ダウンロード - 学校法人順天堂

2016.11月号 289
BC災害対応訓練
(浦安病院)
小川理事長
(新研究棟 地鎮祭)
ドクターヘリ見学(静岡病院/保健看護学部)
小学生の病院体験会
(練馬病院)
2020年竣工予定 新研究棟
タマサート大学との交流(医療看護学部)
目次
法人だより
11 2016
289
1
■学校法人順天堂 格付「AA」の更新について/財務部長 飯塚 順彦
1
■2020 年竣工 新研究棟構想について/大学キャンパス・ホスピタル再編事業事務局長 小林 忠彦
4
■第 93 回東京箱根間大学対抗駅伝競走に向けて/箱根駅伝強化担当理事 宮野 武
6
■今年も大成功!『女性コーチアカデミー 2016』開催報告/女性スポーツ研究センター長 小笠原 悦子
8
■2016リオ・デ・ジャネイロ・パラリンピック競技大会の視察を終えて/スポーツ健康科学部
9
准教授 渡邉 貴裕
■第 68 回 保健文化賞を受賞して/分子病理病態学教授 樋野 興夫
10
■MDACC/NASA『国際宇宙服アートプロジェクト2016』に参加して/臨床検査医学先任准教授 田部 陽子
11
■国際交流センター(JUIC)の近況と教育文化活動/国際交流センター特任教授 大北 葉子
12
■教授就任にあたって
13
■新たに開設された共同研究講座の紹介
15
■主なる人事異動
15
■訃報
16
■主要行事予定
17
大学だより
18
同窓会だより
41
保護者会だより
45
後援会だより
49
ひろば
51
■2016 年夏期 スペイン語短期研修報告/国際教養学部
講師 吉田 理加
51
■会津若松市 大熊町幼稚園でテディベアクリニックを開催して/テディベアクリニックサークル代表・医療看護学部 2 年 伊藤 可恵
52
■医学部生の人命救助に対する表彰について/本郷・お茶の水キャンパス学生部長 齋藤 一之
53
■「トビタテ!留学 JAPAN 日本代表プログラム」第二期生としてニュージーランド留学を終えて/
スポーツ健康科学研究科 博士前期課程 2 年 前田 尚子
53
■「トビタテ!留学 JAPAN 日本代表プログラム」地域人材コースに選ばれて/国際教養学部 2 年 鈴木 葵
54
■教職員スポーツ大会結果/人事部長補佐 岩﨑 幸雄
56
■第 27 回順華祭を終えて SHIN∼心・親・深・信・真・新・慎∼/第 27 回順華祭実行委員長
【連載】順天堂人のためのメンタルヘルス講座 第36回
医療看護学部 2 年 志賀 遼馬
57
獨協医科大学越谷病院こころの診療科教授 井原 裕
法人だより
学校法人順天堂 格付「AA」の更新について
財務部長
飯塚 順彦
平成 28 年 9 月 5 日、学校法人順天堂は、わが国最大の格付機関である株式会社 格付投資情報
センター(R&I)から「AA(ダブル・エー・フラット)」の格付を維持しました。深刻な
財政状態、消費税増税延期を反映して日本の「国」としての格付(AA+)が格下げ方向で
見直されている中、順天堂は極めて高い格付を維持しています。
R&I から初めて格付を取得したのは平成 19 年 8 月でした。小川秀興理事長のご指導の下、
宇治 醇元総務局長を中心に、長谷川倫也元総務局長補佐、小林忠彦現再編事業事務局長、
細谷芳三現総務局長とともに取得に向けて準備し、過去 20 年に亘る膨大な財務関係資料などを
提出、その後各附属病院の収支状況、将来的な収支見通し、再編事業計画等についての厳しい
ヒアリングも受けました。それでも足りずに追加質疑などで R&I の本社に何度も足を運んだ
記憶があります。その結果、「AA」という、当時でも高い格付を取得することができ、
その後 10 年間、毎年の更新でも「AA」を維持しています。
格付とは、本来、債券(国債、社債等)の元利払いの確実性に対する評価のことですが、
国や企業等発行体そのものの信用度を図るものとして社会に広く認知されるようになって
きました。順天堂が格付を取得した当時は国立大学や私立大学も格付を取得するところが
増えていましたが、リーマンショックによる私立大学の運用損失の計上などもあり、現在は
減少傾向となっています。
格付取得より前、順天堂は客観的な評価として、平成 10 ~ 12 年度の法人経営データに基づき
平成 14 年度に大学基準協会から相互評価を受けました。この時は教育・研究面は高い評価を
受けましたが、財務面では借入金が多いことや引当金の積立不足があったことなどから、
「勧告」という非常に厳しい評価を受けることとなりました。
しかし、平成 12 年から小川学長(当時)の強力なリーダーシップのもとで進められてきた
「学長室委員会」(現「大学運営連絡協議会」
)の活動を通じた『20 のプロジェクト』において
組織横断的に創意工夫がなされ、全順天堂人の努力の結果、大きな成果を上げるようになり、
教育・研究・診療の質の向上とともに借入金も急速に減少するなど財務状況も顕著に改善しつつ
ありましたので、小川理事長をはじめ理事会の強い意向を受け、再度、第三者機関の客観的評価を
受けるべく取得の数年前から準備を開始し、このような高い評価を得るに至ったものです。
Ju n te n d o
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法人だより
平成 26 年 12 月 25 日付の日本経済新聞に「国立・私立主要 129 大学の平成 25 年度決算に
おける収支(企業等の利益に相当)ランキング」が掲載されました。国立大学では東京大学が
約 50 億円でトップ、私立大学では帝京大学が約 170 億円でトップでした。当時の順天堂の
実績は 187 億円でトップ水準でしたが、ランキングの対象が学生数 1 万人以上の大学となって
いましたので、残念ながら掲載されませんでした。しかしながら、大学基準協会から「勧告」
という厳しい評価を受けてから 10 年という短い期間で格付の高評価と相まって、実質的に
私立大学トップ水準の収支を計上できたことは、小川理事長の強力なリーダーシップに加え、
ひとえに教職員、同窓会の方々など関係各位の熱意と努力の賜物と深く感謝申し上げる次第です。
また、R&I からは良好な収支状況に加え、積極的な情報公開や透明性の高い運営も高く
評価されています。
「大学運営連絡協議会」は毎月開催され、全法人の幹部クラスの教員、看護師、技師、
事務職員等約 120 名が一堂に会し、各種議題について話し合い、全体的な方針を確認し、結果の
検証を行う会議で、開催は本年 9 月で 179 回に及びます。また、「大学運営連絡協議会」に
引き続いて開催される「6 病院長会議」では 6 病院が協力しつつ、論理的な管理手法などが
話し合われる会議で、237 回を数えるに至っています。
毎週月曜日の午前中には毎回約 2 ~ 3 時間、小川理事長、新井 一学長、木南英紀学長特別補佐、
代田浩之医学部長をはじめ、本郷地区事務職幹部が集まる「月朝会」と称する会議があります。
更に毎月第一月曜日は「全朝会」として前述のメンバーに加え、本郷地区以外のキャンパス・
病院の事務(部)長なども出席し、業務報告のほか、より具体的な事項について指示と進捗
状況の報告、情報の共有、方針の確認などが行われ、スピーディな意思決定を通じた業務執行が
なされています。また、毎年決算後の 5 学部の「教授会」には小川理事長も出席され、全学部に
法人の運営状況などについて詳細な報告をなされています。この他にも各附属病院で毎月
実施されている「病院運営協議会」など、様々な機会を通じた透明性の高い運営が格付けの
高評価につながっています。
現在、順天堂は「大学キャンパス・ホスピタル再編事業」を進めており、今後も多額の資金を
必要とします。しかし、格付を下げることなく、むしろ引き上げを目指していきたいと思って
おりますので、皆様には引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
以 上 Ju n te n d o
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法人だより
NEWS RELEASE
2016年09月05日
【格付維持】
順天堂
発行体格付: AA [格付の方向性:安定的]
格付投資情報センター(R&I)は上記の格付を公表しました。
【格付理由】
1838年創立の日本で最古の西洋医学塾を発祥とする学校法人。医学部、スポーツ健康科学部、医療看
護学部、保健看護学部、国際教養学部の5学部のほか、6つの病院を運営している。中核の順天堂医院は
立地に恵まれているうえ、高い医療技術や患者本位の医療の実践が評価され、競争力に優れる。アジア
の大学ランキングで日本の私立大学としてトップ3にランクされ、国際的にも評価が高い。日本の大学病
院として他の追随を許さない1300億円を上回る医療収入を上げており6病院の収支がいずれも良好な点は
高く評価できる。東京・文京区の順天堂医院の再編事業をはじめ、浦安病院などで増床を進めており、
さらなる収益増が見込めそうだ。病院が法人全体の収支を支える構造になっている。ただし、病院の産
業リスクは大学に比べ大きい点は格付に反映している。
医学部は学費を私立大学医学部で最も低い水準にしたことで、多くの優秀な志願者を集めている。い
くつかの入試方式で難易度が国公立、私立を含めて最上位に並んだ。直近10年の平均で全国2位になるな
ど医師国家試験の合格率が常に高い点も学生募集力を支えている。
スポーツ健康科学部、千葉県浦安市の医療看護学部、静岡県三島市の保健看護学部は今後も一定の志
願者を確保できる見込み。募集活動の遅れから初年度は振るわなかった国際教養学部も2016年度は志願
者数を増やした。運営能力に優れる小川秀興理事長のもとで大学や病院の改革に取り組み、収支・財務
面を含め多くの成果を上げている点を高く評価している。メーンキャンパスである本郷・御茶ノ水の
キャンパス・ホスピタル再編に伴う大型投資が続いているが、良好な収支状況を背景に自己資金で賄え
る見通し。公募による埼玉県の病院整備計画にも手を上げているが、自治体による支援を前提にしてお
り、財務構成が悪化する懸念は限定的である。
【格付対象】
発行者:順天堂
名称
格付
格付の方向性
発行体格付
AA(維持)
安定的
■お問合せ先
■報道関係のお問合せ先
株式
会社
:インベスターズ・サービス管理部
:経営企画室(広報担当)
格付投資情報センター
TEL.03-3276-3511
TEL.03-3276-3438
E-mail [email protected]
〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1 日本橋一丁目三井ビルディング http://www.r-i.co.jp
信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありませ
ん。また、R&Iは、信用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に
際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につ
き、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
ⓒRating and Investment Information, Inc.
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法人だより
2020年 竣工 新研究棟構想について
大学キャンパス・ホスピタル再編事業事務局
事務局長 小林 忠彦
平成 28 年 9 月 12 日(月)
、本郷・お茶の水キャン
パスで新研究棟の地鎮祭が執り行われ、小川秀興
理事長をはじめとする学校法人順天堂の幹部
教職員を含む 52 名が出席しました。
本郷・お茶の水キャンパスでは、病院施設に
関する整備事業が計画通り順調に進み、1 号館と
4 号館の機能再編整備が一部残っていますが、
医療施設の整備は全体的に完了しつつあります。
地鎮祭の様子
続けて、マスタープランに沿って新研究棟の
建設に着手いたしました。
新研究棟建設の目標は、順天堂の研究・教育・臨床の基盤を一段と強化するために世界的
水準の魅力ある研究施設を完成させ、国内外から卓越した研究者が多数集い、交流できる
学術環境を積極的に実現させることにあります。
これから建設する新研究棟(仮称)について、いくつかの特色をご紹介させて頂きます。
1.建物概要・完成時期
建設地は、旧 7 号館(有山登記念館)と 8 号館があった場所で、既に建物の解体を済ませました。
地上 13 階、地下 2 階の建物をⅡ期に分けて新研究棟を建設いたします。
Ⅰ期(高層棟)の完成は平成 30 年 12 月、Ⅱ期(低層棟)の完成は東京オリンピックが
開催される平成 32 年 7 月を予定しています。
2.100 年建築の実現
B 棟建設と同様、新研究棟についても 100 年建築の実現を目指します。
建築材料、設備の長寿命化を図り、長周期の地震に対しても構造体には影響が出ない、災害に
強い免震構造の堅牢な建物を建築します。
国際的な建築評価基準である米国 LEED(Leadership in Energy & Environmental Design)
最高ランクのプラチナと、日本における建築環境総合評価システム(CASBEE)最高 S ランクの
取得を目指します。
3.原形質流動による新研究棟の建設
再編事業における小川理事長の基本指針は現状機能の Activity を落とさないで進めることに
あります。B 棟、C 棟、D 棟と同様、原形質流動により建設を進めます。
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法人だより
4.先進性、国際性を備えた他の範となる研究棟の実現
海外、国内の先進的な研究所の研究実験環境を参考に取り入れ、先進性、国際性を備えた
研究施設を実現させます。
具体的には、京都大学 iPS 細胞研究所や米国カリフォルニア大学に見られるオープンラボや
ノースカロライナ大学、NIH に見られる「窓側に共同研究室を配置し研究者同志が活発に交
流出来るスペース」を設ける、などです。
また、既に順天堂でも実現されておりますが共同実験室の考えを更に発展させ、高額実験
機器などの研究機器の共有化を進め研究機能の効率化を図ります。
5.省エネルギ-の実現
多様な手法を採用し、大幅な省エネルギー化とフレキシブル化を図ります。
6.順天堂歴史ファサードの復元
明治 39 年に落成し、関東大震災で焼失をした順天堂本館の姿を外堀通りに面する新研究棟の
低層部に復元します。
順天堂の歴史を感じさせる外観の出現は、順天堂の誇りと歴史の重みを継承し、心に残る
街づくりを行う順天堂の姿勢を国内外に示します。
また、歴史ファサードには大階段が配置され、その前面には並木空間が形成されますので
歴史ファサードのプレゼンスを強調した印象的な外観が出現いたします。
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法人だより
第93回東京箱根間大学対抗駅伝競走に向けて
箱根駅伝強化担当理事
宮野 武
順天堂の駅伝ファンの皆さま、早いものでこの稿が皆さまのお目にとまる頃には正月の
箱根駅伝の本番まで 1 ヶ月あまりになっていると思います。
今年の順天堂大学駅伝チームについてご注目頂きたい点を述べます。
1.出雲駅伝(10 月 10 日)で 7 位に入賞しました。箱根の目標は 3 位以内です。
本年度の大学駅伝開幕を飾った出雲駅伝で 7 位に入賞しました。ここから箱根駅伝で上位進出を
狙います。出雲駅伝は前年度箱根駅伝で 10 位以内で本戦出場のシード権を持つ 10 チームが出場、
全国各地域からの代表校 10 校を加えた 20 チームで戦いました。
現在箱根駅伝は青山学院大学が 2 連覇し全盛時代です。今年も出雲で優勝し強そうです。
前回箱根駅伝で 6 位の順天堂の上位には東洋大学、駒沢大学、早稲田大学、東海大学がおります。
他に山梨学院大学、日本体育大学など強豪校が目白押しです。その中にあって順天堂は虎視眈々と
上位校を食って 3 位以内を、あわよくば 10 年振りの優勝を狙っております。
2.長門俊介新監督、黒田政夫ヘッドコーチ体制の初陣。
前年度ヘッドコーチとして、現代の高速駅伝の時代に
対応すべく強化の陣頭指揮をとった長門俊介が、今年度
新監督に抜擢されました。彼は 32 歳と箱根有力校中最も
若い監督の誕生であります。今回はこの若武者の初陣で
あり、彼を盛り立てて良き指導者に育てねばなりません。
ご支援頂きたいと思います。
左から黒田ヘッドコーチ、長門監督、宮野理事
3.塩尻和也(2 年)への期待
順天堂に久し振りに将来の日本の長距離界を牽引するエースが
誕生する気配があります。塩尻は昨年 1 年生ながら各校エースの
集う花の 2 区を走り、区間 5 位でした。今年度はイタリアでの
世界クロスカントリーに日本代表で出場し日本人トップの 5 位になり、
夏には遂にリオ・デ・ジャネイロ・オリンピックに 3,000m 障害の
日本代表として出場しました。順天堂の陸上競技部長距離史上初の
