2016/ マーケット・フォーカス 11/16 投資情報部 シニアエコノミスト 折原 豊水 経済:ロシア ロシアは原油市況の安定で景気底打ちも ロシアの実質GDP成長率は3四半期連続でマイナス幅が縮小、原油価格の反発やルーブルの 安定により輸出や資源関連投資、個人消費が回復の兆し 2017年は3年ぶりのプラス成長になる見込み。もっとも、原油価格が大きく上昇しなければ歳出 抑制が続くほか、欧米からの経済制裁が直接投資や借り入れの重しとなり小幅なプラスに 財政赤字が続くことでソブリン・ウエルス・ファンドのひとつである予備基金は17年にも枯渇し、 低位安定している公的債務残高GDP比は中期的にやや上昇圧力も ルーブルは原油価格の上昇につれて10月に年初来高値を更新する堅調な展開、米大統領選 後は米金利の上昇が重しも、今後は米ロ関係の改善期待や中期的な原油価格の安定が下支 えに 経済成長率はマイナ ス幅が縮小傾向 ロシアの2016年7-9月期の実質GDP成長率は前年同期比▲0.4%と3四半期連続 でマイナス幅が縮小、事前の市場予想(同▲0.5%)を上回った。 背景には、①16年春先以降、原油価格が反発に転じ、輸出や資源関連投資へ の下押し圧力が和らぎ始めた、②ロシアルーブルの安定によりインフレ圧力が緩和 し、実質所得の悪化に歯止めがかかったことが個人消費の下支えに寄与した、等が 挙げられる。 なお、今回はヘッドラインの数値のみの発表であり、過去分を含めた業種別の内 訳は12月中旬、需要別の内訳は12月末に発表が予定されている。 ロシアの輸出と原油価格 ロシアの実質GDP成長率 (前年比:%) 個人消費 (10億ドル) (四半期:2012/3~2016/9) 政府消費 総資本形成 純輸出 実質GDP 160 140 120 100 80 60 40 20 0 8 6 4 2 0 ▲2 ▲4 ▲6 ▲8 ▲ 10 ▲ 12 (四半期:2003/3~2017/12) その他(左目盛) 石油製品(左目盛) 北海ブレント価格(右目盛) (1バレル=ドル) 天然ガス(左目盛) 原油(左目盛) 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 (注)原油価格は北海ブレントで11/14時点、先行きはICEブレント先物で 17年12月まで、輸出は16年7-9月まで 出所:CEICデータよりみずほ証券作成 (年) 12 13 14 15 16 (注)2011年基準、統計上不整合除く、数字は今後修正される可能性がある 出所:CEICデータよりみずほ証券作成 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 1 140 120 100 80 60 40 20 0 (年) 2016/11/16 マーケット・フォーカス 原油価格の安定や、 利下げが景気下支え で3年ぶりのプラス成 長に 今後については、2017年は3年ぶりにプラス成長に転じていくとみている。これ は、①石油輸出国機構(OPEC)等の産油国による原油生産の抑制に向けた取り組 みが続き、原油価格が安定に向かうことで、輸出や資源関連投資、財政収入への 下押し圧力が前年比でみて徐々に一巡する、②ルーブルの安定によるインフレ圧 力の緩和やロシア中央銀行による利下げが景気を下支えする、といったことが挙げ られる。 (%) ロシアの実質賃金と小売売上高(前年同月比) ロシアの消費者物価とルーブル(前年同月比) (%) (月次:2009/1~2016/11) 25 消費者物価(左目盛) ロシアルーブル(右目盛) 20 ↑ドル高ルーブル安 (%) 120 25 100 20 20 15 15 10 10 5 5 80 15 60 10 5 0 10 11 12 13 14 15 ▲5 0 ▲ 10 ▲ 10 ▲ 20 ▲ 15 ▲ 15 0 ▲ 20 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 ▲ 20 (年) (注)小売売上高は実質ベース(前年同月=100) 出所:ロシア国家統計局、CEICデータよりみずほ証券作成 (年) ロシア連邦政府の石油・ガス収入GDP比と原油価格 (年次:2007~2017) (%) 政策金利(リファイナンス金利) 政策金利(1週間レポ金利) 消費者物価 中銀の物価見通し (1バレル=ドル) 石油・ガス収入GDP比(左目盛) 11 10 9 8 7 6 5 4 3 110 100 90 80 70 60 50 40 30 北海ブレント価格(右目盛) 07 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 歳出抑制や 経済制 裁が景気の重し、予 備基金は枯渇のおそ れ 25 ▲5 (月次:2003/1~2017/12) (注)政策金利は13年9月よりリファイナンス金利から1週間レポ金利に 変更された。