J日本株 - 髙木証券

December, 2016
12月号
J
日本株 投資戦略
apan equity market strategy
企業調査部作成
商号等:髙木証券株式会社
金融商品取引業者:近畿財務局長(金商)第20号
加入協会:日本証券業協会
髙木証券インターネットホームページ:http//www.takagi-sec.co.jp/
※
(この資料は特記がない限り2016年11月21日現在のデータに基づき作成しています)
※
(最終ページの「ご注意頂きたいこと」を必ずお読み下さい)
《広告審査済》
(1) 11月の株価動向…米大統領選による波乱後は上昇相場に
(円)
(円)
日経平均株価と為替(円/ドル)レートの推移
116
18,500
114
18,000
為替(1ドル)
112
17,500
110
17,000
108
16,500
106
16,000
104
15,500
102
15,000
100
14,500
98
16/6/1
14,000
16/6/22
16/7/13
16/8/4
16/8/26
16/9/16
16/10/12
※為替は三菱東京UFJ銀行の為替レート(TTM)。
16/11/2
(出所)髙木証券作成
・トランプ次期大統領の財政政策への期待から、米債券利回り上昇・ドル高に
◇10月下旬~25日・1ドル=104円台の円安好感し、日経平均130円高、JR九州の初値は公募
比+19.2%→決算発表を材料とした物色により、日経平均は26日が26円高、27日が55円安
→28日・米国で利上げ観測から10年債利回り上昇で円安傾向となり、日経平均109円高→31
日・FBIのクリントン氏捜査再開報道を受け、日経平均は一時118円安(終値は21円安)
◇11月上旬~1日・日銀金融政策決定会合は現状維持も波乱はなく、日経平均17円高→2日・
米大統領選でトランプ氏優位の報道でリスクオフ傾向、1ドル=103円台の円高も嫌気し、日経平
均307円安→4日・大統領選の不透明感や円高傾向から日経平均229円安(なおNYダウは4日
まで7営業日続落)→7日・クリントン氏訴追せずとの報道好感し日経平均271円高→9日・大統
領選開票速報でトランプ氏優勢でリスクオフの動き強まり、日経平均は一時1,059円安(終値は
919円安)→10日・前日のNYダウは未明の先物で一時5%安となるも終値は256ドル高となり、
リスクオフムード後退、日経平均は1,092円高(一時1,142円高まで上昇)
◇11月中旬~11日・欧米株高や米長期債利回り上昇による円安(106円台)で日経平均は一時
277円高(終値30円高)→14日・米株高と円安(107円台)、7~9月GDPも市場予想を上回り日
経平均297円高→16日・NYダウが15日まで7連騰、109円台の円安で日経平均194円高→18
日・イエレンFRB議長の議会証言などで円安(110円台)、日経平均は104円高→21日・円安進
行(111円台)などで日経平均138円高・18,000円台回復、TOPIXも21日まで8営業日続伸
* (最終ページの「ご注意頂きたい事」を必ずお読み下さい)
(P1)
・NYダウは最高値更新だが、ドルベースの日経平均は高値圏の揉みあいに
ドルベース日経平均の推移
(ドル)
NYダウ推移(日足)
19,500
170
19,000
165
18,500
160
18,000
155
17,500
150
17,000
16/6/1
16/7/14
16/8/25
16/10/7
16/11/18
145
16/6/1
16/7/13
16/8/26
16/10/12
・債券利回り上昇で金融株などが続伸傾向、内需関連は業績堅調も物色は低調
業種別TOPIXの騰落率
2016年10月の騰落率
騰
落
率
上
位
騰
落
率
下
位
証券商品先物
水産・農林業
保険業
金属製品
海運業
電気機器
輸送用機器
パルプ・紙
鉱業
銀行業
倉庫運輸関連
陸運業
情報・通信業
電気・ガス業
繊維製品
その他製品
食料品
鉄鋼
サービス業
医薬品
TOPIX
2016年11月の騰落率(11/21現在)
12.8%
12.1%
10.8%
10.2%
9.7%
8.5%
8.2%
8.1%
8.0%
7.9%
2.6%
2.2%
2.1%
2.1%
2.0%
1.9%
1.6%
1.6%
0.8%
0.0%
5.3%
銀行業
保険業
証券商品先物
鉄鋼
鉱業
空運業
倉庫運輸関連
ガラス・土石製品
ゴム製品
不動産業
化学
小売業
医薬品
パルプ・紙
サービス業
電気・ガス業
繊維製品
情報・通信業
食料品
水産・農林業
TOPIX
は前月と同様の傾向
15.3%
13.5%
11.2%
10.9%
8.9%
7.5%
7.3%
7.1%
7.0%
7.0%
1.2%
1.1%
0.8%
0.7%
0.6%
0.2%
-1.7%
-3.3%
-3.4%
-3.6%
3.6%