現役学生のオリンピック出場であり、他学を含めた箱根駅伝の
現役学生の出場は史上 2 人目のことであります。出雲駅伝でも
テレビに何度も大映しになりアナウンサーに「学生オリンピアン」と
連呼されていました。
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塩尻和也
(2年)
法人だより
4.この塩尻和也の大活躍に刺激され他の選手の眼の色が変わりつつあります。
4 年生の主将で前回 9 区の聞谷、前回 10 区でシード権獲得の原動力となったいわゆる
神の子作田、前回 1 区の西澤、前回 6 区の森、も生まれ変わったように奮起しています。
前回 8 区の甲斐(智)を含め彼ら 4 年生の頑張り、根性が勝負です。
3 年生では実力者の準エースの前回 4 区の栃木、大病から癒えつつある実力者花澤も出場機会を
狙っています。2 年生や 1 年生にも出雲駅伝にも出場した有望なレギュラーを脅かす選手が
少なからずいるので、これから競争が激しくなります。
C 文化工房
○
聞谷賢人
(4年・主将)
作田直也
(4年)
西澤卓弥
(4年)
森 湧暉
(4年)
甲斐智樹
(4年)
栃木 渡
(3年)
現在大きな故障者もなく順調に来ていますが、勝負はこれからの
2 ヶ月半です。慎重に調教し、正月の本番に向け万全の準備を
整えたいと思います。ご期待ください。
順天堂人にとって「たかが箱根駅伝、されど箱根駅伝」で
あります。どうぞ、使途指定寄付金を含めて倍旧のご支援の程
よろしくお願い申し上げます。
花澤賢人
(3年)
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法人だより
今年も大成功!『女性コーチアカデミー2016』開催報告
スポーツ健康科学研究科 教授
女性スポーツ研究センター長 小笠原 悦子
昨年度、科学的根拠に基づいたコーチ教育を提供することを目的とし、『女性コーチアカ
デミー』を日本で初めて開催しました。修了生である 1 期生たちは、現在、それぞれのビジョンの
実現のため、各所で活躍をしています。そして 2 年目となる今年は、大学において指導するコーチ、
スポーツ栄養士やアスレティックトレーナーなど専門的スキルを持った女性を対象とし、
9 月 6 日(木)から 8 日(土)の日程で開催しました。
カリキュラムのいずれの分野でも、第一線で活躍する国内外の講師が最高の講義を展開しま
した。
「DISC プログラム」のセッションでは、女性スポーツ研究センターが全翻訳を行った
“CoachDISC Profile”という行動分析ツールを用いて、参加者それぞれのコーチとしての適応型
スタイルとコーチ自身の本来のスタイルについて理解を深めました。また、今年のカリキュラムに
新しく加えられた「イノベイティブ・シンキング」のセッションでは、Sport England が
実施した画期的なキャンペーンが、どのように多くの女性に共感を呼び起こし、SNS を通じて
短期間に世界中に拡がって行ったのかを学び、自身のフィールドで行動を起こすためのノウハウや
プロセス、勇気を得た講義となりました。また、「チームビルディング」のセッションでは、
シンクロナイズドスイミングの井村雅代先生から、
「目標を決めて、逆算して前進する」チーム作りを
学びました。厳しいながらも熱い愛に溢れた井村先生の言葉は、ひとつひとつが参加者の胸に
刺さりました。
最後の「ネットワーキング」セッションでは、昨年のアカデミーで生まれた「軽井沢宣言」に
ついて学び、自分には何ができるかを考え、これからやるべきことを一人ひとり、勇気を奮い
立たせながら「宣言」しました。
修了式では終了証を授与し、共に学び、ディスカッションを重ねてきた仲間、講師・スタッフとの
3 日間を映像で振り返りました。こうして固い絆で結ばれた女性コーチアカデミー“2 期生”
が誕生し、
「日本の少女たちのために歴史を創る」「自分たちが動いて日本を変える」ために、
歩み始めています。
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法人だより
2016リオ・デ・ジャネイロ・パラリンピック
競技大会の視察を終えて
スポーツ健康科学部
准教授 渡邉 貴裕
2016 年 9 月 7 日から 18 日まで、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで第 15 回夏季パラリンピックが
開催されました。 スポーツ健 康 科学部の教員 3 名、大学院 生 1 名、学部 生 2 名で構成する
「順天堂視察団」が結成され、8 日間の日程で現地の大会及び施設設備の視察、関係者等への
聞き取り等を行ってきました。
当初、パラリンピックは、チケットの売り上げが伸び悩んで
いることが新聞やテレビで取り上げられていましたが、実際
には多くの観客が会場に足を運び、また陽気な現地のボラン
ティアにも支えられ、
予想以上の盛り上がりをみせていました。
日本では障害者のスポーツ大会にこれほど多くの観客が集まる
ことはまず無いので、
湧き上がる歓声や試合の合間に観客席で
行われるウェーブはある意味で圧巻の光景でした。幸運にも
日本人対決となった車椅子テニスのダブルス 3 位決定戦、
車椅子バスケットボール観戦
この種目の世界的プレーヤーである国枝慎吾選手のプレーを
観戦することができました。視察した競技はどれもハイレ
ベルで、オリンピックもパラリンピックも同じスポーツであると
いうことを改めて感じました。視察団の奥山一輝(スポーツ科
学 科 1 年・車 椅 子テニス)と新田勝 士(健 康 学 科 4 年・
陸上競技)は「東京パラリンピックに向けて、モチベーション
が高まった」と話しており、4 年後に向けてよいイメージトレー
ニングになったのではないでしょうか。
鈴木大地スポーツ庁長官と
今回の視察では、本学OBでスポーツ庁長官の鈴木大地先生や IPC
(国際パラリンピック委員会)で
唯一の日本人理事である山脇 康氏との対談も実現しました。お二人は「日本の障害者スポーツが
抱えている大きな課題は選手層の薄さ(人材不足)である」ことを指摘されていました。
日本選手団の監督・コーチは、競技指導によって生活費を得ている、いわゆるプロの指導者は
ほとんどおらず、多くは中学校、高等学校教員や特別支援学校教員が選手の指導にあたって
いるのが実情です。学校体育の中で障害者スポーツ選手を発掘し、育成し、強化していくことが、
2020 年東京大会でのパラリンピック選手の活躍につながり、開催後の遺産(レガシー)という点でも
重要であることを伺いました。その意味では、順天堂大学はこれまで多くの保健体育科教員及び
特別支援学校教員を学校教育現場に輩出していることからも、障害者スポーツ発展への大きな
役割を担っているので是非頑張ってほしいと励ましのお言葉をいただきました。
今回の視察を通して、パラリンピックや障害者スポーツという分野においては、やはり健康総合
大学である順天堂大学だからこそ取り組むべき「何か」があるように思いました。小川理事長は式典
等の際に、
「順天堂大学はトップアスリートを支えるだけではなく、心身を病む人や障害のある人への
健康やスポーツについても力を注いでいかなければならない」とお話されます。
それを実現できるよう、
今回の視察を今後の学生教育や研究に活かしていけるよう努力していきたいと考えております。
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分子病理病態学
第 68 回 保健文化賞を受賞して
教授 樋野 興夫
10/20(木)
、ホテルオークラ東京での第 68 回保健文化賞
贈呈式に、妻と出席した。
「厚生労働大臣賞、第一生命賞、朝日新聞厚生文化事業
団賞、NHK 厚生文化事業団賞」の授与であった。受賞
理 由 は、『「 ア ス ベ ス ト・ 中 皮 腫 外 来 」 の 開 設 に 加 え、
医療現場と患者の隙間を埋め、患者との対話で病気の
不安や悩みの解消を図る「がん哲学外来」を開設し、地域の
保健衛生に貢献した』とのことである。順天堂医院での
「アスベスト・中皮腫外来」(2005 年)と「がん哲学外来」
(2008 年)の開設は、小川秀興理事長の「速効性と英断」と
「賢明な寛容性」によるものである。
翌日は、宮中参観の機会が与えられた。『松風の間』で、
樋野興夫教授
天皇・皇后両陛下と拝謁し、筆者と妻 に直接、お言葉を
頂いた。天皇陛下からは、
「アスベスト問題」についても、深く質問され、皇后陛下は、妻に直接、
話かけられ大いに感激した。天皇・皇后両陛下の、
『小さなことに、大きな愛をこめる』心優しい、
愛情豊かなお人柄に感動した。
今回の受賞は、留学時代の恩師 Alfred G. Knudson, Jr., MD, PhD(8/9/1922 - 7/10/2016)の
追悼記念ともなった。思えば、昨年 9 月、フィラデルフィアの Knudson 博士宅を訪問したのが、
今生の別れとなった。丁度その時発行された、
『明日この世を去るとしても、今日の花に水を
あげなさい』
(幻冬舎)も捧げた。Knudson 博士との邂逅は、筆者にとっては、人生の大切な、
宝物となった。人生は、 人知を超えた出会いである。まさに人生の“two-hit”である。
人生において、良き出会いが、いかに大切であるかで
あ る。「 人 生 邂 逅 の 3 大 法 則 ― 良 い 先 生、 良 い 友、
良い読書―」は、厳粛な絶対性大原理である。
「ぶれぬ
大局観の獲得」は「不思議な人生の邂逅」の連続によって
与えられることの体験的学びであった。まさに「進歩と
保守の一致する所、旧と新との融合する所、そこに
真醇なるものが生起する」
(内村鑑三)の言葉が鮮明に
贈呈式での様子
甦る。
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法人だより
MDACC/NASA『国際宇宙服アート
プロジェクト2016』
に参加して
臨床検査医学
先任准教授 田部 陽子
9 月 8 日(木)、MD Anderson がんセンター(MDACC)とアメリカ航空宇宙局(NASA)の
共同企画による『国際宇宙服アートプロジェクト 2016』が順天堂医院の小児科病棟で開催され、
入院中の子供たちが、山崎直子宇宙飛行士と共にパッチワーク宇宙服を作るプロジェクトに参加
しました。
『宇宙服アートプロジェクト』は、闘病中の子供たちが彩色した布で作ったパッチワーク
宇宙服を彼らの夢とともに NASA の宇宙ステーションに届けるというものです。アメリカ最大規模の
がんセンターである MDACC と NASA が、毎年、
アメリカ国内で開催してきましたが、今年は、
国際宇宙ステーションを共同運営する国々
(アメリカ、日本、ロシア、カナダ、ドイツ)が
参加する国際プロジェクトが企画されました。
日本では、MDACC と包括的協力協定を結んで
い る 順 天 堂 大 学 が 本 プ ロ ジ ェ ク ト に 協 力 し、
順天堂医院でアートイベントが開催されました。
イベントに先 立って、小児科 病棟に入院中の
子供たちに説明する山崎直子さん(中央)
とMDACCのIan Coin さん(右)
子 供たちが 病 棟 スタッフとともに病 棟 内のカン
ファレンスル ームを小 宇 宙のように 飾り付 け、
訪 れ た NASA 宇 宙 飛 行 士 の 山 崎 直 子 さ ん や
Nicole Stott さんたちを驚かせました。清水俊明
小児科教授から参加者に向けてアートプロジェ
クトと宇宙飛行士のお二人の紹介があり、その後、
子供たちは山崎さんたちと一緒にパッチワークの
布に絵具で思い思いの色を塗って、沢山の個性
的な作品を作り上げました。宇宙飛行士のお二
パッチワーク宇宙服と宇宙飛行士のNicole Stottさん
人は、カンファレンスルームに来ることができ
ない子供たちの病室を訪れて、付き添いのご家
族ともお話をしながらパッチワーク布の彩色を
手伝ってくださいました。順天堂医院での「宇
宙服アートプロジェクト」は、作品作りに取り
組む小さなアーティスト達の熱意で、予定を 30
分余り延長して終了しました。子供たちと共に
家族の皆さんにもご参加いただき、とても和や
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作品作りに熱中する子供たち
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法人だより
かな、楽しいイベントとなりました。
順天堂医院でアートイベントが行われた 8 日後の 9 月 16 日には、昨年作られたパッチワーク
宇宙服が Kate Rubins 宇宙飛行士によって国際宇宙ステーションでお披露目をされました。
順天堂医院の子供たちの夢を載せた宇宙服も、来年、国際宇宙ステーションに向けて飛び立ち、
宇宙から帰ってきた後に、再び順天堂医院に戻ってくる予定です。
国際交流センター(JUIC)の近況と教育文化活動
国際交流センター(JUIC)
特任教授 大北 葉子
外国人留学生への教育文化活動として、本学と東京医科歯科大学は 2012 年 2 月 7 日の
東京医科歯科大学での餅つきを皮切りに、留学生交流事業(餅つき、お花見、留学生交流会、お
月見など)を年に数回催しています。
本年度は 4/2(土)に本学主催で小石川後楽園にて『お花見の会』、
そして 7/29(金)から30(土)に
本学主催で本学軽井沢セミナーハウスにて『順天堂大学・東京医科歯科大学合同国際交流研修 in
軽井沢』を催しました。今回は東京医科歯科大学主催で 9/13(火)に東京医科歯科大学にて
『お月見の会』が催されました。
東京医科歯科大学からは田上順次副学長以下、教職員 25 名、留学生 16 名、日本人学生 6 名の
合計 47 名が参加し、本学からは木南英紀学長特別補佐以下、教職員 8 名、留学生 14 名、
日本人学生 5 名の合計 27 名が参加しました。
東京医科歯科大学の留学生が日英両語で司会をし、田上副学長と木南学長特別補佐に
ご挨拶いただきました。その後、東京医科歯科大学の日本人学生が英語でお月見について説明
し、皆でお団子作りを体験しました。お団子の生地から1玉分づつ取り、丸め、串に通してお団
子を完成させ、美味しくいただきました。あいにくの雨でしたが、留学生たちはお月見の由来を知り、
お団子作りと味を楽しみ、日本文化の一端に触れることができたと思います。
今後とも JUIC は海外の大学との学術・学生交流協定締結支援など順天堂大学の国際化の
強化に貢献する所存です。皆様のご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
集合写真
お団子作り
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No.2 8 9
法人だより
教授就任
教授就任にあたって
大学院医学研究科放射線診断学教授
医学部放射線診断学講座担当教授(併任)
村上 康二
平成 28 年 9 月 1 日付で大学院医学研究科放射線診断学教授を
拝命致しました。就任にあたり格別のご高配を賜りました小川秀興
理事長、新井 一学長、代田浩之医学部長はじめ、多くの諸先生方に
村上 康二 教授
心より御礼を申し上げます。
私は昭和 61 年に千葉大学医学部を卒業し、すぐに放射線医学教室に
入局しました。その後 1 年間母校で研修医を勤めた後は帝京大学病院、沼津市立病院、国立
佐倉病院を転任し、平成 4 年に新設された国立がんセンター(現国立がん研究センター)東病院
放射線部に異動致しました。そこで約 12 年半を CT や MRI を中心とした癌の画像診断に
費やしたことになります。一方、2000 年に全国のがんセンターで初めて PET が導入される
ことになり、当時の放射線部長であった森山紀之先生より私が PET の責任者に指名されました。
これ以降腫瘍 PET に携わる事になります。
当時の PET はまだ保険適用前であり、がんセンターでの有効性の証明が将来の PET 診療に
影響すると言われ、様々な臨床研究、高度先進医療への申請などに関わることが出来ました。
本邦で PET が保険診療に採用されたのは 2002 年ですが、その後爆発的に全国で PET の導入が
進んだことはご存じの通りです。2004 年には国内第 1 号機の GE 社製 PET/CT 装置が東病院に
導入され、再度最先端の臨床研究に携わる機会を得ました。最初はボスの命令で片手間に
やっていた PET 診断ですが、CT や MRI とは全く
むらかみ
こう じ
村上 康二
【学歴及び職歴】
今ではこちらが専門分野となっています。2005 年 昭和61年 3 月 千葉大学医学部 卒業
には獨協医科大学に PET センターが新設される 昭和61年 6 月 同 附属病院放射線科 研修医
昭和62年 6 月 帝京大学医学部放射線医学講座 助手
ことになり、その立ち上げに協力するためがん 昭和63年 7 月 沼津市立病院放射線科 医員
センターから異動致しました。PET センターが軌道に 平成 2 年 5 月 国立佐倉病院放射線科 医員
