サントリー美術館 六本木開館10周年 記念事業概要

№ sma0025
(2016.11.15)
サントリー美術館 六本木開館10周年
記念事業概要
サントリー美術館(館長:鳥井信吾)は、2017年3月、六本木に開館して
10周年を迎えます。1961年の開館以来「生活の中の美」を基本理念とし、
六本木移転を機にミュージアムメッセージ「美を結ぶ。美をひらく。
」を掲げて活動を
展開してきました。六本木開館以来、4,312,090人(※)のお客様にご来場
いただいています。
(※)2016年10月末現在
「美を結ぶ。美をひらく。」には、サントリー美術館が、伝統と現代、洋の東西
など、時空を超え、美を介したさまざまな出会いと発見、感動を生み出し、さらには
多くの人々が集い憩う場所でありたいという気持ちが込められています。10周年を
記念して、この「美を結ぶ。美をひらく。
」をテーマに5つの企画展と、第一線で
活躍されている著名人と当館学芸員とのプレミアムトークシリーズを開催します。
また、日本美術を身近に感じてもらおうと取り組んできたエデュケーション・プロ
グラムの一環として、工芸ワークショップを実施します。
サントリー美術館は、次なる10年に向けて、今後も多彩で質の高い企画展や
日本美術ファンの拡大を目的としたエデュケーション・プログラムを実施し、都会の
中の本格的な美術館として、国内外の皆様に愛される美術館を目指してまいります。
【資料】
1.記念展覧会概要
2.プレミアムトークシリーズ概要
3.工芸ワークショップ概要
4.展覧会リスト【平成19年(2007年)~平成28年(2016年)
】
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《1.記念展覧会概要
》
六本木開館10周年記念展
絵巻マニア列伝
会期:2017年3月29日(水)~5月14日(日)
重要文化財《病草紙断簡
平安時代
不眠の女》
一幅
12 世紀
サントリー美術館
We love 絵巻
文学と美術を融合させた「絵巻」は、中世以来、私たち日本人を魅了しつづけ、
各時代に《絵巻マニア》とも呼ぶべき熱烈な愛好家を生み出しました。そこで本展
では、歴代の絵巻愛好家に注目し、鑑賞記録などをたどりながら、古の人々にとって
絵巻とはどのような存在だったのか、そしてどのように制作・鑑賞されていたのか、
絵巻享受の実態に迫ります。彼らの狂おしいほどの絵巻愛を追体験する、今までに
ない絵巻展です。
れん げ おういんほうぞう
絵巻マニアのなかでも筆頭に挙げられるのは、蓮華王院宝蔵に、和漢の典籍や
ご しらかわ
楽器などの文物とともに多くの絵巻を秘蔵した後白河院(1127~92)です。
はなぞの
日記で自ら絵巻好きであることを告白した花園院(1297~1348)の命により、
か す が ごんげんげん き え
え どころあずかり
たかしなたかかね
「春日権現験記絵」を描いた宮廷絵 所 預 ・高階隆兼も、制作にあたって蓮華王院
ほうぞう え
の宝蔵絵を参照したことが指摘されており、院政期における王権のモニュメント
ともいうべき宝蔵絵が、鎌倉時代後期には早くもイメージの源泉として古典になって
ご はなぞの
ふしみのみやさだふさ
いたことが知られます。さらに、後花園院(1419~70)の父・伏見宮貞成親王
(1372~1456)の日記に見られる宝蔵絵の鑑賞記録などからも、絵巻マニア
たちの間で、当時「まぼろしの宝蔵絵」鑑賞はひとつのステータスになっていたと
想像ができます。
2
あこがれの宝蔵絵を古典様式として位置づけ、その再生として創造された隆兼様式
は、やがてやまと絵技法の集大成として隆兼様式そのものが古典となり、江戸時代に
まつだいらさだのぶ
至るまで再生が繰り返されました。松 平 定信(1759~1829)による絵巻物
模写・修復事業がその好例といえるでしょう。さらに室町時代、歴代の足利将軍が
絵巻の制作と収集に積極的であったことも、おそらく後白河院の絵巻コレクションが
ひとつの規範になっていたと考えられます。
各絵巻マニアは個性に満ちています。本展では、その列伝をお楽しみいただくと
ともに、歴代のマニアを俯瞰することで見えてくる、繰り返される絵巻の憧憬と
再生の歴史をご紹介します。
【おもな出品作品】
か す が ごんげんげん き
え
・《春日権現験記絵》 高階隆兼筆 第九巻
二十巻のうち一巻
鎌倉時代 延慶2年(1309)頃 宮内庁三の丸尚蔵館
げんじょうさんぞう え
