基本設計総合図書(一部)(PDF:5.23MB)

土佐市複合文化施設
建築基本設計
平成 28 年 10 月
土佐市
1-1 計画説明書 (1)
1 「土佐市複合文化施設基本構想」 の基本理念と基本方針
3 検討経過
○建設検討委員会
基本理念
生涯学習と創造を支援し地域の福祉と活力を支える新拠点
第3回 H27.12.17
(1. 部会員の指名、 2. 設計業者からの基本コンセプト等説明)
第4回 H28.3.3
(1. 部会報告、 2. 基本設計素案に対する説明、 3. 今後の進め方)
第5回 H28.6.6
(1. 各部会での協議内容の報告、 2. 修正後基本設計案に対する意見交換)
市への中間報告 H28.6.15
基本方針
第6回 H28.8.18
(1. 中間報告図面の修正協議)
第7回 H28.9.28
(1. 市への基本設計最終報告案についての協議)
①誰もが可能性を広げられる、 過ごしやすい空間をつくる
○部会
②芸術 ・ 文化活動を通じて交流し、 個々の感性を磨き、 創造性を高める
第1回 (合同) H28.1.23
(1. 設計業者選定経過報告、2. 基本構想に伴う技術提案説明、3. 事例紹介、
4. 各部会からの希望 ・ 不安の意見交換)
③地域のプラットホームを目指し、 集い、 学び、 絆を深める
④幅広い福祉ニーズを的確に把握し、 地域 ・ 市民 ・ 行政と共に歩む
⑤地域経済の成長を支え、 土佐市全体の発展に寄与する
第2回 (個別) H28.2.2~2.5
(1. 各部会からの提案、 2. 事例紹介、 3. 機能整理)
第3回 (個別) H28.2.22~2.26
(1. 各機能のあり方)
第4回 (合同) H28.3.26
(1. 第 1 回基本設計素案について協議)
第5回 (* 共同) H28.4.27
(1. 素案たたき台としての了承、 2. 第 1 回基本設計素案について意見交換、
3. 関係する部会間での協議)
第6回 (合同) H28.5.18
(1. 第 2 回基本設計案についての部会内協議、 2. 意見交換)
第7回 (合同) H28.5.25
(1. 第 3 回基本設計案についての部会内協議、 2. 意見交換)
*共同部会は 2 部会へ分割して開催 (1. 集会 ・ 福祉 ・ 商工、 2. 図書 ・ ホール ・ 郷土展示)
2 プロポーザル時の設計コンセプト
○市民公聴会 H28.9.7
1. 「ミチ文化」 を活かし発展する施設づくり
(1. 基本設計案の説明 ・ 意見聴取)
4 検討過程における各機能への意見の要旨
・ まちの発展を支えてきた中村街道と仁淀水運の水陸の 「ミチ」
文化を継承した施設づくりを目指す。 かつて日本のミチ空間が、
・ 有料公演のみでなく、 日常的に市民が多目的に利用することのできるホールとする。
商いや子どもの遊び場など、 人々の交流の場としての公共空間
であったように、 賑わいであふれるミチ空間をつくります。
鎌田井筋 ( 昭和 34 年頃)
商店街のまちなみ ( 昭和 36 年頃 )
郷土展示部会
2. 手仕事で育てる市民協働による 「ミチ普請」 の施設づくり
・地域の道を市民が力を合わせて協働でつくりあげることを指す「道
普請」 という言葉がある。 本計画では、 地元の職人との協働に
ホール部会
現在の井筋
・ 多目的に利用するために、 1 階は可動席として平土間での利用も可能とする。
・ 1 階の共用部を 「まるごと土佐市」 として位置づけ、 オープンな展示スペースとする。
・ 1 階には調湿機能を備えた展示室を計画し、 2 階に収蔵庫を設ける。
現在の商店街
・ 多くの利用者が見込まれる図書館を施設の顔とする。 1 階をすべて図書館とすることが理
高岡のミチ文化
図書部会
よる 「ものづくりワークショップ」 をきっかけとした 「ミチ普請」 に
想だが、 複合文化施設であることを考慮して 1 階から、 中 2 階、 2 階と図書館へのつな
がりを意識した計画とする。
よる市民協働の施設づくりを実施し、 計画から運営まで市民が
・ 現在の公民館と同等の貸室を確保する。
主体となって育てていく施設を目指します。
集会部会
3. 「みんなで一緒につかう」 複合化を活かした合理的な施設づくり
福祉部会
・ 機能の共用により全体面積を約 2 割縮小し、 コストを削減すると
ともに、 3 層の低層建物として周辺環境に配慮する。 具体的に
商工部会
は、①ミチを機能空間とすることによる共用部面積の削減、②
