2016年米国大統領 選挙と租税政策

2016年11月24日
Japan tax alert
EY税理士法人
2016年米国大統領
選挙と租税政策
EYグローバル・タックス・アラート・
ライブラリー
EYグローバル・タックス・アラートは、オン
ライン/pdfで以下のサイトから入手可能
です。
http://www.ey.com/GL/en/Services/Tax/
International-Tax/Tax-alert-library%23date
エグゼクティブサマリー
今年の米国大統領選挙は、
近代史上でも稀にみる展開となりましたが、
2016年11
月8日、共和党候補のドナルド・
トランプ氏が民主党候補のヒラリー・クリントン氏を
破り、
次期大統領に選出される結果となりました。AP通信によると、
アリゾナ州、
ミ
シガン州、
ニューハンプシャー州の結果が確定していない段階で、
両候補の選挙人
獲得数はクリントン氏の228人に対し、
トランプ氏は少なくとも279人に達していま
した
(大統領当選に必要な選挙人は270人)
。一方で、
単純な総得票数は接戦が続
き、
1億2千万票近くが開票された時点でトランプ氏が約20万票下回っていました。
トランプ氏は、ペンシルベニア州とウィスコンシン州で予想外の勝利を収め、
クリ
ントン氏を支持する青い壁を突き崩し、
大票田のフロリダ州、
オハイオ州、
ノースカ
ロライナ州でも勝利しました。また、同時に開催された米議会選挙では、民主党の
獲得議席数が予想を下回り、共和党が上下両院の過半数を維持することになりま
した。
クリントン氏は11月9日の早朝にトランプ氏に電話し、敗北を認めたことを記者
会見で明らかにしています。クリントン氏は、
「この国のためにトランプ氏に協力
することを申し出た」と述べ、
「この国は思った以上に深く分断されている」と続
けました。さらに、
「 私たちが結束することにより、
これから進むその先にある最
良の日々に近づく」と語りました。一方、次期大統領に選ばれたトランプ氏は同
日午前 3 時前、
「 今こそ、分断という傷を修復すべき時だ。結束の固いアメリカ
合衆国として、手に手を取っていかなければならない」と述べました。また、
これ
まで戦ってきたのは「選挙戦ではなく、過去に例を見ないムーブメントだった」
とも付け加えています。さらに、自身の政策について触れ、
「この国を再建し、
アメリカンドリームを復活させるという課題に着手するた
めに力を合わせていく」と表 明しました。
トランプ氏は政
策として、経済の再活性化、税制改革による雇用拡大の推
進、国内のインフラ再建、医療保険制度改革(オバマケア)
の撤回・再構築、移民政策と国際貿易協定の再交渉に対する
「厳格化」
を掲げています。
す。上述の法人税改革はいずれも民主党との協議におい
て合意形成の可能性があるのに対して、青写真とトランプ
氏の公約双方において目玉であった個人所得税率の引下
げの是非に関しては、両党の間に大きな隔たりがあるのは
興味深いことです。また、重要な歳入に関しては、マクロ経
済効果を織り込まないスタティックスコアリングに基づい
て税制改革を歳入中立で実現すべきか、又は時限的及び
共和党が上院で過半数を維持することになるため、上院では
一時的な歳入拡大措置を恒久的な減税策の財源として使用す
政策の実現性が高まります。
しかし、
上院規則では、
ほとんどの
べきかについても両党の見解は大きく分かれています。ただ
法案成立に通常60票の賛成票が必要と定められており、実の
し、民主党上院議員は上院に提出された法案を改正又は阻止
ある政策実現には今後も党の垣根を超えた協力が必要になり
する力が限られており、
財政調整措置を適用すれば、
こうした隔
ます。
たりの多くは問題にならない可能性があります。
本アラートでは、
米国の包括的な税制改革をはじめとする租税
パススルー事業体
青写真には、
連邦法人税率20%に合わせて、
政策をまとめて解説します。
の事業税率25%、個人所得税率12%、25%、33%が盛り込まれ