・国宝《玄 奘 三蔵絵》 第四・八巻 十二巻のうち二巻
鎌倉時代 14世紀 藤田美術館
やまいの そ う し だんかん
ふ みん
おんな
・重要文化財《 病 草紙断簡 不眠の 女 》
一幅
平安時代 12世紀 サントリー美術館
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六本木開館10周年記念展
国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》修理後初公開
玉手箱(仮称)
会期:2017年5月31日(水)~7月17日(月・祝)
国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》
一合
鎌倉時代 13世紀
サントリー美術館
政子をも魅了!?貴人と神様の宝箱
今も昔も、きらびやかで美しく飾られた箱は人々を魅了します。内容物が大切
であればあるほど、また、所有する者の身分が貴いほど、箱は豪華につくられ、
箱自体が大切にされてきました。
そのような箱の中で、
「手箱」は代表格といえます。もともと貴人が化粧道具や
手廻り品を入れるためのものが、神々のお使いになる具として奉納されるようにも
なり、蒔絵や螺鈿といった当時最高の装飾技法によって意匠される例が多く見られ
ます。特に中世の手箱は、当代における漆芸技法の結晶美ともいえるほど技術の粋が
凝縮され、神宝として、もしくは特権階級の所有として伝わるのにふさわしいもの
ふ せんりょう ら でんまき え て ばこ
い かけ じ
ばかりです。当館の国宝「浮線 綾 螺鈿蒔絵手箱」もその例となり、沃懸地という
ゆうそく
金の密度の高い蒔絵の上に、螺鈿によって有職文様の浮線綾文が表されるという
みなもとのよりとも
ほうじょうまさ こ
格調高いもので、 源 頼朝の妻・北 条 政子(1157~1225)が愛玩した
「政子の手箱」の一つと伝えられます。
本展は、当館が六本木開館10周年を迎えることを記念し、このたび約50年
ぶりに修理を行った「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」を修理後初公開するとともに、中世
手箱の名品を織り交ぜつつ、人々が生活の中で用いてきた身近な手箱の姿から、
特別に仕立てられた手箱の周辺まで特集するものです。その中には、浦島伝説の
玉手箱に見られる手箱の呪術的な側面や、浮線綾文などの有職文様、平安時代に
原点をもつ生活調度など、手箱の生まれた王朝時代の世風を伝えるものを含み、
特に名だたる神社に神宝として伝わった手箱についてはほかの神宝類と合わせて
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展示することで、当代における一級の宮廷工芸の様相も御覧いただきます。また、
この度の修理や、光学調査で得られた知見から、数百年の時を超えて明かされる
名品手箱の手間を惜しまぬ複雑な技法の工程と、高度な技をご紹介します。
各時代で人々を魅了し、時に神に捧げられた玉なる手箱――「玉手箱」をご堪能
ください。
【おもな出品作品】
ふ せんりょう ら でんまき え
て ばこ
・国宝《浮線 綾 螺鈿蒔絵手箱》
あき の しかまき え
て ばこ
・国宝《秋野鹿蒔絵手箱》
一合 鎌倉時代
13世紀
サントリー美術館
一合 鎌倉時代
13世紀
出雲大社
まつうめまき え く し げ
・重要文化財《松梅蒔絵櫛笥および内容品》
まつふじまき え ぶんだい
すずりばこ
・重要文化財《松藤蒔絵文台・ 硯 箱》
ひらきき
一具 室町時代 16世紀 枚聞神社
一具 室町時代 16世紀 防府天満宮
国宝《秋野鹿蒔絵手箱》
鎌倉時代
13世紀
出雲大社
5
一合
六本木開館10周年記念展
おもしろびじゅつワンダーランド(仮称)
会期:2017年8月1日(火)~8月31日(木)
《鼠草子絵巻》
五巻のうち巻三(部分)
室町~桃山時代
16 世紀
サントリー美術館
体験・体感・発見!日本美術の魅力を全身でたのしむワンダーランド
サントリー美術館では、2007年の六本木開館を機に、本格的に教育普及活動
をスタートさせました。展覧会ごとに開催する「エデュケーション・プログラム」や、
小中学生向け鑑賞支援ツールの配布、特別イベントなどを通して、ともすれば難しい
と思われがちな日本美術に親しむきっかけ作りを目指しています。2012年に
開催した日本美術のテーマパークともいえる参加・体験型展覧会「来て、見て、