消費者物価は2016年10月まで、中銀の物価見通しは 17年9月時点で前年比+4.5%、17年12月時点で同+4.0% 出所:CEICデータよりみずほ証券作成 (%) 20 ロシアの政策金利とインフレ率 (%) 22 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 小売売上高(右目盛) 0 16 (注)消費者物価は10月まで、ドルルーブルは前年比で11/14まで 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 実質賃金(左目盛) 40 ▲ 40 09 (月次:2005/1~2016/9) 140 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 (注)2016年の石油・ガス収入はみずほ証券予想、17年の原油価格はICEの 北海ブレント先物の年平均(11/14時点) 出所:CEICデータよりみずほ証券作成 (年) (年) もっとも、成長率は小幅なプラスにとどまろう。要因としては、第1に、政府が国会 に提出した2017~19年予算によると、16年の財政収支GDP比は▲3.7%だが、17年 は▲3.2%、18年は▲2.2%と改善する計画となっている。原油価格が現状の水準でお おむね安定すると、15年時点で歳入の約4割を占める石油・ガス収入GDP比の低下 に歯止めがかかる。ただ、財政赤字の縮小のため、政府は歳出抑制を続ける必要 があることから景気に重しとなることが挙げられる。 他方、政府は財政赤字の穴埋めのため、原油ガス収入をもとに過去に積み立て たソブリン・ウエルス・ファンドのひとつである予備基金の取り崩しを行っている。 2015年末時点で594億ドルあったが、16年10月時点では323億ドルに減少した。財 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 2 2016/11/16 マーケット・フォーカス 政赤字が続くと、早ければ2017年中にも枯渇するリスクがある。もうひとつの基金で ある国民福祉基金(16年10月時点で731億ドル)は年金基金等の赤字補てんのため に積み立てたものである。政府は福祉基金を17年に約105億ドル、18年に約181億 ドル利用する計画だ。政府の計画通り財政赤字の削減が進めば、国民福祉基金が 枯渇し、国債発行が急増するといったことは避けられ、公的債務残高GDP比が10% 台後半と新興国のなかでも低位安定した状況が続くとみられるが、留意したい。 第2に、欧米からの経済制裁がロシア経済の重しとなっている。具体的には、①海 外からロシアへの対内直接投資は2014年以降、急減している、②ロシアの大手金 融機関や資源関連企業は国際金融市場で資金調達が難しくなっており、外貨建て 対外借り入れの縮小につながっている、等が挙げられる。経済制裁や14年半ば以 降の原油価格の急落により、ルーブル安が進みインフレ上昇につながるとの懸念か ら、ロシアの企業や家計はルーブル建て預金からドル建て預金やドルの現金等に 資金をシフトさせ、信用収縮や景気悪化に拍車をかけた面もある。足元はそうしたマ イナスの影響が前年比で和らぎつつあるが、直接投資や対外借り入れが過去の水 準に回復するには、原油価格の反発に加えて、欧米からの経済制裁の解除が必要 になろう。米大統領選でドナルド・トランプ氏が当選したことで、米国が米ロ関係の改 善に動く可能性が出てきており注目される。 ロシアのソブリン・ウェルス・ファンドと財政収支 ロシア連邦政府の財政収支GDP比 (%) 歳入(左目盛) 歳出(左目盛) 財政収支(右目盛) (%) 25 政府計画 20 15 10 5 8 6 4 2 0 ▲2 ▲4 ▲6 ▲8 (注)16~19年は政府計画、17~19年予算提出時点(16年10月) 出所:CEICデータよりみずほ証券作成 (兆ルーブル) 予備基金(左目盛) 国民福祉基金(NWF、左目盛) 連邦財政収支(年初来累計、基金に3ヵ月先行、右目盛) 250 200 4 2 150 0 100 ▲2 50 ▲4 ▲6 0 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 (年) (注)両基金とも石油・ガス収入を財源としており、石油ガス価格下落時の財政悪化に 備えるもの。前者は石油ガス収入が予算上の想定を下回った場合に不足分に充 てん。後者は年金基金の赤字補てんと任意年金への支出される。