ホールと大会議室等、 室の有効活用により面積を合理化します。
1
・ 複合施設として、 他の機能との室の有効活用を行う。
・ 事務室、 機能訓練回復室、 相談室等の関連機能を近接して配置する。
・ 1 階からの利用者の動線に配慮し、 エレベーターと近接した位置に計画する。
・ 現在の商工会事務所と同等の機能を確保する。
・ 1 階からの利用者の動線に配慮し、 エレベーターと近接した位置に計画する。
賑わいであふれるミチ空間
土佐市複合文化施設基本設計
1-1 計画説明書 (2)
5 基本設計の考え方
各階の機能毎の計画の考え方
中央公民館
1階
・ 目的を持った利用が中心となる機能として主に3階に配置。
・ まちと連続し、 複合機能全体をつなぐ 「ミチ」 というプロポーザル提案のコンセプト
・ 他の機能との室の有効活用を行う。
により、 特に1階は誰もが気軽に訪れ交流することのできる機能がふさわしいと考
・ 音楽の部屋はホールとの連携に配慮して中2階に配置し、 多目的室は展示などにも利用できる多
え、 カフェ、 展示、 ホールなどの交流機能を配置しています。
目的な室として1階に配置する。
・ また、 ホールは1階に配置することにより、 大型の資機材等の搬入がある場合も
社会福祉センター
大型のエレベーターではなく、 直接搬入が可能です。 さらに、 1階に交流スペース、
1階
3F
・ 目的を持った利用が中心となる機能として3階に配置。
・ 高齢者、 障がい者の利用に配慮し、 メインエレベーターに近接した配置とする。
ホールを設けることにより、 災害時等には避難場所等として利用可能となります。
・ 事務室は室として、 他の機能と時間外区画ができる計画とする。
2階
商工会
・ 落ち着きのある2階には、 適度な静寂性が必要な図書館のメインとなる開架エリア
・ 目的を持った利用が中心となる機能として3階に配置。
をワンフロアにして配置します。 中2階には、 図書の貸出管理が不要な閉架書庫
・ 利用者のわかりやすさに配慮し、 メインエレベーターに近接した配置とする。
や研修室、 学習室などを置き、 さらに吹抜けを通じて1階から中2階、 2階へと連
・ 事務室は室として、 他の機能と時間外区画ができる計画とする。
2階
続するように階段を設けることで、 入口からの図書館の顔をつくるとともに、 3階の
図書館
公民館とのつなぎの役割も有することで、 複合機能の相乗効果が見込まれていま
・ 管理が必要な開架エリアをワンフロアにして2階に配置する。
す。
・ エントランスから吹き抜け越しに中2階の閉架書庫などが見え、 図書館の顔となる。
3階
2F
・ 3階には、 目的を持って訪れる機能として、 公民館、 社会福祉協議会、 商工会を
M2F
配置し、 また、 相互に部屋の有効活用を可能とする構成となっています。
・ 吹抜けを通じて1階から中2階、 2階へと連続するように階段を配置する。
・ 1 階のまるごと土佐市にも 「図書情報コーナー」 を設置し、 また、 中2階には図書の貸出管理が
不要な閉架書庫や研修室、 学習室などを置くことで、 図書館がエントランスから連続してつながっ
3階
ていく。
・ 図書の搬入は地階から上階まで連続するサービス用エレベーターを利用し、 事務室や閉架書庫
【複合施設としての全体構成の考え方】
を近接して配置してスムーズな動線とする。
・ この階層構成については、 部会での検討の中でも図書機能は1階にほしいとのご意見も強く寄せられていたとこ
ろですが、 そうした場合には、 図書館へのアクセスは利便性が向上するものの、 複合文化施設の核となる図
市民会館
書機能が1階に配置されると、 ホール、 公民館機能への繋がりが薄れ、 各機能の相乗効果が減少することに
・ 市民が日常的に利用できる多目的なホールとして、 利用しやすい 1 階に配置。
より、 複合文化施設としてのメリットを活かす階層構成にはならないことが懸念されます。
・ ホールのエリア内で2階席へアクセス可能な単独の階段
・ エレベーターを設け、 ホールの有料公演時にも他の機能と区画して利用できるよう配慮。
・ また風水害、 大規模災害時の防災拠点として利用する場合に、 1階の交流スペース、 ホール等が避難場所や
・ 舞台用の大道具の搬入口を 1 階北側外部に設置。
ボランティア活動拠点などとなる必要もあることなどから、 図書機能は、 中2階、 2階の階層構成となっています。
郷土展示
