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全員協議会資料その1
平成28年11月22日
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)
茅 ヶ 崎 市 歯 及 び 口 腔 の
健 康 づ く り 推 進 計 画
素案
目
第Ⅰ部
次
健康増進計画(後期)
第1章 計画の策定にあたって
1
2
3
計画策定の趣旨と背景 ······························ 2
計画の性格と位置づけ ······························ 6
計画の期間 ········································ 8
第2章 計画の基本的な考え方
1
2
3
4
前期計画における分野別成果目標の達成状況 ·········· 9
後期計画の策定へ向けて ··························· 17
基本目標 ········································· 18
基本的視点 ······································· 19
第3章 施策の展開
1
分野ごとの取り組み ······························· 20
分野1
分野2
分野3
分野4
分野5
分野6
分野7
2
栄養・食生活 ····································
身体活動・運動 ··································
休養・こころの健康づくり ························
たばこ ··········································
アルコール ······································
歯の健康 ········································
健康管理 ········································
健康増進計画(後期)
20
23
26
28
30
32
33
成果目標一覧 ··············· 36
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)
・
茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくり推進計画の構成について
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)は、栄養・食生活、身体活動・運動、休養・こころの健康づく
り、たばこ、アルコール、歯の健康、健康管理の7つの分野でめざす姿を掲げ、市民と健康づく
りの取り組みを協働※で推進する計画です。茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくり推進計画は、茅ヶ崎
市健康増進計画(後期)の歯の健康分野と密接にかかわるものであり、歯及び口腔の健康づくり
は全身疾患等にもつながることから、効果的な健康づくりを推進するため、2つの計画を一体的
に策定するものです。
そのため、第Ⅰ部を「健康増進計画(後期)」、第Ⅱ部を「歯及び口腔の健康づくり推進計画」
とし、第Ⅲ部は2つの計画を効果的かつ一体的に推進する「計画の推進」としています。
本文中の※印には、資料編に用語解説があります。
第Ⅱ部
歯及び口腔の健康づくり推進計画
第1章 計画の策定にあたって
1
2
3
計画策定の趣旨と理念 ····························· 38
計画の位置づけ ··································· 40
計画の期間 ······································· 40
第2章 計画の基本的な考え方
1
2
3
現状と課題 ······································· 41
基本目標 ········································· 49
基本的視点 ······································· 50
第3章 施策の展開
1
分野ごとの取り組み ······························· 51
分野1 8020運動の普及 ······························
分野2 乳幼児期から高年期までの
歯及び口腔の健康づくりの推進 ····················
分野3 口腔に発生するがん等の対策 ······················
分野4 歯科検診又は歯科医療を受けることが困難な人に係る
歯及び口腔の健康づくりの推進 ····················
分野5 歯及び口腔の健康づくりの推進に携わる
ボランティアの育成 ······························
分野6 歯及び口腔の健康づくりの推進に向けた体制整備 ····
2
第Ⅲ部
歯及び口腔の健康づくり推進計画
51
53
54
55
56
58
成果目標一覧 ····· 60
計画の推進
第1章 3つの優先施策
1
2
3
活動的なライフスタイルの推進による健康づくり ····· 62
ライフステージに合わせた生活習慣病の重症化予防の
視点を加えた健康づくり ··························· 63
歯の健康を通した生活の質を高める健康づくり ······· 63
第2章 推進体制と評価
1
2
推進体制 ········································· 67
計画の評価 ······································· 68
1
2
3
4
市民の健康状態(人口構成と保健統計) ············· 74
市民の健康意識(アンケート結果) ················· 83
アンケートの概要 ································ 103
用語解説 ········································ 104
資料編
第Ⅰ部 健康増進計画(後期)
1
第Ⅰ部
健康増進計画(後期)
第1章 計画の策定にあたって
1
計画策定の趣旨と背景
(1)計画策定の趣旨と理念
楽しみと生きがいを持って自分らしく生活していくためには、すべての世代にお
いて健康であることが、重要な要素となります。
健康増進は、1946 年にWHO(世界保健機関)が提唱した「健康とは単に病気で
ない、虚弱でないというのみならず、身体的、精神的そして社会的に完全に良好な
状態を指す」という定義から出発しています。
現在、日本では食や衛生環境を始めとした社会生活の向上、感染症や生活習慣病
に対する医療技術の進歩、健康保険制度等により、平均寿命と健康寿命(健康で活
動的に暮らせる期間)※は、いずれも世界のトップ水準となり、女性は2人に1人、
男性は4人に1人近くの方が、90 歳以上まで生きる人生 90 年時代となりました。
個人としてまた社会としても、この長寿の恩恵を最大限に生かすため、これまで
の健康の定義に加え、病気や高齢になっても、介助や介護が必要になっても、すべ
ての市民が、笑顔で暮らし続けるための、健康づくりが求められています。
そのためには、市民一人ひとりがそれぞれのライフステージ※に応じて、自分の健
康状態を自覚し、食事や運動等の健康的な生活習慣を実践し、それぞれの将来へ向
けてのライフプランを持ち、楽しみと生きがいのある自分らしい生活をすることが
大切です。そして、社会全体としてもこのような、個人の主体的な健康づくりを支
援していくヘルスプロモーション※の考え方がこれまで以上に必要となっています。
茅ヶ崎市健康増進計画前期計画の基本理念である「生涯にわたり笑顔が輝くまち
~自分でつくり、地域が支える健康づくり~」は普遍的な考え方であり、後期計画
においても引き続きこれを基本理念として、総合的かつ効果的に市民の健康づくり
を推進します。
基本理念
2
(2)計画策定の背景
ア 国の取り組み
国は、急速な高齢化や生活習慣の変化による、がん、虚血性心疾患、脳血管疾患、
糖尿病等の生活習慣病※の増加に対応するため、平成 12 年3月「21 世紀における国
民健康づくり運動(健康日本21)
」を開始しました。
また、平成 16 年5月、生活習慣病対策の推進と介護予防の推進を柱とする「健康
フロンティア戦略」
、平成 19 年4月には「新健康フロンティア戦略」が策定されま
した。さらに「食育基本法」
(平成 17 年6月)、
「自殺対策基本法」
(平成 18 年6月)
、
「がん対策基本法」
(平成 18 年6月)が成立するとともに、平成 20 年4月から、医
療保険者に対し「特定健康診査・特定保健指導※」を実施することが義務づけられ、
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)※に着目した生活習慣病対策の推進を
図ることとしました。
平成 23 年3月には「健康日本21」の最終評価が行われ、
「健康寿命※の延伸と健
康格差の縮小」
「生活習慣病の重症化予防」「社会全体として相互に支え合いながら
健康を守る環境の整備」を新たに盛り込み「健康日本21(第二次)」として、「国
民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」を平成 24 年7月に告示
しました。
平成 23 年8月には「歯科口腔保健の推進に関する法律※」が成立し、平成 24 年7
月には「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」を策定しました。
平成 25 年6月には「日本再興戦略」「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方
針)」、平成 26 年7月には「健康・医療戦略」を閣議決定し、これらを踏まえ、デー
タヘルス(保健事業実施)計画の推進をめざすこととしました。
イ 神奈川県の取り組み
平成 13 年2月、21 世紀の神奈川県を明るい長寿社会にすることをめざす計画と
して「かながわ健康プラン21」を策定しました。
平成 20 年3月には、
「神奈川県がん克服条例」を制定し、同時期に、神奈川県食
育推進計画「食みらいかながわプラン」策定、平成 23 年3月には「神奈川県歯及び
口腔の健康づくり推進条例」制定、平成 25 年3月には「神奈川県歯及び口腔の健康
づくり推進計画」を策定しました。
また、平成 25 年3月「かながわ健康プラン21(第2次)
」を策定し、
“いのちが
輝き、誰もが元気で長生きできる神奈川”を実現させるため、
“健康寿命”延伸、健
康格差縮小、誰もが健康でいきいきと自分らしい生活を送れることをめざし、健康
づくり運動を進めています。さらに同年、
「第2次神奈川県食育推進計画(食みらい
かながわプラン 2013)
」
「神奈川県がん対策推進計画」を策定しました。また、“最
先端医療・最新技術の追求”と“未病を改善する”という2つのアプローチを融合
することにより、
“新たな市場・産業の創出”と“健康寿命日本一”をめざす“ヘル
スケア・ニューフロンティア”の取り組みを推進しています。
3
ウ 茅ヶ崎市の取り組み
茅ヶ崎市では「新総合計画後期基本計画(平成 13 年度~平成 22 年度)
」の施策の
体系(基本目標)の一つである“いたわりと生きがいのある健康で安全なまち”の
“健康な人づくり、体力づくり”に基づき、自分の健康は自分で守り管理するとい
う市民の健康意識の高揚を図るため、健康教育や健康相談、健康診査等を実施して
きました。
平成 20 年度には「茅ヶ崎市食育推進計画」を策定し、食からの健康づくりをはじ
め、食に関する幅広い事業を実施しています。平成 22 年度には一人でも多くの市民
がスポーツに親しみ、健康で豊かな生活を送ることができるよう、いつでも、どこ
でも、だれもが気軽にスポーツ、健康づくりができる環境の整備に向けた取り組み
を示す「茅ヶ崎市スポーツ振興基本計画」を策定しました。
平成 23 年3月には「茅ヶ崎市総合計画(平成 23 年度~平成 32 年度)
」を策定し、
急速な少子高齢化への対応として、豊かな長寿社会に向けたまちづくりへの取り組
みや生涯を通じた健康づくりを推進しています。
平成 26 年3月には「第2次茅ヶ崎市食育推進計画」を策定し、4月には、歯と口
腔の健康づくりに関する施策を総合的かつ計画的に進め、市民の健康を保持増進す
るため、
「茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に関する条例」を制定しました。
また、平成 27 年2月には、
「豊かな長寿社会に向けたまちづくり基本方針」にお
いて“子どもを産み育てやすく 子育て層が住みやすいまち”、
“高齢者が生きがいを
持って活躍できるまち”
、
“健やかな生活を営み住み続けることができるまち”の3
つの施策の柱と、それらを支える基盤として“ソーシャルキャピタル(社会関係資
本:人々のきずな、支え合い)※の強化、醸成”を施策の柱として掲げ、これらの施
策の柱間の連携を図りながら取り組みの推進を図っています。
平成 28 年3月には「茅ヶ崎市国民健康保険データヘルス計画※」、「茅ヶ崎市スポ
ーツ振興基本計画(改訂版)
」を策定しました。
平成 29 年4月、保健所政令市へ移行し、
「茅ヶ崎市保健所」を設置します。
「茅ヶ
崎市総合計画」の基本理念の一つである“いきいきと暮らす
ふれあいのある
地域
づくり”の実現に向け、これまで、県保健福祉事務所と市がそれぞれ実施してきた保
健衛生サービスを一体的に運営していくことにより、市民のライフステージ※に応じ
た切れ目のない総合的なサービスを提供することなどをめざしています。
4
■
健康づくりに関する主な取り組み ■
年月
主な取り組み
平成 12 年3月
「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」 国
の策定
平成 13 年2月
「かながわ健康プラン21」の策定
県
平成 14 年7月
「健康増進法※」の成立
国
平成 16 年5月
「健康フロンティア戦略」の策定
国
平成 17 年6月
「食育基本法」の成立
国
平成 18 年6月
「自殺対策基本法」の成立
国
「がん対策基本法」の成立
国
平成 19 年4月
「新健康フロンティア戦略」の策定
国
平成 20 年4月
「特定健康診査・特定保健指導※」の実施
市
「茅ヶ崎市食育推進計画」の策定
市
「茅ヶ崎市スポーツ振興基本計画」の策定
市
「神奈川県歯及び口腔の健康づくり推進条例」の制定
県
12 月
平成 23 年3月
8月
※
「歯科口腔保健の推進に関する法律 」の成立
国
平成 24 年7月
「健康日本21(第二次)
」の策定
国
平成 25 年3月
「かながわ健康プラン21(第2次)」の策定
県
「神奈川県歯及び口腔の健康づくり推進計画」の策定
県
「第2次茅ヶ崎市食育推進計画」の策定
市
「茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に関する条例」
市
平成 26 年3月
4月
の制定
平成 27 年2月
「豊かな長寿社会に向けたまちづくり基本方針」の策定
市
平成 28 年3月
「茅ヶ崎市国民健康保険データヘルス計画※」の策定
市
「茅ヶ崎市スポーツ振興基本計画(改訂版)
」の策定
市
「茅ヶ崎市保健所」設置
市
平成 29 年4月
5
2
計画の性格と位置づけ
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)は、健康増進法※第8条第2項に規定される「市町
村健康増進計画」として位置づけます。
また、国の第4次国民健康づくり対策としての「健康日本21(第二次)
」や神奈
川県民健康づくり運動の「かながわ健康プラン21(第2次)
」を踏まえるとともに、
「茅ヶ崎市総合計画(平成 23 年度~平成 32 年度)」の基本理念の一つ「いきいきと
暮らす ふれあいのある 地域づくり」の実現のための個別計画として位置づけ、他
の関連計画との整合性を図るものとします。
■
計画の位置づけ ■
茅ヶ崎市
神奈川県
国
かながわ健康
プラン21
(第2次)
健康増進法
健康日本21
(第二次)
神奈川県歯及び
口腔の健康づくり
推進条例
歯科口腔保健の
推進に関する法律
食みらいかながわ
プラン2013
食育基本法
神奈川県がん克服
条例
がん対策基本法
茅ヶ崎市総合計画
<茅ヶ崎市の関連計画等>
*第2次茅ヶ崎市食育推進計画
*豊かな長寿社会に向けたまちづ
くり基本方針
*茅ヶ崎市スポーツ振興基本計画
(改訂版)
*第3期茅ヶ崎市地域福祉計画
*茅ヶ崎市子ども・子育て支援
事業計画
*第6期茅ヶ崎市高齢者福祉
計画・介護保険事業計画
*第4期茅ヶ崎市障害者保健福祉
計画
*茅ヶ崎市国民健康保険データヘ
ルス計画
*茅ヶ崎市教育基本計画
自殺対策基本法
6
茅ヶ崎市では、
「茅ヶ崎市子ども・子育て支援事業計画」や「第6期茅ヶ崎市高齢
者福祉計画・介護保険事業計画」において、それぞれのライフステージ※における健
康づくり等の施策が策定されています。また、
「豊かな長寿社会へ向けたまちづくり
基本方針」において、寿命の延伸に伴い増えた人生の時間をできるだけ健康で生活
の質を確保しながら過ごすことができる社会の将来像と施策を示すとともに、人生
90 年時代において、早い時期から高年期を含めたライフデザインを考える必要があ
るとしています。
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)は、前期計画での働き盛りの世代を中心とした健
康づくりを継続しつつ、人生 90 年時代と、更なる高齢社会へ対応するため、地域の
担い手でもあるセカンドライフ※の準備・入り口の時期を含め、関連計画とあわせて
健康づくりを推進します。
■ ライフステージと関連計画等 ■
豊かな長寿社会に向けたまちづくり基本方針
豊かな長寿社会の将来像
元気で、自分らしく、生涯暮らせるまち 湘南 茅ヶ崎
第2次茅ヶ崎市食育推進計画
茅 ヶ崎 市 国 民 健 康 保 険 データヘルス計 画
茅ヶ崎市スポーツ振興基 本計 画(改訂版)
第4期茅 ヶ崎 市 障 害 者 保 健 福 祉 計 画
第3期茅ヶ崎市地域福祉計画
茅ヶ崎市教育基本計画
茅ヶ崎市健康増進計画
茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくり推進計画
茅ヶ崎市子ども・
子育て支援事業計画
子ども
働き盛り世代
ライフステージ
乳幼児期
学齢期
18 歳
青少年期
40 歳
壮年期
セカンドライフ準備・
入り口世代
50 歳
中年期
65 歳
第6期
茅ヶ崎市高齢者福祉計画
・介護保険事業計画
セカンド
ライフ
高齢者
75 歳
高年期
「豊かな長寿社会へ向けたまちづくり基本方針」では、早い時期から高年期を含
めたライフデザインを考える必要があるとしていますが、個人がどう生きていくか
はそれぞれの価値観によるものであるともしています。そのため、セカンドライフ
へ移行する時期を年齢では示していません。
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)では、仕事や子育ての一段落後の人生であるセカン
ドライフの充実に向け、定年退職前などセカンドライフを意識した取り組みを行う
ことが重要な世代をセカンドライフ準備・入り口世代と設定します。
7
3
計画の期間
この計画は、平成 25 年度を初年度とする茅ヶ崎市健康増進計画の後期計画であり、
平成 29 年度から平成 32 年度までを計画期間とします。平成 32 年度には最終評価を
行い、その後の健康づくりの取り組みに反映します。
平成 25
年度
平成 26
年度
平成 27
年度
平成 28
年度
平成 29
年度
平成 30
年度
平成 31
年度
中間評価
平成 32
年度
最終評価
茅ヶ崎市健康増進計画
茅ヶ崎市健康増進計画
(前期)
(後期)
茅ヶ崎市総合計画
8
第2章 計画の基本的な考え方
1
前期計画における分野別成果目標の達成状況
(1)大目標の達成状況と課題
基本理念を「生涯にわたり笑顔が輝くまち~自分でつくり、地域が支える健康づ
くり~」として、市民の健康の保持増進の達成状況を図るための大目標には、
「健康
づくりに関心がある人」
「健康づくりを実践している人」及び「健康事業への参加者
数」の増加を設定しました。
健康づくりに関心がある人は、20 歳代、40 歳代で、平成 23 年度市政アンケート
調査に比べ減少し、30 歳代、50 歳代については増加しています。一方、健康づくり
を実践している人は全ての年代で大幅に増加しています。
市が行う健康増進事業への参加者数については、平成 27 年度には、1,656 名とな
りました。
国の「健康日本21」の評価においては、健康寿命※は、延伸傾向となっています
が、社会経済状況等の違いによる健康格差を縮小することが課題とされています。
また、65 歳未満での循環器疾患死亡には、喫煙、高血圧及び糖尿病が強く関連して
いるとされ、一次予防とあわせ、生活習慣病※の重症化予防の推進についても後期計
画での課題となります。
評価:中間目標値達成
成
果
目
標
全
体
20 歳代
健康づくりに関心
30 歳代
がある*1
40 歳代
50 歳代
大
全
体
目
標
20 歳代
健康づくりを実践し
30 歳代
ている*1
40 歳代
50 歳代
健康増進事業への参加者数*2
A、前期計画現状値より改善
B、前期計画現状値より悪化
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
87.1%
79.5%
86.7%
87.2%
88.4%
75.9%
63.0%
69.1%
66.0%
78.9%
1,371 人
89%
―
75.9%
87.5%
84.8%
88.9%
―
91.3%
93.0%
90.2%
95.0%
1,656 人
―
(C)
(B)
(C)
(B)
―
(A)
(A)
(A)
(A)
A
77%
1,600 人
前期計画
最終目標値
(H32)
91%
79%
1,700 人
*1 前期計画現状値は、市政アンケート調査(平成 23 年度)
、中間結果値は、健康づくりに関するアンケ
ート調査(平成 27 年度)より。調査対象年齢が異なり、全体での比較・評価ができないため、中間目
標値・評価は-と記載。対応している 20~50 歳代で年代別に比較し、全体での中間目標値に対する達
成状況を参考評価として( )で記載
*2 前期計画現状値は、平成 23 年度健康増進事業参加者延べ数より。健康増進事業はスポーツ健康課が
実施する講演会や講座等
9
C
(2)分野別の達成状況と課題
【分野1】栄養・食生活
「正しい食情報の選択ができ、バランスの良い食事をしている」をめざす姿とし
て、栄養に関する正しい知識の普及、望ましい食生活の推進に取り組みました。
成果目標として、
「朝食を必ずとる」30 歳代男性の割合と、
「外食等における栄養
成分表示を参考にする」男性の割合を設定しました。
平成 24 年度に実施の食育に関する調査では、朝食の摂取状況には、改善が見られ
られるものの、目標である 70%には届かず、中間評価アンケートでは、外食等で栄
養成分表示を参考にしている男性の割合も増加の傾向にありますが、目標には届い
ていません。
国の「健康日本21」の評価においては、メタボリックシンドローム※の認知度は
高まっているものの、朝食の摂取など行動レベルの変容には至らなかったこと、20
歳代から 30 歳代での肥満の増加などが報告されています。
栄養・食生活については、乳幼児期からの健康的な食習慣の確立、若い女性のや
せ増加への対応、壮年期での生活習慣病※予防、高年期での低栄養への対応等、ライ
フステージ※に応じた取り組みが今後も求められています。また、
「健康日本21(第
二次)」において目標が定められている主食・主菜・副菜を組み合わせた食事により、
野菜摂取量を増加させることや、給食施設、病院、高齢者施設での食の更なる充実
などが後期計画の課題となります。
評価:中間目標値達成
成
果
目
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
83.9%
86%
83.5%
C
88%
56.3%
70%
69.0%
B
85%
体
53.0%
56%
60.4%
A
60%
性
37.7%
45%
42.5%
B
53%
標
体
朝食を摂取し 全
*1
ている
男性 30 歳代
栄養・ 外食等におけ
食生活 る栄養成分表 全
示を活用して
男
いる
A、前期計画現状値より改善
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
*1 前期計画現状値は、食育に関する調査(平成 19 年度)
、中間結果は食育に関する調査(平成 24 年度)
より
10
【分野2】身体活動・運動
「自分に合った身体活動・運動を習慣化している」をめざす姿として、日常生活
の中で、運動の方法や機会を見つけ、習慣化できるよう取り組みました。
成果目標としては、
「週1日 30 分以上の運動習慣」がある 20 歳代から 40 歳代の
男女についてと、
「1日の歩数が 3,000 歩以上」を設定しました。
中間評価アンケートでは、いずれの年代でも「週1日 30 分以上の運動習慣」のあ
る割合は低くなり、特に 30 歳代女性の運動習慣の低下が大きくなっています。また、
運動不足の理由としては、
「忙しさ、仕事等での疲れ」に続いて、
「きっかけがない」
ことが多くなっています(P88 表 6)
。
「1日の歩数 3,000 歩以上」については目標を達成(P89 図 19)していますが、
日常の身体活動量の指標である歩数については、生活習慣病※予防に加え、社会生活
機能の維持向上、生活を楽しむという観点からも、より高いレベルをめざす必要が
あります。
国の「健康日本21」の評価において、運動の重要性は理解されていても、定期
的な運動習慣に結びつかないことが報告されています。しかし、高齢者については
外出に積極的な態度を持つ人、何らかの地域活動を実施している人の割合が、増加
していることも報告されています。
茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)では、地域活動に参加するよう心が
けている人は、介護予防事業へ参加意向の割合が高く(P92 図 23)、地域活動への参
加が健康づくりへの積極性とも関わっていると考えられます。参加したい介護予防
事業については、運動、調理実習等が望まれています(P93 図 24)
。
身体活動・運動は生活習慣病予防だけでなく、虚弱予防にもつながります。更な
る高齢社会への対応するためには、実際に身体活動・運動を行動に移すことが容易
となるよう、地域づくりの視点を取り入れた環境整備や普及啓発を進めることが後
期計画の課題となります。
評価:中間目標値達成
A、前期計画現状値より改善
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
男性 20 歳代
36.0%
43%
35.2%
C
50%
男性 30 歳代
49.3%
51%
32.3%
C
54%
週 1 日 30 分 男性 40 歳代
身体活動 以上の運動
女性 20 歳代
・運動
女性 30 歳代
42.8%
47%
36.9%
C
50%
35.6%
42%
26.7%
C
50%
34.7%
42%
16.8%
C
50%
女性 40 歳代
40.0%
44%
31.3%
C
50%
1日の歩数 3,000 歩以上
46.4%
48%
54.1%
A
51%
成
果
目
標
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
11
【分野3】休養・こころの健康づくり
「毎日すっきり目覚めることができる」、「ストレスと上手に付き合い、解消がで
きる」をめざす姿として、十分な睡眠のとり方やストレス解消法等、自分なりにこ
ころと体のバランスがとれるような知識の普及などに努めました。
成果目標としては、
「目覚めたときの疲労感がとれている」20 歳代から 40 歳代の
男性の割合と、
「悩みを相談できる人がいる」40 歳代から 50 歳代の男性の割合を設
定しました。
中間評価アンケートでは、目覚めたときに疲労感を感じる人が多くなっています。
平成 21 年度アンケートに比べ、睡眠時間が、7時間未満の割合も高くなり、全体と
して睡眠時間が短くなっています(P91 図 21)
。一方、悩みを相談できる人がいる
という回答は増えています。しかし、相談相手で最も多い回答が 20 歳代以外は家族
であり、今後の更なる高齢化に対応するためには、家族以外の地域での支えが得ら
れるよう取り組む必要もあります。
国の「健康日本21」の評価においては、働く世代のストレス対策、うつ病対策、
自殺対策の重要性や休養のあり方の再検討が課題とされています。ストレス、うつ
病、自殺、様々な依存症等、個々の問題への理解を広げるとともに、生きがいや楽
しみなど生活の質を高めるため、若い世代から働き方を含めた生活全体の見直しを
働きかける必要があります。
また、地域活動に参加している人に比べ、参加していない人は、悩みやストレス
を感じることが多く(P89 図 20)、地域活動はこころの健康とも密接に関係してい
ることが考えられます。しかし、一般高齢者実態調査では、趣味やレクリエーショ
ン等の活動へ参加しない理由として、60 歳代については人間関係が面倒という回答
が多く(P94 図 25)
、働き盛りからセカンドライフ※へスムーズに移行し、地域で活
躍できるよう、早い時期から地域活動への関心と理解を促すとともに、受け皿とな
る地域活動の強化・充実を図る取り組みも後期計画の課題となります。
評価:中間目標値達成
成
果
目
目覚めたと
きに疲労感
休養・ がとれてい
こころの る
健康
づくり 悩みを相談
できる人が
いる
A、前期計画現状値より改善
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
体
74.7%
76%
72.2%
C
78%
男性 20 歳代
62.5%
67%
63.8%
B
72%
男性 30 歳代
65.9%
69%
62.0%
C
72%
男性 40 歳代
68.6%
72%
62.4%
C
75%
全
体
88.3%
90%
90.0%
A
92%
男性 40 歳代
75.0%
78%
86.0%
A
82%
男性 50 歳代
77.2%
81%
86.9%
A
84%
標
全
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
12
【分野4】たばこ
「たばこの害を自覚して禁煙・節煙・分煙※をしている」をめざす姿として、たば
こが健康に及ぼす影響について学ぶ場を提供し、禁煙を希望する人への支援に取り
組みました。
成果目標としている「たばこを吸わない人の割合」は 83.1%(P95 図 26)と中
間目標値を達成しています。中間評価アンケートの結果、喫煙者のうち、喫煙をや
めたいと答えた人は 29.8%、喫煙本数を減らしたいと答えた人は 35.3%(P95 図
27)と多い結果となっていることから、今後も禁煙を希望する人への支援が重要と
なります。
また、喫煙はがん、循環器疾患、低出生体重児の増加、COPD(慢性閉塞性肺
疾患)※等、様々な疾患の危険因子となることが明らかとなっていますが、中間評価
アンケートで喫煙と疾患との関連性についての認知度を調査したところ、がんとの
関連性は 90.7%、循環器疾患との関連性は 58.7%、流早死産や低出生体重児の増加
との関連性は 60.2%(P96 図 28)と高い割合であるのに対し、COPDという言
葉を聞いたことがある人は 22.5%、言葉の意味も知っている人は 16.5%(P96 図
29)と低い結果となりました。
健康日本21(第二次)では、今後死亡原因として急速に増加する可能性のある
COPDへの対策が健康寿命※の延伸を図る上で重要としており、平成 34 年までに
80%の認知度をめざしています。COPDの認知度向上への取り組みが後期計画の
課題となります。
評価:中間目標値達成
成
たばこ
果
目
標
たばこを吸わない
A、前期計画現状値より改善
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
76.1%
79%
83.1%
A
83%
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
13
【分野5】アルコール
「節度のある飲酒を理解し、実行している」をめざす姿として、アルコールに関
する正しい知識の普及に取り組みました。
成果目標である「毎日お酒を飲んでいる」人の割合は、全体として 16.8%、男性
では 27.0%でした。男性では中間目標値を達成し、全体としては中間目標には満た
なかったものの、減少傾向が見られました。
健康日本21(第二次)では、新たに、「生活習慣病※の発症リスクを高める量の
飲酒をしている者を減少させること」を重視しており、1日あたりの純アルコール
摂取量が男性で 40g以上、女性で 20g以上の人の割合の減少を目標としています。
飲酒量とがん、高血圧、脂質異常症等、多くの生活習慣病の発症には関係性があるこ
とが知られており、健康日本21で示された目標値を上回る飲酒をしている人は生活習
慣病の発症リスクが高くなることが明らかとなっています。
中間評価アンケート結果では、生活習慣病の発症リスクを高める量の飲酒(1日
あたりの純アルコール摂取量が男性で 40g以上、女性で 20g以上)をしている人は、
男性で 20.8%、女性で 14.1%(P97 図 31)という結果となりました。
生活習慣病の発症リスクを高める量の飲酒をする人を減らす取り組みが後期計画
の課題となります。
評価:中間目標値達成
成
アルコール
果
目
A、前期計画現状値より改善
標
毎日お酒を
飲んでいる
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
全
体
17.9%
16%
16.8%
B
15%
男
性
29.2%
27%
27.0%
A
24%
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
14
【分野6】歯の健康
「生涯自分の歯で食事や会話を楽しむことができる」をめざす姿として、歯を失
う原因となるむし歯及び歯周病※の予防について、正しい知識の普及と健康診査の受
診勧奨を推進しました。
成果目標は、
「歯科健診の受診状況」「歯の本数が 20 本以上である人の割合」「補
助具*を使用して歯のケアをしている人の割合」の3点を設定しました。
中間評価アンケート結果において、歯科健診の受診状況は目標を達成しましたが、
歯科健診を「ほとんど受けていない」人は 43.9%(P98 図 32)であり、依然とし
て高い割合となっています。
歯の本数が 20 本以上ある人の割合については、男性では目標を達成しましたが、
女性については、改善しているものの、50 歳代、60 歳~64 歳のいずれも、中間目
標には届きませんでした(P98 図 33)
。
補助具を使用して歯のケアをしている人は、全体では、63.6%から 70.1%(P99
図 34)と増加し成果目標を達成しています。しかし、20 歳代においては、45.6%(P99
図 34)と低くなっており、若い世代が、歯と口腔の健康に関心をもち、その後も、
口腔ケアを続けるよう、働きかけることが課題です。
はちまるにいまる
今後も8020運動※を推進するとともに、健康診査の受診勧奨を推進していくこ
とが後期計画の課題となります。
評価:中間目標値達成
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
25.6%
26%
32.2%
A
28%
男性 50 歳代
81.3%
85%
87.7%
A
89%
男性 60~64 歳
71.7%
75%
75.7%
A
78%
女性 50 歳代
86.6%
90%
88.1%
B
95%
女性 60~64 歳
73.4%
77%
74.7%
B
80%
補助具を使用して歯のケア
をしている
63.6%
66%
70.1%
A
70%
成
果
目
標
歯科健診の受診状況
歯の
健康
A、前期計画現状値より改善
歯の本数
20 本以上
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
*補助具・・・デンタルフロス※・糸(付)ようじ、歯間ブラシ、歯間刺激子、水流式口腔洗浄器、普通のつ
まようじ
15
【分野7】健康管理
「病気に対する知識を身につけ、定期的に健康診査等を受けている」をめざす姿
として、健康診査等を受けることの重要性を普及啓発するとともに、各種感染症に
対する基本的な予防方法や情報提供に取り組みました。
成果目標は、
「健康診査の受診状況」「がん検診の受診状況」を設定しています。
中間評価アンケートでは、
健康診査を定期的に受けている人は 66.4%(P99 図 35)
、
がん検診を定期的に受けている人は、31.1%(P102 図 37)であり、いずれも中間
目標を達成しています。
健康診査を受けていない人の理由として、
「健康診査に行くことが面倒だから」と
いう回答が最も多くなっています(P100 図 36)
。また、がん検診については、がん
検診を受けたことはないという人が、42.5%(P102 図 37)いました。
国の「健康日本21」の評価において、がん検診受診者数は増加傾向にあり、一
部検診の受診率は目標値に達しましたが、その後に設定されたがん対策推進基本計
画の目標値である 50%には、遠く及ばず、今後も普及啓発が必要であることが、指
摘されています。
また、
「日本再興戦略」
(平成 25 年6月 14 日閣議決定)において、
“全ての健康保
険者等に対し、レセプト等のデータの分析、それに基づく加入者の健康保持増進の
ための事業計画として『データヘルス計画※』の作成・公表、事業実施、評価等の取
組を求める”こととしています。
健康診査、がん検診は、自分の身体の状態を知り、健康づくりに役立てるきっか
けとなることから、今後も受診勧奨が必要となります。加えて後期計画では健康診
査の結果を生かし、生活習慣の改善や定期的な受診につながるような支援が課題と
なります。
評価:中間目標値達成
成
健康管理
A、前期計画現状値より改善
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
健康診査の受診状況
57.5%
60%
66.4%
A
63%
がん検診の受診状況
20.8%
21%
31.1%
A
22%
果
目
標
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
16
2
後期計画の策定へ向けて
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)の策定においては、国の健康日本21(第二次)
を踏まえ、茅ヶ崎市健康増進計画の前期の実施事業評価、各種アンケート調査及び
市民の健康に関する現状から、今後、重点的に取り組むべき課題を次の3点としま
す。
(1)人や地域とのつながりによる身体活動の増加とこころの健康
づくり
前期計画の成果目標の中で、C評価の多い分野は「身体活動・運動」
「休養・ここ
ろの健康づくり」でした。身体活動は、成長期での身体づくり、壮年期での生活習
慣病※予防、高年期でのロコモティブシンドローム(運動器症候群)※やフレイル(虚
弱)※の予防とも密接に関係しています。
こころの健康においては、自分なりのストレス対策を身につけ、生活の質を高め
るとともに、休養のあり方などの見直しも必要となります。様々な場における交流
や地域活動に参加し、活動的な生活を送ることは、自然に身体活動量を増やすこと
につながるだけでなく、生きがいを持ち、地域での支えを得るなどのこころの健康
にとっても重要です。また、身体活動の増加は、質の良い睡眠につながる等、休養
とも関連しています。
そのため、地域活動への参加促進と身体活動量の増加、こころの健康づくりの一
体的な取り組みが課題となります。
(2)生活習慣病予防・早期発見・重症化予防
働き盛り世代の健康課題として、循環器系疾患死亡との関係が深い、糖尿病や高
血圧症等の予防と重症化予防、喫煙への対策が重要です。特に喫煙については、C
OPD(慢性閉塞性肺疾患)※との関係についての認知度が低く、更なる周知が課題
となります。加えて、肥満の増加と脂質異常症への対応、がんの予防と早期発見に
ついても、引き続き取り組む必要があります。
(3)若い世代、働き盛りの世代への新たなアプローチ
茅ヶ崎市の健康増進事業では、休日開催等の様々な取り組みを行っても、若い世
代や働き盛り世代の参加率がけっして高くありません。前期計画の評価から、健診
後に生活習慣を改善している人が若い世代ほど少なく、生活習慣病予防のためには、
若い時からの取り組みが大切なことから、若い世代、働き盛りの世代へは、新たな
アプローチによる働きかけが今後の課題となります。
17
3
基本目標
前期計画にもあるとおり、病気の発症の多くは、食・運動・休養・喫煙・飲酒等
の生活習慣が大きく関わり、疾病予防のためには、
「二次予防(健康診査等による早
期発見・早期治療)」や「三次予防(適切な治療による病気や傷害の進行防止)」だ
けでなく、日々の「一次予防」として健康づくりが重要です。
わが国の平均寿命は、平成 26 年には、男性 80.5 歳、女性 86.83 歳となり、あわ
せて発表される「寿命中位数(出生者のうちちょうど半数が生存すると期待される
年数)」は、男性 83.49 歳、女性 89.63 歳と、平均寿命を男性で 2.99 年、女性で 2.8
年上回ります。
90 歳まで生きる割合として考えると、女性では 48.3%、男性では 24.2%であり、
女性は2人に1人、男性は4人に1人近くの方が 90 歳以上まで生きる、人生 90 年
時代を迎えています。
後期計画では人生 90 年時代と、更なる高齢化の進行に対応するため、健康寿命(健
康で活動的に暮らせる期間)※を延伸するため、地域活動への参加等により、自立し、
活動的に、生きがいをもった生活ができることをめざします。前期計画での基本目
標「自立して生活するための健康の維持・増進」に加え、「地域での生活を楽しむ」
という言葉を盛り込んで、後期計画の基本目標とします。
基本目標
「一次予防」
、
「二次予防」
、
「三次予防」とは
一次予防・・・病気の発症そのものを予防すること。適正な食事や運動不足の解
消、禁煙や節酒、そしてストレスコントロールといった健康的な
生活習慣づくりの取り組み。
二次予防・・・病気の早期発見と早期治療によって病気が進行しないうちに治し
てしまうこと。
三次予防・・・適切な治療による病気や傷害の進行防止。リハビリテーションも
含まれる。
18
4
基本的視点
これまでの取り組みと評価及び今後の課題を踏まえ、3つの視点について充実・
強化を図ります。
(1)健康的な生活習慣づくり
「健康はつくるもの」という視点にたって、発病そのものを予防する一次予防(健
康的な生活習慣づくり)を積極的に推進します。
【充実・強化】
健康的な生活習慣をより推進するため、健康づくりを楽しみ、活動的なライフ
スタイルを身につけ、継続するための支援を充実・強化します。
(2)地域づくりと協働による健康づくり<後期計画より一部追加>
前期計画での「連携・協働※による健康づくり」に、地域づくりの視点を加え「地
域づくりと協働による健康づくり」とし、地域の様々な団体と行政がそれぞれの特
性を生かした協働による健康づくりを推進します。
【充実・強化】
「ソーシャルキャピタル(社会関係資本:人々のきずな、支え合い)※」が豊
かな地域ほど健康水準も高いとされることから、「ソーシャルキャピタル」を強
化、醸成することで、個人の健康づくり支援を充実・強化します。
(3)ライフステージに応じた健康づくり
健康の基礎を身につける若い世代や、生活習慣病※を発病しやすい働き盛りの世代
等、それぞれのライフステージ※に応じた効果的な健康づくりを推進します。
高年期は、健康状態が比較的良好に保たれ、社会活動も活発な時期と、健康状態
に支障をきたしやすく、社会活動への参加も大きく後退する可能性のある時期で、
健康づくりの課題が大きく異なるため、茅ヶ崎市健康増進計画(後期)においては、
健診や介護保険等、制度上の年齢区分のみでなく、人生 90 年時代の生活者の視点に
立ったライフステージを新たな視点として設けます。
【充実・強化】
社会での自立した生活を確立する青少年期から、家庭、社会において働き盛り
世代である壮年期を経て、高年期までのライフデザインを考え確立するセカンド
ライフ※準備・入り口世代、そして地域での生活を楽しみ自分らしく生活する人
生の成熟期である高年期へと、それぞれのライフステージのニーズに合わせた、
充実した生活のための健康づくり、生活習慣病の一次予防に加え、合併症発症や
症状の進行などの重症化を予防する活動を充実・強化します。
19
第3章 施策の展開
1
分野ごとの取り組み
健康づくりは、個人の取り組みが重要であるものの、一人ひとりの取り組みだけ
では限界があります。そのため、基本的視点を踏まえて、7つの分野についてめざ
す姿を掲げ、
「個人・家庭・地域」
「行政」の協働※により、健康づくりの取り組みを
推進します。
また、めざす姿を実現するための成果目標値を設定し、施策の方向を示します。
【分野1】栄養・食生活
めざす姿
正しい食情報の選択ができ、バランスのよい食事をしている
成果目標
成
果
目
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
体
83.5%
88%
男性 30 歳代
69.0%
85%
全
体
60.4%
65%
男
性
42.5%
53%
標
朝食を摂取している*1
外食等における栄養成分表示を
活用している
全
前期計画からの
変更点
達 成によ り目標
値を変更
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
*1 現状値は、食育に関する調査(平成 24 年度)より
施策の方向
乳幼児期から青少年期における食習慣の確立、壮年期での生活習慣病※や若い女性
のやせ、高年期での低栄養等、ライフステージ※ごとの課題に適切な時期に取り組み
ます。
食を楽しみながら、望ましい食習慣により健康を保持増進するため、地域での交
流や共に調理し共に食べる機会の充実と、栄養に関する正しい知識の普及を推進し
ます。
個人・家庭・地域の取り組み
・食事は主食、主菜、副菜をそろえて、一日3回とりましょう。
・食事バランスガイド※等を活用して、自分の食事の適量を知り、栄養が偏らないよ
うにしましょう。
・子どもから高齢者まで、料理や共食の機会を積極的に持ち、食事を楽しみましょ
う。
・地域の団体や行政の実施する講演会や教室等の催しものに参加して、地域での交
流と、正しい情報を得る機会を持ちましょう。
20
行政の取り組み
① 栄養に関する相談や情報提供の充実
取り組み
内容
担当
食事バランスガイド※
の配布
自らの食について考え、適切な食習慣を身に
つけるため、食事バランスガイドを配布しま
す。また、各種教室において、活用方法を周
知します。
(仮)健康増進課
(保健所)
乳幼児健康相談
乳幼児健康相談事業、子育て支援センター等
において健康、栄養、育児相談と子育て家庭
交流の場や子育て情報の提供を行います。
(仮)健康増進課
(保健所)
子育て支援課
健康教育の推進
健康教育推進委員会等の機会を通じて、喫
煙・飲酒・薬物乱用防止教育や性に関する教
育、感染症予防に関する教育、食育等の健康
教育の充実を図ります。
学校教育指導課
給食施設への栄養指
導
事業所の従業員食堂等、給食施設への栄養指
導を実施すると共に、給食指導を通して、働
く人への健康・栄養情報提供を行います。
(仮)地域保健課
(保健所)
② 栄養・食生活について学ぶ機会の充実
取り組み
まなび人材事業
学習情報誌の発行
内容
担当
地域で活躍する団体、指導者等に市民講師と
して登録してもらい、市民に紹介し、地域で、
文化生涯学習課
学びあう学習活動を支援します。活動が活発
に行われるよう、学習情報を発信します。
栄養改善教室
健康づくりと生活習慣病 ※予防のため、講義
や調理実習を通して栄養に関する知識の普
及を行います。
(仮)健康増進課
(保健所)
介護予防講演会
介護予防に関する知識の普及啓発のため、講
演会や実習を行います。
高齢福祉介護課
食生活(離乳食を含む)や幼児期前半の生活
習慣の基本的な知識の普及、子ども自身及び
母子栄養健康づくり 保護者が栄養バランスの知識と健康のため (仮)健康増進課
事業
の食品を選択できる力を身につけることが (保健所)
できるよう、講義、調理実習、試食を実施し
ます。
子ども達が適切な食習慣を身につけられる
保育園での食育を通
よう、発達・発育に適した給食の提供と、食
じた園児の健康づく
保育課
育計画に基づいた生活援助、健康教育を行い
りの支援
ます。
学校給食を通じた児 学校給食を通じ、児童の心身の健全な発達、
童の健康づくりの支 食に関する正しい理解、適切な栄養の摂取等 学務課
援
により、健康の保持増進を図ります。
料理・栄養教室
調理実習を通して食・栄養について学び、親 公民館
子のふれあい、青少年の育成、仲間づくり等、
青少年会館
参加者の交流を図るとともに、料理の楽し
海岸青少年会館
さ、もてなしの心を育みます。
21
③ 関係団体やボランティアの育成
取り組み
内容
担当
食のボランティア育 食育推進のため、地域で活動している食のボ (仮)健康増進課
成事業
ランティアの育成・交流事業を行います。
(保健所)
食生活改善推進員※養 市民による地域活動の推進を図るため、食生