感じて、驚いちゃって!おもしろびじゅつワンダーランド」は、こどもから大人
まで多くの方に日本美術の魅力を「体験」
「体感」
「発見」していただく機会となり
ました。こうした10年間の教育的取り組みを発展させ、このたび第2弾となる
「おもしろびじゅつワンダーランド(仮称)」を開催します。
美術館では静かに作品をみて、心の中で味わって・・・そんな鑑賞方法も素敵ですが、
この展覧会ではちょっと違います。みて、きいて、はなして、つくって・・・からだ
全体でたのしむ体験型のしかけを通して、意外な切り口からサントリー美術館の
名品の魅力に迫っていきます。
例えば、研究者になりきって屛風を分析したり、声を使って抽象的なかたちを
文様として出現させたり。絵巻物の詞書が読めなくても音で聞くことで物語の世界
に入り込むかのように鑑賞したり、江戸時代のおしゃれな装束を参考に自分でも
キモノをデザインしてみたり。きっと、作品をみることがもっともっとおもしろく
なる、新鮮な驚きの空間をお届けします。
合言葉は「ひらけ!美のとびら!」。こどもから大人まで、みんなで一緒に日本
美術のワンダーランドに出発しましょう。
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【おもな出品作品】
ねずみのそう し え まき
・《 鼠 草 子絵 巻 》
きりほうおう ず びょう ぶ
・《桐 鳳 凰 図 屛 風》
そめつけふきずみもんおお ど く り
・《染付吹墨文大徳利》
五巻
室町~桃山時代
16世紀
狩野探幽筆 六曲一双
江戸時代
17世紀
肥前・有田
江戸時代
17世紀前半
※作品はすべてサントリー美術館
《桐鳳凰図屛風》
狩野探幽筆
《染付吹墨文大徳利》
六曲一双のうち右隻
江戸時代
江戸時代
17世紀
肥前・有田
17世紀前半
サントリー美術館
サントリー美術館
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六本木開館10周年記念展
狩野派の確立者
狩野元信とその時代(仮称)
会期:2017年9月16日(土)~11月5日(日)
重要文化財《酒伝童子絵巻》
画/狩野元信、詞書/近衛尚通・定法寺公助・青蓮院尊鎮
三巻のうち巻三(部分)
室町時代
大永2年(1522)
サントリー美術館
日本絵画のメインストリーム、すべては元信からはじまった
か の う もと のぶ
狩野元信(1477?~1559)は、室町時代から長きにわたり画壇の中心を
担ってきた狩野派の二代目で、始祖・正信の息子として生まれました。室町幕府
ひつよう
御用絵師であった父・正信は、宋元の名家による手本に倣った「筆様」を巧みに
使い分け、注文に応えましたが、元信はそれらの筆様を整理・発展させ、独自の
元信様式を確立しました。真・行・草の三種の「画体」を生み出し、その「型」
を弟子たちに学ばせることで集団的な作画活動を可能にしたのです。襖絵や屛風
などの制作時には弟子たちが元信の手足となって動き、様式として揺るぎ無い、
質の高い大画面作品を完成させました。
また、正信は中国絵画を規範とする漢画系の絵師でしたが、元信はさらにレパー
トリーを広げ、やまと絵の分野にも乗り出します。濃彩の絵巻や、やまと絵の金屛風
きん ぺき が
の伝統を引く金碧画など、形状・技法の導入に加えて、風俗画や歌仙絵など、やまと
絵の画題にも積極的に挑戦しました。とくに、従来はやまと絵系の絵師や町絵師が
主導していた扇絵制作には熱心に取り組んでいます。
元信は絵師としてはもちろん、工房の主宰者としても優れた能力を発揮し、それ
以後の狩野派の礎を築きました。和漢の主題を巧みに駆使し、屛風や襖などの大画面
から絵巻や扇絵といった小画面にいたるまで、多様な注文に素早く対応することで、
元信工房は更なるパトロンを獲得していきました。狩野派は元信の時代に組織として
大きく飛躍したといえます。本展では、元信の画業を中心に、狩野派が日本絵画
史上最大の画派へと成長していく様子をご紹介します。また、元信が学んだ偉大な
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先人たちの作品も合わせて展示し、多くの人々を魅了した豊かな伝統の世界を浮き
彫りにします。
【おもな出品作品】
しゅてんどう じ
え まき
・重要文化財《酒伝童子絵巻》
こ の え ひさみち
じょうほう じ こうじょ
画/狩野元信、詞書/
しょうれんいんそんちん