は前月と逆の傾向
(出所)髙木証券作成
* (最終ページの「ご注意頂きたい事」を必ずお読み下さい)
(P2)
(2)需給動向~大統領選後は海外投資家が現物で大幅買い越し
◇日経平均
先物・主体者
別売買状況
◇主な投資主体者別売買動向<二市場一・二部等> (売り買い差額、単位:億円)
個人現金
2013年
2014年
2015年
2016年1~10月
2016年1月
2016年2月
2016年3月
2016年4月
2016年5月
2016年6月
2016年7月
2016年8月
2016年9月
2016年10月
8月第1週 (8/1-8/5)
8月第2週 (8/8-8/12)
8月第3週 (8/15-8/19)
8月第4週 (8/22-8/26)
8月第5週 (8/29-9/2)
9月第1週 (9/5-9/9)
9月第2週 (9/12-9/16)
9月第3週 (9/20-9/23)
9月第4週 (9/26-9/30)
10月第1週 (10/3-10/7)
10月第2週 (10/11-10/14)
10月第3週 (10/17-10/21)
10月第4週 (10/24-10/28)
11月第1週 (10/31-11/4)
11月第2週 (11/7-11/11)
-117,282
-49,512
-66,744
-9,696
7,148
3,645
407
-5,917
-950
1,246
-3,839
-2,560
-1,795
-7,081
1,033
-1,492
168
-4
-2,264
-1,268
977
-1,616
112
-2,290
-522
-1,820
-2,450
73
-3,159
個人信用
個人合計
29,774
13,189
16,748
5,445
826
-209
2,419
-1,031
1,024
1,568
-61
434
1,055
-579
1,206
-622
599
190
-940
247
787
-415
436
-588
402
-70
-324
1,179
-996
信託銀行
-87,508
-36,323
-49,995
-4,251
7,974
3,436
2,826
-6,948
74
2,814
-3,900
-2,126
-740
-7,661
2,238
-2,114
767
187
-3,204
-1,021
1,764
-2,031
548
-2,877
-120
-1,890
-2,773
1,252
-4,155
海外投資家
-39,664
27,848
20,075
35,286
6,076
9,501
4,982
1,421
1,152
5,747
2,635
5,363
-785
-807
1,726
1,205
1,080
653
700
-444
-170
201
-372
-278
-57
103
-575
-259
-775
151,196
8,527
-2,510
-57,153
-10,556
-19,983
-19,588
8,604
-3,258
-2,630
1,290
-4,698
-11,051
4,717
-4,587
484
-1,667
1,714
-642
-3,338
-4,806
-1,019
-1,888
2,805
1,132
731
49
-646
4,007
海外投資家
(売り買い差
額・億円)
日経平均
終値(円)
-7,557
-6,973
-24,668
5,318
-4,558
1,989
2,167
5,406
-3,069
-2,183
4,363
-2,807
-304
4,314
-840
-195
-475
-4,624
3,328
2,707
-1,250
-1,438
-322
2,196
513
2,012
-407
-1,120
-379
期間騰落幅 期間騰落
(円)
率(%)
16,291.31
17,450.77
19,033.71
17,425.02
17,518.30
16,026.76
16,758.67
16,666.05
17234.98
15,575.92
16,569.27
16,887.40
16,449.84
17,425.02
16,254.45
16,919.92
16,545.82
16,360.71
16,925.68
16,965.76
16,519.29
16,754.02
16,449.84
16,860.09
16,856.37
17,184.59
17,446.41
16,905.36
17,374.79
5,896.13
1,159.46
1,582.94
-1,608.69
-1,515.41
-1,491.54
731.91
-92.62
568.93
-1,659.06
993.35
318.13
-437.56
975.18
-314.82
665.47
-374.10
-185.11
564.97
40.08
-446.47
234.73
-304.18