・ このように、 1階は交流機能として展示等を含め、 多目的な利用を考え、 また、 日常の集客を見込める図書館
が2階にあることで、 上下階への流れをつくる動線になり、 施設全体が活動に満ちる運営になるように考えてい
1F
ます。
プンな展示空間とする。
・ 調湿が必要な展示物は、 ガラスケースの壁面内に収納して展示。
RF
・ 1 階の展示室は一部の壁面をガラス張りとして 「見せる収蔵庫」 とする。
天体観測
34.22 ㎡
3F
2,122.78 ㎡
2F
1,936.90 ㎡
M2F
1,381.02 ㎡
1F
2,347.57 ㎡
BF
2
・ 1 階の交流スペース (ミチ空間) を、 土佐市の魅力を集約した 「まるごと土佐市」 として、 オー
2,913.41 ㎡
・ 中2階には、 保存用の収蔵庫と研究室を配置。
集会
社会福祉
商工会
共用
・ 災害時には、 交流スペースやホール、 多目的室を一時避難場所として利用することを想定。
開架図書
多目的ホール
大会議室
収蔵
閉架書庫 ・ 学習室
・ 1階のまるごと土佐市にも地域の交流コーナー等を設けて複合機能が連携することを想定。
複合機能の
連携
駐車場
まるごと土佐市 ・ 展示 ・ 交流スペース
BF
駐車場
・ 利用者用の常設駐車場 47 台を整備する。
・ 各機能の倉庫を整備する。
土佐市複合文化施設基本設計
1-1 計画説明書 (3)
■建築計画
B) 立体的につながり人を導くミチ空間
(1) ミチ文化を活かした賑わいの溢れる複合施設をつくる
ミチ空間は、 土佐市の観光や郷土資料の展示、 カフェコーナー、 図書館情報コーナーや本棚、 福祉にまつわ
本複合施設の計画にあたっては、 土佐市に溢れる
る情報発信ブース、 市民活動の展示やラウンジコーナーなど、 さまざまな情報と交流の場になります。 立体的に
ミチ文化を施設内の交流スペースに引き込み、 市民
つながるミチ空間は、 訪れた人を自然に上階へと導きます。 まちからミチ空間を好奇心のままに巡っていくことで、
の活動の場とします。
今まで知らなかった土佐市の魅力に出会うことができます。
ミチ空間には耐震壁や展示棚、 テーブルやイスなど
の家具を配置して、 様々な居場所をつくります。 木
今月のオススメ本コーナー
材を活用した耐震壁に本や掲示物を展示して観光 ・
天体観測室
市民情報コーナーとしたり、 本棚やソファを配置して
吹き抜けの螺旋階段をあがると
ホールのホワイエから連続して
天体観測室へと辿り着きます。
図書情報コーナーをつくったり、 天井まで伸びる耐震
公演や会議の合間のラウンジになります。
交流ラウンジ
壁は大きなフロアの中でサインとしても利用できます。
市民ギャラリー
賑わいを生む仕掛けに満ちたミチ空間は、 たくさん
の市民や情報が行き交い、 新しい出会いが生まれる
空間となります。
観光情報ギャラリー
中庭を巻くような階段をあがると
3F
市民活動ギャラリーの展示に出会います。
吹き抜けを介して
図書館エリアに光を取り込みます。
メインエントランス脇の図書情報コーナーは企画図書の展示、 貸出
様々な情報が展示された耐震壁は
や図書館情報を掲示して、 施設に入ってすぐに本と触れ合うきっか
ホワイエ
居場所を示すサインにもなります。
YA
けをつくります。
学習室脇の階段からは
図書館フロアが一望できます。
児童書
参考資料
新刊・企画本
ー
ーナ
報コ
光情
市観
土佐
図書館
一般図書
児童図書
オープンなレクチャースペースの賑わいを眺めながら
レクチャー
スペース
回遊性のある動線によって
枝分かれするミチ空間は
ホワイエ
階段をあがると図書館フロアへと到達します。
2F
参考図書
ブラウジング
賑わいのある居場所と落ち着いた居場所をつくります。
ホールへは専用の階段や EV によって
それぞれの階で客席に接続します。
M2F
ラウンジ
吹き抜けを巡ることができます。
カフェコーナーは小上がりになっていて
メインエントランス
エントランスを抜けると
カフェ
ロビーコンサートのステージになります。
ギャラリー
まるごと土佐市
ホールはギャラリーに大きく開いて
ギャラリー
ホワイエとしても利用できます。
ギャラリー
ゆったりとした階段が大きな吹き抜けを横切って
商工会と連携する観光情報ギャラリーは、 土佐市の観光や産業情
天井まで伸びる耐震壁はサインとすることも考えられます。 大きな
報に触れるだけでなく、 多目的室や制作の部屋などで繰り広げられ
