陣
所有株式数(株)
所有割合(%)
役職
氏名
1
谷口 恒
9,788,000
22.56
代表取締役社長
2
Intel Capital Corporation
6,400,000
14.75
取締役 管理部長
今西 暢子
3
先端技術産業創造投資事業有限責任
組合
5,600,000
12.91
取締役 営業部長
西村 明浩
4
FVCグロース二号投資事業有限責任
組合
2,400,000
5.53
取締役 技術開発部長
景山 浩二
ジャフコV1-B号投資事業有限責任組
合
取締役 事業統括
乙部 一郎
5
2,170,000
5.00
社外取締役
染宮 秀樹
6
JVCケンウッド
2,000,000
4.61
社外取締役
安武 弘晃
7
日本再興成長戦略第1号投資事業有
限責任組合
1,740,000
4.01
常勤監査役
佐藤 八郎
8
富士エレクトロニクス
1,600,000
3.69
社外監査役
淡輪 敬三
9
小松製作所
1,332,000
3.07
社外監査役
前川 昌之
10
ジャフコV1-A号投資事業有限責任組
合
1,300,000
3.00
本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資
料に掲載された意見は作成日における判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、
安全性等について保障するものではありません。著作権、知的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。
谷口 恒
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モーニングスターIPOレポートの読み方
特 徴
モーニングスター IPO(※ 1)レポートでは、日本国内の取引所
※ 1 IPO(Initial Public Offering)
:新規株式公開。
に新たに上場する銘柄を取り上げ、モーニングスターが位置
※ 2ブックビルディング:引受証券会社が機関投資家などの意見をもとに決定した仮条件を投資
家に提示し、投資家の需要がどの程度あるかを把握することによって、マーケットの動向に即
する中立的な第三者としての立場から IPO に関する情報を提
供いたします。ブックビルディング
した公開価格を決定する方法。一般的に需要積み上げ方式と呼ばれる。
が始まる前にレポー
(※ 2)
トを提供することにより、IPO への参加を検討している投資
家にとって有用な情報となるでしょう。モーニングスター
IPO レポートには、企業名・コード・公開株式数など基本情
報やブックビルディング期間・申込期間など IPO 日程のほか、
モーニングスターの担当アナリストによるコメントを掲載い
たします。
項目説明
■ 事業内容
新規上場する企業の事業概略を解説します。主要製品や
サービスのほか、セグメント別の売上高構成比率などを記載。
新規上場時の事業の状況や、先行きの見通しなども交えて分
かり易くお伝えいたします。
■ 定性分析
新規上場銘柄が持つ事業の特性や事業環境、セクター動
向などを踏まえ、定性的な評価をするほか、足元の株式市場
の状況などを考慮して、マーケットから見た新規上場銘柄に
対する見方なども掲載します。
■ 特徴
新規上場企業の設立経緯から現在の事業環境、ビジネス
モデルや事業の強み、顧客動向、業績内容、海外展開、経営
陣など様々な観点から特筆すべきエッセンスのみを抽出し、
掲載いたします。
■ 需給状況
公募・売り出しの株数と仮条件をふまえ、市場からの吸収
金額を試算するほか、足元の新興市場の動向、類似企業の
株価推移、ベンチャーキャピタルによる保有株放出の可能性
なども考慮し、上場初日の需給状況を予想いたします。
■ 定量分析
新規上場時に開示される前期、前々期の業績実績と今期の
会社計画を用い、業績の成長性や収益性、財務安定性の面
から新規上場銘柄を分析いたします。
■ 類似企業
新規上場企業と同じ業種に属する競合他社や類似企業を
取り上げて PER を併記いたします。PER の水準は初値の参考
指標として有効です。
本資料は投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的とするものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本資料に掲載された意見は作成日に
おける判断であり、予告なしに変更される場合があります。本資料に掲載された意見・データは、当社が信頼できると判断したデータ等により作成いたしましたが、その正確性、安全性等について保障するものではありません。著作権、知
的所有権等一切の権利はモーニングスター株式会社並びに Morningstar.Inc に帰属しますので、許可なく複製、転写、引用等を行うことを禁じます。