成講座
活改善推進員の養成を行います。
(仮)健康増進課
(保健所)
栄養士会・地域活動栄 栄養食生活事業推進のため地域で活動する
養士等支援
栄養士の資質向上を支援します。
(仮)地域保健課
(保健所)
22
【分野2】身体活動・運動
めざす姿
自分に合った身体活動・運動を習慣化している
楽しみや生きがいを求めて外出し、人と交流することで、
活動的に生活している<新規:後期計画において追加>
成果目標
成
果
目
標
週1日 30 分以上の運動を
している
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
前期計画からの
変更点
男
性
34.8%
40%
女
性
29.8%
40%
年 代別か ら男女
別に変更
28.2%
35%
項目を変更
1日の歩数 5,000 歩以上歩いている
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
施策の方向
身体活動・運動には、健康な身体づくり、生活習慣病※予防、気分のリフレッシュ、
フレイル※予防等の効果があります。各個人がライフステージ※に応じて、自分に合
った運動や、外出、人との交流の機会をみつけ、日常の身体活動を増加することが
できるよう、活動的な生活の習慣化を推進します。
個人・家庭・地域の取り組み
・徒歩や自転車での通勤や外出、階段の利用等、ちょっとした機会にも体を動かし
ましょう。
・目的を持って外出し、生活の中で歩く機会を増やしましょう。
・無理せず自分に合った運動をしましょう。
・体育施設の利用や、運動会やレクリエーション等、地域のイベントに参加して交
流を広げ、体を動かしましょう。
・子どもは元気よく体を使って遊びましょう。
・地域で行われているスポーツ活動に積極的に参加しましょう。
23
行政の取り組み
① 身体活動の増加と運動する機会の充実
取り組み
まなび人材事業
学習情報誌の発行
(再掲)
内容
担当
地域で活躍する団体、指導者等に市民講師と
して登録してもらい、市民に紹介し、地域で、
文化生涯学習課
学びあう学習活動を支援します。活動が活発
に行われるよう、学習情報を発信します。
各種体育大会
幅広く市民にスポーツやレクリエーション
の機会を提供し、継続した健康増進と体力向 スポーツ健康課
上の動機づけを行います。
スポーツ教室
温水プール、体育施設等を活用したスポーツ
教室の開催を通じて、スポーツやレクリエー スポーツ健康課
ションの活動場所を提供します。
体育施設等の運営・管 体育館、温水プール、野球場等の体育施設の
スポーツ健康課
理
管理運営を行います。
学校体育施設の開放
体育館、校庭、プール等の学校施設を、地域 スポーツ健康課
のスポーツ活動のために活用します。
教育施設課
新体力テスト
健康づくりに対する意欲を高め、スポーツを
行うきっかけとするため、体力テストを実施 スポーツ健康課
します。
フレイル※チェック
早期に虚弱の兆候に気づき、予防するため、
企画経営課
簡易的なチェックを実施します。
ウオーキング、ストレッチ、筋力トレーニン
生活習慣病※予防・健
グ等、各種教室を開催し、生活習慣病予防や (仮)健康増進課
康増進のための運動
健康増進のための支援や情報提供を行いま (保健所)
教室
す。
青少年広場の整備
青少年の安全な居場所、遊び場を提供しま
す。
青少年課
障害者運動会の支援
障害者の社会参加を支援するため、市障害者
運動会において幅広い対象者の参加を図り
ます。
障害福祉課
転倒予防教室
介護が必要とならないように転倒骨折予防
の運動と、高齢者支援リーダー ※による介護 高齢福祉介護課
予防体操を普及します。
介護予防・健康づくり
教室
運動習慣を定着させるため、民間のスポーツ
クラブを利用して、筋力トレーニング、健康 高齢福祉介護課
運動、水中ウオーキングを実施します。
茅ヶ崎ウオーキング 市内の史跡や自然をめぐる茅ヶ崎ウオーキ
ガイドマップの配布
ングガイドマップを作成、配布します。
運動・体操教室
夏休み卓球教室
卓球開放
産業振興課
健康づくりと仲間づくりを目的に、運動・体 公民館
操教室、夏休み卓球教室、卓球開放を実施し
青少年会館
ます。
青少年トレーニング トレーニング室を開放し、青少年の体力づく
青少年会館
室開放
りを図ります。
24
② 関係団体やボランティアへの支援の充実
取り組み
内容
担当
スポーツ・レクリエー
スポーツ・レクリエーション活動の普及振興
ション活動に関する
を図るため、関係団体の育成・支援を行いま スポーツ健康課
関係団体への活動支
す。
援
介護予防事業の質の向上をめざして、介護予
介護予防従事者及び 防事業を推進する従事者及びボランティア
ボランティア等研修
(高齢者支援リーダー ※等)に対して研修会
を実施します。
25
高齢福祉介護課
【分野3】休養・こころの健康づくり
めざす姿
適切な身体活動と睡眠で毎日すっきり目覚めることが
できている<変更:後期計画より一部追加>
ストレスと上手に付き合い、人との交流を大切にしている
<変更:後期計画より一部追加>
成果目標
成
果
目
標
目覚めたときに疲労感がとれて
いる
悩みを相談できる人がいる
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
前期計画からの
変更点
年 代 別 か ら男 女
別に変更
男
性
70.1%
72%
女
性
74.0%
76%
全
体
90.0%
92%
男性 40 歳代
86.0%
88%
男性 50 歳代
86.9%
88%
達 成 に よ り目 標
値を変更
男性 60 歳代
73.0%
78%
項目を追加
19.1%
24%
項目を追加
地域活動に参加している
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
施策の方向
複雑多様化している現代社会では、日常生活でストレスを感じる人が多くなって
いることから、ストレスについての知識の普及とこころの健康の相談体制の充実に
努めます。適切な身体活動と睡眠、余暇の活用、働き方の見直しによる、こころと
身体のバランスがとれるような自分なりのライフスタイルの形成や、セカンドライ
フ※へのスムーズな移行を支援します。
個人・家庭・地域の取り組み
・適切な睡眠がとれるよう身体活動を増やし基本的な生活リズムを見直しましょう。
・日ごろから、あいさつや声掛けを行い、地域でのコミュニケーションを図り、趣
味の会やボランティア活動・地域活動に積極的に参加し、仲間づくりをしましょ
う。
・自分にあったストレス解消法を見つけ、悩みがあるときは、早めに話を聞き合っ
たり、必要に応じて専門機関に相談したりしましょう。
・休日をしっかり取りましょう。
・子どものころから、早寝早起きの習慣を身につけましょう。
・イベントや講演会等の催しものに参加して、正しい情報を得ましょう。
26
行政の取り組み
① こころの健康について学ぶ機会・自死(自殺)対策の充実
取り組み
まなび人材事業
学習情報誌の発行
(再掲)
内容
担当
地域で活躍する団体、指導者等に市民講師と
して登録してもらい、市民に紹介し、地域で、
文化生涯学習課
学びあう学習活動を支援します。活動が活発
に行われるよう、学習情報を発信します。
(仮)健康増進課
睡眠・ストレス・心の健康等に関係する教室 (保健所)
こころの健康、ライフ
等を開催し、地域での交流、ライフスタイル 公民館
スタイル見直しのた
の見直し、身体活動の増加、健康増進のため
めの教室
青少年会館
の支援や情報提供を行います。
文化生涯学習課
精神保健福祉普及啓 自死(自殺)対策、精神障害、こころの健康
発講演会
に関する知識を普及啓発します。
(仮)保健予防課
(保健所)
自死(自殺)に対する偏見や誤解をなくし、
自死(自殺)対策普及
(仮)保健予防課
正しい理解を深めることを目的に、キャンペ
啓発事業
(保健所)
ーン、講演会等を実施します。
自分のこころやうつ病等に関心を持つこと
ゲートキーパー※養成 をきっかけに、自死(自殺)に傾く人に気づ (仮)保健予防課
講座
き、耳を傾け、つなぎ、見守ることを学びま (保健所)
す。
② こころの健康のための相談体制の充実
取り組み
内容
こころの健康に関す
こころの健康に関して相談に応じ、相談窓口
る相談及び相談窓口
を周知します。
の周知
こころの電話相談
いじめ電話相談
担当
(仮)保健予防課
(保健所)
青少年についての情緒不安、集団不適応、不
登校、いじめ等について電話相談及び予約に 教育センター
よる面接相談を実施します。
自死(自殺)やこころの病気等の相談に対し
(仮)保健予防課
こころの相談体制の
て、関係各課や関係機関と連携し、相談、訪
強化
(保健所)
問体制の充実を図ります。
③ セカンドライフに向けた支援(セカンドライフのプラットフォーム※)
取り組み
内容
セカンドライフ※セミ セカンドライフのライフデザイン(人生設
ナー
計)を支援するセミナーを開催します。
担当
企画経営課
セカンドライフの相 生涯現役応援窓口にて、専門相談員がセカン
企画経営課
談
ドライフでの活動に関する相談に応じます。
27
【分野4】たばこ
めざす姿
たばこの害を自覚して禁煙・節煙・分煙をしている
成果目標
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
たばこを吸わない
83.1%
85%
COPD(慢性閉塞性肺疾患)※を知っている
39.0%
50%
成
果
目
標
前期計画からの
変更点
達 成によ り目標
値を変更
項目を追加
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
施策の方向
たばこはがんや心疾患、COPD(慢性閉塞性肺疾患)等、多くの病気と関わっ
ています。また、妊娠中や子育て中の喫煙は、子どもの身体の発育に大きく影響し
ます。たばこは吸っている本人だけではなく、周囲の人の健康にも害を及ぼします。
たばこと健康に関する情報の提供と禁煙を支援します。
個人・家庭・地域の取り組み
・たばこが健康へ及ぼす影響について、十分理解しましょう。
・受動喫煙※を理解し、特に妊婦や子どものいる前での喫煙はやめましょう。
・禁煙・節煙・分煙※を心がけ、喫煙できない場所では吸いません。
・未成年者には、たばこを吸わせません。売りません。
・未成年者が喫煙していたら注意しましょう。
・講演会等の催しものに参加して、正しい情報を得ましょう。
行政の取り組み
① 禁煙に向けた支援の充実
取り組み
禁煙の個別支援
内容
担当
(仮)保健予防課
健康保持増進及び生活習慣病 ※予防を図るた (保健所)
め、禁煙支援や禁煙に関する情報提供を行い
(仮)健康増進課
ます。
(保健所)
28
取り組み
内容
担当
(仮)保健企画課
(保健所)
学校や事業所での教室やイベントを通して、
禁煙に関する教育・普
(仮)地域保健課
COPD※やがん等、禁煙の害についての教
及啓発
(保健所)
育・普及啓発を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
② 未成年者に対する喫煙防止の推進
取り組み
健康教育の推進
(再掲)
内容
担当
健康教育推進委員会等の機会を通じて、喫
煙・飲酒・薬物乱用防止教育や性に関する教
学校教育指導課
育、感染症予防に関する教育、食育等の健康
教育の充実を図ります。
③ 受動喫煙防止の推進
取り組み
内容
担当
受動喫煙※防止の普及 受動喫煙の害について、学校や事業所等での (仮)健康増進課
啓発
教育やイベント等で普及啓発を実施します。 (保健所)
29
【分野5】アルコール
めざす姿
節度ある飲酒を理解し、実行している
成果目標
成
果
目 標
毎日お酒を飲んでいる
生活習慣病※のリスクを高める飲
酒量を摂取している
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
前期計画からの
変更点
全
体
16.8%
15%
男
性
27.0%
24%
男
性
20.8%
15%
項目を追加
女
性
14.1%
10%
項目を追加
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
施策の方向
適度な飲酒は食欲増進やストレス発散などの作用もありますが、長期にわたる多
量の飲酒は、臓器障害やアルコール依存症等、心身の健康に大きな影響を与えます。
節度ある飲酒※についての知識の普及に努めます。
個人・家庭・地域の取り組み
・多量飲酒が心身に害を及ぼすことについて理解しましょう。
・妊娠・授乳中の飲酒は、胎児や乳児の健康に影響を与えることを認識しましょう。
・節度ある飲酒をこころがけ、休肝日を設けましょう。
・飲酒を無理に他人に勧めることはやめましょう。やめさせましょう。
・未成年者には、お酒を飲ませません。売りません。
・講演会等の催しものに参加して、正しい情報を得ましょう。
行政の取り組み
① 未成年者に対する飲酒防止の推進
取り組み
健康教育の推進
(再掲)
内容
担当
健康教育推進委員会等の機会を通じて、喫
煙・飲酒・薬物乱用防止教育や性に関する教
学校教育指導課
育、感染症予防に関する教育、食育等の健康
教育の充実を図ります。
30
② アルコールに関する正しい知識の普及
取り組み
アルコール教室
内容
担当
飲酒問題を抱えている本人や家族を対象に、
(仮)保健予防課
アルコール依存症についての知識の普及と
(保健所)
回復に向けた支援をします。
事業所、地域団体等との連携し、イベント・
(仮)健康増進課
節度ある飲酒※に関す
講演会等で節度ある飲酒に関する周知を行
る教育・普及啓発
(保健所)
います。
アルコール依存症に こころの健康相談において、アルコール依存
関する相談
症等について相談を行います。
(仮)保健予防課
(保健所)
<コラム>生活習慣病のリスクを高める飲酒量とは
健康日本21(第二次)では、生活習慣病※のリスクを高める飲酒量を、一日当た
りの純アルコールの摂取量が男性 40g 以上、女性 20g 以上としています。
「節度ある飲酒」とはどのくらいが一日の上限量になるのか、普段飲むお酒の種
類で換算してみましょう。
お酒の種類
ビール
焼酎
チューハイ
ワイン
日本酒
アルコール
濃度
5%
25%
7%
12%
15%
500ml 缶
1.2 合
350ml 缶
グラス
2合
2本
3杯
350ml 缶
グラス
1本
1.5 杯
純アルコール
男
性
2本
40g
を含む量
500ml 缶
純アルコール
女
性
0.6 合
1本
20g
を含む量
31
1合
【分野6】歯の健康
めざす姿
生涯自分の歯で食事や会話を楽しむことができる
成果目標
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
歯科健診を受診している
32.2%
37%
75~84 歳で 20 本以上自分の歯がある*1
49.0%
54%
項目を変更
55~64 歳で 24 本以上自分の歯がある
64.2%
70%
項目を追加
体
70.1%
72%
達 成によ り目標
値を変更
歳 代
45.6%
50%
項目を追加
成
果
目
標
補助具を使用して歯のケアをし
ている
全
2 0
前期計画からの
変更点
達 成によ り目標
値を変更
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
*1 現状値は、茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)より
施策の方向
歯は、単に食べ物を噛むということだけではなく、食事や会話を楽しむなど、人
生を豊かに過ごすために重要です。歯を失う原因となるむし歯及び歯周病※の予防に
ついて、口腔衛生に関する正しい知識の普及と歯科健診の受診勧奨を推進します。
個人・家庭・地域の取り組み
・自分の歯で食べ続けられるよう、歯の大切さについて理解を深めましょう。
・かかりつけ歯科医※を持ち、自覚症状がなくても歯科健診や歯の清掃を受けましょう。
・子どものころからよく噛んで食事をして、食後の歯みがきを習慣にしましょう。
・歯みがきの他に歯間ブラシやデンタルフロス※等、補助具を使ったケアをしましょう。
・しっかり噛み、会話を楽しみ、口腔機能を維持しましょう。
・講演会等の催しものに参加して、正しい情報を得ましょう。
行政の取り組み
「茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に関する条例」に基づき、歯周病が口
腔内の問題のみならず全身の健康に影響することや、口腔機能の虚弱を予防するこ
とが身体の健康や社会性に大きな影響を与えることなどの新たな考え方を取り入れ、
第Ⅱ部として「歯及び口腔の健康づくり推進計画」を策定し、生涯にわたる健康と
生活の質の向上をめざします。
32
【分野7】健康管理
めざす姿
病気に対する知識を身につけ、定期的に健康診査等を
受けている
成果目標
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
前期計画からの
変更点
健康診査を受診している
66.4%
70%
がん検診を受診している
31.1%
35%
達 成によ り目標
値を変更
健康診査を受けた後、結果を聞いて生活習慣等
を改善した
42.6%
50%
項目を追加
成
果
目
標
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
施策の方向
自分の健康状態を確認し、病気を早期発見・早期治療するためには、定期的に健
康診査を受けることが大切です。健康診査等を受けることの重要性を普及啓発し、
受診勧奨を推進するとともに、健康診査の結果を生かし、生活習慣の改善や生活習
慣病※の重症化予防につながるよう働きかけます。また、各種感染症に対して、基本
的な予防方法や情報を提供します。
個人・家庭・地域の取り組み
・自分の身体に関心を持ち、生活習慣を見直して、病気を予防しましょう。
・がん検診や定期健康診査を受けましょう。結果から指導されたことは改善し、健
康的な生活習慣を継続しましょう。
・かかりつけ医・かかりつけ薬局※を持ちましょう。おくすり手帳※を活用
しましょう。
・感染症について正しい知識を持ち、感染症を予防しましょう。
・講演会等の催しものに参加して、正しい情報を得ましょう。
行政の取り組み
① 健康診査等の充実
取り組み
母子健康手帳交付
妊婦健康診査
内容
担当
妊娠の届出をした妊婦等に、母と子の健康と
成長過程の記録となる母子健康手帳を交付
(仮)健康増進課
し、一貫した管理を行います。妊婦の健康管
(保健所)
理支援のため、妊婦健康診査費用補助券を交
付します。
33
取り組み
内容
担当
(仮)健康増進課
(保健所)
乳幼児健康診査
乳幼児の健康の維持増進のため、個別健康診
査及び集団健康診査を実施します。
保育園児の健康管理
の充実
保育園児の健康管理を充実するため、嘱託医
(小児科、歯科)による健康診断及び尿検査 保育課
を実施します。
学校保健安全法に基づく児童・生徒の健康診
児童・生徒の健康管理 断を実施し、疾病の予防措置や受診の指示
学務課
に係る支援
等、健康状態に応じて適切な保健指導など行
い、健全な学校生活が送れるようにします。
がん検診
がん予防や早期発見、早期治療を進めるた
め、施設検診及び集団検診を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
国民健康保険加入者のうち、内臓脂肪症候
特定健康診査・特定保 群・内臓脂肪症候群予備群の該当者を減少さ
保険年金課
健指導※事業
せるため、特定健康診査・特定保健指導の実
施率の向上を図ります。
健康診査事業
75 歳以上を対象に健康状態の確認と、疾病 (仮)健康増進課
の早期発見のため、健康診査を実施します。 (保健所)
子ども予防接種事業
感染の恐れのある疾病等の発症・蔓延を予防
(仮)健康増進課
するため、個別予防接種及び集団予防接種を
(保健所)
実施します。
肝炎ウイルス検査事
業
肝炎等の早期発見・早期治療のため、検査を
(仮)健康増進課
実施するとともに病気に関する正しい知識
(保健所)
の普及を行います。
高齢者インフルエン
ザ予防接種事業
65 歳以上を対象としたインフルエンザワク
チン接種を実施します。
感染症予防に関する
情報提供・普及啓発
(仮)保健予防課
感染症予防に関する情報の周知及び従事 (保健所)
者・関係者への研修を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
まん
(仮)健康増進課
(保健所)
② かかりつけ医制度の推進
取り組み
内容
担当
かかりつけ医制度の市民への定着を図るた
かかりつけ医※制度の
(仮)地域保健課
め、制度の啓発活動の推進と検討会を実施し
推進
(保健所)
ます。
34
③ 健康管理について学ぶ機会の充実
取り組み
まなび人材事業
学習情報誌の発行
(再掲)
母子保健指導事業
内容
担当
地域で活躍する団体、指導者等に市民講師と
して登録してもらい、市民に紹介し、地域で、
文化生涯学習課
学びあう学習活動を支援します。活動が活発
に行われるよう、学習情報を発信します。
妊娠、出産、育児への不安を少しでも取り除
(仮)健康増進課
き、母子の健全な成長を支援するため、母親
(保健所)
教室、父親教室等を充実します。
生活習慣病※予防・健 生活習慣病予防及び健康の保持増進を図る
康増進のための教室
ため、健康教育を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
④ 健康に関する相談体制の充実
取り組み
内容
担当
乳幼児健康相談
7か月児育児相談、2歳児歯科相談、地域で (仮)健康増進課
の健康相談等、乳幼児対象の健康相談を充実 (保健所)
します。
公民館
母子訪問指導
母子の健康の維持増進を図るため、訪問によ
り、日常生活上必要な指導を行います。
(仮)健康増進課
(保健所)
健康に関する相談
生活習慣の改善に向けた個別相談を実施し
ます。
(仮)健康増進課
(保健所)
専門栄養相談
難病や複雑な合併症を有する疾病患者への
栄養相談を実施します。
(仮)地域保健課
(保健所)
35
2
健康増進計画(後期)
項目
大目標
成
果
目
成果目標一覧
現状値
(H27)
標
健康づくりに関心がある*1
(85.2%)
91%
健康づくりを実践している*1
(93.3%)
79%
健康増進事業への参加者数
【分野1】
栄養・
食生活
【分野2】
朝食を摂取している*2
1,656 人
全
体
男性 30 歳代
休養・
こころの
健康づく
り
【分野4】
たばこ
【分野5】
69.0%
85%
60.4%
65%
男
性
42.5%
53%
週1日 30 分以上の運動をし
ている
男
性
34.8%
40%
性
29.8%
40%
28.2%
35%
達成により目
標値を変更
年代別から男
女別に変更
項目を変更
男
性
70.1%
72%
女
性
74.0%
76%
全
体
90.0%
92%
男性 40 歳代
86.0%
88%
男性 50 歳代
86.9%
88%
男性 60 歳代
73.0%
78%
項目を追加
地域活動に参加している
19.1%
24%
項目を追加
たばこを吸わない
83.1%
85%
達成により目
標値を変更
COPD(慢性閉塞性肺疾患)※を
知っている
39.0%
50%
項目を追加
目覚めたときに疲労感がと
れている
悩みを相談できる人がいる
年代別から男
女別に変更
達成により目
標値を変更
全
体
16.8%
15%
男
性
27.0%
24%
男
性
20.8%
15%
項目を追加
女
性
14.1%
10%
項目を追加
歯科健診を受診している
32.2%
37%
達成により目
標値を変更
75~84 歳で 20 本以上自分の歯がある*3
49.0%
54%
項目を変更
55~64 歳で 24 本以上自分の歯がある
64.2%
70%
項目を追加
体
70.1%
72%
達成により目
標値を変更
歳 代
45.6%
50%
項目を追加
健康診査を受診している
66.4%
70%
がん検診を受診している
31.1%
35%
健康診査を受けた後、結果を聞いて生活習慣
等を改善した
42.6%
50%
毎日お酒を飲んでいる
補助具を使用して歯のケア
をしている
健康管理
88%
体
歯の健康
【分野7】
83.5%
全
アルコール 生活習慣病※のリスクを高
める飲酒量を摂取している
【分野6】
前期計画か
らの変更点
1,700 人
外食等における栄養成分表
示を活用している
女
身体活動・
運動
1日の歩数 5,000 歩以上歩いている
【分野3】
最終目標値
(H32)
全
2 0
達成により目
標値を変更
項目を追加
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
*1 参考値として健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)で 20~64 歳における現状。最終
目標値は 20 歳以上
*2 茅ヶ崎市食育に関するアンケート調査(平成 24 年度)より
*3 茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)より
36
第Ⅱ部 歯及び口腔の
健康づくり推進計画
37
第Ⅱ部 歯及び口腔の健康づくり推進計画
第1章 計画の策定にあたって
1
計画策定の趣旨と理念
歯と口腔の健康は、
「生涯自分の歯で食事や会話を楽しむ」ために重要であり、健
康増進計画(前期)では、「歯の健康」分野において、むし歯や歯周病※予防につい
て、口腔衛生に関する正しい知識の普及と歯科健診の受診勧奨を推進してきました。
近年、歯周病は歯を失う原因となるだけではなく、歯周病の原因菌が血液を介し
て全身の疾患にも影響することが解明されつつあり、生活習慣病※の重症化予防など
の視点からも、歯と口腔の健康の重要性が高まってきました。また、更なる高齢社
会へ向けて、社会性、身体、こころ等の健康を保持増進し、自立して生活するため
にも、歯と口腔の健康づくりは必要とされています。
こうした中、神奈川県では、平成 23 年3月に神奈川県歯及び口腔の健康づくり推
進条例が成立し、国においても、同年8月に歯科口腔保健の推進に関する法律※が成
立しました。茅ヶ崎市においては、
「茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に関す
る条例(平成 26 年4月1日施行)
」を制定し、歯と口腔の健康づくりに関する施策
を総合的かつ計画的に推進しています。
歯及び口腔の健康づくり推進計画においては、歯と口腔の健康づくりを一層推進
し、オーラルフレイル(歯・口の機能の虚弱)※予防などの新たな視点を取り入れな
がら、生涯にわたる健康と生活の質の向上をめざし、策定するものです。
健康増進計画の基本理念である「生涯にわたり笑顔が輝くまち~自分でつくり、
地域が支える健康づくり~」は普遍的な考え方であり、
「歯及び口腔の健康づくり推
進計画」においてもこの理念を共有し、総合的かつ効果的に市民の健康づくりを推
進します。
基本理念
38
茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に関する条例
歯と口腔の健康づくりに関する施策を総合的かつ計画的に推進するために制定さ
れました。
くう
茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に関する条例
は、それぞれの業務において、歯及び口腔の健康づく
(目的)
第1条
りの推進に積極的な役割を果たすよう努めるものと
この条例は、歯及び口腔の健康づくり(歯及び
する。
歯周組織の健康を保持増進し、並びに口腔機能を維持
2
することをいう。以下同じ。)が全身の健康の保持増
事業者は、その従業員の歯及び口腔の健康づくりの
推進に積極的な役割を果たすよう努めるものとする。
進及び生活習慣病等の重症化の防止並びに生活の質
(基本的施策)
の維持向上に資するものであることに鑑み、歯及び口
第7条
腔の健康づくりの推進に関し、基本理念を定め、並び
市は、歯及び口腔の健康づくりを推進するため、
に市民、市及び歯科医師等の責務並びに教育関係者等
基本理念にのっとり、次に掲げる施策を策定し、及び
及び事業者の役割を明らかにするとともに、歯及び口
実施するものとする。
はちまるにいまる
腔の健康づくりの推進に関する施策の基本となる事
(1) 8 0 2 0 運動(80歳になっても自分の歯を20
項を定めることにより、歯及び口腔の健康づくりの推
本以上保つための取組をいう。)の普及に関すること。
進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図り、も
(2) 乳幼児期から高齢期までのそれぞれの時期における
って市民の生涯にわたる健康の保持増進に寄与する
歯及び口腔の状態に応じた歯及び口腔の健康づくり
ことを目的とする。
の推進に関すること。
(基本理念)
第2条
(3) 口腔に発生するがん等の対策に関すること。
歯及び口腔の健康づくりの推進に関する施策は、
(4) 歯科検診又は歯科医療を受けることが困難な障害者、
市民の自主的な取組を促進することを旨として、保健、
介護を必要とする高齢者その他の者に係る歯及び口腔
医療、福祉、教育、食育その他の関連施策の有機的な
の健康づくりの推進に関すること。
連携を図りつつ、その関係者の協力を得て、推進され
(5) 歯及び口腔の健康づくりの推進に携わるボランティ
なければならない。
アの育成に関すること。
(市民の責務)
第3条
(6) 前各号に掲げるもののほか、歯及び口腔の健康づく
市民は、歯及び口腔の健康づくりの重要性を理
りを推進するために必要な事項
解し、市等が実施する歯及び口腔の健康づくりの推進
(歯及び口腔の健康づくり推進計画)
に関する施策を活用すること等により、自らの歯及び
第8条
口腔の健康づくりに積極的に取り組むよう努めるも
のとする。
づくり推進計画」という。)を策定しなければならな
(市の責務)
第4条
い。
市は、第2条に定める基本理念(以下「基本理
2
念」という。)にのっとり、歯及び口腔の健康づくり
(1) 歯及び口腔の健康づくりの推進に関する目標及
責務を有する。
び施策の方向
(歯科医師等の責務)
(2) 前号に掲げるもののほか、前条各号に掲げる施策
歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士その他の歯
を総合的かつ計画的に推進するために必要な事項
科医療又は歯科保健指導に係る業務(以下「歯科医療
3
等業務」という。)に従事する者は、歯及び口腔の健
推進に取り組む団体その他の関係者の意見を聴くた
関連する業務に従事する者との緊密な連携を図りつ
めに必要な措置を講ずるものとする。
つ、適切にその業務を行うとともに、市が歯及び口腔
4
の健康づくりを推進するために実施する施策に協力
市長は、歯及び口腔の健康づくり推進計画を策定し
たときは、遅滞なく、これを公表しなければならない。
するよう努めるものとする。
5
(教育関係者等及び事業者の役割)
前2項の規定は、歯及び口腔の健康づくり推進計画
の変更について準用する。
教育又は保健、医療若しくは福祉に関する業務
附
に従事する者(歯科医療等業務に従事する者を除く。)
【問い合わせ】
茅ヶ崎市文化生涯学習部スポーツ健康課
市長は、歯及び口腔の健康づくり推進計画を策定し
ようとするときは、市民、歯及び口腔の健康づくりの
康づくりに資するよう、医師その他歯科医療等業務に
第6条
歯及び口腔の健康づくり推進計画は、次に掲げる事
項について定めるものとする。
の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進する
第5条
市長は、前条各号に掲げる施策を総合的かつ計
画的に推進するための計画(以下「歯及び口腔の健康
〒253-0041
則
この条例は、平成26年4月1日から施行する。
神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎 1-9-63
39
電話 0467-82-7136
2
計画の位置づけ
歯及び口腔の健康づくり推進計画は、茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に
関する条例に位置づけられている施策を総合的に推進するための計画です。
また、
「歯科口腔保健の推進に関する法律※」や、
「神奈川県歯及び口腔の健康づく
り推進条例」
、
「神奈川県歯及び口腔の健康づくり推進計画」及び、茅ヶ崎市の「健
康増進計画」をはじめとする関連計画との整合性を図るものとします。
■
計画の位置づけ ■
茅ヶ崎市
づ
く
り
の
推
進
に
関
す
る
条
例
茅
ヶ
崎
市
歯
及
び
口
腔
の
健
康
茅ヶ崎市総合計画
神奈川県
国
神奈川県
歯及び口腔の健康
づくり推進条例
歯科口腔保健の
推進に関する法律
神奈川県
歯及び口腔の健康
づくり推進計画
歯科口腔保健の
推進に関する
基本的事項
歯の健康分野と整合
茅ヶ崎市健康増進計画
3
計画の期間
計画の期間は、平成 29 年度から平成 32 年度までの4年間とします。
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
H30 年度
H31 年度
H32 年度
最終評価
茅ヶ崎市歯及び口腔の
健康づくり推進計画
茅ヶ崎市健康増進計画
茅ヶ崎市健康増進計画
(前期)
(後期)
茅ヶ崎市総合計画
40
第2章 計画の基本的な考え方
1
現状と課題
はちまるにいまる
(1)8020運動の普及
成人の歯は、一般的に親知らずを含め上下 16 本ずつ、合計 32 本となります。8
020運動※は、
「80 歳になっても 20 本以上自分の歯を保とう」という運動であり、
20 本以上の歯が残っていれば、硬い食品でもほぼ満足に噛めるといわれています。
健康増進計画(前期)からの8020運動推進等により、歯の本数が 20 本以上ある
人の割合については、改善してきています。
今後更に、8020運動を推し進めていくためには、80 歳が近づいた頃から気を
つけるのではなく、歯の喪失が増加する 50 歳代、さらにより若い世代で歯の喪失を
予防する取り組みが重要です。
ろくまるにいよん
そのため、60 歳において自分の歯を 24 本以上保つことを目標とする「6024」
を視点として、若い世代に意識付けをすることが課題となります。
また、成人歯科健診結果の状況をみると、40 歳代から 60 歳代のどの年代でも8
割以上の人が要精検(精密検査が必要との結果)となっていることから、定期的な
受診を促す必要があります。
歯の本数
0%
20%
0.8 1.5 2.3 1.5
男性 50歳代
60歳以上
女性 50歳代
60歳以上
40%
N=130
N=152
80%
87.7
3.3 2.6
7.2 4.6
1.2 3.0 2.4
6.6
88.1
2.4 1.8 3.5
7.1
5.4
74.7
5本以下
6~10本
20本以上
無回答
100%
6.2
75.7
N=168
N=170
60%
10.6
11~15本
16~19本
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
0%
20%
40%
0.8
1.2
2.4
1.5
3.3
3.03.5
1.8
2.3
2.6
1.5
2.4 7.2
7.1 4.6
60%
87.7
88.1
74.7
75.7
41
80%
100%
10.6
6.6
6.2
5.4
2
0
0%
20%
40%
60%
80%
100%
歯の本数が 24 本以上ある人の状況(55~64 歳)
0%
55~64歳
20%
40%
N=455
60%
80%
64.2
0%
100%
28.4
20%
40%
24本以上
7.5
60%
80%
24本未満
100%
無回答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
0%
20%
40%
60%
80%
歯の本数が 20 本以上ある人の状況(75~84
歳)
61.2
0%
75~84歳
57.9
40%
64.1
20%
N=11,513
60%
49.0
80%
35.5
25.3
40.3
20本以上
100%
8.7
100% 6.6
10.6
10.7
20本未満
1.5
1
0.5
0
無回答
資料:庁内資料(平成 27 年度)
0%
20%
40%
60%
80%
成人歯科健診の結果の状況
49.0
(%)
100
80
10.7
5643
11.9
7.4
9.4
5.4
80.7
40歳代
85.1
4642
8.3
6.6
11.8
5.2
60
200
180
160
140
120
80
60
40
20
0
40 100
85.1
50歳代
83.0
70~74歳
60歳代
20
0
40歳代
50歳代
60歳代
要精検
要指導
70~74歳
異常なし
資料:庁内資料(平成 27 年度)
42
100%
1228
1.5
1
0.5
0
補助具*を使用して歯のケアをしている人の割合は、全体で 70.1%となっていま
す。しかし、20 歳代においては 45.6%と低くなっており、若い世代が、補助具を利
用した適切な口腔ケアを身につけることができるよう働きかけることが課題です。
補助具の使用状況
0%
全体
N=1,334
20歳代
N=195
30歳代
N=257
40歳代
N=256
50歳代
N=298
60歳以上
N=322
20%
40%
60%
80%
100%
70.1
45.6
66.9
69.1
77.5
81.4
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
各補助具の使用状況
N = 585
0%
10%
20%
30%
40%
デンタルフロス
・糸(付)ようじ
42.4
歯間ブラシ
36.1
歯間刺激子
0.7
水流式口腔洗浄器
4.3
18.4
普通のつまようじ
28.6
使用していない
無回答
50%
1.3
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
*補助具・・・デンタルフロス ※ ・糸(付)ようじ、歯間ブラシ、歯間刺激子、水流式口腔洗浄器、
普通のつまようじ
43
(2)歯周病と全身疾患
歯周病※が、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞等の生活習慣病※、早産・低体重児出産に
影響することを知らない人が 56.1%となっています。歯と口腔の健康への意識を高
め、適切な口腔ケアを身につけるとともに、歯科健診を受診するなどの行動にもつ
なげるため、歯周病と全身疾患とのかかわりについて周知することが重要です。
歯周病が生活習慣病等の各疾患に影響することに対する認知度
N = 1,334
0%
10%
20%
糖尿病
30%
40%
50%
60%
24.1
心臓病・脳卒中・動脈硬化
29.5
肺炎
12.0
骨粗しょう症
8.1
6.2
早産・低体重児出産
56.1
知らない
1.2
無回答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
<コラム>歯周病と全身疾患の関係
口の中には 300~500 種類の
細菌が住みついています。
細菌が、口腔内に残った糖か
ら、むし歯や歯周病※の原因と
なるプラークを歯の周りに作
ります。
歯周病の原因菌は、気管や歯
周ポケットから血管の中に
入り込み、全身へと送られます。
菌の刺激により動脈硬化を誘
導する物質ができ、心筋梗塞、
脳梗塞を引き起こす等、全身疾
患と歯周病が関係しているこ
とがわかってきています。
44
(3)乳幼児期、学齢期
乳幼児期では、乳歯が生えそろう3歳頃からむし歯が多くなります。むし歯がな
い子どもの割合は、1歳6か月児で 98.7%、3歳6か月児で 84.8%と、年齢が上が
るとともに低下しています。乳歯はむし歯になりやすく、その後生え変わる永久歯
や歯並びにも影響することがあります。むし歯の早期発見・早期治療が重要である
とともに、保護者が適切な口腔ケアを実践できるよう支援することが必要です。ま
た、乳幼児期は、噛む・飲みこむなどの口腔機能を獲得していく時期でもあります。
発達に合わせた食生活により、食事をよく噛み、味わうことや、表情の表出なども
意識した食べ方を支援することが必要です。
学齢期は、小学校から中学校入学頃までの期間に乳歯から永久歯へ生え変わり、
自分で歯をみがく習慣を身につけていく時期となります。むし歯がない子どもの割
合をみると、小学校1年生で 59.2%、小学校4年生で 48.1%と年齢が上がるごとに
低下しています。生え変わりの時期は歯みがきが難しいことも多いため、自分で歯
みがきが正しくできるようになる小学校中学年くらいまで、保護者が仕上げみがき
をすることが必要です。
中学校1年生では、むし歯がない子どもの割合は 61.3%と増加していますが、す
べての永久歯が生えそろう時期になるため、一時的にむし歯がない生徒が増えてい
ると予測されます。しかし、口腔内の環境が改善しなければ、むし歯のリスクは高
い状態のままとなります。さらに、思春期になると、性ホルモンの影響で歯肉炎が
発生しやすい時期になります。歯みがきの習慣の確立だけではなく、間食のとり方
や食事時間など規則正しい食生活の普及も必要です。
(人)
2,500
(人)
2,500
2,000
(%)
98.7
98.7
児童・生徒のむし歯の状況
(%)
84.8
2,000
1,500
1,500
1,000
1,000
500
500
0
0
1,862
1,862
100.0
83.0
1,566
100
80.0
59.2
1,264
61.3
1,007
59.248.1
1,264
1,599
870
60.0
1,219
1,007
48.1
40.0
80
61.3
1,219
40
1,086
20.0
770
1,086
870
320
24
770
0.0
24
287
1歳6か月 3歳児 小学1年生 小学4年生 中学1年生
児
1歳6か月児
3歳6か月児 小学校1年生 小学校4年生 中学校1年生
むし歯のある児童・生徒数
むし歯のない児童・生徒数
むし歯のない児童・生徒の割合
資料:庁内資料(平成 27 年度)
45
60
20
0
(4)オーラルフレイル
オーラルフレイル※とは「歯・口の機能の虚弱」を意味する言葉です。滑舌や噛む
力、舌の動き等の口腔機能が低下すると、バランスのよい食事が摂れずに低栄養とな
る、筋力が低下する、社会参加へ消極的になるなどの要因となり、ひいては生活機能
障害に陥るということがわかってきています。
急速な高齢化の進行と寿命の延伸に伴い、できるだけ長く健康で、生活の質を確保
しながら過ごすことができる社会づくりが急務となっており、そのためには、オーラ
ルフレイルの予防が重要となります。
「茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査」
(平成 27 年度)では、
認知症リスク群と認知症非リスク群*で歯と口腔機能の状況がどのように異なるかを
比較しており、歯の平均本数は認知症非リスク群では平均 20.4 本であるのに対し、認
知症リスク群では 14.7 本と少なくなっています。また、口腔機能に関して「『さきい
か』や『たくあん』くらいの固さの食品を噛み切ることができない」、「半年前に比べ
て固いものが食べにくくなった」、「お茶や汁物等でむせることがある」と回答した人
は、認知症非リスク群に比べ認知症リスク群で高くなっており、口腔機能の低下と認
知症リスクには関係があると考えられます。
認知症リスク群別歯の本数と口腔機能の状況
全対象者
n=31,049
項目
認知症リスク群
n=461
認知症非リスク群
n=12,197
歯の平均本数(差し歯を含む)
19.8 本
14.7 本
20.4 本
「さきいか」や「たくあん」くらいの
固さの食品を噛み切ることができない
12.9%
36.0%
9.4%
半年前に比べて固いものが食べにくく
なった
21.0%
49.5%
12.4%
お茶や汁物等でむせることがある
17.9%
38.0%
9.8%
資料:茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)
*認知症リスク群と認知症非リスク群・・・質問項目のうち、
「日時がわからない時がある」
「自分の生
年月日がわからなくなる」他複数の項目を設定し、その回答結果により、茅ヶ崎市介護予
防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)独自に認知症リスク群、認知症非
リスク群、その他の3つにグループ化しています。
46
ボランティア団体や老人クラブへ参加している人は、歯の平均本数が 20.8 本であ
るのに対し、参加していない人は 16.6 本となっています。また、趣味活動を行ってい
る人の歯の平均本数は、趣味活動を行っていない人に比べ多くなっており、口腔機能
の維持と活動的な生活は密接に関連していると考えられます。オーラルフレイル※予防
の重要性について周知し、口腔機能を保つためのセルフケアの実践や、定期的な受診
につながるような取り組みが必要となります。
ボランティア団体や老人クラブへの参加別歯の本数
全対象者
n=31,049
項目
歯の平均本数(差し歯を含む)
参加している
n=6,176
19.8 本
参加していない
n=24,054
20.8 本
16.6 本
資料:茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)
趣味活動の実施別歯の本数
全対象者
n=31,049
項目
歯の平均本数(差し歯を含む)
19.8 本
趣味活動を行っ
ている
n=20,175
趣味活動を行っ
ていない
n=9,982
20.9 本
17.7 本
資料:茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)
<コラム>オーラルフレイルとは
オーラルフレイルとは、
「歯・口の機
能の虚弱」を意味する言葉です。滑舌
オーラルフレイル
の低下、食べこぼし、わずかのむせ、
滑舌の低下、食べこぼし、わずかのむせ、
噛めない食品の増加
噛めない食品の増加などの口腔機能の
低下により、バランスの良い食事が摂
れなくなり、低栄養となる、筋力が低
低栄養
筋力の低下
社会性の低下
下する、社会参加に消極的になるなど
の要因となり、ひいては生活機能障害
生活機能障害(要介護状態)
に陥るということがわかってきました。
ささいな歯・口の機能の低下を放置せず、
「オーラルフレイル」を予防し、健康長寿を
めざしましょう。
47
(5)その他
口腔がんは進行すると、治療しても食事や会話に障害が残ることがあるため、早
期発見・早期治療することが重要です。また、喫煙と飲酒、慢性的な口腔内への刺
激は口腔がんの発生リスクを高めることが明らかとなっており、口腔がん予防のた
めに、危険因子についての普及啓発が必要です。
介護の必要な人や障害のある人は、自身による口腔ケアが難しい場合や、受診が
困難な場合、口腔機能の低下や歯科疾患等の症状が進行しやすい状態にあります。
口腔内環境が悪化することで、生活の質が低下したり、誤嚥性肺炎や低栄養等、全
身の状態に影響します。
また、近年の大規模災害発生時において、避難生活での口腔ケアが重視されるよ
うになってきました。避難所等での生活が長期にわたる場合には、平常時のような
口腔ケアができなくなり、誤嚥性肺炎発症の危険性が高くなるため、日ごろから、
災害時に備えることが大切です。
いずれも場合も、患者の状況を詳しく把握しているかかりつけ歯科医※をもつこと
が必要です。かかりつけ歯科医がいない人の割合は 33.1%となっています。何らか
の症状があるときだけ受診するのではなく、定期的に歯科医院での健診やケアを受
けることが重要です。
歯科健診の受診状況
0%
全体
20%
40%
32.2
N=1,334
60%
80%
24.0
100%
43.9
1年に1回以上受けている
数年に1回程度受けている
ほとんど受けていない
無回答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成
0%
20%
40%
60%
80% 27 年度)100%
32.2
24.0
43.9
2
0
かかりつけ歯科医の有無
0%
全体
20%
40%
60%
80%
65.5
N=1,334
100%
33.1
ある
ない
1.3
無回答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
0%
20%
48
65.5
40%
60%
80%
33.1
100%
1.3 2.0
0.0
2
基本目標
歯は、食べ物を噛みくだき、栄養を摂取するために必要である他にも、発音を助
け、表情をつくり、姿勢を保つなどの生きる力を支える重要な役割をもち、人生を
豊かにするために欠かせないものです。
むし歯や歯周病※等の歯科疾患は、歯を失う大きな原因であり、その予防の取り組
みはこれまでも行ってきました。また、近年、歯周病は、糖尿病や心筋梗塞、脳梗
塞等の生活習慣病※にかかわりがあることや、早産や低体重児出産にも影響している
ことが解明されつつあります。
加えて、高年期においては、自分の歯を保ち、オーラルフレイル※を予防すること
は、食事や会話を楽しむといった社会性を維持し、活動的な生活に必要な筋力の低
下等、全身の虚弱予防につながります。
歯及び口腔の健康づくり推進計画では、歯科疾患の予防により、自分の歯を保つ
とともに全身の健康づくりへとつなげ、また口腔機能を維持・向上することで、生
涯心豊かに生活できることをめざし、次のように目標を設定します。
基本目標
歯っぴぃちがさき 6か条
生涯にわたり歯と口腔の健康を保ちましょう
歯の手入れ、大人も子どもも補助具を使って歯周病予防!
動脈硬化も一緒に予防
けん こう
ピンク色で引き締まった歯ぐきが健口サイン!目指せ6024、8020!
ちっちゃなころからよく噛んで、おくちの力をしっかりつけよう、
歯みがき仕上げは大人がね!