財政は9月まで 出所:ロシア財務省、CEICデータよりみずほ証券作成 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 (10億ドル) (月次:2008/2~2016/10) (10億ドル) (年次:1998~2019) (年) ロシアの対外債務と外貨準備 (四半期:2003/3~2016/9) ロシアの地域別対内直接投資 (10億ドル) 800 (年次:2007~2016) 80 700 70 600 60 500 50 400 ルーブル建て 300 外貨建て 200 外貨準備 14年欧米に よるロシア経 済制裁 未分類 アジア 40 カリブ 30 北米 20 10 欧州 100 0 世界 0 ▲ 10 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 07 (年) 08 09 10 11 12 13 14 15 (注)2016年は1-3月時点、アフリカ、オセアニア、南米等除く 出所:ロシア中銀資料よりみずほ証券作成 出所:CEICデータよりみずほ証券作成 16 (年) この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 3 2016/11/16 マーケット・フォーカス ル ー ブ ル は 米金利 の上昇受けて反落、 今後は 原油価格の 安定や米ロ関係の改 善期待が下支えに ロシアルーブルは、10/10には1ドル=61.8ルーブルと年初来高値を更新する堅調 な展開となったあと、米大統領選においてトランプ氏が当選すると、米長期金利の 上昇が新興国通貨の重しとなり、11/14には1ドル=66.9ルーブルと、月初来で約4% 下落、対円では1ルーブル=1.64円とドル円の円安により下げ渋っている。 今後については11/30のOPEC総会で原油の減産が決定されるのか見極める動 きが資源国通貨の重しとなろう。一方、トランプ次期大統領が選挙前の過激な発言 を軌道修正することは市場に好感されよう。減税等の景気刺激策に対する期待が 先行し、米国株式市場は堅調となっているが、新興国の株式や為替市場は米金利 の上昇が新興国からの資金流出につながるとの懸念で弱含みとなっている。今後 のトランプ政権の閣僚の骨格や政策スタンスがより具体的に見えてくれるにつれて 米金利の上昇や思惑的なドル買いに一服感が出てくるとみられ、新興国通貨全般 に対する売り圧力は和らぎ、選別物色の動きに転じよう。そうしたなかでは、トランプ 次期政権の保護主義的な政策(TPP交渉撤退やNAFTA見直し)により経済への影 響が懸念されるメキシコペソや米国向け輸出の多いアジア新興国通貨は上値が重 いとみられる一方、ルーブルは、プーチン大統領とトランプ氏の電話会談(11/14) で米ロ関係の改善に向けて取り組むことで合意したもようで、ルーブルを下支えする 可能性もあろう。 中長期的には、1998年のロシア通貨危機時に比べて外貨準備の増加や対外債 務GDP比の低下等、ロシア経済のファンダメンタルズが大きく改善していることが資 金流出に対する耐性を高める要因として注目されよう。 ロシアルーブルとルーブル円の推移 (1ドル=ルーブル) (日次:2014/7/1~2016/11/14) 3.5 ドルルーブル(左逆目盛) 40.0 ルーブル円(右目盛) 50.0 3.0 (1ドル=ルーブル) (日次:2014/7/1~2016/11/14) ルーブル高 30.0 米ドル・ロシアルーブルと原油価格 (1ルーブル=円) 2.5 2.0 70.0 1.5 80.0 1.0 90.0 15/1 15/7 16/1 16/7 120 40.0 100 北海ブレント価格(右目盛) 80 ↑ルーブル高 ↑原油価格上昇 60.0 0.5 14/7 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 60 70.0 40 80.0 20 90.0 (年/月) (1バレル=ドル) ドルルーブル(左逆目盛) 50.0 ルーブル安 60.0 30.0 14/7 15/1 15/7 16/1 16/7 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 0 (年/月) この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 4 2016/11/16 マーケット・フォーカス ロシアの国債利回りとソブリンCDS (日次:2014/7/1~2016/11/14) (%) 7 (%) 17 ソブリンCDS(5年、左目盛) 6 16 15 10年物国債利回り(右目盛) 5 14 13 4 12 11 3 10 2 9 ↓国債利回り低下 ↓CDS低下(ソブリンリスク低下) 8 1 7 14/7 15/1 15/7 16/1 16/7 (年/月) 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 