ています。
詳細
大番狂わせの選挙結果を受け、共和党の次期大統領と共和
党議会の優先事項として包括的な税制改革が浮上してきま
した。ねじれが解消し共和党政権が誕生することで、来年は大
幅な税制改革を実現するプロセスへの取組みが格段に容易
になります。法案成立には通常は上院で60 票の賛成票が必
要ですが、ライアン下院議長が選挙戦中に、単純過半数での
法案成立が認められる財政調整措置(budget reconciliation
legislation)を適用して税制改革を実現させる意向を表明して
いることもその一因です。過去3∼4年間、法人税改革を巡る
様々な重要点に関して提案や交渉が行われ、
かなりの基盤が形
成されましたが、今後法案成立に向け押し進めていくべきは、
「下院共和党の税制改革の青写真」
(House Republican Tax
Reform Blueprint)なのか、あるいは次期大統領のトランプ氏
が選挙戦中に掲げていた税制改革プランの骨組みなのかを決
定することです。ダイナミックスコアリングを適用した場合に、
青写真はほぼ歳入中立となるとライアン下院議長が見込んで
いるのに対して、
トランプの公約は歳入が数兆ドル減少すると
複数の非政府組織が分析している点が両者の間の大きな違い
となります。
歳入委員会の共和党税務担当者は、税制改革の青写真に対す
る意見を収集するとともに、
青写真を完成させるために法律に
則った綿密な草案を起草している最中です。
この取組みについ
ては、
2016年内の完了を目指すことが公表されています。ライ
アン下院議長は10月14日、
マディソンのウィスコンシン大学で
「できる限り速やかに税制改革を進めたい」
と述べました。
2017年に大型法案が成
マコーネル上院院内総務は9月29日、
立する可能性について質問されると、
「税制改革を進める必要
がある。断片的なものではなく、包括的な税制改革が必要とさ
れている」
と述べました。
トランプ氏の税制プランは、
パススルー事業体の事業税率を青
写真と同率に設定する一方で、
法人税率が15%と低い点におい
て青写真とは異なります。
トランプ陣営の最新発表では、小規
模企業のオーナーが利益を留保しない場合には、二重課税に
直面しかねないことが示唆されています。
25%、33%となっており、下院共和党の税
個人所得税率は12%、
制改革青写真と同率に設定されています。
従来、課税されていなかった米国企業の海外利益に対しては、
トランプ陣営は本国に還流されたものとみなして10%課税す
ライアン下院議長はこれまで複数回にわたって、
税制改革に最 る案を支持しています。
しかし今後、
新国際税制で盛り込まれる
優先で取り組むことを表明しています。上述した青写真の中身 課税繰延廃止を支持していくかどうかについては明言を避けて
は、
ライアン氏が政策の選択肢を提供するために策定した第6 います。
次
(最終)
綱領「Better Way」です。具体策としては、
連邦法人
税率 20% 、パススルー事業体の事業税率 25% のほか、全法 トランプ氏は、税制に関して下院共和党議員と協力していくこ
人に対して資産取得に関する損金の即時算入を認める一 とを約束しています。同氏は、下院共和党議員が提案している
方で純支払利息の控除廃止を伴うキャッシュフロー消費税 個々の税率案を採用したほか、製造企業の新規投資について
(cash-flow consumption
tax)への移行、国際税制に 損金の即時算入を支持する意向を表明し、自身のプランを共和
純支払利息控除の廃止に
おけるテリトリアル課税方式の採用、国境税調整メカニズ 党案に近づけました。下院の案では、
トランプ氏
ム、多くの企業優遇措置の廃止(研究開発( R&D )費用の税 合わせて損金算入を認める案が提案されています。
9
月
15
日に行った演説
はニューヨークのエコノミッククラブで
額控除及び後入先出法( LIFO )を除く)を盛り込んでいま
を追認する形で、損金算入は製造企業のみに限るべきであり、