乗った約 5 年後、今度は慶應義塾大学に PET が 平成 4 年10月 国立がんセンター東病院 医員
平成 9 年 2 月 医学博士取得(千葉大学)
導入されることになり、またしても PET の立ち 平成11年 9 月 米国ペンシルバニア大学メディカルセンター
上げに協力する事になりました。これだけ大規模の 放射線科 留学(客員研究員、~平成11年12月)
平成14年 5 月 国立がんセンター東病院臨床検査部
PET 施設立ち上げに何回も関わることが出来た 生理検査室 医長
ことは幸運であり、その都度「前施設よりも更に 平成17年 4 月 獨協医科大学教授及びPET センター長
平成22年 4 月 慶應義塾大学医学部放射線科学 教授
良い施設を作る」事を心がけています。
平成22年 4 月 獨協医科大学PETセンター
今回の順天堂大学における PET 導入に関しても、 非常勤講師(~平成23年)
今までの総仕上げと考え最善を尽くして参る所存 平成24年 4 月 東京女子医科大学画像診断・核医学科
非常勤講師
です。諸先生方には今後ともご指導、ご鞭撻の程
平成28年9月1日より現職
異 な っ た 生 体 情 報 を 画 像 化 す る 魅 力 は 大 き く、
よろしくお願い申し上げます。
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No.2 8 9
法人だより
教授就任にあたって
大学院医学研究科消化器内科学(浦安病院)教授
医学部消化器内科学講座教授(併任)
長田 太郎
この度、平成 28 年 10 月 1 日付で順天堂大学医学部消化器内科学
(浦安病院)教授を拝命致しました。就任に際しまして、小川秀興
理事長、新井 一学長、代田浩之医学部長、天野 篤順天堂医院院長、
長田 太郎 教授
吉田幸洋浦安病院院長をはじめ理事会、教授会の諸先生方より多大なる
ご支援、ご尽力を賜りましたこと、心より深謝申し上げます。特に、
消化器内科学講座主任教授の渡辺純夫先生、名誉教授・順天堂理事の佐藤信紘先生には長きに
渡るご指導、就任に際してのご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
私は平成 3 年に本学を卒業し、その後 3 年間内科臨床研修を終了後、平成 6 年に佐藤信紘
先生が主宰される順天堂大学医学部消化器内科に入局いたしました。佐藤信紘先生の疾患・
病態を科学的根拠に基づいて解析する考え方に感銘を受け、翌年消化器内科大学院に進学し、
当時助教授の渡辺純夫先生に『消化管の損傷修復の解明』というテーマでご指導頂き、先生が
開発された消化管損傷修復モデルを用い、修復に影響をおよぼす様々な要因とメカニズムに
ついて研究して参りました。
平成 12 年以降、
「暗黒の臓器」と言われた小腸の病変をターゲットとしたバルーン内視鏡など
を導入し、また消化管の早期癌に対し新たな内視鏡技術として切開剥離術が登場したことを受け、
順天堂医院での導入や安全確実に切除し早期に修復させるデバイスの開発などに携わり、それらを
用いた臨床研究を行ってきました。更に、近年急増している炎症性 腸疾患の内視鏡を用いた
新たな活動性評価法や佐藤信紘先生、大草敏史先生(現東京慈恵医科大学柏病院教授)が
提唱し開発された多剤抗菌療法に加え糞便移植療法を組み合わせる新たな治療法の臨床研究に
携わってきました。これらの研究で多くの成果を得られたことは、佐藤、渡辺両主任教授の
ご指導の下、多くの先輩、後輩、スタッフ皆で力を
おさ だ
た ろう
長田 太郎
合わせて大学生活を続けてきた賜物と考えておりま 【学歴及び職歴】
す。素晴らしい仲間と共に患者さん本位のより良 平成 3 年 3 月 順天堂大学医学部卒業
平成 3 年 5 月 同 医学部附属順天堂医院内科 臨床研修医
平成 6 年 5 月 同 医学部消化器内科学講座 専攻生
ております。
平成 7 年 7 月 同 医学部附属伊豆長岡病院内科(〜平成8年8月)
浦安病院のある浦安市は若い世代が多く、今後も 平成11年 3 月 同 大学院医学研究科 修了(医学博士取得)
人口増加が期待される地域であります。来春には 平成11年 4 月 同 医学部消化器内科学講座 無給助手
平成11年 7 月 松村総合病院内科 医師
増床と新棟の竣 工が予定されており、周囲からの
平成14年 7 月 順天堂大学医学部消化器内科 助手
期待も感じております。新天地である浦安病院でこ 平成18年11月 同 臨床講師
れまで培った経験を生かし、微力ではございますが 平成19年 4 月 同 准教授
順天堂大学の発展に貢献できるよう、粛々と職務に 平成24年 4 月 同 医局長(併任)
平成26年 4 月 同 先任准教授
邁進する所存でございます。引き続き一層のご指導、
平成28年10月1日より現職
い臨床を追求し、研究できたことを心から感謝し
ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
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No.2 8 9
法人だより
新たに開設された共同研究講座の紹介
戦略的手術室改善マネジメント講座(STORMI)
戦略的手術室改善マネジメント講座
助 教 猪俣 武範
助 教 嶋田 晶江
先任准教授 川﨑志保理
教授・院長 天野 篤
2016 年 10 月より新たに戦略的手術室改善マネジメント講座が開設されました。本講座の
英語表記は Department of Strategic Operating Room Management and Improvement(STORMI)です。
ダイナミックに変化する社会情勢、経済情勢に対応して、環境保護や医療費抑制ならびに病院の
生産性向上における戦略や仕組み作りを、スピード感をもって国内外に発信するイメージを
表しました。
当初の具体的な取り組みとして、Single-Use Devices(SUD)のリプロセス(再滅菌)の
仕組みを構築することで、医療廃棄物削減による環境保護、医療費の抑制を通じた社会貢献を
目指します。また、SUD リプロセスを通じて、経営管理手法の取り入れ、生産性の向上の
仕組みを考案します。これらの研究を実践することで、病院側、企業側における医療推進の
モデルケースとして産官学連携を促進します。
本講座では、手術室ならびに病院を戦略的にマネジメントしていくための「長期的な視野と
複合思考で、力や資源を総合的に運用する技術・科学」を研究、開発することを目的とします。
(順天堂ニュース 9、
10 月号掲載分より)
※任期更新人事を除く
主なる人事異動
平成 28 年 9 月 1 日付
昇 任 中谷 良平
総務局施設部
部長事務取扱者(次長待遇)
中谷 良平
大学キャンパス・ホスピタル再編事業事務局
次長(併任)
萩本 孝子
医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター看護部 課長補佐
就 任 村上 康二
大学院医学研究科放射線診断学
村上 康二
医学部放射線医学教室・放射線診断学講座 教授(併任)
髙梨 雅史
医学部神経学講座
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教授
先任准教授
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法人だより
平成 28 年 10 月 1 日付
昇 任 荒川隆太郎
医学部附属順天堂医院薬剤部
部長事務取扱者
三澤 成毅
医学部附属順天堂医院臨床検査部
課長補佐
手塚さつき
医学部附属順天堂医院看護部看護総務課 課長
就 任 髙崎 芳成
学校法人順天堂
理事
長田 太郎
大学院医学研究科消化器内科学
教授
長田 太郎
医学部内科学教室・消化器内科学講座
教授(併任)
入村 達郎
大学院医学研究科難病の診断と治療研究センター 特任教授
丸山 俊秀
医学部総合診療科研究室
客員教授
寒竹 正人
小児科学講座
先任准教授(臨床)
伊豫谷登士翁
国際教養学部国際教養学科
特任教授
総務局総務部総務課
課長補佐
配置換え 井本 孝志
訃 報
ご冥福を祈り、謹んでお知らせします。
高橋 健 殿
体育学部 S39 年卒
平成 27 年 4 月 3 日逝去
花島(舘石)彩 殿
医療看護学部 H23年卒
平成 27 年 12 月 27 日逝去
石井 歌子 殿
看護部講習所 S19 年卒
平成 28 年 5 月 12 日逝去
金城謙一郎 殿
医学部 S38 年卒
平成 28 年 6 月 7 日逝去
植村 嘉之 殿
医学部 S41 年卒
平成 28 年 7 月 5 日逝去
田野入秀人 殿
体育学部 S39 年卒
平成 28 年 7 月 27 日逝去
津山 欽一 殿
医学部 S24 年卒
平成 28 年 7 月 31 日逝去
柏木 聡子 殿
医学部 H16年卒
平成 28 年 8 月 26 日逝去
桑原 和彦 殿
医学部 S25 年卒
平成 28 年 9 月 11 日逝去
市川 勝基 殿
医学部 S45 年卒
平成 28 年 9 月 13 日逝去
猪亦 正枝 殿
看護専門学校Ⅱ科 S60 年卒
平成 28 年 9 月 13 日逝去
山田 裕保 殿
医学部 S25 年卒
平成 28 年 9 月 14 日逝去
大坂 吉弥 殿
体育学部 S34 年卒
平成 28 年 10 月 11 日逝去
橋本 和朋 殿
医学部 S34 年卒
平成 28 年 10 月 14 日逝去
阿部 祐一 殿
医学部(脳外) S36 年卒
平成 28 年 10 月 15 日逝去
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No.2 8 9
法人だより
主要行事予定
月
平成29年
1月
(平成 29 年 1 月~ 2 月)
日
内
容
4日
(水) 賀詞交歓会(本郷・お茶の水キャンパス、練馬病院)
4日
(水) 新年顔合わせ会(越谷病院)
5日
(木) 賀詞交歓会(静岡病院、浦安病院)
10日
(火) 賀詞交歓会(高齢者医療センター)
12日
(木) 大学院医学研究科入学試験(後期)
・大学院医学研究科定期語学試験(第 5 回)
(本郷・お茶の水キャンパス)
14日
(土)〔全学部〕センター利用入学試験 ~ 15 日(日)
14日
(土) 大学院医療看護学研究科入学試験(B 日程)(浦安キャンパス)
18日
(水) 評議員会
18日
(水) 理事会
19日
(木) 医学部 入学試験(幕張メッセ)
24日
(火) 医療看護学部一般入学試験(幕張メッセ)
25日
(水) 保健看護学部一般入学試験(筆記)
(三島キャンパス、本郷・お茶の水キャンパス)
28日
(土) 医学部 面接試験(本郷・お茶の水キャンパス)~ 30 日(月)
未 定 啓心寮退寮式(さくらキャンパス)
未 定 保健看護学部保護者会総会(三島キャンパス)
2月
2日
(木) 国際教養学部 一般入学試験(ベルサール神田)
3日
(金) 医療看護学部一般入学試験(浦安キャンパス)~ 4 日(土)
3日
(金) 保健看護学部一般入学試験(面接)(三島キャンパス)~ 4 日(土)
6日
(月) スポーツ健康科学部入学試験(B 方式、一般)
(さくらキャンパス、仙台会場、大阪会場)
7日
(火) スポーツ健康科学部入学試験(C 方式)(さくらキャンパス)
8日
(水) 医学部入学試験(小論文・英作文)、9 日(木)~ 10 日(金)
(面接)
(本郷・お茶の水キャンパス)
11日
(土) 第 111 回 医師国家試験~ 13 日(月)
13日
(月) 医療看護学部センター利用・独自併用入学試験(浦安キャンパス)~ 14 日(火)
13日
(月) 保健看護学部センター利用・独自試験併用入学試験(面接)
(三島キャンパス)
16日
(木) 第 100 回 助産師国家試験
17日
(金) 第 103 回 保健師国家試験
18日
(土) 第 39 回 都民公開講座(文京シビックホール)
18日
(土) 医学部同窓会支部長・支部幹事会(本郷・お茶の水キャンパス センチュリータワー 19 階)
19日
(日) 大学院スポーツ健康科学研究科(博士前期・博士後期)入学試験(C日程)(本郷・お茶の水キャンパス)
19日
(日) 第 106 回 看護師国家試験
28日
(火) 保健看護学部センター利用入試(後期)(三島キャンパス)
未 定 大学院医療看護学研究科博士論文発表会(浦安キャンパス)
未 定 高齢者医療センター運営協議会・地域連携協議会
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No.2 8 9
大学だより
本郷・お茶の水キャンパス(医学部・国際教養学部)近況
1.国際教養学部 入試対策相談会開催
9/25(日)、本郷・お茶の水キャンパス センチュリータワーにおいて国際教養学部の入試対策
相談会を開催し多くの方が来校されました。
入試対策相談会では、国際教養学部の紹介、入試概要の説明のほか、平成 28 年度入学試験
「一般入学試験」と「特別入学試験等」で出題された英語問題の解説を行いました。
また、個別相談では、通常の入試相談に加え、教員による面接対策の個別相談ブースも設け
ました。面接が課される特別入試、推薦入試を受験する皆さんには、是非、今回の経験を
活かしてほしいと思います。
2.国際教養学部 短期海外研修プログラムの実施状況
国際教養学部では夏季休暇期間を利用して様々な短期海外研修プログラムを実施しました。
「シンガポールで学ぶグローバルヘルス短期研修」では、英高等教育情報誌 The Times
Higher Education が発表したアジア大学ランキングで第 1 位となったシンガポール国立大学
(NUS)と連携し、日本研究学科に所属する学生と英語で授業を受講し、日英両語を用いた
プレゼンテーションも行いました。本研修に参加した学生は「英語でのプレゼンテーションは
非常に緊張しましたが、異なる文化背景をもつ同年代の学生と共に勉強出来たことは今後の
学生生活を過ごす上で大変貴重な体験となりました。」と感想を述べていました。
また、北京外国語大学(中国)、ハワイ大学マノア校(アメリカ)、ユヴァスキュラ応用科学大学
(フィンランド)
、シドニー大学(オーストラリア)
、ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)等との
連携事業についても現在準備を進めており、国際教養学部は今後より一層の国際交流の活性化を
推進していきます。
【今夏実施されたプログラム一覧】
渡航国
研
修
名
称
研 修 期 間
参加数
シンガポール
シンガポールで学ぶグローバルヘルス短期研修
28.9. 3 ~ 28.9. 8( 6 日間)
6名
オーストラリア
西シドニー大学での英語短期研修
28.9.10 ~ 28.9.26(17 日間)
7名
インドネシア
インドネシアでの異文化体験短期研修
28.9. 6 ~ 28.9.14( 9 日間)
5名
中 国
大連理工大学での中国語短期研修
28.7.30 ~ 28.8.24(26 日間)
8名
スペイン
サラマンカ大学でのスペイン語短期研修
28.8. 6 ~ 28.8.28(23 日間)
13 名
3.医学部 平成 28 年度共用試験医学系 CBT 実施
共用試験医学系 CBT(Computer Based Testing)は、臨床実習を開始する直前の学生の
医学的知識等を客観的に評価し、臨床実習に参加するに足りる医学的知識等が習得されている
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大学だより
ことを、国民に担保するための評価です。従って、共用試験医学系 CBT は、全国の医科大学の
学生全員の参加が求められています。
本学では、M4 学生に対し、8/30(火)に実施されました。
オ ス キ ー
4.医学部 平成 28 年度共用試験医学系 OSCE 実施
共 用 試 験 医 学 系 OSCE(Objective Structured Clinical Examination) は、 臨 床 実 習
を開始する直前の学生の技能・態度等を客観的に評価し、臨床実習に参加するに足りる技能・
態度等が習得されていることを、国民に担保するための評価です。従って、共用試験医学系
OSCE は、全国の医科大学の学生全員の参加が求められています。
本学では、M4 学生に対し、9/17(土)に実施されました。
5.医学部 系統解剖遺骨返還式
10/6(木)
、平成 28 年度系統解剖遺骨返還式が、順天堂の菩提寺である曹洞宗諏訪山吉祥寺に
おいて執り行われました。当日は、ご遺骨返還者のご遺族及び大学より代田浩之医学部長を
はじめ教職員、学生、白梅会会員等多数が参列しました。
解剖実習は献体によって提供されたご遺体を解剖して、人体の諸構造の剖出、固定を行い、
それぞれの構造の形式や、周囲との位置関係などを観察し学習するもので、2 年に進級した
医学部学生を対象に行われます。
遺骨返還式は、帯金克巳総務部長の開式の辞に始まり、大導師の拈香法語に続いて読経が
流れる中、供養者名が読み上げられました。参列者の焼香、齋藤一之学生部長、解剖学・生体
