埼玉県指定無形民俗文化財 秩父最古の屋台といわれている 平成 28 年度文化庁文化芸術振興費補助金 小鹿野町指定有形民俗文化財 (文化遺産を活かした地域活性化事業)を 「飯田屋台」 を 舞 台 にし て 利用しています。 奉納歌舞伎を上演します。 平成28年12月10日(土) <午後4時00分開演> 演目:三番叟 <午後7時30分開演> 演目:菅原伝授手習鑑 吉田社頭車引之場 (上飯田子供歌舞伎) 11日(日) <午前11時00分> 演目:三番叟 <正午開演> 演目:白浪五人男 稲瀬川勢揃之場 (上飯田子供歌舞伎) 演目:菅原伝授手習鑑 寺子屋之場 (上飯田若連歌舞伎) <午後7時30分開演> 演目:絵本太功記十段目 尼崎閑居之場 (上飯田若連歌舞伎) 主催:小鹿野町文化財活用活性化実行委員会、上飯田若連、小鹿野町、小鹿野町教育委員会 協力:八幡神社、小鹿野歌舞伎保存会 お問い合わせ◆小鹿野文化センター℡0494-75-0063 ■小鹿野町指定有形民俗文化財 「飯田屋台」平成15年5月21日指定 飯田屋台は、八幡神社の祭り(鉄砲祭り)に曳行される屋台です。大宮郷中町 (秩父市)の古い屋台部品や明治時代に奈倉から購入した屋台などが組み合わ されています。反木の長さ5.34m、正面幅2.46m、高さ5.46m。彫 刻類に寛政5年(1795)の年号があり、秩父地方で最古の舞台といわれてい ます。張出舞台、花道、芸座を組立て、歌舞伎が上演できる設備があります。 平成27年度より、文化庁文化芸術振興費補助金(文化遺産を活かした地域活 性化事業)を利用して修理事業が行われています。 ■埼玉県指定無形民俗文化財 「小鹿野の歌舞伎芝居」昭和50年3月31日指定 小鹿野歌舞伎は、今から約二百数十年前の江戸時代中ごろに始められました。 町内には寛政4年(一七九二)に歌舞伎を上演した記録も残りますが、文化・文 政期に活躍した初代坂東彦五郎が一座芝居を組織し、その後勇佐座・天王座・大 和座と引き継がれ、小鹿野の大和座は長瀞の和泉座とともに明治・大正期に秩父 地域の地芝居最盛期を作り、秩父地域はもとより群馬県まで興行を行っていま した。昭和に入り、高砂座・秩父座・梅松座と一座芝居も大きく変化し、映画・ テレビの影響を受け昭和30年代以降は衰退の時期を迎えました。その後民俗 文化財保護の気運が高まり、旧大和座系の役者と町内各地で地芝居を続けてき た人たちが合同して昭和48年11月3日に小鹿野歌舞伎保存会が結成されま した。昭和50年には埼玉県指定文化財の指定を受けています。 小鹿野町内では十六・小鹿野・津谷木・奈倉・上飯田などに伝承され、それぞ れ地元の神社の祭りに各地の氏子が中心となって歌舞伎を上演しています。小 鹿野町では昭和46年より始まった郷土芸能祭をはじめ、年6~7回定期的に 上演され「町じゅうが役者」といわれます。常設舞台は町内10か所に残り、掛 け舞台や祭り屋台(山車)に芸座・花道を張り出す舞台もあります。最近では小・ 中学生による子ども歌舞伎、高校生、若手歌舞伎、奈倉女歌舞伎の一座も活躍し、 衣裳・かつら・大道具などもほぼ自前で、義太夫・下座・振り付けなどすべて町 民でこなし、地芝居のデパートといわれています。 歌舞伎を町の文化使節とする地域間文化交流事業では県内外百か所以上で公 演しました。歌舞伎を核にしたまちづくりにも活躍し、文化イメージアップにも 貢献しています。
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