がぶっと噛める歯大切に、大人も子どもも、かかりつけ歯科で歯科健診
ささいな衰え見逃さない、セカンドライフは歯が命!みんなでおしゃべり、
しっかり食事
きらっと光る歯すてきだな、笑顔で湘南くち体操!オーラルフレイル
予防しよう
49
3
基本的視点
健康増進計画において、継続して「歯の健康」に取り組むとともに、新たに「歯
及び口腔の健康づくり推進計画」を策定するにあたり、次の3つの視点を取り入れ
ます。
(1)歯周病の予防を通した全身の健康づくり
歯周病※は歯を失う原因となるだけではなく、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などの生
活習慣病※等に影響することが解明されつつあります。その関連性について認知度を
高め、歯と口腔の健康づくりから、全身の健康づくりへとつなげる活動を推進しま
す。
また、生涯自分の歯で食事や会話を楽しむため、8020の達成に向け、602
4の視点を取り入れ、若い時期からかかりつけ歯科医※を持つことや、歯と口腔の健
康に関するセルフケアの実践、定期的な歯科健診の受診を積極的に推進します。
(2)口腔機能の獲得及び維持・向上
乳幼児期から学齢期にかけて、
「噛む」、
「食べる」
、
「話す」、
「笑う」などの口腔機
能を獲得することは、社会性を育むとともに、全身の発育発達のためにも重要です。
また、高年期には、滑舌の衰え、食べこぼし、わずかのむせ、噛めない食品が増え
るなどのささいな口腔機能の衰えを軽視せず、口腔機能を維持・向上するためのセ
ルフケアにつなげていくことが重要です。
生きる力を支える口腔機能の獲得及び維持と、オーラルフレイル※予防を積極的に
支援します。
(3)歯科・口腔保健を推進するための環境整備
歯科疾患の予防と早期発見のため、かかりつけ歯科医制度、口腔がん対策、歯周
病と全身疾患とのかかわりについての周知、オーラルフレイル予防等、ライフステ
ージ※に応じた効果的な歯と口腔の健康づくりを推進します。
災害時における避難生活での誤嚥性肺炎予防等の重要性について、必要な知識を
普及するとともに、関係機関と連携し支援体制整備を図ります。
50
第3章 施策の展開
1
分野ごとの取り組み
基本目標を達成するため、条例第7条に規定する6つの基本的施策に取り組みま
す。
【分野1】8020運動の普及
80 歳になっても 20 本以上、自分の歯を保つことをめざした8020運動※を推進
します。また、8020を達成するためには、より若い世代への取り組みを進める
ことが重要であるため、60 歳で 24 本以上自分の歯を保つことをめざした6024
を普及します。
健康長寿をめざし、オーラルフレイル※予防を推進するとともに、歯周病※予防に
よる歯と口腔の健康づくりが、全身の健康づくりにつながることを普及します。
行政の取り組み
取り組み
内容
担当
歯科講演会
口腔内の健康保持・増進のため講演会
を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
歯科保健の普及啓発事業
市民の健康増進を図るため、802
0、6024、オーラルフレイル等、
歯科保健に関する知識の普及を行い
ます。
(仮)地域保健課
(保健所)
「湘南くち体操」の普及
お口の健 口 体操である「湘南くち体
操」を普及します。
(仮)地域保健課
(保健所)
歯と口の健康週間イベント
「歯っぴぃデー」
歯と口の健康週間に合わせてイベン
ト等を実施し、個別相談や啓発事業を
実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
けん こう
禁煙の個別支援
(再掲)
(仮)健康増進課
(保健所)
(仮)保健予防課
喫煙は歯周病の危険因子となるため、 (保健所)
禁煙支援や禁煙に関する情報提供を
(仮)健康増進課
行います。
(保健所)
51
<コラム>8020運動と高齢者よい歯の表彰
“8020”は“ハチ・マル・
ニイ・マル”と読み、「8020
運動」とは“80歳になっても2
0本以上自分の歯を保とう”とい
う運動です。少なくとも 20 本以
上自分の歯があれば、ほとんどの
食物を噛みくだくことができ、お
いしく食べることができます。
『高齢者よい歯の表彰』は“8020運動”の一環として、歯と口の健康の重要性
を広く周知し、より多くの方が歯を大切にするきっかけとなるように行われてきまし
た。
平成 28 年9月8日の表彰式では、8名の方が表彰されました。
表彰者インタビュー
か ねこ
金子
たかし
孝 さん
8020達成の秘訣は何ですか?
A: 20 代の頃、友達の付き添いで
行った歯医者さんで、「君もみ
ないか」と言われて診察を受け
たら、むし歯が6本くらいあり
ました。その後、友達と治療に
通いました。早くむし歯を見つ
けて治したことがよかったと
思います。
表彰者インタビュー
こ むら
た けこ
古村 武子さん
8020を達成してよかったことは何
ですか?
A:なんでもおいしく食べられるこ
とです。それから、お友達とみ
んなで写真を撮ったときに、に
こっと口を開けて笑えることで
す。この年になると笑顔が大事
だと思います。
52
【分野2】乳幼児期から高年期までの歯及び口腔の健康づくりの推進
妊娠中は、ホルモン分泌の変化により、口の中のだ液が酸性に傾きやすい状況で
す。歯周病※は、低体重児出産や早産のリスクを高めるため、口腔内の状態を確認し、
適切なケアができるよう、妊娠期における相談体制の充実や知識の普及に努めます。
乳幼児期は、一人ひとりの発達状況により口腔の状態が異なるため、個々に応じ
た相談体制を充実します。
また、フッ化物を使ったむし歯予防や、デンタルフロス※等の補助具を使用した口
腔ケア、定期的な歯科健診受診の重要性等に関する知識を普及します。
行政の取り組み
取り組み
内容
担当
歯科相談
(妊産婦、乳幼児)
健康相談事業等において、歯科に関す
る相談を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
歯科教室
(妊婦、乳幼児、成人)
むし歯予防等についての教室を実施
します。
(仮)健康増進課
(保健所)
幼児歯科健康診査
歯の健康保持・増進のため、歯科健康
診査を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
成人歯科健康診査
口腔内の健康を保つため、歯科健康診
査を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
重度う蝕ハイリスク幼児等
予防対策事業
重度のう蝕(むし歯)にならないため
(仮)地域保健課
に幼児と保護者に対し、口腔内診査・
(保健所)
歯科保健指導・予防処置を行います。
介護予防講演会
(再掲)
依頼による教育
介護予防に関する知識の普及啓発の
ため、講演会や実習を行います。
各団体等からの依頼に応じ、口腔内の
健康を保つための健康教育を行いま
す。
高齢福祉介護課
(仮)地域保健課
(保健所)
(仮)健康増進課
(保健所)
高齢福祉介護課
53
【分野3】口腔に発生するがん等の対策
口腔がんは、喫煙や飲酒、慢性的な口腔内への刺激等が要因とされています。
口腔がんを発症すると、呼吸する、食事をする、話すなどの生命活動や生活の質
に影響があることから、予防と早期発見のための取り組みを推進します。
行政の取り組み
取り組み
内容
担当
口腔がん検診
口腔がんの早期発見、早期治療を進め
るため、検診を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
口腔がんに関する普及啓発
口腔がんの予防、早期発見等に関する
知識の普及を行います。
(仮)健康増進課
(保健所)
<コラム>歯の衛生に関する図画・ポスター表彰
毎年、歯の衛生に関する理解を深めることを
目的に、
「歯の衛生に関する図画・ポスターの表
彰」が実施されています。
市内の幼稚園・小学校・中学校・中等教育学
校・高等学校・特別支援学校の幼児・児童生徒
から募集した図画・ポスターは、茅ヶ崎・寒川
地区での審査で、地区代表作品が決まります。
平成 28 年度は赤羽根中学校1年生 関 秀大
(せき しゅうた)さんの作品が地区代表として
選出されました。
赤羽根中学校1年生
54
関 秀大さんの作品
【分野4】歯科検診又は歯科医療を受けることが困難な人に係る
歯及び口腔の健康づくりの推進
介護の必要な人や障害のある人は、自身による口腔ケアが難しく、定期的な受診
が困難な場合があります。そのため、口腔機能の低下や歯科疾患等の症状が進みや
すいことが考えられるため、歯科訪問診療等、歯科医療を受診する機会を周知する
とともに、在宅医療の支援に向けた連携を図ります。
行政の取り組み
取り組み
内容
在宅歯科医療との連携及び
周知
歯科医院に通院できない方に対し、茅
ヶ崎歯科医師会で実施している在宅
歯科医療について、連携及び周知をし
ます。
障害児者等歯科保健事業
障害児者やその家族に対し、口腔内診
査・歯科保健指導・予防処置を行いま
す。また、食べる力を育てるための支
援をします。
在宅医療推進事業
在宅医療介護連携推進事業
専門職への教育や情報提供
担当
(仮)地域保健課
(保健所)
(仮)健康増進課
(保健所)
(仮)地域保健課
(保健所)
在宅医療支援体制や情報共有の在り
方等を検討するための会議や研修会
を実施します。
(仮)地域保健課
(保健所)
歯科保健に関する情報の周知や、健康
教育を実施します。
(仮)地域保健課
(保健所)
55
高齢福祉介護課
【分野5】歯及び口腔の健康づくりの推進に携わるボランティアの育成
市民が自主的に生涯にわたり歯と口腔の健康づくりに取り組んでいけるよう、口
腔衛生に関する正しい知識を普及するため、知識と経験のあるボランティアの育成
を行います。
行政の取り組み
取り組み
内容
担当
8020運動推進員※養成・
育成及び活動支援
8020運動推進員養成・育成研修を
実施し歯科保健に関する情報を提供
するとともに、8020運動推進員が
各関係機関の事業等で活動する場を
提供します。
(仮)地域保健課
(保健所)
食のボランティアとの連携
による8020運動の推進
食のボランティア研修等において、8
020運動や「湘南くち体操」を普及
します。
(仮)健康増進課
(保健所)
<コラム>歯っぴぃデー
茅ヶ崎歯科医師会の協力のもと、毎年6月4日から 10 日までの「歯と口の健康週間」
に合わせ、イベント「歯っぴぃデー」を開催しています。子どもから大人まで楽しみな
がら体験することで歯と口の健康について学べるイベントです。
会場では、
「唾液パワー測定」
、
「顕微鏡でむし歯菌を見てみよう!」、
「湘南くち体操」、
「歯科相談」
、
「歯みがき指導」等のブースや、歯と口の健康に関する様々な資料を展示
しています。また、会場の外では「歯科訪問車『歯っぴー金太郎号』の展示」を行って
います。
歯っぴぃデーの様子
顕微鏡でむし歯菌を画面に映し
出します。
「湘南くち体操」の実践で、
だ液がよく出るようになりま
す。
56
歯科衛生士によるブラッシング指
導で、歯のみがき方やケアのコツ
をお伝えします。
<コラム>湘南くち体操
「噛む・飲み込む」
「話す」などの口腔機能を健康に保つことは、生涯にわたり全身の
健康維持に重要な役割を果たします。
「湘南くち体操」は、口腔機能を維持・向上するた
めに顔や舌の体操等を行う「健口(けんこう)体操」を、湘南版にアレンジしたもので
す。
神奈川県茅ケ崎保健福祉事務所作成
57
【分野6】歯及び口腔の健康づくりの推進に向けた体制整備
オーラルフレイル※等の新たな歯科保健に関する課題に対応するため、関係機関と
連携を図りながら検討する場を設けます。
また、歯科健診や治療をきっかけにかかりつけ歯科医※をもち、定期的な口腔ケア
を受ける必要性について普及啓発します。
さらに、災害による避難生活での誤嚥性肺炎防止等の重要性も指摘されているこ
とから、平常時から関係機関との連携を推進し、普及啓発を図ります。
行政の取り組み
内容
取り組み
担当
休日歯科診療
日曜や祝日、年末年始等に応急処置を (仮)地域保健課
するため休日歯科診療を開設します。 (保健所)
歯科保健推進会議
歯科保健に関する課題や問題点の改
善のため、関係機関との検討会議を行
います。
歯科衛生士会・地域活動歯科
衛生士等支援
歯科保健推進のため地域で活動する (仮)地域保健課
歯科衛生士の資質向上を支援します。 (保健所)
かかりつけ歯科医制度の推
進
かかりつけ医制度の市民への定着を
図るため、制度の啓発活動を行いま
す。
災害時の地域における医療
体制の整備
災害時における歯科医療活動の充実
を図ります。
災害時に備えた口腔ケアに
関する普及啓発
災害時に備えた口腔ケアに関する知
識の普及を行います。
(仮)地域保健課
(保健所)
(仮)地域保健課
(保健所)
(仮)健康増進課
(保健所)
(仮)地域保健課
(保健所)
(仮)地域保健課
(保健所)
(仮)健康増進課
(保健所)
<コラム>医療救護訓練の様子
災害時の地域における医療救護活動に向け、医療救護訓練を実施しています。
58
<コラム>災害時の口腔ケア
茅ヶ崎・寒川地区歯科衛生士の会「ハッピーマウス」と平塚在宅歯科衛生士会「歯み
んぐ」が、合同で災害時の口腔ケアについてのリーフレットを作成しています。平常時
から、水が足りないときの口腔ケアについて知っておくことで、もしものときに役立ち
ます。
裏面には、唾液腺マッサージ、舌体操、歯ブラシを使った頬のストレッチのイラスト説明があります。
59
2
歯及び口腔の健康づくり推進計画
項目
成
果
目
成果目標一覧
現状値* 目標値 健康増進計
(H27) (H32) 画との整合
標
75~84 歳までで 20 本以上自分の歯が
ある*1
55~64 歳までで 24 本以上自分の歯が
ある
【分野1】
8020運動※の
普及
49.0%
54%
健康増進計画
と同様
64.2%
70%
全体
70.1%
72%
20 歳代
45.6%
50%
35.0%
40%
歯周病 が様々な疾患に影響すること
を知っている
43.9%
50%
歯科保健事業参加者数*2
386 人
700 人
98.7%
98.7%
以上
84.8%
85.7%
1年生
59.2%
64%
4年生
48.1%
53%
市立中学校における歯科
健診でむし歯がない*6
1年生
61.3%
66%
歯科健診を受診している
20~64 歳
32.2%
37%
17.9%
15%
未満
84.3%
85%
-
50%
障害児者等歯科保健事業実施回数*7
43 回
43 回
8020運動推進員※活動支援数*8
43 人
70 人
65.5%
70%
補助具を使用して歯の
ケアをしている
8020運動を知っている
健康増進計画
と同様
※
1歳6か月児歯科健康診査でむし歯が
ない*3
3歳6か月児歯科健康診査でむし歯が
ない*4
市立小学校における歯科
健診でむし歯がない*5
【分野2】
乳幼児期から高年期
までの歯及び口腔の
健康づくりの推進
お茶や汁物等でむせるこ
65 歳以上
とがある*1
「さきいか」や「たくあん」
くらいの固さの食品を噛
65 歳以上
*1
み切れる
【分野3】
口腔に発生するがん
等の対策
【分野4】
歯科検診又は歯科医
療を受けることが困
難な人に係る歯及び
口腔の健康づくりの
推進
【分野5】
歯及び口腔の健康づ
くりの推進に携わる
ボランティアの育成
【分野6】
歯及び口腔の健康づ
くりの推進に向けた
体制整備
喫煙・飲酒が口腔がんの発症に影響する
ことを知っている
かかりつけ歯科医※をもっている
* 現状値は健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
*1 茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)よ り
(アンケートの対象者は 65 歳以上で要支援・要介護認定を受けていない方)
*2 平成 27 年度歯科保健事業参加者延べ人数より
*3 平成 27 年度1歳6か月児歯科健康診査実績より
*4 平成 27 年度3歳6か月児歯科健康診査実績より
60
健康増進計画
と同様
*5 平成 27 年度市立小学校歯科健康診査実績より
*6 平成 27 年度市立中学校歯科健康診査実績より
*7 平成 27 年度障害児者等歯科保健事業実施回数より
*8 平成 27 年度8020運動推進員活動支援
延べ人数より
第Ⅲ部 計画の推進
61
第Ⅲ部
計画の推進
第1章 3つの優先施策
基本理念「生涯にわたり笑顔が輝くまち」へ向けて健康づくりを推進するために
は、市民それぞれが、健康的な生活習慣を実践し、ライフプランを持ち、自分らし
く生活するとともに、社会全体として、それを支える体制が大切です。
健康増進計画(後期)
・歯及び口腔の健康づくり推進計画の2つの計画により、市
民の健康づくりを総合的かつ効果的に推進するため、生活習慣の見直しに直接結び
つくよう、関連する分野をつないだ3つの取り組みを優先的に推進します。
3つの優先施策
1
1
活動的なライフスタイルの推進による
健康づくり
2
ライフステージ※に合わせた生活習慣病※の
重症化予防の視点を加えた健康づくり
3
歯の健康を通した生活の質を高める健康づくり
活動的なライフスタイルの推進による健康づくり
身体活動を増やすことや、生活の中に運動を取り入れることの重要性を周知する
とともに、働き方や生活全般の見直し、余暇の活動についての提案、地域での交流
等により、活動的なライフスタイルを推進し、こころと身体の健康づくりを支援し
ます。
■ 若い世代、働き盛り世代への支援
・企業や事業所等との連携により、メンタルヘルス、地域活動、運動等、活動的
なライフスタイルに関わる生活習慣と健康に関する情報を提供します。
■ セカンドライフ準備・入り口世代への支援
・地域活動への参加を促すため、健康事業での活動紹介を充実します。
・セカンドライフのプラットフォーム※の各事業を通し、セカンドライフ※への円
滑な移行と社会参加を推進します。
62
2
ライフステージ※に合わせた生活習慣病の重症化予防
の視点を加えた健康づくり
健康診査は受診するだけでなく、その結果を栄養・食生活、身体活動・運動、た
ばこ、アルコール等の習慣を改善するために生かすことが大切です。
生活習慣の改善による、生活習慣病※の一次予防と、重症化予防を推進します。
■ 若い世代、働き盛り世代への支援
・企業や事業所等との連携により、食、たばこ、アルコール等の生活習慣と健康
に関する情報を提供します。
・事業所給食への指導を通した食に関する情報を提供します。
・若い世代、働き盛り世代を対象とした健康事業では、ライフプランや子育て、
仕事、趣味等、それぞれの世代が関心のあるテーマを取り入れ、健康づくりへ
とつなげる事業を実施します。
■ 生活習慣病の重症化予防
・生活習慣病一次予防の事業に加え、データヘルス計画※等とも連携し、生活習慣
病の重症化予防に向けた事業を実施します。
3
歯の健康を通した生活の質を高める健康づくり
歯の健康を保つことで、全身の健康を保持増進するとともに、オーラルフレイル※
を予防し、生活の質を高める健康づくりへとつなげます。
■ 歯科保健事業の充実
・歯と口の健康週間(6月4日から 10 日まで)を中心とした、講座・イベント等
による啓発や相談事業を実施します。
・8020運動※に加えて、6024の推進に向けた啓発活動を実施します。
■ オーラルフレイル予防
・健康増進事業等における「湘南くち体操」の普及により、オーラルフレイル予
防を推進します。
63
ライフステージ※別取り組み
乳幼児期
(概ね0~6歳)
ライフステージ
基本理念
生涯にわたり笑顔が輝くまち
学齢期
(概ね7~15 歳)
規則正しい生活習慣を身につけましょう
~自分でつくり、地域が支える健康づくり~
1
活動的なライフスタイルの推進による
健康づくり
<共通の取り組み>
*ゲートキーパー養成事業
*各種体育大会
*体育館、温水プール他体育施設の運営・管理
*障害者運動会の支援
*公民館における講座
*茅ヶ崎ウオーキングガイドマップ配布
*まなび人材事業・学習情報誌の発行
しっかり身体を動かし、
早寝早起きを身につけましょう
地域の活動に参加する機会を
持ちましょう
乳幼児健康相談・
子育て支援センター事業
スポーツ教室・
学校体育施設の開放
青少年広場の整備
こころの電話相談
いじめ電話相談
保育園・学校での食育・健康づくり
青少年会館事業
積極的に料理や共食に参加し、
食を楽しみましょう
たばこ・アルコールの害を
学びましょう
2 ライフステージに合わせた
生活習慣病※の重症化予防の
視点を加えた健康づくり
<共通の取り組み>
*食事バランスガイドの配布
*かかりつけ医、かかりつけ薬局制度の推進
*各種健康週間等における普及啓発事業
*感染症予防に関する情報提供
*まなび人材事業・学習情報誌の発行
母子健康手帳交付・妊婦健診
乳幼児健診・予防接種
小中学校における
健康教育の推進
保育園給食・学校給食を通じた子どもの健康づくり支援
乳幼児健康相談
親子食育教室
母子栄養健康づくり教室
母子保健指導・訪問事業
3
歯の健康を通し た生活の質を高める
健康づくり
離乳食、幼児食の時期から、
しっかり噛んで食べましょう
食後の歯みがきを習慣にしましょう。
小学校中学年ごろまで、仕上げみがきは保護者が
行いましょう
<共通の取り組み>
*かかりつけ歯科医制度の推進
*歯科保健推進会議
*災害時の地域における医療救護体制の普及啓発
*障害児者等歯科保健事業
*在宅歯科医療との連携及び周知
歯と口の健康週間イベント、普及啓発事業
重度う蝕ハイリスク幼児等予防対策事業
乳幼児歯科健診
茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくり推進計画
【基本目標】
生涯自分の歯で食事や会話を楽しみ
歯っぴぃで心豊かに生活できる
64
歯科相談・歯科教室
小中学校における
歯科保健の推進
高年期
青少年期
壮年期
中年期
(概ね 16~24 歳) (概ね 25~44 歳) (概ね 45~64 歳) (概ね 65~74 歳) (概ね 75 歳以上)
若い世代から、働き盛りの世代
セカンドライフの準備・入り口世代
健康的なライフスタイルを確立しましょう
セカンドライフ
高年期を含めたライフプランを考えましょう
地域活動に積極的に参加し、活動的なライフスタイルを保ちましょう
ストレスと上手に付き合い、人との交流を大切にしましょう
適切な身体活動と睡眠ですっきり目覚められるようにしましょう
メンタルヘルスに関心を持ちましょう。悩み事が相談できる相手を持ちましょう
自分なりの運動の機会、趣味などで、活動的な生活を楽しみましょう
スポーツ教室・学校体育施設の開放
新体力テスト
フレイルチェック
企業や事業所との連携による健康情報の提供
転倒予防教室
こころの健康に関する相談
健康増進事業
介護予防・健康づくり教室
セカンドライフのセミナー・相談
青少年会館事業
1日3食、主食、主菜、副菜をそろえて食べましょう
COPD等、たばこの健康への影響を理解しましょう 節度ある飲酒をしましょう
職場や地域で定期的に健康診断を受け、必要に応じて生活習慣を見直しましょう
無理なダイエットによる
やせに注意しましょう
健康診断結果を生かし、生活習慣病の重症化予防に取り組みましょう
低栄養に注意しましょう
健康に関する相談
禁煙の個別支援、禁煙に関する教育・普及啓発、受動喫煙防止に関する普及啓発
アルコール教室、節度ある飲酒に関する教育・普及啓発、アルコール依存症に関する相談
がん検診
特定健診・特定保健指導
健康診査事業
食育推進事業
多角的なテーマによる健康増進事業、栄養改善事業、食生活改善推進員養成講座
給食施設への栄養指導、働く人への健康栄養情報の提供
介護予防講演会
高齢者インフルエンザ予防
かかりつけ歯科医を持ち、自覚症状がなくても歯科健診や歯のケアを受け、6024・8020をめざしましょう
歯ブラシのほかに補助具も使用しましょう。食事や会話を楽しみ、口腔の健康に関心を持ちましょう
歯周病と全身疾患との関わりについて関心を持ちましょう
オーラルフレイルを予防し、生活の質を高めましょう
歯と口の健康週間イベント、普及啓発事業
6024の推進
8020運動の推進
歯と口に関する講座・教室・講演会
成人歯科健診
オーラルフレイル予防、8020運動の推進員の活動支援、「湘南くち体操」の普及
在宅医療介護連携推進事業
口腔がん検診、口腔がんに関する普及啓発
65
健康づくりのための行動指針(ライフステージ※別)
基本的生活習慣を整え、人格形成の基礎づくりをする大切な時
乳幼児期
(概ね0~6歳)
期にあり、保護者や家庭のかかわり方が重要となります。食事、
運動、睡眠等の生活リズムを整え、子ども同士や周囲の大人と
よい情緒的交流が望まれる時期です。
体格や身体の機能が大きく成長するとともに、精神面での成長
学齢期
(概ね7~15 歳)
が著しく自我が形成される時期です。新しい集団生活で過ごす
なかで、生活習慣が確立される時期でもあり、生涯を通した健
康づくりを自ら進めることが重要となります。
急速な心身の発達がみられ、身体的にはほぼ成熟しますが精神
青少年期
(概ね 16~24 歳)
的な変化がそれについていけず、敏感で不安定な時期です。社
会に出て、多様な価値観の中で自分自身に目を向け、自己を確
立していくことが重要です。
就職、結婚、子育て等の人生の変化が多く、社会人として独立
した生活を確立し、大きな責任を持つようになる時期です。ま
壮年期
【若い世代・働き盛り世代】た、忙しい生活のなかで、偏った食習慣や、運動不足になりが
(概ね 25~44 歳)
ちなため、将来を見据え、健康的なライフスタイルを身につけ
ることが重要です。
社会や家庭で中心的な役割と大きな責任を担う時期です。定年
中年期
などによる生活環境の変化へ向けた準備が必要となり、また身
【働き盛り・セカンドラ
体機能の低下により、健康状態に個人差があらわれます。
イフ※準備・入り口世代】
がんや生活習慣病※の早期発見・早期治療、生活習慣病の重症
(概ね 45~64 歳)
化予防、健康増進に積極的に取り組むことが重要となります。
高年期
【セカンドライフ
社会的には人生の完成期で、豊かな収穫を得る時期です。また
定年後は、地域活動の中心的な存在ともなります。
身体的には、個人差がさらに大きくなり、心身の機能を維持す
準備・入り口世代】
るため、自分の健康状態に合わせた食生活や運動を行うことが
(概ね 65 歳以上)
重要となります。
社会的には人生の完成期で、豊かな収穫を得る時期である一
高年期
(概ね 75 歳以上)
方、オーラルフレイル※、低栄養、ロコモティブシンドローム※、
フレイル※等、健康問題が大きくなってくる時期でもあります。
地域での交流を楽しむ生活を続け、自分の健康状態に合わせた
食生活や運動を継続的に行うことが重要となります。
66
第2章 推進体制と評価
1
推進体制
健康増進計画(後期)
・歯及び口腔の健康づくり推進計画を推進するにあたっては、
行政だけでなく、市民や関係団体等の多様な関係者が連携しながら、協働※して取り
組む必要があります。
そのため、広報紙やホームページ、各種イベント等を通じて、2つの計画で示し
た基本理念や、個人・家庭・地域、行政の取り組み等の周知・啓発を行い、健康づ
くりに関する意識の高揚を図り、市民や地域における主体的な活動を促進します。
また、庁内の関係各課で組織する「茅ヶ崎市健康増進計画連絡調整会議」におい
ては、2つの計画について、進捗状況、課題、新たな提案等を含め全庁的に協議し、
計画を推進していきます。
さらに、各種施策に対する幅広い意見を聴くため、公募市民や医療に関する団体、
まちぢから協議会連絡会、スポーツ関係団体、食生活改善推進団体等の代表者や学
識経験者で組織する「茅ヶ崎市健康づくり推進委員会」で、計画の進捗状況や取り
組み等を審議します。
連携・協働
市
連携・協働
民
関係団体等
周知・啓発、情報提供、
健康づくり活動の機会の提供、
活動支援等
連携・協働
茅ヶ崎市
茅ヶ崎市健康増進計画連絡調整会議
<庁内の関係各課>
市民自治推進課、企画経営課、産業振興課、文化生涯学習課、スポーツ健康
課、保健福祉課、保険年金課、障害福祉課、高齢福祉介護課、子育て支援課、
保育課、学務課、学校教育指導課、社会教育課、青少年課
(仮)保健企画課、地域保健課、保健予防課、健康増進課(保健所)
計画の評価、進捗状況等の諮問・答申
茅ヶ崎市健康づくり推進委員会
公募市民、医療に関する団体やまちぢから協議会連絡会、スポーツ関係団体、
食生活改善推進団体等の代表者、学識経験者
67
2
計画の評価
各事業を実施する庁内担当課は、事業の開催数、参加者数、実施内容、成果等を
毎年度評価します。各事業の評価に基づき、茅ヶ崎市健康増進計画連絡調整会議に
おいて、計画全体について進捗状況の確認及び検証を実施します。
その結果を受けて、茅ヶ崎市健康づくり推進委員会へ、計画の評価、進捗状況等
について諮問し、幅広い立場の委員により審議します。
2つの計画の最終評価については、アンケート調査を実施し、状況を把握します。
アンケート調査結果等から評価を行い、茅ヶ崎市健康増進計画連絡調整会議におい
て、検証するとともに課題を抽出し、茅ヶ崎市健康づくり推進委員会での審議を経
て、次期計画の取り組みへとつなげていきます。
なお、審議された内容についてはホームページ等で公表します。
68
69
体系図
基本理念
基本目標
基本的視点
分野及びめざす姿
分野1 栄養・食生活
○正しい食情報の選択ができ、バランスのよい食事を
している。
茅
ヶ
崎
市
健
康
増
進
計
画
(
後
期
)
茅
ヶ
崎
市
歯
及
び
口
腔
の
健
康
づ
く
り
推
進
計
画
~
自
分
で
つ
く
り
、
地
域
が
支
え
る
健
康
づ
く
り
~
自
立
し
て
地
域
で
の
生
活
を
楽
し
む
た
め
の
健
康
の
維
持
・
増
進
分野2 身体活動・運動
(
1
)
健
康
的
な
生
活
習
慣
づ
く
り
(
2
)
地
域
づ
く
り
と
協
働
に
よ
る
健
康
づ
く
り
○自分に合った身体活動・運動を習慣化している。
(
3
)
ラ
イ
フ
ス
テ
ー
ジ
に
応
じ
た
健
康
づ
く
り
○楽しみや生きがいを求めて外出し、人と交流するこ
とで、活動的に生活している。<新規>
分野3 休養・こころの健康づくり
○適切な身体活動と睡眠で毎日すっきり目覚めること
ができる。<変更>
○ストレスと上手に付き合い、人との交流を大切にし
ている。<変更>
分野4 たばこ
○たばこの害を自覚して禁煙・節煙・分煙をしている。
分野5 アルコール
○節度ある飲酒を理解し、実行している。
分野6 歯の健康
○生涯自分の歯で食事や会話を楽しむことができる。
分野7 健康管理
○病気に対する知識を身につけ、定期的に健康診査等
を受けている。
で
心
豊
か
に
生
活
で
き
る
生
涯
自
分
の
歯
で
食
事
や
会
話
を
楽
し
み
歯
っ
ぴ
ぃ
(
1
)
歯
周
病
の
予
防
を
通
し
た
全
身
の
健
康
づ
く
り
(
2
)
口
腔
機
能
の
獲
得
及
び
維
持
・
向
上
(
3
)
歯
科
・
口
腔
保
健
を
推
進
す
る
た
め
の
環
境
整
備
分野1 8020運動の普及
分野2
乳幼児期から高年期までの歯及び
口腔の健康づくりの推進
分野3 口腔に発生するがん等の対策
分野4 歯科検診又は歯科医療を受ける
ことが困難な人に係る歯及び口腔
の健康づくりの推進
70
分野5
歯及び口腔の健康づくりの推進に
携わるボランティアの育成
分野6
歯及び口腔の健康づくりの推進に
向けた体制整備
行政の取り組み
①栄養に関する相談や情報提供の充実
②栄養・食生活について学ぶ機会の充実
③関係団体やボランティアの育成
①身体活動の増加と運動する機会の充実
②関係団体やボランティアへの支援の充実
①こころの健康について学ぶ機会・自死(自殺)対策の充実
②こころの健康のための相談体制の充実
③セカンドライフに向けた支援(セカンドライフのプラットフォーム)
①禁煙に向けた支援の充実
②未成年者に対する喫煙防止
③受動喫煙防止の推進
①未成年者に対する飲酒防止
②アルコールに関する正しい知識の普及
第Ⅱ部 歯及び口腔の健康づくり推進計画
①健康診査等の充実
②かかりつけ医制度の推進
③健康管理について学ぶ機会の充実
④健康に関する相談体制の充実
歯科講演会、歯科保健の普及啓発事業、
「湘南くち体操」の普及 など
歯科相談(妊産婦、乳幼児)
、歯科教室(妊婦、乳幼児、成人)、幼児歯科健康診査
成人歯科健康診査、重度う蝕ハイリスク幼児等予防対策事業 など
口腔がん検診、口腔がんに関する普及啓発
在宅歯科医療との連携及び周知、障害児者等歯科保健事業、在宅医療推進事業、
在宅医療介護連携推進事業、専門職への教育や情報提供
8020運動推進員育成及び活動支援
食のボランティアとの連携による8020運動の推進
休日歯科診療、歯科保健推進会議、歯科衛生士会・地域活動歯科衛生士等支援、
かかりつけ歯科医制度の推進 など
71
72
資
料
73
編
1 市民の健康状態(人口構成と保健統計)
(1)人口構成と世帯数
総人口は緩やかな増加傾向にあり、平成 23 年から平成 27 年の4年間で 2,509 人
増加しています。
図1
(人)
240,000
人口の推移
235,477
236,274
236,803
237,418
237,986
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
230,000
220,000
210,000
200,000
資料:神奈川県年齢別人口統計調査結果報告
(各年1月1日現在)
世帯数は年々増加しており、平成 23 年から平成 27 年にかけて約 4,000 世帯増加
しています。しかし、世帯人員は減少傾向にあり、平成 27 年には 2.44 人となって
います。
図2
(世帯)
100,000
93,664
世帯数と世帯人員の推移
95,630
94,717
97,621
96,618
(人/世帯)
2.6
世帯数
90,000
2.51
80,000
2.5
2.49
2.48
2.46
2.44
2.4
70,000
60,000
(世帯)
100000
90000
80000
70000
60000
2.3
平成23年
平成24年
平成25年
世帯数
平成26年
平成27年
平
世帯人員
資料:茅ヶ崎市の人口と世帯(国勢調査)
(各年 1 月 1 日現在)
平成 23 年は平成 22 年国勢調査速報値からの推計
平成 24 年以降は平成 22 年国勢調査確定値からの推計
(世帯)
100000
90000
80000
70000
60000
93,664
94,717
95,630
96,618
97,621
2.5174
平成23年
2.49
平成24年
2.48
平成25年
2.46
平成26年
2.44
平成27年
(人)
3.2
3.0
2.8
2.6
2.4
2.2
2.0
年齢4区分人口の割合をみると、生産年齢人口の割合が減少し、前期高齢者人口
と後期高齢者人口の割合は上昇しており、平成 27 年には高齢者人口が 24.6%と4
人に1人が高齢者となっています。
図3
(%)
100
80
年齢4区分別人口の推移
9.4
12.1
9.9
12.0
10.4
12.4
10.8
12.9
11.2
64.6
64.0
63.2
62.3
61.6
年少人口(~14歳)
前期高齢者人口(6
13.4
60
40
(%)
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
20
0
14.0
14.1
14.0
14.0
13.9
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
年少人口(~14歳)
前期高齢者人口(65歳~74歳)
平成23年
生産年齢人口(15~64歳)
後期高齢者人口(75歳~)
資料:神奈川県年齢別人口統計調査結果報告(茅ヶ崎市)
(各年1月1日現在)
(%)
1.0
9.4
9.9
10.4
10.8
11.2
12.1
12.0
12.4
12.9
13.4
0.8
0.6
64.6
64.0
63.2
62.3
61.6
将来人口は徐々に減少すると推計されており、平成
47
年には約
23 万人と、平成
0.4
14.1
14.0
0.2
14.0
14.0
13.9
0.0
32 年から約 8,000 人減少するとされています。しかし、高齢化率は人口の減少に反
平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年
して上昇するとされており、平成 47 年には 30.7%と、3.3 人に1人が高齢者となる
とされています。
図4
(人)
300,000
250,000
239,407
将来人口推計と高齢化率
(%)
40
238,035
235,236
231,803
35
200,000
150,000
30.7
100,000
50,000
26.2
26.8
平成32年
平成37年
28.3
30
25
0
20
平成42年
総人口
9.4
12.1
64.6
14.0
平成47年
高齢化率
資料:平成 22 年国勢調査確定値からの推計
(人)
300,000 238,586
239,407238,035
235,236231,803228,233224,027218,127
75
250,000
210,365201,342
200,000
150,000
37.0 36.7
36.9
100,000
34.0 36.0
(%)
45.0
40.0
35.0
30.0
年齢4区分別の将来人口推計をみると、平成 32 年から平成 47 年にかけて、年少
人口は約 5,000 人、生産年齢人口は約 10,000 人減少するとされているのに対し、前
期高齢者人口は約 2,000 人、
後期高齢者人口は約 6,000 人増加するとされています。
図5
年齢4区分別の将来人口推計
(人)
250,000
200,000
33,156
38,938
40,227
29,513
24,845
26,240
148,063
149,074
145,161
137,542
28,675
25,178
23,608
23,206
平成32年
平成37年
平成42年
平成47年
39,612
31,443
150,000
100,000
50,000
0
年少人口(~14歳)
生産年齢人口(15~64歳)
前期高齢者人口(65歳~74歳)
後期高齢者人口(75歳~)
資料:平成 22 年国勢調査確定値からの推計
(人)
250,000
200,000
150,000
100,000
50,000
0
33,156
29,513
38,938
24,845
40,227
26,240
39,612
31,443
148,063
149,074
145,161
137,542
28,675
25,178
23,608
23,206
平成32年
平成37年
平成42年
平成47年
76
(2)要介護(要支援)認定の状況
第1号被保険者数、要介護(要支援)認定者数ともに年々増加しており、平成 27
年の第1号被保険者数、要介護(要支援)認定者数は、ともに平成 23 年の約 1.2 倍
となっています。認定率も年々上昇しており、平成 27 年には 14.6%となっていま
す。
75 歳以上の要介護(要支援)認定率は、平成 27 年で 27.2%となっており、75 歳
未満に比べ 23.4 ポイント上回っています。
図 6 第 1 号被保険者数と要介護(要支援)認定者数、認定率等の推移
(人)
60,000
40,000
55,549
53,182
50,994
14.4
14.3
(%)
59,666
57,771
14.6
15
14.0
14.0
14
20,000
13
8,327
7,956
7,448
7,140
8,684
0
12
平成23年
平成24年
第1号被保険者数
平成25年
平成26年
要介護(要支援)認定者数
平成27年
認定率
資料:介護保険事業状況報告(暫定版)
(各年9月末日現在)
(人)
60,000
40,000
20,000
0
表1
(%)
15.0
要介護(要支援)認定率
23,971
22,780
6,350
6,042
75 歳未満
26,045
25,038
平成 27 年
7,116
6,806
3.8%
27,390
平成23年
75 歳以上 平成24年
平成25年
27.2% 平成26年
平成27年
資料:介護保険事業状況報告(暫定版)
(各年9月末日現在)
77
7,457
14.0
13.0
12.0
(3)平均寿命
平均寿命は、男女とも国に比べて長くなっています。また、男性では県よりも長
くなっています。平成 17 年と比べると、男女とも平均寿命は伸びており、特に男性
では1歳以上長く、国や県よりも伸びが大きくなっています。
表2
平均寿命
茅ヶ崎市
平成 17 年
神奈川県
平成 22 年
平成 17 年
国
平成 22 年
平成 17 年
平成 22 年
男
性
79.9 歳
81.2 歳
79.5 歳
80.3 歳
78.8 歳
79.6 歳
女
性
85.9 歳
86.7 歳
86.0 歳
86.7 歳
85.8 歳
86.4 歳
資料:市町村別生命表
(4)死因と主要死因の状況
死因の上位 10 位をみると、生活習慣病※に由来する悪性新生物、心疾患(高血圧
性を除く)
、脳血管疾患が入っています。
県と比較すると、悪性新生物、心疾患(高血圧性を除く)
、脳血管疾患については
死亡率が低くなっているものの、COPD(慢性閉塞性肺疾患)※の死亡率が高くな
っています。
表3
死因統計(平成 26 年)
茅ヶ崎市
順位
死因
神奈川県
死亡率
(人口 10 万対)
死因
死亡率
(人口 10 万対)
1
悪性新生物
246.4
悪性新生物
252.7
2
心疾患(高血圧性を除く)
110.2
心疾患(高血圧性を除く)
118.5
3
老
衰
66.4
肺
炎
69.3
4
脳血管疾患
62.2
脳血管疾患
68.9
5
肺
炎
54.7
老
衰
55.4
6
不慮の事故
23.1
不慮の事故
28.7
7
自
23.1
自
殺
17.1
8
大動脈瘤及び解離
18.9
肝疾患
12.9
9
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
13.0
腎不全
12.2
10
腎不全
大動脈瘤及び解離
12.1
殺
9.7
資料:平成 26 年神奈川県衛生統計年報
注)率算出に用いた人口は、神奈川県統計センター「神奈川県人口統計調査 人口と世帯」
(平成 26 年 10 月1日現在)
78
死因1位の悪性新生物を部位別にみると、気管、気管支及び肺、胃、膵、乳房、
前立腺の死亡率は県よりも高くなっています。一方、結腸、胆のう及びその他の胆
道、直腸S状結腸移行部及び直腸の死亡率は県よりも低くなっています。
表4
悪性新生物の死因分類(平成 26 年)
茅ヶ崎市
順位
死因
神奈川県
死亡率
(人口10万対)
死因
死亡率
(人口10万対)
1
気管、気管支及び肺
50.9
気管、気管支及び肺
49.0
2
胃
32.4
胃
31.8
3
肝及び肝内胆管
23.5
結腸
24.2
4
膵
23.1
膵
21.7
5
結腸
21.4
肝及び肝内胆管の悪性新生物
18.4
6
乳房
11.4
直腸S状結腸移行部及び直腸
11.3
7
胆のう及びその他の胆道
10.5
胆のう及びその他の胆道
11.2
8
食道
9.3
乳房
10.5
9
直腸S状結腸移行部及び直腸
9.3
食道
10.0
10
前立腺
9.3
前立腺
8.2
資料:平成 26 年神奈川県衛生統計年報
(5)特定健康診査の状況
茅ヶ崎市国民健康保険加入者における特定健康診査※の状況をみると、40~44 歳
は 18.4%、70~74 歳は 49.4%で、年代が若い人ほど受診率は低くなっています。
また、未受診率をみると、いずれの年代も女性より男性の割合が高くなっています。
BMIの有所見者(BMI25 以上)割合の状況をみると、男女とも年代が高くな
るにつれ、有所見者割合が高くなっており、70~74 歳では男女とも約4割が有所見
者となっています。
LDLコレステロールの要医療者(180mg/dL 以上)割合の状況をみると、女性で
は 50 歳代以降、男性では 60 歳代以降で急増しています。また、60 歳代以降の女性
では、男性と比べて、2倍以上の割合となっています。
HbA1cの要医療者(8.4%以上)割合の状況をみると、各年代1%未満で推移
していますが、男性では 60 歳、女性では 65 歳を境に急増しています。
79
男女年代別特定健康診査※の受診率と要医療者割合の状況
表5
対象者
特定健康
診査の
受診率
利用者
LDL
コレステロールの
要医療者割合
HbA1cの
要医療者割合
男
女
男
女
40~44 歳
3,614 人
664 人
18.4%
0.24%
0.03%
0.07%
0.02%
45~49 歳
3,364 人
651 人
19.4%
0.23%
0.12%
0.04%
0.02%
50~54 歳
2,938 人
645 人
22.0%
0.15%
0.18%
0.05%
0.00%
55~59 歳
2,960 人
820 人
27.7%
0.24%
0.34%
0.05%
0.00%
60~64 歳
6,032 人
1,996 人
33.1%
0.31%
0.71%
0.13%
0.04%
65~69 歳
11,458 人
4,735 人
41.3%
0.57%
1.52%
0.22%
0.25%
70~74 歳
12,111 人
5,979 人
49.4%
0.66%
1.38%
0.18%
0.13%
資料:保険年金課資料(平成 26 年度)
100
図7
(%)
100.0
*
80
性年代別特定健診未受診率と有所見者割合の状況(BMI
25 以上)
60
40
20
0
83.8
83.0
40~44歳
82.2
78.9
80.0
73.8
65.1
79.1
78.0
60.0
56.0
73.6
67.1
62.1
53.5
38.2
26.1 30.5
40.0
20.0
45~49歳
5.4 3.2
6.3 3.3
5.9 3.3
5.5 5.2
46.2
41.3
12.5 13.2
0.0
40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳
有所見(BMI25以上)者率
男性
女性
特定健診未受診率
男性
女性
資料:保険年金課資料(平成 26 年度)
*BMI…ボディ・マス・インデックスの略語。
BMI=
体重(kg)
身長(m)×身長(m)
判定
低体重
標準体重
肥満
高度
肥満
BMI
18.5 未満
18.5 以上
25.0 未満
25.0 以上
35.0 未満
35.0 以上
日本肥満学会では 22 を標準とし、18.5 未満を低体重、25 以上 35 未満を肥満、35 以上を高度肥
満としています。過度の肥満は、糖尿病、脂質異常症、高血圧症、心臓病、胆石症、脂肪肝、関
節炎などの病気になりやすく、手術のときの危険も大きくなります。
80
図8
特定健康診査※におけるの有所見者割合の推移(LDLコレステロール*)
(%)
60.0
59.1
5.0
58.1
4.8
40.0
26.9
26.0
50,000.0
40,000.0
30,000.0
20,000.0
10,000.0
0.0
20.0
27.2
53.7
4.2
53.1
4.1
55.0
4.6
53.3
4.3
52.6
4.6
22.7
22.8
23.8
23.2
22.7
30.0
28.0
26.0
24.0
22.0
平成20年
27.3
平成21年
26.8
平成22年
平成23年
26.6
26.2
25.8
平成24年
25.3
0.0
平成20年
平成21年
平成22年
軽度異常
平成23年
平成24年
平成25年
要経過観察・生活改善
平成26年
要医療
資料:保険年金課資料
図9
性年代別特定健康診査における要医療者割合の状況
(LDLコレステロールの(180mg/dl 以上)
)
(%)
1.60
1.52
1.38
1.20
0.71
20000.0
0.80
0.66
0.57
15000.0
10000.0
0.34
0.40
0.31
5000.0
0.24
0.24
0.23
0.18
0.15
0.12
0.0
0.03
40~44歳
45~49歳
50~54歳
55~59歳
60~64歳
0.00
40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳
男性
女性
資料:保険年金課資料(平成 26 年度)
*LDLコレステロール…悪玉コレステロールとも呼ばれ、肝臓から血管にコレステロールを運ぶ機能
があり、数値が高くなると、血管に沈着して動脈硬化の原因になっています。特定健康診査では、
120mg/dl 以上でリスクありと判定されます。
軽度異常・・・120~139mg/dl
要経過観察・生活改善・・・140~179mg/dl
要医療・・・59mg/dl 以下、180mg/dl 以上
81
図 10 特定健康診査※におけるの有所見者割合の推移(HbA1c*)
(%)
60
57.3
0.7
7.9
54.4
0.6
7.4
52.9
0.6
6.6
55.9
0.7
7.1
54.9
0.5
6.9
43.5
0.5
5.6
40
20
50000
40000
30000
20000
48.7
10000
0
46.4
平成20年
45.7
48.1
平成21年
51.1
0.5
7.6
47.5
43.0
37.4
平成23年
平成22年
平成24年
0
平成20年
平成21年
平成22年
要受診
平成23年
平成24年
要医療1
平成25年
平成26年
要医療2
資料:保険年金課資料
図 11 性年代別特定健康診査における要医療者割合の状況
(HbA1c(8.4 以上)
)
(%)
0.30
0.25
0.22
0.18
0.20
20000.0
0.13
15000.0