ワンフロアの図書館では、 サインを辿って目的の図書のエリアをす
る市民活動を実際に目にする場所になります。
ぐさま見つけることができます。
図書館へ続くのが見えます。
1F
広々としたまるごと土佐市は
観光・図書・市民活動・福祉などの情報に出会えるほか
災害時にはボランティア活動や避難所としても活用できます。
建築概要
(2) まちから連続し、 施設の活動を巡るミチ空間
A) まちとつながるエントランス
南西角の交差点に向かって大きく開かれ
たメインエントランスを配置し、 施設の顔を
つくります。 中に入ると、 上階へとつづく吹
総合案内
き抜け空間が人々を迎え入れます。
ミチ空間
(丸ごと土佐市)
エントランス1
3
また前面道路に沿ってはガラス越しに市
民活動が見えるしつらえとし、 施設の賑わ
メイン
エントランス
ミチ空間を
大通りから引き込む
いがまちへと溢れ出します。
建設場所
高知県土佐市高岡町字甲原畑乙 3451-1 他
敷地面積
約 3,800 ㎡
延床面積
約 7,800 ㎡ (地階を除く)
主要用途
図書館、 ホール、 公民館、 郷土展示、 社会福祉センター、 商工会
階数
地上 3 階※、 地下 1 階 ※1〜2階の間には中間階があります。
構造
鉄骨造一部 RC 造、 免震構造
最高高さ
約 23m (天体観測室、 屋上塔屋を除く)
駐車場
約 47 台
土佐市複合文化施設基本設計
1-2 仕様説明書
■構造計画
■環境計画
1. 基礎形式
1. 自然エネルギーの利用
基礎の検討に当たっては、 昨年度と今年度に渡って地盤調査を行っています。 昨年度の地盤調査の結果、 本
敷地は大地震時に液状化が起こる恐れがあることが判明したため、 杭基礎または地盤改良による直接基礎を想
定しています。 実際の基礎形式は、 実施設計にて今後の詳細な地盤調査結果を元にコストや液状化への有効
性について比較検討をした上で、 決定します。
・ 外壁の外側に穴あきレンガブロックなどの光や風を通すスクリーンを設置することで、 夏の強い日射を遮りつつ、
自然光を取り入れることのできる計画とします。
・スクリーンは環境負荷を軽減するだけでなく、雨から外壁を守ることで建物を長寿命化します。また外壁とスクリー
ンの間にメンテナンスバルコニーを設置することで、 窓拭きや外壁補修などのメンテナンスを容易にします。
・ 中間期には自然通風を取り入
れて、 空調機のランニングコ
2. 全体構造
ストの削減を図ります。
・ 免震層を地下一階の柱頭に設けた中間層免震を採用します。
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・ 太陽光発電など自然エネル
・ 上部構造 (免震層よりも上部の架構) は鉄骨造耐震ブレース付ラーメン構造とします。
・ 耐震ブレースを設けることは剛性を高め免震性能を向上させるとともに、 構造躯体量を減らし、 経済的な建物と
ギー利用の検討を行います。
穴あきブロックの事例
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することができます。
・ ホールや多目的室1などの大スパン部分については、 床振動の問題が生じないよう十分剛性の高い梁あるいは
架構を設けます。
・ 下部構造 ( 免震層より上部の架構 ) は鉄筋コンクリート造とし、 両方向とも耐震壁付ラーメンとします。
2. 高効率機器の採用
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・ ホールを除く照明は省エネルギー、 及び保守性を考えて
LED を中心にした計画とします。 ダウンライトを使用する
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場合も LED を使用するなど極力省エネルギーに配慮しま
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・ ホール照明については使い勝手や利用頻度、 長期的な
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す。
機器交換によるランニングコストなどを比較検討の上、
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照明計画を行います。
・ 大きな吹き抜けのある1階は床吹き出し空調とし、 居住