近衛尚通・ 定 法寺公助・ 青 蓮院尊鎮 三巻 室町時代 大永2年(1522)
ぐんがん
・《群 雁 図屛風》
じゅ か じゃこうねこ
伝 狩野元信筆
六曲一隻 室町時代 16世紀
か の う うたのすけ
・《樹 下 麝 香 猫 図屛風》 伝 狩野雅楽助筆 六曲一隻 室町時代 16世紀
※作品はすべてサントリー美術館
《群雁図屛風》伝 狩野元信筆
六曲一隻
室町時代
16世紀
サントリー美術館
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六本木開館10周年記念展
フランス宮廷を彩ったセーヴル磁器(仮称)
会期:2017年11月22日(水)~1月28日(日)
© RMN-Grand Palais (Sèvres, Cité de la céramique) / Droits réservés / distributed by AMF
《パーヴェル・ペトロヴィチのティー・サービス》 1773年 セーヴル陶磁都市
その気品は、王も皇帝も、大統領も虜にした。
ほぼ全ての制作工程が手作業のため、フランス大統領官邸や官公庁、議会、大使館
などで使われるものを含めて年間数千ピースしか生産されない超高級磁器・セーヴル。
現在もなおヨーロッパの世界的名窯のひとつの頂点に君臨するセーヴルの名品展を
開催いたします。
1710年にドイツのマイセンにヨーロッパ初の硬質磁器製作所が設立されて
からおよそ30年後、ルイ15世時代のフランスでも、ヴァンセンヌの古城に軟質
磁器の製作所ができます。フランス王家の庇護を受け、1756年にはパリ郊外の
セーヴルに移りました。セーヴルがマイセン様式を模したのは初めの短期間のみで、
さらに洗練と優美を追求し、流行の最先端をいく存在となります。1769年には、
硬質磁器も焼けるようになりました。
軟質磁器ならではのセレストブルーやピンクの明るい色合い、セーヴル製作所を
成功に導いた濃紺のブルー・ド・ロワ、惜しみなく繊細に施された金彩装飾、そして
すべ
釉薬をかけない白く滑やかなビスキュイ彫刻。国王お抱えの彫刻家や画家と一流の
職人たちの協業で完成する、気品に満ちたセーヴル磁器は、ルイ15世やその愛妾
ポンパドゥール夫人、ルイ16世の王妃マリー・アントワネットをはじめ、フランス
内外の王侯貴族を虜にしました。
フランス革命が始まり、王政、帝政、共和政を繰り返す激動の時代も、セーヴルは
国立の製作所として存続します。1800年に化学者アレクサンドル・ブロンニャール
が所長に就任すると、セーヴルは多くの技術革新を成し遂げ、大きな商業的成功と
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名声を手にしました。ブロンニャールの没後も技術革新は続く一方、人気の伸び
悩んだセーヴルは、芸術部長のアレクサンドル・サンディエが製品にアール・ヌーヴォー
様式を採用したことにより、1900年のパリ万国博覧会で華々しく復活を遂げ
ます。
ぬま た いち が
このころ、農商務省から海外窯業練習生に任ぜられ渡仏した彫刻家・沼田一雅
(1873~1954)は、セーヴル製作所初の外国人として、2度にわたり彫刻家
(協力芸術家)として受け入れられ、陶磁器彫刻の制作を学びました。セーヴル
陶磁都市には、一雅による石膏原型や、そこから制作された作品が保存されています。
第一次世界大戦後、セーヴルは活発な芸術思潮の変化に即応すべく、アール・デコ
様式を採用しました。
1960年代以降のセーヴル製作所は、歴代の名品の復刻を手がける一方で、
建築・彫刻・絵画・デザインなど諸方面の第一線で活躍する現代の著名アーティスト
を、日本を含む世界中から探し出し、彼らとセーヴル技術者のコラボレーションに
よってさらに魅力的な磁器芸術を創出することにも、力を注いでいます。
本展覧会は、国立セーヴル磁器製作所と国立セーヴル美術館が統合され、2010年
に「セーヴル陶磁都市」という新組織に生まれ変わってから初めての、セーヴル
誕生から21世紀までの名品を網羅する展覧会となります。
【協力(借用先)】セーヴル陶磁都市
【おもな出品作品】
・《ポプリ壺 エベール》
1753年
・《パーヴェル・ペトロヴィチのティー・サービス》 1773年
・《スカーフダンスのテーブルセンターピース》 アガトン・レオナール作
1899~1900年
・《壺》 ピエール・スーラージュ作
2000年
※作品はすべてセーヴル陶磁都市