0.1010000.0
0.07
0.05
0.05
5000.0
0.04
0.04
0.02
0.0 0.02
0.00
0.00
40~44歳
45~49歳
50~54歳
55~59歳
0.00
0.13
60~64歳
40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳
男性
女性
資料:保険年金課資料(平成 26 年度)
*HbA1c…過去約1~2か月間の平均的な血糖状態を反映するため、糖尿病やその疑いの判断など
の指標に用いられます。特定健康診査では、5.6%以上でリスクありと判定されます。
要受診・・・NGSP 値 5.6~6.4%
要医療1・・・NGSP 値 6.5~8.3%
要医療2・・・NGSP 値 8.4 以上
82
30.0
28.0
26.0
24.0
22.0
2
市民の健康意識(アンケート結果)
問 健康づくりについての関心
「とても関心がある」と「関心がある」を合わせた“関心がある”人の割合が 85.2%
と最も高くなっています。
平成 23 年度調査と比較すると、「とても関心がある」の割合が減少しています。
図 12 健康づくりについての関心
とても関心がある
関心がある
まったく関心はない
0%
平成27年度調査
N=1,334
20%
平成23年度調査
無回答
40%
60%
16.5
0%
N=1,831
あまり関心はない
80%
68.7
23.1
16.5
23.1
20%
40%
100%
0.8
13.6
64.0
68.764.0
0.3
0.9
100%
1.80.9
10.2 13.6
10.2
1.8
0.8
0.3 2
60%
80%
0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 健康づくりの実践の有無
「実践している」人の割合が 93.3%と大半を占めています。
性年代別でみると、男女とも 40 歳代で「実践していない」人の割合が高くなってい
ます。
図 13 健康づくりの実践の有無
実践している
0%
20%
実践していない
40%
60%
無回答
80%
100%
全体
N=1,334
93.3
6.4 0.2
男性 20歳代
N=94
92.6
7.4
30歳代
N=108
91.7
8.3
40歳代
N=93
90.3
9.7
50歳代
N=130
93.8
5.4 0.8
60歳以上
N=152
92.1
7.2
女性 20歳代
N=101
30歳代
N=149
40歳代
N=163
50歳代
N=168
60歳以上
N=170
90.1
9.9
94.0
6.0
90.2
0%
20%
40%
95.8
0.7
9.2
60%
90.1
90.2
90.3
91.7
92.1
92.6
93.3
93.8
94.0
95.8
98.8
0.6
80% 4.2
1.2
98.8
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
83
100%
9.24.2
9.9
9.7
7.2
8.3
7.4
5.4
6.4
6.01.2
0.8
0.7
0.6
0.2 2
0
問 健康づくりの実践内容
「食事・栄養に気をつける」の割合が 60.6%と最も高く、次いで「なるべく体を
動かしたり、運動したりする」
、
「休養や睡眠を十分にとる」と続いています。
図 14 健康づくりの実践内容
N = 1,334
0%
10%
20%
30%
40%
50%
食事・栄養に気をつける
80%
50.3
休養や睡眠を十分にとる
46.3
定期的に健康診査を
受ける
36.4
規則正しい生活を送る
35.8
ストレスをためない
32.3
体重や血圧などを日ごろ
からチェックする
22.2
20.2
お酒やたばこを控える
0.9
6.4
特になし
無回答
70%
60.6
なるべく体を動かしたり、
運動したりする
その他
60%
0.2
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
84
問 健康についての認識
健康を「心身ともに健やかなこと」と捉える人の割合が 56.7%と最も高くなって
おり、次いで「幸福なこと」
「身体が丈夫で元気がよく調子がよいこと」がそれぞれ
約3割程度となっています。
図 15 健康についての認識
N = 1,334
0%
10%
20%
30%
心身ともに健やかなこと
50%
60%
70%
56.7
幸福なこと
30.9
身体が丈夫で元気がよく調子
がよいこと
30.8
病気でないこと
23.1
こころも身体も人間関係も
うまくいっていること
19.5
仕事ができること
18.6
何ごとにも前向きに生き
られること
17.7
快食・快眠・快便であること
17.1
家庭円満であること
8.9
規則正しい生活ができること
8.6
健康を意識しないこと
7.6
長生きできること
4.3
生きがいの条件
3.9
人を愛することができること
3.1
その他
0.7
わからない
0.3
無回答
40%
8.0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
85
問 朝食の摂取状況
朝食の摂食状況をみると、
「必ず食べる」が 83.5%、
「週に4~6回は食べる」、
「週
に1~3回は食べる」、「朝食は食べない」、「決まっていない」を合わせた“朝食を
欠食することがある”人の割合は 15.7%となっています。
性別でみると、大きな差は見られません。
性年代別でみると、朝食を「必ず食べる」人の割合は、男女とも年齢が低くなる
につれ低下傾向となっています。
図 16 朝食の摂取状況
必ず食べる
週に1~3回は食べる
決まっていない
0%
20%
週に4~6回は食べる
朝食は食べない
無回答
40%
60%
全体
N=1,041
83.5
男性
N=521
83.7
女性
N=486
82.7
男性 29歳以下
N=21
30歳代
N=42
40歳代
N=86
50歳代
N=78
60歳代
N=138
70歳以上
N=154
女性 29歳以下
N=45
30歳代
N=86
40歳代
N=90
84.4
50歳代
N=68
83.8
60歳代
N=107
70歳以上
N=90
80%
100%
3.6 2.3
6.1 3.7
0.8
2.1 0.4
4.6 4.0 5.2
2.1 2.5 1.2
7.8 3.7
61.9
14.3
69.0
9.5
9.5
72.1
5.8
80.8
87.0
14.3
2.4
7.1 9.5
2.4
3.5
9.3
9.3
2.6
3.8 6.4 5.1
1.3
2.2 3.6 2.2
5.1
1.3 1.9 1.3
95.5
2.2 2.2
0%
20%
62.2
40%
78.8
81.2
83.5
90.2
91.1
68.6
60%
26.7
7.0 4.7 5.8
3.5
3.3 1.1 2.2
8.9
1.5 1.5
7.4 4.4 1.5
0.9 2.8 0.9 2.8
1.9
3.3 2.2
94.4
資料:茅ヶ崎市食育に関するアンケート調査(平成 24 年度)
86
100%
9.1
6.9
6.13.0
2.8
3.7
13.8
3.8
.80.6
4.8
1.0
3.6
40.7
.9
0.2
2.4
5.3
2.3
2.9
2.4
1.9
0.8 2
0
10.5
90.7
80% 6.7
問 外食等における栄養成分表示の参考状況
栄養成分表示を「いつも参考にして選ぶ」
、
「時々参考にして選ぶ」を合わせた“栄
養成分表示を参考にする”の割合が 60.4%となっています。
性別でみると、男性では栄養成分表示を「ほとんど参考にしない」人が 57.1%と
過半数を占めています。
図 17 外食等における栄養成分表示の参考状況
いつも参考にして選ぶ
ほとんど参考にしない
20%
40%
0%
全 体
N=1,334
男 性
N=578
12.3
6.9
80%
100%
39.3
35.6
0.3
57.1
20%
6.916.1
12.3
16.1
N=752
無回答
60%
48.1
0%
女 性
時々参考にして選ぶ
40%
35.6
0.3
60%
48.158.0
58.0
57.1
80%
100%
39.3
25.725.7
0.3 2
0.3
0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 運動習慣(30 分以上の運動をする頻度)
運動習慣(30 分以上の運動をする頻度)が「週1日以上」ある人の割合は 31.9%
であるのに対し、運動を「していない」人の割合は 51.0%となっています。
性年代別でみると、女性の 30 歳代で運動を「していない」人の割合が 72.5%と
高くなっています。
図 18 運動習慣
週1日以上
0%
週1日未満
20%
全 体
N=1,334
男性 20歳代
N=94
35.1
30歳代
N=108
35.2
40歳代
N=93
50歳代
N=130
40%
31.9
していない
60%
5.2
51.0
10.6
43.5
4.3
36.9
46.2
6.2
100%
11.8
39.4
13.0
32.3
無回答
80%
14.9
8.3
17.2
44.6
12.3
3.3
60歳以上
N=152
女性 20歳代
N=101
34.2
26.7
47.4
5.9
58.4
15.1
8.9
3.4
30歳代
N=149
16.8
72.5
7.4
3.1
40歳代
N=163
50歳代
N=168
60歳以上
N=170
0%
31.3
57.1
8.6
20% 4.2
40%
32.1
16.826.7
31.3
31.9
32.1
32.3
34.2
35.1
35.2
36.9
3.4
39.4
5.93.1
4.2
4.3
5.2
3.310.6
6.2
13.0
3.5
3.5
39.4
54.8 60%
72.5
46.2
47.4
58.4
51.0
57.1
40.6
54.8
44.6
39.443.5
80% 8.9
40.6
16.5
100%
17.2
16.5
15.1
14.9
12.3
11.8
88.9
8.6
8.3
7.4
.9
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
87
2
0
問 運動不足の要因(複数回答)
「忙しくて運動をする時間がないから」の割合が 50.7%と最も高く、次いで「仕
事や勉強で疲れているから」の割合が 35.8%、「きっかけがないから」の割合が
28.9%となっています。
性年代別でみると、男性 40 歳代で「仕事や勉強で疲れているから」の割合が高く、
6割近くとなっています。また、男性 30 歳代で「忙しくて運動をする時間がないか
ら」の割合が高く、7割近くとなっています。女性ではすべての年代で「忙しくて
運動をする時間がないから」の割合が高くなっています。
表 6 運動不足の要因
単位:%
有
効
回
答
数
(
件
)
制健
限康
さ上
れ、
て医
い師
るか
から
ら運
動
を
倒か
、ら
嫌だ
いを
だ動
かか
らす
こ
と
が
面
か仕
ら事
や
勉
強
で
疲
れ
て
い
る
が忙
なし
いく
かて
ら運
動
を
す
る
時
間
い一
な緒
いに
かす
らる
友
人
、
仲
間
が
き
っ
か
け
が
な
い
か
ら
施
設
や
場
所
が
な
い
か
ら
823
3.5
21.3
35.8
50.7
8.9
28.9
11.8
11.1
8.9
0.7
男性 20 歳代
52
1.9
21.2
48.1
46.2
13.5
34.6
15.4
5.8
11.5
-
30 歳代
70
-
12.9
45.7
68.6
5.7
24.3
10.0
8.6
-
1.4
40 歳代
66
3.0
16.7
57.6
63.6
3.0
16.7
9.1
6.1
-
1.5
50 歳代
77
6.5
23.4
36.4
53.2
7.8
24.7
13.0
11.7
7.8
-
60 歳以上
72
8.3
23.6
26.4
29.2
15.3
36.1
11.1
12.5
5.6
-
女性 20 歳代
69
-
18.8
39.1
60.9
13.0
31.9
18.8
7.2
8.7
1.4
30 歳代
115
1.7
23.5
28.7
60.9
5.2
27.8
12.2
8.7
13.9
-
40 歳代
106
0.9
19.8
34.9
45.3
8.5
31.1
7.5
15.1
8.5
0.9
50 歳代
97
-
25.8
41.2
43.3
10.3
36.1
14.4
14.4
9.3
-
60 歳以上
95
11.6
22.1
16.8
40.0
8.4
25.3
8.4
14.7
17.9
2.1
区分
全 体
よ何
いを
かど
わの
かよ
らう
なに
いや
かっ
らた
ら
そ
の
他
無
回
答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
88
問 1日の平均歩数
1日の平均歩数が「約 3,000 歩(約 1.5km)未満」の割合が 26.5%、
「約 3,000~
5,000 歩(約 2.5km)未満」の割合が 25.9%と高くなっており、
「約 10,000 歩以上」
の人は 5.2%にとどまっています。
図 19 1日の平均歩数
ほとんど家から出ない(入院中・車いす使用・病床の方を含む)
約3,000 歩(約1.5km )未満
約3,000 ~5,000 歩(約2.5km )未満
約5,000 ~8,000 歩(約4km )未満
約8,000 歩~10,000歩(約5km )未満
約10,000歩以上
わからない
無回答
0%
2.8
全 体
20%
40%
26.5
N=1,334
60%
25.9
15.1
80%
7.9 5.2
100%
15.5
1.0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
0%
20%
40%
26.5
60%
25.9
15.1
80%
7.9 5.2
100%
15.5
1.0 2
0
問 悩みやストレスの有無
地域活動の参加状況別で悩みやストレスの有無をみると、地域活動に参加してい
る人で、
「多いと思う」の割合が他に比べて低くなっています。
図 20 地域活動への参加意向と悩みやストレスを感じる度合い
多いと思う
0%
参加している
N=255
20%
普通と思う
少ないと思う
40%
22.4
60%
28.3
58.3
参加していないし、今後も
参加するつもりはない
29.9
54.1
N=499
80%
60.8
参加していないが今後は
N=575
きっかけがあれば参加したい
無回答
100%
16.1
12.5
15.4
0.8
0.9
0.6
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
0%
22.4229.9
8.3
20%
40%
89
60%
60.8 54.1
58.3
80%
16.1
15.4
12.5
100%
0.9
0.8
0.6 2
0
問 悩みやストレスを相談できる人の有無(複数回答)
「家族」の割合が 69.4%、
「友人・知人」の割合が 57.1%と高くなっています。
性年代別でみると、世代が高くなるほど「友人・知人」の割合が低く、特に男性
の 60 歳代では3割未満と低くなっています。
表 7 悩みやストレスを相談できる人の有無
単位:%
区分
全
体
有
効
回
答
数
(
件
)
1334
家
族
親
戚
友
人
・
知
人
学
校
の
先
生
職
場
の
人
の市
担役
当所
者な
ど
行
政
そ
の
他
い相
な談
いで
き
る
人
が
無
回
答
69.4
7.5
57.1
0.7
15.6
0.6
2.7
9.4
0.6
男性 20 歳代
94
58.5
3.2
73.4
3.2
18.1
-
2.1
9.6
-
30 歳代
108
75.0
4.6
38.9
-
25.9
-
1.9
13.0
-
40 歳代
93
72.0
3.2
35.5
-
14.0
-
-
12.9
1.1
50 歳代
130
68.5
3.1
36.2
0.8
16.2
0.8
2.3
13.1
-
60 歳以上
152
55.3
3.3
28.9
-
7.2
-
4.6
23.7
3.3
女性 20 歳代
101
70.3
5.0
80.2
4.0
22.8
1.0
3.0
4.0
-
30 歳代
149
84.6
14.1
79.2
0.7
11.4
2.0
3.4
2.0
0.7
40 歳代
163
73.0
6.1
69.9
-
19.6
-
1.2
6.7
0.6
50 歳代
168
72.0
7.7
64.9
-
16.1
1.2
1.8
6.0
-
60 歳以上
170
64.1
17.1
58.8
-
10.6
0.6
5.3
4.7
-
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
90
問 平均睡眠時間
「5時間未満」と「5~6時間未満」を合わせた“6時間未満”が 47.2%と半数
近くを占めています。特に、男性 40 歳代では“6時間未満”の人が約6割を超えて
います。
図 21 平均睡眠時間
5時間未満
5~6時間未満
6~7時間未満
7~8時間未満
8~9時間未満
9時間以上
無回答
0%
全 体
N=1,334
20歳代
N=94
30歳代
N=108
20%
9.5
6.4
43.5
40%
34.037.7 43.546.2
46.2
100%
3.4 0.4
14.2
37.2
20%
6.4
9.5
116.1
2.0
16.1
80%
34.2
34.0
12.0
N=93
60%
37.7
0%
40歳代
40%
0.7
13.8
6.4 2.1
0.9
29.6
13.9
60%
80%
2.2 100%
37.234.2 29.625.8
13.814.2
13.9
9.7
6.43.4
2.2
2.1
0.4
0.9
0.7 2
25.8
9.7
0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 目覚めた時の疲労感
「疲労感がとれてすっきりしている」と「十分ではないが、ある程度疲労感はと
れている」を合わせた“疲労感はとれている”人は、72.2%と多くを占めています。
しかし、性年代別でみると、男性の 20 歳代から 40 歳代では“疲労感はとれてい
る”人は6割程度にとどまっています。
図 22 目覚めた時の疲労感
疲労感がとれてすっきりしている
十分ではないが、ある程度疲労感はとれている
疲労感が残っている
まったく疲労感がとれていない
無回答
20%
40%
60%
80%
0%
全 体
N=1,334
10.1
20歳代
N=94
11.7
30歳代
N=108
8.3
40歳代
N=93
0%
6.5
62.1
23.2
52.1
53.7
20%
40%
55.9
55.9
53.7
52.1
62.1
60%
100%
4.0 0.5
26.6
8.5
1.1
29.6
7.4
0.9
80%
32.3
29.6
26.6
32.3 23.2
100%
4.3 1.1
8.5
7.4
4.3
4.0
1.1
0.9
0.5 2
0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
91
問 介護予防事業への参加意向
茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)
(要支援・介護認定者を除く 65 歳以
上の市民対象)では、介護予防事業について「参加したい」が 29.3%、「参加した
くない」が 63.1%となっています。
健康状態を保つために心がけていることの回答別に、一般高齢者向けの介護予防
事業への参加意向についての回答をみると、「参加したい」の割合は、「地域の活動
に参加する」と回答した人で 40.9%と最も高く、次いで「意識的に運動する」で
33.7%となっています。また、
「特に心がけていることはない」と回答した人で、
「参
加したい」の割合が 14.4%となっており、何らかのことを心がけている人と比べ、
参加意向が低いことがうかがえます。
図 23 介護予防事業への参加意向
参加したい
0%
全 体
意識的に運動する
N=3,489
参加したくない
20%
0%
29.3
40%
20%
40%
14.424.2
25.8
29.3
31.6
32.0
32.2
32.7
33.0
33.7
40.9
33.7
N=2,055
無回答
60%
80%
63.1
60%
72.2 70.2
63.1
71.0
61.4
61.5
61.4
61.0
62.0
61.3
54.0
61.3
100%
80%
7.6
5.1
食事、栄養に注意する N=2,201
31.6
61.4
7.0
規則正しい生活を
心がける
N=1,925
32.2
61.4
6.4
睡眠、休養を十分
にとる
N=1,938
32.0
61.5
6.5
仕事をする
N=822
趣味を持つ
N=1,611
32.7
62.0
5.3
人とふれあう
N=1,421
33.0
61.0
6.0
地域の活動に
参加する
N=428
その他
N=31
特に心がけていること
N=180
はない
24.2
70.2
40.9
5.6
54.0
25.8
5.1
71.0
14.4
72.2
100%
13.36.5
6.4
6.0
3.2 2
0
3.2
13.3
資料:茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)
92
問 参加したい介護予防事業の内容
今後、どのような介護予防教室に参加したいと思うかについてたずねたところ、
「認知機能低下予防(運動を取り入れた教室)」の割合が 23.6%と最も高く、次い
で「運動器の機能向上(機器を取り入れた教室)
」の割合が 22.5%となっています。
また、「参加したくない」の割合は 22.9%となっています。
図 24 参加したい介護予防事業の内容
N = 3,489
0%
5%
10%
15%
20%
運動器の機能向上 機器を取り入れた教室
17.9
11.1
水泳を取り入れた教室
19.0
調理実習を含む教室
7.5
講義を主体とした教室
口腔機能向上
13.3
歯周病予防の教室
8.9
嚥下機能向上の教室
23.6
認知機能低下予防 運動を取り入れた教室
14.6
音楽を取り入れた教室
その他
ゲーム等を取り入れた教室
8.1
調理を取り入れた教室
8.0
12.7
運動・栄養・口腔などを…
その他
30%
22.5
音楽を取り入れた教室
栄養改善
25%
0.5
22.9
参加したくない
22.0
無回答
資料:茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)
93
問 趣味やレクリエーション等の活動への不参加理由
茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)
(要支援・介護認定者を除く 65 歳以
上の市民対象)では、参加しない理由について、65~69 歳代で「人間関係が面倒だ
から」の割合が 64.0%となっています。
図 25 年齢別にみた、活動に参加していない理由
0%
10%
65~69歳 健康・体力に自信がないから
N = 460
20%
30%
40%
50%
60%
9.6
21.4
家事・介護または仕事があるから
28.2
興味のある活動がないから
35.6
役員や当番になるのがいやだから
47.3
活動の種類や内容がわからなかったから
64.0
人間関係が面倒だから
30.0
その他
32.6
無回答
0%
10%
20%
70~74歳 健康・体力に自信がないから
N = 345
30%
40%
50%
60%
70%
40%
50%
60%
70%
21.7
24.5
家事・介護または仕事があるから
15.7
興味のある活動がないから
7.7
役員や当番になるのがいやだから
4.0
活動の種類や内容がわからなかったから
5.0
人間関係が面倒だから
25.9
その他
20.9
無回答
0%
10%
20%
30%
18.4
75~79歳 健康・体力に自信がないから
N = 277
70%
19.4
家事・介護または仕事があるから
興味のある活動がないから
24.2
役員や当番になるのがいやだから
24.0
20.0
活動の種類や内容がわからなかったから
人間関係が面倒だから
10.9
その他
11.0
13.0
無回答
資料:茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)
94
問 喫煙の状況
「たばこは吸ったことがない」の割合が、54.9%と最も高くなっています。
図 26 喫煙の状況
たばこを吸っている
以前、たばこを吸っていたことがある
たばこは吸ったことがない
無回答
0%
全 体
20%
16.1
N=1,334
40%
28.2
0%
20%
60%
80%
100%
54.9
40%
60%
0.7
80%
28.2
100%
0.7 2
0
54.9
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 禁煙したいと思う人
「喫煙をやめたい」という禁煙希望者が 29.8%、「喫煙本数を減らしたい」とい
う減煙希望者が 35.3%と、6割を超える人が禁煙・減煙の意向を持っています。
性別でみると、男性で「喫煙をやめたくない」人が約2割と高くなっています。
図 27 禁煙したいと思う人
喫煙をやめたい
喫煙をやめたくない
無回答
0%
全 体
N=215
男 性
N=153
女 性
N=62
20%
40%
29.8
0%
28.1
喫煙本数を減らしたい
わからない
60%
35.3
20%
40%
35.3
28.1
29.8
33.9
33.9
80%
100%
19.1
35.3
35.335.5
60% 20.9
35.5
15.8
80% 15.7
20.9
19.1
14.5
14.5
100%
16.1
15.8
15.7
16.1
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
喫煙をやめたい
喫煙をやめたくない
無回答
0%
28.1
29.8
20%
65.1
95
喫煙本数を減らしたい
わからない
40%
35.3
35.3
60%
20.9
19.1
80%
15.8
15.7
100%
100.0
0.0
2.0
0.0
問 たばこの有害性や影響の認知度
「肺がん、喉頭がんなどのがん」(90.7%)、「ニコチン依存症」(70.2%)、「受動
喫煙※による喫煙者の周囲の人へのリスク」(67.4%)については、認知度が高くな
っています。しかし、「肌の老化」(46.1%)、「歯周病※」(29.6%)については、認
知度が低くなっています。
図 28 禁煙したいと思う人
N = 1,334
0%
20%
40%
60%
80%
肺がん、喉頭がんなどのがん
100%
90.7
ニコチン依存症
70.2
受動喫煙による喫煙者の周囲の
人へのリスク
67.4
ぜんそくや気管支炎など肺や
呼吸器の病気
66.3
流産、早産、死産、低体重児など
胎児への影響
60.2
心臓病や脳血管疾患などの
循環器疾患
58.7
46.1
肌の老化
29.6
歯周病
1.5
知らない
3.7
無回答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 COPD(慢性閉塞性肺疾患)※の認知度
「知らない(今回の調査で初めて聞いた場合を含む)」の割合が 60.0%と過半数
を占めており、認知度は低くなっています。
図 29 COPD(慢性閉塞性肺疾患)の認知度
言葉も意味も知っている
言葉は聞いたことがあるが、意味は知らない
知らない(今回の調査で初めて聞いた場合を含む)
無回答
0%
全 体
N =1,334 0%
20%
16.5
16.5
20%
22.5
22.5
40%
60%
40%
60%
80%
60.0
60.0
80%
100%
100%
1.0
1.0 2
0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
96
問 飲酒の状況
「ほとんどお酒は飲まない(飲めない)」の割合が 34.9%と最も高くなっていま
す。
性別でみると、男性で「毎日お酒を飲んでいる」「週に5~6日お酒を飲む」「週
に3~4日お酒を飲む」の割合が高くなっています。一方、女性では「ほとんどお
酒は飲まない(飲めない)
」の割合が高くなっています。
図 30 飲酒の状況
毎日お酒を飲んでいる
週に5~6日お酒を飲む
週に3~4日お酒を飲む
週に1~2日お酒を飲む
月に1~3日程度お酒を飲む
やめた(1年以上やめている)
ほとんどお酒は飲まない(飲めない)
無回答
0%
全 体
N=1,334
0%
男 性
N=578
女 性
N=752
20%
40%
60%
2.8
80%
16.8
7.3 20%8.6
11.8
17.540%
8.9 16.84.727.0 6.4 7.3
13.08.6 10.7
11.8 18.2
11.6
27.0
10.7
8.9 4.7 6.4
11.6
13.0
10.4
3.3
34.9
17.5
3.3
10.4
2.1
16.6
18.2
100%
60%
0.2
2.8 16.6
21.3
0.3
45.5
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 生活習慣病の発症リスクを高める量の飲酒者の状況
生活習慣病※の発症リスクを高める量(1日あたりの純アルコール摂取量が、男性
で 40g以上、女性で 20g以上)の飲酒をしている人は男性で 20.8%、女性で 14.1%
となっています。
図 31 生活習慣病の発症リスクを高める量の飲酒者の状況
生活習慣病の発症リスクを高める量を飲酒している
生活習慣病の発症リスクを高める量未満を飲酒している
やめた(1年以上やめている)
ほとんどお酒は飲まない(飲めない)
無回答
0%
男 性
20%
20.8
N=578
0%
女 性
N=752
40%
80%
2.1
55.5
20%
14.1
20.8
14.1
60%
40%
37.137.1
55.53.3
100%
21.3
60%
3.3
80%
45.5
2.145.5 21.3
0.3
100%
0.3
0.0 2.0
0.0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
97
80%
45.5
2.1 34.9
21.3
問 歯科健診の受診状況
「ほとんど受けていない」の割合が 43.9%と最も高くなっています。
図 32 歯科健診の受診状況
1年に1回以上受けている
数年に1回程度受けている
ほとんど受けていない
無回答
0% 0%
20% 20%
40% 40%
32.2
全 体
32.2
N=1,334
60% 60%
80% 80%
24.0
100% 100%
43.9
24.0
2
0
43.9
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 歯の本数
性年代別でみると、男女とも 50 歳代から 60 歳代にかけて「20 本以上」の割合が
10%以上減少しています。
図 33 歯の本数
5本以下
6~10本
20本以上
無回答
0%
20%
0.8 1.5 2.3 1.5
男性 50歳代
40%
N=130
N=152
60%
16~19本
80%
87.7
0%3.3 2.6
60歳以上
11~15本
0.8
1.2
2.4
1.5
3.3
3.03.5
1.8
2.3
2.6
1.5
2.47.2
7.2
7.14.6
4.6
20%
40%
100%
6.2
60%
87.775.7
88.1
74.7
75.7
80%
100%
10.6
6.6
6.2
5.4
6.6
1.2 3.0 2.4
女性 50歳代
60歳以上
88.1
N=168
N=170
2.4 1.8 3.5
7.1
74.7
5.4
10.6
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
98
2
0
問 補助具*を使用して歯のケアをしている人の状況
歯のケアについて、補助具を「使用している」の割合が 70.1%と最も高くなって
います。
年代別でみると、年代が高くなるにつれ「使用している」人の割合が高くなって
います。
図 34 補助具を使用して歯のケアをしている人の状況
使用している
0%
全 体
N=1,334
20歳代
N=195
30歳代
N=257
40歳代
N=256
50歳代
N=298
60歳以上
20%
使用していない
40%
無回答
60%
80%
70.1
28.6
45.6
1.3
52.3
2.1
66.9
31.9
69.1
0%
100%
30.5
20% 77.5
45.6
40%
60%
0.4
21.8 80% 0.7
52.3
31.9
30.5
28.621.8
16.5
66.9
69.1
70.1
77.5
81.4
81.4
N=322
1.2
16.5
100%
2.2
2.1
1.3
1.2
0.7
0.4 2
0
2.2
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
*補助具・・・デンタルフロス ※ ・糸(付)ようじ、歯間ブラシ、歯間刺激子、水流式口腔洗浄器、
普通のつまようじ
問 健康診査の受診状況
「受けている」の割合が 66.4%と最も高くなっています。
図 35 健康診査の受診状況
0%
全 体
N=1,334
受けている
受けている
定期的ではないが受けている
定期的ではないが受けている
受けていない
受けていない
無回答
0%
20% 0%
20%
40%
40% 20%
66.4
無回答
60%
60% 40%
66.4
80%
80% 60%
15.9
15.9
17.3
100%
100% 80%
15.9
0.4 2
17.3 0
0.4
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
99
100%
17.3
0.4 2
0
問 健康診査を受けていない理由
「健康診査に行くのが面倒だから」の割合が 42.0%、「健康診査を受診する費用
が高いから」が 36.4%、
「健康診査に行く時間がないから」が 32.9%と高くなって
います。
図 36 健康診査を受けていない理由
N = 231
0%
10%
20%
30%
40%
健康診査に行くのが面倒だから
60%
42.0
健康診査を受診する費用が高いから
36.4
健康診査に行く時間がないから
32.9
健康に自信があるから
12.1
健康診査の結果がこわいから
10.8
近くに健康診査を受ける場所がないから
9.1
5.2
健康診査が信用できないから
4.3
入院または通院中のため
10.0
その他
無回答
50%
1.3
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
100
問 健康診査結果を聞いた後の生活改善の状況
「何もしない」の割合が 52.9%と最も高く、次いで「病院や診療所などで受診し
た」の割合が 22.1%、
「食生活を変えた」の割合が 11.6%となっています。健康診
査の結果を聞いた後、何らかの行動をした人の割合は 42.6%となっています。
性年代別でみると、男性 20 歳代、30 歳代、女性 20 歳代で「何もしない」の割合
が高く、7割を超えています。また、男性 60 歳以上で「病院や診療所などで受診し
た」の割合が高く、約4割となっています。また、男性の 60 歳以上で健康診査の結
果を聞いた後、何らかの行動をした人の割合は6割半ばとなっており、男性 50 歳代、
女性 50 歳代、60 歳以上で約5割と他の年代に比べ高くなっています。
表 8 健康診査結果を聞いた後の生活改善の状況
単位:%
有
効
回
答
数
(
件
)
何
も
し
な
い
1098
52.9
22.1
11.6
1.9
10.8
2.7
2.5
4.5
男性 20 歳代
67
73.1
6.0
14.9
-
10.4
9.0
1.5
-
30 歳代
97
72.2
8.2
9.3
1.0
8.2
1.0
-
1.0
40 歳代
84
52.4
17.9
14.3
-
14.3
-
1.2
4.8
50 歳代
117
46.2
30.8
12.0
4.3
11.1
4.3
-
3.4
60 歳以上
136
32.4
39.0
16.2
2.9
17.6
2.2
3.7
2.9
女性 20 歳代
67
73.1
7.5
1.5
3.0
3.0
3.0
-
11.9
30 歳代
103
65.0
10.7
6.8
-
9.7
3.9
1.9
6.8
40 歳代
138
57.2
20.3
8.0
1.4
10.9
2.9
2.9
5.8
50 歳代
142
47.9
27.5
12.7
2.8
8.5
1.4
3.5
2.8
60 歳以上
143
39.9
30.8
14.0
1.4
10.5
2.1
5.6
6.3
区分
全
体
受病
診院
しや
た診
療
所
な
ど
で
食
生
活
を
変
え
た
健
康
相
談
を
受
け
た
か積
し極
て的
いに
るか
ら
だ
を
動
(定
運期
動的
)
をに
はス
じポ
めー
たツ
そ
の
他
無
回
答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
101
問 がん検診の受診状況
「定期的に受けている」の割合は、31.1%となっています。
性年代別でみると、男性 60 歳以上、女性 40 歳代以上で4割を超えています。一
方、男性 30 歳代以下、女性 20 歳代では1割未満となっています。
図 37 がん検診の受診状況
定期的に受けている
受けたことはない
過去に受けたことがある
無回答
0%
20%
40%
60%
80%
100%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
31.1
31.1
25.6
25.6
全体
N=1,334
男性 20歳代
N=94
30歳代
N=108
40歳代
N=93
50歳代
N=130
60歳以上
N=152
女性 20歳代
N=101
30歳代
N=149
40歳代
N=163
50歳代
N=168
46.4
60歳以上
N=170
44.7
42.5
42.5
0.80.8
2
0
1.1
98.9
7.4
7.4
85.2
25.8
9.7
33.8
17.7
40.8
6.9
62.4
2.2
46.2
22.4
2.3
35.5
23.8
1.3
69.3
30.9
45.0
42.3
23.5
31.3
25.8
37.5
33.5
0.6
16.1
20.6
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
102
0.7
1.2
3
アンケートの概要
(1)茅ヶ崎市食育に関するアンケート調査(平成 24 年度)
調査対象:19 歳以上の方を住民基本台帳による層化二段無作為抽出
調査期間:平成 24 年 12 月7日から 12 月 21 日、平成 25 年2月7日から2月 22 日
調査方法:郵送による配布・回収
配布・回収状況
配
茅ヶ崎市食育に関するアンケート
調査(平成 24 年度)
布
数
2,650 通
有効回答数
有効回答率
1,041 通
38.6%
(2)茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)
調査対象:要支援・要介護認定者を除く 65 歳以上の市民から無作為抽出
調査期間:平成 25 年 10 月 21 日から 11 月 8 日
調査方法:郵送による配布・回収
配布・回収状況
配
茅ヶ崎市一般高齢者実態調査
(平成 25 年度)
布
数
4,500 通
有効回答数
有効回答率
3,489 通
77.5%
(3)茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査
(平成 27 年度)
調査対象:市内在住の 65 歳以上で要支援・要介護認定を受けていない方
調査期間:平成 27 年7月1日から7月 31 日
調査方法:郵送による配布・回収
配布・回収状況
配
茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ
健康アンケート調査(平成 27 年度)
布
数
50,258 通
有効回答数
有効回答率
31,049 通
61.8%
(4)茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査
(平成 27 年度)
調査対象:市内在住の 20 歳以上 64 歳以下の方 3,000 人を無作為抽出
調査期間:平成 27 年 11 月 4 日から 11 月 24 日
調査方法:郵送による配布・回収
配布・回収状況
配
茅ヶ崎市健康づくりに関するアン
ケート調査(平成 27 年度)
布
数
3,000 通
103
有効回答数
有効回答率
1,334 通
44.5%
4
用語解説
■あ行
おくすり手帳
調剤薬局や医療機関で調剤された薬の履歴をまとめた手帳のこと。
複数の医療機関にかかっている場合や複数の薬を処方されている場合などに、おくすり
手帳を参照することで、新たに調剤された薬との悪い飲み合わせ(相互作用)がないかを
調べることができる。
オーラルフレイル
歯・口の機能の虚弱のこと。滑舌や噛む力、舌の動き等の口腔機能の低下により、筋力
の低下や生活機能障害に陥るということがわかってきている。
■か行
かかりつけ医・かかりつけ薬局
日ごろから患者の体質や病歴、健康状態を把握し、診療行為や健康管理上のアドバイス
などをしてくれる身近な医師・薬局のこと。
かかりつけ医は患者の状況をくわしく把握しているので、いざというとき適切に対応し、
対応が困難な場合は専門医を紹介してくれる。
かかりつけ歯科医
歯と口の健康を保つため、継続的にケア等を提供するなど、歯科疾患の治療と予防を含
めて、地域に密着した包括的な医療行為を行う歯科医師のこと。
協働
市、市民活動を行うもの、市民及び事業者が共通する目的の実現に向けて、それぞれの
果たすべき役割と責任を理解し、互いの特性を生かして協力し行動すること(茅ヶ崎市市
民活動推進条例第2条第2号)
ゲートキーパー
悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のこと。
健康格差
地域や社会状況の違いによる集団における健康状態の差。
104
健康寿命
平均寿命のうち、健康で活動的に暮らせる期間。健康寿命を算出する方法として、平均
自立期間、日常生活に制限のない平均期間、自覚的に健康な平均期間を求めるものがある。
健康増進法
生活習慣に関する正しい知識の普及に努め、国民の健康の増進を図る法律。平成 13 年
に政府が策定した医療制度改革大綱の法的基盤とし、国民が生涯にわたって自らの健康状
態を自覚するとともに健康の増進に努めなければならないことを規定、制定している。
また、受動喫煙の防止なども盛り込まれている。平成 15 年 5 月施行。
高齢者支援リーダー
高齢者が住み慣れた地域で健康的に生活するため、介護予防に関する知識や「みんな
で!ちがさき体操」などを普及するリーダー。平成 18 年から市が養成し、転倒予防教室
や地区社会福祉協議会が行う高齢者の集いなどで活動している。
■さ行
歯科口腔保健の推進に関する法律
歯科疾患の予防等による口腔の健康の保持の推進に関する施策を総合的に推進するた
めの法律。①生涯にわたって日常生活において歯科疾患の予防に向けた取組を行うととも
に、歯科疾患を早期に発見し、早期に治療を受けることを促進、②乳幼児期から高齢期ま
でのそれぞれの時期における口腔とその機能の状態及び歯科疾患の特性に応じて、適切か
つ効果的に歯科口腔保健を推進、③保健、医療、社会福祉、労働衛生、教育その他の関連
施策の有機的な連携を図りつつ、その関係者の協力を得て、総合的な歯科口腔保健の推進
を基本理念として掲げている。平成 23 年8月施行。
歯周病
細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患。歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽
骨)が壊されていく病気。
シーオーピーディ
COPD
慢性閉塞性肺疾患。たばこの煙等の有害物質を長期に吸入することで生じる肺の炎症性
疾患。咳、痰、息切れなどを主訴に緩やかに呼吸障害が進行する。
受動喫煙
他人の吸ったたばこの煙を周囲の人が吸わされること。火を付けたまま放置されたたば
この煙(副流煙)は、特に有害物質が多い。
105
食事バランスガイド
健康で豊かな食生活の実現を目的に策定された
「食生活指針」
(平成 12 年 3 月)を具体的に行動
に結びつけるものとして、平成 17 年 6 月に農林水
産省と厚生労働省が、
「食事の基本」を身につける
ための望ましい食事のとり方やおおよその量をわ
かりやすくコマのイラストで示したもの。
食生活改善推進員
「おいしく 楽しく 健康に、私たちの健康は私たちの手で」を合い言葉に、地域で食生
活改善を通して健康なまちづくりを目指して活動しているボランティア団体のこと。推進
員は、市町村が実施する養成講座の修了生。ヘルスメイトの愛称で呼ばれている。
生活習慣病
心臓病・高血圧症・糖尿病・がん・脂質異常症など、不適切な食事、運動不足、喫煙、
飲酒などの生活習慣に起因すると考えられる病気。
セカンドライフ
第二の人生。仕事や子育ての一段落後の人生のことをいう。
セカンドライフのプラットフォーム
高齢期における社会参加の仕組みづくり。セカンドライフへの円滑な移行のため、セカ
ンドライフのライフデザイン支援及び具体的の活動へのマッチングを担う仕組みのこと
をいう。
節煙・分煙
節煙とは、たばこを吸う量を減らすこと。
分煙とは、喫煙室を設けるなどして、非喫煙者がたばこの煙を吸わないで済むようにす
ること。
節度ある飲酒
節度ある飲酒の目安量は「一日平均純アルコール約 20g」とされている。純アルコール
約 20gを換算すると、日本酒では 180ml、ビールでは 500ml、ウイスキーでは 60ml、ワイ
ンでは 200ml、焼酎では 100ml となる。また、飲酒間隔は週に2日程度の休肝日を設定す
ることが望ましい。
106
ソーシャルキャピタル
地域における社会的なつながり。健康には、個人的な生活習慣だけではなく地域の絆や
つながりの強さも大きく影響するため、健康寿命延伸へ向けて様々な形での地域のつなが
りの強化醸成を図ることが必要とされている。
■た行
データヘルス計画
健康保険保険者が策定するレセプト等を活用した加入者の健康保持増進をするための
事業計画。
デンタルフロス
歯間清掃専用の細い糸。歯ブラシでは届かない歯間の側面や歯間下の歯ぐきに付いた
しこう
歯垢を除去し、歯周病やむし歯を予防する目的で使われる。
特定健康診査・特定保健指導
糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病予防のために、40 歳から 74 歳までを
対象として実施される健診と保健指導。平成 18 年健康保険法の改正に伴い定められたも
ので、平成 20 年 4 月から健康保険組合や国民健康保険などに対し、40 歳以上の保険加入
者を対象に、メタボリックシンドロームに着目した健診及び保健指導の実施が義務づけら
れた。メタボ健診。
■は行
はちまるにいまる
8020運動
平成元年から厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80 歳になっても 20 本
以上自分の歯を保とう」という運動。また、60 歳で自分の歯を 24 本以上保とうという
ろくまるにいよん
6024も目標となっている。
8020運動推進員
8020運動をはじめとする歯及び口腔の健康づくりを推進するために養成及び育成
された、口腔機能向上等の健康づくりに関わる普及啓発活動を地域で自主的に実施するボ
ランティア。
107
ヘルスプロモーション
WHO(世界保健機関)が 1986 年のオタワ憲章において提唱した新しい健康観に基づ
く 21 世紀の健康戦略で、
「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善する
ことができるようにするプロセス」と定義されている。
フレイル
加齢に伴い、心身が衰えること。一般的に高齢者の虚弱は、「加齢に伴って不可逆的に
老い衰えた状態」という印象があるが、フレイルは「しかるべき介入により再び健常な状
態に戻る」という可逆性が内包されている。
健康
プレフレイル
フレイル
要介護
前虚弱
虚弱
身体機能障害
図:東京大学高齢社会総合研究機構飯島勝矢教授
フレイル予防ハンドブックより引用
■ま行
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
内臓脂肪型肥満があり、これに加えて高血糖、高血圧、脂質異常のうち2つ以上を合併
した状態のこと。放置すると、動脈硬化を促進し心筋梗塞や脳梗塞などを起こす危険性が
高まる。
■ら行
ライフステージ
人の一生を、年齢や社会的な役割に応じて、乳幼児期、学齢期、青少年期、壮年期、中
年期、高年期と分けた、それぞれの段階のこと。
ロコモティブシンドローム
運動器症候群。骨、関節、筋肉などの運動器の障害のために自立度が低下し、介護が必
要となる危険性の高い状態。
108
全員協議会資料その1
平成28年11月22日
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)
茅 ヶ 崎 市 歯 及 び 口 腔 の
健 康 づ く り 推 進 計 画
素案
目
第Ⅰ部
次
健康増進計画(後期)