構造科学講座 坂井 建雄教授の挨拶、学生代表 富川のぞみさん(医学部 2 年)からの感謝の
言葉に続き、ご遺族一人ずつの手にご遺骨が返還されました。
6.動物慰霊法要
10/5(水)午後 4 時から、平成 28 年度動物慰霊法要が本郷・お茶の水キャンパス 10 号
館 1 階カンファレンスルームにおいて執り行われ、代田浩之医学研究科長以下、関係教職員
200 余名が出席いたしました。
動物実験は医学研究および医学教育においては、重要かつ不可欠の手段であり、実験を通して
行われた研究及び教育は、生命現象の理解と解明に大きな役割を果たし、その成果は医学・
医療に応用され、人類福祉のために計り知れない貢献を果たしています。
本学において行われる動物実験は実験の目的に適うかぎりにおいて、最小限の数を使用し、
指針に基づいて、できる限り痛みや苦しみを与えないよう配慮されています。
動物慰霊法要はこうした動物の慰霊のため、毎年秋、本郷・西教寺の僧侶により執り行われています。
7. 大学院医学研究科入学試験について
平成 29 年度 大学院医学研究科(修士課程・博士課程)入学試験(後期日程)を次頁のとおり
実施いたします。
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大学だより
本学大学院医学研究科入学試験の特長として、社会人や外国人の受入れも積極的に行っています。
社会人入学者は、ビデオオンデマンド講義等の受講による単位認定が積極的に行われるほか、
各研究分野において、各自のバックグラウンドに応じた個別の教育プログラムが設定されます。
修士課程においては昼夜開講制を導入しており、平日勤務終了後の夜間等に講義出席することで
単位を修得することが可能です。
また、外国人入試においては、平成 28 年度入学試験より、日本語能力の条件を緩和し、
さらに入学後の日本語教育プログラムを充実させるなど、外国人留学生の受入れを推進してい
ます。そのほか、外国に居住する方を対象として、来日することなく入学試験を受験することが
できる外国在住外国人入試も実施しています。
【大学院医学研究科入学試験 後期日程】
区 分
後
期
日
程
出 願 期 間
平成 28 年 11 月 14 日(月)~
平成 28 年 12 月 14 日(水)
入学試験日
平成 29 年 1 月 12 日(木)
語 学 試 験
10:00 ~ 11:30(90 分)
口 述 試 験
13:00 ~
合格発表日
平成 29 年 2 月 17 日(金)正午
(本郷・お茶の水キャンパス 事務長 伊藤 嘉章)
順天堂医院近況
1.医療法第 25 条第 1 項および第 3 項に基づく定例立入検査について
8/24(水)
、関東信越厚生局および東京都による定例立入検査の実施がありました。院長・
副院長をはじめとした病院幹部および医師・コメディカル・事務による入念な事前準備により、
当日は大きな指摘もなく無事に終了いたしました。引き続き、健全な病院運営を心掛けてまいります。
2.自衛消防隊操法大会
9/1(木)、六義園運動公園において、本郷消防署自衛消防隊操法大会が開催されました。
当院からは看護部、リハビリテーション室、放射線部、医事課など多職種の職員によって
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構成された男子隊と女子隊各 1 チーム、また大学からも男子隊 1 チームが参加いたしました。
女子隊と大学男子隊はそれぞれ準優勝、病院男子隊は第 5 位と好成績を収めました。
第5位の男子隊
準優勝の女子隊
操法大会における消火演技
3.救急部長感謝状の授与について
9 月 9 日の「救急の日」、本郷消防署長より「救急部長感謝状」を受賞しました。
今回の受賞の理由は「日頃より救急業務に多大な協力をしていること」、「B棟の竣工に
合わせて、救急隊控室を整備したこと」
、
「救急の応需率が近年向上していること」等により、
前回、平成 25 年に救急部長感謝状を受賞以来、極めて短期間での受賞となりました。
本郷消防署長から天野院長が代表して感謝状をいただきました
4.医療連携を共に考える会
10/22(土)
、第 9 回順天堂医院:医療連携を共に考える会を開催いたしました。
第 1 部は学術研修会として『サルコペニア・フレイルの予防と台東区における地域リハビリテー
ション支援事業について』『産婦人科診療の現況』『医療連携のために見逃せない眼症状~
結膜下出血からぶどう膜炎まで~』等の講演、第 2 部は情報交換会を実施いたしました。
なお、次回は来年 2 月 18 日(土)に開催を予定しています。
5.平成 28 年度総合防災訓練について
11/6 日(日)
、B 棟を主会場として平成 28 年度の総合防災訓練を予定しています。
訓練では、①各病棟の状況報告②負傷者救出及び外来患者対応③災害対策本部運営④負傷者
トリアージ⑤非常食炊出し等、実行性の高い訓練を想定しています。
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また、このたび当院は優良防火対象物として、長年防火安全に貢献した功労により消防総監賞を
受賞いたしました。訓練当日、本郷消防署長より直接賞状が授与される予定となっています。
優良防火対象物制度が始まって今年が 10 年目にあたり、順天堂医院が制度創設以来 10 年間
優良防火対象物として継続して認定を受けていることが高く評価されたものです。
(順天堂医院 事務部長事務代行 米澤 和彦)
静岡病院近況
1.Pepper(ペッパー)配置
静岡病院にソフトバンクのロボット「Pepper」が
配置されました。現在、1 階ロビーにて初診・
再診と市民公開講座の案内をしています。
2.平成 28 年度 大規模地震時医療活動訓練
8/6(土)
、大災害発生時を想定した、初動体制の
確立及び近隣情報収集、重症患者のマネージメントを
静岡病院のPepper
目的とした訓練が実施され、災害対策本部を円滑に
運営するため、大規模災害時対応マニュアルに
沿って、アクションカードを使用した災害対策
本部設置の初動の検証が行われました。
また、同日に政府訓練からの受援訓練も実施され、
南海トラフ地震実働訓練を「南海トラフ地震最大
モデル陸側、津波 1 ケース」と想定し、県内に
おける災害組織体制の機能と実効性に関する検証が
自衛隊車両にて模擬患者受入
行われました。
3.高校生 1 日体験ナース
8/8(月)
、9(火)の 2 日間にわたり、高等学校 2・3 年生の男女を対象に、静岡県看護協会の
事業の一環である、ふれあい看護体験「高校生 1 日ナース体験」が開催され、2 日間で
計 58 名の高校生が参加しました。
当日は看護の仕事についての DVD 鑑賞の他、看護師と一緒に車椅子による移送、患者さんとの
コミュニケーション、清拭・足浴・手浴・結髪などの日常生活援助、体温測定(学生同士
お互いに測定を体験)等の様々な体験を行ってもらいました。
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No.2 8 9
大学だより
【参加した高校生の感想】
・患者さんと看護師さんの信頼関係が成り立っていて素敵だと思った。
・看護師さんのテキパキとした行動と、患者さんへの配慮や笑顔に感動した。
・実際の仕事を間近で見ることができ、より看護の仕事に関心を持つことができた。
・普段は見ることができない処置の準備等を見学でき勉強になった。
4.褥瘡対策研修会
8/25(木)
、全教職員及び静岡県東部地域の褥瘡に
携わる医療従事者を対象とした褥瘡対策研修会を
静岡病院で開催しました。
「褥瘡の予防について」をテーマに当院の褥瘡
対策チームのメンバー、医師・看護師・理学療法士・
管理栄養士がリレー形式で、様々な観点から考え
られる褥瘡予防に関する講演を行いました。
褥瘡対策研修会の様子
5.感染対策研修会
8/26(金)
、外部の講師を招き、全職員を対象とした感染対策研修会が開催されました。
今回の研修会では、
『手術部位感染対策と手術時手洗い「ラビング法」について』をテーマに
講演が行われ、院内感染対策の基礎知識、ラビング法のメリットや手順例などを学びました。
6.ドクターヘリ運航調整委員会
9/6(火)
、みしまプラザホテルにて平成 27 年度静岡県東部ドクターヘリ運航調整委員会が
開催され、静岡県医師会・各地区消防本部・医療機関・市町・県などの合計 58 名の方に出席を
いただきました。
本委員会委員長である、紀平幸一 静岡県医師会副会長、静岡病院 三橋直樹院長の挨拶に始まり、
当院の柳川洋一 救命救急センター長より、運航実績報告、事業経過報告が行われました。
三橋院長のご挨拶
委員会の様子
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大学だより
7.市民公開講座
9/26(月)、『リンパ腺がはれたら ~いろんな病気でリンパ腺ははれます~』をテーマに
地域住民等を対象とした市民公開講座が当院で開催されました。
当日は 126 名に参加いただき、当院血液内科 小池道明 教授より、劇的に進んだ悪性リンパ腫の
治療について講演が行われました。
また、10/18(火)には『大動脈弁狭窄症 ~その症状、診断、治療について~』という
テーマで当院心臓血管外科 丹原圭一 教授を講師に市民公開講座が開催され、97 名に参加いた
だきました。
次回は 11 月 22 日(火)に『身近に潜む呼吸器感染症』、『肺癌の手術最前線』をテーマに
市民公開講座を開催致します。詳細は HP をご覧ください。
http://www.hosp-shizuoka.juntendo.ac.jp/
(静岡病院 事務部長事務取扱者 落合 美智子)
浦安病院近況
1.認定看護師の資格試験合格について
野島寛子看護師長(がん治療センター)が緩和
ケア認定看護師の資格を取得しました。これによ
り、認定看護師は 16 名となりました。専門的な治療
を必要とする患者や家族に対して、コンサルテー
ションを通して臨床の看護師たちをコーチングし、
そして自らも臨床実践者として手本になり、質の高
い看護実践が行えるよう活動しています。臨床経験
の浅い看護師たちにとっては強力な支援者になる
吉田院長と認定証を手にして
ため、このような専門・認定看護師を将来の夢と希
望にし、スキルアップしていく看護師が増えていくことを病院 全体で応援していきたいと考え
ています。
2.特定共同指導の実施について
9/15(木)~ 16(金)、厚生労働省並びに関東信越厚生局及び千葉県による社会保険医療
担当者の特定共同指導が実施されました。
新井学長をはじめ、順天堂医院から久岡医療保険室長、内藤副室長、順天堂東京江東
高齢者医療センターから饗庭医療保険室長のご指導のもと、浦安病院に対策本部を設置して、
安本院長補佐、林野医療保険室長を中心にして、指導当日までに、シミュレーションの
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大学だより
実施や講演会など準備を行いました。
当日は、保険診療が医学的に妥当適切に行われているか、保険医療が法令等に基づいて行わ
れているか、診療報酬請求の根拠が診療記録等に記載されているかなど個別指導や院内視察、
集団指導による確認がなされました。今後通知される正式な指導結果をもとに、適正な保険
診療を行い正しい保険請求をするよう整備を行っていきます。
3.IMRT設置について
IMRT(強度変調放射線装置)が設置され、11 月より運用を
開始します。当機器は、患者さんへの身体的な負担が少なく、
照射位置などを修正し高い精度で放射線治療を実施することが
出来ます。また、年々放射線治療を受ける患者さんが増加して
いるなか、ニーズに応じた高度医療を提供していきます。
11 月からの稼働に向け、機器の調整や操作トレーニングなど、
スタッフ一同準備を進めています。
IMRT トモセラピー
4.献血の協力について
9/14(水)、千葉県赤十字血液センターの活動に協力し、病院内で献血を行いました。院内の
教職員からも大勢の協力が得られました。当院としてより一層の献血事業に貢献できるよう、
今後も献血活動に協力していきたいと思います。
5.浦安市総合防災訓練
9/25(日)
、浦安市が主催する総合防災訓練が
開催され、当院の災害派遣医療チーム(DMAT)が
参加しました。浦安市職員・市民・事業所・防災
関係者が相互に防災意識を共有できる場を設ける
ことを目的とした訓練であり、今回初めて行わ
れたB(Biological =生物剤)とC(Chemical
=化学剤)に起因する災害を対象としたBC災害
ラピッドカーでBC災害対応訓練参加
対応訓練などが行われました。
また、当院からラピッドカーが出動し、自衛隊車両や消防車、救急車、パトカーなどの
車両とともに、多くの参加者から目を引いていました。市職員および関係機関との連携で迅速に
対応できるよう、日ごろからの備えと防災意識の強化を必要と考える訓練になりました。
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大学だより
6.女子ボウリング大会
9/27(火)に開催された順天堂大学 6 病院
対抗女子ボウリング大会には、浦安病院からは
5 チームが参加し、A チームが見事に優勝する
ことができました。
昨年までの 2 年連続準優勝という結果を上回
るよう、業務で多忙の中、大会に備えて練習をし、
チームワークが発揮され成果が出ました。
(浦安病院 事務部長 川島 徹)
優勝 浦安病院Aチーム
(診療録管理室)
順天堂越谷病院近況
1.神経内科科長就任
前神経内科科長 森 秀生教授の後任として、9 月 1 日付で髙梨雅史先任准教授が就任されました。
新たな科長のもと、更なる神経難病患者の診療の質の向上を目指して参ります。
2.防火訓練の実施
10/14(金)
、越谷市消防署大袋分署にご協力を
頂き 2 号館 2 階 A 病棟において平日日中の出火
想定による自衛消防組織による総合訓練を実施
しました。
訓練では、指揮・命令系統の確認、初動体制の
確立、情報伝達・収集・報告等、有機的な連携の
構築に重点を置きました。この他に、消火器
操作訓練、屋内消火栓操作訓練を行い、消火
模擬患者の担送訓練
設備の操作の実際を体験してもらいました。
講評では、総合訓練を総括、課題が指摘・説明され、参加した教職員の防火意識の向上を
図ることが出来ました。
3.公開講座開催
10/15(土)
、看護師による心と身体を健康に保つお話会「ガーヤ★健康茶論(サロン)」を
開催しました。
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大学だより
当日は、近隣の市民の方を対象に健康維持や
予防を目的として、
「うつ病予防」、
「認知症予防」、
「誤嚥性肺炎予防」をテーマに開催しました。
講演では寸劇を交じえ、病態、症状、日常生活の
留意点等が解り易く説明されました。
4.内部監事による監査
看護師による寸劇の1コマ
10/17(月)
、法人の内部監事による監査が実
施されました。監査では、実務担当者へ現状と課題についてヒアリングが行われました。今後は、
法人内での実務者間の連携、的確な情報収集、適切な情報発信等、業務の向上を目指して参り
ます。
5.屋内消火栓操法大会参加
10/26(水)越谷市消防本部及び越谷市防火
安全協会が主催する屋内消火栓操法大会が越谷市
総合体育館で開催され、当院からは女性職員
チームが出場しました。所轄の消防署での厳しい
指導を受け、練習の成果をいかんなく発揮して
きました。
この経験を活かし、自主防火管理の体制強化
敢闘賞を受賞した女子チーム
を担って欲しいと考えています。
6.精神科病院等実地指導及び・措置入院者等実地審査
10/31(月)
、埼玉県保健医療部疾病対策課による精神科病院等の実地指導及び措置入院者の
実地審査が行われました。
実地指導では、精神科病棟において診療録の記載、看護記録の記載等が厳しくチェックされ、
その後事務手続きに係る資料が細部に亘り点検されました。また、埼玉県指定の精神保健指定
医による措置入院者への聞き取り調査(実地審査)が、病状並びに治療経過の確認等を含め、
例年になく慎重に行われました。
終了後の講評では、指摘事項もなく概ね適正な病院運営との評価を受けました。今後も、
関係者と協議を進め精神保健福祉法に基づく運営を行って参ります。
(順天堂越谷病院 事務長事務取扱者 山方 進)
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大学だより
順天堂東京江東高齢者医療センター近況
1.研修会
①感染対策研修会
10/19(水)
、医療安全推進センター感染対策室による『SAVE LIVES:CLEAN YOUR
HANDS ~清潔な手は、命を救う~』という研修会が開催され、合計 145 名の参加が
ありました。
②三施設合同講演会
10/26(水)
、総合ケア機構運営会議(三井陽光苑・メディケアイースト・順天堂東京江東
高齢者医療センター)による『口からはじまるバラ色人生 !! ~話す・食べる・キスしちゃう?