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域のみを空調します。 また中2階〜3階は天井カセットに
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よる個別空調とし、 空間の大きさによって効率の良い適
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切な空調方式を採用します。
・ トイレなどの衛生器具類は節水を考慮し、 大便器は節水
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構造計画断面イメージ
型タンクレスを採用します。
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3. 耐震壁
・ 耐震ブレースは平面計画を考慮しながら、 バランスのよい配置計画と
します。
・ 外壁面および間仕切り壁内については、 一般的なブレースによる耐
震壁とし、 経済性に配慮します。
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鉄骨柱
スチール格子
木材による座屈止め
3. 防災対策
機械室は主として屋上に設置し、 地下の消火水槽から水
を汲み上げる消火ポンプ、 1階の空調機器、 地下室の
排煙機器など最低限必要なもののみを地下に設置しま
・ ミチ空間などに独立して配置する耐震壁は、 空間性に配慮して視線
す。 また地下駐車場の入り口に止水板を設けるほか、
の抜けを確保したり、 木材を活用してインテリアとの一体性を図りま
空調機器と排煙機器を天井から吊るなど、 十分な浸水
す。
対策を施します。
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環境計画断面イメージ
4
土佐市複合文化施設基本設計
1-3 施設構成計画 (ゾーニング計画)
倉庫
舞台
倉庫
展示室
研修室
収蔵庫
新施設
事務所
学習室
閉架書庫
楽屋
多目的ホール
駐車場
丸ごと土佐市
大会議
音楽の
部屋
B1F
レクチャー
スペース
多目的室
倉庫
1F
M2F
機能訓練
回復室
調理の
部屋
社会福祉協議会
図書
事務室
茶室
一般図書
楽屋
中庭
多目的室
天体観測室
設備スペース
多目的室
和室
2F
3F
制作の
部屋
多目的室
商工会
RF
凡例
駐車場 ・ 事務室
ホール
図書館
WC ・ 機械室
展示 ・ 公民館
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*CBIBCH
5
土佐市複合文化施設基本設計
1-4 配置計画
配置計画
1 建物内にミチを取り込む
高岡第一小学校
グラウンド
建物の中にミチを取り込み、 まちと繋ぐようにエント
ランスを配置します。 メインエントランスを南西の交
差点側に設け、 正面に総合案内を配置します。 ま
た、 ホール利用のためにも県道 39 号線側にも利用
非常口
者出入り口を設け、 外部から内部へと連続的にミチ
職員用
通用口
舞台用
搬入口
を取り込みます。
2 利便性に配慮した駐車場計画
敷地を有効活用するため、 地下に 47 台の主要駐
B
AD
A
C
一時
停車場
C
G
AE
C
高岡第一小学校
体育館
車場を設けます。 また身障者や搬入、 ブックポスト
G
F
E
D
総合案内
利用などのための一時停車場を南側に確保します。
AB
AA
A@
I
H
ブックポスト
3 周囲の施設に配慮した配置
北側の体育館との間に十分な離隔をとり、 小学生
メイン
エントランス
舞台用搬入経路
(イベント時のみ使用)
の通学路への安全の配慮をします。
非常口
エントランス1
高知県道 39 号土佐伊野線
地下駐車場
出入口
凡例
配置図
6
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管理用出入口
利用者車両動線
サービス車両動線
ミチ空間 ( 共用部 )
敷地境界線
N[m_
Kk]bcm_]m
KCJA?E@@
利用者出入口
ROQWK<OLQNZXRK
YTPOQ<WKRKST
B@AF>@E>AC
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土佐市複合文化施設基本設計
1-5 動線計画