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《2.プレミアムトークシリーズ概要
》
さまざまな業界の第一線で活躍されている著名人をゲストにお迎えし、当館学芸員
との対談形式による「プレミアムトークシリーズ」を開催します。各回、サントリー
美術館の所蔵品を中心テーマとして、多彩なトークを展開します。
【絵画 Ⅰ】
ゲスト:舘鼻則孝 氏
アーティスト
1985年生まれ。東京藝術大学で絵画や彫刻を学び、後年は染織を専攻。
卒業制作「ヒールレスシューズ」は花魁の下駄から着想を得たもので、作品は
メトロポリタン美術館など著名な美術館に永久収蔵されている。近年はアー
ティストとして展覧会を開催するほか、伝統工芸士との創作活動にも取り組む。
聞き手:池田芙美
サントリー美術館学芸員
日本近世絵画史専門
開催日:2017年4月2日(日)
場
所:東京ミッドタウン・カンファレンス(ミッドタウン・タワー4F)
【陶磁 Ⅰ】
ゲスト:中島誠之助 氏 古美術鑑定家、エッセイスト
1938年生まれ。古美術商40年の経験を生かして古美術品の鑑定と評論を
展開。長寿番組、テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」に初回よりレギュラー
鑑定士として出演し、鋭い鑑定眼と歯切れのよい江戸っ子トークで人気者に。
戸栗美術館理事。
聞き手:安河内幸絵
サントリー美術館学芸員
日本陶磁史専門
開催日:2017年4月20日(木)
場
所:東京ミッドタウン・カンファレンス(ミッドタウン・タワー4F)
【ガラス】
ゲスト:坂崎幸之助 氏
ミュージシャン
1954年生まれ。大学在学中に桜井賢、高見沢俊彦とアルフィーを結成し、
1974年8月にプロデビュー。以来、日本の音楽シーンを代表するバンド
として活躍。日本屈指のアコースティックギターの演奏技術を持ち、
THE ALFEE のアコースティック・サウンドのキーマンである。ライブハウス
時代から培われた親しみある話術でテレビ出演、ラジオのパーソナリティー
としても人気があり、雑誌への執筆、著書も多数。和ガラスやカメラなどの
コレクターとしても知られ、2008年からは江戸切子親善大使を務める。
聞き手:土田ルリ子
サントリー美術館学芸副部長
開催日:2017年9月25日(月)
場
所:サントリー美術館(6Fホール)
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ガラス工芸専門
【絵画 Ⅱ】
ゲスト:山口 晃 氏
画家
1969年生まれ。大和絵や浮世絵を思わせる伝統的手法を取り入れながら、
時空を混在させ、人物や建築物を緻密に描く作風が人気を集める。2012年、
平等院養林庵書院に襖絵を奉納。2013年『ヘンな日本美術史』で第12回
小林秀雄賞を受賞。
聞き手:上野友愛
サントリー美術館学芸員
日本中世絵画史専門
開催日:2017年10月8日(日)
場所:サントリー美術館(6Fホール)
【漆工】
ゲスト:柴本 幸 氏
女優
1983年生まれ。2007年 NHK 大河ドラマ「風林火山」のヒロイン・
由布姫役に抜擢され、以後ドラマ、映画、舞台などで活躍。慶應義塾大学在学中
に学芸員資格を取得。
サントリー美術館学芸員
聞き手:佐々木康之
日本彫刻史専門
開催日:2017年12月3日(日)
場所:サントリー美術館(6Fホール)
【陶磁
Ⅱ】
ゲスト:井浦 新 氏
俳優、クリエーター
1974年生まれ。1998年、映画「ワンダフルライフ」に初主演。以降、
映画やドラマ、ナレーションなど幅広く活動。現在、NHK「日曜美術館」の
司会を担当。「一般社団法人 匠文化機構」にも従事し、日本の手仕事を未来
に繋げ拡げていく活動を行うほか、アパレルブランド「ELNEST CREATIVE
ACTIVITY」のディレクターも務める。
聞き手:柴橋大典
サントリー美術館学芸員
日本近世工芸・絵画史専門
開催日:未定(決まり次第、当館ホームページにてご案内いたします。)
場
所:サントリー美術館(6Fホール)
※料金:各回2,500円(入館料込み)。詳細は、決まり次第当館ホームページにてご案内
いたします。
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《3.工芸ワークショップ概要
六本木開館10周年記念
》
ワークショップ
おもしろびじゅつ教室