第1章 計画の策定にあたって
1
2
3
計画策定の趣旨と背景 ······························ 2
計画の性格と位置づけ ······························ 6
計画の期間 ········································ 8
第2章 計画の基本的な考え方
1
2
3
4
前期計画における分野別成果目標の達成状況 ·········· 9
後期計画の策定へ向けて ··························· 17
基本目標 ········································· 18
基本的視点 ······································· 19
第3章 施策の展開
1
分野ごとの取り組み ······························· 20
分野1
分野2
分野3
分野4
分野5
分野6
分野7
2
栄養・食生活 ····································
身体活動・運動 ··································
休養・こころの健康づくり ························
たばこ ··········································
アルコール ······································
歯の健康 ········································
健康管理 ········································
健康増進計画(後期)
20
23
26
28
30
32
33
成果目標一覧 ··············· 36
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)
・
茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくり推進計画の構成について
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)は、栄養・食生活、身体活動・運動、休養・こころの健康づく
り、たばこ、アルコール、歯の健康、健康管理の7つの分野でめざす姿を掲げ、市民と健康づく
りの取り組みを協働※で推進する計画です。茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくり推進計画は、茅ヶ崎
市健康増進計画(後期)の歯の健康分野と密接にかかわるものであり、歯及び口腔の健康づくり
は全身疾患等にもつながることから、効果的な健康づくりを推進するため、2つの計画を一体的
に策定するものです。
そのため、第Ⅰ部を「健康増進計画(後期)」、第Ⅱ部を「歯及び口腔の健康づくり推進計画」
とし、第Ⅲ部は2つの計画を効果的かつ一体的に推進する「計画の推進」としています。
本文中の※印には、資料編に用語解説があります。
第Ⅱ部
歯及び口腔の健康づくり推進計画
第1章 計画の策定にあたって
1
2
3
計画策定の趣旨と理念 ····························· 38
計画の位置づけ ··································· 40
計画の期間 ······································· 40
第2章 計画の基本的な考え方
1
2
3
現状と課題 ······································· 41
基本目標 ········································· 49
基本的視点 ······································· 50
第3章 施策の展開
1
分野ごとの取り組み ······························· 51
分野1 8020運動の普及 ······························
分野2 乳幼児期から高年期までの
歯及び口腔の健康づくりの推進 ····················
分野3 口腔に発生するがん等の対策 ······················
分野4 歯科検診又は歯科医療を受けることが困難な人に係る
歯及び口腔の健康づくりの推進 ····················
分野5 歯及び口腔の健康づくりの推進に携わる
ボランティアの育成 ······························
分野6 歯及び口腔の健康づくりの推進に向けた体制整備 ····
2
第Ⅲ部
歯及び口腔の健康づくり推進計画
51
53
54
55
56
58
成果目標一覧 ····· 60
計画の推進
第1章 3つの優先施策
1
2
3
活動的なライフスタイルの推進による健康づくり ····· 62
ライフステージに合わせた生活習慣病の重症化予防の
視点を加えた健康づくり ··························· 63
歯の健康を通した生活の質を高める健康づくり ······· 63
第2章 推進体制と評価
1
2
推進体制 ········································· 67
計画の評価 ······································· 68
1
2
3
4
市民の健康状態(人口構成と保健統計) ············· 74
市民の健康意識(アンケート結果) ················· 83
アンケートの概要 ································ 103
用語解説 ········································ 104
資料編
第Ⅰ部 健康増進計画(後期)
1
第Ⅰ部
健康増進計画(後期)
第1章 計画の策定にあたって
1
計画策定の趣旨と背景
(1)計画策定の趣旨と理念
楽しみと生きがいを持って自分らしく生活していくためには、すべての世代にお
いて健康であることが、重要な要素となります。
健康増進は、1946 年にWHO(世界保健機関)が提唱した「健康とは単に病気で
ない、虚弱でないというのみならず、身体的、精神的そして社会的に完全に良好な
状態を指す」という定義から出発しています。
現在、日本では食や衛生環境を始めとした社会生活の向上、感染症や生活習慣病
に対する医療技術の進歩、健康保険制度等により、平均寿命と健康寿命(健康で活
動的に暮らせる期間)※は、いずれも世界のトップ水準となり、女性は2人に1人、
男性は4人に1人近くの方が、90 歳以上まで生きる人生 90 年時代となりました。
個人としてまた社会としても、この長寿の恩恵を最大限に生かすため、これまで
の健康の定義に加え、病気や高齢になっても、介助や介護が必要になっても、すべ
ての市民が、笑顔で暮らし続けるための、健康づくりが求められています。
そのためには、市民一人ひとりがそれぞれのライフステージ※に応じて、自分の健
康状態を自覚し、食事や運動等の健康的な生活習慣を実践し、それぞれの将来へ向
けてのライフプランを持ち、楽しみと生きがいのある自分らしい生活をすることが
大切です。そして、社会全体としてもこのような、個人の主体的な健康づくりを支
援していくヘルスプロモーション※の考え方がこれまで以上に必要となっています。
茅ヶ崎市健康増進計画前期計画の基本理念である「生涯にわたり笑顔が輝くまち
~自分でつくり、地域が支える健康づくり~」は普遍的な考え方であり、後期計画
においても引き続きこれを基本理念として、総合的かつ効果的に市民の健康づくり
を推進します。
基本理念
2
(2)計画策定の背景
ア 国の取り組み
国は、急速な高齢化や生活習慣の変化による、がん、虚血性心疾患、脳血管疾患、
糖尿病等の生活習慣病※の増加に対応するため、平成 12 年3月「21 世紀における国
民健康づくり運動(健康日本21)
」を開始しました。
また、平成 16 年5月、生活習慣病対策の推進と介護予防の推進を柱とする「健康
フロンティア戦略」
、平成 19 年4月には「新健康フロンティア戦略」が策定されま
した。さらに「食育基本法」
(平成 17 年6月)、
「自殺対策基本法」
(平成 18 年6月)
、
「がん対策基本法」
(平成 18 年6月)が成立するとともに、平成 20 年4月から、医
療保険者に対し「特定健康診査・特定保健指導※」を実施することが義務づけられ、
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)※に着目した生活習慣病対策の推進を
図ることとしました。
平成 23 年3月には「健康日本21」の最終評価が行われ、
「健康寿命※の延伸と健
康格差の縮小」
「生活習慣病の重症化予防」「社会全体として相互に支え合いながら
健康を守る環境の整備」を新たに盛り込み「健康日本21(第二次)」として、「国
民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」を平成 24 年7月に告示
しました。
平成 23 年8月には「歯科口腔保健の推進に関する法律※」が成立し、平成 24 年7
月には「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」を策定しました。
平成 25 年6月には「日本再興戦略」「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方
針)」、平成 26 年7月には「健康・医療戦略」を閣議決定し、これらを踏まえ、デー
タヘルス(保健事業実施)計画の推進をめざすこととしました。
イ 神奈川県の取り組み
平成 13 年2月、21 世紀の神奈川県を明るい長寿社会にすることをめざす計画と
して「かながわ健康プラン21」を策定しました。
平成 20 年3月には、
「神奈川県がん克服条例」を制定し、同時期に、神奈川県食
育推進計画「食みらいかながわプラン」策定、平成 23 年3月には「神奈川県歯及び
口腔の健康づくり推進条例」制定、平成 25 年3月には「神奈川県歯及び口腔の健康
づくり推進計画」を策定しました。
また、平成 25 年3月「かながわ健康プラン21(第2次)
」を策定し、
“いのちが
輝き、誰もが元気で長生きできる神奈川”を実現させるため、
“健康寿命”延伸、健
康格差縮小、誰もが健康でいきいきと自分らしい生活を送れることをめざし、健康
づくり運動を進めています。さらに同年、
「第2次神奈川県食育推進計画(食みらい
かながわプラン 2013)
」
「神奈川県がん対策推進計画」を策定しました。また、“最
先端医療・最新技術の追求”と“未病を改善する”という2つのアプローチを融合
することにより、
“新たな市場・産業の創出”と“健康寿命日本一”をめざす“ヘル
スケア・ニューフロンティア”の取り組みを推進しています。
3
ウ 茅ヶ崎市の取り組み
茅ヶ崎市では「新総合計画後期基本計画(平成 13 年度~平成 22 年度)
」の施策の
体系(基本目標)の一つである“いたわりと生きがいのある健康で安全なまち”の
“健康な人づくり、体力づくり”に基づき、自分の健康は自分で守り管理するとい
う市民の健康意識の高揚を図るため、健康教育や健康相談、健康診査等を実施して
きました。
平成 20 年度には「茅ヶ崎市食育推進計画」を策定し、食からの健康づくりをはじ
め、食に関する幅広い事業を実施しています。平成 22 年度には一人でも多くの市民
がスポーツに親しみ、健康で豊かな生活を送ることができるよう、いつでも、どこ
でも、だれもが気軽にスポーツ、健康づくりができる環境の整備に向けた取り組み
を示す「茅ヶ崎市スポーツ振興基本計画」を策定しました。
平成 23 年3月には「茅ヶ崎市総合計画(平成 23 年度~平成 32 年度)
」を策定し、
急速な少子高齢化への対応として、豊かな長寿社会に向けたまちづくりへの取り組
みや生涯を通じた健康づくりを推進しています。
平成 26 年3月には「第2次茅ヶ崎市食育推進計画」を策定し、4月には、歯と口
腔の健康づくりに関する施策を総合的かつ計画的に進め、市民の健康を保持増進す
るため、
「茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に関する条例」を制定しました。
また、平成 27 年2月には、
「豊かな長寿社会に向けたまちづくり基本方針」にお
いて“子どもを産み育てやすく 子育て層が住みやすいまち”、
“高齢者が生きがいを
持って活躍できるまち”
、
“健やかな生活を営み住み続けることができるまち”の3
つの施策の柱と、それらを支える基盤として“ソーシャルキャピタル(社会関係資
本:人々のきずな、支え合い)※の強化、醸成”を施策の柱として掲げ、これらの施
策の柱間の連携を図りながら取り組みの推進を図っています。
平成 28 年3月には「茅ヶ崎市国民健康保険データヘルス計画※」、「茅ヶ崎市スポ
ーツ振興基本計画(改訂版)
」を策定しました。
平成 29 年4月、保健所政令市へ移行し、
「茅ヶ崎市保健所」を設置します。
「茅ヶ
崎市総合計画」の基本理念の一つである“いきいきと暮らす
ふれあいのある
地域
づくり”の実現に向け、これまで、県保健福祉事務所と市がそれぞれ実施してきた保
健衛生サービスを一体的に運営していくことにより、市民のライフステージ※に応じ
た切れ目のない総合的なサービスを提供することなどをめざしています。
4
■
健康づくりに関する主な取り組み ■
年月
主な取り組み
平成 12 年3月
「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」 国
の策定
平成 13 年2月
「かながわ健康プラン21」の策定
県
平成 14 年7月
「健康増進法※」の成立
国
平成 16 年5月
「健康フロンティア戦略」の策定
国
平成 17 年6月
「食育基本法」の成立
国
平成 18 年6月
「自殺対策基本法」の成立
国
「がん対策基本法」の成立
国
平成 19 年4月
「新健康フロンティア戦略」の策定
国
平成 20 年4月
「特定健康診査・特定保健指導※」の実施
市
「茅ヶ崎市食育推進計画」の策定
市
「茅ヶ崎市スポーツ振興基本計画」の策定
市
「神奈川県歯及び口腔の健康づくり推進条例」の制定
県
12 月
平成 23 年3月
8月
※
「歯科口腔保健の推進に関する法律 」の成立
国
平成 24 年7月
「健康日本21(第二次)
」の策定
国
平成 25 年3月
「かながわ健康プラン21(第2次)」の策定
県
「神奈川県歯及び口腔の健康づくり推進計画」の策定
県
「第2次茅ヶ崎市食育推進計画」の策定
市
「茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に関する条例」
市
平成 26 年3月
4月
の制定
平成 27 年2月
「豊かな長寿社会に向けたまちづくり基本方針」の策定
市
平成 28 年3月
「茅ヶ崎市国民健康保険データヘルス計画※」の策定
市
「茅ヶ崎市スポーツ振興基本計画(改訂版)
」の策定
市
「茅ヶ崎市保健所」設置
市
平成 29 年4月
5
2
計画の性格と位置づけ
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)は、健康増進法※第8条第2項に規定される「市町
村健康増進計画」として位置づけます。
また、国の第4次国民健康づくり対策としての「健康日本21(第二次)
」や神奈
川県民健康づくり運動の「かながわ健康プラン21(第2次)
」を踏まえるとともに、
「茅ヶ崎市総合計画(平成 23 年度~平成 32 年度)」の基本理念の一つ「いきいきと
暮らす ふれあいのある 地域づくり」の実現のための個別計画として位置づけ、他
の関連計画との整合性を図るものとします。
■
計画の位置づけ ■
茅ヶ崎市
神奈川県
国
かながわ健康
プラン21
(第2次)
健康増進法
健康日本21
(第二次)
神奈川県歯及び
口腔の健康づくり
推進条例
歯科口腔保健の
推進に関する法律
食みらいかながわ
プラン2013
食育基本法
神奈川県がん克服
条例
がん対策基本法
茅ヶ崎市総合計画
<茅ヶ崎市の関連計画等>
*第2次茅ヶ崎市食育推進計画
*豊かな長寿社会に向けたまちづ
くり基本方針
*茅ヶ崎市スポーツ振興基本計画
(改訂版)
*第3期茅ヶ崎市地域福祉計画
*茅ヶ崎市子ども・子育て支援
事業計画
*第6期茅ヶ崎市高齢者福祉
計画・介護保険事業計画
*第4期茅ヶ崎市障害者保健福祉
計画
*茅ヶ崎市国民健康保険データヘ
ルス計画
*茅ヶ崎市教育基本計画
自殺対策基本法
6
茅ヶ崎市では、
「茅ヶ崎市子ども・子育て支援事業計画」や「第6期茅ヶ崎市高齢
者福祉計画・介護保険事業計画」において、それぞれのライフステージ※における健
康づくり等の施策が策定されています。また、
「豊かな長寿社会へ向けたまちづくり
基本方針」において、寿命の延伸に伴い増えた人生の時間をできるだけ健康で生活
の質を確保しながら過ごすことができる社会の将来像と施策を示すとともに、人生
90 年時代において、早い時期から高年期を含めたライフデザインを考える必要があ
るとしています。
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)は、前期計画での働き盛りの世代を中心とした健
康づくりを継続しつつ、人生 90 年時代と、更なる高齢社会へ対応するため、地域の
担い手でもあるセカンドライフ※の準備・入り口の時期を含め、関連計画とあわせて
健康づくりを推進します。
■ ライフステージと関連計画等 ■
豊かな長寿社会に向けたまちづくり基本方針
豊かな長寿社会の将来像
元気で、自分らしく、生涯暮らせるまち 湘南 茅ヶ崎
第2次茅ヶ崎市食育推進計画
茅 ヶ崎 市 国 民 健 康 保 険 データヘルス計 画
茅ヶ崎市スポーツ振興基 本計 画(改訂版)
第4期茅 ヶ崎 市 障 害 者 保 健 福 祉 計 画
第3期茅ヶ崎市地域福祉計画
茅ヶ崎市教育基本計画
茅ヶ崎市健康増進計画
茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくり推進計画
茅ヶ崎市子ども・
子育て支援事業計画
子ども
働き盛り世代
ライフステージ
乳幼児期
学齢期
18 歳
青少年期
40 歳
壮年期
セカンドライフ準備・
入り口世代
50 歳
中年期
65 歳
第6期
茅ヶ崎市高齢者福祉計画
・介護保険事業計画
セカンド
ライフ
高齢者
75 歳
高年期
「豊かな長寿社会へ向けたまちづくり基本方針」では、早い時期から高年期を含
めたライフデザインを考える必要があるとしていますが、個人がどう生きていくか
はそれぞれの価値観によるものであるともしています。そのため、セカンドライフ
へ移行する時期を年齢では示していません。
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)では、仕事や子育ての一段落後の人生であるセカン
ドライフの充実に向け、定年退職前などセカンドライフを意識した取り組みを行う
ことが重要な世代をセカンドライフ準備・入り口世代と設定します。
7
3
計画の期間
この計画は、平成 25 年度を初年度とする茅ヶ崎市健康増進計画の後期計画であり、
平成 29 年度から平成 32 年度までを計画期間とします。平成 32 年度には最終評価を
行い、その後の健康づくりの取り組みに反映します。
平成 25
年度
平成 26
年度
平成 27
年度
平成 28
年度
平成 29
年度
平成 30
年度
平成 31
年度
中間評価
平成 32
年度
最終評価
茅ヶ崎市健康増進計画
茅ヶ崎市健康増進計画
(前期)
(後期)
茅ヶ崎市総合計画
8
第2章 計画の基本的な考え方
1
前期計画における分野別成果目標の達成状況
(1)大目標の達成状況と課題
基本理念を「生涯にわたり笑顔が輝くまち~自分でつくり、地域が支える健康づ
くり~」として、市民の健康の保持増進の達成状況を図るための大目標には、
「健康
づくりに関心がある人」
「健康づくりを実践している人」及び「健康事業への参加者
数」の増加を設定しました。
健康づくりに関心がある人は、20 歳代、40 歳代で、平成 23 年度市政アンケート
調査に比べ減少し、30 歳代、50 歳代については増加しています。一方、健康づくり
を実践している人は全ての年代で大幅に増加しています。
市が行う健康増進事業への参加者数については、平成 27 年度には、1,656 名とな
りました。
国の「健康日本21」の評価においては、健康寿命※は、延伸傾向となっています
が、社会経済状況等の違いによる健康格差を縮小することが課題とされています。
また、65 歳未満での循環器疾患死亡には、喫煙、高血圧及び糖尿病が強く関連して
いるとされ、一次予防とあわせ、生活習慣病※の重症化予防の推進についても後期計
画での課題となります。
評価:中間目標値達成
成
果
目
標
全
体
20 歳代
健康づくりに関心
30 歳代
がある*1
40 歳代
50 歳代
大
全
体
目
標
20 歳代
健康づくりを実践し
30 歳代
ている*1
40 歳代
50 歳代
健康増進事業への参加者数*2
A、前期計画現状値より改善
B、前期計画現状値より悪化
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
87.1%
79.5%
86.7%
87.2%
88.4%
75.9%
63.0%
69.1%
66.0%
78.9%
1,371 人
89%
―
75.9%
87.5%
84.8%
88.9%
―
91.3%
93.0%
90.2%
95.0%
1,656 人
―
(C)
(B)
(C)
(B)
―
(A)
(A)
(A)
(A)
A
77%
1,600 人
前期計画
最終目標値
(H32)
91%
79%
1,700 人
*1 前期計画現状値は、市政アンケート調査(平成 23 年度)
、中間結果値は、健康づくりに関するアンケ
ート調査(平成 27 年度)より。調査対象年齢が異なり、全体での比較・評価ができないため、中間目
標値・評価は-と記載。対応している 20~50 歳代で年代別に比較し、全体での中間目標値に対する達
成状況を参考評価として( )で記載
*2 前期計画現状値は、平成 23 年度健康増進事業参加者延べ数より。健康増進事業はスポーツ健康課が
実施する講演会や講座等
9
C
(2)分野別の達成状況と課題
【分野1】栄養・食生活
「正しい食情報の選択ができ、バランスの良い食事をしている」をめざす姿とし
て、栄養に関する正しい知識の普及、望ましい食生活の推進に取り組みました。
成果目標として、
「朝食を必ずとる」30 歳代男性の割合と、
「外食等における栄養
成分表示を参考にする」男性の割合を設定しました。
平成 24 年度に実施の食育に関する調査では、朝食の摂取状況には、改善が見られ
られるものの、目標である 70%には届かず、中間評価アンケートでは、外食等で栄
養成分表示を参考にしている男性の割合も増加の傾向にありますが、目標には届い
ていません。
国の「健康日本21」の評価においては、メタボリックシンドローム※の認知度は
高まっているものの、朝食の摂取など行動レベルの変容には至らなかったこと、20
歳代から 30 歳代での肥満の増加などが報告されています。
栄養・食生活については、乳幼児期からの健康的な食習慣の確立、若い女性のや
せ増加への対応、壮年期での生活習慣病※予防、高年期での低栄養への対応等、ライ
フステージ※に応じた取り組みが今後も求められています。また、
「健康日本21(第
二次)」において目標が定められている主食・主菜・副菜を組み合わせた食事により、
野菜摂取量を増加させることや、給食施設、病院、高齢者施設での食の更なる充実
などが後期計画の課題となります。
評価:中間目標値達成
成
果
目
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
83.9%
86%
83.5%
C
88%
56.3%
70%
69.0%
B
85%
体
53.0%
56%
60.4%
A
60%
性
37.7%
45%
42.5%
B
53%
標
体
朝食を摂取し 全
*1
ている
男性 30 歳代
栄養・ 外食等におけ
食生活 る栄養成分表 全
示を活用して
男
いる
A、前期計画現状値より改善
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
*1 前期計画現状値は、食育に関する調査(平成 19 年度)
、中間結果は食育に関する調査(平成 24 年度)
より
10
【分野2】身体活動・運動
「自分に合った身体活動・運動を習慣化している」をめざす姿として、日常生活
の中で、運動の方法や機会を見つけ、習慣化できるよう取り組みました。
成果目標としては、
「週1日 30 分以上の運動習慣」がある 20 歳代から 40 歳代の
男女についてと、
「1日の歩数が 3,000 歩以上」を設定しました。
中間評価アンケートでは、いずれの年代でも「週1日 30 分以上の運動習慣」のあ
る割合は低くなり、特に 30 歳代女性の運動習慣の低下が大きくなっています。また、
運動不足の理由としては、
「忙しさ、仕事等での疲れ」に続いて、
「きっかけがない」
ことが多くなっています(P88 表 6)
。
「1日の歩数 3,000 歩以上」については目標を達成(P89 図 19)していますが、
日常の身体活動量の指標である歩数については、生活習慣病※予防に加え、社会生活
機能の維持向上、生活を楽しむという観点からも、より高いレベルをめざす必要が
あります。
国の「健康日本21」の評価において、運動の重要性は理解されていても、定期
的な運動習慣に結びつかないことが報告されています。しかし、高齢者については
外出に積極的な態度を持つ人、何らかの地域活動を実施している人の割合が、増加
していることも報告されています。
茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)では、地域活動に参加するよう心が
けている人は、介護予防事業へ参加意向の割合が高く(P92 図 23)、地域活動への参
加が健康づくりへの積極性とも関わっていると考えられます。参加したい介護予防
事業については、運動、調理実習等が望まれています(P93 図 24)
。
身体活動・運動は生活習慣病予防だけでなく、虚弱予防にもつながります。更な
る高齢社会への対応するためには、実際に身体活動・運動を行動に移すことが容易
となるよう、地域づくりの視点を取り入れた環境整備や普及啓発を進めることが後
期計画の課題となります。
評価:中間目標値達成
A、前期計画現状値より改善
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
男性 20 歳代
36.0%
43%
35.2%
C
50%
男性 30 歳代
49.3%
51%
32.3%
C
54%
週 1 日 30 分 男性 40 歳代
身体活動 以上の運動
女性 20 歳代
・運動
女性 30 歳代
42.8%
47%
36.9%
C
50%
35.6%
42%
26.7%
C
50%
34.7%
42%
16.8%
C
50%
女性 40 歳代
40.0%
44%
31.3%
C
50%
1日の歩数 3,000 歩以上
46.4%
48%
54.1%
A
51%
成
果
目
標
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
11
【分野3】休養・こころの健康づくり
「毎日すっきり目覚めることができる」、「ストレスと上手に付き合い、解消がで
きる」をめざす姿として、十分な睡眠のとり方やストレス解消法等、自分なりにこ
ころと体のバランスがとれるような知識の普及などに努めました。
成果目標としては、
「目覚めたときの疲労感がとれている」20 歳代から 40 歳代の
男性の割合と、
「悩みを相談できる人がいる」40 歳代から 50 歳代の男性の割合を設
定しました。
中間評価アンケートでは、目覚めたときに疲労感を感じる人が多くなっています。
平成 21 年度アンケートに比べ、睡眠時間が、7時間未満の割合も高くなり、全体と
して睡眠時間が短くなっています(P91 図 21)
。一方、悩みを相談できる人がいる
という回答は増えています。しかし、相談相手で最も多い回答が 20 歳代以外は家族
であり、今後の更なる高齢化に対応するためには、家族以外の地域での支えが得ら
れるよう取り組む必要もあります。
国の「健康日本21」の評価においては、働く世代のストレス対策、うつ病対策、
自殺対策の重要性や休養のあり方の再検討が課題とされています。ストレス、うつ
病、自殺、様々な依存症等、個々の問題への理解を広げるとともに、生きがいや楽
しみなど生活の質を高めるため、若い世代から働き方を含めた生活全体の見直しを
働きかける必要があります。
また、地域活動に参加している人に比べ、参加していない人は、悩みやストレス
を感じることが多く(P89 図 20)、地域活動はこころの健康とも密接に関係してい
ることが考えられます。しかし、一般高齢者実態調査では、趣味やレクリエーショ
ン等の活動へ参加しない理由として、60 歳代については人間関係が面倒という回答
が多く(P94 図 25)
、働き盛りからセカンドライフ※へスムーズに移行し、地域で活
躍できるよう、早い時期から地域活動への関心と理解を促すとともに、受け皿とな
る地域活動の強化・充実を図る取り組みも後期計画の課題となります。
評価:中間目標値達成
成
果
目
目覚めたと
きに疲労感
休養・ がとれてい
こころの る
健康
づくり 悩みを相談
できる人が
いる
A、前期計画現状値より改善
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
体
74.7%
76%
72.2%
C
78%
男性 20 歳代
62.5%
67%
63.8%
B
72%
男性 30 歳代
65.9%
69%
62.0%
C
72%
男性 40 歳代
68.6%
72%
62.4%
C
75%
全
体
88.3%
90%
90.0%
A
92%
男性 40 歳代
75.0%
78%
86.0%
A
82%
男性 50 歳代
77.2%
81%
86.9%
A
84%
標
全
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
12
【分野4】たばこ
「たばこの害を自覚して禁煙・節煙・分煙※をしている」をめざす姿として、たば
こが健康に及ぼす影響について学ぶ場を提供し、禁煙を希望する人への支援に取り
組みました。
成果目標としている「たばこを吸わない人の割合」は 83.1%(P95 図 26)と中
間目標値を達成しています。中間評価アンケートの結果、喫煙者のうち、喫煙をや
めたいと答えた人は 29.8%、喫煙本数を減らしたいと答えた人は 35.3%(P95 図
27)と多い結果となっていることから、今後も禁煙を希望する人への支援が重要と
なります。
また、喫煙はがん、循環器疾患、低出生体重児の増加、COPD(慢性閉塞性肺
疾患)※等、様々な疾患の危険因子となることが明らかとなっていますが、中間評価
アンケートで喫煙と疾患との関連性についての認知度を調査したところ、がんとの
関連性は 90.7%、循環器疾患との関連性は 58.7%、流早死産や低出生体重児の増加
との関連性は 60.2%(P96 図 28)と高い割合であるのに対し、COPDという言
葉を聞いたことがある人は 22.5%、言葉の意味も知っている人は 16.5%(P96 図
29)と低い結果となりました。
健康日本21(第二次)では、今後死亡原因として急速に増加する可能性のある
COPDへの対策が健康寿命※の延伸を図る上で重要としており、平成 34 年までに
80%の認知度をめざしています。COPDの認知度向上への取り組みが後期計画の
課題となります。
評価:中間目標値達成
成
たばこ
果
目
標
たばこを吸わない
A、前期計画現状値より改善
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
76.1%
79%
83.1%
A
83%
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
13
【分野5】アルコール
「節度のある飲酒を理解し、実行している」をめざす姿として、アルコールに関
する正しい知識の普及に取り組みました。
成果目標である「毎日お酒を飲んでいる」人の割合は、全体として 16.8%、男性
では 27.0%でした。男性では中間目標値を達成し、全体としては中間目標には満た
なかったものの、減少傾向が見られました。
健康日本21(第二次)では、新たに、「生活習慣病※の発症リスクを高める量の
飲酒をしている者を減少させること」を重視しており、1日あたりの純アルコール
摂取量が男性で 40g以上、女性で 20g以上の人の割合の減少を目標としています。
飲酒量とがん、高血圧、脂質異常症等、多くの生活習慣病の発症には関係性があるこ
とが知られており、健康日本21で示された目標値を上回る飲酒をしている人は生活習
慣病の発症リスクが高くなることが明らかとなっています。
中間評価アンケート結果では、生活習慣病の発症リスクを高める量の飲酒(1日
あたりの純アルコール摂取量が男性で 40g以上、女性で 20g以上)をしている人は、
男性で 20.8%、女性で 14.1%(P97 図 31)という結果となりました。
生活習慣病の発症リスクを高める量の飲酒をする人を減らす取り組みが後期計画
の課題となります。
評価:中間目標値達成
成
アルコール
果
目
A、前期計画現状値より改善
標
毎日お酒を
飲んでいる
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
全
体
17.9%
16%
16.8%
B
15%
男
性
29.2%
27%
27.0%
A
24%
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
14
【分野6】歯の健康
「生涯自分の歯で食事や会話を楽しむことができる」をめざす姿として、歯を失
う原因となるむし歯及び歯周病※の予防について、正しい知識の普及と健康診査の受
診勧奨を推進しました。
成果目標は、
「歯科健診の受診状況」「歯の本数が 20 本以上である人の割合」「補
助具*を使用して歯のケアをしている人の割合」の3点を設定しました。
中間評価アンケート結果において、歯科健診の受診状況は目標を達成しましたが、
歯科健診を「ほとんど受けていない」人は 43.9%(P98 図 32)であり、依然とし
て高い割合となっています。
歯の本数が 20 本以上ある人の割合については、男性では目標を達成しましたが、
女性については、改善しているものの、50 歳代、60 歳~64 歳のいずれも、中間目
標には届きませんでした(P98 図 33)
。
補助具を使用して歯のケアをしている人は、全体では、63.6%から 70.1%(P99
図 34)と増加し成果目標を達成しています。しかし、20 歳代においては、45.6%(P99
図 34)と低くなっており、若い世代が、歯と口腔の健康に関心をもち、その後も、
口腔ケアを続けるよう、働きかけることが課題です。
はちまるにいまる
今後も8020運動※を推進するとともに、健康診査の受診勧奨を推進していくこ
とが後期計画の課題となります。
評価:中間目標値達成
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
25.6%
26%
32.2%
A
28%
男性 50 歳代
81.3%
85%
87.7%
A
89%
男性 60~64 歳
71.7%
75%
75.7%
A
78%
女性 50 歳代
86.6%
90%
88.1%
B
95%
女性 60~64 歳
73.4%
77%
74.7%
B
80%
補助具を使用して歯のケア
をしている
63.6%
66%
70.1%
A
70%
成
果
目
標
歯科健診の受診状況
歯の
健康
A、前期計画現状値より改善
歯の本数
20 本以上
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
*補助具・・・デンタルフロス※・糸(付)ようじ、歯間ブラシ、歯間刺激子、水流式口腔洗浄器、普通のつ
まようじ
15
【分野7】健康管理
「病気に対する知識を身につけ、定期的に健康診査等を受けている」をめざす姿
として、健康診査等を受けることの重要性を普及啓発するとともに、各種感染症に
対する基本的な予防方法や情報提供に取り組みました。
成果目標は、
「健康診査の受診状況」「がん検診の受診状況」を設定しています。
中間評価アンケートでは、
健康診査を定期的に受けている人は 66.4%(P99 図 35)
、
がん検診を定期的に受けている人は、31.1%(P102 図 37)であり、いずれも中間
目標を達成しています。
健康診査を受けていない人の理由として、
「健康診査に行くことが面倒だから」と
いう回答が最も多くなっています(P100 図 36)
。また、がん検診については、がん
検診を受けたことはないという人が、42.5%(P102 図 37)いました。
国の「健康日本21」の評価において、がん検診受診者数は増加傾向にあり、一
部検診の受診率は目標値に達しましたが、その後に設定されたがん対策推進基本計
画の目標値である 50%には、遠く及ばず、今後も普及啓発が必要であることが、指
摘されています。
また、
「日本再興戦略」
(平成 25 年6月 14 日閣議決定)において、
“全ての健康保
険者等に対し、レセプト等のデータの分析、それに基づく加入者の健康保持増進の
ための事業計画として『データヘルス計画※』の作成・公表、事業実施、評価等の取
組を求める”こととしています。
健康診査、がん検診は、自分の身体の状態を知り、健康づくりに役立てるきっか
けとなることから、今後も受診勧奨が必要となります。加えて後期計画では健康診
査の結果を生かし、生活習慣の改善や定期的な受診につながるような支援が課題と
なります。
評価:中間目標値達成
成
健康管理
A、前期計画現状値より改善
B、前期計画現状値より悪化
C
前期計画
現状値
中間
目標値
中間結果値
(H27)
評価
前期計画
最終目標値
(H32)
健康診査の受診状況
57.5%
60%
66.4%
A
63%
がん検診の受診状況
20.8%
21%
31.1%
A
22%
果
目
標
・前期計画現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 21 年度)より
16
2
後期計画の策定へ向けて
茅ヶ崎市健康増進計画(後期)の策定においては、国の健康日本21(第二次)
を踏まえ、茅ヶ崎市健康増進計画の前期の実施事業評価、各種アンケート調査及び
市民の健康に関する現状から、今後、重点的に取り組むべき課題を次の3点としま
す。
(1)人や地域とのつながりによる身体活動の増加とこころの健康
づくり
前期計画の成果目標の中で、C評価の多い分野は「身体活動・運動」
「休養・ここ
ろの健康づくり」でした。身体活動は、成長期での身体づくり、壮年期での生活習
慣病※予防、高年期でのロコモティブシンドローム(運動器症候群)※やフレイル(虚
弱)※の予防とも密接に関係しています。
こころの健康においては、自分なりのストレス対策を身につけ、生活の質を高め
るとともに、休養のあり方などの見直しも必要となります。様々な場における交流
や地域活動に参加し、活動的な生活を送ることは、自然に身体活動量を増やすこと
につながるだけでなく、生きがいを持ち、地域での支えを得るなどのこころの健康
にとっても重要です。また、身体活動の増加は、質の良い睡眠につながる等、休養
とも関連しています。
そのため、地域活動への参加促進と身体活動量の増加、こころの健康づくりの一
体的な取り組みが課題となります。
(2)生活習慣病予防・早期発見・重症化予防
働き盛り世代の健康課題として、循環器系疾患死亡との関係が深い、糖尿病や高
血圧症等の予防と重症化予防、喫煙への対策が重要です。特に喫煙については、C
OPD(慢性閉塞性肺疾患)※との関係についての認知度が低く、更なる周知が課題
となります。加えて、肥満の増加と脂質異常症への対応、がんの予防と早期発見に
ついても、引き続き取り組む必要があります。
(3)若い世代、働き盛りの世代への新たなアプローチ
茅ヶ崎市の健康増進事業では、休日開催等の様々な取り組みを行っても、若い世
代や働き盛り世代の参加率がけっして高くありません。前期計画の評価から、健診
後に生活習慣を改善している人が若い世代ほど少なく、生活習慣病予防のためには、
若い時からの取り組みが大切なことから、若い世代、働き盛りの世代へは、新たな
アプローチによる働きかけが今後の課題となります。
17
3
基本目標
前期計画にもあるとおり、病気の発症の多くは、食・運動・休養・喫煙・飲酒等
の生活習慣が大きく関わり、疾病予防のためには、
「二次予防(健康診査等による早
期発見・早期治療)」や「三次予防(適切な治療による病気や傷害の進行防止)」だ
けでなく、日々の「一次予防」として健康づくりが重要です。
わが国の平均寿命は、平成 26 年には、男性 80.5 歳、女性 86.83 歳となり、あわ
せて発表される「寿命中位数(出生者のうちちょうど半数が生存すると期待される
年数)」は、男性 83.49 歳、女性 89.63 歳と、平均寿命を男性で 2.99 年、女性で 2.8
年上回ります。
90 歳まで生きる割合として考えると、女性では 48.3%、男性では 24.2%であり、
女性は2人に1人、男性は4人に1人近くの方が 90 歳以上まで生きる、人生 90 年
時代を迎えています。
後期計画では人生 90 年時代と、更なる高齢化の進行に対応するため、健康寿命(健
康で活動的に暮らせる期間)※を延伸するため、地域活動への参加等により、自立し、
活動的に、生きがいをもった生活ができることをめざします。前期計画での基本目
標「自立して生活するための健康の維持・増進」に加え、「地域での生活を楽しむ」
という言葉を盛り込んで、後期計画の基本目標とします。
基本目標
「一次予防」
、
「二次予防」
、
「三次予防」とは
一次予防・・・病気の発症そのものを予防すること。適正な食事や運動不足の解
消、禁煙や節酒、そしてストレスコントロールといった健康的な
生活習慣づくりの取り組み。
二次予防・・・病気の早期発見と早期治療によって病気が進行しないうちに治し
てしまうこと。
三次予防・・・適切な治療による病気や傷害の進行防止。リハビリテーションも
含まれる。
18
4
基本的視点
これまでの取り組みと評価及び今後の課題を踏まえ、3つの視点について充実・
強化を図ります。
(1)健康的な生活習慣づくり
「健康はつくるもの」という視点にたって、発病そのものを予防する一次予防(健
康的な生活習慣づくり)を積極的に推進します。
【充実・強化】
健康的な生活習慣をより推進するため、健康づくりを楽しみ、活動的なライフ
スタイルを身につけ、継続するための支援を充実・強化します。
(2)地域づくりと協働による健康づくり<後期計画より一部追加>
前期計画での「連携・協働※による健康づくり」に、地域づくりの視点を加え「地
域づくりと協働による健康づくり」とし、地域の様々な団体と行政がそれぞれの特
性を生かした協働による健康づくりを推進します。
【充実・強化】
「ソーシャルキャピタル(社会関係資本:人々のきずな、支え合い)※」が豊
かな地域ほど健康水準も高いとされることから、「ソーシャルキャピタル」を強
化、醸成することで、個人の健康づくり支援を充実・強化します。
(3)ライフステージに応じた健康づくり
健康の基礎を身につける若い世代や、生活習慣病※を発病しやすい働き盛りの世代
等、それぞれのライフステージ※に応じた効果的な健康づくりを推進します。
高年期は、健康状態が比較的良好に保たれ、社会活動も活発な時期と、健康状態
に支障をきたしやすく、社会活動への参加も大きく後退する可能性のある時期で、
健康づくりの課題が大きく異なるため、茅ヶ崎市健康増進計画(後期)においては、
健診や介護保険等、制度上の年齢区分のみでなく、人生 90 年時代の生活者の視点に
立ったライフステージを新たな視点として設けます。
【充実・強化】
社会での自立した生活を確立する青少年期から、家庭、社会において働き盛り
世代である壮年期を経て、高年期までのライフデザインを考え確立するセカンド
ライフ※準備・入り口世代、そして地域での生活を楽しみ自分らしく生活する人
生の成熟期である高年期へと、それぞれのライフステージのニーズに合わせた、
充実した生活のための健康づくり、生活習慣病の一次予防に加え、合併症発症や
症状の進行などの重症化を予防する活動を充実・強化します。
19
第3章 施策の展開
1
分野ごとの取り組み
健康づくりは、個人の取り組みが重要であるものの、一人ひとりの取り組みだけ
では限界があります。そのため、基本的視点を踏まえて、7つの分野についてめざ
す姿を掲げ、
「個人・家庭・地域」
「行政」の協働※により、健康づくりの取り組みを
推進します。
また、めざす姿を実現するための成果目標値を設定し、施策の方向を示します。
【分野1】栄養・食生活
めざす姿
正しい食情報の選択ができ、バランスのよい食事をしている
成果目標
成
果
目
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
体
83.5%
88%
男性 30 歳代
69.0%
85%
全
体
60.4%
65%
男
性
42.5%
53%
標
朝食を摂取している*1
外食等における栄養成分表示を
活用している
全
前期計画からの
変更点
達 成によ り目標
値を変更
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
*1 現状値は、食育に関する調査(平成 24 年度)より
施策の方向
乳幼児期から青少年期における食習慣の確立、壮年期での生活習慣病※や若い女性
のやせ、高年期での低栄養等、ライフステージ※ごとの課題に適切な時期に取り組み
ます。
食を楽しみながら、望ましい食習慣により健康を保持増進するため、地域での交
流や共に調理し共に食べる機会の充実と、栄養に関する正しい知識の普及を推進し
ます。
個人・家庭・地域の取り組み
・食事は主食、主菜、副菜をそろえて、一日3回とりましょう。
・食事バランスガイド※等を活用して、自分の食事の適量を知り、栄養が偏らないよ
うにしましょう。
・子どもから高齢者まで、料理や共食の機会を積極的に持ち、食事を楽しみましょ
う。
・地域の団体や行政の実施する講演会や教室等の催しものに参加して、地域での交
流と、正しい情報を得る機会を持ちましょう。
20
行政の取り組み
① 栄養に関する相談や情報提供の充実
取り組み
内容
担当
食事バランスガイド※
の配布
自らの食について考え、適切な食習慣を身に
つけるため、食事バランスガイドを配布しま
す。また、各種教室において、活用方法を周
知します。
(仮)健康増進課
(保健所)
乳幼児健康相談
乳幼児健康相談事業、子育て支援センター等
において健康、栄養、育児相談と子育て家庭
交流の場や子育て情報の提供を行います。
(仮)健康増進課
(保健所)
子育て支援課
健康教育の推進
健康教育推進委員会等の機会を通じて、喫
煙・飲酒・薬物乱用防止教育や性に関する教
育、感染症予防に関する教育、食育等の健康
教育の充実を図ります。
学校教育指導課
給食施設への栄養指
導
事業所の従業員食堂等、給食施設への栄養指
導を実施すると共に、給食指導を通して、働
く人への健康・栄養情報提供を行います。
(仮)地域保健課
(保健所)
② 栄養・食生活について学ぶ機会の充実
取り組み
まなび人材事業
学習情報誌の発行
内容
担当
地域で活躍する団体、指導者等に市民講師と
して登録してもらい、市民に紹介し、地域で、
文化生涯学習課
学びあう学習活動を支援します。活動が活発
に行われるよう、学習情報を発信します。
栄養改善教室
健康づくりと生活習慣病 ※予防のため、講義
や調理実習を通して栄養に関する知識の普
及を行います。
(仮)健康増進課
(保健所)
介護予防講演会
介護予防に関する知識の普及啓発のため、講
演会や実習を行います。
高齢福祉介護課
食生活(離乳食を含む)や幼児期前半の生活
習慣の基本的な知識の普及、子ども自身及び
母子栄養健康づくり 保護者が栄養バランスの知識と健康のため (仮)健康増進課
事業
の食品を選択できる力を身につけることが (保健所)
できるよう、講義、調理実習、試食を実施し
ます。
子ども達が適切な食習慣を身につけられる
保育園での食育を通
よう、発達・発育に適した給食の提供と、食
じた園児の健康づく
保育課
育計画に基づいた生活援助、健康教育を行い
りの支援
ます。
学校給食を通じた児 学校給食を通じ、児童の心身の健全な発達、
童の健康づくりの支 食に関する正しい理解、適切な栄養の摂取等 学務課
援
により、健康の保持増進を図ります。
料理・栄養教室
調理実習を通して食・栄養について学び、親 公民館
子のふれあい、青少年の育成、仲間づくり等、
青少年会館
参加者の交流を図るとともに、料理の楽し
海岸青少年会館
さ、もてなしの心を育みます。
21
③ 関係団体やボランティアの育成
取り組み
内容
担当
食のボランティア育 食育推進のため、地域で活動している食のボ (仮)健康増進課
成事業
ランティアの育成・交流事業を行います。
(保健所)
食生活改善推進員※養 市民による地域活動の推進を図るため、食生
成講座
活改善推進員の養成を行います。
(仮)健康増進課
(保健所)
栄養士会・地域活動栄 栄養食生活事業推進のため地域で活動する
養士等支援
栄養士の資質向上を支援します。
