特集 特集 - 全国老人保健施設協会

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第27回全国介護老人保健施設大会 大阪
特 集 第27回全国介護老人保健施設大会 大阪
第27回全国介護老人保健施設大会 大阪(大会会長=川合秀治全老健大阪府支部長・大阪介
護老人保健施設協会会長)が9月14日から16日の3日間、大阪市の大阪国際会議場をメイン会
場に開催された。
「めっちゃ好きやねん老健~咲かせよう 医療と介護の大輪の花~」をテーマ
に全国から6,121名が集まった。今回の特集では、講演やシンポジウムの内容とともに、大会史
上初のネット配信によるナイトセミナー、参加者の声や各会場の風景などについても紹介する。
衣川大会実行委員長
東会長
厚生労働省の蒲原老健局長
大阪府の植田副知事
「ナイトセミナーではいろいろな議論の演題を
定だったが、全老健だけで活動しても限界がある
用意したが、熱意を入れて準備したのが『ご家族
ことを痛切に感じた。今後は介護の諸団体と一致
の思い』である。利用者のご家族は、我々老健施
団結した『オール介護』
、さらに日本医師会をは
大阪大会は、平成6年の第5回大会より22年
設をどのように見ているのか。スタッフはがん
じめ医療の団体と介護の団体がスクラムを組んで
ぶり2度目の開催となった。9月15日には開会
ばっているのに経営者はだめじゃないかとか、現
社会保障の財源を確保していくように要請してい
式が行われた。衣川一彦大会実行委員長の開会宣
場の意見を取り入れてあげなよと思ってはいない
かなければならない。その意味では老健連盟にも
言に続き、川合大会会長が挨拶。
か。全国中継して夜の11時までかけていろいろ
協力してもらい、政治の面からも力強い後押しを
「ようおこし」の歓迎の言葉から始まった川合
な情報発信を行いたい。
『そんなきれいごとじゃ
お願いしたい」と述べた。
大会会長は、
「
(テーマの)めっちゃ好きやねん老
収まらないよ』という意見も大歓迎だ。後日まと
健は私の発案ではなく、支えてくれているスタッ
めて全国に情報を提供したい」と述べた。
同時改定へ関係団体がスクラム
国民が求める老健施設をめざす
フの熱意だ。ただ本当に老健施設はめっちゃ好き
やねんと思われているのか。まあまあこの程度か
と思われてはいないか」と述べ、懇親会の後に開
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川合大会会長
かれるナイトセミナーに触れた。
主催者挨拶で全老健の東憲太郎会長は、診療
一方、各施設には全老健や厚生労働省から多
くの調査研究事業の依頼が届くことに触れ、
「今
後の報酬改定を見据えて最も大切なのはエビデン
報酬・介護報酬の同時改定が1年半後に迫ってい
スだ。皆さんが調査にしっかり回答してもらい、
ることを指摘し、
「前回改定は大変なマイナス改
全老健として介護給付費分科会で活用できるエビ
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第27回全国介護老人保健施設大会 大阪
大阪市の鍵田副市長
日本医師会の鈴木常任理事
厚生労働大臣表彰
日本老年医学会の楽木理事長
全国社会福祉協議会の髙井副会長
来賓の皆さん
シンポジウムⅠ
諏訪中央病院の鎌田名誉院長
デンスを発信していくことが非常に重要になって
=鍵田剛副市長)
、横倉義武日本医師会会長(代
賞した。受賞者を代表して協会表彰を受けた尾内
在宅支援機能に対し期待を表した。
(P22 ~ 25)
くる」と協力を求めた。
読=鈴木邦彦常任理事)
、斎藤十朗全国社会福祉
善四郎さん(京都府・介護老人保健施設マムクオ
続いて、一般社団法人日本老年医学会理事長
協議会会長(代読=髙井康行副会長)が挨拶した。
ーレ)
、優秀奨励賞を受けた佐野育美さん(静岡
の楽木宏実大阪大学大学院医学系研究科教授に
時期に来ている。特養やグループホーム、サ高住
表彰式では、
「平成28年度介護老人保健施設事
県・介護老人保健施設ヒューマンライフ富士)がそ
よる記念講演「高齢者医療の展望」が行われた。
が非常な勢いで増えており、終生入所のニーズを
業功労者厚生労働大臣表彰」として46名が受賞。
れぞれ東会長から表彰状と記念品を受け取り、尾
追いかけていては厳しい経営状態になる。国民は
受賞者を代表して淀井芳子さん(大阪府・介護老
内さんが謝辞を述べた。
(受賞者名はP15 ~ 21)
老健施設に何を期待しているのか。そこを考えて
人保健施設桑の実)が蒲原局長から表彰状と記念
運営し、利用者のケアをしないと生き残れない。
品を受け取り、謝辞を述べた。
最後に「老健施設は変わらなければいけない
国民に求められる老健施設をめざしていこうでは
ないか」と呼びかけた。
来賓祝辞として、塩崎恭久厚生労働大臣(代
「平成28年度公益社団法人全国老人保健施設協
会表彰」としては個人表彰84名、施設表彰91施設
および2団体が受賞。
「第26回全国介護老人保健
(P26 ~ 29)
午後のシンポジウムⅠは「在宅で中重度の認
知症の方を介護している家族やご本人のために、
厚労省の老健局長が特別講演
認知症患者の家族らでシンポジウム
表彰式の後の特別講演は、厚労省の蒲原老健
