固定式一体型上下架施設仕様書(与那原マリーナ)

固定式一体型上下架施設仕様書(与那原マリーナ)
1.摘要
本仕様書は、与那原マリーナに設置する船舶の上下架を行うための固定式一体
型上下架施設の仕様を示すものである。
2.上下架施設仕様
(1)上下架施設型式
固定式一体型 20t及び 60t吊りで、20t・60t同時上下架作業を可能とする。
(上下架施設が設置箇所に固定されたもので、 中小型艇用 20t吊りと大型
艇用 60t吊りの支柱が兼用となるもの。)
(2)対象船舶規格
中型艇 全長 14.0m、船幅 4.7m
大型艇 全長 24.0m、船幅 6.8m
(3)定格荷重
中小型艇用
大型艇用
20t
60t
(4)操作方式
無線操作
(5)巻上速度
4~8m/min
(6)横行速度
20~28m/min
3.摘要基準
(1)上下架施設については、
「労働安全衛生法」
(昭和 47 年 6 月 8 日法律第 57 号)
附属及び関係法令の規定に適合すること。
(2)塗装については、
「沖縄地区鋼橋塗装マニュアル」
(平成 20 年 8 月)に適合す
ること。
(3)巻上機・操作盤・点検設備及びボルト接合部分は塩害対策を施し、全ての機
械機器、電装品及び接合部分はクレーン桁及び脚内に格納された構造とする
こと。
(4)上下架施設の設計に用いる風荷重については、風速 60m/s を採用すること。
(5)オプション部品については全て採用すること。
(例:荷重表示盤や夜間ライト
アップ照明等)
(6)上下架施設の配置は既設電気・給排水管路の支障とならないようにすること。
やむを得ず支障となる場合は移設すること。
(7)上下架施設基礎の設計については、各種基準に適合すること。
(8)上下架施設の設置に伴い既存前面護岸に影響がある場合には、護岸の安定照
査を行うこと。
(9)浮桟橋の設計については、「プレジャーボート用浮桟橋設計マニュアル」(平
成 23 年 3 月)に適合すること。
(10)電気関係については、既設受変電設備から上下架施設設置場所直近ハンドホ
ールまでの配線及び直近ハンドホールから上下架施設設置場所までの地中配
管、配線及び舗装版復旧を含む。(既設受変電設備の増設は含まない。)
(11)支柱や主桁にネームやロゴマークをカッティングシートで貼り付けること。
(デザイン含む)
4.納入運転指導
納入後試運転を行い、現地職員に操作方法及び自主検査等の指導を行うこと。
5.保証
現地納入検査終了後、1 年間以内に設計製作上の欠陥によるものとみなされる故
障が発生した場合には、無償修理を行わなければならない。
6.その他
(1)購入物品は新品でなければならない。
(2)納入場所は与那原マリーナ地内渡しとする。
(3)検査及び修理を行う設備を日本国内に有すること。
(4)購入物品に関し、点検整備の体制、部品等の供給体制が確立されており、故
障時の障害を速やかに復旧させるための対応ができる者であること。
※現地での対応は、操作、修理及び整備に必要な資格を持つ技術者を派遣する
こと。
※技術者派遣は即派遣体制、汎用部品については一週間程度、製作部品につい
ては迅速に対応すること。
7.参考資料
(1)与那原マリーナ上下架施設設置箇所図
(2)与那原マリーナボーリングデータ(陸側・海側)
(3)「沖縄地区鋼橋塗装マニュアル」(平成 20 年 8 月)