お口をめざして~』についての研修会が開催され、合計 83 名の参加がありました。
③東京都多職種協働研修会(墨田区対象)
10/26(水)、認知症疾患医療センターによる「平成 28 年度認知症疾患医療センター
多職種協働研修会」が開催され、合計 32 名の参加がありました。
2.区民健康講座
区民を対象に公開講座が開催されました。
第 6 回 10 月 15 日(土)
『骨盤臓器脱について』
演者:婦人科 助教 坂本愛子先生 参加者:48 名
次回、第 7 回は 11 月 19 日(土)に開催されます。
『認知症の症例について』
演者:メンタルクリニック 助教 比賀雅行先生
区民公開講座の様子
3.秋季健康診断の実施
11/8(火)~ 11(金)の 4 日間、教職員の秋季健康診断を実施しました。
受診率は全体で 100%でした。
4.地震防災訓練の実施
10/26(水)、
「震度 6 弱以上の地震が発生し、1階防災センターに対策本部を設置、発災後に
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大学だより
近隣の受傷者が多数来院した」と想定し、各部署の非難・非常持出及び関連する部署からの
参集、自衛消防隊隊員、DMAT 隊による入口付近での会場設置とトリアージ並びに誘導の
訓練を行いました。
5.ボランティアイベント
①ボランティアコンサート
毎月1回、1 階の多目的ホールにて入院患者、
外来患者、近隣施設入所者の方を対象にボ
ランティアコンサートを開催しております。さ
まざまなジャンルの演奏が行われ、毎回楽
し い ひ と と き を 過 ご し て い ま す。10 月・
11 月は以下のコンサートを開催いたしました。
・10/19(水)大正琴
・11/ 9 (水)ハワイアンバンド
大正琴の演奏会の様子
②病棟ボランティア
・10/13(火)音楽療法(6 B病棟)
③ 2 階外来展示コーナー
患者さんの癒しの空間作りを目的とした
2階外来展示コーナーには、さまざまな絵や
写真が展示されています。
・10 月 水彩画
仏具を用いた音楽療法の様子
・11 月 写真展
(順天堂東京江東高齢者医療センター 事務部長 浪越 隆)
練馬病院近況
シー キ ュ ー ブ
1.C-Cube(病院体験会)を開催
毎年恒例となっている近隣の小学校 1・2 年生を対象とした病院体験会を 8/13(土)に開催
しました。今年で 8 回目を迎えた本体験会には、午前、午後の 2 回で合計 29 名が参加し、白
衣に着替えた子ども達は聴診器による心音確認や沐浴体験、顕微鏡による血球観察等に挑戦し
ました。
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大学だより
このような体験がきっかけとなり、将来の医療従事者になってくれたらと期待しています。
顕微鏡による血球観察
沐浴体験
2.光が丘消防署における自衛消防技術審査会に参加
9/2(金)、都立光が丘公園で開催された「自衛消防
技術審査会」に当院からは防災センターチームと看護師
チームの 2 チームが参加しました。
多くのチームが参加する中、防災センターチームは
準優勝、看護師チームは第 3 位と昨年に引き続き良い
評価をいただきました。
3.癒しの会コンサートを実施
自衛消防技術審査会
8/27(土)
、日本を代表するヴァイオリニストで練馬区文化
振興協会の理事長を務める大谷康子氏によるヴァイオリン
演 奏 を 当 院 2 階 外 来 エ ン ト ラ ン ス に て 行 い ま し た。
約 130 名が演奏を聞きに来られ、その様子はケーブル
テレビでも放映されました。
間近で聴くプロのヴァイオリニストの演奏に患者さんを
はじめ、皆さん聞き入っていました。
今後も患者さんや地域の皆さんの癒しとなるコンサートを
大谷康子氏によるヴァイオリン癒しの会コンサート
定期的に開催してまいります。
4.医療連携フォーラム
9/23(金)19 時から、連携している医療機関向けのフォーラムが当院で開催されました。
座 長:院長・総合外科 科長 児島 邦明
講 師:慶応義塾大学病院腫瘍センター 特任講師 濱本 康夫
演 題:大腸癌薬物療法の治療選択 『私の考え』
次回は、11/17(木)に開催を予定しております。
(練馬病院 事務部長事務取扱者 堀越 正之)
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大学だより
さくらキャンパス(スポーツ健康科学部)近況
1.リオ・デ・ジャネイロ・パラリンピック順天堂視察団
9/12(月)~ 19(月)、本学部教員と学生による
リオ・デ・ジャネイロ・パラリンピック視察が
行われました。
視察団として派遣されたのは、障害者スポーツを
様々な視点から研究している教員 4 名と大学
院生 1 名、2020 年東京大会での出場・活躍が
期待される学生 2 名です。7 名の順天堂視察団は、
車椅子バスケットボールや車椅子テニス、ボッチャ
パラリンピック順天堂視察団
等の各競技を観戦し、加えて施設見学や大会関係者との意見交換を行いました。
また、現地では、本学部卒業生で客員教授でもある、鈴木大地スポーツ庁長官から、パラリン
ピック強化や障害者スポーツ支援等について直接話をうかがえる貴重な機会にも恵まれ、
充実した視察になりました。今回の視察が、2020 年に向けた取り組みへ活かされることが
期待されます。
2.オープンキャンパスを開催
8/13(土)
、14(日)さくらキャンパスにて
第 5 回オープンキャンパスを開催しました。
模擬授業・部活紹介・AO 入試説明・進学相
談会等、様々なプログラムを用意し、高校生に
本学の理解を深めて頂きました。両日とも天
候に恵まれ、昨年を大幅に上回る 1,831 名の
参加となりました。
大勢にご参加いただきました
3.保護者懇談会
スポーツ健康科学部とさくら会(保護者会)共催の「スポーツ健康科学部保護者懇談会」は、
8/20(土)
:広島会場、8/21(日)
:福岡会場、8/27(土):富山会場、8/28(日):新潟会場、
9/3(土):名古屋会場、9/4(日)
:仙台会場、9/18(日):本郷・お茶の水キャンパス会場、
9/22(木 / 祝)さくらキャンパス会場と全国 8 会場で開催され、総勢 347 組 520 人の保護者の
参加がありました。
大学説明会では、大学の近況報告をはじめ、教職関係、就職活動への支援関係、学生生活関係、
就職活動体験談、大学院進学等の説明が行われました。
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また、新たな試みとして、担当教員、卒業生による企業就職・教員採用関係の相談が実施され
ました。個人面談では前期試験の結果やクラブ活動・寮での生活・就職相談等保護者との個別
面談が行われ、全体質疑応答では保護者の皆様と内藤学部長・佐久間学生部長をはじめとする
大学関係者との活発な情報交換が行われました。
さくらキャンパスでの保護者懇談会の様子
個別説明会の様子
4.食堂キャンペーン『朝食バイキング』
さくらキャンパスでは朝食の充実を図るため、7/4(月)に業者さんの協力のもと、バイキング
方式の朝食を実施しました。当日の食堂は朝から大賑わいで、学生の皆さんはおいしそうに
頬張っていました。
キャンペーンの実施だけでなく、毎朝の朝食メニューはサラダ・味噌汁の増量、主菜・副菜の
内容変更、その他のサービス等々、改善されています。
バイキング方式の朝食
学生に好評でした
5.
「Summer Arts Japan 2016」に参加
8/7(日)、「Summer Arts Japan 2016 都市のレガシーは TOKYO へ」が東京芸術大学
奏楽堂で開催されました。2020 年に向けて文化、音楽関係者が中心となって企画された音楽
芸術祭にスポーツ関係者が加わり、順天堂大学と東京藝術大学とのコラボレーションにより、
スポーツ、芸術、科学が融合した美しい音楽とトップアスリートの美しい演技が共演しました。
イベントでは、コシノジュンコさんデザインの衣装を着た体操競技部学生の動きを、衣装に
取り付けたセンサーが検知し、この動きに合わせてピアノが自動演奏をするという新たな試みが
披露され大成功でした。スポーツはもとより文化の祭典として様々なプログラムが期待されている
東京 2020 オリンピック・パラリンピックに向けて、これまでにない新しいエンターテイメントの
先駆けとして、世界に発信する画期的なイベントとなりました。
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大学だより
コシノジュンコさんと内藤学部長
体操と音楽の融合
6.全日本学生体操競技選手権 2 年連続 9 回目の優勝
8/19(金)~ 21(日)まで、福井県のサンドーム福井で『第 70 回全日本学生体操競技
選手権大会』が開催され、体操競技部は男子団体で 2 年連続 9 回目の優勝を果たしました。
また、団体種目別でも、ゆか、跳馬、あん馬、平行棒の 5 種目で優勝しました。
優勝した男子団体チーム
2連覇を果たしました!
7.女子学生寮を新設
2017 年度からのスポーツ健康科学部の入学定員増に伴い、新たに学生寮を新設します。
(2017
年 2 月竣工予定。)既存の女子寮は男子寮として利用し、新たな学生寮は女子寮となります。
詳細は『順天堂だより』2017 年 3 月号に掲載を予定しております。
(さくらキャンパス 事務部長 久保 昌也)
運動部の主なる戦績
(平成 28 年 9 月 30 日現在)
1.陸上競技部
3000mSC
1位 塩尻和也(2年)
①第85回日本学生陸上競技対校選手権大会
十種競技
1位 川﨑和也(院2年)
400mH
2位 野口直人(4年)
10000mW
3位 山田康太(4年)
棒高跳び
3位 来間弘樹(3年)
(9/2~4:埼玉県熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
男子総合 2位、女子総合 24位
【個人種目】
《男子》
三段跳
《女子》
1位 山本凌雅(3年)
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円盤投
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3位 藤森夏美(3年)
大学だより
4. 水泳部
②第22回関東学生女子駅伝対校選手権大会
(9/25:千葉県印西市千葉ニュータウン周回コース) ①第89回関東学生選手権水泳競技大会
総合順位
(8/6~8:横浜国際水泳場)
7位
佐藤みなみ(1年)
・西野まほ(4年)
・菊池梨紅(1年)
男子総合結果 1部 4位
大島里穂(2年)
・西川真由(2年)
・今村咲織(3年)
女子総合結果 2部 3位
・個人種目
*この結果、
『第 34 回全日本大学女子駅伝対
女子200m平泳ぎ 1位 下山夏帆(2年)
校選手権大会』の出場権を昨年に続き獲得
しました。
5. ハンドボール部 ①《男子》関東学生ハンドボール秋季リーグ戦1部
2.体操競技部
(8/27~9/24:日本大学八幡山キャンパスほか)
①第70回全日本学生体操競技選手権大会
最終順位 10位(1勝7敗1分け)
(8/19~21:サンドーム福井)
10/2 2部チーム立教大学と入れ替え戦 30−33(2部降格)
《男子》
・団体総合
②《女子》関東学生ハンドボール秋季リーグ戦2部
1位 鈴木大介(4年)
・川本稜馬(4年)
・早坂尚人(3年)
(8/28~9/25:東洋大学ほか)
最終順位 2位(5勝2敗)
萱 和磨(2年)
・谷川 航(2年)
・千葉健太(2年)
・個人総合
2位 早坂尚人 88.750
3位 萱 和磨 88.500
6.スカッシュ部
①第9回世界学生スカッシュ選手権大会
・種目別 ゆか 1位 谷川 航、早坂尚人共に15.400
本学より5名の選手が出場
3位 加藤裕斗(1年) 15.150
・団体戦(男女混合) 3位 あん馬 1位 萱 和磨 15.650
杉本梨沙(4年)
・海道泰喜(2年)
・机 龍之介(1年)
3位 加藤裕斗 14.800
・個人戦 男子
つり輪 3位 神津源一郎(3年)14.800
平行棒 2位 萱 和磨 15.700
鉄棒 3位 鈴木大介 15.100
《女子》
7位 机 龍之介
34位 海道泰喜
37位 尾潟祐亮(1年)
・個人戦 女子
・2部団体総合 3位
3.蹴球部 9位 杉本梨沙
18位 酒井真美(1年)
《男子》
7.フットサル部
①第40回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント ①第12回全日本大学フットサル大会
(8/6~14:大阪ヤンマースタジアムほか)
(8/26~28:大阪府民共済SUPERアリーナ)
最終結果:2位
最終結果 優勝(3年ぶり3度目)
・1 回 戦 VS 九州国際大学 3−0
・グループリーグ1回戦 VS 大阪成蹊大学 6−2
・2 回 戦 VS 関西大学 2−0
・グループリーグ2回戦 VS 東北大学 6−3
・準々決勝 VS びわこ成蹊スポーツ大学 1−0
・グループリーグ3回戦 VS 北海道大学 3−2
・準決勝 VS 日本体育大学 2−0
・準決勝 VS 広島大学 7−2
・決 勝 VS 明治大学 0−1
・決 勝 VS 大阪成蹊大学 6−3
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浦安キャンパス(医療看護学部)近況
1.学内進学相談会
9/24(土)に学内進学相談会を開催し、受験生・
保護者合わせて 441 名が参加されました。
植木 純学部長より医療看護学部について、髙橋眞理
教授から面接対策について、湯浅美千代教授から小論文
対策について説明をいたしました。また、個別相談・学生
相談のブースを設けて、本学部教職員や在学生が様々な
質問にお応えしました。
個別に受験生からご相談を受けました
2.社会連携関係
①医療看護学部市民公開講座
本年度の医療看護学部市民公開講座は、浦安市老人
クラブ連合会と共催で浦安市総合福祉センターにて
全 5 回の開催を予定しています。
3 回 目 は 9 / 1 4( 水 ) に 高 谷 真 由 美 先 任 准 教 授 が
『病院の医師や看護師との上手なつきあい方』
、4 回目は
10/19(水)に立石彩美准教授が『こころの健康-マ
インドフルネス瞑想をやってみよう-』をテーマに
9月14日、高谷先生のご講演のひとこま
講演し、各回とも 60 名程の方にご来場いただき、盛会のうちに終了致しました。
今後の開催予定は次の通りです。
・第 5 回 11/16(水)
『高齢者が豊かに生きる社会 終活について考えてみる
~浦安市での終活に関するアンケートの結果から~』
講 師:島田広美 先任准教授・岡本美代子 准教授・齋藤尚子 助教
②高洲北小学校 2 年生の町探検
10 /4(火)、浦安市立高洲北小学校 2 年生 10 名が
生活科の学習「高洲の町探検」で来校しました。当日は
原田静香准教授から看護師、保健師、助産師の仕事に
ついて、また順天堂大学について説明し、その後、在
宅看護学の講義やバイタルサイン測定の演習を見学し
ました。子供達から「看護師になるためにはどうすれば
良いか分かった。」「将来は看護師になりたい」等の
演習の見学もしました
感想がありました。
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大学だより
3.順華祭
10/15(土)~ 16(日)、第 27 回順華祭が開催されました。
今年度は、
「心」と心で繋がる、「親」睦を「深」める、
「信」頼する、
「真」剣に向き合う、
「新」しい仲間を築く、
「慎」み深くのように、医療看護学部の学生として大切なコミュニケーションに
関わる沢山の出来事を連想できる言葉「SHIN ~心・親・深・信・真・新・慎~」をテーマとして、
順華祭実行委員長の 2 年生志賀遼馬君を中心に準備が進められてきました。
2 日間にわたり、各種イベントの披露、模擬店も多数出店されました。テディベア・クリニックでは、
テディベアを使って受診の流れについて来場したお子様に分かりやすく説明をするコーナーを