設備スペース
RF
・ 天体観測室
天体観測室
3F より
多目的室
茶室
2F より
[ 利用者動線 ]
ミチによって複合機能をつなぐ
・ メインエントランスから吹き抜けを介して上階へとミチ
調理の部屋
中庭
2F より
動線計画
・ 設備スペース
機能訓練回復室
多目的室
社会福祉協議会
多目的室
3F
和室
・ 社会福祉協議会
・ 機能訓練回復室
制作の部屋
・ 商工会
多目的スペース
・ 多目的室
商工会
(舞台上部吹抜)
など
楽屋
が続き、 複合機能をつなぎます。
・ メインエントランスの脇に上階へ直通する階段とエレ
ベーターを設け、 目的の場所へのアクセスを容易
にします。
・ ホール脇にも階段とエレベーターを設け、 ホールを
区画しての単独利用を可能にします。
・ 車椅子の方やプライバシーを確保したい方も利用し
図書事務室
M2F より
2F
2F 客席
M2F より
一般図書
・ 一般図書
やすいように東側に職員動線と兼用の大きなエレ
・ 2F 客席
ベーターと直通の階段を配置します。
・ 楽屋
[ 職員動線 ]
スムーズなサービスが可能な職員動線
収蔵庫
楽屋
ホール上部
音楽の部屋
・ 職員の動線は東側に集約します。
研修室
閉架書庫
1F より
学習室
M2F
1F より
テラス
1F より
・ 閉架書庫
・ 搬入に使える大型のエレベーターを設け、 ホール、
・ 学習室
展示、図書館、公民館、それぞれの搬出入がスムー
・ 音楽の部屋
ズに行えるようにします。
など
舞台
楽屋
多目的ホール
1F
展示室
新施設事務所
・ 丸ごと土佐市
・ 多目的ホール
丸ごと土佐市
・ 展示室
多目的室
・ 新施設事務所
機械室
など
機械室
倉庫
凡例
地下駐車場
EV (利用者用)
階段 (利用者用)
EV (兼搬入用)
階段 (管理者用)
利用者動線
利用者車両動線
倉庫
B1F
・ 地下駐車場
・ 倉庫
・ 機械室
倉庫
7
土佐市複合文化施設基本設計
1-6 各階計画 (B1F)
B1F には駐車場 ・ 倉庫 ・ 機械室を配置し、 来館者や荷物の搬出入のための EV と階段を備えます。
[ 地下駐車場 ]
・駐車場は合計47台 (内身障者用4台) の駐車スペースをとり、
車路は一方通行として回遊できる計画です。
・ 車椅子利用者などに配慮して利用者用 EV の脇に身障者用駐
車場を設置します。
・ 東側の倉庫や搬入用の EV 近くにゴミ収集車程度の大きさを想
定した搬入車両用の停車場を設けます。
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[ 各種倉庫 ]
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・ ホールの大道具、 イベント用具などのための倉庫を設けます。
・ 荷受スペースをとり、 倉庫や上階への搬入、 ゴミ収集などを
行います。
6000
[ 機械室 ]
5000
5000
6000
6900
・ 地下機械室には地下水槽から水を汲み上げる消火ポンプ、
駐車場の排煙機、 1階の空調機器など最低限地下に必要な
機械のみを配置します。
2500
3750
・ 災害時に備えて排煙機と空調機器を天井から吊るすなど十分
7000
3500
な浸水対策を行います。
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5000
2500
B1F 平面図
8
土佐市複合文化施設基本設計
1-6 各階計画 (1F)
1F はミチ空間がまちと連続し、 誰もが気軽に訪れることのできる場所として多目的利用が可能な
「交流 ・ 展示 ・ 発表」 の機能を配置しています。
[ 丸ごと土佐市 / 展示室 ]
・ 複数のギャラリーを備え、 この施設の顔として、 訪れるだけで
土佐市の郷土資料や様々な市民活動、 福祉や商工の情報に
触れることのできる場所とします。
・ 大きな吹き抜けがあり、 施設に入ると2階へとつづく階段や中
2階の図書館の顔が一望でき、 上階に上がりたくなる仕組み
をつくります。
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・ 展示室は常時温湿度管理を行うことで、 収蔵品を収蔵しなが
ら中に入れる展示のスペースです。
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[ ホール ]