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損金算入を選択した場合には、
純支払利息の控除が認められな
いと明言しました。
ない)
、
その他の蓄積利益に対しては3.5%の税率をそれぞれ課
し、
8年間にわたって徴収する案を提示しています。
R&D費用の税額控除を除き、法人優遇税
トランプ陣営はまた、
制の多くを廃止する案への支持を9月に公表しています。さら
に、項目別控除の上限を単身者は10万ドルに、既婚者は20万
ドルに設定することを提案しており、労働者層と中間所得層に
恩恵がもたらされる点を強調しました。
「税率引下げ、
控除の合
理化、
プロセスの簡略化により、
新規雇用を大量に増やす。加え
て、
富裕層の控除にきちんと上限を設け、
特別優遇策となる抜
け穴を埋めることにより、
労働者層や中間所得層の納税者を中
心として税負担の軽減を図ることになる。
これは、
労働者層と中
間層に対する減税案である」
と述べています。同陣営の試算で
は、
トランプ氏の経済政策が実行された場合、
10年間で2,500
万の雇用が創出される見通しです。
これは、
毎月20万の新規雇
用が生まれる計算になります。
この案は、下院歳入委員会のデイブ・キャンプ前委員長が提唱
(キャンプ法案)の海外蓄積利益
した「2014年税制改革法案」
に対する措置と同じです。
新議会が発足しても、
税制改革を推進していく動機は変わりま
せん。
しかし、
ねじれが解消することで税制改革法案の成立は
現在よりもはるかに容易になります。連邦法人所得税率は高す
ぎると認識されているため、企業が国際税制を背景に税率が
低い国・地域に利益を移行し、米国の税収基盤が浸食されてい
ます。
こうした状況は今年、
欧州委員会が先頃EU保護政策に関
して決定を下したことを受けてさらに深刻さを増しました。EU
の決定は、米国多国籍企業の海外利益に対する課税権を巡っ
て欧米が対立していることを示す証左であるとみなされてい
ます。
しかし青写真は、仕向地主義の課税方式への移行も求めてい
る点でキャンプ法案とは異なります。仕向地主義とは、原産地
ではなく消費地を課税国として、
国境の課税調整で輸出品に対
する課税を免除する一方で、
輸入品には課税する方式です。青
写真によれば、輸出品に対して米国の租税を免除し、原産地に
かかわらず輸入品に課税すれば、
テリトリアル課税方式の下で
米国外に事業を移転・設置する米国企業のインセンティブが消
失します。米国の租税を輸出品に対しては免除し、輸入品に対
しては賦課することで、新しい免除規定やテリトリアル課税方
式にミニマム税などの従来型の税源侵食防止措置を付加する
必要を排除します。これにより、
この数年間、税制改革を巡って
実業界で論議を呼び、
意見の分断を招いていた大きな問題の1
つが回避できることになります。
国境で実行可能な課税調整の仕組みを構築し、実際にその仕
組みを付加価値税に組み込まない場合には、
政策的・技術的に
かなりの障害が生じます。
輸出が輸入を上回る米国企業は、慢性的に税務上の欠損金を
計上することにもなりかねず、
米国の一部大企業に税金を還付
することは政治的な観点から見て有効とは言い難いでしょう。
特に米国企業
(輸出企業に物資を供給する企業も含む)
の国内
が有害な租税競争
(harmful tax competition)
欧州連合
(EU)
所得が課税されることを考え合わせれば、
なおさらです。また、
に対処する指令を成立させれば、EU加盟国はこぞって様々な
国境をまたぐ資金の流れに国境の課税調整という概念をどの
措置を講じ、欧州で事業を展開する米国企業に対する課税が
ように適用すべきか、
金融取引には適用を免除するかどうかも
引き上げられる可能性があります。一方で、
経済協力開発機構
併せて検討する必要があります。
(OECD)が「税源浸食と利益移転」
(BEPS)
プロジェクトの枠
組みを示したことを受け、
多くの国が「イノベーションボックス」 一種の免除制度への移行に関しては、両党の間で一定の支持