(仮)地域保健課
(保健所)
22
【分野2】身体活動・運動
めざす姿
自分に合った身体活動・運動を習慣化している
楽しみや生きがいを求めて外出し、人と交流することで、
活動的に生活している<新規:後期計画において追加>
成果目標
成
果
目
標
週1日 30 分以上の運動を
している
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
前期計画からの
変更点
男
性
34.8%
40%
女
性
29.8%
40%
年 代別か ら男女
別に変更
28.2%
35%
項目を変更
1日の歩数 5,000 歩以上歩いている
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
施策の方向
身体活動・運動には、健康な身体づくり、生活習慣病※予防、気分のリフレッシュ、
フレイル※予防等の効果があります。各個人がライフステージ※に応じて、自分に合
った運動や、外出、人との交流の機会をみつけ、日常の身体活動を増加することが
できるよう、活動的な生活の習慣化を推進します。
個人・家庭・地域の取り組み
・徒歩や自転車での通勤や外出、階段の利用等、ちょっとした機会にも体を動かし
ましょう。
・目的を持って外出し、生活の中で歩く機会を増やしましょう。
・無理せず自分に合った運動をしましょう。
・体育施設の利用や、運動会やレクリエーション等、地域のイベントに参加して交
流を広げ、体を動かしましょう。
・子どもは元気よく体を使って遊びましょう。
・地域で行われているスポーツ活動に積極的に参加しましょう。
23
行政の取り組み
① 身体活動の増加と運動する機会の充実
取り組み
まなび人材事業
学習情報誌の発行
(再掲)
内容
担当
地域で活躍する団体、指導者等に市民講師と
して登録してもらい、市民に紹介し、地域で、
文化生涯学習課
学びあう学習活動を支援します。活動が活発
に行われるよう、学習情報を発信します。
各種体育大会
幅広く市民にスポーツやレクリエーション
の機会を提供し、継続した健康増進と体力向 スポーツ健康課
上の動機づけを行います。
スポーツ教室
温水プール、体育施設等を活用したスポーツ
教室の開催を通じて、スポーツやレクリエー スポーツ健康課
ションの活動場所を提供します。
体育施設等の運営・管 体育館、温水プール、野球場等の体育施設の
スポーツ健康課
理
管理運営を行います。
学校体育施設の開放
体育館、校庭、プール等の学校施設を、地域 スポーツ健康課
のスポーツ活動のために活用します。
教育施設課
新体力テスト
健康づくりに対する意欲を高め、スポーツを
行うきっかけとするため、体力テストを実施 スポーツ健康課
します。
フレイル※チェック
早期に虚弱の兆候に気づき、予防するため、
企画経営課
簡易的なチェックを実施します。
ウオーキング、ストレッチ、筋力トレーニン
生活習慣病※予防・健
グ等、各種教室を開催し、生活習慣病予防や (仮)健康増進課
康増進のための運動
健康増進のための支援や情報提供を行いま (保健所)
教室
す。
青少年広場の整備
青少年の安全な居場所、遊び場を提供しま
す。
青少年課
障害者運動会の支援
障害者の社会参加を支援するため、市障害者
運動会において幅広い対象者の参加を図り
ます。
障害福祉課
転倒予防教室
介護が必要とならないように転倒骨折予防
の運動と、高齢者支援リーダー ※による介護 高齢福祉介護課
予防体操を普及します。
介護予防・健康づくり
教室
運動習慣を定着させるため、民間のスポーツ
クラブを利用して、筋力トレーニング、健康 高齢福祉介護課
運動、水中ウオーキングを実施します。
茅ヶ崎ウオーキング 市内の史跡や自然をめぐる茅ヶ崎ウオーキ
ガイドマップの配布
ングガイドマップを作成、配布します。
運動・体操教室
夏休み卓球教室
卓球開放
産業振興課
健康づくりと仲間づくりを目的に、運動・体 公民館
操教室、夏休み卓球教室、卓球開放を実施し
青少年会館
ます。
青少年トレーニング トレーニング室を開放し、青少年の体力づく
青少年会館
室開放
りを図ります。
24
② 関係団体やボランティアへの支援の充実
取り組み
内容
担当
スポーツ・レクリエー
スポーツ・レクリエーション活動の普及振興
ション活動に関する
を図るため、関係団体の育成・支援を行いま スポーツ健康課
関係団体への活動支
す。
援
介護予防事業の質の向上をめざして、介護予
介護予防従事者及び 防事業を推進する従事者及びボランティア
ボランティア等研修
(高齢者支援リーダー ※等)に対して研修会
を実施します。
25
高齢福祉介護課
【分野3】休養・こころの健康づくり
めざす姿
適切な身体活動と睡眠で毎日すっきり目覚めることが
できている<変更:後期計画より一部追加>
ストレスと上手に付き合い、人との交流を大切にしている
<変更:後期計画より一部追加>
成果目標
成
果
目
標
目覚めたときに疲労感がとれて
いる
悩みを相談できる人がいる
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
前期計画からの
変更点
年 代 別 か ら男 女
別に変更
男
性
70.1%
72%
女
性
74.0%
76%
全
体
90.0%
92%
男性 40 歳代
86.0%
88%
男性 50 歳代
86.9%
88%
達 成 に よ り目 標
値を変更
男性 60 歳代
73.0%
78%
項目を追加
19.1%
24%
項目を追加
地域活動に参加している
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
施策の方向
複雑多様化している現代社会では、日常生活でストレスを感じる人が多くなって
いることから、ストレスについての知識の普及とこころの健康の相談体制の充実に
努めます。適切な身体活動と睡眠、余暇の活用、働き方の見直しによる、こころと
身体のバランスがとれるような自分なりのライフスタイルの形成や、セカンドライ
フ※へのスムーズな移行を支援します。
個人・家庭・地域の取り組み
・適切な睡眠がとれるよう身体活動を増やし基本的な生活リズムを見直しましょう。
・日ごろから、あいさつや声掛けを行い、地域でのコミュニケーションを図り、趣
味の会やボランティア活動・地域活動に積極的に参加し、仲間づくりをしましょ
う。
・自分にあったストレス解消法を見つけ、悩みがあるときは、早めに話を聞き合っ
たり、必要に応じて専門機関に相談したりしましょう。
・休日をしっかり取りましょう。
・子どものころから、早寝早起きの習慣を身につけましょう。
・イベントや講演会等の催しものに参加して、正しい情報を得ましょう。
26
行政の取り組み
① こころの健康について学ぶ機会・自死(自殺)対策の充実
取り組み
まなび人材事業
学習情報誌の発行
(再掲)
内容
担当
地域で活躍する団体、指導者等に市民講師と
して登録してもらい、市民に紹介し、地域で、
文化生涯学習課
学びあう学習活動を支援します。活動が活発
に行われるよう、学習情報を発信します。
(仮)健康増進課
睡眠・ストレス・心の健康等に関係する教室 (保健所)
こころの健康、ライフ
等を開催し、地域での交流、ライフスタイル 公民館
スタイル見直しのた
の見直し、身体活動の増加、健康増進のため
めの教室
青少年会館
の支援や情報提供を行います。
文化生涯学習課
精神保健福祉普及啓 自死(自殺)対策、精神障害、こころの健康
発講演会
に関する知識を普及啓発します。
(仮)保健予防課
(保健所)
自死(自殺)に対する偏見や誤解をなくし、
自死(自殺)対策普及
(仮)保健予防課
正しい理解を深めることを目的に、キャンペ
啓発事業
(保健所)
ーン、講演会等を実施します。
自分のこころやうつ病等に関心を持つこと
ゲートキーパー※養成 をきっかけに、自死(自殺)に傾く人に気づ (仮)保健予防課
講座
き、耳を傾け、つなぎ、見守ることを学びま (保健所)
す。
② こころの健康のための相談体制の充実
取り組み
内容
こころの健康に関す
こころの健康に関して相談に応じ、相談窓口
る相談及び相談窓口
を周知します。
の周知
こころの電話相談
いじめ電話相談
担当
(仮)保健予防課
(保健所)
青少年についての情緒不安、集団不適応、不
登校、いじめ等について電話相談及び予約に 教育センター
よる面接相談を実施します。
自死(自殺)やこころの病気等の相談に対し
(仮)保健予防課
こころの相談体制の
て、関係各課や関係機関と連携し、相談、訪
強化
(保健所)
問体制の充実を図ります。
③ セカンドライフに向けた支援(セカンドライフのプラットフォーム※)
取り組み
内容
セカンドライフ※セミ セカンドライフのライフデザイン(人生設
ナー
計)を支援するセミナーを開催します。
担当
企画経営課
セカンドライフの相 生涯現役応援窓口にて、専門相談員がセカン
企画経営課
談
ドライフでの活動に関する相談に応じます。
27
【分野4】たばこ
めざす姿
たばこの害を自覚して禁煙・節煙・分煙をしている
成果目標
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
たばこを吸わない
83.1%
85%
COPD(慢性閉塞性肺疾患)※を知っている
39.0%
50%
成
果
目
標
前期計画からの
変更点
達 成によ り目標
値を変更
項目を追加
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
施策の方向
たばこはがんや心疾患、COPD(慢性閉塞性肺疾患)等、多くの病気と関わっ
ています。また、妊娠中や子育て中の喫煙は、子どもの身体の発育に大きく影響し
ます。たばこは吸っている本人だけではなく、周囲の人の健康にも害を及ぼします。
たばこと健康に関する情報の提供と禁煙を支援します。
個人・家庭・地域の取り組み
・たばこが健康へ及ぼす影響について、十分理解しましょう。
・受動喫煙※を理解し、特に妊婦や子どものいる前での喫煙はやめましょう。
・禁煙・節煙・分煙※を心がけ、喫煙できない場所では吸いません。
・未成年者には、たばこを吸わせません。売りません。
・未成年者が喫煙していたら注意しましょう。
・講演会等の催しものに参加して、正しい情報を得ましょう。
行政の取り組み
① 禁煙に向けた支援の充実
取り組み
禁煙の個別支援
内容
担当
(仮)保健予防課
健康保持増進及び生活習慣病 ※予防を図るた (保健所)
め、禁煙支援や禁煙に関する情報提供を行い
(仮)健康増進課
ます。
(保健所)
28
取り組み
内容
担当
(仮)保健企画課
(保健所)
学校や事業所での教室やイベントを通して、
禁煙に関する教育・普
(仮)地域保健課
COPD※やがん等、禁煙の害についての教
及啓発
(保健所)
育・普及啓発を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
② 未成年者に対する喫煙防止の推進
取り組み
健康教育の推進
(再掲)
内容
担当
健康教育推進委員会等の機会を通じて、喫
煙・飲酒・薬物乱用防止教育や性に関する教
学校教育指導課
育、感染症予防に関する教育、食育等の健康
教育の充実を図ります。
③ 受動喫煙防止の推進
取り組み
内容
担当
受動喫煙※防止の普及 受動喫煙の害について、学校や事業所等での (仮)健康増進課
啓発
教育やイベント等で普及啓発を実施します。 (保健所)
29
【分野5】アルコール
めざす姿
節度ある飲酒を理解し、実行している
成果目標
成
果
目 標
毎日お酒を飲んでいる
生活習慣病※のリスクを高める飲
酒量を摂取している
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
前期計画からの
変更点
全
体
16.8%
15%
男
性
27.0%
24%
男
性
20.8%
15%
項目を追加
女
性
14.1%
10%
項目を追加
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
施策の方向
適度な飲酒は食欲増進やストレス発散などの作用もありますが、長期にわたる多
量の飲酒は、臓器障害やアルコール依存症等、心身の健康に大きな影響を与えます。
節度ある飲酒※についての知識の普及に努めます。
個人・家庭・地域の取り組み
・多量飲酒が心身に害を及ぼすことについて理解しましょう。
・妊娠・授乳中の飲酒は、胎児や乳児の健康に影響を与えることを認識しましょう。
・節度ある飲酒をこころがけ、休肝日を設けましょう。
・飲酒を無理に他人に勧めることはやめましょう。やめさせましょう。
・未成年者には、お酒を飲ませません。売りません。
・講演会等の催しものに参加して、正しい情報を得ましょう。
行政の取り組み
① 未成年者に対する飲酒防止の推進
取り組み
健康教育の推進
(再掲)
内容
担当
健康教育推進委員会等の機会を通じて、喫
煙・飲酒・薬物乱用防止教育や性に関する教
学校教育指導課
育、感染症予防に関する教育、食育等の健康
教育の充実を図ります。
30
② アルコールに関する正しい知識の普及
取り組み
アルコール教室
内容
担当
飲酒問題を抱えている本人や家族を対象に、
(仮)保健予防課
アルコール依存症についての知識の普及と
(保健所)
回復に向けた支援をします。
事業所、地域団体等との連携し、イベント・
(仮)健康増進課
節度ある飲酒※に関す
講演会等で節度ある飲酒に関する周知を行
る教育・普及啓発
(保健所)
います。
アルコール依存症に こころの健康相談において、アルコール依存
関する相談
症等について相談を行います。
(仮)保健予防課
(保健所)
<コラム>生活習慣病のリスクを高める飲酒量とは
健康日本21(第二次)では、生活習慣病※のリスクを高める飲酒量を、一日当た
りの純アルコールの摂取量が男性 40g 以上、女性 20g 以上としています。
「節度ある飲酒」とはどのくらいが一日の上限量になるのか、普段飲むお酒の種
類で換算してみましょう。
お酒の種類
ビール
焼酎
チューハイ
ワイン
日本酒
アルコール
濃度
5%
25%
7%
12%
15%
500ml 缶
1.2 合
350ml 缶
グラス
2合
2本
3杯
350ml 缶
グラス
1本
1.5 杯
純アルコール
男
性
2本
40g
を含む量
500ml 缶
純アルコール
女
性
0.6 合
1本
20g
を含む量
31
1合
【分野6】歯の健康
めざす姿
生涯自分の歯で食事や会話を楽しむことができる
成果目標
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
歯科健診を受診している
32.2%
37%
75~84 歳で 20 本以上自分の歯がある*1
49.0%
54%
項目を変更
55~64 歳で 24 本以上自分の歯がある
64.2%
70%
項目を追加
体
70.1%
72%
達 成によ り目標
値を変更
歳 代
45.6%
50%
項目を追加
成
果
目
標
補助具を使用して歯のケアをし
ている
全
2 0
前期計画からの
変更点
達 成によ り目標
値を変更
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
*1 現状値は、茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)より
施策の方向
歯は、単に食べ物を噛むということだけではなく、食事や会話を楽しむなど、人
生を豊かに過ごすために重要です。歯を失う原因となるむし歯及び歯周病※の予防に
ついて、口腔衛生に関する正しい知識の普及と歯科健診の受診勧奨を推進します。
個人・家庭・地域の取り組み
・自分の歯で食べ続けられるよう、歯の大切さについて理解を深めましょう。
・かかりつけ歯科医※を持ち、自覚症状がなくても歯科健診や歯の清掃を受けましょう。
・子どものころからよく噛んで食事をして、食後の歯みがきを習慣にしましょう。
・歯みがきの他に歯間ブラシやデンタルフロス※等、補助具を使ったケアをしましょう。
・しっかり噛み、会話を楽しみ、口腔機能を維持しましょう。
・講演会等の催しものに参加して、正しい情報を得ましょう。
行政の取り組み
「茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に関する条例」に基づき、歯周病が口
腔内の問題のみならず全身の健康に影響することや、口腔機能の虚弱を予防するこ
とが身体の健康や社会性に大きな影響を与えることなどの新たな考え方を取り入れ、
第Ⅱ部として「歯及び口腔の健康づくり推進計画」を策定し、生涯にわたる健康と
生活の質の向上をめざします。
32
【分野7】健康管理
めざす姿
病気に対する知識を身につけ、定期的に健康診査等を
受けている
成果目標
現状値
(H27)
最終目標値
(H32)
前期計画からの
変更点
健康診査を受診している
66.4%
70%
がん検診を受診している
31.1%
35%
達 成によ り目標
値を変更
健康診査を受けた後、結果を聞いて生活習慣等
を改善した
42.6%
50%
項目を追加
成
果
目
標
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
施策の方向
自分の健康状態を確認し、病気を早期発見・早期治療するためには、定期的に健
康診査を受けることが大切です。健康診査等を受けることの重要性を普及啓発し、
受診勧奨を推進するとともに、健康診査の結果を生かし、生活習慣の改善や生活習
慣病※の重症化予防につながるよう働きかけます。また、各種感染症に対して、基本
的な予防方法や情報を提供します。
個人・家庭・地域の取り組み
・自分の身体に関心を持ち、生活習慣を見直して、病気を予防しましょう。
・がん検診や定期健康診査を受けましょう。結果から指導されたことは改善し、健
康的な生活習慣を継続しましょう。
・かかりつけ医・かかりつけ薬局※を持ちましょう。おくすり手帳※を活用
しましょう。
・感染症について正しい知識を持ち、感染症を予防しましょう。
・講演会等の催しものに参加して、正しい情報を得ましょう。
行政の取り組み
① 健康診査等の充実
取り組み
母子健康手帳交付
妊婦健康診査
内容
担当
妊娠の届出をした妊婦等に、母と子の健康と
成長過程の記録となる母子健康手帳を交付
(仮)健康増進課
し、一貫した管理を行います。妊婦の健康管
(保健所)
理支援のため、妊婦健康診査費用補助券を交
付します。
33
取り組み
内容
担当
(仮)健康増進課
(保健所)
乳幼児健康診査
乳幼児の健康の維持増進のため、個別健康診
査及び集団健康診査を実施します。
保育園児の健康管理
の充実
保育園児の健康管理を充実するため、嘱託医
(小児科、歯科)による健康診断及び尿検査 保育課
を実施します。
学校保健安全法に基づく児童・生徒の健康診
児童・生徒の健康管理 断を実施し、疾病の予防措置や受診の指示
学務課
に係る支援
等、健康状態に応じて適切な保健指導など行
い、健全な学校生活が送れるようにします。
がん検診
がん予防や早期発見、早期治療を進めるた
め、施設検診及び集団検診を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
国民健康保険加入者のうち、内臓脂肪症候
特定健康診査・特定保 群・内臓脂肪症候群予備群の該当者を減少さ
保険年金課
健指導※事業
せるため、特定健康診査・特定保健指導の実
施率の向上を図ります。
健康診査事業
75 歳以上を対象に健康状態の確認と、疾病 (仮)健康増進課
の早期発見のため、健康診査を実施します。 (保健所)
子ども予防接種事業
感染の恐れのある疾病等の発症・蔓延を予防
(仮)健康増進課
するため、個別予防接種及び集団予防接種を
(保健所)
実施します。
肝炎ウイルス検査事
業
肝炎等の早期発見・早期治療のため、検査を
(仮)健康増進課
実施するとともに病気に関する正しい知識
(保健所)
の普及を行います。
高齢者インフルエン
ザ予防接種事業
65 歳以上を対象としたインフルエンザワク
チン接種を実施します。
感染症予防に関する
情報提供・普及啓発
(仮)保健予防課
感染症予防に関する情報の周知及び従事 (保健所)
者・関係者への研修を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
まん
(仮)健康増進課
(保健所)
② かかりつけ医制度の推進
取り組み
内容
担当
かかりつけ医制度の市民への定着を図るた
かかりつけ医※制度の
(仮)地域保健課
め、制度の啓発活動の推進と検討会を実施し
推進
(保健所)
ます。
34
③ 健康管理について学ぶ機会の充実
取り組み
まなび人材事業
学習情報誌の発行
(再掲)
母子保健指導事業
内容
担当
地域で活躍する団体、指導者等に市民講師と
して登録してもらい、市民に紹介し、地域で、
文化生涯学習課
学びあう学習活動を支援します。活動が活発
に行われるよう、学習情報を発信します。
妊娠、出産、育児への不安を少しでも取り除
(仮)健康増進課
き、母子の健全な成長を支援するため、母親
(保健所)
教室、父親教室等を充実します。
生活習慣病※予防・健 生活習慣病予防及び健康の保持増進を図る
康増進のための教室
ため、健康教育を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
④ 健康に関する相談体制の充実
取り組み
内容
担当
乳幼児健康相談
7か月児育児相談、2歳児歯科相談、地域で (仮)健康増進課
の健康相談等、乳幼児対象の健康相談を充実 (保健所)
します。
公民館
母子訪問指導
母子の健康の維持増進を図るため、訪問によ
り、日常生活上必要な指導を行います。
(仮)健康増進課
(保健所)
健康に関する相談
生活習慣の改善に向けた個別相談を実施し
ます。
(仮)健康増進課
(保健所)
専門栄養相談
難病や複雑な合併症を有する疾病患者への
栄養相談を実施します。
(仮)地域保健課
(保健所)
35
2
健康増進計画(後期)
項目
大目標
成
果
目
成果目標一覧
現状値
(H27)
標
健康づくりに関心がある*1
(85.2%)
91%
健康づくりを実践している*1
(93.3%)
79%
健康増進事業への参加者数
【分野1】
栄養・
食生活
【分野2】
朝食を摂取している*2
1,656 人
全
体
男性 30 歳代
休養・
こころの
健康づく
り
【分野4】
たばこ
【分野5】
69.0%
85%
60.4%
65%
男
性
42.5%
53%
週1日 30 分以上の運動をし
ている
男
性
34.8%
40%
性
29.8%
40%
28.2%
35%
達成により目
標値を変更
年代別から男
女別に変更
項目を変更
男
性
70.1%
72%
女
性
74.0%
76%
全
体
90.0%
92%
男性 40 歳代
86.0%
88%
男性 50 歳代
86.9%
88%
男性 60 歳代
73.0%
78%
項目を追加
地域活動に参加している
19.1%
24%
項目を追加
たばこを吸わない
83.1%
85%
達成により目
標値を変更
COPD(慢性閉塞性肺疾患)※を
知っている
39.0%
50%
項目を追加
目覚めたときに疲労感がと
れている
悩みを相談できる人がいる
年代別から男
女別に変更
達成により目
標値を変更
全
体
16.8%
15%
男
性
27.0%
24%
男
性
20.8%
15%
項目を追加
女
性
14.1%
10%
項目を追加
歯科健診を受診している
32.2%
37%
達成により目
標値を変更
75~84 歳で 20 本以上自分の歯がある*3
49.0%
54%
項目を変更
55~64 歳で 24 本以上自分の歯がある
64.2%
70%
項目を追加
体
70.1%
72%
達成により目
標値を変更
歳 代
45.6%
50%
項目を追加
健康診査を受診している
66.4%
70%
がん検診を受診している
31.1%
35%
健康診査を受けた後、結果を聞いて生活習慣
等を改善した
42.6%
50%
毎日お酒を飲んでいる
補助具を使用して歯のケア
をしている
健康管理
88%
体
歯の健康
【分野7】
83.5%
全
アルコール 生活習慣病※のリスクを高
める飲酒量を摂取している
【分野6】
前期計画か
らの変更点
1,700 人
外食等における栄養成分表
示を活用している
女
身体活動・
運動
1日の歩数 5,000 歩以上歩いている
【分野3】
最終目標値
(H32)
全
2 0
達成により目
標値を変更
項目を追加
・現状値は、健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
*1 参考値として健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)で 20~64 歳における現状。最終
目標値は 20 歳以上
*2 茅ヶ崎市食育に関するアンケート調査(平成 24 年度)より
*3 茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)より
36
第Ⅱ部 歯及び口腔の
健康づくり推進計画
37
第Ⅱ部 歯及び口腔の健康づくり推進計画
第1章 計画の策定にあたって
1
計画策定の趣旨と理念
歯と口腔の健康は、
「生涯自分の歯で食事や会話を楽しむ」ために重要であり、健
康増進計画(前期)では、「歯の健康」分野において、むし歯や歯周病※予防につい
て、口腔衛生に関する正しい知識の普及と歯科健診の受診勧奨を推進してきました。
近年、歯周病は歯を失う原因となるだけではなく、歯周病の原因菌が血液を介し
て全身の疾患にも影響することが解明されつつあり、生活習慣病※の重症化予防など
の視点からも、歯と口腔の健康の重要性が高まってきました。また、更なる高齢社
会へ向けて、社会性、身体、こころ等の健康を保持増進し、自立して生活するため
にも、歯と口腔の健康づくりは必要とされています。
こうした中、神奈川県では、平成 23 年3月に神奈川県歯及び口腔の健康づくり推
進条例が成立し、国においても、同年8月に歯科口腔保健の推進に関する法律※が成
立しました。茅ヶ崎市においては、
「茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に関す
る条例(平成 26 年4月1日施行)
」を制定し、歯と口腔の健康づくりに関する施策
を総合的かつ計画的に推進しています。
歯及び口腔の健康づくり推進計画においては、歯と口腔の健康づくりを一層推進
し、オーラルフレイル(歯・口の機能の虚弱)※予防などの新たな視点を取り入れな
がら、生涯にわたる健康と生活の質の向上をめざし、策定するものです。
健康増進計画の基本理念である「生涯にわたり笑顔が輝くまち~自分でつくり、
地域が支える健康づくり~」は普遍的な考え方であり、
「歯及び口腔の健康づくり推
進計画」においてもこの理念を共有し、総合的かつ効果的に市民の健康づくりを推
進します。
基本理念
38
茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に関する条例
歯と口腔の健康づくりに関する施策を総合的かつ計画的に推進するために制定さ
れました。
くう
茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に関する条例
は、それぞれの業務において、歯及び口腔の健康づく
(目的)
第1条
りの推進に積極的な役割を果たすよう努めるものと
この条例は、歯及び口腔の健康づくり(歯及び
する。
歯周組織の健康を保持増進し、並びに口腔機能を維持
2
することをいう。以下同じ。)が全身の健康の保持増
事業者は、その従業員の歯及び口腔の健康づくりの
推進に積極的な役割を果たすよう努めるものとする。
進及び生活習慣病等の重症化の防止並びに生活の質
(基本的施策)
の維持向上に資するものであることに鑑み、歯及び口
第7条
腔の健康づくりの推進に関し、基本理念を定め、並び
市は、歯及び口腔の健康づくりを推進するため、
に市民、市及び歯科医師等の責務並びに教育関係者等
基本理念にのっとり、次に掲げる施策を策定し、及び
及び事業者の役割を明らかにするとともに、歯及び口
実施するものとする。
はちまるにいまる
腔の健康づくりの推進に関する施策の基本となる事
(1) 8 0 2 0 運動(80歳になっても自分の歯を20
項を定めることにより、歯及び口腔の健康づくりの推
本以上保つための取組をいう。)の普及に関すること。
進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図り、も
(2) 乳幼児期から高齢期までのそれぞれの時期における
って市民の生涯にわたる健康の保持増進に寄与する
歯及び口腔の状態に応じた歯及び口腔の健康づくり
ことを目的とする。
の推進に関すること。
(基本理念)
第2条
(3) 口腔に発生するがん等の対策に関すること。
歯及び口腔の健康づくりの推進に関する施策は、
(4) 歯科検診又は歯科医療を受けることが困難な障害者、
市民の自主的な取組を促進することを旨として、保健、
介護を必要とする高齢者その他の者に係る歯及び口腔
医療、福祉、教育、食育その他の関連施策の有機的な
の健康づくりの推進に関すること。
連携を図りつつ、その関係者の協力を得て、推進され
(5) 歯及び口腔の健康づくりの推進に携わるボランティ
なければならない。
アの育成に関すること。
(市民の責務)
第3条
(6) 前各号に掲げるもののほか、歯及び口腔の健康づく
市民は、歯及び口腔の健康づくりの重要性を理
りを推進するために必要な事項
解し、市等が実施する歯及び口腔の健康づくりの推進
(歯及び口腔の健康づくり推進計画)
に関する施策を活用すること等により、自らの歯及び
第8条
口腔の健康づくりに積極的に取り組むよう努めるも
のとする。
づくり推進計画」という。)を策定しなければならな
(市の責務)
第4条
い。
市は、第2条に定める基本理念(以下「基本理
2
念」という。)にのっとり、歯及び口腔の健康づくり
(1) 歯及び口腔の健康づくりの推進に関する目標及
責務を有する。
び施策の方向
(歯科医師等の責務)
(2) 前号に掲げるもののほか、前条各号に掲げる施策
歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士その他の歯
を総合的かつ計画的に推進するために必要な事項
科医療又は歯科保健指導に係る業務(以下「歯科医療
3
等業務」という。)に従事する者は、歯及び口腔の健
推進に取り組む団体その他の関係者の意見を聴くた
関連する業務に従事する者との緊密な連携を図りつ
めに必要な措置を講ずるものとする。
つ、適切にその業務を行うとともに、市が歯及び口腔
4
の健康づくりを推進するために実施する施策に協力
市長は、歯及び口腔の健康づくり推進計画を策定し
たときは、遅滞なく、これを公表しなければならない。
するよう努めるものとする。
5
(教育関係者等及び事業者の役割)
前2項の規定は、歯及び口腔の健康づくり推進計画
の変更について準用する。
教育又は保健、医療若しくは福祉に関する業務
附
に従事する者(歯科医療等業務に従事する者を除く。)
【問い合わせ】
茅ヶ崎市文化生涯学習部スポーツ健康課
市長は、歯及び口腔の健康づくり推進計画を策定し
ようとするときは、市民、歯及び口腔の健康づくりの
康づくりに資するよう、医師その他歯科医療等業務に
第6条
歯及び口腔の健康づくり推進計画は、次に掲げる事
項について定めるものとする。
の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進する
第5条
市長は、前条各号に掲げる施策を総合的かつ計
画的に推進するための計画(以下「歯及び口腔の健康
〒253-0041
則
この条例は、平成26年4月1日から施行する。
神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎 1-9-63
39
電話 0467-82-7136
2
計画の位置づけ
歯及び口腔の健康づくり推進計画は、茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくりの推進に
関する条例に位置づけられている施策を総合的に推進するための計画です。
また、
「歯科口腔保健の推進に関する法律※」や、
「神奈川県歯及び口腔の健康づく
り推進条例」
、
「神奈川県歯及び口腔の健康づくり推進計画」及び、茅ヶ崎市の「健
康増進計画」をはじめとする関連計画との整合性を図るものとします。
■
計画の位置づけ ■
茅ヶ崎市
づ
く
り
の
推
進
に
関
す
る
条
例
茅
ヶ
崎
市
歯
及
び
口
腔
の
健
康
茅ヶ崎市総合計画
神奈川県
国
神奈川県
歯及び口腔の健康
づくり推進条例
歯科口腔保健の
推進に関する法律
神奈川県
歯及び口腔の健康
づくり推進計画
歯科口腔保健の
推進に関する
基本的事項
歯の健康分野と整合
茅ヶ崎市健康増進計画
3
計画の期間
計画の期間は、平成 29 年度から平成 32 年度までの4年間とします。
H25 年度
H26 年度
H27 年度
H28 年度
H29 年度
H30 年度
H31 年度
H32 年度
最終評価
茅ヶ崎市歯及び口腔の
健康づくり推進計画
茅ヶ崎市健康増進計画
茅ヶ崎市健康増進計画
(前期)
(後期)
茅ヶ崎市総合計画
40
第2章 計画の基本的な考え方
1
現状と課題
はちまるにいまる
(1)8020運動の普及
成人の歯は、一般的に親知らずを含め上下 16 本ずつ、合計 32 本となります。8
020運動※は、
「80 歳になっても 20 本以上自分の歯を保とう」という運動であり、
20 本以上の歯が残っていれば、硬い食品でもほぼ満足に噛めるといわれています。
健康増進計画(前期)からの8020運動推進等により、歯の本数が 20 本以上ある
人の割合については、改善してきています。
今後更に、8020運動を推し進めていくためには、80 歳が近づいた頃から気を
つけるのではなく、歯の喪失が増加する 50 歳代、さらにより若い世代で歯の喪失を
予防する取り組みが重要です。
ろくまるにいよん
そのため、60 歳において自分の歯を 24 本以上保つことを目標とする「6024」
を視点として、若い世代に意識付けをすることが課題となります。
また、成人歯科健診結果の状況をみると、40 歳代から 60 歳代のどの年代でも8
割以上の人が要精検(精密検査が必要との結果)となっていることから、定期的な
受診を促す必要があります。
歯の本数
0%
20%
0.8 1.5 2.3 1.5
男性 50歳代
60歳以上
女性 50歳代
60歳以上
40%
N=130
N=152
80%
87.7
3.3 2.6
7.2 4.6
1.2 3.0 2.4
6.6
88.1
2.4 1.8 3.5
7.1
5.4
74.7
5本以下
6~10本
20本以上
無回答
100%
6.2
75.7
N=168
N=170
60%
10.6
11~15本
16~19本
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
0%
20%
40%
0.8
1.2
2.4
1.5
3.3
3.03.5
1.8
2.3
2.6
1.5
2.4 7.2
7.1 4.6
60%
87.7
88.1
74.7
75.7
41
80%
100%
10.6
6.6
6.2
5.4
2
0
0%
20%
40%
60%
80%
100%
歯の本数が 24 本以上ある人の状況(55~64 歳)
0%
55~64歳
20%
40%
N=455
60%
80%
64.2
0%
100%
28.4
20%
40%
24本以上
7.5
60%
80%
24本未満
100%
無回答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
0%
20%
40%
60%
80%
歯の本数が 20 本以上ある人の状況(75~84
歳)
61.2
0%
75~84歳
57.9
40%
64.1
20%
N=11,513
60%
49.0
80%
35.5
25.3
40.3
20本以上
100%
8.7
100% 6.6
10.6
10.7
20本未満
1.5
1
0.5
0
無回答
資料:庁内資料(平成 27 年度)
0%
20%
40%
60%
80%
成人歯科健診の結果の状況
49.0
(%)
100
80
10.7
5643
11.9
7.4
9.4
5.4
80.7
40歳代
85.1
4642
8.3
6.6
11.8
5.2
60
200
180
160
140
120
80
60
40
20
0
40 100
85.1
50歳代
83.0
70~74歳
60歳代
20
0
40歳代
50歳代
60歳代
要精検
要指導
70~74歳
異常なし
資料:庁内資料(平成 27 年度)
42
100%
1228
1.5
1
0.5
0
補助具*を使用して歯のケアをしている人の割合は、全体で 70.1%となっていま
す。しかし、20 歳代においては 45.6%と低くなっており、若い世代が、補助具を利
用した適切な口腔ケアを身につけることができるよう働きかけることが課題です。
補助具の使用状況
0%
全体
N=1,334
20歳代
N=195
30歳代
N=257
40歳代
N=256
50歳代
N=298
60歳以上
N=322
20%
40%
60%
80%
100%
70.1
45.6
66.9
69.1
77.5
81.4
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
各補助具の使用状況
N = 585
0%
10%
20%
30%
40%
デンタルフロス
・糸(付)ようじ
42.4
歯間ブラシ
36.1
歯間刺激子
0.7
水流式口腔洗浄器
4.3
18.4
普通のつまようじ
28.6
使用していない
無回答
50%
1.3
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
*補助具・・・デンタルフロス ※ ・糸(付)ようじ、歯間ブラシ、歯間刺激子、水流式口腔洗浄器、
普通のつまようじ
43
(2)歯周病と全身疾患
歯周病※が、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞等の生活習慣病※、早産・低体重児出産に
影響することを知らない人が 56.1%となっています。歯と口腔の健康への意識を高
め、適切な口腔ケアを身につけるとともに、歯科健診を受診するなどの行動にもつ
なげるため、歯周病と全身疾患とのかかわりについて周知することが重要です。
歯周病が生活習慣病等の各疾患に影響することに対する認知度
N = 1,334
0%
10%
20%
糖尿病
30%
40%
50%
60%
24.1
心臓病・脳卒中・動脈硬化
29.5
肺炎
12.0
骨粗しょう症
8.1
6.2
早産・低体重児出産
56.1
知らない
1.2
無回答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
<コラム>歯周病と全身疾患の関係
口の中には 300~500 種類の
細菌が住みついています。
細菌が、口腔内に残った糖か
ら、むし歯や歯周病※の原因と
なるプラークを歯の周りに作
ります。
歯周病の原因菌は、気管や歯
周ポケットから血管の中に
入り込み、全身へと送られます。
菌の刺激により動脈硬化を誘
導する物質ができ、心筋梗塞、
脳梗塞を引き起こす等、全身疾
患と歯周病が関係しているこ
とがわかってきています。
44
(3)乳幼児期、学齢期
乳幼児期では、乳歯が生えそろう3歳頃からむし歯が多くなります。むし歯がな
い子どもの割合は、1歳6か月児で 98.7%、3歳6か月児で 84.8%と、年齢が上が
るとともに低下しています。乳歯はむし歯になりやすく、その後生え変わる永久歯
や歯並びにも影響することがあります。むし歯の早期発見・早期治療が重要である
とともに、保護者が適切な口腔ケアを実践できるよう支援することが必要です。ま
た、乳幼児期は、噛む・飲みこむなどの口腔機能を獲得していく時期でもあります。
発達に合わせた食生活により、食事をよく噛み、味わうことや、表情の表出なども
意識した食べ方を支援することが必要です。
学齢期は、小学校から中学校入学頃までの期間に乳歯から永久歯へ生え変わり、
自分で歯をみがく習慣を身につけていく時期となります。むし歯がない子どもの割
合をみると、小学校1年生で 59.2%、小学校4年生で 48.1%と年齢が上がるごとに
低下しています。生え変わりの時期は歯みがきが難しいことも多いため、自分で歯
みがきが正しくできるようになる小学校中学年くらいまで、保護者が仕上げみがき
をすることが必要です。
中学校1年生では、むし歯がない子どもの割合は 61.3%と増加していますが、す
べての永久歯が生えそろう時期になるため、一時的にむし歯がない生徒が増えてい
ると予測されます。しかし、口腔内の環境が改善しなければ、むし歯のリスクは高
い状態のままとなります。さらに、思春期になると、性ホルモンの影響で歯肉炎が
発生しやすい時期になります。歯みがきの習慣の確立だけではなく、間食のとり方
や食事時間など規則正しい食生活の普及も必要です。
(人)
2,500
(人)
2,500
2,000
(%)
98.7
98.7
児童・生徒のむし歯の状況
(%)
84.8
2,000
1,500
1,500
1,000
1,000
500
500
0
0
1,862
1,862
100.0
83.0
1,566
100
80.0
59.2
1,264
61.3
1,007
59.248.1
1,264
1,599
870
60.0
1,219
1,007
48.1
40.0
80
61.3
1,219
40
1,086
20.0
770
1,086
870
320
24
770
0.0
24
287
1歳6か月 3歳児 小学1年生 小学4年生 中学1年生
児
1歳6か月児
3歳6か月児 小学校1年生 小学校4年生 中学校1年生
むし歯のある児童・生徒数
むし歯のない児童・生徒数
むし歯のない児童・生徒の割合
資料:庁内資料(平成 27 年度)
45
60
20
0
(4)オーラルフレイル
オーラルフレイル※とは「歯・口の機能の虚弱」を意味する言葉です。滑舌や噛む
力、舌の動き等の口腔機能が低下すると、バランスのよい食事が摂れずに低栄養とな
る、筋力が低下する、社会参加へ消極的になるなどの要因となり、ひいては生活機能
障害に陥るということがわかってきています。
急速な高齢化の進行と寿命の延伸に伴い、できるだけ長く健康で、生活の質を確保
しながら過ごすことができる社会づくりが急務となっており、そのためには、オーラ
ルフレイルの予防が重要となります。
「茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査」
(平成 27 年度)では、
認知症リスク群と認知症非リスク群*で歯と口腔機能の状況がどのように異なるかを
比較しており、歯の平均本数は認知症非リスク群では平均 20.4 本であるのに対し、認
知症リスク群では 14.7 本と少なくなっています。また、口腔機能に関して「『さきい
か』や『たくあん』くらいの固さの食品を噛み切ることができない」、「半年前に比べ
て固いものが食べにくくなった」、「お茶や汁物等でむせることがある」と回答した人
は、認知症非リスク群に比べ認知症リスク群で高くなっており、口腔機能の低下と認
知症リスクには関係があると考えられます。
認知症リスク群別歯の本数と口腔機能の状況
全対象者
n=31,049
項目
認知症リスク群
n=461
認知症非リスク群
n=12,197
歯の平均本数(差し歯を含む)
19.8 本
14.7 本
20.4 本
「さきいか」や「たくあん」くらいの
固さの食品を噛み切ることができない
12.9%
36.0%
9.4%
半年前に比べて固いものが食べにくく
なった
21.0%
49.5%
12.4%
お茶や汁物等でむせることがある
17.9%
38.0%
9.8%
資料:茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)
*認知症リスク群と認知症非リスク群・・・質問項目のうち、
「日時がわからない時がある」
「自分の生
年月日がわからなくなる」他複数の項目を設定し、その回答結果により、茅ヶ崎市介護予
防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)独自に認知症リスク群、認知症非
リスク群、その他の3つにグループ化しています。
46
ボランティア団体や老人クラブへ参加している人は、歯の平均本数が 20.8 本であ
るのに対し、参加していない人は 16.6 本となっています。また、趣味活動を行ってい
る人の歯の平均本数は、趣味活動を行っていない人に比べ多くなっており、口腔機能
の維持と活動的な生活は密接に関連していると考えられます。オーラルフレイル※予防
の重要性について周知し、口腔機能を保つためのセルフケアの実践や、定期的な受診
につながるような取り組みが必要となります。
ボランティア団体や老人クラブへの参加別歯の本数
全対象者
n=31,049
項目
歯の平均本数(差し歯を含む)
参加している
n=6,176
19.8 本
参加していない
n=24,054
20.8 本
16.6 本
資料:茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)
趣味活動の実施別歯の本数
全対象者
n=31,049
項目
歯の平均本数(差し歯を含む)
19.8 本
趣味活動を行っ
ている
n=20,175
趣味活動を行っ
ていない
n=9,982
20.9 本
17.7 本
資料:茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)
<コラム>オーラルフレイルとは
オーラルフレイルとは、
「歯・口の機
能の虚弱」を意味する言葉です。滑舌
オーラルフレイル
の低下、食べこぼし、わずかのむせ、
滑舌の低下、食べこぼし、わずかのむせ、
噛めない食品の増加
噛めない食品の増加などの口腔機能の
低下により、バランスの良い食事が摂
れなくなり、低栄養となる、筋力が低
低栄養
筋力の低下
社会性の低下
下する、社会参加に消極的になるなど
の要因となり、ひいては生活機能障害
生活機能障害(要介護状態)
に陥るということがわかってきました。
ささいな歯・口の機能の低下を放置せず、
「オーラルフレイル」を予防し、健康長寿を
めざしましょう。
47
(5)その他
口腔がんは進行すると、治療しても食事や会話に障害が残ることがあるため、早
期発見・早期治療することが重要です。また、喫煙と飲酒、慢性的な口腔内への刺
激は口腔がんの発生リスクを高めることが明らかとなっており、口腔がん予防のた
めに、危険因子についての普及啓発が必要です。
介護の必要な人や障害のある人は、自身による口腔ケアが難しい場合や、受診が
困難な場合、口腔機能の低下や歯科疾患等の症状が進行しやすい状態にあります。
口腔内環境が悪化することで、生活の質が低下したり、誤嚥性肺炎や低栄養等、全
身の状態に影響します。
また、近年の大規模災害発生時において、避難生活での口腔ケアが重視されるよ
うになってきました。避難所等での生活が長期にわたる場合には、平常時のような
口腔ケアができなくなり、誤嚥性肺炎発症の危険性が高くなるため、日ごろから、
災害時に備えることが大切です。
いずれも場合も、患者の状況を詳しく把握しているかかりつけ歯科医※をもつこと
が必要です。かかりつけ歯科医がいない人の割合は 33.1%となっています。何らか
の症状があるときだけ受診するのではなく、定期的に歯科医院での健診やケアを受
けることが重要です。
歯科健診の受診状況
0%
全体
20%
40%
32.2
N=1,334
60%
80%
24.0
100%
43.9
1年に1回以上受けている
数年に1回程度受けている
ほとんど受けていない
無回答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成
0%
20%
40%
60%
80% 27 年度)100%
32.2
24.0
43.9
2
0
かかりつけ歯科医の有無
0%
全体
20%
40%
60%
80%
65.5
N=1,334
100%
33.1
ある
ない
1.3
無回答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
0%
20%
48
65.5
40%
60%
80%
33.1
100%
1.3 2.0
0.0
2
基本目標
歯は、食べ物を噛みくだき、栄養を摂取するために必要である他にも、発音を助
け、表情をつくり、姿勢を保つなどの生きる力を支える重要な役割をもち、人生を
豊かにするために欠かせないものです。
むし歯や歯周病※等の歯科疾患は、歯を失う大きな原因であり、その予防の取り組
みはこれまでも行ってきました。また、近年、歯周病は、糖尿病や心筋梗塞、脳梗
塞等の生活習慣病※にかかわりがあることや、早産や低体重児出産にも影響している
ことが解明されつつあります。
加えて、高年期においては、自分の歯を保ち、オーラルフレイル※を予防すること
は、食事や会話を楽しむといった社会性を維持し、活動的な生活に必要な筋力の低
下等、全身の虚弱予防につながります。
歯及び口腔の健康づくり推進計画では、歯科疾患の予防により、自分の歯を保つ
とともに全身の健康づくりへとつなげ、また口腔機能を維持・向上することで、生
涯心豊かに生活できることをめざし、次のように目標を設定します。
基本目標
歯っぴぃちがさき 6か条
生涯にわたり歯と口腔の健康を保ちましょう
歯の手入れ、大人も子どもも補助具を使って歯周病予防!
動脈硬化も一緒に予防
けん こう
ピンク色で引き締まった歯ぐきが健口サイン!目指せ6024、8020!
ちっちゃなころからよく噛んで、おくちの力をしっかりつけよう、
歯みがき仕上げは大人がね!