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・ ホールは大会議室や土佐市を感じることができる仕掛けを設け
た多目的ホールとして、 1F 客席はロールバック方式を採用し
ています。
・ 1F 客席を収納し、 平場として展示や大会議室、 土佐市の PR
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大きなラウンジとしても活用できます。
・ イベント時には区画して、 単独利用が可能です。
EV3
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・ 北側から舞台へ直接搬入を行います。 搬入口は小学校との
離隔を十分にとり、 小学生の登下校時間に配慮するなどハー
ドとソフトの両面から安全対策を行います。
[ 新施設事務所 ]
・ 新施設運営事務所は施設全体や貸館の管理を行うだけでなく
観光案内も行う総合案内カウンターを兼ね、 メインエントラン
スの正面に配置します。
・ 災害時にはホールや多目的室、 ミチ空間を避難場所として利
1F 平面図
用し、 新施設運営事務所は災害時の防災拠点としても機能し
ます。
9
土佐市複合文化施設基本設計
1-6 各階計画 (M2F)
M2F は 1F と空間 ・ 視覚的に一体となって訪れた人を迎え入れます。 また図書館の一部が顔を出すことで
1F と上階をつなぐ役割を担い、 人々を導きます。
[ 図書•情報コーナー ・ 閉架書庫エリア ]
・ 閉架書庫や図書 ・ 情報コーナーが吹き抜けに面し、 1階のエ
ントランスから入るとすぐ目に入り、 上階の図書館に連続する
つなぎ役となります。
・ 吹抜けと一体になった階段によって1階からのアクセスを容易
にします。 また階段状のレクチャースペースと一体になること
で、 居場所を作りながら緩やかに上階とつなぎます。
・ 研修室と学習室は公民館と共用し、 複合化のメリットを活かし
ます。
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・ テラスは大綱まつりのやぐらなどイベント時にも利用できます。
・ 閉架書庫は搬入用 EV から近くに配置します。 また、 中が見
える工夫をし、 本を保管すると同時に展示できる設えとします。
また隣には同じく空調が必要な収蔵庫を配置し、 設備の効率
化をはかります。
[ 音楽の部屋 ・ 楽屋 ]
EV3
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・ 舞台下手と階段を通じて行き来しやすい位置に楽屋を配置しま
す。
・ 音楽の部屋はホールの北側に配置して遮音に配慮し、 練習
室としてだけでなく、 ホールでのイベント時は大楽屋としての
利用も可能です。
・ 楽屋は災害時にも使えるようにシャワーを備え、 2室を1室に
しての利用も可能です。
M2F 平面図
10
土佐市複合文化施設基本設計
1-6 各階計画 (2F)
[ 図書館 ]
メインエントランス脇の EV と階段や、 吹抜けと一体となった階段で上下階とつながる図書館は
適度な静寂性を保ちつつ、 明るく開放的な空間を目指します。
・ 明るく開放的な誰もが立ち寄りやすい図書館を目指し、 一般
書架は一部を除き5段程度として、 視線の通る計画とします。
・ カウンターや多人数席、 ラウンジなど様々な利用に対応できる
計画にします。
・ 自然光を取り入れつつも紫外線による本の劣化にも配慮した
外壁面をつくります。
・ 必要に応じてホールや他の階と区画し、 セキュリティの確保を
行えるようにします。
・ 吹抜けや中庭によって、 光を取り込むだけでなく、 上下階か
らも図書館の様子を窺うことができ、 全体のつながりを促進し
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2F 平面図
11
土佐市複合文化施設基本設計
1-6 各階計画 (3F)
下階から中庭などを介して、 観光情報ギャラリーや市民ラウンジへとミチが連続します。
また、 目的を持って訪れる場所として公民館の様々なタイプの部屋や、 社会福祉協議会、 商工会の事務所を配置します。
[ 社会福祉協議会 ]
・ プライバシーや車椅子の方などのアクセス、 機能訓練回復室
や配食サービスに利用する調理の部屋との連携に配慮した位
置に配置します。