設けたりと、学部の特色を活かした催しも行われました。
また、多くの受験生も来場され、在校生が学内を案内し、受験対策や学生生活について質問に
答える企画も開催されました。
模擬店の様子
テディベア・クリニックの様子
4.国際交流関係 (国際交流委員会 委員長 櫻井しのぶ教授)
①第 3 回 英国語学研修について(8/15(月)~ 27(土))
医療看護学部では英国での語学及び看護に
関する研修を行っており、本年も 2 週間、イギ
リスのレスター市にあるデモントフォート大学
(DMU)にて研修を実施し、学部 2 年生 4 名、
3 年生 4 名、本院看護師 1 名、練馬病院看護師
2 名が参加しました。
先方の大学と緊密な連携の下、語学の講義
だけでなく、ホスピスなどの医療施設の見学や
看護学部の演習への参加などもプログラムに
授業の様子
組み込まれ、学生からは非常に高い満足が得られ、
英語の理解度も高まり、更なる英語習得への意欲が増していました。欧米の安全の面には課題も
ありますが、できる限り万全の対策を取っており、今回も無事に研修が終了いたしました。
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No.2 8 9
大学だより
BLS
(一次救命処置)
演習の様子
バディ
(相棒)
と交流する様子
②タイ王国タマサート大学来訪について(9/12(月)〜13日(火))
かねてから学部間協定を結んでいるタマサート
大学が初めて来校し、短期間でしたが順天堂
大学での研修を行いました。学部生 4 名(2 年
生 1 名、3 年生 3 名)、教職員 7 名の計 11 名が
参加し、12 日は本郷・お茶の水キャンパス セン
チュリータワー内の日本医学 教育歴史 館見学と
シュミレーションセンター見学、順天堂医院の
見学を行いました。
タマサート大学の皆さんとの記念撮影
案内としてイギリス研修に参加した本校の
学生も 4 名程帯同し、シュミレーションセンターでは医学部の山田京志助教の指導のもと演習も行
われました。また、夕方からは歓迎の懇親会を開き、学部学生同士が自国の看護や生活を紹介
するプレゼンを行なったり、タマサートの学生が民族舞踊を披露してくれたり、非常に楽しい
ひと時を過ごしました。
13 日は浦安キャンパスでキャンパス見学、ファカルティレベルでの相互の研究発表会を
行いました。2 日間の滞在のため、スケジュールが過密でしたが、タマサート大学の皆さんも非常に
満足され、両校の交流がより深いものとなったと感じた貴重な時間となりました。
6.大学院医療看護学研究科入学試験(A 日程)
8/27(土)、平成 29 年度大学院医療看護学研究科入学試験(A 日程)を実施し、博士前期課
程は 16 名、博士後期課程は 5 名が受験しました。
9/2(木)に合格発表を行い、博士前期課程が 7 名、博士後期課程が 4 名合格し、合格者
全員の入学手続が完了しました。
医療看護学研究科入学試験(B日程)の願書受付期間は 12/21(水)~1/6(金)
、試験は1/14(土)
に
実施します。
(浦安キャンパス 事務長事務取扱者 玉木 誠)
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No.2 8 9
大学だより
三島キャンパス(保健看護学部)近況
1.1 年生野外スポーツ実習(カヤック)
1 年生の選択科目「野外スポーツ実習(カヤック)」
が 9/1(木)~ 4(日)と9/4(日)~ 7(水)の 2 クール、
静岡県南伊豆町妻良漁港・小浦海岸で実施されました。
この科目は国際教養学部 1 年生との共同開講科目
であり、
実習を通じて 2 学部の学生交流が図れました。
キャンパスは離れていても同じ順天堂大学1年生の
仲間だという絆を強く感じることができたのではない
真剣に説明を聞いていました
でしょうか。学生たちは自然の中で行なうスポーツを心より楽しみ、カヤックや SUP(スタンド
アップパドル)の漕ぎ方も上達したようでした。
コツをつかんで徐々に上達
「仁」マークで記念撮影
2.学生・教員による社会連携・交流活動
①第 8 回保健看護学部公開講座
8/20(土)
、第 8 回公開講座が開催されました。テーマは『こんなときどうする?小児期の病気と
対処法』と題し、子育て中のお母様や、ご家庭で可愛いお孫さんの子守を担当する祖父母の皆様
などの参加で賑わいました。小児期にかかりやすい病気と受診の目安、病気から早く元気になるた
めに家庭でできることについての講演で、地域の方々に多数ご参加頂き、盛況のうちに終了しました。
学生ボランティアによる託児スペースを設けましたので、子連れで参加された方も安心して講義を
受講していただけたと思います。託児スペースはマンツーマンでの対応でしたので、子供達もすっかり
ボランティア学生に懐き、楽しい時間を過ごした後は別れを惜しむ姿も見られました。
託児スペースの様子
皆さんメモを取りながら聞いていました
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大学だより
②みしま教養セミナー『順天堂大学コース』
三島市が主催する生涯学習市民講座『みしま教養セミナー』の順天堂大学コースが開講しました。
今年度のテーマは『健康を科学する』です。本学部 5 名の教員(9/1(木)公衆衛生看護学の
酒井太一准教授、9/8(木)在宅看護学の美ノ谷新子教授、9/15(木)成人看護学の栗原明美
准教授、10/6(木)一般教養の辻川比呂斗准教授、10/20(木)臨床医学(消化器内科学)
の小川 薫教授)がそれぞれの専門分野を市民の方々へわかりやすく解説し、身近で親しみの
持てる内容で講義しています。健康への意識が高まる中、毎回多くの受講生が受講している、
三島市民に毎回好評なセミナーです。
『身近な保健統計データ』酒井先生
『科学的根拠に基づいたがん予防』栗原先生
③第 2 回三島市家族介護教室
昨年に引き続き「順天堂と三島市の連携に関する事業計画」の 1 つとして、
『家族介護教室』を
開催しました。夏休み中の 8 ~ 9 月に大学キャンパスを使って、三島市にお住まいで日頃
ご家族の介護をされている方やこれから介護の予定のある方を対象とした講座です。
本学の教員や医師が最新の介護知識や技術を紹介し、介護者への負担を軽減した効率的な
在宅介護方法を学び、試してもらう内容で全 4 回シリーズです。本学部の学生の協力もあり、
地域の方々と交流を図っています。
参加者は、実際に家庭でご家族を介護している方々が大半であったため、実態に則した質問も
多く、
介護方法を体験する場面では積極的に取り組んでいました。学生と参加者が親しく接し、
和やかな雰囲気が漂う介護教室でした。
手のバイキンを確認
学生にとっても貴重な経験でした
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No.2 8 9
大学だより
3.オープンキャンパス
9/4(日)
、秋のオープンキャンパスが開催され多くの方にご参加いただきました。
夏休みも終わり、受験生にとっては志望校を決める重要なシーズンを迎えました。受験生も
保護者の方々も、入試科目、国家試験合格率や就職実績など、大学からの説明に真剣な眼差しで
耳を傾け、本学部の充実した実習設備や、綺麗で温かい雰囲気のキャンパスに高校生達も魅力を
感じていたようです。静岡病院を見学したことで看護師として働く将来像が、より鮮明になった
ことと思います。多くの受験生のチャレンジをお待ちしております。
学生スタッフによる血圧測定体験
妊婦ジャケットでの妊婦体験
ゴーグルとイヤホンとおもり入りのベストで高齢者体験
静岡病院のドクターヘリも見学しました
オ ス キ ー
4.OSCE(客観的臨床能力試験)開催
9/20(火)、3 年生を対象に OSCE を実施しました。臨地実習へ臨む前に、自身の臨床能力の
チェックを目的とするものです。50 名を超える地域住民の皆様にも模擬患者としてご協力
いただき、緊張感に包まれた雰囲気の中で、実践的な能力試験を行うことができました。
これまで勉強してきた知識を総まとめする最終ステージに入ります。基本を大切にしながら、
たくさんの経験を積み、患者さんに信頼される看護師になって欲しいと思います。
緊張の一瞬
病室さながらの実習室が試験会場でした
(三島キャンパス 事務長事務取扱者 阿部 弘明)
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同 窓 会だよ り
医学部同窓会
医学部同窓会の最近の活動状況について御紹介申し上げます。
1.総務
本年 5 月より森近 浩同窓会会長(昭和 34 年卒)のもとに新体制となりました同窓会活動も
半年を経過いたしました。同窓会はこれまで通り、活動の根幹であります病診連携、病病連携が
円滑に行えるようなシステム構築を大学当局と協力して進めてまいります。また、これまで
学生会員のクラブ活動に対して行っていた支援を、今後は学生の研究活動についても広げていく
方針を決定いたしました。会員の皆様には益々のご支援をお願いいたします。
2.渉外・支部
今年度の支部会活動も活発かつ順調に行われています。平成 28 年 8 月 6 日に北海道・青森
合同支部会が 3 学部合同で、また同日には関西支部会(関西順天会)も開催されました。8 月
20 日(土)に秋田県支部会と宮城県支部会がそれぞれ開催されました。8 月 27 日(土)には
岡山県支部会が、9 月 24 日(土)に城南支部会が開催されています。
3.広報
医 学 部 同 窓 会 誌「 茶 崖 164 号 」 を 10 月 中 旬 に 発 行 い た し ま し た。 今 回 の 座 談 会 で は
「へき地医療教育」を取り上げました。へき地医療に携わっていらっしゃる先生方のご意見を
伺う機会を得て、興味ある内容となっています。ご一読ください。また、これまで通り大学の
ホームページをお借りして、「茶崖」のバックナンバーや支部会活動の様子もお知らせして
おります。
4.学術
平成 28 年度学術奨励賞、同年度海外留学時助成につきましては、9 月 14 日(水)の学術
委員会におきましてそれぞれ 2 名の候補者が決定され、9 月 17 日(土)、第 2 回定例理事会で
承認されました。
学 術 奨 励 賞 は、 市 村 浩 一 郎 君( 平 成 13 年 卒 解 剖 学・ 生 体 構 造 科 学 )、 古 賀 寛 之 君
(平成 12 年卒 小児外科学)、海外留学時助成は、柳沼憲志君(平成 10 年卒 循環器内科)、
森川大智君(平成 18 年卒 整形外科)です。おめでとうございます。今後益々のご活躍を
祈念いたします。
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同窓会だより
5.学生:平成 28 年度第 59 回東日本医科学生総合体育大会結果
卓球女子が昨年に続いて団体優勝、男子ハンドボールが優勝、サッカーが準優勝、水泳女子が
総合 2 位、男子バレーボールが 3 位、陸上競技女子総合 4 位・男子総合 5 位と好成績を収めました。
また、3 月に開催されました大会で男子スキーは総合 5 位と健闘いたしました。それぞれの
チームの代表者に 11 月の第 3 回定例理事会におきまして同窓会より褒賞金をお渡しいた
しました。
6.名簿・診療連携
新しい名簿(同窓会会員名簿、3 年毎発行)が予定通り年内に会員の皆様のお手元に届く
予定です。古い名簿の処分にあたりましては個人情報に十分ご留意いただきますようお願い
申し上げます。また住所・勤務先等の名簿情報の確認に際して会員各位のご協力に厚く御礼
申し上げます。
(医学部同窓会 広報担当理事 大久保 剛)
スポーツ健康科学部同窓会【啓友会】
◆第 36 回順天堂大学卒後研修会千葉大会 報告 卒後研修会千葉大会が 10/29・30(土・日)に亘り開催されました。
第 1 日目、29 日の第一部はさくらキャンパスに集合し、習志野キャンパスで学生生活を
過ごした卒業生にとっては初めて見る現キャンパスを舞台に現在の順天堂大学が行っている
新しい授業やクラブ活動を身近に感じてもらい、学部長からの大学の現状と課題について話を
伺うことが出来ました。
続いて第二部は会場を JR 成田駅隣接のスカイ
タウン成田に移し、小川理事長より『躍進めざ
ましい順天堂大学の近況と未来』をテーマに
講話を頂き、順天堂が近年に於いてどのような
成長をしてきたのかを意義深くお聞きすることが
出来ました。
その後、第三部は小川理事長をはじめ医学部・
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小川理事長のご講話
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同窓会だより
看護学部同窓会の方々を含む 250 余名のオール
順天堂で盛大に懇親会が行われました。乾杯の
後は恩師・同期・同郷の久しぶりの顔合わせに
時の過ぎるのも忘れ大いに酒を酌み交わし話に
花を咲かせ充実したひとときを過ごすことが出
来ました。最後はいつもながらの校歌斉唱を全
員で大合唱し第一日目が終了しました。
校歌斉唱の様子
第 2 日目は 2 つの講演が行われました。
はじめに、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科 先任准教授 町田修一先生の『運動の
大切さを知ろう ~介護・寝たきりにならないために~』の講演でした。参加者の多くは壮年・
老年の域に達している方も多く、このロコモ予防・改善の取り組みは健康寿命や超高齢化
社会における運動の重要性について我が身に置き換えて感じることが出来た講演でした。
町田先生のご講演
山髙先生のご講演
次に、順天堂大学医学部小児外科・小児泌尿生殖器外科 主任教授の山髙篤行先生の
『順天堂で学んだこと ~世界をリードする小児外科の道~』の講演でした。不可能を可能に
してきた先生の努力に裏には順天堂での学びの姿勢と学生時代ラグビーで鍛えた不屈の精神の
賜であることに参加者の多くが感銘を受けていました。
時代の最先端でもあり、これからの生き方について大きな示唆を与えてくれる 2 つの講演を
聴くことが出来、参加者は満足感と充実感を堪能して帰路につきました。
次回は 2 年後、山形県支部が幹事地区として開催予定です。
(啓友会 広報出版部長 渡邉 貴裕)
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同窓会だより
看護学部同窓会
◆順天堂大学看護学部同窓会会報誌『ゆしま』のご紹介
順天堂大学看護学部同窓会では、会員の情報や交流を目的として、毎年 10 月に会報誌
『ゆしま』を発行しております。会報誌の表紙はちぎり絵、油彩画など会員の方の作品を
掲載しています。内容は毎年 5 月開催の同窓会総会や講演会の報告、看護学部や大学院医療
看護学研究科在学生の実習や海外研修などについて掲載しています。また、様々なフィールドで
活躍されている会員の皆さまからは近況報告を、6 病院の現役看護師の皆さまには、その奮闘
ぶりを執筆していただいております。さらに近年は 3 学部合同の支部会が年々開催されるように
なり支部活動報告も寄せられています。
今後さらに会報誌『ゆしま』を同窓生との連絡手段としてご活用いただき、同窓会開催の
お知らせや開催された同窓会の様子、表紙を飾る作品などを多数お寄せいただけますよう
お願い致します。これからもお手元に届くことを楽しみにして頂けるような会報誌を作成して
参ります。今後ともご支援いただきますようお願い申し上げます。
◆会報誌『ゆしま』をご希望の方は下記へご連絡ください。
同窓会室(FAX)03 - 3812 - 5455 (E メール)[email protected]
(看護学部同窓会 会報委員 五十嵐 瑞恵)
ゆしま第25~27号
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保 護 者 会だよ り
医学部保護者会
10 月 1 日(土)14 時より、本郷・お茶の水キャンパス センチュリータワー地下会議室にて、
