第119期 中間報告書 - 兼松サステック株式会社

INTERIM BUSINESS
REPORT 2016
2016.4-2016.9
第119期 中 間報告書
S u p p o rt our s ociety with technol og y
証券コード:7961
株主の皆様へ
株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
ここに「第119期中間報告書」をお届けするにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
当中間期の業績は、予想以上に新設住宅着工戸数が増えていること及び円高が定着していることなど
を背景に、全事業ともほぼ順調に推移いたしました。
一方で、当社の祖業のひとつであるマッチ製造販売事業は、伝統事業として小規模ながら継続して参
りましたが、製造設備の老朽化によりマッチ製品の安定供給が難しくなり、来年3月末をもって事業撤
退することを決定いたしました。
当社は、10月1日をもって「兼松サステック株式会社」に社名変更
いたしました。この新社名にて、新たな歴史を築くべく役職員一同鋭
意努力を重ねて参る所存です。
株主の皆様には、引き続きご指導ご鞭撻賜りますようよろしくお願
い申し上げます。
2016年11月
取締役社長
高崎 實
連結業績の概況
当中間期の概況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、底堅い個人消費と経済政策を下支えに緩やかな回復傾向にありますが、中国を始めと
する新興国の経済成長減速懸念や急激な円高進行、英国の欧州連合(EU)離脱問題等による株式市場の影響など先行きは不透明な状況が
継続しております。
一方、当社グループの主な事業分野であります住宅関連業界につきましては、雇用・所得の改善傾向が続いていることに加え、日銀のマ
イナス金利政策や政府による住宅取得支援策等により、都市部を中心に住宅取得への需要が継続し、新設住宅着工戸数は前年比増加しまし
た。
このような環境のもとで当社グループは生産体制の効率化や営業体制の拡充に努め、各事業とも好調に推移し、売上高は65億8千2百万
円(前年同期比16.4%増)、営業利益は5億1百万円(前年同期比85.9%増)
、経常利益は5億3千7百万円(前年同期比81.8%増)
、親会社
株主に帰属する四半期純利益は3億6千4百万円(前年同期比106.1%増)となりました。
通期の見通し
当社グループでは各事業とも好調に推移しており、2017年3月期第2四半期連結業績予想を2016年10月27日に修正いたしました。通
期の連結業績予想につきましては2016年4月28日発表の予想数値から変更はありません。
通期の連結業績予想につきましては、売上高125億円、営業利益7億9千万円、経常利益8億5千万円、親会社株主に帰属する当期純利
益5億5千万円を見込んでおります。
売上高 65億8千2百万円
(前年同期比16.4%増)
(単位:百万円)
経常利益 5億3千7百万円
(前年同期比81.8%増)
■中間 ■通期
15,000
12,158
通期予想
12,500
11,598
(単位:百万円)
■中間 ■通期
1,000
通期予想
850
800
10,000
821
725
600
5,746
親会社株主に帰属する純利益 3億6千4百万円
(前年同期比106.1%増)
800
537
400
292
2015 年度
第 118 期
2016 年度
第 119 期
(単位:百万円)
7,500
5,351
5,837
2016 年度
第 119 期
6,196
5
0
0
491
通期予想
550
364
0
168
176
2014 年度
第 117 期
2015 年度
第 118 期
2016 年度
第 119 期
配当金 2.50円(期末予想)
(単位:円)
■中間 ■期末
4
15
2,500
2016 年度
第 119 期
中間
■中間 ■通期
20
10
2015 年度
第 118 期
2015 年度
第 118 期
(単位:円)
5,000
2014 年度
第 117 期
2014 年度
第 117 期
1株当たり当期純利益 8.78円
(前年同期比106.1%増)
■総資産 ■純資産
9,470
8,923
8,449
509
200
0
総資産 94億7千万円
純資産 61億9千6百万円
10,000
600
400
295
200
2014 年度
第 117 期
■中間 ■通期
1,000
6,582
5,656
5,000
0
(単位:百万円)
12.28
11.86
通期予想
13.27
8.78
4.07
2014 年度
第 117 期
4.26
2015 年度
第 118 期
3
予想
2.50
2.50
2
1
2016 年度
第 119 期
0
0.00
0.00
2015 年度 2015 年度 2016 年度 2016 年度
第 118 期 第 118 期 第 119 期 第 119 期
期末
中間
中間
期末
営業の概況
➡
553.6%増)
