栗山町個別排水処理施設条例(案) 閲 覧 用 (目的) 第1条 この条例は、町が設置する個別排水処理施設の設置、処理区域、管理、使用及び 分担金等に関し必要な事項を定めることにより、生活雑排水等の処理の促進等を図り、 もって生活環境の向上及び公共用水域の水質の保全に資することを目的とする。 (定義) 第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところに よる。 ⑴個別排水処理施設 浄化槽法(昭和58年法律第43号)第2条第1号に規定する浄 化槽であって、家屋ごと(共同住宅にあっては、共同住宅ごと。ただし、共同住宅 ごとにすることが著しく不適当であると下水道事業管理者の権原を行う町長(以下 「町長」という。 )が認めるものは、この限りでない。 )の排水設備に連結されたも の及び浄化槽からの処理水を放流するための管渠で、町長が管理するものをいう ⑵家屋 専用住宅、店舗併用住宅及び共同住宅をいい、事務所、集会施設、公営住宅及 び公共施設を除く。 ⑶生活雑排水等 人の生活に伴い排出されるし尿及び雑排水(工場及び事業場の排水、 温泉排水、雨水その他の特殊な排水を除く。)をいう。 ⑷排水設備 生活雑排水等を個別排水処理施設に流入させるために必要な排水管渠及 びその他の排水施設をいう。 ⑸排水設備設置者 個別排水処理施設に連結する家屋の所有者又は家屋を使用する者 をいう。 ⑹使用者 生活雑排水等を個別排水処理施設に排除して、これを使用する者をいう。 ⑺受益者 個別排水処理施設整備事業(以下「整備事業」という。)により設置される 個別排水処理施設に連結する家屋の所有者をいう。ただし、質権又は使用賃借若し くは賃貸による権利(一時使用のために設定された使用賃借若しくは賃借による権 利を除く。以下「質権等」という。)の目的となっている家屋については、その質 権等を有する者と当該家屋所有者とそれぞれ協議し、当該家屋に係る分担金を負担 する者を定めた場合には、その者をいう。 1 (処理区域) 第3条 個別排水処理施設により生活雑排水等の処理をしようとする区域(以下「対象区 域」という。)は、栗山地区公共下水道事業計画処理区域(継立地区特定環境保全公共 下水道事業計画区域を含む。)及び町長が定める区域を除く町内とする。 2 町長は、特別の理由があると認めたときには、前項の対象区域外であっても個別排水 処理施設を設置することができる。 (管理) 第4条 個別排水処理施設の設置、改築、修繕、維持その他管理は、町が行うものとする。 (申請等) 第5条 個別排水処理施設を設置しようとする者(以下「申請者」という。)は、その旨 を町長に申請しなければならない。 2 町長は、前項の規定による申請があったときは、当該申請に対する可否を決定し、速 やかに申請者に通知するものとする。 (既設合併処理浄化槽の移管) 第6条 既設合併処理浄化槽の所有者が第4条の規定に基づく町による管理を希望する場 合は、その旨を町長に申し出ることができる。 2 町長は、申出のあった浄化槽が個別排水処理施設に相当すると認めたときは、当該浄 化槽は町に帰属するものとし、個別排水処理施設とすることができる。 (排水設備の設置及び水洗便所への改造義務) 第7条 第5条第2項の決定通知があった申請者は、当該施設の設置が完了するまでに、 排水設備を設置し、個別排水処理施設を連結する家屋にくみ取り便所が設けられている 場合は、その便所を水洗便所に改造しなければならない。 (排水設備の新設等) 第8条 排水設備の新設、増設又は改築(以下「新設等」という。 )を行おうとするときは、 次の各号に定めるところによらなければならない。 ⑴排水設備を個別排水処理施設に連結させるときは、個別排水処理施設の機能を妨げ、 又はその施設を損傷するおそれのない箇所及び工事の実施方法で、町長が定めるとこ ろによること。 ⑵排水管等の内径は、町長が特別な理由があると認める場合を除き、100ミリメート ル以上とすること。ただし、一の家屋から排除される生活雑排水等の一部を排除すべ 2 き排水管で延長が3メートル以下のものの内径は75ミリメートル以上とすること ができる。 (受益者分担金) 第9条 町長は、整備事業に要する費用の一部に充てるため、地方自治法(昭和22年法 律第67号)第224条の規定に基づき、受益者から個別排水処理施設整備事業分担金 (以下「分担金」という。 )を徴収する。 (分担金の額) 第10条 受益者から徴収する分担金の額は、39万円とする。 2 1基の個別排水処理施設に2戸以上の家屋が連結する場合において、受益者が2人以 上であるときは、それぞれの家屋で使用する人数により按分する。 (分担金の賦課及び徴収) 第11条 町長は、排水設備設置者から個別排水処理施設の設置の申請を受け、設置を決 定した場合は、前条の規定により分担金の額を定め、これを賦課するものとする。ただ し、第6条第2項の規定により町長が、既設合併処理浄化槽を個別排水処理施設と認め た場合は、この限りでない。 2 町長は、前項の規定により分担金の額を定めたときは、遅滞なく当該分担金の額及び 納付期日等を受益者に通知しなければならない。 3 分担金は、4年に分割して徴収するものとする。ただし、受益者が一括納付の申出を したときは、この限りではない。 (報奨金) 第12条 前条第3項ただし書の規定により、分担金の一括納付をした受益者には、規程 に定める報奨金を支給するものとする。 (分担金の徴収猶予) 第13条 町長は、受益者について災害、盗難その他特別な事情により、当該分担金を納 付することが困難であると認められるときは、分担金の徴収を猶予することができる。 (分担金の減免) 第14条 町長は、次の各号のいずれかに該当する受益者の分担金を減免することができ る。 ⑴生活保護法(昭和25年法律第144号)の規定による扶助を受けている受益者 ⑵前条の規定により分担金の徴収を猶予された受益者であって、当該猶予をしても、な 3 お分担金を納付することが困難であると認められる受益者 ⑶事業のため特に費用の一部を負担し、又は物件若しくは労力を提供した受益者 ⑷その他町長が必要と認める受益者 (受益者の変更があった場合の取扱い) 第15条 第11条第2項の通知の日以後、受益者の変更があった場合は、当該変更に係 る当事者の一方、又は双方が遅滞なくその旨を町長に届け出なければならない。 2 前項の届出により新たに受益者となった者は、従前の受益者の地位を継承するものと する。ただし、第11条第1項の規定により定められた額のうち、当該届出の日までに 納期が到来しているものについては、従前の受益者が納付するものとする。 (個別排水処理施設の使用に関する届出) 第16条 使用者は、個別排水処理施設の使用を開始、休止、若しくは廃止、又は現に休 止しているその使用を再開するときは、遅滞なくその旨を町長に届け出なければならな い。 2 使用者の変更があったときは、新たに使用者となった者は、町長が定めるところによ り遅滞なくその旨を届け出なければならない。 (個別排水処理施設等の使用及び流入の制限) 第17条 使用者は、個別排水処理施設の機能を正常に維持するため、個別排水処理施設 の使用に関して、町長が定める事項を遵守しなければならない。 2 町長は、前項の事項が遵守されない場合は、個別排水処理施設への生活雑排水等の流 入を停止し、又は制限することができる。 (使用料の徴収) 第18条 町長は、個別排水処理施設の使用について、使用者から個別排水処理施設使用 料(以下、 「使用料」という。 )を徴収する。 2 使用料の徴収方法は、栗山町水道事業給水条例(平成23年条例第21号。以下「給 水条例」という。 )第31条の規定を準用する。 (使用料の算定方法) 第19条 使用料の額は、毎月使用者が排除した生活雑排水等の量に応じ、別表の定める ところにより算出した額に、消費税及び地方消費税の合計額に相当する額(消費税法(昭 和63年法律第108号)に基づき消費税が課される額に同法に基づく税率を乗じて得 た額と地方税法(昭和25年法律第226号)に基づき地方消費税が課される額に同法 4 に基づく税率を乗じて得た額の合計額をいう。)を加算した額とする。ただし、その額 に1円未満の端数が生じたときは、これを切り捨てるものとする。 2 使用者が排除した生活雑排水等の量の算定は、次の各号に定めるところによる。 ⑴水道水を使用する場合は、水道の使用水量とする。 ⑵水道水以外の水を使用する場合は、その使用態様を勘案して、町長が認定する使用水 量とする。 ⑶氷雪製造業等で使用水量と排除される汚水量が著しく異なると認められるときは、使 用の態様を勘案して、町長が認定する使用水量とする。 3 月の途中において個別排水処理施設の使用を開始、休止、若しくは廃止、又は現に休 止している使用を再開したときの使用料の算定は、給水条例第29条第1項の規定を準 用する。 4 使用者は、使用料の算定基準となるべき事項に異動が生じたときは、遅滞なくその旨 を町長に届け出なければならない。 5 第2項第1号の水道水の使用水量の測定は、給水条例第19条第1項の規定を準用す る。 6 消費税及び地方消費税の税率の改正があったときは、当該税率の改正を適用する日前 から継続して使用している場合に限り、税率の改正を適用する日以後、最初に到来する 給水条例第3条第6号に規定する定例日の次の定例日に算定する使用料から適用する ものとする。 (届出を行わないときの使用料) 第20条 第16条の規定による使用開始の届出を行わずに個別排水処理施設の使用を開 始したときは、次の各号に定めるところにより使用料を徴収する。 ⑴新たに排水設備を設置した場合には、排水設備の設置完了をもって使用開始のときと みなす。 ⑵前号以外の場合は、前使用者に引き継ぎ使用したものとみなす。 (電気料金及び水道料金の負担) 第21条 個別排水処理施設に係る電気料金及び水道料金は、使用者が直接負担するもの とする。 2 町長は、前項の電気料金のうち、送風機に係る電気料金について、町長が定める個別 排水処理施設の規模に応じた額を使用者に支払うことができる。 5 (行為の制限) 第22条 次の各号に掲げる行為をしようとする者は、別に定めるところにより、町長の 承諾を受けなければならない。承諾を受けた事項の変更をしようとする場合も、同様と する。 ⑴個別排水処理施設に固着して、工作物その他の物件を設けるとき(排水設備を設ける 場合を除く。 ) ⑵個別排水処理施設の上部を使用するとき (資料の提出) 第23条 町長は、家屋の所有者及び使用者に、個別排水処理施設の設置、改築、修繕、 維持その他の管理を行うために必要な資料の提出を求めることができる。 2 町長は、使用料を算出するために必要なときは、使用者から資料の提出を求める ことができる。 (保管義務等) 第24条 使用者、個別排水処理施設を連結する家屋の所有者及び個別排水処理施設が設 置されている土地について権原を有する者は、個別排水処理施設を適正に保管しなけれ ばならない。 2 使用者及び家屋の所有者は、町が行う個別排水処理施設の保守検査及び清掃等の作業 が適正に実施できるように必要な協力をしなければならない。 (損傷負担金) 第25条 町長は、個別排水処理施設を損傷した行為により必要を生じた個別排水処理施 設に関する工事に要する費用については、その必要を生じた限度において、その行為を した者にその全部又は一部を負担させることができる。 (工事の負担金) 第26条 町長は、個別排水処理施設の能力を超える排水等を排除することができる排水 設備が設けられることにより、個別排水処理施設の改築が必要になったときは、その必 要を生じた限度において、当該工事に要する費用の全部又は一部を当該排水設備を設け る者に負担させることができる。 2 町長は、排水設備設置者の申出により個別排水処理施設の撤去を行うときは、その必 要を生じた限度において、当該工事に要する費用の全部又は一部を排水設備設置者に負 担させることができる。 6 (栗山町下水道条例の準用) 第27条 この条例に定めるもののほか、個別排水処理施設の使用及び管理については、 栗山町下水道条例(平成19年条例第14号。以下「下水道条例」という。)第8条、 第10条、第31条及び第33条の規定を準用する。この場合において、 「公共下水道」 とあるのは、 「個別排水処理施設」と、 「排水設備等」とあるのは「排水設備」と読み替 えるものとする。 (委任) 第28条 この条例の施行に関し必要な事項は、規程で定める。 (罰則) 第29条 次の各号に掲げる者は、5万円以下の過料に処する。 ⑴第16条の規定による届出を怠った者、又は不実の記載のあるものを届け出た者 ⑵第17条の規定する指示に従わなかった者 ⑶第23条の規定による資料の提出を求められて、これを拒否し、若しくは怠った者、 又は不実の記載のあるものを提出した者 ⑷第27条において準用する下水道条例第8条の規定による確認を受けないで排水設 備の工事を実施した者 ⑸第27条において準用する下水道条例第10条の規定に違反して排水設備の新設等 の工事を実施した者 第30条 偽りその他不正な手段により、使用料等の徴収を免れた者は、その徴収を免れ た金額の5倍に相当する金額(当該金額に相当する金額が5万円を超えないときは、5 万円とする。)以下の過料に処する。 第31条 法人の代表者又は法人若しくは代理人、使用人その他の従事者が、その法人又 は人の業務に関して前2条の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人に 対しても各本条の過料を科する。 附 則 (施行期日等) 1 この条例は、平成29年4月1日から施行する。ただし、第6条及び第11条ただし 書きの規定は、平成28年12月25日から施行する。 7 別表(第19条関係) 個別排水処理施設使用料 種別 家庭用 基本料金(円) 水量料金(円) (1カ月につき) (1立方メートルにつき) 200 1~20立方メートルまで 212 21~100立方メートルまで 224 101立方メートルから 238 8
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