老健は何ができるか」
。全老健の平川博之副会長
を座長に、JR 事故裁判の被告の長男や認知症の
人と家族の会、行政、弁護士、施設の代表が討議
した。
(P30 ~ 33)
読=蒲原基道老健局長)
、松井一郎大阪府知事
施設大会 神奈川 in 横浜 演題発表 優秀奨励賞」
局長による「地域包括ケアにおいて介護老人保健
続く特別公開講演は、諏訪中央病院の鎌田實名
(代読=植田浩副知事)
、吉村洋文大阪市長(代読
としては21演題が、
「奨励賞」としては47演題が受
施設に期待する役割」
。老健施設のもつ在宅復帰・
誉院長による「医療と介護の連携―課題と展望
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第27回全国介護老人保健施設大会 大阪
シンポジウムⅡ
シンポジウムでは客席からの質問にも答えた
シンポジウムⅢ
シンポジウムⅣ
全老健研究事業報告
東京大学医学部附属病院の秋下教授
川合大会会長へ感謝状贈呈
大会旗を受け取る愛媛大会の吉野大会会長
―〜繋がればみえてくる未来の姿〜」
。
(P34 ~
「老健の医療」で講演・シンポジウム
認知症ケアの取り組み発表
労と成果〜」は、松下介護老人保健施設はーとぴ
川合大会会長は、
「昨年、この大会旗を受け
あの大野悦子施設長を座長に、老健施設で働く4
取った際、大阪府支部のみんなでこの真っ黄っき
人のシンポジストが認知症ケアの取り組みについ
の T シャツを着て、大阪大会のアピールをした。
て発表した。
(P60 ~ 61)
私も今日、閉会式にそれを着て出たかったが、
“式
37)
シンポジウムⅡは、
「これからの介護老人保健
施設に求められるもの〜地域包括ケアシステム
最終日となる9月16日は、東京大学医学部附
の中で生き残るために〜」
。介護老人保健施設グ
属病院老年病科の秋下雅弘教授による医療特別講
大会最後のプログラムの市民公開講演は、大
ぐらい、ちゃんとしろ! ” と残念ながら止められ
リーンライフの濱田和孝施設長を座長に、医師会
演「老年医学から考える老健の医療」でスタート
阪出身のジャズシンガーの綾戸智恵さんが「介護
てしまった(笑)
。それはさておき、たくさんの
や看護協会、ケアマネ協会の代表らが出席し、地
した。
(P57)
とわたし」をテーマに、認知症の母親への介護の
方々のご協力で無事に大会旗をバトンタッチでき
経験などを語った。
た。ありがとう!」と感謝の意を述べた。
域包括ケアシステムの構築に向けた老健施設の役
続くシンポジウムⅢ「これからの老健の医療
割などについて議論した。鎌田名誉院長もコメン
的役割」では、川合大会会長を座長に、秋下教授
閉会式では、全老健の東会長が「本大会には
ステージ中央では、川合大会会長に東会長か
テーターとして登壇した。
(P38 ~ 41)
と2人のリハビリテーション専門医によるディス
過去最高の来場者があったと聞いている。大会を
ら感謝状を贈呈。川合大会会長から大会旗が東会
カッションを展開した。
(P58 ~ 59)
成功に導いた大阪府支部や会員の方々には、本当
長に返還され、東会長から次回愛媛大会の吉野俊
に感謝の言葉しかない。非常に人情味あふれ、熱
昭大会会長へと引き継がれた。
全老健研究事業報告では、平成27年度調査研究
事業について、全老健の大河内二郎常務理事を座
長に、各調査研究事業の班員が報告した。
(P42)
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シンポジウムⅣ「老健の介護の現場から『施
設独自の認知症高齢者へのアプローチ』〜その苦
気あり、得るものの多い大会だった」と挨拶した。
次回第28回全国介護老人保健施設大会 愛媛 in
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第27回全国介護老人保健施設大会 大阪
愛媛大会の吉野大会会長が挨拶
阪本大会副会長
老健医療研究会
研修会
松山は、平成29年7月26日から28日までの3日
された。
間、松山市で開催される。テーマは「坂の上に輝
10回目となる今回は、全老健の高橋肇常務理
く一朶の白い雲〜超高齢社会のニーズに応えられ
事の「地域包括ケアシステムを円滑にするための
る老健を目指して〜」
。吉野大会会長は「道後温
IT の活用方法と情報連携のあり方」や尼崎老人
泉を擁する松山。この風光明媚な土地で、地域包
保健施設ブルーベリーの山本章施設長の「高齢者
括ケアシステムを担う老健施設の進む道を大いに
医療のジレンマ〜適正な薬物使用を考える〜」な
議論してほしい」と挨拶した。
ど講演4題が行われた。
(P66 ~ 69)
いち だ
最後に阪本秀樹大会副会長の閉会宣言が行わ
また、全老健主催の研修会も開催された。各
れ、大阪大会は万雷の拍手のなか、幕を閉じた。
研修会のテーマは、①ケアプラン②認知症③ケア
第10回の老健医療研究会開く
ケアプランや認知症など研修会
初日の9月14日には、老健医療研究会が開催
の質④リハビリテーションマネジメント―の
4つ。
(P62 ~ 65)
各研修では講義のほか、ディスカッションや
グループワークなどが行われた。
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