410.25
-3.72
328.22
261.82
-541.05
469.43
56.71
7.11
9.07
-8.45
-7.96
-8.51
4.56
-0.55
3.41
-9.62
6.37
1.92
-2.59
5.92
-1.90
4.09
-2.21
-1.11
3.45
0.23
-2.63
1.42
-1.81
2.49
-0.02
1.94
1.52
-3.10
2.77
(出所:東京証券取引所・大阪証券取引所のデータより髙木証券作成)
・株価指数も波乱通過後は総じて上昇~日経平均など大型株の堅調続く
株価指数の期間騰落率
・米大統領選による波乱を通過した
後は、海外投資家などが積極的な
スタンスとなり、大型株中心に上昇
~日経平均やTOPIXなど大型株の
指数が堅調に推移
・マザーズ指数は10月に引き続き低
調~波乱相場の中で換金売りなど
により急落し、戻りが鈍い~ただ、全
般的な反発で個人投資家のマインド
が改善すれば、再度見直しの動き
が強まる可能性も
2015
2016
16年10月 16年11月
日経平均株価
9.1%
-4.9%
5.9%
3.9%
TOPIX
9.9%
-6.7%
5.3%
3.6%
JPX日経400
9.3%
-7.2%
5.4%
3.7%
東証規模別指数(大型株)
7.7%
-6.8%
5.3%
4.5%
東証規模別指数(中型株)
14.1%
-7.6%
5.0%
2.4%
東証規模別指数(小型株)
11.3%
-3.3%
6.1%
2.1%
東証2部指数
7.7%
1.4%
5.4%
2.8%
日経ジャスダック平均
12.0%
-0.3%
3.9%
1.1%
東証マザーズ指数
-2.5%
4.2%
-1.3%
-1.3%
※2016年、及び16年11月の騰落率は11/21現在
(出所)髙木証券作成
* (最終ページの「ご注意頂きたい事」を必ずお読み下さい)
(P3)
(3) 経済統計~7~9月GDPは3四半期連続のプラス成長だが・・
・内需が伸び悩んだ一方、輸出の回復で外需がプラス寄与
・日本の2016年7~9月期GDP成長率の速報値は、前期比0.5%増(年率換算で
2.2%増)となり、市場予想の平均(前期比0.2%増、年率換算0.8%増)を大きく上
回った。内外需別の寄与度を見ると、国内需要(内需)は0.1%のプラス寄与にと
どまった一方、財貨・サービスの純輸出(外需)は0.5%のプラス寄与となった。
・内需のうち、民間最終消費支出は天候不順などで飲食等が減少した一方、携
帯電話の販売等が増加し、実質0.1%増と3四半期連続の増加。民間住宅も実
質2.3%増と、前半期(4~6月)と比べると伸び率は鈍化したが、2四半期連続で
高い伸びとなった。一方、民間企業設備(設備投資)は実質0.0%だが、前四半
期は2四半期連続の減少となっていただけに、懸念される状況が続いている。
・外需については、輸出が実質2.0%増と2四半期ぶりの増加で、半導体製造装
置、電子・通信機器等が増加に寄与した。一方、輸入は同0.6%減で、企業向け
サービス、鉄鉱石、原油・天然ガス等がマイナス寄与となった。なお、物価の動
きを総合的に示すGDPデフレーターが前年同期比0.1%低下し、13年10~12月
期以来11四半期ぶりに下落した。消費支出も伸び悩んでおり、再びデフレ傾向
となるかどうか注意しておきたい状況となった。
▼GDP項目別の推移 [季調済,前期比,%,()は寄与度]
前期比GDP
年率換算
国内需要
国内需要寄与度
民間需要
民間最終消費支出
家計最終消費支出
民間住宅
民間企業設備
民間在庫品増加寄与度
公的需要
政府最終消費支出
公的固定資本形成
輸出
輸入
純輸出寄与度
7-9月
2 0 1 5 年度
10-12月
1 ~3 月
0 .4
1 .6
0 .4
- 0 .4
- 1 .6
- 0 .5
0 .5
2 .1
0 .4
(0.4)
(-0.5)
(0.4)
0 .5
0 .5
0 .5
1 .2
0 .8
- 0 .6
- 0 .8
- 0 .9
- 0 .4
1 .2
0 .3
0 .7
0 .7
- 0 .3
- 0 .7
(-0.0)
(-0.1)
(-0.1)
- 0 .0
0 .3
- 1 .2
2 .6
2 .4
- 0 .1
0 .6
- 3 .4
- 1 .0
- 1 .2
0 .8
0 .9
0 .0
0 .1
- 0 .6
(-0.0)
(0.1)
(0.1)
2 0 1 6 年度
4 ~6 月
7-9月
9 / 8 発表 今回修正 1 次速報
寄与度
0 .2
0 .2
0 .5
0 .7
0 .7
2 .2
0 .4
0 .3
0 .1
(0.4)
0.4
0.2
0.2
5.0
-0.1
(0.1)
0.5
0.1
2.6
-1.5
-0.0
(-0.3)
(0.3)
0.4
0.1
0.1
5.0
-0.1
(0.1)
0.1
-0.3
2.3
-1.5
-0.6