・ セキュリティの確保を念頭に置き、 応接室や給湯室を内包し、
独自に施錠できるようにします。
[ 商工会 ]
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・ 現在の商工会館の機能を満足し、 利用者の動線に配慮した
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位置に配置します。
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・ 観光情報ギャラリーと連携して土佐市の観光情報や特産品な
どの展示を行います。
[ 多目的室 ]
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・現在の公民館と同等の部屋を備え、 舞台のある大きな部屋や、
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和室など様々なタイプの部屋を揃え、 間仕切りによって2室化
するなど、 多様なニーズに応じた利用が行えるようにします。
・ 市民講座やサークル活動などの作品展示する市民ギャラリー
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や、 自由に利用できる交流ラウンジを用意して、 市民の居場
所をつくります。
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EV3
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3F 平面図
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土佐市複合文化施設基本設計
1-6 各階計画 (RF)
RF には天体観測室や設備スペースをまとめて配置します。
[ 天体観測室 ]
・周りに障害物がなく、 360 度星を観察できる位置に配置します。
・ メインアクセスは 3F より行いますが、 EV などを配置して、 誰
もがアクセスできるよう配慮します。
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[ 設備スペース ]
・ 屋上に設備スペースをまとめて、 効率の良い設備計画を行い
ます。
・ テラスの利用に配慮して、 目隠しや防音などの設えを適切に
行います。
RF 平面図
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土佐市複合文化施設基本設計
1-7 外観 ・ 外構計画
外観 ・ 外構計画
自然環境に対応したスクリーン
雨風や日差しが強い高知県の環境を考慮した外観
をつくります。 外壁の外側に穴あきレンガブロックな
どの光や風を通すスクリーンを設置することで、 夏
の強い日射を遮りつつ、 自然光を取り入れることの
できる計画とします。
ミチを取り込み
来館者を迎え入れるエントランス
南西側の交差点に面したメインエントランスには軒
下のピロティ空間を設け、 訪れた人にわかりやすい
エントランスとするとともに、 内部にミチを引き込み
ます。
緑の環境づくり
西側道路からセットバックして、 土佐らしい植栽を施
し、 緑の歩道をつくります。
二重の外壁による環境制御
周辺の環境への配慮
周辺の水害に対する施設の安全性の確保として、
雨水排水対策の計画を行います。
通学路の確保
土佐らしい植栽による
緑の歩道
ミチを取り込むエントランス
東の小学校のグランド側にはフェンスや防球ネットを
設けるなど、 安全性に配慮します。 またイベント時
に搬入場所となる小学校の体育館との間の通路
は、 十分な離隔をとった上で、 小学校の通学時間
帯と時間をずらすなど、 ハードとソフトの両面からこ
どもの安全に配慮した運営計画を行います。
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土佐市複合文化施設基本設計
1-8 内観イメージ
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土佐市複合文化施設基本設計
1-9 面積表
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土佐市複合文化施設基本設計