がぶっと噛める歯大切に、大人も子どもも、かかりつけ歯科で歯科健診
ささいな衰え見逃さない、セカンドライフは歯が命!みんなでおしゃべり、
しっかり食事
きらっと光る歯すてきだな、笑顔で湘南くち体操!オーラルフレイル
予防しよう
49
3
基本的視点
健康増進計画において、継続して「歯の健康」に取り組むとともに、新たに「歯
及び口腔の健康づくり推進計画」を策定するにあたり、次の3つの視点を取り入れ
ます。
(1)歯周病の予防を通した全身の健康づくり
歯周病※は歯を失う原因となるだけではなく、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などの生
活習慣病※等に影響することが解明されつつあります。その関連性について認知度を
高め、歯と口腔の健康づくりから、全身の健康づくりへとつなげる活動を推進しま
す。
また、生涯自分の歯で食事や会話を楽しむため、8020の達成に向け、602
4の視点を取り入れ、若い時期からかかりつけ歯科医※を持つことや、歯と口腔の健
康に関するセルフケアの実践、定期的な歯科健診の受診を積極的に推進します。
(2)口腔機能の獲得及び維持・向上
乳幼児期から学齢期にかけて、
「噛む」、
「食べる」
、
「話す」、
「笑う」などの口腔機
能を獲得することは、社会性を育むとともに、全身の発育発達のためにも重要です。
また、高年期には、滑舌の衰え、食べこぼし、わずかのむせ、噛めない食品が増え
るなどのささいな口腔機能の衰えを軽視せず、口腔機能を維持・向上するためのセ
ルフケアにつなげていくことが重要です。
生きる力を支える口腔機能の獲得及び維持と、オーラルフレイル※予防を積極的に
支援します。
(3)歯科・口腔保健を推進するための環境整備
歯科疾患の予防と早期発見のため、かかりつけ歯科医制度、口腔がん対策、歯周
病と全身疾患とのかかわりについての周知、オーラルフレイル予防等、ライフステ
ージ※に応じた効果的な歯と口腔の健康づくりを推進します。
災害時における避難生活での誤嚥性肺炎予防等の重要性について、必要な知識を
普及するとともに、関係機関と連携し支援体制整備を図ります。
50
第3章 施策の展開
1
分野ごとの取り組み
基本目標を達成するため、条例第7条に規定する6つの基本的施策に取り組みま
す。
【分野1】8020運動の普及
80 歳になっても 20 本以上、自分の歯を保つことをめざした8020運動※を推進
します。また、8020を達成するためには、より若い世代への取り組みを進める
ことが重要であるため、60 歳で 24 本以上自分の歯を保つことをめざした6024
を普及します。
健康長寿をめざし、オーラルフレイル※予防を推進するとともに、歯周病※予防に
よる歯と口腔の健康づくりが、全身の健康づくりにつながることを普及します。
行政の取り組み
取り組み
内容
担当
歯科講演会
口腔内の健康保持・増進のため講演会
を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
歯科保健の普及啓発事業
市民の健康増進を図るため、802
0、6024、オーラルフレイル等、
歯科保健に関する知識の普及を行い
ます。
(仮)地域保健課
(保健所)
「湘南くち体操」の普及
お口の健 口 体操である「湘南くち体
操」を普及します。
(仮)地域保健課
(保健所)
歯と口の健康週間イベント
「歯っぴぃデー」
歯と口の健康週間に合わせてイベン
ト等を実施し、個別相談や啓発事業を
実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
けん こう
禁煙の個別支援
(再掲)
(仮)健康増進課
(保健所)
(仮)保健予防課
喫煙は歯周病の危険因子となるため、 (保健所)
禁煙支援や禁煙に関する情報提供を
(仮)健康増進課
行います。
(保健所)
51
<コラム>8020運動と高齢者よい歯の表彰
“8020”は“ハチ・マル・
ニイ・マル”と読み、「8020
運動」とは“80歳になっても2
0本以上自分の歯を保とう”とい
う運動です。少なくとも 20 本以
上自分の歯があれば、ほとんどの
食物を噛みくだくことができ、お
いしく食べることができます。
『高齢者よい歯の表彰』は“8020運動”の一環として、歯と口の健康の重要性
を広く周知し、より多くの方が歯を大切にするきっかけとなるように行われてきまし
た。
平成 28 年9月8日の表彰式では、8名の方が表彰されました。
表彰者インタビュー
か ねこ
金子
たかし
孝 さん
8020達成の秘訣は何ですか?
A: 20 代の頃、友達の付き添いで
行った歯医者さんで、「君もみ
ないか」と言われて診察を受け
たら、むし歯が6本くらいあり
ました。その後、友達と治療に
通いました。早くむし歯を見つ
けて治したことがよかったと
思います。
表彰者インタビュー
こ むら
た けこ
古村 武子さん
8020を達成してよかったことは何
ですか?
A:なんでもおいしく食べられるこ
とです。それから、お友達とみ
んなで写真を撮ったときに、に
こっと口を開けて笑えることで
す。この年になると笑顔が大事
だと思います。
52
【分野2】乳幼児期から高年期までの歯及び口腔の健康づくりの推進
妊娠中は、ホルモン分泌の変化により、口の中のだ液が酸性に傾きやすい状況で
す。歯周病※は、低体重児出産や早産のリスクを高めるため、口腔内の状態を確認し、
適切なケアができるよう、妊娠期における相談体制の充実や知識の普及に努めます。
乳幼児期は、一人ひとりの発達状況により口腔の状態が異なるため、個々に応じ
た相談体制を充実します。
また、フッ化物を使ったむし歯予防や、デンタルフロス※等の補助具を使用した口
腔ケア、定期的な歯科健診受診の重要性等に関する知識を普及します。
行政の取り組み
取り組み
内容
担当
歯科相談
(妊産婦、乳幼児)
健康相談事業等において、歯科に関す
る相談を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
歯科教室
(妊婦、乳幼児、成人)
むし歯予防等についての教室を実施
します。
(仮)健康増進課
(保健所)
幼児歯科健康診査
歯の健康保持・増進のため、歯科健康
診査を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
成人歯科健康診査
口腔内の健康を保つため、歯科健康診
査を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
重度う蝕ハイリスク幼児等
予防対策事業
重度のう蝕(むし歯)にならないため
(仮)地域保健課
に幼児と保護者に対し、口腔内診査・
(保健所)
歯科保健指導・予防処置を行います。
介護予防講演会
(再掲)
依頼による教育
介護予防に関する知識の普及啓発の
ため、講演会や実習を行います。
各団体等からの依頼に応じ、口腔内の
健康を保つための健康教育を行いま
す。
高齢福祉介護課
(仮)地域保健課
(保健所)
(仮)健康増進課
(保健所)
高齢福祉介護課
53
【分野3】口腔に発生するがん等の対策
口腔がんは、喫煙や飲酒、慢性的な口腔内への刺激等が要因とされています。
口腔がんを発症すると、呼吸する、食事をする、話すなどの生命活動や生活の質
に影響があることから、予防と早期発見のための取り組みを推進します。
行政の取り組み
取り組み
内容
担当
口腔がん検診
口腔がんの早期発見、早期治療を進め
るため、検診を実施します。
(仮)健康増進課
(保健所)
口腔がんに関する普及啓発
口腔がんの予防、早期発見等に関する
知識の普及を行います。
(仮)健康増進課
(保健所)
<コラム>歯の衛生に関する図画・ポスター表彰
毎年、歯の衛生に関する理解を深めることを
目的に、
「歯の衛生に関する図画・ポスターの表
彰」が実施されています。
市内の幼稚園・小学校・中学校・中等教育学
校・高等学校・特別支援学校の幼児・児童生徒
から募集した図画・ポスターは、茅ヶ崎・寒川
地区での審査で、地区代表作品が決まります。
平成 28 年度は赤羽根中学校1年生 関 秀大
(せき しゅうた)さんの作品が地区代表として
選出されました。
赤羽根中学校1年生
54
関 秀大さんの作品
【分野4】歯科検診又は歯科医療を受けることが困難な人に係る
歯及び口腔の健康づくりの推進
介護の必要な人や障害のある人は、自身による口腔ケアが難しく、定期的な受診
が困難な場合があります。そのため、口腔機能の低下や歯科疾患等の症状が進みや
すいことが考えられるため、歯科訪問診療等、歯科医療を受診する機会を周知する
とともに、在宅医療の支援に向けた連携を図ります。
行政の取り組み
取り組み
内容
在宅歯科医療との連携及び
周知
歯科医院に通院できない方に対し、茅
ヶ崎歯科医師会で実施している在宅
歯科医療について、連携及び周知をし
ます。
障害児者等歯科保健事業
障害児者やその家族に対し、口腔内診
査・歯科保健指導・予防処置を行いま
す。また、食べる力を育てるための支
援をします。
在宅医療推進事業
在宅医療介護連携推進事業
専門職への教育や情報提供
担当
(仮)地域保健課
(保健所)
(仮)健康増進課
(保健所)
(仮)地域保健課
(保健所)
在宅医療支援体制や情報共有の在り
方等を検討するための会議や研修会
を実施します。
(仮)地域保健課
(保健所)
歯科保健に関する情報の周知や、健康
教育を実施します。
(仮)地域保健課
(保健所)
55
高齢福祉介護課
【分野5】歯及び口腔の健康づくりの推進に携わるボランティアの育成
市民が自主的に生涯にわたり歯と口腔の健康づくりに取り組んでいけるよう、口
腔衛生に関する正しい知識を普及するため、知識と経験のあるボランティアの育成
を行います。
行政の取り組み
取り組み
内容
担当
8020運動推進員※養成・
育成及び活動支援
8020運動推進員養成・育成研修を
実施し歯科保健に関する情報を提供
するとともに、8020運動推進員が
各関係機関の事業等で活動する場を
提供します。
(仮)地域保健課
(保健所)
食のボランティアとの連携
による8020運動の推進
食のボランティア研修等において、8
020運動や「湘南くち体操」を普及
します。
(仮)健康増進課
(保健所)
<コラム>歯っぴぃデー
茅ヶ崎歯科医師会の協力のもと、毎年6月4日から 10 日までの「歯と口の健康週間」
に合わせ、イベント「歯っぴぃデー」を開催しています。子どもから大人まで楽しみな
がら体験することで歯と口の健康について学べるイベントです。
会場では、
「唾液パワー測定」
、
「顕微鏡でむし歯菌を見てみよう!」、
「湘南くち体操」、
「歯科相談」
、
「歯みがき指導」等のブースや、歯と口の健康に関する様々な資料を展示
しています。また、会場の外では「歯科訪問車『歯っぴー金太郎号』の展示」を行って
います。
歯っぴぃデーの様子
顕微鏡でむし歯菌を画面に映し
出します。
「湘南くち体操」の実践で、
だ液がよく出るようになりま
す。
56
歯科衛生士によるブラッシング指
導で、歯のみがき方やケアのコツ
をお伝えします。
<コラム>湘南くち体操
「噛む・飲み込む」
「話す」などの口腔機能を健康に保つことは、生涯にわたり全身の
健康維持に重要な役割を果たします。
「湘南くち体操」は、口腔機能を維持・向上するた
めに顔や舌の体操等を行う「健口(けんこう)体操」を、湘南版にアレンジしたもので
す。
神奈川県茅ケ崎保健福祉事務所作成
57
【分野6】歯及び口腔の健康づくりの推進に向けた体制整備
オーラルフレイル※等の新たな歯科保健に関する課題に対応するため、関係機関と
連携を図りながら検討する場を設けます。
また、歯科健診や治療をきっかけにかかりつけ歯科医※をもち、定期的な口腔ケア
を受ける必要性について普及啓発します。
さらに、災害による避難生活での誤嚥性肺炎防止等の重要性も指摘されているこ
とから、平常時から関係機関との連携を推進し、普及啓発を図ります。
行政の取り組み
内容
取り組み
担当
休日歯科診療
日曜や祝日、年末年始等に応急処置を (仮)地域保健課
するため休日歯科診療を開設します。 (保健所)
歯科保健推進会議
歯科保健に関する課題や問題点の改
善のため、関係機関との検討会議を行
います。
歯科衛生士会・地域活動歯科
衛生士等支援
歯科保健推進のため地域で活動する (仮)地域保健課
歯科衛生士の資質向上を支援します。 (保健所)
かかりつけ歯科医制度の推
進
かかりつけ医制度の市民への定着を
図るため、制度の啓発活動を行いま
す。
災害時の地域における医療
体制の整備
災害時における歯科医療活動の充実
を図ります。
災害時に備えた口腔ケアに
関する普及啓発
災害時に備えた口腔ケアに関する知
識の普及を行います。
(仮)地域保健課
(保健所)
(仮)地域保健課
(保健所)
(仮)健康増進課
(保健所)
(仮)地域保健課
(保健所)
(仮)地域保健課
(保健所)
(仮)健康増進課
(保健所)
<コラム>医療救護訓練の様子
災害時の地域における医療救護活動に向け、医療救護訓練を実施しています。
58
<コラム>災害時の口腔ケア
茅ヶ崎・寒川地区歯科衛生士の会「ハッピーマウス」と平塚在宅歯科衛生士会「歯み
んぐ」が、合同で災害時の口腔ケアについてのリーフレットを作成しています。平常時
から、水が足りないときの口腔ケアについて知っておくことで、もしものときに役立ち
ます。
裏面には、唾液腺マッサージ、舌体操、歯ブラシを使った頬のストレッチのイラスト説明があります。
59
2
歯及び口腔の健康づくり推進計画
項目
成
果
目
成果目標一覧
現状値* 目標値 健康増進計
(H27) (H32) 画との整合
標
75~84 歳までで 20 本以上自分の歯が
ある*1
55~64 歳までで 24 本以上自分の歯が
ある
【分野1】
8020運動※の
普及
49.0%
54%
健康増進計画
と同様
64.2%
70%
全体
70.1%
72%
20 歳代
45.6%
50%
35.0%
40%
歯周病 が様々な疾患に影響すること
を知っている
43.9%
50%
歯科保健事業参加者数*2
386 人
700 人
98.7%
98.7%
以上
84.8%
85.7%
1年生
59.2%
64%
4年生
48.1%
53%
市立中学校における歯科
健診でむし歯がない*6
1年生
61.3%
66%
歯科健診を受診している
20~64 歳
32.2%
37%
17.9%
15%
未満
84.3%
85%
-
50%
障害児者等歯科保健事業実施回数*7
43 回
43 回
8020運動推進員※活動支援数*8
43 人
70 人
65.5%
70%
補助具を使用して歯の
ケアをしている
8020運動を知っている
健康増進計画
と同様
※
1歳6か月児歯科健康診査でむし歯が
ない*3
3歳6か月児歯科健康診査でむし歯が
ない*4
市立小学校における歯科
健診でむし歯がない*5
【分野2】
乳幼児期から高年期
までの歯及び口腔の
健康づくりの推進
お茶や汁物等でむせるこ
65 歳以上
とがある*1
「さきいか」や「たくあん」
くらいの固さの食品を噛
65 歳以上
*1
み切れる
【分野3】
口腔に発生するがん
等の対策
【分野4】
歯科検診又は歯科医
療を受けることが困
難な人に係る歯及び
口腔の健康づくりの
推進
【分野5】
歯及び口腔の健康づ
くりの推進に携わる
ボランティアの育成
【分野6】
歯及び口腔の健康づ
くりの推進に向けた
体制整備
喫煙・飲酒が口腔がんの発症に影響する
ことを知っている
かかりつけ歯科医※をもっている
* 現状値は健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)より
*1 茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査(平成 27 年度)よ り
(アンケートの対象者は 65 歳以上で要支援・要介護認定を受けていない方)
*2 平成 27 年度歯科保健事業参加者延べ人数より
*3 平成 27 年度1歳6か月児歯科健康診査実績より
*4 平成 27 年度3歳6か月児歯科健康診査実績より
60
健康増進計画
と同様
*5 平成 27 年度市立小学校歯科健康診査実績より
*6 平成 27 年度市立中学校歯科健康診査実績より
*7 平成 27 年度障害児者等歯科保健事業実施回数より
*8 平成 27 年度8020運動推進員活動支援
延べ人数より
第Ⅲ部 計画の推進
61
第Ⅲ部
計画の推進
第1章 3つの優先施策
基本理念「生涯にわたり笑顔が輝くまち」へ向けて健康づくりを推進するために
は、市民それぞれが、健康的な生活習慣を実践し、ライフプランを持ち、自分らし
く生活するとともに、社会全体として、それを支える体制が大切です。
健康増進計画(後期)
・歯及び口腔の健康づくり推進計画の2つの計画により、市
民の健康づくりを総合的かつ効果的に推進するため、生活習慣の見直しに直接結び
つくよう、関連する分野をつないだ3つの取り組みを優先的に推進します。
3つの優先施策
1
1
活動的なライフスタイルの推進による
健康づくり
2
ライフステージ※に合わせた生活習慣病※の
重症化予防の視点を加えた健康づくり
3
歯の健康を通した生活の質を高める健康づくり
活動的なライフスタイルの推進による健康づくり
身体活動を増やすことや、生活の中に運動を取り入れることの重要性を周知する
とともに、働き方や生活全般の見直し、余暇の活動についての提案、地域での交流
等により、活動的なライフスタイルを推進し、こころと身体の健康づくりを支援し
ます。
■ 若い世代、働き盛り世代への支援
・企業や事業所等との連携により、メンタルヘルス、地域活動、運動等、活動的
なライフスタイルに関わる生活習慣と健康に関する情報を提供します。
■ セカンドライフ準備・入り口世代への支援
・地域活動への参加を促すため、健康事業での活動紹介を充実します。
・セカンドライフのプラットフォーム※の各事業を通し、セカンドライフ※への円
滑な移行と社会参加を推進します。
62
2
ライフステージ※に合わせた生活習慣病の重症化予防
の視点を加えた健康づくり
健康診査は受診するだけでなく、その結果を栄養・食生活、身体活動・運動、た
ばこ、アルコール等の習慣を改善するために生かすことが大切です。
生活習慣の改善による、生活習慣病※の一次予防と、重症化予防を推進します。
■ 若い世代、働き盛り世代への支援
・企業や事業所等との連携により、食、たばこ、アルコール等の生活習慣と健康
に関する情報を提供します。
・事業所給食への指導を通した食に関する情報を提供します。
・若い世代、働き盛り世代を対象とした健康事業では、ライフプランや子育て、
仕事、趣味等、それぞれの世代が関心のあるテーマを取り入れ、健康づくりへ
とつなげる事業を実施します。
■ 生活習慣病の重症化予防
・生活習慣病一次予防の事業に加え、データヘルス計画※等とも連携し、生活習慣
病の重症化予防に向けた事業を実施します。
3
歯の健康を通した生活の質を高める健康づくり
歯の健康を保つことで、全身の健康を保持増進するとともに、オーラルフレイル※
を予防し、生活の質を高める健康づくりへとつなげます。
■ 歯科保健事業の充実
・歯と口の健康週間(6月4日から 10 日まで)を中心とした、講座・イベント等
による啓発や相談事業を実施します。
・8020運動※に加えて、6024の推進に向けた啓発活動を実施します。
■ オーラルフレイル予防
・健康増進事業等における「湘南くち体操」の普及により、オーラルフレイル予
防を推進します。
63
ライフステージ※別取り組み
乳幼児期
(概ね0~6歳)
ライフステージ
基本理念
生涯にわたり笑顔が輝くまち
学齢期
(概ね7~15 歳)
規則正しい生活習慣を身につけましょう
~自分でつくり、地域が支える健康づくり~
1
活動的なライフスタイルの推進による
健康づくり
<共通の取り組み>
*ゲートキーパー養成事業
*各種体育大会
*体育館、温水プール他体育施設の運営・管理
*障害者運動会の支援
*公民館における講座
*茅ヶ崎ウオーキングガイドマップ配布
*まなび人材事業・学習情報誌の発行
しっかり身体を動かし、
早寝早起きを身につけましょう
地域の活動に参加する機会を
持ちましょう
乳幼児健康相談・
子育て支援センター事業
スポーツ教室・
学校体育施設の開放
青少年広場の整備
こころの電話相談
いじめ電話相談
保育園・学校での食育・健康づくり
青少年会館事業
積極的に料理や共食に参加し、
食を楽しみましょう
たばこ・アルコールの害を
学びましょう
2 ライフステージに合わせた
生活習慣病※の重症化予防の
視点を加えた健康づくり
<共通の取り組み>
*食事バランスガイドの配布
*かかりつけ医、かかりつけ薬局制度の推進
*各種健康週間等における普及啓発事業
*感染症予防に関する情報提供
*まなび人材事業・学習情報誌の発行
母子健康手帳交付・妊婦健診
乳幼児健診・予防接種
小中学校における
健康教育の推進
保育園給食・学校給食を通じた子どもの健康づくり支援
乳幼児健康相談
親子食育教室
母子栄養健康づくり教室
母子保健指導・訪問事業
3
歯の健康を通し た生活の質を高める
健康づくり
離乳食、幼児食の時期から、
しっかり噛んで食べましょう
食後の歯みがきを習慣にしましょう。
小学校中学年ごろまで、仕上げみがきは保護者が
行いましょう
<共通の取り組み>
*かかりつけ歯科医制度の推進
*歯科保健推進会議
*災害時の地域における医療救護体制の普及啓発
*障害児者等歯科保健事業
*在宅歯科医療との連携及び周知
歯と口の健康週間イベント、普及啓発事業
重度う蝕ハイリスク幼児等予防対策事業
乳幼児歯科健診
茅ヶ崎市歯及び口腔の健康づくり推進計画
【基本目標】
生涯自分の歯で食事や会話を楽しみ
歯っぴぃで心豊かに生活できる
64
歯科相談・歯科教室
小中学校における
歯科保健の推進
高年期
青少年期
壮年期
中年期
(概ね 16~24 歳) (概ね 25~44 歳) (概ね 45~64 歳) (概ね 65~74 歳) (概ね 75 歳以上)
若い世代から、働き盛りの世代
セカンドライフの準備・入り口世代
健康的なライフスタイルを確立しましょう
セカンドライフ
高年期を含めたライフプランを考えましょう
地域活動に積極的に参加し、活動的なライフスタイルを保ちましょう
ストレスと上手に付き合い、人との交流を大切にしましょう
適切な身体活動と睡眠ですっきり目覚められるようにしましょう
メンタルヘルスに関心を持ちましょう。悩み事が相談できる相手を持ちましょう
自分なりの運動の機会、趣味などで、活動的な生活を楽しみましょう
スポーツ教室・学校体育施設の開放
新体力テスト
フレイルチェック
企業や事業所との連携による健康情報の提供
転倒予防教室
こころの健康に関する相談
健康増進事業
介護予防・健康づくり教室
セカンドライフのセミナー・相談
青少年会館事業
1日3食、主食、主菜、副菜をそろえて食べましょう
COPD等、たばこの健康への影響を理解しましょう 節度ある飲酒をしましょう
職場や地域で定期的に健康診断を受け、必要に応じて生活習慣を見直しましょう
無理なダイエットによる
やせに注意しましょう
健康診断結果を生かし、生活習慣病の重症化予防に取り組みましょう
低栄養に注意しましょう
健康に関する相談
禁煙の個別支援、禁煙に関する教育・普及啓発、受動喫煙防止に関する普及啓発
アルコール教室、節度ある飲酒に関する教育・普及啓発、アルコール依存症に関する相談
がん検診
特定健診・特定保健指導
健康診査事業
食育推進事業
多角的なテーマによる健康増進事業、栄養改善事業、食生活改善推進員養成講座
給食施設への栄養指導、働く人への健康栄養情報の提供
介護予防講演会
高齢者インフルエンザ予防
かかりつけ歯科医を持ち、自覚症状がなくても歯科健診や歯のケアを受け、6024・8020をめざしましょう
歯ブラシのほかに補助具も使用しましょう。食事や会話を楽しみ、口腔の健康に関心を持ちましょう
歯周病と全身疾患との関わりについて関心を持ちましょう
オーラルフレイルを予防し、生活の質を高めましょう
歯と口の健康週間イベント、普及啓発事業
6024の推進
8020運動の推進
歯と口に関する講座・教室・講演会
成人歯科健診
オーラルフレイル予防、8020運動の推進員の活動支援、「湘南くち体操」の普及
在宅医療介護連携推進事業
口腔がん検診、口腔がんに関する普及啓発
65
健康づくりのための行動指針(ライフステージ※別)
基本的生活習慣を整え、人格形成の基礎づくりをする大切な時
乳幼児期
(概ね0~6歳)
期にあり、保護者や家庭のかかわり方が重要となります。食事、
運動、睡眠等の生活リズムを整え、子ども同士や周囲の大人と
よい情緒的交流が望まれる時期です。
体格や身体の機能が大きく成長するとともに、精神面での成長
学齢期
(概ね7~15 歳)
が著しく自我が形成される時期です。新しい集団生活で過ごす
なかで、生活習慣が確立される時期でもあり、生涯を通した健
康づくりを自ら進めることが重要となります。
急速な心身の発達がみられ、身体的にはほぼ成熟しますが精神
青少年期
(概ね 16~24 歳)
的な変化がそれについていけず、敏感で不安定な時期です。社
会に出て、多様な価値観の中で自分自身に目を向け、自己を確
立していくことが重要です。
就職、結婚、子育て等の人生の変化が多く、社会人として独立
した生活を確立し、大きな責任を持つようになる時期です。ま
壮年期
【若い世代・働き盛り世代】た、忙しい生活のなかで、偏った食習慣や、運動不足になりが
(概ね 25~44 歳)
ちなため、将来を見据え、健康的なライフスタイルを身につけ
ることが重要です。
社会や家庭で中心的な役割と大きな責任を担う時期です。定年
中年期
などによる生活環境の変化へ向けた準備が必要となり、また身
【働き盛り・セカンドラ
体機能の低下により、健康状態に個人差があらわれます。
イフ※準備・入り口世代】
がんや生活習慣病※の早期発見・早期治療、生活習慣病の重症
(概ね 45~64 歳)
化予防、健康増進に積極的に取り組むことが重要となります。
高年期
【セカンドライフ
社会的には人生の完成期で、豊かな収穫を得る時期です。また
定年後は、地域活動の中心的な存在ともなります。
身体的には、個人差がさらに大きくなり、心身の機能を維持す
準備・入り口世代】
るため、自分の健康状態に合わせた食生活や運動を行うことが
(概ね 65 歳以上)
重要となります。
社会的には人生の完成期で、豊かな収穫を得る時期である一
高年期
(概ね 75 歳以上)
方、オーラルフレイル※、低栄養、ロコモティブシンドローム※、
フレイル※等、健康問題が大きくなってくる時期でもあります。
地域での交流を楽しむ生活を続け、自分の健康状態に合わせた
食生活や運動を継続的に行うことが重要となります。
66
第2章 推進体制と評価
1
推進体制
健康増進計画(後期)
・歯及び口腔の健康づくり推進計画を推進するにあたっては、
行政だけでなく、市民や関係団体等の多様な関係者が連携しながら、協働※して取り
組む必要があります。
そのため、広報紙やホームページ、各種イベント等を通じて、2つの計画で示し
た基本理念や、個人・家庭・地域、行政の取り組み等の周知・啓発を行い、健康づ
くりに関する意識の高揚を図り、市民や地域における主体的な活動を促進します。
また、庁内の関係各課で組織する「茅ヶ崎市健康増進計画連絡調整会議」におい
ては、2つの計画について、進捗状況、課題、新たな提案等を含め全庁的に協議し、
計画を推進していきます。
さらに、各種施策に対する幅広い意見を聴くため、公募市民や医療に関する団体、
まちぢから協議会連絡会、スポーツ関係団体、食生活改善推進団体等の代表者や学
識経験者で組織する「茅ヶ崎市健康づくり推進委員会」で、計画の進捗状況や取り
組み等を審議します。
連携・協働
市
連携・協働
民
関係団体等
周知・啓発、情報提供、
健康づくり活動の機会の提供、
活動支援等
連携・協働
茅ヶ崎市
茅ヶ崎市健康増進計画連絡調整会議
<庁内の関係各課>
市民自治推進課、企画経営課、産業振興課、文化生涯学習課、スポーツ健康
課、保健福祉課、保険年金課、障害福祉課、高齢福祉介護課、子育て支援課、
保育課、学務課、学校教育指導課、社会教育課、青少年課
(仮)保健企画課、地域保健課、保健予防課、健康増進課(保健所)
計画の評価、進捗状況等の諮問・答申
茅ヶ崎市健康づくり推進委員会
公募市民、医療に関する団体やまちぢから協議会連絡会、スポーツ関係団体、
食生活改善推進団体等の代表者、学識経験者
67
2
計画の評価
各事業を実施する庁内担当課は、事業の開催数、参加者数、実施内容、成果等を
毎年度評価します。各事業の評価に基づき、茅ヶ崎市健康増進計画連絡調整会議に
おいて、計画全体について進捗状況の確認及び検証を実施します。
その結果を受けて、茅ヶ崎市健康づくり推進委員会へ、計画の評価、進捗状況等
について諮問し、幅広い立場の委員により審議します。
2つの計画の最終評価については、アンケート調査を実施し、状況を把握します。
アンケート調査結果等から評価を行い、茅ヶ崎市健康増進計画連絡調整会議におい
て、検証するとともに課題を抽出し、茅ヶ崎市健康づくり推進委員会での審議を経
て、次期計画の取り組みへとつなげていきます。
なお、審議された内容についてはホームページ等で公表します。
68
69
体系図
基本理念
基本目標
基本的視点
分野及びめざす姿
分野1 栄養・食生活
○正しい食情報の選択ができ、バランスのよい食事を
している。
茅
ヶ
崎
市
健
康
増
進
計
画
(
後
期
)
茅
ヶ
崎
市
歯
及
び
口
腔
の
健
康
づ
く
り
推
進
計
画
~
自
分
で
つ
く
り
、
地
域
が
支
え
る
健
康
づ
く
り
~
自
立
し
て
地
域
で
の
生
活
を
楽
し
む
た
め
の
健
康
の
維
持
・
増
進
分野2 身体活動・運動
(
1
)
健
康
的
な
生
活
習
慣
づ
く
り
(
2
)
地
域
づ
く
り
と
協
働
に
よ
る
健
康
づ
く
り
○自分に合った身体活動・運動を習慣化している。
(
3
)
ラ
イ
フ
ス
テ
ー
ジ
に
応
じ
た
健
康
づ
く
り
○楽しみや生きがいを求めて外出し、人と交流するこ
とで、活動的に生活している。<新規>
分野3 休養・こころの健康づくり
○適切な身体活動と睡眠で毎日すっきり目覚めること
ができる。<変更>
○ストレスと上手に付き合い、人との交流を大切にし
ている。<変更>
分野4 たばこ
○たばこの害を自覚して禁煙・節煙・分煙をしている。
分野5 アルコール
○節度ある飲酒を理解し、実行している。
分野6 歯の健康
○生涯自分の歯で食事や会話を楽しむことができる。
分野7 健康管理
○病気に対する知識を身につけ、定期的に健康診査等
を受けている。
で
心
豊
か
に
生
活
で
き
る
生
涯
自
分
の
歯
で
食
事
や
会
話
を
楽
し
み
歯
っ
ぴ
ぃ
(
1
)
歯
周
病
の
予
防
を
通
し
た
全
身
の
健
康
づ
く
り
(
2
)
口
腔
機
能
の
獲
得
及
び
維
持
・
向
上
(
3
)
歯
科
・
口
腔
保
健
を
推
進
す
る
た
め
の
環
境
整
備
分野1 8020運動の普及
分野2
乳幼児期から高年期までの歯及び
口腔の健康づくりの推進
分野3 口腔に発生するがん等の対策
分野4 歯科検診又は歯科医療を受ける
ことが困難な人に係る歯及び口腔
の健康づくりの推進
70
分野5
歯及び口腔の健康づくりの推進に
携わるボランティアの育成
分野6
歯及び口腔の健康づくりの推進に
向けた体制整備
行政の取り組み
①栄養に関する相談や情報提供の充実
②栄養・食生活について学ぶ機会の充実
③関係団体やボランティアの育成
①身体活動の増加と運動する機会の充実
②関係団体やボランティアへの支援の充実
①こころの健康について学ぶ機会・自死(自殺)対策の充実
②こころの健康のための相談体制の充実
③セカンドライフに向けた支援(セカンドライフのプラットフォーム)
①禁煙に向けた支援の充実
②未成年者に対する喫煙防止
③受動喫煙防止の推進
①未成年者に対する飲酒防止
②アルコールに関する正しい知識の普及
第Ⅱ部 歯及び口腔の健康づくり推進計画
①健康診査等の充実
②かかりつけ医制度の推進
③健康管理について学ぶ機会の充実
④健康に関する相談体制の充実
歯科講演会、歯科保健の普及啓発事業、
「湘南くち体操」の普及 など
歯科相談(妊産婦、乳幼児)
、歯科教室(妊婦、乳幼児、成人)、幼児歯科健康診査
成人歯科健康診査、重度う蝕ハイリスク幼児等予防対策事業 など
口腔がん検診、口腔がんに関する普及啓発
在宅歯科医療との連携及び周知、障害児者等歯科保健事業、在宅医療推進事業、
在宅医療介護連携推進事業、専門職への教育や情報提供
8020運動推進員育成及び活動支援
食のボランティアとの連携による8020運動の推進
休日歯科診療、歯科保健推進会議、歯科衛生士会・地域活動歯科衛生士等支援、
かかりつけ歯科医制度の推進 など
71
72
資
料
73
編
1 市民の健康状態(人口構成と保健統計)
(1)人口構成と世帯数
総人口は緩やかな増加傾向にあり、平成 23 年から平成 27 年の4年間で 2,509 人
増加しています。
図1
(人)
240,000
人口の推移
235,477
236,274
236,803
237,418
237,986
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
230,000
220,000
210,000
200,000
資料:神奈川県年齢別人口統計調査結果報告
(各年1月1日現在)
世帯数は年々増加しており、平成 23 年から平成 27 年にかけて約 4,000 世帯増加
しています。しかし、世帯人員は減少傾向にあり、平成 27 年には 2.44 人となって
います。
図2
(世帯)
100,000
93,664
世帯数と世帯人員の推移
95,630
94,717
97,621
96,618
(人/世帯)
2.6
世帯数
90,000
2.51
80,000
2.5
2.49
2.48
2.46
2.44
2.4
70,000
60,000
(世帯)
100000
90000
80000
70000
60000
2.3
平成23年
平成24年
平成25年
世帯数
平成26年
平成27年
平
世帯人員
資料:茅ヶ崎市の人口と世帯(国勢調査)
(各年 1 月 1 日現在)
平成 23 年は平成 22 年国勢調査速報値からの推計
平成 24 年以降は平成 22 年国勢調査確定値からの推計
(世帯)
100000
90000
80000
70000
60000
93,664
94,717
95,630
96,618
97,621
2.5174
平成23年
2.49
平成24年
2.48
平成25年
2.46
平成26年
2.44
平成27年
(人)
3.2
3.0
2.8
2.6
2.4
2.2
2.0
年齢4区分人口の割合をみると、生産年齢人口の割合が減少し、前期高齢者人口
と後期高齢者人口の割合は上昇しており、平成 27 年には高齢者人口が 24.6%と4
人に1人が高齢者となっています。
図3
(%)
100
80
年齢4区分別人口の推移
9.4
12.1
9.9
12.0
10.4
12.4
10.8
12.9
11.2
64.6
64.0
63.2
62.3
61.6
年少人口(~14歳)
前期高齢者人口(6
13.4
60
40
(%)
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
20
0
14.0
14.1
14.0
14.0
13.9
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
年少人口(~14歳)
前期高齢者人口(65歳~74歳)
平成23年
生産年齢人口(15~64歳)
後期高齢者人口(75歳~)
資料:神奈川県年齢別人口統計調査結果報告(茅ヶ崎市)
(各年1月1日現在)
(%)
1.0
9.4
9.9
10.4
10.8
11.2
12.1
12.0
12.4
12.9
13.4
0.8
0.6
64.6
64.0
63.2
62.3
61.6
将来人口は徐々に減少すると推計されており、平成
47
年には約
23 万人と、平成
0.4
14.1
14.0
0.2
14.0
14.0
13.9
0.0
32 年から約 8,000 人減少するとされています。しかし、高齢化率は人口の減少に反
平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年
して上昇するとされており、平成 47 年には 30.7%と、3.3 人に1人が高齢者となる
とされています。
図4
(人)
300,000
250,000
239,407
将来人口推計と高齢化率
(%)
40
238,035
235,236
231,803
35
200,000
150,000
30.7
100,000
50,000
26.2
26.8
平成32年
平成37年
28.3
30
25
0
20
平成42年
総人口
9.4
12.1
64.6
14.0
平成47年
高齢化率
資料:平成 22 年国勢調査確定値からの推計
(人)
300,000 238,586
239,407238,035
235,236231,803228,233224,027218,127
75
250,000
210,365201,342
200,000
150,000
37.0 36.7
36.9
100,000
34.0 36.0
(%)
45.0
40.0
35.0
30.0
年齢4区分別の将来人口推計をみると、平成 32 年から平成 47 年にかけて、年少
人口は約 5,000 人、生産年齢人口は約 10,000 人減少するとされているのに対し、前
期高齢者人口は約 2,000 人、
後期高齢者人口は約 6,000 人増加するとされています。
図5
年齢4区分別の将来人口推計
(人)
250,000
200,000
33,156
38,938
40,227
29,513
24,845
26,240
148,063
149,074
145,161
137,542
28,675
25,178
23,608
23,206
平成32年
平成37年
平成42年
平成47年
39,612
31,443
150,000
100,000
50,000
0
年少人口(~14歳)
生産年齢人口(15~64歳)
前期高齢者人口(65歳~74歳)
後期高齢者人口(75歳~)
資料:平成 22 年国勢調査確定値からの推計
(人)
250,000
200,000
150,000
100,000
50,000
0
33,156
29,513
38,938
24,845
40,227
26,240
39,612
31,443
148,063
149,074
145,161
137,542
28,675
25,178
23,608
23,206
平成32年
平成37年
平成42年
平成47年
76
(2)要介護(要支援)認定の状況
第1号被保険者数、要介護(要支援)認定者数ともに年々増加しており、平成 27
年の第1号被保険者数、要介護(要支援)認定者数は、ともに平成 23 年の約 1.2 倍
となっています。認定率も年々上昇しており、平成 27 年には 14.6%となっていま
す。
75 歳以上の要介護(要支援)認定率は、平成 27 年で 27.2%となっており、75 歳
未満に比べ 23.4 ポイント上回っています。
図 6 第 1 号被保険者数と要介護(要支援)認定者数、認定率等の推移
(人)
60,000
40,000
55,549
53,182
50,994
14.4
14.3
(%)
59,666
57,771
14.6
15
14.0
14.0
14
20,000
13
8,327
7,956
7,448
7,140
8,684
0
12
平成23年
平成24年
第1号被保険者数
平成25年
平成26年
要介護(要支援)認定者数
平成27年
認定率
資料:介護保険事業状況報告(暫定版)
(各年9月末日現在)
(人)
60,000
40,000
20,000
0
表1
(%)
15.0
要介護(要支援)認定率
23,971
22,780
6,350
6,042
75 歳未満
26,045
25,038
平成 27 年
7,116
6,806
3.8%
27,390
平成23年
75 歳以上 平成24年
平成25年
27.2% 平成26年
平成27年
資料:介護保険事業状況報告(暫定版)
(各年9月末日現在)
77
7,457
14.0
13.0
12.0
(3)平均寿命
平均寿命は、男女とも国に比べて長くなっています。また、男性では県よりも長
くなっています。平成 17 年と比べると、男女とも平均寿命は伸びており、特に男性
では1歳以上長く、国や県よりも伸びが大きくなっています。
表2
平均寿命
茅ヶ崎市
平成 17 年
神奈川県
平成 22 年
平成 17 年
国
平成 22 年
平成 17 年
平成 22 年
男
性
79.9 歳
81.2 歳
79.5 歳
80.3 歳
78.8 歳
79.6 歳
女
性
85.9 歳
86.7 歳
86.0 歳
86.7 歳
85.8 歳
86.4 歳
資料:市町村別生命表
(4)死因と主要死因の状況
死因の上位 10 位をみると、生活習慣病※に由来する悪性新生物、心疾患(高血圧
性を除く)
、脳血管疾患が入っています。
県と比較すると、悪性新生物、心疾患(高血圧性を除く)
、脳血管疾患については
死亡率が低くなっているものの、COPD(慢性閉塞性肺疾患)※の死亡率が高くな
っています。
表3
死因統計(平成 26 年)
茅ヶ崎市
順位
死因
神奈川県
死亡率
(人口 10 万対)
死因
死亡率
(人口 10 万対)
1
悪性新生物
246.4
悪性新生物
252.7
2
心疾患(高血圧性を除く)
110.2
心疾患(高血圧性を除く)
118.5
3
老
衰
66.4
肺
炎
69.3
4
脳血管疾患
62.2
脳血管疾患
68.9
5
肺
炎
54.7
老
衰
55.4
6
不慮の事故
23.1
不慮の事故
28.7
7
自
23.1
自
殺
17.1
8
大動脈瘤及び解離
18.9
肝疾患
12.9
9
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
13.0
腎不全
12.2
10
腎不全
大動脈瘤及び解離
12.1
殺
9.7
資料:平成 26 年神奈川県衛生統計年報
注)率算出に用いた人口は、神奈川県統計センター「神奈川県人口統計調査 人口と世帯」
(平成 26 年 10 月1日現在)
78
死因1位の悪性新生物を部位別にみると、気管、気管支及び肺、胃、膵、乳房、
前立腺の死亡率は県よりも高くなっています。一方、結腸、胆のう及びその他の胆
道、直腸S状結腸移行部及び直腸の死亡率は県よりも低くなっています。
表4
悪性新生物の死因分類(平成 26 年)
茅ヶ崎市
順位
死因
神奈川県
死亡率
(人口10万対)
死因
死亡率
(人口10万対)
1
気管、気管支及び肺
50.9
気管、気管支及び肺
49.0
2
胃
32.4
胃
31.8
3
肝及び肝内胆管
23.5
結腸
24.2
4
膵
23.1
膵
21.7
5
結腸
21.4
肝及び肝内胆管の悪性新生物
18.4
6
乳房
11.4
直腸S状結腸移行部及び直腸
11.3
7
胆のう及びその他の胆道
10.5
胆のう及びその他の胆道
11.2
8
食道
9.3
乳房
10.5
9
直腸S状結腸移行部及び直腸
9.3
食道
10.0
10
前立腺
9.3
前立腺
8.2
資料:平成 26 年神奈川県衛生統計年報
(5)特定健康診査の状況
茅ヶ崎市国民健康保険加入者における特定健康診査※の状況をみると、40~44 歳
は 18.4%、70~74 歳は 49.4%で、年代が若い人ほど受診率は低くなっています。
また、未受診率をみると、いずれの年代も女性より男性の割合が高くなっています。
BMIの有所見者(BMI25 以上)割合の状況をみると、男女とも年代が高くな
るにつれ、有所見者割合が高くなっており、70~74 歳では男女とも約4割が有所見
者となっています。
LDLコレステロールの要医療者(180mg/dL 以上)割合の状況をみると、女性で
は 50 歳代以降、男性では 60 歳代以降で急増しています。また、60 歳代以降の女性
では、男性と比べて、2倍以上の割合となっています。
HbA1cの要医療者(8.4%以上)割合の状況をみると、各年代1%未満で推移
していますが、男性では 60 歳、女性では 65 歳を境に急増しています。
79
男女年代別特定健康診査※の受診率と要医療者割合の状況
表5
対象者
特定健康
診査の
受診率
利用者
LDL
コレステロールの
要医療者割合
HbA1cの
要医療者割合
男
女
男
女
40~44 歳
3,614 人
664 人
18.4%
0.24%
0.03%
0.07%
0.02%
45~49 歳
3,364 人
651 人
19.4%
0.23%
0.12%
0.04%
0.02%
50~54 歳
2,938 人
645 人
22.0%
0.15%
0.18%
0.05%
0.00%
55~59 歳
2,960 人
820 人
27.7%
0.24%
0.34%
0.05%
0.00%
60~64 歳
6,032 人
1,996 人
33.1%
0.31%
0.71%
0.13%
0.04%
65~69 歳
11,458 人
4,735 人
41.3%
0.57%
1.52%
0.22%
0.25%
70~74 歳
12,111 人
5,979 人
49.4%
0.66%
1.38%
0.18%
0.13%
資料:保険年金課資料(平成 26 年度)
100
図7
(%)
100.0
*
80
性年代別特定健診未受診率と有所見者割合の状況(BMI
25 以上)
60
40
20
0
83.8
83.0
40~44歳
82.2
78.9
80.0
73.8
65.1
79.1
78.0
60.0
56.0
73.6
67.1
62.1
53.5
38.2
26.1 30.5
40.0
20.0
45~49歳
5.4 3.2
6.3 3.3
5.9 3.3
5.5 5.2
46.2
41.3
12.5 13.2
0.0
40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳
有所見(BMI25以上)者率
男性
女性
特定健診未受診率
男性
女性
資料:保険年金課資料(平成 26 年度)
*BMI…ボディ・マス・インデックスの略語。
BMI=
体重(kg)
身長(m)×身長(m)
判定
低体重
標準体重
肥満
高度
肥満
BMI
18.5 未満
18.5 以上
25.0 未満
25.0 以上
35.0 未満
35.0 以上
日本肥満学会では 22 を標準とし、18.5 未満を低体重、25 以上 35 未満を肥満、35 以上を高度肥
満としています。過度の肥満は、糖尿病、脂質異常症、高血圧症、心臓病、胆石症、脂肪肝、関
節炎などの病気になりやすく、手術のときの危険も大きくなります。
80
図8
特定健康診査※におけるの有所見者割合の推移(LDLコレステロール*)
(%)
60.0
59.1
5.0
58.1
4.8
40.0
26.9
26.0
50,000.0
40,000.0
30,000.0
20,000.0
10,000.0
0.0
20.0
27.2
53.7
4.2
53.1
4.1
55.0
4.6
53.3
4.3
52.6
4.6
22.7
22.8
23.8
23.2
22.7
30.0
28.0
26.0
24.0
22.0
平成20年
27.3
平成21年
26.8
平成22年
平成23年
26.6
26.2
25.8
平成24年
25.3
0.0
平成20年
平成21年
平成22年
軽度異常
平成23年
平成24年
平成25年
要経過観察・生活改善
平成26年
要医療
資料:保険年金課資料
図9
性年代別特定健康診査における要医療者割合の状況
(LDLコレステロールの(180mg/dl 以上)
)
(%)
1.60
1.52
1.38
1.20
0.71
20000.0
0.80
0.66
0.57
15000.0
10000.0
0.34
0.40
0.31
5000.0
0.24
0.24
0.23
0.18
0.15
0.12
0.0
0.03
40~44歳
45~49歳
50~54歳
55~59歳
60~64歳
0.00
40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳
男性
女性
資料:保険年金課資料(平成 26 年度)
*LDLコレステロール…悪玉コレステロールとも呼ばれ、肝臓から血管にコレステロールを運ぶ機能
があり、数値が高くなると、血管に沈着して動脈硬化の原因になっています。特定健康診査では、
120mg/dl 以上でリスクありと判定されます。
軽度異常・・・120~139mg/dl
要経過観察・生活改善・・・140~179mg/dl
要医療・・・59mg/dl 以下、180mg/dl 以上
81
図 10 特定健康診査※におけるの有所見者割合の推移(HbA1c*)
(%)
60
57.3
0.7
7.9
54.4
0.6
7.4
52.9
0.6
6.6
55.9
0.7
7.1
54.9
0.5
6.9
43.5
0.5
5.6
40
20
50000
40000
30000
20000
48.7
10000
0
46.4
平成20年
45.7
48.1
平成21年
51.1
0.5
7.6
47.5
43.0
37.4
平成23年
平成22年
平成24年
0
平成20年
平成21年
平成22年
要受診
平成23年
平成24年
要医療1
平成25年
平成26年
要医療2
資料:保険年金課資料
図 11 性年代別特定健康診査における要医療者割合の状況
(HbA1c(8.4 以上)
)
(%)
0.30
0.25
0.22
0.18
0.20
20000.0
0.13
