校長室の窓から 兵庫県立生野高等学校長 H28 前田 哲男 No.8 H28.11.15 生野高校は、数年前より県立和田山特別支援学校と交流及び共同学習を実施しています。具体的 には、和田山特別支援学校の生徒さんに、本校の教育活動に参加してもらうというもので、当初は 1名、現在はそれに1名加えて、2名の生徒さんに月1回程度本校の授業や、キャリアガイダンス といった行事にも参加していただいています。そして、今年度より正式に、兵庫県教育委員会事業 である「高等学校と特別支援学校の交流及び共同学習事業」のモデル校として、指定されることに なりました。 この交流及び共同学習を通じて、和田山特別支援学校の生徒が本校の生徒との交流の中で何かを 学んでもらうことも当然あると思いますが、本校の生徒はそれ以上に多くのことを学んでいます。 先日、和田山特別支援学校において「なごみカーニバル」という学園祭があり、本校の生徒6名が 参加し、最後のフィナーレのステージでは、一緒に大きな声で合唱をしました。私もそのイベント に参加しましたが、私が最も感動したのは、和田山特別支援学校の児童・生徒の皆さんが、それぞ れ内容の違う障がいを抱えながら、お互いに協力してその障がいをカバーしあっていることでした。 その「なごみカーニバル」に参加した本校生徒の感想文から、一部感想を抜粋します。 ・ 「違う」って楽しいという考え方を知って、すばらしいなと思いました。 ・ もっと福祉が進んで、どの施設もバリアフリーになってほしいと思いました。 ・ 交流をする前は、障がいのある人に対して少し特別な感じで見ていましたが、交流してみて、 その考えが全く変わりました。 ・ 私は作業療法士を目指しているのですが、今回の体験を通して、夢を叶えたいと強く思うよう になりました。 ・ 生野高校生と和田山特別支援学校の生徒がもっと交流する場をつくってほしいと思いました。 これからもこの交流及び共同学習を、相互の生徒のために、実施していきたいと考えています。 西井君による本校との交流に関する発表 最終ステージの合同合唱
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