保護者 509 名が出席して平成 28 年度定例総会が開催されました。
審議事項は次の通りです。
①平成 27 年度会計収支および監査報告
新美副会長、堀田監事より、昨年度の収支状況の説明および監査報告を行いました。
②平成 28 年度予算案
新美副会長より、前年度予算からの変更点について説明し、全会一致で承認されました。
③会則・修学援助金規約の変更について
会長の江本より、名称の変更(「父母会」→「保護者会」)を提案し、全会一致で承認され
ました。
④平成 29 年度会長・監事選任について
平成 29 年度会長に現 5 年生役員の溝渕宗秀氏、監事に現 4 年生役員の菅原 剛氏が
立候補により役員会にて選出された事を報告し、承認されました。また、現 5 年生役員
監事の宮城俊之氏の留任が承認されました。
総会に続き、来賓としてご出席を賜った代田浩之医学部長、齋藤一之学生部長、小松則夫教務
委員長より、大学の現状や学生生活・カリキュラムについて、スライドを用いてご講演いただきました。
その後、学年毎に会場を分けて学年別懇談会が
行われ、各学年の授業担当する先生方から学生の
様子をお話いただきました。
続く懇親会では、保護者の皆様は先生方を
交えて情報交換をしながら親睦を深めている
ようでした。この場を拝借しまして、ご出席い
ただきました先生方、ご尽力いただいた事務局の
方々に深く感謝致し、御礼申し上げます。
(医学部保護者会 会長 江本 秀斗)
保護者会総会の様子
スポーツ健康科学部保護者会【さくら会】
今年も、さくら会では、広島、福岡、富山、新潟、名古屋、仙台、本郷・お茶ノ水、さくらの
計 8 会場で大学と共催の保護者懇談会を開催しました。
トータルで 347 名(保護者の人数でなく、対象学生の人数で表示)のご参加をいただきました。
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保護者会だより
「本郷・お茶の水キャンパス」と「さくらキャンパス」の 2 会場の参加総数は、1 年生・80 名、
2 年生・68 名、3 年生・69 名、4 年生・45 名で、ここ数年と比べると、2 年生以上のご参加が
多かったように思います。
実は、さくら会の運営委員の間では、ここ数年、2 年生以上の保護者の方にも足を運んで
いただけるようなプログラムづくりをずっと考えており、今年は、本郷・お茶の水とさくらの
2 会場では、卒業生の進路体験報告を教職、公務員、企業の 3 名に増やし、また、教員採用
試験と企業就職の 2 つのテーマでのフリーディスカッションルームを新設しましたところ、
参加者に記入していただいたアンケートでは、おおむね良好な評価をいただけました。
今年いただいたアンケートの結果は、来年の企画等に
役立たせていただきますので、保護者のみなさまには引き
続きの参加をお願いします。また、今年度、参加でき
なかった方には、ぜひ、来年度の参加をご検討ください。
さくら会では、HP を通じて保護者のみなさまの
ご意見を引き続き募集しております。いろいろなご
意見をお寄せいただけましたら幸いです。
(さくら会 会長 清水 憲吾) 本郷・お茶の水キャンパスでの保護者懇談会の様子
医療看護学部保護者会
◆ 4 年生保護者懇談会 4 年役員 泉水 勝子
9/3(土)、医療看護学部のある浦安キャンパスで保護
者懇談会が開催され、37 名の保護者が出席されました。
初めに、工藤綾子副学部長と村中陽子学生部長より
ご挨拶をいただき、次に岡本隆寛副教務委員長より「カリ
キュラムと卒業試験」について、上野恭子国試対策委員
長より「国家試験の概要と対策等」についてご説明を
いただき、保護者の皆様も熱心に聞き入っておりました。
引き続き開催された昼食懇談会では、冒頭に 4 年生の
昼食懇談会の様子
謝恩会実行委員から謝恩会のお知らせがありました。先生方は、お忙しい中懇談会にもご出席
くださり、保護者からの相談や質問に丁寧にお答えいただき、ありがとうございました。
皆様との交流が図れ、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
【4 年生役員】
会 長:柴田加寿子
運営委員:泉水 勝子、中村 真実
監 事:億谷 和彦
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保護者会だより
◆ 1 年生保護者懇談会 1 年役員 島谷 美智子
10/15(土)、医療看護学部 1 年生保護者懇談会を浦安キャンパスにて開催しました。
秋晴れに恵まれ、例年を上回る 41 組 52 名の方に参加していただきました。初めに植木学部長より
ご挨拶を頂き、次に村中学生部長より、学生対象に行われた労働法セミナーについて、
また大学での学生支援のお話を伺いました。続いて岩渕教務委員長より、カリキュラムに
ついてスライドを使って説明を頂き、その中で、履修登録はスマホでは出来ず、PC からで
ないと出来ないこと、保健師や助産師になるためには、履修科目に注意すること、助産師希望の
学生は総合的な成績や選抜試験があることなど、日々の勉学において努力が必要なこと、
保護者からも学習の進歩や進級等を見守って欲しいとのこと、来年度からセメスター制、
クォーター制を導入する予定であり、土曜日
(第 2 を除く)に授業を行うことなど注意すべき
ことを詳しく伺いました。
保護者会終了後、会場を移動し茶話会形式での
懇談会を行いました。教務委員の島田先生と
学生部委員の宮津多美子先生も交え、和やかに
保護者同士の交流を持ち、短時間の中、楽しい
懇談会の様子
時を過ごす事が出来ました。
【1 年生役員】
運営委員:阿蘇 広美、島谷美智子、清水 千洋、林 文昭
監 事:原 真紀
◆【順華祭】保護者サロンについて 2 年副会長 杉山 麻理子
10/15(土)
、16(日)、浦安キャンパスにおいて、順華祭が開催されました。保護者会とし
ましては、毎年恒例の行事として、教室をお借りして「保護者サロン」を設け参加致しました。
両日ともお天気に恵まれ、約 150 名の方に
ご利用頂きました。その中でも「ゆっくりお茶が
飲めた。
」
「受験や大学生活の話が聞けて良かった。
」
「展示された写真やスライドに説明が欲しい。」
など貴重なご意見を頂きました。次年度以降に
つきましても、大学側の計画を確認しつつ、事務
局と連携して学生のサポートに繋がる施策を行い、
保護者サロンの様子
より充実したサロンづくりに邁進して参りた
いと思います。お手伝い頂きました役員の皆様、心よりありがとうございました。
(医療看護学部保護者会 会長 柴田 加寿子)
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保護者会だより
保健看護学部保護者会
◆順咲祭
10/29(土)~ 30(日)に大学祭(第7回順咲祭)が開催されました。学生たちは早い
時期から実行委員を決め、着々と準備を始めていたと聞いています。
保護者会では、例年好評をいただいております手打ちそば店「順天庵」を出店しました。
回数を重ねるごとに役員の皆様のそば打ちの腕もあがり、昨年度はそば打ち用具も本格的に揃え、
心のこもった手打ちそばを来場された皆様に提供することができました。「順天庵」の屋号も
年々広まり、毎年楽しみにしてくださっているとの
喜ばしい声も聞こえてきました。
つかの間ではありますが、役員の皆様と力を
併せ、子どもたちと一緒に大学祭を盛り上げ、
保護者会会員の皆さまとの懇談の場としても
有意義に活用しています。今年もたくさんの
イベントが企画され、会場内には子どもたち、
そして来場者の皆さまの笑顔があふれていました。
今年も順天庵は大好評でした
楽しい思い出の 1 ページになりました。
(保健看護学部保護者会 会長 金谷 範)
国際教養学部保護者会
8 月 17 日(水)には第 2 回役員会、10 月 15 日(土)には第 3 回役員会が、それぞれ本郷・
お茶の水キャンパスにて開催されました。第 2 回役員会では、修学援助金申請に係る支給可否の
審議が行われ、2 件の申請について厳正なる審査の結果、全会一致で承認されました。第 3 回
役員会では、修学援助金や教材設備等助成、学生自治会の活動助成方針、予算執行状況に関して、
今後の流れや方針、情報の取り扱い等について活発な意見交換がなされました。
修学援助金は、入学後に諸処の事情により、学費の支弁に困難が生じた学生に対して修学を
支援するために給付するものであり、伝統ある順天堂の学是『仁』の精神に基づいた『相互扶助』の
考えによるものです。この制度により、一人でも多くの学生の修学を支援できればと存じ
ます。
(国際教養学部保護者会 会長 佐藤 登)
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後 援 会だよ り
医学部後援会
私どもと順天堂大学とのご縁は、娘が 2003 年に医学部に入学して以来となります。早いもので
14 年目になりました。娘の入学と同時に、私と家内も「保護者会」の会員となり、様々な機会に
先輩諸氏、大学の皆様から貴重なアドバイス、情報をいただいてまいりました。
娘は、2009 年に卒業し、国家試験を経て研修医として浦安病院にお世話になりました。
同時に私どもも「後援会」に入会、引き続き保護者会と同様多くの適切なアドバイス、情報を
いただくことが出来ました。
娘は 2010 年に結婚、2011 年に大学院に進学、2012 年には長女が誕生しました。大学キャン
パス内の「順天堂もとまち保育所」のおかげで、学び働きながら子育てが出来ましたことを、
大変感謝しております。
私どもは医者ではありませんでしたので、娘のサポートをする上で、
「保護者会」、
「後援会」を
通して、医療全般に関する様々な気付きがありました。それが、親子の意思の疎通、コミュニ
ケーションに大変に役立ちました。
すでに会員の皆様にも、これから後援会に入られる皆様にも是非、毎年 6 月に開催される
「総会」、「ホームカミングデー」に積極的にご参加をいただき、後援会の雰囲気を味わうと
同時に、多くの有意義な情報に触れていただきたいと思います。
またこの 10 月には、毎年恒例の会員有志による 1 泊旅行が、箱根の富士屋ホテルにおいて
行われ、楽しい懇親の場となりました。ぜひ来年は、更に多くの方々の参加をお待ちして
おります。
10/1~2、富士屋ホテルにて
(医学部後援会 副会長 小笠原 範之)
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後援会だより
スポーツ健康科学部後援会【桜順会】
◆桜順会へのお誘い
本郷・お茶の水キャンパス、さくらキャンパスで開催されたスポーツ健康科学部の保護者
懇談会に出席し、桜順会のご案内と勧誘活動を行いました。主に4年生の懇談会に同席し、
フリートーキングの時間にいろいろな情報交換を行いました。いつもながら様々な立場やお考えを
お持ちの保護者との懇談は桜順会のこれからのあり方にも参考になりました。
桜順会では、学生のあまり目立たない活動やボランティア活動などを「桜順会賞」として
表彰したり、順大スポーツ編集部発行の学生新聞「順大スポーツ」を会員に配布させていただく
ことや、総会時には先生方の特別講演などを開くことで、卒業後も大学とのつながりをもって
いただく活動を行っております。しかし当初の目的は大学を通じて知り合った絆を続けたいとの
思いから始まったと聞いています。
さくら会の活動から、大学を通じてこれほど他の保護者と(ある意味カオスと思うほどに)
経験も立場も思考も違う方々と一緒に気兼ねなく行動したことにより、自分が社会を知っている
つもりが実は知らないことばかりであるとか、人生の悩みは皆同じであることも知ることになり、
これから老後を迎えようとしている人間にとってある意味勇気をもらいました。そしてそこから
得られた情報は子どもが社会に向かう時の後押しや導きとしても有効に思えたものです。
そして当初の目的を思い返せば、今度は自分達の次なる人生のために桜順会の役割があるの
かもしれません。
桜順会では多くの方の参加をいただき、これからの大学のことをそして自分の人生のことを
肩を張らずに語れる場を作っていけたらと思っております。
4年生の懇談会場で桜順会を紹介
さくらキャンパス体育館での保護者懇談会
(桜順会 会長 神谷 隆一)
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ひ ろ ば
2016 年夏期 スペイン語短期研修報告
国際教養学部
講師 吉田 理加
8/6(土)~ 27(土)、スペインのサラマンカ大学で国際教養学部夏期スペイン語研修が
初めて実施され、13 人の学生が参加しました。サラマンカはマドリードから西に 200km、
ユネスコの世界遺産に指定された都市で、石畳や石造りの建造物が中世の美しい佇まいを
残しています。
東京から飛行機を乗り継いでマドリードまで約 20 時間かかり、さらに 3 時間バスで揺られて
サラマンカに到着し、ホストファミリーに出迎えられました。学生はスペイン人家庭に原則
1 人でホームステイをしながら 3 週間過ごしました。
夏のサラマンカでの一日は長いです。平日は、午前 9 時から 12 時までレベル別クラスで
スペイン語の文法・語彙・会話の授業に参加し、いったん家に戻って 2 時ごろに家族そろって
昼食を食べます。午後は 6 時ごろからサラマンカ大学が提供する文化コース(料理 3 回・
スペイン舞踊 12 回)や様々なアクティビティ(大学見学、カテドラル見学、オエステ地区の
アーバンギャラリー見学、ビーチバレー、アクセサリー教室、トルメス川ボート下り)や現地の
日本語を学ぶ学生との交流会に参加し、21 時ごろの夕食に間に合うように帰宅します。夕食後は
宿題をしたり、ホストファミリーとスペイン語で団らんを楽しんだりして過ごしました。
週末には中世の城壁の街アビラ、そして白雪姫のお城のモデルとなったアルカサールのある
セゴビアへの日帰り遠足、ポルトガルへの 2 泊 3 日の小旅行が実施され、様々な国から来た
学生とともにイベリア半島の歴史や文化に触れる経験となりました。
このように 3 週間という短い期間でしたが、スペイン語を学ぶだけではなく、スペインの
習慣や価値観をホームステイしながら学び、スペイン人学生や他国の学生と交流する機会にも
恵まれ、日本で当然視していたことを見直すきっかけにもなったようです。視野を広げる
ことができ、単にスペインに行きたいと思って参加したが、予期しなかった大きな収穫を
得たという声が多く寄せられています。この経験を糧に学生が益々の成長を遂げることを期待し
ています。
日本語を学ぶスペイン人学生との交流
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サラマンカのカテドラル
(大聖堂)
前での記念撮影
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ひろば
会津若松市 大熊町幼稚園で
テディベアクリニックを開催して
医療看護学部 2 年
テディベアクリニックサークル代表 伊藤 可恵
毎年恒例となった、福島県の大熊町幼稚園におけるテディベアクリニックを、今年も
8 月 29 日に開催しました。大熊町幼稚園は、2011 年 3 月 11 日に東北地方を襲った大地震による
原発事故で、福島県双葉郡大熊町から福島県会津若松市に移設されました。今年の園児は
年長さん 1 名、年中さん 4 名、年少さん 2 名の計 7 名でしたが、私たち学生も 7 名だったため、
園児 1 人に学生が 1 人ずつつくことができました。
テディベアクリニックの活動では、園児に「病院とはどういうところなのか」を知ってもらうために、
テディベアを用いて「病院ごっこ」を行います。学生たちが医師や看護師役に、園児たちには
テディベアの親役です。テディベアに名前をつけ、病院を受診し、薬をもらうところまでの
流れを実際に行うことにより、病院の医師や看護師の仕事について分かりやすく伝えられたと
思います。その他に、紙芝居やエプロンシアターを使用した保健教育も行いました。手洗いや
歯磨きの大切さを話しましたが、その後のクイズに園児が大きな声で答えてくれたことから、