15000.0
0.1010000.0
0.07
0.05
0.05
5000.0
0.04
0.04
0.02
0.0 0.02
0.00
0.00
40~44歳
45~49歳
50~54歳
55~59歳
0.00
0.13
60~64歳
40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳
男性
女性
資料:保険年金課資料(平成 26 年度)
*HbA1c…過去約1~2か月間の平均的な血糖状態を反映するため、糖尿病やその疑いの判断など
の指標に用いられます。特定健康診査では、5.6%以上でリスクありと判定されます。
要受診・・・NGSP 値 5.6~6.4%
要医療1・・・NGSP 値 6.5~8.3%
要医療2・・・NGSP 値 8.4 以上
82
30.0
28.0
26.0
24.0
22.0
2
市民の健康意識(アンケート結果)
問 健康づくりについての関心
「とても関心がある」と「関心がある」を合わせた“関心がある”人の割合が 85.2%
と最も高くなっています。
平成 23 年度調査と比較すると、「とても関心がある」の割合が減少しています。
図 12 健康づくりについての関心
とても関心がある
関心がある
まったく関心はない
0%
平成27年度調査
N=1,334
20%
平成23年度調査
無回答
40%
60%
16.5
0%
N=1,831
あまり関心はない
80%
68.7
23.1
16.5
23.1
20%
40%
100%
0.8
13.6
64.0
68.764.0
0.3
0.9
100%
1.80.9
10.2 13.6
10.2
1.8
0.8
0.3 2
60%
80%
0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 健康づくりの実践の有無
「実践している」人の割合が 93.3%と大半を占めています。
性年代別でみると、男女とも 40 歳代で「実践していない」人の割合が高くなってい
ます。
図 13 健康づくりの実践の有無
実践している
0%
20%
実践していない
40%
60%
無回答
80%
100%
全体
N=1,334
93.3
6.4 0.2
男性 20歳代
N=94
92.6
7.4
30歳代
N=108
91.7
8.3
40歳代
N=93
90.3
9.7
50歳代
N=130
93.8
5.4 0.8
60歳以上
N=152
92.1
7.2
女性 20歳代
N=101
30歳代
N=149
40歳代
N=163
50歳代
N=168
60歳以上
N=170
90.1
9.9
94.0
6.0
90.2
0%
20%
40%
95.8
0.7
9.2
60%
90.1
90.2
90.3
91.7
92.1
92.6
93.3
93.8
94.0
95.8
98.8
0.6
80% 4.2
1.2
98.8
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
83
100%
9.24.2
9.9
9.7
7.2
8.3
7.4
5.4
6.4
6.01.2
0.8
0.7
0.6
0.2 2
0
問 健康づくりの実践内容
「食事・栄養に気をつける」の割合が 60.6%と最も高く、次いで「なるべく体を
動かしたり、運動したりする」
、
「休養や睡眠を十分にとる」と続いています。
図 14 健康づくりの実践内容
N = 1,334
0%
10%
20%
30%
40%
50%
食事・栄養に気をつける
80%
50.3
休養や睡眠を十分にとる
46.3
定期的に健康診査を
受ける
36.4
規則正しい生活を送る
35.8
ストレスをためない
32.3
体重や血圧などを日ごろ
からチェックする
22.2
20.2
お酒やたばこを控える
0.9
6.4
特になし
無回答
70%
60.6
なるべく体を動かしたり、
運動したりする
その他
60%
0.2
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
84
問 健康についての認識
健康を「心身ともに健やかなこと」と捉える人の割合が 56.7%と最も高くなって
おり、次いで「幸福なこと」
「身体が丈夫で元気がよく調子がよいこと」がそれぞれ
約3割程度となっています。
図 15 健康についての認識
N = 1,334
0%
10%
20%
30%
心身ともに健やかなこと
50%
60%
70%
56.7
幸福なこと
30.9
身体が丈夫で元気がよく調子
がよいこと
30.8
病気でないこと
23.1
こころも身体も人間関係も
うまくいっていること
19.5
仕事ができること
18.6
何ごとにも前向きに生き
られること
17.7
快食・快眠・快便であること
17.1
家庭円満であること
8.9
規則正しい生活ができること
8.6
健康を意識しないこと
7.6
長生きできること
4.3
生きがいの条件
3.9
人を愛することができること
3.1
その他
0.7
わからない
0.3
無回答
40%
8.0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
85
問 朝食の摂取状況
朝食の摂食状況をみると、
「必ず食べる」が 83.5%、
「週に4~6回は食べる」、
「週
に1~3回は食べる」、「朝食は食べない」、「決まっていない」を合わせた“朝食を
欠食することがある”人の割合は 15.7%となっています。
性別でみると、大きな差は見られません。
性年代別でみると、朝食を「必ず食べる」人の割合は、男女とも年齢が低くなる
につれ低下傾向となっています。
図 16 朝食の摂取状況
必ず食べる
週に1~3回は食べる
決まっていない
0%
20%
週に4~6回は食べる
朝食は食べない
無回答
40%
60%
全体
N=1,041
83.5
男性
N=521
83.7
女性
N=486
82.7
男性 29歳以下
N=21
30歳代
N=42
40歳代
N=86
50歳代
N=78
60歳代
N=138
70歳以上
N=154
女性 29歳以下
N=45
30歳代
N=86
40歳代
N=90
84.4
50歳代
N=68
83.8
60歳代
N=107
70歳以上
N=90
80%
100%
3.6 2.3
6.1 3.7
0.8
2.1 0.4
4.6 4.0 5.2
2.1 2.5 1.2
7.8 3.7
61.9
14.3
69.0
9.5
9.5
72.1
5.8
80.8
87.0
14.3
2.4
7.1 9.5
2.4
3.5
9.3
9.3
2.6
3.8 6.4 5.1
1.3
2.2 3.6 2.2
5.1
1.3 1.9 1.3
95.5
2.2 2.2
0%
20%
62.2
40%
78.8
81.2
83.5
90.2
91.1
68.6
60%
26.7
7.0 4.7 5.8
3.5
3.3 1.1 2.2
8.9
1.5 1.5
7.4 4.4 1.5
0.9 2.8 0.9 2.8
1.9
3.3 2.2
94.4
資料:茅ヶ崎市食育に関するアンケート調査(平成 24 年度)
86
100%
9.1
6.9
6.13.0
2.8
3.7
13.8
3.8
.80.6
4.8
1.0
3.6
40.7
.9
0.2
2.4
5.3
2.3
2.9
2.4
1.9
0.8 2
0
10.5
90.7
80% 6.7
問 外食等における栄養成分表示の参考状況
栄養成分表示を「いつも参考にして選ぶ」
、
「時々参考にして選ぶ」を合わせた“栄
養成分表示を参考にする”の割合が 60.4%となっています。
性別でみると、男性では栄養成分表示を「ほとんど参考にしない」人が 57.1%と
過半数を占めています。
図 17 外食等における栄養成分表示の参考状況
いつも参考にして選ぶ
ほとんど参考にしない
20%
40%
0%
全 体
N=1,334
男 性
N=578
12.3
6.9
80%
100%
39.3
35.6
0.3
57.1
20%
6.916.1
12.3
16.1
N=752
無回答
60%
48.1
0%
女 性
時々参考にして選ぶ
40%
35.6
0.3
60%
48.158.0
58.0
57.1
80%
100%
39.3
25.725.7
0.3 2
0.3
0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 運動習慣(30 分以上の運動をする頻度)
運動習慣(30 分以上の運動をする頻度)が「週1日以上」ある人の割合は 31.9%
であるのに対し、運動を「していない」人の割合は 51.0%となっています。
性年代別でみると、女性の 30 歳代で運動を「していない」人の割合が 72.5%と
高くなっています。
図 18 運動習慣
週1日以上
0%
週1日未満
20%
全 体
N=1,334
男性 20歳代
N=94
35.1
30歳代
N=108
35.2
40歳代
N=93
50歳代
N=130
40%
31.9
していない
60%
5.2
51.0
10.6
43.5
4.3
36.9
46.2
6.2
100%
11.8
39.4
13.0
32.3
無回答
80%
14.9
8.3
17.2
44.6
12.3
3.3
60歳以上
N=152
女性 20歳代
N=101
34.2
26.7
47.4
5.9
58.4
15.1
8.9
3.4
30歳代
N=149
16.8
72.5
7.4
3.1
40歳代
N=163
50歳代
N=168
60歳以上
N=170
0%
31.3
57.1
8.6
20% 4.2
40%
32.1
16.826.7
31.3
31.9
32.1
32.3
34.2
35.1
35.2
36.9
3.4
39.4
5.93.1
4.2
4.3
5.2
3.310.6
6.2
13.0
3.5
3.5
39.4
54.8 60%
72.5
46.2
47.4
58.4
51.0
57.1
40.6
54.8
44.6
39.443.5
80% 8.9
40.6
16.5
100%
17.2
16.5
15.1
14.9
12.3
11.8
88.9
8.6
8.3
7.4
.9
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
87
2
0
問 運動不足の要因(複数回答)
「忙しくて運動をする時間がないから」の割合が 50.7%と最も高く、次いで「仕
事や勉強で疲れているから」の割合が 35.8%、「きっかけがないから」の割合が
28.9%となっています。
性年代別でみると、男性 40 歳代で「仕事や勉強で疲れているから」の割合が高く、
6割近くとなっています。また、男性 30 歳代で「忙しくて運動をする時間がないか
ら」の割合が高く、7割近くとなっています。女性ではすべての年代で「忙しくて
運動をする時間がないから」の割合が高くなっています。
表 6 運動不足の要因
単位:%
有
効
回
答
数
(
件
)
制健
限康
さ上
れ、
て医
い師
るか
から
ら運
動
を
倒か
、ら
嫌だ
いを
だ動
かか
らす
こ
と
が
面
か仕
ら事
や
勉
強
で
疲
れ
て
い
る
が忙
なし
いく
かて
ら運
動
を
す
る
時
間
い一
な緒
いに
かす
らる
友
人
、
仲
間
が
き
っ
か
け
が
な
い
か
ら
施
設
や
場
所
が
な
い
か
ら
823
3.5
21.3
35.8
50.7
8.9
28.9
11.8
11.1
8.9
0.7
男性 20 歳代
52
1.9
21.2
48.1
46.2
13.5
34.6
15.4
5.8
11.5
-
30 歳代
70
-
12.9
45.7
68.6
5.7
24.3
10.0
8.6
-
1.4
40 歳代
66
3.0
16.7
57.6
63.6
3.0
16.7
9.1
6.1
-
1.5
50 歳代
77
6.5
23.4
36.4
53.2
7.8
24.7
13.0
11.7
7.8
-
60 歳以上
72
8.3
23.6
26.4
29.2
15.3
36.1
11.1
12.5
5.6
-
女性 20 歳代
69
-
18.8
39.1
60.9
13.0
31.9
18.8
7.2
8.7
1.4
30 歳代
115
1.7
23.5
28.7
60.9
5.2
27.8
12.2
8.7
13.9
-
40 歳代
106
0.9
19.8
34.9
45.3
8.5
31.1
7.5
15.1
8.5
0.9
50 歳代
97
-
25.8
41.2
43.3
10.3
36.1
14.4
14.4
9.3
-
60 歳以上
95
11.6
22.1
16.8
40.0
8.4
25.3
8.4
14.7
17.9
2.1
区分
全 体
よ何
いを
かど
わの
かよ
らう
なに
いや
かっ
らた
ら
そ
の
他
無
回
答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
88
問 1日の平均歩数
1日の平均歩数が「約 3,000 歩(約 1.5km)未満」の割合が 26.5%、
「約 3,000~
5,000 歩(約 2.5km)未満」の割合が 25.9%と高くなっており、
「約 10,000 歩以上」
の人は 5.2%にとどまっています。
図 19 1日の平均歩数
ほとんど家から出ない(入院中・車いす使用・病床の方を含む)
約3,000 歩(約1.5km )未満
約3,000 ~5,000 歩(約2.5km )未満
約5,000 ~8,000 歩(約4km )未満
約8,000 歩~10,000歩(約5km )未満
約10,000歩以上
わからない
無回答
0%
2.8
全 体
20%
40%
26.5
N=1,334
60%
25.9
15.1
80%
7.9 5.2
100%
15.5
1.0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
0%
20%
40%
26.5
60%
25.9
15.1
80%
7.9 5.2
100%
15.5
1.0 2
0
問 悩みやストレスの有無
地域活動の参加状況別で悩みやストレスの有無をみると、地域活動に参加してい
る人で、
「多いと思う」の割合が他に比べて低くなっています。
図 20 地域活動への参加意向と悩みやストレスを感じる度合い
多いと思う
0%
参加している
N=255
20%
普通と思う
少ないと思う
40%
22.4
60%
28.3
58.3
参加していないし、今後も
参加するつもりはない
29.9
54.1
N=499
80%
60.8
参加していないが今後は
N=575
きっかけがあれば参加したい
無回答
100%
16.1
12.5
15.4
0.8
0.9
0.6
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
0%
22.4229.9
8.3
20%
40%
89
60%
60.8 54.1
58.3
80%
16.1
15.4
12.5
100%
0.9
0.8
0.6 2
0
問 悩みやストレスを相談できる人の有無(複数回答)
「家族」の割合が 69.4%、
「友人・知人」の割合が 57.1%と高くなっています。
性年代別でみると、世代が高くなるほど「友人・知人」の割合が低く、特に男性
の 60 歳代では3割未満と低くなっています。
表 7 悩みやストレスを相談できる人の有無
単位:%
区分
全
体
有
効
回
答
数
(
件
)
1334
家
族
親
戚
友
人
・
知
人
学
校
の
先
生
職
場
の
人
の市
担役
当所
者な
ど
行
政
そ
の
他
い相
な談
いで
き
る
人
が
無
回
答
69.4
7.5
57.1
0.7
15.6
0.6
2.7
9.4
0.6
男性 20 歳代
94
58.5
3.2
73.4
3.2
18.1
-
2.1
9.6
-
30 歳代
108
75.0
4.6
38.9
-
25.9
-
1.9
13.0
-
40 歳代
93
72.0
3.2
35.5
-
14.0
-
-
12.9
1.1
50 歳代
130
68.5
3.1
36.2
0.8
16.2
0.8
2.3
13.1
-
60 歳以上
152
55.3
3.3
28.9
-
7.2
-
4.6
23.7
3.3
女性 20 歳代
101
70.3
5.0
80.2
4.0
22.8
1.0
3.0
4.0
-
30 歳代
149
84.6
14.1
79.2
0.7
11.4
2.0
3.4
2.0
0.7
40 歳代
163
73.0
6.1
69.9
-
19.6
-
1.2
6.7
0.6
50 歳代
168
72.0
7.7
64.9
-
16.1
1.2
1.8
6.0
-
60 歳以上
170
64.1
17.1
58.8
-
10.6
0.6
5.3
4.7
-
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
90
問 平均睡眠時間
「5時間未満」と「5~6時間未満」を合わせた“6時間未満”が 47.2%と半数
近くを占めています。特に、男性 40 歳代では“6時間未満”の人が約6割を超えて
います。
図 21 平均睡眠時間
5時間未満
5~6時間未満
6~7時間未満
7~8時間未満
8~9時間未満
9時間以上
無回答
0%
全 体
N=1,334
20歳代
N=94
30歳代
N=108
20%
9.5
6.4
43.5
40%
34.037.7 43.546.2
46.2
100%
3.4 0.4
14.2
37.2
20%
6.4
9.5
116.1
2.0
16.1
80%
34.2
34.0
12.0
N=93
60%
37.7
0%
40歳代
40%
0.7
13.8
6.4 2.1
0.9
29.6
13.9
60%
80%
2.2 100%
37.234.2 29.625.8
13.814.2
13.9
9.7
6.43.4
2.2
2.1
0.4
0.9
0.7 2
25.8
9.7
0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 目覚めた時の疲労感
「疲労感がとれてすっきりしている」と「十分ではないが、ある程度疲労感はと
れている」を合わせた“疲労感はとれている”人は、72.2%と多くを占めています。
しかし、性年代別でみると、男性の 20 歳代から 40 歳代では“疲労感はとれてい
る”人は6割程度にとどまっています。
図 22 目覚めた時の疲労感
疲労感がとれてすっきりしている
十分ではないが、ある程度疲労感はとれている
疲労感が残っている
まったく疲労感がとれていない
無回答
20%
40%
60%
80%
0%
全 体
N=1,334
10.1
20歳代
N=94
11.7
30歳代
N=108
8.3
40歳代
N=93
0%
6.5
62.1
23.2
52.1
53.7
20%
40%
55.9
55.9
53.7
52.1
62.1
60%
100%
4.0 0.5
26.6
8.5
1.1
29.6
7.4
0.9
80%
32.3
29.6
26.6
32.3 23.2
100%
4.3 1.1
8.5
7.4
4.3
4.0
1.1
0.9
0.5 2
0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
91
問 介護予防事業への参加意向
茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)
(要支援・介護認定者を除く 65 歳以
上の市民対象)では、介護予防事業について「参加したい」が 29.3%、「参加した
くない」が 63.1%となっています。
健康状態を保つために心がけていることの回答別に、一般高齢者向けの介護予防
事業への参加意向についての回答をみると、「参加したい」の割合は、「地域の活動
に参加する」と回答した人で 40.9%と最も高く、次いで「意識的に運動する」で
33.7%となっています。また、
「特に心がけていることはない」と回答した人で、
「参
加したい」の割合が 14.4%となっており、何らかのことを心がけている人と比べ、
参加意向が低いことがうかがえます。
図 23 介護予防事業への参加意向
参加したい
0%
全 体
意識的に運動する
N=3,489
参加したくない
20%
0%
29.3
40%
20%
40%
14.424.2
25.8
29.3
31.6
32.0
32.2
32.7
33.0
33.7
40.9
33.7
N=2,055
無回答
60%
80%
63.1
60%
72.2 70.2
63.1
71.0
61.4
61.5
61.4
61.0
62.0
61.3
54.0
61.3
100%
80%
7.6
5.1
食事、栄養に注意する N=2,201
31.6
61.4
7.0
規則正しい生活を
心がける
N=1,925
32.2
61.4
6.4
睡眠、休養を十分
にとる
N=1,938
32.0
61.5
6.5
仕事をする
N=822
趣味を持つ
N=1,611
32.7
62.0
5.3
人とふれあう
N=1,421
33.0
61.0
6.0
地域の活動に
参加する
N=428
その他
N=31
特に心がけていること
N=180
はない
24.2
70.2
40.9
5.6
54.0
25.8
5.1
71.0
14.4
72.2
100%
13.36.5
6.4
6.0
3.2 2
0
3.2
13.3
資料:茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)
92
問 参加したい介護予防事業の内容
今後、どのような介護予防教室に参加したいと思うかについてたずねたところ、
「認知機能低下予防(運動を取り入れた教室)」の割合が 23.6%と最も高く、次い
で「運動器の機能向上(機器を取り入れた教室)
」の割合が 22.5%となっています。
また、「参加したくない」の割合は 22.9%となっています。
図 24 参加したい介護予防事業の内容
N = 3,489
0%
5%
10%
15%
20%
運動器の機能向上 機器を取り入れた教室
17.9
11.1
水泳を取り入れた教室
19.0
調理実習を含む教室
7.5
講義を主体とした教室
口腔機能向上
13.3
歯周病予防の教室
8.9
嚥下機能向上の教室
23.6
認知機能低下予防 運動を取り入れた教室
14.6
音楽を取り入れた教室
その他
ゲーム等を取り入れた教室
8.1
調理を取り入れた教室
8.0
12.7
運動・栄養・口腔などを…
その他
30%
22.5
音楽を取り入れた教室
栄養改善
25%
0.5
22.9
参加したくない
22.0
無回答
資料:茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)
93
問 趣味やレクリエーション等の活動への不参加理由
茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)
(要支援・介護認定者を除く 65 歳以
上の市民対象)では、参加しない理由について、65~69 歳代で「人間関係が面倒だ
から」の割合が 64.0%となっています。
図 25 年齢別にみた、活動に参加していない理由
0%
10%
65~69歳 健康・体力に自信がないから
N = 460
20%
30%
40%
50%
60%
9.6
21.4
家事・介護または仕事があるから
28.2
興味のある活動がないから
35.6
役員や当番になるのがいやだから
47.3
活動の種類や内容がわからなかったから
64.0
人間関係が面倒だから
30.0
その他
32.6
無回答
0%
10%
20%
70~74歳 健康・体力に自信がないから
N = 345
30%
40%
50%
60%
70%
40%
50%
60%
70%
21.7
24.5
家事・介護または仕事があるから
15.7
興味のある活動がないから
7.7
役員や当番になるのがいやだから
4.0
活動の種類や内容がわからなかったから
5.0
人間関係が面倒だから
25.9
その他
20.9
無回答
0%
10%
20%
30%
18.4
75~79歳 健康・体力に自信がないから
N = 277
70%
19.4
家事・介護または仕事があるから
興味のある活動がないから
24.2
役員や当番になるのがいやだから
24.0
20.0
活動の種類や内容がわからなかったから
人間関係が面倒だから
10.9
その他
11.0
13.0
無回答
資料:茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)
94
問 喫煙の状況
「たばこは吸ったことがない」の割合が、54.9%と最も高くなっています。
図 26 喫煙の状況
たばこを吸っている
以前、たばこを吸っていたことがある
たばこは吸ったことがない
無回答
0%
全 体
20%
16.1
N=1,334
40%
28.2
0%
20%
60%
80%
100%
54.9
40%
60%
0.7
80%
28.2
100%
0.7 2
0
54.9
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 禁煙したいと思う人
「喫煙をやめたい」という禁煙希望者が 29.8%、「喫煙本数を減らしたい」とい
う減煙希望者が 35.3%と、6割を超える人が禁煙・減煙の意向を持っています。
性別でみると、男性で「喫煙をやめたくない」人が約2割と高くなっています。
図 27 禁煙したいと思う人
喫煙をやめたい
喫煙をやめたくない
無回答
0%
全 体
N=215
男 性
N=153
女 性
N=62
20%
40%
29.8
0%
28.1
喫煙本数を減らしたい
わからない
60%
35.3
20%
40%
35.3
28.1
29.8
33.9
33.9
80%
100%
19.1
35.3
35.335.5
60% 20.9
35.5
15.8
80% 15.7
20.9
19.1
14.5
14.5
100%
16.1
15.8
15.7
16.1
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
喫煙をやめたい
喫煙をやめたくない
無回答
0%
28.1
29.8
20%
65.1
95
喫煙本数を減らしたい
わからない
40%
35.3
35.3
60%
20.9
19.1
80%
15.8
15.7
100%
100.0
0.0
2.0
0.0
問 たばこの有害性や影響の認知度
「肺がん、喉頭がんなどのがん」(90.7%)、「ニコチン依存症」(70.2%)、「受動
喫煙※による喫煙者の周囲の人へのリスク」(67.4%)については、認知度が高くな
っています。しかし、「肌の老化」(46.1%)、「歯周病※」(29.6%)については、認
知度が低くなっています。
図 28 禁煙したいと思う人
N = 1,334
0%
20%
40%
60%
80%
肺がん、喉頭がんなどのがん
100%
90.7
ニコチン依存症
70.2
受動喫煙による喫煙者の周囲の
人へのリスク
67.4
ぜんそくや気管支炎など肺や
呼吸器の病気
66.3
流産、早産、死産、低体重児など
胎児への影響
60.2
心臓病や脳血管疾患などの
循環器疾患
58.7
46.1
肌の老化
29.6
歯周病
1.5
知らない
3.7
無回答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 COPD(慢性閉塞性肺疾患)※の認知度
「知らない(今回の調査で初めて聞いた場合を含む)」の割合が 60.0%と過半数
を占めており、認知度は低くなっています。
図 29 COPD(慢性閉塞性肺疾患)の認知度
言葉も意味も知っている
言葉は聞いたことがあるが、意味は知らない
知らない(今回の調査で初めて聞いた場合を含む)
無回答
0%
全 体
N =1,334 0%
20%
16.5
16.5
20%
22.5
22.5
40%
60%
40%
60%
80%
60.0
60.0
80%
100%
100%
1.0
1.0 2
0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
96
問 飲酒の状況
「ほとんどお酒は飲まない(飲めない)」の割合が 34.9%と最も高くなっていま
す。
性別でみると、男性で「毎日お酒を飲んでいる」「週に5~6日お酒を飲む」「週
に3~4日お酒を飲む」の割合が高くなっています。一方、女性では「ほとんどお
酒は飲まない(飲めない)
」の割合が高くなっています。
図 30 飲酒の状況
毎日お酒を飲んでいる
週に5~6日お酒を飲む
週に3~4日お酒を飲む
週に1~2日お酒を飲む
月に1~3日程度お酒を飲む
やめた(1年以上やめている)
ほとんどお酒は飲まない(飲めない)
無回答
0%
全 体
N=1,334
0%
男 性
N=578
女 性
N=752
20%
40%
60%
2.8
80%
16.8
7.3 20%8.6
11.8
17.540%
8.9 16.84.727.0 6.4 7.3
13.08.6 10.7
11.8 18.2
11.6
27.0
10.7
8.9 4.7 6.4
11.6
13.0
10.4
3.3
34.9
17.5
3.3
10.4
2.1
16.6
18.2
100%
60%
0.2
2.8 16.6
21.3
0.3
45.5
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 生活習慣病の発症リスクを高める量の飲酒者の状況
生活習慣病※の発症リスクを高める量(1日あたりの純アルコール摂取量が、男性
で 40g以上、女性で 20g以上)の飲酒をしている人は男性で 20.8%、女性で 14.1%
となっています。
図 31 生活習慣病の発症リスクを高める量の飲酒者の状況
生活習慣病の発症リスクを高める量を飲酒している
生活習慣病の発症リスクを高める量未満を飲酒している
やめた(1年以上やめている)
ほとんどお酒は飲まない(飲めない)
無回答
0%
男 性
20%
20.8
N=578
0%
女 性
N=752
40%
80%
2.1
55.5
20%
14.1
20.8
14.1
60%
40%
37.137.1
55.53.3
100%
21.3
60%
3.3
80%
45.5
2.145.5 21.3
0.3
100%
0.3
0.0 2.0
0.0
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
97
80%
45.5
2.1 34.9
21.3
問 歯科健診の受診状況
「ほとんど受けていない」の割合が 43.9%と最も高くなっています。
図 32 歯科健診の受診状況
1年に1回以上受けている
数年に1回程度受けている
ほとんど受けていない
無回答
0% 0%
20% 20%
40% 40%
32.2
全 体
32.2
N=1,334
60% 60%
80% 80%
24.0
100% 100%
43.9
24.0
2
0
43.9
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
問 歯の本数
性年代別でみると、男女とも 50 歳代から 60 歳代にかけて「20 本以上」の割合が
10%以上減少しています。
図 33 歯の本数
5本以下
6~10本
20本以上
無回答
0%
20%
0.8 1.5 2.3 1.5
男性 50歳代
40%
N=130
N=152
60%
16~19本
80%
87.7
0%3.3 2.6
60歳以上
11~15本
0.8
1.2
2.4
1.5
3.3
3.03.5
1.8
2.3
2.6
1.5
2.47.2
7.2
7.14.6
4.6
20%
40%
100%
6.2
60%
87.775.7
88.1
74.7
75.7
80%
100%
10.6
6.6
6.2
5.4
6.6
1.2 3.0 2.4
女性 50歳代
60歳以上
88.1
N=168
N=170
2.4 1.8 3.5
7.1
74.7
5.4
10.6
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
98
2
0
問 補助具*を使用して歯のケアをしている人の状況
歯のケアについて、補助具を「使用している」の割合が 70.1%と最も高くなって
います。
年代別でみると、年代が高くなるにつれ「使用している」人の割合が高くなって
います。
図 34 補助具を使用して歯のケアをしている人の状況
使用している
0%
全 体
N=1,334
20歳代
N=195
30歳代
N=257
40歳代
N=256
50歳代
N=298
60歳以上
20%
使用していない
40%
無回答
60%
80%
70.1
28.6
45.6
1.3
52.3
2.1
66.9
31.9
69.1
0%
100%
30.5
20% 77.5
45.6
40%
60%
0.4
21.8 80% 0.7
52.3
31.9
30.5
28.621.8
16.5
66.9
69.1
70.1
77.5
81.4
81.4
N=322
1.2
16.5
100%
2.2
2.1
1.3
1.2
0.7
0.4 2
0
2.2
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
*補助具・・・デンタルフロス ※ ・糸(付)ようじ、歯間ブラシ、歯間刺激子、水流式口腔洗浄器、
普通のつまようじ
問 健康診査の受診状況
「受けている」の割合が 66.4%と最も高くなっています。
図 35 健康診査の受診状況
0%
全 体
N=1,334
受けている
受けている
定期的ではないが受けている
定期的ではないが受けている
受けていない
受けていない
無回答
0%
20% 0%
20%
40%
40% 20%
66.4
無回答
60%
60% 40%
66.4
80%
80% 60%
15.9
15.9
17.3
100%
100% 80%
15.9
0.4 2
17.3 0
0.4
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
99
100%
17.3
0.4 2
0
問 健康診査を受けていない理由
「健康診査に行くのが面倒だから」の割合が 42.0%、「健康診査を受診する費用
が高いから」が 36.4%、
「健康診査に行く時間がないから」が 32.9%と高くなって
います。
図 36 健康診査を受けていない理由
N = 231
0%
10%
20%
30%
40%
健康診査に行くのが面倒だから
60%
42.0
健康診査を受診する費用が高いから
36.4
健康診査に行く時間がないから
32.9
健康に自信があるから
12.1
健康診査の結果がこわいから
10.8
近くに健康診査を受ける場所がないから
9.1
5.2
健康診査が信用できないから
4.3
入院または通院中のため
10.0
その他
無回答
50%
1.3
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
100
問 健康診査結果を聞いた後の生活改善の状況
「何もしない」の割合が 52.9%と最も高く、次いで「病院や診療所などで受診し
た」の割合が 22.1%、
「食生活を変えた」の割合が 11.6%となっています。健康診
査の結果を聞いた後、何らかの行動をした人の割合は 42.6%となっています。
性年代別でみると、男性 20 歳代、30 歳代、女性 20 歳代で「何もしない」の割合
が高く、7割を超えています。また、男性 60 歳以上で「病院や診療所などで受診し
た」の割合が高く、約4割となっています。また、男性の 60 歳以上で健康診査の結
果を聞いた後、何らかの行動をした人の割合は6割半ばとなっており、男性 50 歳代、
女性 50 歳代、60 歳以上で約5割と他の年代に比べ高くなっています。
表 8 健康診査結果を聞いた後の生活改善の状況
単位:%
有
効
回
答
数
(
件
)
何
も
し
な
い
1098
52.9
22.1
11.6
1.9
10.8
2.7
2.5
4.5
男性 20 歳代
67
73.1
6.0
14.9
-
10.4
9.0
1.5
-
30 歳代
97
72.2
8.2
9.3
1.0
8.2
1.0
-
1.0
40 歳代
84
52.4
17.9
14.3
-
14.3
-
1.2
4.8
50 歳代
117
46.2
30.8
12.0
4.3
11.1
4.3
-
3.4
60 歳以上
136
32.4
39.0
16.2
2.9
17.6
2.2
3.7
2.9
女性 20 歳代
67
73.1
7.5
1.5
3.0
3.0
3.0
-
11.9
30 歳代
103
65.0
10.7
6.8
-
9.7
3.9
1.9
6.8
40 歳代
138
57.2
20.3
8.0
1.4
10.9
2.9
2.9
5.8
50 歳代
142
47.9
27.5
12.7
2.8
8.5
1.4
3.5
2.8
60 歳以上
143
39.9
30.8
14.0
1.4
10.5
2.1
5.6
6.3
区分
全
体
受病
診院
しや
た診
療
所
な
ど
で
食
生
活
を
変
え
た
健
康
相
談
を
受
け
た
か積
し極
て的
いに
るか
ら
だ
を
動
(定
運期
動的
)
をに
はス
じポ
めー
たツ
そ
の
他
無
回
答
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
101
問 がん検診の受診状況
「定期的に受けている」の割合は、31.1%となっています。
性年代別でみると、男性 60 歳以上、女性 40 歳代以上で4割を超えています。一
方、男性 30 歳代以下、女性 20 歳代では1割未満となっています。
図 37 がん検診の受診状況
定期的に受けている
受けたことはない
過去に受けたことがある
無回答
0%
20%
40%
60%
80%
100%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
31.1
31.1
25.6
25.6
全体
N=1,334
男性 20歳代
N=94
30歳代
N=108
40歳代
N=93
50歳代
N=130
60歳以上
N=152
女性 20歳代
N=101
30歳代
N=149
40歳代
N=163
50歳代
N=168
46.4
60歳以上
N=170
44.7
42.5
42.5
0.80.8
2
0
1.1
98.9
7.4
7.4
85.2
25.8
9.7
33.8
17.7
40.8
6.9
62.4
2.2
46.2
22.4
2.3
35.5
23.8
1.3
69.3
30.9
45.0
42.3
23.5
31.3
25.8
37.5
33.5
0.6
16.1
20.6
資料:茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査(平成 27 年度)
102
0.7
1.2
3
アンケートの概要
(1)茅ヶ崎市食育に関するアンケート調査(平成 24 年度)
調査対象:19 歳以上の方を住民基本台帳による層化二段無作為抽出
調査期間:平成 24 年 12 月7日から 12 月 21 日、平成 25 年2月7日から2月 22 日
調査方法:郵送による配布・回収
配布・回収状況
配
茅ヶ崎市食育に関するアンケート
調査(平成 24 年度)
布
数
2,650 通
有効回答数
有効回答率
1,041 通
38.6%
(2)茅ヶ崎市一般高齢者実態調査(平成 25 年度)
調査対象:要支援・要介護認定者を除く 65 歳以上の市民から無作為抽出
調査期間:平成 25 年 10 月 21 日から 11 月 8 日
調査方法:郵送による配布・回収
配布・回収状況
配
茅ヶ崎市一般高齢者実態調査
(平成 25 年度)
布
数
4,500 通
有効回答数
有効回答率
3,489 通
77.5%
(3)茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ健康アンケート調査
(平成 27 年度)
調査対象:市内在住の 65 歳以上で要支援・要介護認定を受けていない方
調査期間:平成 27 年7月1日から7月 31 日
調査方法:郵送による配布・回収
配布・回収状況
配
茅ヶ崎市介護予防のためのはつらつ
健康アンケート調査(平成 27 年度)
布
数
50,258 通
有効回答数
有効回答率
31,049 通
61.8%
(4)茅ヶ崎市健康づくりに関するアンケート調査
(平成 27 年度)
調査対象:市内在住の 20 歳以上 64 歳以下の方 3,000 人を無作為抽出
調査期間:平成 27 年 11 月 4 日から 11 月 24 日
調査方法:郵送による配布・回収
配布・回収状況
配
茅ヶ崎市健康づくりに関するアン
ケート調査(平成 27 年度)
布
数
3,000 通
103
有効回答数
有効回答率
1,334 通
44.5%
4
用語解説
■あ行
おくすり手帳
調剤薬局や医療機関で調剤された薬の履歴をまとめた手帳のこと。
複数の医療機関にかかっている場合や複数の薬を処方されている場合などに、おくすり
手帳を参照することで、新たに調剤された薬との悪い飲み合わせ(相互作用)がないかを
調べることができる。
オーラルフレイル
歯・口の機能の虚弱のこと。滑舌や噛む力、舌の動き等の口腔機能の低下により、筋力
の低下や生活機能障害に陥るということがわかってきている。
■か行
かかりつけ医・かかりつけ薬局
日ごろから患者の体質や病歴、健康状態を把握し、診療行為や健康管理上のアドバイス
などをしてくれる身近な医師・薬局のこと。
かかりつけ医は患者の状況をくわしく把握しているので、いざというとき適切に対応し、
対応が困難な場合は専門医を紹介してくれる。
かかりつけ歯科医
歯と口の健康を保つため、継続的にケア等を提供するなど、歯科疾患の治療と予防を含
めて、地域に密着した包括的な医療行為を行う歯科医師のこと。
協働
市、市民活動を行うもの、市民及び事業者が共通する目的の実現に向けて、それぞれの
果たすべき役割と責任を理解し、互いの特性を生かして協力し行動すること(茅ヶ崎市市
民活動推進条例第2条第2号)
ゲートキーパー
悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のこと。
健康格差
地域や社会状況の違いによる集団における健康状態の差。
104
健康寿命
平均寿命のうち、健康で活動的に暮らせる期間。健康寿命を算出する方法として、平均
自立期間、日常生活に制限のない平均期間、自覚的に健康な平均期間を求めるものがある。
健康増進法
生活習慣に関する正しい知識の普及に努め、国民の健康の増進を図る法律。平成 13 年
に政府が策定した医療制度改革大綱の法的基盤とし、国民が生涯にわたって自らの健康状
態を自覚するとともに健康の増進に努めなければならないことを規定、制定している。
また、受動喫煙の防止なども盛り込まれている。平成 15 年 5 月施行。
高齢者支援リーダー
高齢者が住み慣れた地域で健康的に生活するため、介護予防に関する知識や「みんな
で!ちがさき体操」などを普及するリーダー。平成 18 年から市が養成し、転倒予防教室
や地区社会福祉協議会が行う高齢者の集いなどで活動している。
■さ行
歯科口腔保健の推進に関する法律
歯科疾患の予防等による口腔の健康の保持の推進に関する施策を総合的に推進するた
めの法律。①生涯にわたって日常生活において歯科疾患の予防に向けた取組を行うととも
に、歯科疾患を早期に発見し、早期に治療を受けることを促進、②乳幼児期から高齢期ま
でのそれぞれの時期における口腔とその機能の状態及び歯科疾患の特性に応じて、適切か
つ効果的に歯科口腔保健を推進、③保健、医療、社会福祉、労働衛生、教育その他の関連
施策の有機的な連携を図りつつ、その関係者の協力を得て、総合的な歯科口腔保健の推進
を基本理念として掲げている。平成 23 年8月施行。
歯周病
細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患。歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽
骨)が壊されていく病気。
シーオーピーディ
COPD
慢性閉塞性肺疾患。たばこの煙等の有害物質を長期に吸入することで生じる肺の炎症性
疾患。咳、痰、息切れなどを主訴に緩やかに呼吸障害が進行する。
受動喫煙
他人の吸ったたばこの煙を周囲の人が吸わされること。火を付けたまま放置されたたば
この煙(副流煙)は、特に有害物質が多い。
105
食事バランスガイド
健康で豊かな食生活の実現を目的に策定された
「食生活指針」
(平成 12 年 3 月)を具体的に行動
に結びつけるものとして、平成 17 年 6 月に農林水
産省と厚生労働省が、
「食事の基本」を身につける
ための望ましい食事のとり方やおおよその量をわ
かりやすくコマのイラストで示したもの。
食生活改善推進員
「おいしく 楽しく 健康に、私たちの健康は私たちの手で」を合い言葉に、地域で食生
活改善を通して健康なまちづくりを目指して活動しているボランティア団体のこと。推進
員は、市町村が実施する養成講座の修了生。ヘルスメイトの愛称で呼ばれている。
生活習慣病
心臓病・高血圧症・糖尿病・がん・脂質異常症など、不適切な食事、運動不足、喫煙、
飲酒などの生活習慣に起因すると考えられる病気。
セカンドライフ
第二の人生。仕事や子育ての一段落後の人生のことをいう。
セカンドライフのプラットフォーム
高齢期における社会参加の仕組みづくり。セカンドライフへの円滑な移行のため、セカ
ンドライフのライフデザイン支援及び具体的の活動へのマッチングを担う仕組みのこと
をいう。
節煙・分煙
節煙とは、たばこを吸う量を減らすこと。
分煙とは、喫煙室を設けるなどして、非喫煙者がたばこの煙を吸わないで済むようにす
ること。
節度ある飲酒
節度ある飲酒の目安量は「一日平均純アルコール約 20g」とされている。純アルコール
約 20gを換算すると、日本酒では 180ml、ビールでは 500ml、ウイスキーでは 60ml、ワイ
ンでは 200ml、焼酎では 100ml となる。また、飲酒間隔は週に2日程度の休肝日を設定す
ることが望ましい。
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ソーシャルキャピタル
地域における社会的なつながり。健康には、個人的な生活習慣だけではなく地域の絆や
つながりの強さも大きく影響するため、健康寿命延伸へ向けて様々な形での地域のつなが
りの強化醸成を図ることが必要とされている。
■た行
データヘルス計画
健康保険保険者が策定するレセプト等を活用した加入者の健康保持増進をするための
事業計画。
デンタルフロス
歯間清掃専用の細い糸。歯ブラシでは届かない歯間の側面や歯間下の歯ぐきに付いた
しこう
歯垢を除去し、歯周病やむし歯を予防する目的で使われる。
特定健康診査・特定保健指導
糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病予防のために、40 歳から 74 歳までを
対象として実施される健診と保健指導。平成 18 年健康保険法の改正に伴い定められたも
ので、平成 20 年 4 月から健康保険組合や国民健康保険などに対し、40 歳以上の保険加入
者を対象に、メタボリックシンドロームに着目した健診及び保健指導の実施が義務づけら
れた。メタボ健診。
■は行
はちまるにいまる
8020運動
平成元年から厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80 歳になっても 20 本
以上自分の歯を保とう」という運動。また、60 歳で自分の歯を 24 本以上保とうという
ろくまるにいよん
6024も目標となっている。
8020運動推進員
8020運動をはじめとする歯及び口腔の健康づくりを推進するために養成及び育成
された、口腔機能向上等の健康づくりに関わる普及啓発活動を地域で自主的に実施するボ
ランティア。
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ヘルスプロモーション
WHO(世界保健機関)が 1986 年のオタワ憲章において提唱した新しい健康観に基づ
く 21 世紀の健康戦略で、
「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善する
ことができるようにするプロセス」と定義されている。
フレイル
加齢に伴い、心身が衰えること。一般的に高齢者の虚弱は、「加齢に伴って不可逆的に
老い衰えた状態」という印象があるが、フレイルは「しかるべき介入により再び健常な状
態に戻る」という可逆性が内包されている。
健康
プレフレイル
フレイル
要介護
前虚弱
虚弱
身体機能障害
図:東京大学高齢社会総合研究機構飯島勝矢教授
フレイル予防ハンドブックより引用
■ま行
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
内臓脂肪型肥満があり、これに加えて高血糖、高血圧、脂質異常のうち2つ以上を合併
した状態のこと。放置すると、動脈硬化を促進し心筋梗塞や脳梗塞などを起こす危険性が
高まる。
■ら行
ライフステージ
人の一生を、年齢や社会的な役割に応じて、乳幼児期、学齢期、青少年期、壮年期、中
年期、高年期と分けた、それぞれの段階のこと。
ロコモティブシンドローム
運動器症候群。骨、関節、筋肉などの運動器の障害のために自立度が低下し、介護が必
要となる危険性の高い状態。
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