東北地区の震災復興住宅関連工事を始めとして
地盤調査や一般工法の受注は好調に推移しました。
当社独自の木質杭を施工材料とする「環境パイル
工法」も引き続き販売を伸ばし、自社開発の地盤
改良関連技術や関連する部材等の同業他社への販
売も増加いたしました。また、子会社が所有する
施工重機の更新を行い施工効率を上げました。
20億6千3百万円(前年同期比
9千7百万円(前年同期比
営業利益
売上高
売上高構成
石油製品
5.0%
セキュリティ機器
15.9%
12.7%増)
➡
26.1%増)
➡
30億6百万円(前年同期比
(前年同期比
営業利益 2億1千8百万円
売上高
木材加工事業
➡
ジオテック(地盤改良)事業
その他
2.1%
12.0%増)
保存木材の生産数量は、製造設備を旧関東工場
から東北工場へ移設した前年同期に比べ増加し、
販売も新設住宅着工戸数が前年比増加する状況
下、工場間の連携や他社との協業により前年同期
比微増となりました。保存処理薬剤の販売は堅調
で、保存処理装置も第1四半期に2基販売するこ
とができました。また、適切な森林管理や林産物
のトレーサビリティが問われる中、本年8月に森
林認証(FSC、PEFC、SGEC認証)を取得し、当
社製品に違法伐採品等が混入していないことをア
ピールできるようになりました。
ジオテック
45.7%
木材加工
31.3%
➡
18.6%増)
➡
36.6%増)
15.2%減)
18.8%減)
ガソリン消費の落ち込みは一段落し、燃料油の販売数量は微減に
止まったもののガソリン価格が大幅に下がり、売上高は減少しまし
た。油外商品は8、9月の長雨や台風の影響により苦戦を強いられ
ました。
その他事業
1億3千9百万円(前年同期比
1千2百万円
営業損失
売上高
➡
昨今の事件や事故の報道をうけ、一層の安心・安全を希求する社
会情勢を背景に監視カメラの新規ならびに更新の需要は底堅く、ま
た、アナログ高解像度の新商品投入に加え、円高による輸入商品購
入価格の低下等もあり、前年同期比増収増益となりました。販売組
織面では本年6月に京都出張所を開設したほか継続的に人員の補強
を行っております。さらに今後の展開を見据え、設置したセキュリ
ティ機器の死活監視(不具合検知)サービス、大容量の画像データ
を保管管理するクラウドサービスを提供する取り組み等を進めてお
ります。
3億2千7百万円(前年同期比
1千1百万円(前年同期比
営業利益
売上高
➡
10億4千5百万円(前年同期比
営業利益 1億8千4百万円(前年同期比
売上高
石油製品事業
➡
セキュリティ機器事業
19.9%減)
マッチの出荷数量は前年同期比減少し、雑貨商品の販売も前年同
期比減少しました。
当社のマッチ製造販売事業は1939年(昭和14年)以来の伝統事
業でありますが、淡路工場(兵庫県淡路市)の自動マッチ製造機に
故障が頻発し将来的にお客様への安定供給が困難となる恐れがある
ことにより事業の継続を断念し、2017年3月末をもって同事業から
撤退することを本年9月27日に決定いたしました。
なお、マッチの販売ルートを活かした雑貨商品の販売は継続する
予定です。また、現在当社が提供している「桃」「燕」「象」等の商
標付きマッチは株式会社日東社(兵庫県姫路市)が商標を引継ぎ継
続販売いたします。
トピックス
"兼松日産農林株式会社"から"兼松サステック株式会社"へ
当社は、2016年10月1日をもって「兼松日産農林株式会社」
を持って挑んでいく。そして、そこから安心できる暮らしの基盤
から「兼松サステック株式会社」に社名を変更いたしました。
を生み出し続けるのが、私たち兼松サステックである。」という
「サステック(Sustech)
」とは、当社の経営理念に基づく「技術で
確固たる想いを"見えないところに、心を込めて。"と表現いたし
社会をサポートする(Support our society with technology)」
を意としたものです。
またタグラインに関しては、当社の3事業に共通する「普段目
立たない所を技術の力で支えている」という特徴を踏まえた上で、
「見えないところにこそ本当の価値があると信じて、真摯に情熱
ました。
会社の概要
会社概要(2016年11月1日現在)
役員(2016年11月1日現在)
商 号
代
取
専
取
取
取
取
取
取
兼松サステック株式会社
KANEMATSU SUSTECH CORPORATION
東京都中央区日本橋浜町三丁目3番2号
英文商号
本 社
電 話
03(6631)6600
1934年(昭和9年)3月6日
設 立
資 本 金
33億2,560万円
194名(連結)164名(単体)※2016年9月30日現在
従業員数
子 会 社
日産興業株式会社
KSUエンジニアリング株式会社
UGRコーポレーション株式会社
事業内容
表
締
務
締
締
締
取
締
役
役
社
長
取
締
役
締
役
締
役
締
役
役 (監査等委員)
役 (監査等委員)
役 (監査等委員)
高
崎
實
平
齋
水
河
重
小
岡 井
藤
谷
村
元
林
村 基
羊
恭
和
邦
憲 一
壽
栄
介
司
夫
聡
郎
(注)
1.