現在活躍中の伝統工芸作家をお招きして、その技法を楽しみながら体験するワーク
ショップをシリーズで開催します。公益社団法人日本工芸会の協力のもと、漆芸、
陶芸、鍛金の各分野において、8月には親子向けと一般向けの講座、秋期には英語
での開催も予定しています。伝統を受け継ぎながらも独自の表現に挑戦し続ける
作家と触れ合い、技法の一端を学ぶ貴重な機会となります。
【漆芸】
「蒔絵」の技法のひとつ、漆を塗って金粉を蒔く「地蒔き」を体験します。
漆や金粉の代用品を使いながら、繊細な技法を気軽に体験していただけます。
講
師:室瀬和美 氏
漆芸作家
重要無形文化財保持者(蒔絵)
【人間国宝】
1950年生まれ。2000年第47回日本伝統工芸展東京都知事賞、2007年
日本文化藝術振興賞など数多くの賞を受賞。2008年重要無形文化財保持者
(蒔絵)認定、紫綬褒章受章。日本工芸会副理事長。
開催日:2017年8月5日(土)
【陶芸】白い磁器にカラフルな転写紙を使ってデザインを施し、オリジナルのうつわ
をつくります。貼り絵の要領でデザインできるため、絵を描くことが苦手な
人でも楽しめます。作品は講師が焼き付けて、後日お渡しします。
講
師:前田正博 氏
陶芸作家
1948年生まれ。2009年第56回日本伝統工芸展日本工芸会総裁賞、
2010年第17回岡田茂吉賞展 MOA 美術館賞、2011年日本陶芸協会賞
などを受賞。日本工芸会常任理事、沖縄県立芸術大学非常勤講師、茨城県立
笠間陶芸大学校顧問。
開催日:2017年8月19日(土)
、20日(日)
【鍛金】金工の中でも、金属を叩いて形をつくっていく「鍛金」という技法で、
丸く平らな金属板がうつわのかたちへと変化していく過程を体験します。
講
師:大角幸枝 氏
金工作家
重要無形文化財保持者(鍛金)
【人間国宝】
1945年生まれ。1987年第34回日本伝統工芸展総裁賞受賞。2010年
紫綬褒章受章、2015年重要無形文化財保持者(鍛金)認定。日本工芸会
正参与、東京家政大学名誉教授。
開催日:2017年8月26日(土)
※場所はいずれもサントリー美術館(6Fホール)
※料金:親子1組3,500円、一般1名3,000円(入館料込み)
詳細は、決まり次第当館ホームページにてご案内いたします。
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【基本情報】
▼会
場:サントリー美術館
港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン
ガレリア3階
〈最寄り駅〉 都営地下鉄大江戸線六本木駅出口8より直結
東京メトロ日比谷線六本木駅より地下通路にて直結
東京メトロ千代田線乃木坂駅出口3より徒歩約3分
▼開館時間:10時~18時
※金・土は20時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
※shop×cafeは会期中無休
▼休 館 日:火曜日
▼入 館 料:一般1,300円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料
※「おもしろびじゅつワンダーランド(仮称)
」展は、
一般1,000円、大学・高校生800円、中学生以下無料
※20名様以上の団体は100円割引
▼前
売:一般1,100円、大学・高校生800円
※「おもしろびじゅつワンダーランド(仮称)
」展は、
一般800円、大学・高校生600円
サントリー美術館、チケットぴあ、ローソンチケット、セブンチケット、イー
プラスにて取扱(各種プレイガイドは一般のみ販売)
※前売券の販売は展覧会開幕前日まで
※サントリー美術館受付での販売は開館日のみ
▼一般お問い合わせ:03-3479-8600
▼ホームページ:
http://suntory.jp/SMA/
▽プレスからのお問い合わせ:〔学芸〕上野(絵巻マニア列伝)・佐々木(玉手箱)・関
(おもしろびじゅつワンダーランド)
・池田(狩野元信とその時代)
・安河内(フランス
宮廷を彩ったセーヴル磁器)、
〔広報〕光田
TEL:03-3479-8604 FAX:03-3479-8644
メールでのお問い合わせ、及びプレス用画像ダウンロードのお申し込み:
11月15日(火)から
http://www.suntory.co.jp/sma/info_press/
以
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上