米ドル・ルーブルの推移 (1ドル=ルーブル、逆目盛) (週次:1994/1/7~2016/11/11) 0 98/8対外債務不履行 99/9変動為替相場制移行 10 14/11変動為替 相場制移行 20 30 05/2通貨バスケット、 管理フロート制導入 40 50 60 ↑ドル安ルーブル高 70 80 90 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 16 (年) 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 ロシアの主要経済指標の変化 1998年 名目GD P(10億ドル) 2015年 変化 291 1,326 約4.6倍 世界第18位 世界第12位 ランキング上昇 1人当たりGDP(ドル) 1,976 9,243 約4.7倍 消費者物価伸び 率( %) 84.4 12.9 伸び抑制 対外債務(10億ドル) 188 519 約2.8倍 対外債務/GDP( %) 64.6 39.1 改善 外貨準備高(10億ドル) 7.8 309.4 大きく増加 対外純資産(10億ドル) ▲4 314 改善 92.1(99年) 16.4 改善 名目GD Pラ ンキ ング 公的債務残高(ネット )/GD P(%) 格付け(外貨建て長期債) S&P:CCC- S&P:BB+ Moody's:B3 Moody's:Ba1 投機的水準も 98年を上回る水準 出所:IMF、ロシア中銀、ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 5 2016/11/16 マーケット・フォーカス 無登録格付に関する説明書 (「S&P グローバル・レーティング」についてはこちらをご覧ください。 ) みずほ証券株式会社 格付会社に対しては、市場の公正性・透明性の確保の観点から、金融商品取引法に基づく信用格付業者の登録制が導入されております。 これに伴い、金融商品取引業者等は、無登録格付業者が付与した格付を利用して勧誘を行う場合には、金融商品取引法により、無登録格 付である旨及び登録の意義等を顧客に告げなければならないこととされております。 ○登録の意義について 登録を受けた信用格付業者は、①誠実義務、②利益相反防止・格付プロセスの公正性確保等の業務管理体制の整備義務、③格付対象の 証券を保有している場合の格付付与の禁止、④格付方針等の作成及び公表・説明書類の公衆縦覧等の情報開示義務等の規制を受けるとと もに、報告徴求・立入検査、業務改善命令等の金融庁の監督を受けることとなりますが、無登録格付業者は、これらの規制・監督を受け ておりません。 ○格付会社グループの呼称等について 格付会社グループの呼称:S&P グローバル・レーティング グループ内の信用格付業者の名称及び登録番号:スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社(金融庁長官(格付)第5 号) ○信用格付を付与するために用いる方針及び方法の概要に関する情報の入手方法について スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社のホームページ(http://www.standardandpoors.co.jp)の「ライブラ リ・規制関連」の「無登録格付け情報」 (http://www.standardandpoors.co.jp/unregistered)に掲載されております。 ○信用格付の前提、意義及び限界について S&P グローバル・レーティングの信用格付は、発行体または特定の債務の将来の信用力に関する現時点における意見であり、発行体ま たは特定の債務が債務不履行に陥る確率を示した指標ではなく、信用力を保証するものでもありません。また、信用格付は、証券の購入、 売却または保有を推奨するものでなく、債務の市場流動性や流通市場での価格を示すものでもありません。 信用格付は、業績や外部環境の変化、裏付け資産のパフォーマンスやカウンターパーティの信用力変化など、さまざまな要因により変 動する可能性があります。 S&P グローバル・レーティングは、信頼しうると判断した情報源から提供された情報を利用して格付分析を行っており、格付意見に達 することができるだけの十分な品質および量の情報が備わっていると考えられる場合にのみ信用格付を付与します。しかしながら、S&P グローバル・レーティングは、発行体やその他の第三者から提供された情報について、監査・デュー・デリジュエンスまたは独自の検証 を行っておらず、また、格付付与に利用した情報や、かかる情報の利用により得られた結果の正確性、完全性、適時性を保証するもので はありません。