重元和夫、
小林邦聡、
岡村憲一郎の3氏は、
社外取締役であります。
2.‌小林邦聡、岡村憲一郎の両氏は、東京証券取引所の定めに基づく独立役員とし
て届け出ております。
ホームページのご案内
http://www.ksustech.co.jp/
ジオテック(地盤改良)事業 環境パイル工法・鋼管杭工法・柱状改良工法・各種
認定杭工法・表層改良工法による地盤改良工事なら
最新の当社IR情報等を
びに各種地盤調査及び沈下修正工事等の施工・販売
木 材 加 工 事 業 木材の乾式、湿式防腐・防蟻処理(木材保存処理)
ご覧いただけます。
加工・販売、木材保存処理装置及び薬剤の販売等
セキュリティ機器事業 防犯カメラ、レコーダー等の各種セキュリティ機
器の販売
石 油 製 品 事 業 ガソリン、軽油、灯油等の販売
そ の 他 事 業 各種マッチの製造・販売等
ISO 9001
JSAQ1265
NO.3243-ISO 9001
NO.E1220-ISO 14001
株式の状況
大株主等(2016年9月30日現在)
所有者別株式分布状況(2016年9月30日現在)
発行可能株式総数
発行済株式の総数
165,000,000株
41,492,000株
3,312名
株 主 数
金融機関 19名
3,093千株
(7.46%)
個人・その他 3,161名
12,125千株 (29.22%)
金融商品取引業者 35名
913千株
(2.20%)
大株主(上位10名)
株
兼
松
M S I P
主
株
C L I E N T
名
式
会
持 株 数
持株比率
社 21,922 千株
52.88 %
S E C U R I T I E S
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
1,183
2.85
932
2.25
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
458
1.10
CHASE MANHATTAN BANK GTS CLIENTS ACCOUNT ESCROW
376
0.91
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口1)
375
0.90
UBS AG SINGAPORE-TOKYO RESIDENTS
350
0.84
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口2)
309
0.75
DEUTSCHE BANK AG LONDON-PB NON-TREATY CLIENTS 613
286
0.69
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口6)
278
0.67
(注)1.持株比率は自己株式36,912株を控除して計算しております。
2.‌2016年8月22日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書に係る変更報告書に
おいて、シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社が2016年8月15日現在で
以下の株式を保有している旨が記載されているものの、当社としては当第2四半期会
計期間末現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況に
は含めておりません。
  なお、その大量保有報告書に係る変更報告書の内容は次のとおりであります。
大量保有者
シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社
住所
東京都千代田区丸の内一丁目5番1号
保有株券等の数
株式 2,550,000株
株券等保有割合
6.15%
外国法人等 44名
2,961千株(7.14%)
その他法人 53名
22,397千株
(53.98%)
(注)自己株式36,912株を「個人・その他」に含めて計算しております。
所有株式数別株式分布状況(2016年9月30日現在)
1千株未満
52千株
1千株以上 2,488名
5,596千株
(13.49%)
463名
(0.13%)
1万株以上
303名
5,046千株
(12.16%)
1百万株以上
2名
23,105千株
(55.69%)
5万株以上
56名
7,691千株
(18.54%)
(注)自己株式36,912株を「1万株以上」に含めて計算しております。
株主メモ
事
業
年
度 毎年4月1日から翌年3月31日まで
定 時 株 主 総 会 毎年6月
基
準
日 毎年3月31日
その他必要ある場合はあらかじめ公告いたします。
中間配当を行う
場 合 の基準日
9月30日
株 主 名 簿 管 理 人 東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
三井住友信託銀行株式会社
特 別 口 座 の 東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
口 座 管 理 機 関 三井住友信託銀行株式会社
郵 便 物 送 付 先 〒168-0063 東京都杉並区和泉二丁目8番4号
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
( 電 話 照 会 先 ) 0120-782-031(フリーダイヤル)
単 元 株 式 数 1,000株
公
告
方
法 電子公告(http://www.ksustech.co.jp/)
ただし、電子公告をすることができない場合は、日本経済新聞
に掲載いたします。
手続きのお申出先について
1.未払配当金の支払のお申出先
株主名簿管理人である三井住友信託銀行株式会社にお申出ください。
2.住所変更、配当金受取方法の指定等のお申出先
株主様の口座のある証券会社にお申出ください。
なお、証券会社に口座がないため特別口座が開設されました株主様は、特別口座の口座
管理機関である三井住友信託銀行株式会社にお申出ください。
特別口座で株式をご所有の株主の皆様へ
1.単元未満株式の買取請求について 当社の株式は1単元が1,000株となっており、単元未満(1~999株)については市場
での売却はできませんが、当社に対して買取請求をすることができます。
三井住友信託銀行株式会社証券代行部より「単元未満株式買取請求書兼取次請求書」を
受け取り、必要事項をご記入、お届印をご押印の上、ご提出ください。
2.特別口座から証券会社の口座への振替申請について
特別口座に記録されている株式については、特別口座のままでは売買できません(単元
未満株式を除く)
。さまざまなお手続きを円滑に行うためにも証券会社の口座への振替申
請をお願いいたします。三井住友信託銀行株式会社証券代行部より「口座振替申請書」
を受け取り、必要事項をご記入、お届印をご押印の上、ご提出ください。
お手続きの詳細は、下記のお問い合わせ先にご確認ください。
(お問い合わせ先)
‌三井住友信託銀行株式会社 証券代行部‌
TEL 0120-782-031(フリーダイヤル)
上場金融商品取引所 東京証券取引所市場第1部
証券コード:7961