(-0.2)
0.1
0.1
0.0
2.3
0.0
0.2
0.4
-0.7
2.0
-0.6
(0.1)
(0.0)
(0.0)
(0.0)
(0.1)
(0.0)
(-0.1)
(0.0)
(0.1)
(-0.0)
(0.3)
(0.1)
(0.5)
(出所)内閣府公表データより髙木証券作成
* (最終ページの「ご注意頂きたい事」を必ずお読み下さい)
(P4)
(4) 12月の見通し~年末高が期待される状況に
・大統領選決着で不透明感後退、投資マインドは好転
・選挙前はリスクと捉えられたトランプ次期
大統領だったが、選挙後はインフラ整備や
減税など財政政策や金融規制緩和等への
期待から、米国では株式買い・債券売りとな
り、米債券利回りの上昇とドル高を誘発→
日本株も、リスクオフムードの後退や円安に
よる輸出関連株の業績期待、金融株見直し
などにつながり、株価は上昇傾向に
注目されるタイムテーブル
日付
・7~9月の決算発表とともに輸出関連の通
期業績予想の下方修正が目立ったが、下
期の想定レートは平均で1ドル=102円程度
~足元の為替水準なら増額となる公算も
11月25日
消費者物価指数(10月)
11月29日
11月29日
11月30日
有効求人倍率・完全失業率(10月)
家計調査(10月)
鉱工業生産指数(10月)
12月1日
12月7日
法人企業統計(16年7~9月)
景気動向指数(10月)
12月8日
12月12日
経常収支(10月)
機械受注(10月)
12月14日
12月19~20日
・日経平均の予想EPSは約1,180円だが、輸
出関連の上振れ期待もあり、PER16倍程度
まで評価される可能性も~内需株も好業績
銘柄多く、循環物色で下値を切り上げる展
開を予想~トランプ次期大統領の言動など
はリスク要因だが、年末にかけて小型株も
含めた総花的な物色が期待される
(倍)
経済統計等
日銀短観
日銀金融政策決定会合
11月30日
12月2日
12月2日
米消費者信頼感指数(11月)
米ISM製造業景気指数(11月)
米雇用統計(11月)
12月6日
12月8日
米ISM非製造業景気指数(11月)
ECB理事会
12月13~14日
12月14日
米連邦公開市場委員会(FOMC)
米小売売上高(11月)
12月15日
米消費者物価指数(11月)
(円)
日経平均株価の予想PERと予想EPSの推移
17.0
1,300
16.0
1,250
15.0
1,200
14.0
1,150
13.0
12.0
15/6/1
1,100
予想PER(左目盛)
予想EPS(右目盛)
15/7/13 15/8/25 15/10/9 15/11/25 16/1/12 16/2/24
16/4/7
16/5/25
16/7/6
1,050
16/8/19 16/10/4 16/11/17
(出所)髙木証券作成
* (最終ページの「ご注意頂きたい事」を必ずお読み下さい)
(P5)
「ご注意頂きたいこと」
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取引により購入する場合は、所定の委託手数料をいただきます。外国株式の委託手数料は国や
市場により異なります。外国株式を店頭取引により購入する場合は、購入対価のみをお支払いい
ただきます。
債券をご購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。(経過利子をお支払いい
ただく場合があります)。債券は、市場の金利水準の変動等により価格が変動しますので、損失が
生じるおそれがあります。また、発行体の信用状況や財務状況によっても価格が変動し、利金や
償還金の支払遅延や不履行となる場合があります。また、倒産等により元本損失が生じる場合が
あります。 投資信託は、主に国内外の株式や債券を投資対象としているため、基準価額は組み
入れた株式や債券の動き、為替相場の変動等の影響により上下しますので、これにより投資元本
を割り込むおそれがあります。投資信託はファンドごとに設定された販売手数料や信託報酬などの
費用をご負担いただきます。また、投資信託を保有期間中に間接的にご負担いただく費用として、
ファンドごとに設定された運用管理費等(信託報酬等)のほか、運用成績に応じて成功報酬をご負
担いただく場合があります。また、換金時に信託財産留保額等が基準価額から差引かれる場合が
あります。
外国株式や外国債券、外国投資信託への投資は、上記に加え為替相場の変動等により損失が
生じる場合があります。また、通貨発行国の国情の変化により投資元本割れや途中売却ができな
くなるおそれがあります。
当社で取り扱う商品等へのご投資には、当該商品等の契約締結前交付書面、上場有価証券等
書面、目論見書、お客様向け資料等をよくお読みください。
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