さらに、信用格付によっては、利用可能なヒストリカルデータが限定的であることに起因する潜在的なリスクが存在する 場合もあることに留意する必要があります。 この情報は、平成 28 年 5 月 13 日に信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を当社が保証する ものではありません。詳しくは上記スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社のホームページをご覧ください。 以 上 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 6 2016/11/16 マーケット・フォーカス 無登録格付に関する説明書 (「ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク」についてはこちらをご覧ください。) みずほ証券株式会社 格付会社に対しては、市場の公正性・透明性の確保の観点から、金融商品取引法に基づく信用格付業者の登録制が導入されております。 これに伴い、金融商品取引業者等は、無登録格付業者が付与した格付を利用して勧誘を行う場合には、金融商品取引法により、無登録格 付である旨及び登録の意義等を顧客に告げなければならないこととされております。 ○登録の意義について 登録を受けた信用格付業者は、①誠実義務、②利益相反防止・格付プロセスの公正性確保等の業務管理体制の整備義務、③格付対象の 証券を保有している場合の格付付与の禁止、④格付方針等の作成及び公表・説明書類の公衆縦覧等の情報開示義務等の規制を受けるとと もに、報告徴求・立入検査、業務改善命令等の金融庁の監督を受けることとなりますが、無登録格付業者は、これらの規制・監督を受け ておりません。 ○格付会社グループの呼称等について 格付会社グループの呼称:ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク グループ内の信用格付業者の名称及び登録番号:ムーディーズ・ジャパン株式会社(金融庁長官(格付)第2号) ○信用格付を付与するために用いる方針及び方法の概要に関する情報の入手方法について ムーディーズ・ジャパン株式会社のホームページ(ムーディーズ日本語ホームページ (https://www.moodys.com/pages/default_ja.aspx)の「信用格付事業」をクリックした後に表示されるページ)にある「無登録 業者の格付の利用」欄の「無登録格付説明関連」に掲載されております。 ○信用格付の前提、意義及び限界について ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク(以下、 「ムーディーズ」という。 )の信用格付は、事業体、与信契約、債務又は債 務類似証券の将来の相対的信用リスクについての、現時点の意見です。ムーディーズは、信用リスクを、事業体が契約上・財務上の義務 を期日に履行できないリスク及びデフォルト事由が発生した場合に見込まれるあらゆる種類の財産的損失と定義しています。信用格付は、 流動性リスク、市場リスク、価格変動性及びその他のリスクについて言及するものではありません。また、信用格付は、投資又は財務に 関する助言を構成するものではなく、特定の証券の購入、売却、又は保有を推奨するものではありません。ムーディーズは、いかなる形 式又は方法によっても、これらの格付若しくはその他の意見又は情報の正確性、適時性、完全性、商品性及び特定の目的への適合性につ いて、明示的、黙示的を問わず、いかなる保証も行っていません。 ムーディーズは、信用格付に関する信用評価を、発行体から取得した情報、公表情報を基礎として行っております。ムーディーズは、 これらの情報が十分な品質を有し、またその情報源がムーディーズにとって信頼できると考えられるものであることを確保するため、全 ての必要な措置を講じています。しかし、ムーディーズは監査を行う者ではなく、格付の過程で受領した情報の正確性及び有効性につい て常に独自の検証を行うことはできません。 この情報は、平成 28 年 5 月 13 日に信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を当社が保証する ものではありません。詳しくは上記ムーディーズ・ジャパン株式会社のホームページをご覧ください。 以 上 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 7 2016/11/16 金融商品取引法に係る重要事項 マーケット・フォーカス ■国内株式のリスク リスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります。株価の下落や発行者の信用状況の悪化 等により、投資元本を割り込むことがあり、損失を被ることがあります。 ■国内株式の手数料等諸費用について ○国内株式の売買取引には、約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託手数料を ご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税込 み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○株式を募集等により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。 ○保護預かり口座管理料は無料です。 ■外国株式のリスク ○外国株式投資にあたっては、株価変動リスク、発行者の信用リスク、為替変動リスク(平価切り下げ等も含 む)、国や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります。それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込 むことがあり、損失を被ることがあります。 ○現地の税法、会計基準、証券取引に関連する法令諸規則の変更により、当該証券の価格に大きな影響を与 えることがあります。 ○各国の取引ルールの違いにより、取引開始前にご注文されても、始値で約定されない場合や、ご注文内容が 当該証券の高値、安値の範囲であっても約定されない場合があります。 ○外国株式において有償増資等が行われた場合は、外国証券取引口座約款の内容に基づき、原則権利を売 却してお客さまの口座に売却代金を支払うことになります。ただし、権利売却市場が存在しない場合や売却市 場があっても当該証券の流動性が低い場合等は、権利売却ができないことがあります。また、権利が発生し ても本邦投資家が取り扱いできないことがあります。 ○外国株式の銘柄(国内取引所上場銘柄および国内非上場公募銘柄等を除く)については、わが国の金融商 品取引法に基づいた発行者開示は行われていません。 ■外国株式の手数料等諸費用について ○外国委託取引 国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります。現地でかかる手数料および 諸費用の額は金融商品取引所によって異なりますので、その金額をあらかじめ記載することはできません。 詳細は当社の担当者までお問い合わせください。国内取次手数料は、約定代金 30 万円超の場合、約定代金 に対して最大 1.08%+2,700 円(税込み)、約定代金 55,000 円超 30 万円以下の場合、一律 5,940 円(税込み)、 約定代金 55,000 円以下の場合、約定代金に対して一律 10.8%(税込み)の手数料をご負担いただきます。 ○国内店頭(仕切り)取引 お客さまの購入単価および売却単価を当社が提示します。単価には手数料相当額が含まれていますので別 途手数料および諸費用はかかりません。 ○国内委託取引 当社の国内株式手数料に準じます。約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託 手数料をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○外国証券取引口座 外国証券取引口座を開設されていないお客さまは、外国証券取引口座の開設が必要となります。外国証券 取引口座管理料は無料です。 外貨建商品等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決 定した為替レートによるものとします。 商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書または お客さま向け資料等をよくお読みください。 商 号 等 : みずほ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 94 号 加入協会 : 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 広告審査番号 : MG5690-161116-19 この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全 性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随 時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。 8
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