よりリベラルな民主党は課税繰延の廃止
税制を適用するようになり、
知的財産を低税率国に移して活用 が得られていますが、
を含む、
より純然たるワール
ドワイド課税方式を求めると考えら
することが米国企業にとって一層魅力的になります。オバマ政
れます。
上院財政委員会のワイデン少数党筆頭理事は断続的
権は今年、
インバージョン
(国外への本社移転)
と利益圧縮を抑
またウォーレン上院議員は一貫して、民主党の案に支持を
止する行政措置を通じ、米国の税収基盤の一層の浸食に歯止 に、
めをかけるべく大幅な措置を講じましたが、
こうした措置は「一 表明しています。その一方、民主党がますます声高にワールド
ライア
時しのぎであり、税制改革の代わりにはならない」
と関係者は ワイド課税方式と繰延廃止を求めていることに対して、
9
月に反対意見を述べています。
ン下院議長は
口をそろえています。
策定時における課題 ― 国際税制改革
過去数年間と同様、法人税改革の策定要素、すなわち国際税
制改革については概ね合意が形成されていますが、細部を検
討する際、
問題が出てくる可能性があります。例えば、
下院共和
党の税制改革の青写真は、
企業が現金又は現金同等物の形で
海外に蓄積している利益に対して8.75%
(従来は課税されてい
「両党の意見の間には大きな亀裂が生じている。私たちは純
然たるテリトリアル課税方式にすべきと考えているため、確実
にこの点が問題として浮上する。テリトリアル課税方式には、
そ
う長くは反対できないはずである。」
また、
ライアン下院議長は、
「歳入委員長を務めた時期に民主党と接する機会を得たが、
その経験はあまり好ましいものではなかった。今後これが変わ
るかどうかは不透明である」
とも述べています。
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ウォーレン上院議員は9月8日付『ニューヨーク・タイムズ』紙の ブ・キャンプ前委員長が提示した法案で支持者を得られるほど
論説で、国外の動向を受けて、税制改革の中で企業に「新たな 魅力のあるものではありませんでした。
甘い措置」
を講ぜよという圧力が議会に対して高まっているが、
議員は企業から徴収する税額を増やす方向にこの機会を生か 法人税の統合
(Corporate integration)
す必要があると述べています。
上院では、
財政委員会のハッチ委員長が引き続き税制改革に関
「特別税率又は納税期日の繰延であろうと、
税の優遇措置を講 しては独自路線を貫いており、法人税の統合プランが、国際税
じれば、
米国内ではなく国外で事業を展開し雇用を創出する際 制改革をはじめとする税率引下げ措置を代替又は補完する可
に、大きな金銭的インセンティブを米国企業に与えることにな 能性があると主張しています。同委員長は今でも、
法人税の統
る。私たちの税制は、
国内での雇用創出と事業構築を後押しす 合に関して協議草案の策定を目指していると述べています。
べきである」
と、
ウォーレン上院議員は主張しています。
ハッチ委員長によれば、
この提案は、
広く必要と認識されている
こうした政治的、制度的な疑問に加えて、国際商取引の観点か 国際税制改革を実現する可能性があり、
草案に対する反応に基
らすれば法律上の問題として、
付加価値税やその他の純然たる づいて、
来年どの程度同案を推進すべきかを判断することにな
消費税ではなく、所得税にこうした制度を組み込むべきかどう ります。同草案は支払配当金の損金算入と併せて、
受取配当及
かに関する疑問もあります。
び利子に対して源泉徴収税35%を強制的に課すことを盛り込
むものとみられています。他の上院議員や第三政党が法人税
策定時における課題 − 減税の財源
の統合プランに対して示している懸念は、
以下の通りです。
青写真は議会が夏季休暇に入る直前に公表されており、下院
共和党議員の間で十分に周知されていなかったために意見の
対立が生じる可能性もあります。法律に則って草案を作成すれ
ば、税率引下げ