よく理解してくれたことが解りました。
テディベアクリニックの後のゲームの時間では、 ジェスチャーゲーム、 ジャンケンゲームや
オセロゲームを、シールを使ったポイント形式で行いました。なかなか勝てなくて悔しがる子や、
障害がありうまく出来ない子もいたので、臨機応変にみんなが楽しめるようなルール変更も
行いました。勝敗がつくゲームは良くないと思っていましたが、ゲームが上手く出来ない
年少さんを見かねて年中さんが気遣う場面が見られ、園児同士の思いやる力を育むために、
勝ち負けがつくゲームも一概に良くないとは言い切れないと感じました。
今年も活動を通して多くのことを学びました。今回気付いた点を改善して、来年はより
良い活動を展開したいと考えています。
園児がテディベアの血圧を測っている様子
Ju n te n d o
園児たちが保健教育を熱心に聞いている様子
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ひろば
医学部生の人命救助に対する表彰について
本郷・お茶の水キャンパス
学生部長 齋藤 一之
医 学 部 5 年 生 梅 沢 義 貴 君 は、 本 年 6 月 に
小田急小田原線の車内で倒れ心肺停止となった
50 代の男性に対して、他の乗客と連携して救命
措置を施し、救急搬送に繋げました。その功績に
より、神奈川県川崎市多摩消防署より感謝状が
授与されました。
この勇敢な行動は他の医学部生の模範となる
ところであり、9 月 13 日(火)に代田医学部長より
代田医学部長から表彰状が授与されました
表彰状が授与されました。
梅沢君は「隣の車両にいたが、異変に気づいて駆け付けた。講義や実習で学んできた内容を
思い返し、落ち着いて対処することが出来た。後日に消防署の方より、
救助した男性が助かったと
聞いて、本当に良かったと思った。」と当日の様子を報告し、代田医学部長より「勇気ある行
動に敬意を表したい。是非今後に活かしてほしい。」とのお言葉を頂戴しました。
官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN日本代表 スポーツ健康科学研究科 博士前期課程2年
(生涯スポーツゼミナール) 前田 尚子
プログラム~第二期生としてニュージーランド留学を終えて
2014 年文部科学省では、意欲と能力のある
全ての日本の若者が、海外留学に自ら一歩を
踏み出す気運を醸成することを目的として
「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学
JAPAN 日本代表プログラム~」をスタートさ
せました。この制度は、給付型留学金制度であり、
学 生 自 ら 留 学 計 画 を 作 成・ 申 請 す る こ と が
ハーバースポーツにて
(左が筆者)
特徴です。
私は、この制度の第二期生に選出され、生涯スポーツ先進国であるニュージーランドに、
スポーツライフスタイルの在り方を実際の場で学ぶために 2015 年 8 月から 1 年間留学しました。
留学内容としては、3 ヶ月間現地の大学での語学留学、その後 9 ヶ月間地域スポーツ公益信託団体
(ハーバースポーツ)においてインターンシップを行いました。初めての語学留学そして海外
オフィスでの仕事、人との出会い、文化、言語、振り返ると毎日が挑戦の日々でした。
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そうした日々の中で感じたことは、ニュージーランドでのスポーツの在り方は、スポーツが
国民の生活の一部になっている、ということでした。職場を例に挙げるとほぼ全員が、地域の
スポーツクラブに所属、昼休憩を利用しスポーツジムに行き、さらに職場内で 2 週間に 1 回
「スポーツデー」があり、職場の全員でスポーツを楽しむ姿がありました。私自身もオールブラックスの
試合観戦や地域のサッカーチームに所属し、リーグにも参加しました。また、クリケットや
ネットボールなどのスポーツを行い、さらにはニュージーランドのスポーツを統括する「スポーツ
ニュージーランド」を訪問するなど、貴重な体験をすることができました。
現地の大学の部活動を体験
スポーツ行政機関「スポーツNZ」
を訪問
インターンシップでは、はじめの頃は英語に自信が無く消極的で、オフィスに居場所が無いと
感じたこともありましたが、このままではいけないと意を決して何事にも積極的に取り組み
ました。自ら考案した移民の方々を対象としたウォーキング教室を上司に思い切って提案して
みたところ、その案が採用され、教室を引率する大役を任されました。その後、事業は順調に
進み、私が帰国した後も継続されています。私は、提案が採用された際に上司から「あなたの
活躍に期待しているよ」と声を掛けられたことを今でも忘れません。これを機に何事にも恐れず
挑戦する大切さに改めて気づくことが出来ました。
留学を通して、悔しさと辛さ、その反面、心から嬉しかったことがたくさんありましたが、
日本とは異なる環境に身を置くことで国際的な価値観、自分で道を切り開く力を身につける
ことができました。そして何よりも挑戦を恐れない新たな自分に出会えました。
留学という貴重な経験を得られたことは、サポートしてくださった方々、そしてこの制度の
おかげであり、とても感謝しています。今後は、この経験を無駄にせず、グローバルな人材として
日本の成長に貢献できるように日々精進していきます。現在、海外に留学することで悩んでいる
人には是非この制度を知ってもらい、1 人でも多くの人が海外に“トビタつ”ことで新たな
自分と出会えることを願い、終わりとさせていただきます。
「トビタテ!留学 JAPAN 日本代表プログラム」
地域人材コースに選ばれて
国際教養学部 2 年
鈴木 葵
私は「トビタテ!留学プログラム」のもと奨学金をいただきながら、今年の夏休みの 2 か月間、
ハワイのホノルルに留学させていただきました。目的は英語とフラを習うこと、そして福祉
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施設でのインターンシップです。帰国後に、フラが文化として根付いている私のふるさと福島県
いわき市の地域活性化と、市民の健康づくりを目的とした「フラ体操」を作成するため、ハワイを
留学先として選択しました。
あっという間に 2 ヶ月が過ぎてしまいました。人生で最も素晴らしい体験をすることが出来た、
とはっきり感じています。私が皆さんにこの留学を通して一番にお伝えしたいことは、「人と
人のつながりの重要性」です。
語学学校のアクティビティで出会ったクム
(フラの先生)Nawahine Kuraoka さんに誘われ、
地元の方々が通う彼女の教室でフラを始めました。
そこで仲良くなった生徒の Patty Akina さんが
Maunalani Nursing and Rehabilitation Center
というナーシングホーム(高齢者等への医療・
介護サービス施設)に勤務しており、インター
ンシップ先が見つからず困っていた私に見学を
勧めてくれました。そのナーシングホームは
ナーシングホームで茶道
(立礼席)
を披露
ワイキキに近いカイムキの見晴らしがいい立地にあり、明るく気さくなスタッフのいる素敵な
所でした。私はそこでインターンシップを始め、利用者の方々とお話をしたり歌を歌ったり、
また茶道を披露してお抹茶や羊羹をふるまったり、日本文化を紹介する機会を頂きました。
Patty Akina さんはナーシングホームの紹介だけでなく、
交通の便が悪いフラの教室に私を毎週送迎してくれたのです。
彼女と出会っていなければ私はインターンシップもフラも
満足に出来なかったでしょう。これは Patty Akina さんの
みならず、出会いをくれたクムの Nawahine Kuraoka さんにも
感謝しています。他にも、娘のように接してくれたホスト
マザーや他のフラの生徒さん、ドライブに連れて行ってくれた
福祉施設のスタッフの方、いわきで出会った福島県人会の方、
その方の紹介でお会いしたホノルルの県人会の方々など、
多くの出会いと彼らの温かさに触れました。
これらの出会いは英語の成長やインターンシップでの情報
収集はもちろんのこと、ハワイの文化や歴史・伝説、それに
通じるハワイの人々の考え方、彼らが持つアロハスピリットから
寛容さ・優しさを学ぶきっかけになりました。人との出会い、
フラのホイケ
(発表会)
でクムの
Nawahine Kuraokaさんと
またその出会いを作ろうとする自らの意志、行動の重要性を忘れてはならないと思います。
私の「トビタテ活動」はこれで終わりではないので、この体験をもとに「フラ体操」を作って
いくための準備をしていきたいと思います。
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人事部 部長補佐
教職員スポーツ大会結果
岩﨑 幸雄
●第 56 回学内教職員野球大会
今大会で 56 回目を迎えた学内教職員野球大会は、7/26(火)に開幕し、24 チームによる
熱戦が明治神宮軟式球場にて繰り広げられた。
8/26(金)に行われた決勝戦では、さくらキャンパスチーム(以下さくらキャンパス)と
練馬病院チーム(以下練馬病院)が激戦を繰り広げた。2 回表、練馬病院の洪選手の本塁打で
1 対 0 とし、その後も波に乗る練馬病院は 3 回表に佐古選手の本塁打をきっかけに一挙 3 点を
獲得、4 対 0 で先制した。最終回、さくらキャンパスは倉渕選手の 3 塁打で 4 対 1 とし、
その後も無死満塁と攻め続け、最後は金子選手の逆転満塁サヨナラホームランにより劇的な
幕切れとなった。さくらキャンパスは 2 年連続 7 度目の優勝を勝ち取った。
【大会結果】
【個人賞】
優 勝 さくらキャンパス 殊勲賞 金子 航平(さくらキャンパス)
準優勝 練馬病院 敢闘賞 馬場 太郎(練馬病院)
3 位 整形外科 打撃賞 佐々 恵太(臨床研修センター)
〃 臨床研修センター
優勝のさくらキャンパスチーム
準優勝の練馬病院チーム
●第 24 回学内教職員女子ボウリング大会
標記大会は 9/27(火)、東京ドームボウリングセンターにおいて 29 チーム 128 名が参加、
岩﨑人事部長補佐の挨拶で始まり、1 人 2 ゲーム制の団体戦・個人戦が行われた。
今年も白熱した戦いの中、団体戦を制したのは、4 人の合計が 994 得点を記録した浦安病院Aチー
ムであった。団体戦・個人戦の大会結果は次の通りであった。
【団体戦】
【個人戦】
優 勝 浦安病院Aチーム 優 勝 常葉紗耶果(高齢者医療センターBチーム)
準優勝 病院連合ベイビーズ 準優勝 原田 真菜(病院連合ベイビーズ)
3 位 高齢者医療センターAチーム 3 位 長濱 圭子(浦安病院Aチーム)
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第 27 回順華祭を終えて
第 27 回順華祭実行委員長
医療看護学部 2 年 志賀 遼馬
SHIN ~心・親・深・信・真・新・慎~
第 27 回順華祭が 10 月 15 日(土)、16 日(日)に開催されました。両日共に晴天と天候にも
恵まれ、今まで以上の盛り上がりを見せた順華祭でした。
順華祭委員は 4 月上旬から 10 月に向けて動き始めました。今年から駅伝応援部の発表や
男装コンテスト、講演会を両日実施、外部団体の出店など新しい企画が多数持ち上がり胸を
膨らませる反面、きちんと運営していけるかという大きな不安の中で準備を進めていました。
しかし、昼休みを返上して練習をする部活動、放課後に集まって看板などを作成している
団体の姿に鼓舞され、絶対に成功させるという思いが日を追うごとに強くなっていきました。
そしていよいよ 2 日間に渡る順華祭の当日を迎えました。初日から多くの来場者にお越しい
ただき、どの場所にも笑顔と活気が溢れていました。学生を含めて順華祭に参加した人たちの
楽しそうな姿を見た時に、今まで頑張って準備をしてきて良かったと心から感じました。
また活動を通して、実行委員本部の一員として改めて運営の難しさも感じました。順華祭開催の
裏には、学生のみならず、先生方や保護者会など多くの方々がサポートしてくださいました。
順華祭に関わってくださった皆様に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
まだまだ順華祭は進化していきます。来年もお楽しみに!
JAZZ演奏
開会式で挨拶しました
お知らせ
●医学部同窓生の方の送付先住所変更等に
つきましては右記に記載の文書・広報課まで
ご連絡ください。
●啓友会・看護学部同窓会の同窓生の方は
各同窓会事務局あてにご連絡ください。
●在学生保護者の皆様には保護者会会員宛て
としてお送りしております。複数冊届いて
お困りの場合は右記の文書・広報課まで
ご連絡ください。
●本誌掲載記事の無断転載を禁じます。
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学校法人順天堂 広報誌
「順天堂だより」289 号(2016.11)
●発 行 学校法人順天堂 http://www.juntendo.ac.jp
●編 集 総務局総務部文書・広報課
〒113-8421 東京都文京区本郷 2-1-1
TEL:03-5802-1006(直通)FAX:03-3814-9100
E-mail:[email protected]
●発 行 日 平成 28 年 11 月 22 日発行
●印刷・製本 ダイト印刷株式会社
●発 行 部 数 9,200 部
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【順天堂人のためのメンタルヘルス講座 第36回】
獨協医科大学越谷病院こころの診療科教授 井原 裕
創造は模倣から始まる
昨今、論文を書く際に憂鬱なのが、剽窃の問題です。英語を母語としない者にとって、
英米人の論理構成を模倣することは必須ですが、文章自体を写せば剽窃とされます。
李下に冠を正さぬためには、神経質にならざるを得ません。
ただ、
昨今の剽窃批判は、
いきすぎの気もします。2015年の東京五輪エンブレム問題は、
デザイナーに原作へのリスペクトがなかったから非難は免れません。
しかし、
そもそも創造は
模倣から始まります。
モネには
『ラ・ジャボネーズ』、
ゴッホには
『花魁』
という作品がありますが、
これは「盗作」
ではなく、印象派の画家たちの浮世絵や琳派へのオマージュでしょう。
今や文化人となったタモリですが、
彼の本質はパロディストで、
最近も
『日本の車窓から』
(『世界の車窓から』
のパロディ)
を作っています。
デビュー当時の寺山修司のまねなどは、
口調や声だけでなく、論理展開まで似ています。寺山にも
「ふるさとの訛りなくせし友といて
モカ珈琲はかくまで苦し」
という歌があって、石川啄木の有名歌の本歌取りでしょう。
ポール・マッカートニーは「ビートルズは町一番の盗作バンド」
と自嘲気味に語ったと
いわれています。名曲『イエスタディ』は夢で浮かんだメロディで、
「盗作だ」
と言われや
しないかと心配になって、みんなに聴かせて回って、やっと自分のオリジナルであることを
発見したとのことです。
山下達郎は『クリスマス・イブ』のなかにパッヘルベルの『カノン』
を、
ビリー・ジョエルは
『ディス・ナイト』
のなかにベートーベンの
『悲愴』
を挿入しています。
ベートーベンの
『エリーゼ
のために』は、
日本語の歌詞をつけて『 情熱の花 』
(ピーナッツ)、
『 キッスは目にして!』
(ザ・ヴィーナス)
などとして歌われています。
『リパブリック讃歌』
に至っては、
「オタマジャクシは
カエルの子」
「ゴンベさんの赤ちゃんが風邪ひいた」
「新宿西口駅前の…」など替え歌の
やりたい放題で、
もはや原曲を知らない人のほうが多いでしょう。
原作者への配慮は必要ですが、一方でパクリ批判も行き過ぎると気持ちがすさみます。
人間の存在自体、両親の遺伝情報のコピーですから、
「人間万事塞翁がコピー」
とも
いえるのです。
<執筆者紹介>
▼東北大学(医)卒。順天堂大学講師、准教授を経て、2008年から現職。
日本の大学病院で唯一の薬に頼らない精神科を主宰。