(連邦法人税率20%、
パススルー事業体の事業
税率25%、個人所得税率12%、25%、33%)
をはじめ、掲げた目
標を実現するために何が必要かが明らかになるはずです。細部
まで議論した場合、
青写真はこれまでに提案された抜本的な税
制改革と同程度の代償をもたらす可能性があります。青写真で
恩恵を受ける層や悪影響を受ける層は他の改革案とは異なる
ものの、本質的な政治的力学が青写真の最終的な運命を握っ
ているという点では他の税制改革案と変わりはありません。
例えば青写真は、
土地以外のあらゆる有形・無形資産の取得原
価に関して全額かつ即時の損金算入を企業に認めています。
し
かし、それに伴い純支払利息の控除を認めないとしています。
と引換
したがって、
企業は全額の損金算入
(及び法人税率20%)
えに、
純支払利息を控除できないという代償を受容するかどう
かを吟味する必要があります。純支払利息の控除を廃止する目
的は、
借入金による資産購入で損金を全額算入した場合に生じ
るはずの二重の恩恵を排除することにあります。
しかし、
青写真では全額損金算入の対象から土地を除外してお
り、
借入資金で土地を取得する場合には特に厳しい内容となっ
ています。その理由として、土地は全額損金算入の対象外(現
行法では明らかに減価償却も対象外)
であることに加え、借入
金の利子費用控除も認められないことが挙げられます。
加えて現行法では、損金不算入の土地と即時損金算入の土地
整備とに土地の取得価格をどう配分するかが根強い課題となっ
ており、
この課題は青写真を受けてさらに深刻化する可能性が
あります。また、
法人税率引下げの財源という面も、
新議会では
一筋縄ではいきません。法人税率引下げは、
歳入委員会のデイ
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• 提案されている源泉徴収税率35%は、退職年金基金といっ
た非課税事業体に不利益をもたらし、米国への対外投資を
抑制する
• 支 払 配 当 金 の 損 金 算 入によって法 人 税 収が縮 小する
ため、
R&D費用の税額控除や加速償却といった現行税制の
インセンティブ効果を弱める。不利な立場に立たされたス
タートアップ企業は、
配当実施よりも利益留保に傾く可能性
が大きい
優遇税制の延長
優遇税制の延長
(及びその他税務上の特定課題)
が今後どうな
るかは、
レームダック
(役に立たない)化した議会が2016年末
までに何が実現できるか、
また、
2017年初めに注目が集まる見
通しの税制改革が成功するかどうかの双方にかかっているとみ
られます。
2016年末に失効する条項を年末の立法措置に盛り込もうとす
る動きもありますが、それが不首尾に終われば、税制改革措置
に盛り込むか、
そうした取組みが頓挫した場合には別途成立さ
せるかのいずれかの形で2017年に必ず再浮上することになり
ます。
2015年に制定された税法では、一部の優遇税制の延長条項を
恒久的なものとし、5年間延長等を行いました。つまり、来年に
焦点が当たるのは2016年に期限を迎える2年間の延長条項と
なります。2017年に優遇税制の延長について協議する場合に
は、
こうした条項に注目が集まるのは間違いないでしょう。
租税条約
上院外交委員会が承認した8つの租税条約について、ランド・
ポール上院議員が情報共有に対する懸念を表明して再交渉を
求めている件については、対策が立ち遅れています。8つの租
税条約とは、
米国がスイス、
ルクセンブルク、
スペイン、
日本と締
結する租税条約の改正議定書、
ハンガリー、
チリ、
ポーランドと
締結する新租税条約、並びにOECD税務行政執行共助条約で
す。以上の条約をレームダック化した議会で審議することは可
能ではあるものの、
これまでにそうした計画は発表されていま
せん。
EYでは、今後も米国税制の動向について、最新情報を提供して
いく予定です。
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